JP2841285B2 - 圧縮空気の減菌方法および減菌装置 - Google Patents

圧縮空気の減菌方法および減菌装置

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JP2841285B2
JP2841285B2 JP8035779A JP3577996A JP2841285B2 JP 2841285 B2 JP2841285 B2 JP 2841285B2 JP 8035779 A JP8035779 A JP 8035779A JP 3577996 A JP3577996 A JP 3577996A JP 2841285 B2 JP2841285 B2 JP 2841285B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮空気の減菌方
法および減菌装置に関するもので、無菌でクリーンな圧
縮空気を作り出すことを目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】空気圧縮装置は、電動機によって駆動さ
れる空気圧縮機と、その吐出側に連なる圧縮空気タンク
から構成されている。 空気圧縮機の吸気側にはストレ
ーナ兼消音器が付設されているので、除塵及び消音は可
能であった。 しかし、空気中に含まれる種々の細菌類
までは殺菌処理が出来ていないので、得られる圧縮空気
も無菌状態ではない。 一方、食品工業、医薬工業・・
・等に於いての製造工程で、圧縮空気の需要は大である
が、無菌圧縮空気ではないので、衛生上好ましくなかっ
た。
【0003】その為、無菌圧縮空気を得ようとして、食
品工業、医薬工業・・・等に適する圧縮空気の減菌方法
および減菌装置に関する各種の技術が提案されていた。
即ち、特公昭38−8187号に於いては、空気圧縮装
置を構成する空気圧縮機の吸気管中に電気集塵機を設
け、吸入空気中の除塵と共に吸入空気中の殺菌を実施す
ることが述べられていた。一方、実開平4−10327
1号に於いては、空気圧縮装置を構成する空気圧縮機の
吸気系統に紫外線殺菌灯を内蔵した密閉ケースを配設す
ることで、殺菌された圧縮空気を得るということが述べ
られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の、特公昭38−8187号の場合、以下に示
すような課題があった。第一に、電気集塵機はコロナ放
電を伴う恐れがあり、コロナ放電によりオゾンを発生す
ると人体に有害なオゾンを含んだ空気が供給されるので
殺菌は可能としても用途は限定される。 又、集塵出来
なかった残りの塵は帯電している為、下流側に電気基板
等があると塵が堆積し易くショートする恐れがあった。
【0005】第二に、製造設備の観点から見ると、電気
集塵機の場合には、粉塵の収集機能が良好であるが、例
えば40〜60KV程度の直流高電圧を発生させる装置
が必要である。 また、焼損防止の為の印加電圧調整用
制御装置も必要なので、設備全体の投下コストが大きい
という問題があった。 また、全体の設備スペースが比
較的に大きくなってしまうという問題もあった。
【0006】第三に、運転時の現象を見ると、空気圧縮
機の起動時において、起動とともに電気集塵機も起動す
るが、電気集塵機の下流側に存在している空気は停止段
階において外部に出入りすることが自由なので、汚染さ
れる可能性がある。 従って、起動当初は未殺菌の圧縮
空気が対象物に吐出される恐れがあった。第四に、本装
置は、空気圧縮装置の吸入側の吸入管の断面積より大き
く形成されているものの、一端から吸入した空気を他端
から吐出させるように構成されていた。 この為、空気
中の菌を殺菌する装置に対して空気が接触する機会は瞬
間的であり、吸入空気の全てが十分に殺菌されないこと
があった。
【0007】一方、実開平4−103271号の場合に
於いては、従来の特公昭38−8187号に関する課題
については大半解決されたが、他に、下記に示すような
課題が残っていた。即ち、大きい容積で且つ重い重量の
密閉ケースを使用することは、設置の容易性の面から、
スペースの面から、コストの面から問題があった。
【0008】ということは、密閉ケースを設置する時、
既設の空気圧縮機の吸気管の吸入口やフィルターの位置
に合わせて、密閉ケースを床や壁や天井等の部屋のいず
れかの場所に設置しなければならないが、高さを中心に
前後左右の位置の調整が大変であった。 この場合、密
閉ケースの容積が大きい為に設置場所が更に限定される
し、密閉ケースの重量が重い為に設置場所の補強も考え
なければならず、この様なことも加わって設置の位置決
めに非常に苦労した。
【0009】更に、既設の空気圧縮機が設置されている
部屋の場合、一般に空気圧縮機を設置している場合以外
に余裕がない為、大きい容量の密閉ケースを配設する場
所を確保するのに苦労する場合があった。 又、別の目
的で設置された既設の空気圧縮機に密閉ケースと紫外線
殺菌灯を使用して減菌した圧縮空気を得ようととする場
合、密閉ケースをわざわざ配設することはコストの面か
ら問題があった。本発明はこのような課題を解決するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動機2によ
って空気圧縮機1を駆動し、フィルター9と吸気管8を
介して吸入した空気を圧縮して圧縮空気タンク3内に貯
蔵するように構成するとともに、前記空気圧縮機1に吸
入される前に空気中の菌を殺菌する減菌手段12を配設
した圧縮空気の減菌方法において、前記減菌手段12
を、上下に移動して前記フィルター9に接近させ、更に
は、前記減菌手段12を、前後、又は、左右、又は、前
後左右のいずれかの方向に移動して前記フィルター9に
接近させ、更には、前記減菌手段12が紫外線よるもの
であり、更には、吐出管5に配設された選択弁20によ
り吸入した空気を吸入開始後定めた時間の間は部屋30
に戻し、更には、前記部屋30の入口31が定めた時間
以上開放状態になったときは、前記空気圧縮機1が停止
することにより、上記問題点を解決する。
【0011】又、電動機2によって空気圧縮機1を駆動
し、フィルター9と吸気管8を介して吸入した空気を圧
縮して圧縮空気タンク3内に貯蔵するように構成すると
ともに、前記空気圧縮機1に吸入される前に空気中の菌
を殺菌する減菌手段12を配設した圧縮空気の減菌装置
において、前記減菌手段12を前記フィルター9に接近
させる為に、上下に移動させる上下移動手段53を配設
し、更には、前記減菌手段12を前記フィルター9に接
近させる為に、前後及び左右に移動させる、前後移動手
段51、又は、左右移動手段52、又は、前後移動手段
51と左右移動手段52を配設し、更には、前記減菌手
段12をスタンド45に配設し、更には、前記減菌手段
12が、紫外線殺菌灯11と密閉ケース40から構成さ
れ、前記紫外線殺菌灯11が前記密閉ケース40内部に
配設され、更には、前記密閉ケース40の内側を光が反
射し易い材料にし、更には、前記紫外線殺菌灯11が前
記密閉ケース40の中央に配設することにより、上記問
題点を解決する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による、圧縮空気の減菌方
法および減菌装置を図面と共に詳細に説明する。図1
は、本発明による第一の実施例を示す圧縮空気の減菌装
置の構成図で、図2は、本発明による第二の実施例を示
す圧縮空気の減菌装置のスタンドを示した図で、図3
は、本発明による第三の実施例を示す圧縮空気の減菌装
置のスタンドに装着されている密閉ケースを示した図
で、図4は、本発明による第四の実施例を示す圧縮空気
の減菌装置のスタンドを示した図である。
【0013】先ず第一の実施例を示す。第一の実施例は
図1に見られる通り、1は電動機2によって駆動される
空気圧縮機、3は圧縮空気タンクを示している。 空気
圧縮機1の吐出側4と圧縮空気タンク3は吐出管5によ
って連通し、圧縮空気タンク3からは、圧縮空気使用機
器(図示せず)に連なる圧縮空気取出管6が導出してい
る。 吐出管5の途中には選択弁20が配設されてお
り、空気圧縮機1が作動開始後定めた時間の間吸入した
空気を室内30に戻すようにしている。 又、これらの
機器が配設されている部屋30には入口31が設けてあ
り、入口31を定めた時間以上開放状態にした場合空気
圧縮機1が停止するようにしている。
【0014】上記操作は制御盤48によって成され、従
って、制御盤48は選択弁20と接続して選択弁20に
対して開閉の信号を送ることが出来るようになってお
り、更に、制御盤48は入口31と電動機2と接続して
入口31に設置したセンサー(図示せず)から開の信号
を受けると電動機2にたいして停止の信号を送ることが
出来る構成になっている。
【0015】空気圧縮機1の吸入側7には、吸気管8と
フイルター9が接続されており、フイルター9は密閉さ
れた部屋30内の空気を吸い込むための吸入口の役目も
している。 この場合、部屋30そのものが減菌領域と
なる為に、部屋30が密閉状態となることが必要にな
る。
【0016】一方、部屋30内には減菌手段12とし
て、紫外線殺菌灯11が配設されており、この紫外線殺
菌灯11は例えば波長253.7nm程度のものを使用
している。 尚、減菌手段12としては、紫外線殺菌灯
11の他に、オゾン、塩素ガス等、他の方法も色々考え
られる。紫外線殺菌灯11には、減菌手段12である紫
外線殺菌灯11を前後、左右、上下に移動させる為の、
前後移動手段51、左右移動手段52、上下移動手段5
3が装着されている。
【0017】前後移動手段51、左右移動手段52、上
下移動手段53の具体的方法としては、図1には明確に
記載していないが、天井走行クレーンの様な方法が考え
られる。 即ち、部屋30の上部両端にレールを設置
し、そのレールを走行する台車を配設し、このことによ
って、台車をレールに沿って前後に自走も手動による走
行も可能となる。 更に、左右に走行させる為には、台
車上にレールを配設しそのレールに沿って走行する走行
台車を台車上に設置して自走や手動によって走らせても
よいし、その走行がラック歯車等による走行でも良い
し、チェイン駆動による走行でも良い。
【0018】一方、上下に移動させる為には、前記の走
行台車上から紫外線殺菌灯11を滑車を介してチェイン
やワイヤーロープで吊り下げ、そのチェインやワイヤー
ロープを電動や手動で作動させることによって紫外線殺
菌灯11を上下させることが考えられる。 尚、これら
の前後移動手段51、左右移動手段52、上下移動手段
53の選択については、単独の設置でも、どれか2つの
移動手段を選択した設置でも3つの移動手段全部の設置
でもかまわない。 従って、例えば上下移動手段53だ
けを単独で配設しようとするならば、紫外線殺菌灯11
を天井から吊り下げることも考えられる
【0019】本発明による、第一の実施例の圧縮空気の
減菌方法および減菌装置は、前述したように構成されて
おり、以下に、その動作について説明する。
【0020】圧縮空気の減菌装置を使用するのに先立
ち、密閉された部屋30の内部に紫外線殺菌灯11等の
減菌手段12を設置する。 この場合減菌手段12には
前後移動手段51、左右移動手段52、上下移動手段5
3が配設されている為に、紫外線殺菌灯11等の減菌手
段12を、空気圧縮機1がどのような位置にあっても、
何かの都合でその位置が移動されても、容易に空気圧縮
機1の吸入口であるフィルター9の近傍に移動させるこ
とが出来る。 尚、上記移動手段は、各々単独で、又、
2つを複合して、又、3つを複合して使用することが可
能である。
【0021】そこで、密閉された部屋30内で減菌手段
12である紫外線殺菌灯11を点灯すると、紫外線殺菌
灯11からの紫外線によって部屋30内の空気が殺菌さ
れる。 紫外線殺菌灯11によって殺菌された空気はフ
イルター9より吸気管8を経由して空気圧縮機1に吸引
され、吐出管5を経由して圧縮空気タンク3に蓄積され
る。 圧縮空気タンク3に蓄積された圧縮空気は必要に
応じて圧縮空気取出管6より圧縮空気使用機器に吐出さ
れる。
【0022】部屋30内の空気を空気圧縮機1によつて
吸引するに当り、空気圧縮機1が作動開始後定めた時間
の間は吸入した空気を吐出管5に配設された選択弁20
より部屋30に戻すことが出来る。 戻す理由は、吸引
開始直後、フイルター9、及び、吸気管8、及び、空気
圧縮機1に滞留していた空気が殺菌されない状態で圧縮
空気タンク3に蓄積されるのを防止する為である。
【0023】更に、部屋30内の空気を空気圧縮機1に
よつて吸引している最中に部屋30の入口31が定めた
時間以上開放状態になったときは、空気圧縮機1が停止
するようにしている。 停止する理由は、部屋30の入
口31が開放状態になることによって、殺菌されていな
い外部の空気が圧縮空気タンク3に蓄積されるのを防止
する為である。尚、各機器の作動として、紫外線殺菌灯
11が点灯してから空気圧縮機1が作動するとか、入口
31が開いたら吸入した空気を吐出管5に配設された選
択弁20より部屋30に戻すとか色々な事が考えられ
る。
【0024】次に第二の実施例を示す。第二の実施例は
図2に見られる通り、減菌手段12が紫外線殺菌灯11
と密閉ケース40より構成されており、紫外線殺菌灯1
1が殺菌領域としての密閉ケース40内部に配設されて
いる。 紫外線殺菌灯11の位置と数は、図2では密閉
ケース40の中央に1本配設しているが、2本でも3本
でもそれ以上でもよいし、位置が中央でなくとも端のほ
うでもよい。
【0025】尚、密閉ケース40の内側を光が反射し易
い材料を使用すると、例えば、鏡を配設したり、ステン
レスの板を張ったり、銀紙を貼ったり、銀メッキをする
と効果的である。 又、紫外線殺菌灯11の後部に略凹
面の鏡を配設するのも更に効果的である。
【0026】密閉ケース40には部屋30内の空気を吸
入する吸入口40aと空気圧縮機1に送り込む吐出口4
0bが配設されている。 吐出口40bは吸気管8と接
続出来るようになっている。 密閉ケース40はスタン
ド45の一部として構成されており、同様にスタンド4
5の一部を構成している柱45aを介して上下に移動出
来るようになっており、上下移動は上下移動手段53か
らのチェイン53aによって成されている。 但し、駆
動は電動式でもよいが、手動でもよい。 又、駆動はチ
ェイン53aでなくとも歯車とかワイヤーとかその他色
々なものが考えられる。
【0027】柱45aは足45bによって支持されてい
る。 足45bには前後左右に自在に移動出来るように
前後移動手段51と左右移動手段51となるキャスタが
装着されている。 尚、足45bに関しては図2におい
ては3本になっているが、4本でも5本でもかまわな
い。 又、前後移動手段51と左右移動手段51として
キャスターを使用しているが、その他の手動式の移動手
段や動力式の移動手段等色々なものが考えられる。
【0028】本発明による、第二の実施例の圧縮空気の
減菌方法および減菌装置は、前述したように構成されて
おり、以下に、その動作について説明する。
【0029】圧縮空気の減菌装置を使用するのに先立
ち、減菌手段12を配設したスタンド45を準備する。
この場合、スタンド45に配設しているキャスター5
1、52等の前後移動手段51と左右移動手段52、及
び、上下移動手段53を使用することによって、同じス
タンド45の減菌手段12を構成している密閉ケース4
0を移動して、空気圧縮機1がどのような位置にあって
も、何かの都合でその位置が移動されても、容易に空気
圧縮機1の吸入口であるフィルター9の近傍に近付ける
ことが出来る。更に、スタンド45に減菌手段12を構
成している密閉ケース40が配設されているので、部屋
30の壁や天井等に補強を考えて、重量物である密閉ケ
ース40を設置する必要もない。
【0030】空気圧縮機1を駆動させると吸気口40a
より密閉ケース40内部に入った空気は、密閉ケース4
0内部に装着されている紫外線殺菌灯11で殺菌される
ことにより略無菌状態となる。 しかも、殺菌領域は吸
気管8の断面積と比較して十分に大きな断面積を有する
空間として形成されているので、殺菌領域には多量の殺
菌済み空気が常に存在することになる。 したがって、
十分に殺菌されていない空気が空気圧縮機1に吸入され
ることがなくなり、無菌状態の空気を常に空気圧縮機1
に供給することが出来るようになる。
【0031】紫外線殺菌灯11によって殺菌された密閉
ケース40からの空気は、フィルター9によって除塵さ
れ、吸気管8を介して空気圧縮機1内へ吸入される。
すなわち、空気圧縮機1の停止中、吸気管8内の空気は
外部空気と置換されるので、起動当初も十分に殺菌され
た圧縮空気が吐出される。 以後従来と同様、圧縮空気
取出管6を介して図示せぬ使用機器へ導かれる。この場
合、吸気系統において空気が無菌状態にされるので、圧
縮空気使用機器へ送られ圧縮空気は無菌となる。
【0032】次に第三の実施例を示す。第三の実施例は
図3に見られる通り、密閉ケース40の1つの実施例を
示している。 即ち、紫外線殺菌灯11が密閉ケース4
0の内部に配設されているのは第二の実施例に同一であ
るが、第二の実施例と大きく異なる点は邪魔板40cを
密閉ケース40内部に配設していることである。 更
に、紫外線殺菌灯11を邪魔板40cと向かい合わせに
配設することによって、紫外線殺菌灯11による殺菌の
効果を高めている。
【0033】本発明による、第三の実施例の圧縮空気の
減菌方法および減菌装置は、前述したように構成されて
おり、以下に、その動作について説明する。
【0034】フィルター9と吸気管8の先端に接続され
ている空気圧縮機1を駆動させると吸気口40aより密
閉ケース40内部に入った空気は、密閉ケース40内部
に装着されている紫外線殺菌灯11で殺菌されることに
より略無菌状態となる。 紫外線殺菌灯11で殺菌され
る時、紫外線殺菌灯11と邪魔板40cとが向かい合わ
せに配設されている為、紫外線殺菌灯11と邪魔板40
cとの間を通過する空気は大半が紫外線に照射され効果
的に殺菌されている。 紫外線殺菌灯11と邪魔板40
cとの数については図3では各2セットであるが、各1
セットでも、各3セットでも、それ以上でもよい。
【0035】尚、第三の実施例では密閉ケース40内部
での空気の流れのみを記しているが、それ以外の動作は
第二の実施例に同じであり、同一の部分に関しては記載
していない。
【0036】最後に第四の実施例を示す。第四の実施例
は図4に見られる通り、スタンド45は、箱60と紫外
線殺菌灯11と先端にハンドル62を有するスライドバ
ー61から構成されている。 スライドバー61は箱6
0の中央部から垂直に装着固定されている。 スライド
バー61には角度調整アーム64と一体になったスライ
ドボス63が摺動可能に装着されている。 スライドボ
ス63はスライドバー61上を摺動すると同時に、摺動
を停止するとスライドバー61上の停止した位置で止ま
るという構造になっている。 角度調整アーム64のス
ライドボス63と反対の他端には、アームスライド部6
8に摺動可能に接続している。
【0037】角度調整アーム64は、スライドボス63
の摺動にあわせてアームスライド部68を摺動する構造
になっている。 アームスライド部68は、一端は箱6
0に装着されており、他端はどの様な方向でも自由な方
向に移動出来る構成となっている。 アームスライド部
68には、箱60に装着されている側の端の近傍と他端
の2箇所にフランジ67が配設され、両フランジ67間
には紫外線殺菌灯11が装着されている。 紫外線殺菌
灯11は図4では4本の構成になっているが、1本で
も、2本でも、3本でも、5本でも、それ以上でもよ
い。
【0038】以上の構成によって、スライドボス63を
上方に摺動させると紫外線殺菌灯11は縦向きになり、
スライドボス63を下方に摺動させると紫外線殺菌灯1
1は横向きになる。 尚、角度調整アーム64とアーム
スライド部68は摺動する構成で説明したが、固定され
る構成でもよい。
【0039】尚、両フランジ67間には紫外線殺菌灯1
1の他に両フランジ67を保持する為に2本の支持棒6
5が配設されており、2本の支持棒65は帯66で保持
されている。 但し、支持棒65は2本にこだわる必要
はなく、1本でも、3本以上でもよい。箱60の下部に
はキャスダー51、52が配設している。 このキャス
ダー51、52は前後移動手段51と左右移動手段52
を兼ねており、前後左右の位置決めに使用している。
図4には記載されていないが、箱60の内部には上下移
動手段53が配設されており、上下の位置決めに使用し
ている。
【0040】本発明による、第四の実施例の圧縮空気の
減菌方法および減菌装置は、前述したように構成されて
おり、以下に、その動作について説明する。
【0041】圧縮空気の減菌装置を使用するのに先立
ち、密閉された部屋30の内部に紫外線殺菌灯11等の
減菌手段12を設置する。 この場合減菌手段12はス
タンド45に配設されており、スタンド45に配設して
いるキャスター51、52等の前後移動手段51と左右
移動手段52、及び、上下移動手段(図示されていず)
を使用することによって、同じスタンド45を構成して
いる紫外線殺菌灯110移動して、空気圧縮機1がどの
ような位置にあっても、何かの都合でその位置が移動さ
れても、容易に空気圧縮機1の吸入口であるフィルター
9の近傍に近付けることが出来る。
【0042】密閉された部屋30内で減菌手段12であ
る紫外線殺菌灯11を点灯すると、紫外線殺菌灯11か
らの紫外線によって部屋30内の空気が殺菌される。
この場合、スライドバー61上のスライドボス63を上
下に移動させると、上のほうに移動させると紫外線殺菌
灯11は縦向きになり、下のほうに移動させると紫外線
殺菌灯11は横向きになる。 このようにして紫外線の
当たる向きを調整することが出来る。尚、第四の実施例
ではスタンド45の記載が中心であるが、それ以外の動
作は第一の実施例に同じであり、同一の部分に関しては
記載していない。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、部屋を密閉することで安価に減菌された圧縮
空気を得ることが出来、前後・左右・上下の移動手段と
スタンドの使用により減菌手段設置の為の各種の調整が
容易になり、選択弁の働きによって減菌されていない圧
縮空気の貯蔵が防止され、入口の開放にたいして減菌さ
れていない圧縮空気の貯蔵が防止され、るようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施例を示す圧縮空気の減
菌装置の構成図
【図2】本発明による第二の実施例を示す圧縮空気の減
菌装置のスタンドを示した図
【図3】本発明による第三の実施例を示す圧縮空気の減
菌装置のスタンドに装着されている密閉ケースを示した
【図4】本発明による第四の実施例を示す圧縮空気の減
菌装置のスタンドを示した図
【符号の説明】
1・・・・・空気圧縮器 2・・・・・電動機 3・・・・・圧縮空気タンク 4・・・・・吐出側 5・・・・・吐出管 6・・・・・圧縮空気取出管 7・・・・・吸入側 8・・・・・吸気管 9・・・・・フィルター 11・・・・紫外線殺菌灯 12・・・・減菌手段 20・・・・選択弁 30・・・・部屋 31・・・・入口 40・・・・密閉ケース 40a・・・吸入口 40b・・・吐出口 40c・・・邪魔板 45・・・・スタンド 45a・・・柱 45b・・・足 48・・・・制御盤 51・・・・前後移動手段(キャスター) 52・・・・左右移動手段(キャスター) 53・・・・上下移動手段 53a・・・チェイン 60・・・・箱 61・・・・スライドバー 62・・・・ハンドル 63・・・・スライドボス 64・・・・角度調整アーム 65・・・・支持棒 66・・・・帯 67・・・・フランジ 68・・・・アームスライド部

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機(2)によって空気圧縮機(1)
    を駆動し、フィルター(9)と吸気管(8)を介して吸
    入した空気を圧縮して圧縮空気タンク(3)内に貯蔵す
    るように構成するとともに、前記空気圧縮機(1)に吸
    入される前に空気中の菌を殺菌する減菌手段(12)を
    配設した圧縮空気の減菌方法において、前記減菌手段
    (12)を上下に移動して前記フィルター(9)に接近
    させることを特徴とする圧縮空気の減菌方法。
  2. 【請求項2】 前記減菌手段(12)を前後、又は、左
    右、又は、前後左右のいずれかの方向に移動して前記フ
    ィルター(9)に接近させることを特徴とする請求項1
    記載の圧縮空気の減菌方法。
  3. 【請求項3】 前記減菌手段(12)が紫外線よるもの
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の圧縮空気の減菌方法。
  4. 【請求項4】 吐出管(5)に配設された選択弁(2
    0)により吸入した空気を吸入開始後定めた時間の間は
    部屋(30)に戻すことを特徴とする請求項1ないし
    求項3のいずれか1項に記載の圧縮空気の減菌方法。
  5. 【請求項5】 前記部屋(30)の入口(31)が定め
    た時間以上開放状態になったときは、前記空気圧縮機
    (1)が停止することを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれか1項に記載の圧縮空気の減菌方法。
  6. 【請求項6】 電動機(2)によって空気圧縮機(1)
    を駆動し、フィルター(9)と吸気管(8)を介して吸
    入した空気を圧縮して圧縮空気タンク(3)内に貯蔵す
    るように構成するとともに、前記空気圧縮機(1)に吸
    入される前に空気中の菌を殺菌する減菌手段(12)を
    配設した圧縮空気の減菌装置において、前記減菌手段
    (12)を前記フィルター(9)に接近させる為に、上
    下に移動させる上下移動手段(53)を配設したことを
    特徴とする圧縮空気の減菌装置。
  7. 【請求項7】 前記減菌手段(12)を前記フィルター
    (9)に接近させる為に前後及び左右に移動させる、前
    後移動手段(51)、又は、左右移動手段(52)、又
    は、前後移動手段(51)と左右移動手段(52)を配
    設したことを特徴とする請求項6に記載の圧縮空気の減
    菌装置。
  8. 【請求項8】 前記減菌手段(12)をスタンド(4
    5)に配設したことを特徴とする請求項6または請求項
    に記載の圧縮空気の減菌装置。
  9. 【請求項9】 前記減菌手段(12)が、紫外線殺菌灯
    (11)と密閉ケース(40)から構成され、前記紫外
    線殺菌灯(11)が前記密閉ケース(40)内部に配設
    されていることを特徴とする請求項6ないし請求項8の
    いずれか1項に記載の圧縮空気の減菌装置。
  10. 【請求項10】 前記密閉ケース(40)の内側を光が
    反射し易い材料にしたことを特徴とする請求項6ないし
    請求項9のいずれか1項に記載の圧縮空気の減菌装置。
  11. 【請求項11】 前記紫外線殺菌灯(11)が前記密閉
    ケース(40)の中央に配設したことを特徴とする請求
    項6ないし請求項10のいずれか1項に記載の圧縮空気
    の減菌装置。
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