JP2840715B2 - 車体重量を利用して自動車を横移動させるための台車 - Google Patents

車体重量を利用して自動車を横移動させるための台車

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JP2840715B2 JP3559996A JP3559996A JP2840715B2 JP 2840715 B2 JP2840715 B2 JP 2840715B2 JP 3559996 A JP3559996 A JP 3559996A JP 3559996 A JP3559996 A JP 3559996A JP 2840715 B2 JP2840715 B2 JP 2840715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は停止した自動車を横
移動させるための台車に関し,特に、自動車を乗りあげ
て、その車体重量を利用して台車を横移動させることを
特徴とする、小形軽量で、常時自動車に収納し運搬可能
な台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車場や道路上において、自動車を他車
の障害とならない適切な場所に駐車させる運転技術は運
転者の必要条件である。然し車輌混雑状態にある駐車場
や道路上において、狭いスペース内で縦列駐車や方向転
換を行うにはかなり高度な運転技術を必要とし、初心運
転者にとってはかなり困難を伴うものである。 又時に
は高度な運転技術をもってしても、利用し得るスペース
が狭すぎて駐車や脱出が不可能となることもある。[0
003]かかる車両混雑状態の駐車場や道路上は勿論、
その他狭い道路に面した駐車場への車庫入れや脱出に対
し、自動車の横移動が容易且迅速に行い得る装置や用具
については従来から数多くの発明や考案がなされてき
た。[0004】例えばスペアタイヤを利用し、ジャッ
キ等で車体を浮上させ、車体底面に設置した横方向に回
転する回転軸でスペアタイヤを軸支してジャッキを外
し、スペアタイヤによって支持される車体を横から押し
て自動車を横移動させるもの、自動車の4輪以外の補助
輪を前部に装備し、油圧等でこれを下降し、車体前部を
浮上させて補助輪を横方向に回転させて方向を変換させ
るもの等がある。これらは車体を浮上させる手段が必要
で、操作や構造が複雑となる点に問題がある。
【0005】その他、上面にローラを備え,底面にロー
ラの回転方向と直角に回転する車輪をとりつけ,ローラ
の回転をギヤで車輪の回転軸に伝導する台車がある。こ
の台車に自動車を乗り上げ,駆動輪の回転力をローラと
ギヤで車輪に伝導して横移動させるものである。
【0006】通常自動車を動かすには、駆動輪の回転軸
を回転させて始動するが、これにはガソリンエンジン等
の強大な動力をクラッチ機構等で効率的に駆動輪の回転
軸に伝導してはじめて可能となるものであり、上記の如
く台車車輪の回転軸を回転させるのに、駆動輪のタイヤ
と台車のローラとの回転摩擦による回転力をギヤで伝導
する機構には、タイヤとローラのすべり等、の問題があ
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】本発明はかかる従来の技術の欠点を避け、
これらと全く発想を変えて、単純な構造と簡易な操作性
で作動させることができ、常時自動車で運搬可能な程度
に小形軽量な用具を用いて目的を達成しようとするもの
である。
【0008】例えば、タイヤの接地面よりやや大なる形
状を有しタイヤの進行方向に直角な方向に回転する車輪
を底面にとりつけただけの台車を4個用意し、これに自
動車の4輪を同時に乗りあげれば、普通乗用車程度であ
れば運転者が横から押すだけでも横移動させることは出
来る。
【0009】つまり自動車を台車に乗りあげて横から押
す方法は極めて省力的且効率的な台車の移動方法であ
り、車体重量に逆らって浮上させる動力も要せず、台車
車輪の回転軸に強大な回転力を与える伝導装置も要せ
ず、簡単な構造の台車で自動車の横移動を行うことがで
きる。本発明はこれを利用するという特徴を有するもの
である。然し、単に車輪を底面にとりつけただけの台車
に自動車の4輪をのせ横から押して動かすのでは、運転
者はすべての操作を車外で行はねばならず、かなりの体
力を必要とし、下り斜面等で停止させる時のブレーキ制
動に困難があり、大型車や方向転換となると運転者単独
ではとても無理である。従ってこの台車を所要方向に動
かすための簡便な動力を得ることが次の課題となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は小形軽量な台車
4個に自動車の4輪を個別同時に乗りあげ、台車にかか
る車体重量を横から押す始動力として利用する方法を具
体化して、課題を解決しようとするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の台車は,ほぼ長方形の平
板(1)の底面に横方向に回転する車輪(2)をとりつ
け,該平板(1)のほぼ中央部分の貫通孔(7)を上下
に貫通して昇降する昇降部材(6)を設け,該昇降部材
(6)の底面からタイヤ(4)の進行方向に直角な平面
内で枢動自在な傾斜棒(13)を地表に向けて突設し,
その下端に傾斜棒(13)と同一平面内で枢動自在な接
地部材(14)をとりつけたものである。
【0012】斯様な構造の台車に自動車のタイヤ(4)
を乗り上げると,昇降部材(6)を押し下げ,その下端
の傾斜棒(13)と接地部材(14)に車体重量による
押圧力が加わって傾斜棒(13)を傾け,接地部材(1
4)を横に押し出す。この時接地部材(14)が滑らな
いように底面に摩擦材料等を備えておけば,接地部材
(14)と地表との摩擦による反力が作用して台車は反
対方向に一過性に移動する。
【0013】これが本台車にかかる車体重量を横から押
す始動力として利用する機構である。然し1回のタイヤ
(4)乗り上げで台車を一過性に移動させてもその距離
は限られているので,この作動を反復させるために台車
からタイヤ(4)を降下させてから昇降部材(6)を自
動的に定位置に引き戻すと同時に傾斜棒(13)と接地
部材(14)も元の位置に戻すばね(17)を利用する
装置等が必要となる。又,自動車の4輪を乗り上げ,運
転者が容易且つ安定に所要距離の横移動をさせるには,
本台車にその他の補助的な装置を必要とするのでそれら
も併せて実施例に示す。
【0014】
【実施例】本発明による台車の一実施例について、図面
を参照して説明する。図1(上面図)に示すように,該
台車はほぼ長方形の形状を有する平板(1)と、図2
(裏面図)に示すように,該平板(1)の底面にタイヤ
(4)の進行方向に対して直角方向に回転する複数個の
車輪(2)をとりつけ,図3(側面の断面図)及び図4
(端面の断面図)に示すように,前記平板(1)のほぼ
中央部分に設けられた貫通孔(7)を上下に貫通して昇
降する昇降部材(6)と、該昇降部材(6)の底面にタ
イヤ(4)の進行方向に直角な平面内で枢動自在にとり
つけられた傾斜棒(13)と、その先端の同方向に枢動
自在な接地部材(14)とを基本的な部材として含み、
前記昇降部材(6)の昇降運動を地表に対する横方向運
動に変換することが作動の基本である。
【0015】その他,図3の如く該台車の一端辺にタイ
ヤ(4)乗り上げ案内用の踏み板(3)を接合し,該踏
み板(3)を経てタイヤ(4)が台車に乗り上げた時,
前記昇降部材(6)がタイヤ(4)に押し倒されること
を防ぎ,且つ,タイヤ(4)の押圧力を受けて円滑に貫
通孔(7)を昇降しうるように昇降部材(6)を支持す
る支持部材(9)を貫通孔(7)の周囲に固定してあ
る。 これら支持部材(9)、昇降部材(6)、傾斜棒
(13)と接地部材(14)を平板(1)にとりつける
前の各個の形状と相対位置についての分解斜視図を図8
に示す。
【0016】又,図3の如く前記踏み板(3)を接合し
た端辺の対辺近くの平板(1)上にタイヤ(4)のオー
バーランを防止するストッパ(5)を固定し,タイヤ
(4)の進行を制止して台車の作動を安定にする。これ
らの各部材によって構成された本台車の概略斜視図を図
10に示す。
【0017】又、昇降部材(6)は、降下した後上昇し
て定位置に戻るための復元部材であるばね(17)によ
って支持部材(9)又は平板(1)の何れか一方と連結
されており,図4は昇降部材(6)の復元と位置決めの
両作用をするばね(17)を模式的に示すものである。
同図では,ばね(17)は昇降部材(6)上のばね固定
用のピン(18)と支持部材(9)上のばね固定用のピ
ン(16)とを連結して常時は圧縮状態にあり,昇降部
材(6)上の位置決め用ピン(15)が支持部材(9)
から突設された止め具(19)によって上昇を止められ
て,昇降部材(6)が定位置にあることを示す。これに
車体重量が加わると,図5(側面の断面図)及び図6
(端面の断面図)に示すように昇降部材(6)が下降し
てばね(17)は伸長し,車体重量が除去された時に昇
降部材(6)を定位置に戻す復元力を蓄える。図示して
いないが,常時は伸長状態で,昇降部材(6)に車体重
量が加わり圧縮されることによって復元力を蓄えるタイ
プの圧縮ばねでもよく,又,ばね自身が垂直方向に伸縮
するタイプのものでもよい。これらのばねの種類に応じ
て昇降部材(6)の復元と位置決めを目的として上記各
部材を連結すればよく,図4はそれらの一例を示すもの
である。
【0018】車体重量が除去されるとばね(17)の復
元力によって昇降部材(6)は定位置に戻り,同時に傾
斜棒(13)と接地部材(14)も作動前の位置に戻る
ので,台車を再びタイヤ(4)の乗り上げ準備状態とす
ることができるので,一過性横移動を反復することが可
能となる。昇降部材(6)が定位置に復元する時,ばね
の弾力が強すぎても,止め具(19)が昇降部材(6)
上のピン(15)の上昇を止めるので,正確に昇降部材
(6)を定位置に戻すことができる。
【0019】このような構造を有する台車を4個用意
し、自動車のタイヤ(4)を乗りあげ、以下に述べる方
法で自動車の横移動を実施する。横移動の詳細について
も図によって説明する。本発明は自動車の4輪がそれぞ
れに対応する台車を全く同様に作動させるものであり、
従ってその一例につき説明する。
【0020】運転者は自動車を横移動開始の場所に駐車
し、車外に出て本台車をタイヤ(4)の後方(前方でも
同じであるが以後すべて後方とする)に図3に示す如
く、踏み板(3)をタイヤ(4)後部に密着させるよう
に設置する。この時,図4に示すように予め傾斜棒(1
3)を移動方向に倒れるように手動で傾斜させておく。
傾斜が希望方向の逆であった場合は、昇降部材(6)を
持ち上げ,ピン(15)で止め具(19)をたわめるよ
うにして傾斜棒(13)を希望方向に傾斜させる。
【0021】図3は本台車の側面図で、台車とタイヤ
(4)の位置関係を示し、昇降部材(6)、支持部材
(9)、傾斜棒(13)及び接地部材(14)の配置を
分かり易くするため図1(上面図)のA−A線による断
面図としてある。図3の状態をタイヤ(4)の後方から
みた端面図を図4に示す。昇降部材(6)、支持部材
(9)、傾斜棒(13)および接地部材(14)の配置
を分かり易くするため図1のB−B線による断面図とし
てある。又傾斜棒(13)を鉛直線に対しやや傾斜させ
てあり、接地部材(14)に加わる押圧力が斜め上方か
ら図の右方向に作用して台車を図の左方向(矢印方向)
に移動させる準備状態にあることを示す。
【0022】運転者は台車を設置した後、台車移動方向
の障害物や近接車輌の脱出の余地等点検の上、運転席に
戻って操車に移る 運転者が後退のアクセルを適度にかけると、タイヤ
(4)は台車に乗りあげ、図5と図6に示す如く、タイ
ヤ(4)は先ず昇降部材(6)を上端が支持部材(9)
の頂面に至る迄押し下げてからストッパ(5)に当接し
て止まる。運転者はアクセル負荷をその程度迄にとどめ
ておく。押し下げられた昇降部材(6)はその間、車体
重量による強大な押圧力を予め傾斜させた傾斜棒(1
3)と接地部材(14)に斜め上方から図4の右方向へ
加えるが、傾斜棒(13)と鉛直線との傾斜角度が底面
に摩擦材料を有する接地部材(14)の摩擦角より小で
あれば、接地部材(13)は摺動せずにその位置を保持
するので、タイヤ(4)の押圧力はそのまま反力となっ
て台車に加わり、水平方向分力が横から押す始動力とな
って台車の横移動を発進させ(図4の左方向)、傾斜棒
(13)の傾斜角度が漸増して摩擦角と等しくなると接
地部材(13)は急激に摺動し、その間のすべり摩擦が
台車の移動を加速することになる。
【0023】従ってタイヤ(4)の押圧力を接地部材
(14)からの反力として横から押す始動力を受けた台
車は、加速によって生ずる惰性が消失する迄、車輪
(2)の回転性能に応じて一過性に若干距離を移動して
停止する。台車の一過性移動中運転者はタイヤ(4)が
ストッパ(5)をオーバーランしないようにアクセルを
適度に維持する必要がある。緩徐にアクセルを負荷して
ゆけば、初心運転者でもオーバーランはさけられるが、
誤って急激なアクセルをかけた場合を考慮して、平板
(1)の後方端片にも踏み板(3)と同様な形状の安全
装置を結合しておくことも可能である。
【0024】台車が一過性に横移動して停止した時点で
は、図5に示す如くタイヤ(4)は昇降部材(6)と支
持部材(9)に乗りあげ、支持部材(9)より更に高い
ストッパ(5)に当接して台車上に於いて後方昇り勾配
状態にあるので、運転者がアクセルを解除してアイドリ
ング状態にすると、タイヤ(4)は台車上に停止し得ず
反撥力によって自動的に前方に降下して地上に戻り、踏
み板(3)を踏んだ状態となって停止し、運転者は運転
席において車体の降下を感知する。
【0025】タイヤ(4)が台車から降下すると、昇降
部材(6)の車体重量負荷が解除され、昇降部材(6)
の下降中に伸長(図5及び図6)又は圧縮(図省略)し
ていたばね(17)が収縮又は伸長して昇降部材(6)
を作動前の定位置(図3と図4)に引き戻し、同時に傾
斜棒(13)と接地部材(14)も作動前の位置に戻
る。従ってタイヤ(4)と台車の相対関係はすべて作動
前の状態に戻る。
【0026】運転者が車体の降下を感知した時点には、
既にタイヤ(4)と台車の相対関係は作動前の状態に戻
っているので、運転者が再び後退のアクセルをかければ
台車は全く同様な作動によって更に若干距離を横移動す
るので、運転者が適度なアクセル負荷と解除をくり返
し、台車を断続的に一過性横移動させることにより所要
距離の横移動を行うことができる。
【0027】傾斜面等で台車の移動中に急停止させる必
要の生じた時は、運転者がアクセルを解除すればタイヤ
(4)は直ちに地表に降下するのでその時点で台車を停
止させることができる。台車を反対方向に横移動させる
には、運転者が手動で傾斜棒(13)の傾斜を反対にす
ればよく、自動車をその位置において方向転換させるに
は前輪と後輪の台車の移動方向を逆にすればよく、車輪
(2)は横すべりしつつ回転して円周上を走行し、車輪
(2)がキャスタの場合はより円滑に走行して方向転換
させることができる。何れの場合も運転者はアクセル負
荷と解除を繰り返すのみでハンドル操作は必要ない。
【0028】1回の車体重量負荷で台車の横移動する距
離は、接地部材(14)と地表との摩擦係数(摩擦
角)、車輪(2)の回転性能及び地表の傾斜度等に影響
され一定しない。実用性について推測すると,仮に自動
車の車体重量を1000キログラムとした場合,接地部
材(14)の摩擦角が30度であれば,約500キログ
ラム程度の重量に相当する始動力が極く短時間横から働
くことになる。従って台車の車輪数を可及的に多く,車
輪(2)1個当たりの荷重を軽くして回転性能をよくす
れば,平坦な道路であれば1回の車体重量負荷の惰性で
30〜50cm程度の移動は可能と考えられる。
【0029】本発明の台車は、自動車の4輪をのせてそ
れぞれが完全にシンクロナイズされて作動せねばならな
い。従って台車を設置する時は、4個の台車の位置方向
をタイヤ(4)の位置方向と揃えて同一とすることが必
要である。4個の台車の位置方向を揃える方法の一つと
して次のような方法も考えられる。
【0030】 自動車の底面のタイヤ(4)後方に,
予め位置決めのなされた鈎(20)を固定し,この鈎
(20)に,台車のストッパ(5)にとりつけられた把
手(8)を係合させて台車を設置すれば,4輪のタイヤ
(4)と台車の相互位置と方向を正しく合わせることは
容易である。図7は鈎(20)と係合する把手(8)の
部位を点線で示した概略斜視図である。又,4個の台車
のうち何れかに多少のずれがあっても車輸(2)は横す
ベりしつつ回転するので横移動は可能であり,又車輪
(2)がキャスタであれば方向を合わせるのでより円滑
に横移動させることができる。
【0031】又,支持部材(9)上の止め具(19)の
位置を1箇所に固定せず,やや上下に移動して固定し得
るようにしておけば,傾斜棒(13)の傾斜角度を変え
たい時,例えば昇り坂に横移動させるには傾斜角度をや
や大きくして始動を強力にし,地表が雨にぬれて接地部
材(14)が滑り易くなった時は傾斜角度をやや小さく
して滑り難くすることができ,横方向の始動力を適当に
変化させ得るので便利である。
【0032】又、キャスタをとりつけた台車であれば、
継手(10)を昇降部材(6)との装着平面上で傾斜棒
(13)を接続したまま回転させ、例えば図9の如く左
右90度又は左45度又は右45度の位置で昇降部材
(6)の底面に固定すれば、傾斜棒(10)の枢動平面
が変化し、横移動みならず、前後方向、左斜め方向及び
右斜め方向にも台車を移動させることができる。本台車
を利用して自動車の横移動を行う時、地表の形状によっ
て正確に直角方向に進まずやや斜行するような場合、上
記の如く継手(10)を回転させて、前後方向や斜め方
向に移動させることができるので便利である。
【0033】
【発明の効果】車輌混雑状態にある駐車場や道路上にお
いて、自動車を他車の障害とならない適切な場所に駐車
させなければならない場合や狭い道路に面した駐車場で
駐車又は脱出しなければならない場合、運転者は往々に
してかなりな困難に遭遇する。かかる場合において本発
明は極めて有用で、小形軽量なので常時自動車で運搬可
能であり、車体重量を利用して横から押す始動方法が効
率的なため自動車に特別な装備を施す必要もなく、バッ
テリーやモータ等の負担ともならないという特徴を有す
るものである。
【0034】運転者にとって操作方法は極めて簡単で、
自動車の4輪の後方に本台車を設置すれば後は運転席に
おいて適度にアクセル負荷と解除を繰り返すだけでよ
く、ハンドル操作は必要ない。運転者にとっての本台車
の利点は、車体重量を利用することにより自動車の横移
動又は方向転換が小形軽量で常時運搬可能な台車によっ
て初心運転者でも容易に行い得る点にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の台車の上面図である。
【図2】図1の台車の裏面図である。
【図3】図1の台車をタイヤ(4)後方に設置した状態
を示す、図1のA−A線による断面図である。
【図4】図3の状態を示す、図1のB−B線による断面
図である。
【図5】本台車にタイヤ(4)が乗りあげ、昇降部材
(6)の上端を支持部材(9)の上端迄押し下げた状態
を示す、図1のA−A線による断面図である。
【図6】図5の状態を示す、図1のB−B線による断面
図である。
【図7】本台車のストッパ(5)の把手(8)と、自動
車の底面に固定した鉤(20)の位置関係と係合部位を
点線で示す概略斜視図である。
【図8】平板(1)に取り付ける前の昇降部材(6)、
傾斜棒(13)、接地部材(14)及び支持部材(9)
の各個の形状と相互関係を説明するための分解斜視図で
ある。
【図9】継手(10)を昇降部材(6)底面との接触平
面内で左右90度、左45度及び右45度に回転させて
固定したそれぞれの状態を示す、図3と同じ側面からみ
た部分概略側面図である。
【図10】本台車を斜め上方からみた概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
(1) 平板 (12) 車
輪回転軸 (2) 車輪 (13) 傾
斜棒 (3) 踏み板 (14) 接
地部材 (4) タイヤ (15) 昇
降部材上の位置決めピン (5) ストッパ (16) 支
持部材上のばね固定ピン (6) 昇降部材 (17) ば
ね (7) 貫通孔 (18) 昇
降部材上のばね固定ピン (8) 把手 (19) 止
め具 (9) 支持部材 (20) 鉤 (10) 継手 (11) フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 川向 和実 (56)参考文献 実公 平4−26289(JP,Y2) 実公 昭55−8688(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60S 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車を横移動させるための台車におい
    て、該台車が、 ほぼ長方形の平板(1)と、 該平板(1)の底面に、自動車の進行方向に対して直角
    方向に回転するようにとりつけられた複数個の車輪
    (2)と、 前記平板(1)のタイヤ(4)の進行方向に直角な一端
    辺に接合されるとともに、地表に向かって傾斜する上面
    を有する踏み板(3)と、 前記平板(1)のほぼ中央部分に形成された貫通孔
    (7)を貫通する昇降部材(6)と、 該昇降部材(6)の底面に、タイヤ(4)の進行方向に
    直角な平面内で枢動自在に装着され、該昇降部材(6)
    が定位置にある時、鉛直線に対し僅かに傾斜する傾斜棒
    (13)と、 該傾斜棒(13)の下端に,傾斜棒(13)と同方向に
    枢動自在にとりつけられた接地部材(14)と、 前記昇降部材(6)が下降した後定位置に引き戻すため
    のばね(17)と、を含有することを特徴とする台車。
  2. 【請求項2】 前記車輪(2)が、キャスタであること
    を特徴とする請求項1に記載の台車。
  3. 【請求項3】 前記傾斜棒(13)が前記昇降部材
    (6)の底面に継手(10)を介して装着され、該継手
    (10)は傾斜棒(13)を接続したまま装着底面上を
    回転し、予め定めた数箇所の位置のうち任意の位置で昇
    降部材(6)の底面に固定され得るものであることを特
    徴とする請求項2に記載の台車。
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