JP2839804B2 - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JP2839804B2
JP2839804B2 JP27000892A JP27000892A JP2839804B2 JP 2839804 B2 JP2839804 B2 JP 2839804B2 JP 27000892 A JP27000892 A JP 27000892A JP 27000892 A JP27000892 A JP 27000892A JP 2839804 B2 JP2839804 B2 JP 2839804B2
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孝生 田川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどに使用される座標検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
【0003】そこで、このような欠点をなくしたタブレ
ットとして、最近、図7に示すような表示一体型タブレ
ット装置が提案されている(特願平3−46751号公
報)。この表示一体型タブレット装置は、液晶ディスプレ
イの表示電極と静電容量型タブレット装置の座標検出電
極を兼ねたものである。そして、図8に示すように1フ
レーム期間中にタブレット上の指示座標を検出する座標
検出期間と画像を表示する表示期間とを設けて、座標検
出と画像表示とを時分割で行うようにしている。
【0004】図7において、液晶パネル101は互いに
直交して配列されたコモン電極Y1〜Ym(以下、任意の
コモン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜Xm
(以下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間
に液晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセ
グメント電極Xとが交差する領域で各画素を構成してい
る。つまり、上記液晶パネル101にはn×mドットの
画素がマトリクス状に配列されていることになる。
【0005】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0006】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路102と、上記セグメント電極Xを
駆動するためのセグメント駆動回路103とは、切り替
え回路104を介して表示制御回路105と検出制御回
路106に接続されている。この切り替え回路104
は、制御回路107によって制御されて、表示期間には
表示制御回路105からの出力信号をコモン駆動回路1
02およびセグメント駆動回路103に出力する一方、
座標検出期間には検出制御回路106からの出力信号を
コモン駆動回路102およびセグメント駆動回路103
に出力する。尚、図7においては、上記切り替え回路1
04,表示制御回路105,検出制御回路106および制
御回路107を各ブロックに分割して表現している。と
ころが、実際の回路においては上記各回路はLSI(大
規模集積回路)化されており、上記のようなブロックに
は形態上厳密に区分できない。
【0007】上記表示期間においては、上記表示制御回
路105のシフトデータ出力端子Sからシフトデータs
が出力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出
力され、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1
が出力され、クロック出力端子CP2からクロック信号
cp2が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示デ
ータD0〜D3が出力される。
【0008】上記クロック信号cp1は1行分の画素を表
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路104の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp
1oとしてコモン駆動回路102のクロック入力端子YC
Kとセグメント駆動回路103のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択
するためのパルス信号であるシフトデータsは、切り替
え回路104の出力端子SOを介してシフトデータsoと
してコモン駆動回路102のシフトデータ入力端子DI
O1に上記クロック信号cp1oと同期して入力される。
【0009】上記コモン駆動回路102にシフトデータ
soが入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシ
フトレジスタによってクロック信号cp1oに同期してシフ
トされ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路10
2の出力端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモ
ン電極駆動信号の駆動パルスが印加される。このコモン
電極駆動信号は直流電源回路112から供給されるバイ
アス電源V0〜V5に基づいて生成される。
【0010】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路104の出力端子CP2Oを
介してクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路10
3のクロック入力端子XCKに入力される。
【0011】上記表示データD0〜D3は切り替え回路1
04の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o
〜D3oとしてセグメント駆動回路103の入力端子XD
0〜XD3に入力され、セグメント駆動回路103内の
レジスタにクロック信号cp2oに同期して順次取り込まれ
る。そして、1行分の画素に対応する表示データが総て
取り込まれると、この取り込まれた表示データが上記ラ
ッチパルス入力端子XLPに入力されるクロック信号cp
1oのタイミングでラッチされ、各表示データに対応する
セグメント電極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動
回路103の出力端子O1〜Omからセグメント電極X
1〜Xmに印加される。このセグメント駆動信号も直流電
源回路112から供給されるバイアス電源V0〜V5に基
づいて作成される。
【0012】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路104の反転信号出力端子FROを介して
反転信号froとしてコモン駆動回路102の反転信号入
力端子YFRとセグメント駆動回路103の反転信号入
力端子XFRとに入力される。
【0013】こうして、上記コモン駆動回路102およ
びセグメント駆動回路103の動作によって液晶パネル
101の画素マトリックスがその行順序に従って駆動さ
れ、表示データD0〜D3に応じた画像が液晶パネル10
1に表示されるのである。
【0014】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路106のシフトデータ出力端子Sdからシフト
データsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転
信号frdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロ
ック信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dか
らクロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d
〜D3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
【0015】上記クロック信号cp1dは1本のコモン電極
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路102のクロック入力
端子YCKとセグメント駆動回路103のラッチパルス
入力端子XLPに入力される。また、特定のコモン電極
Yを選択するためのパルス信号であるシフトデータsd
は、切り替え回路104の出力端子SOを介してシフト
データsoとしてコモン駆動回路102のシフトデータ入
力端子DIO1に上記クロック信号cp1dと同期して入力
される。
【0016】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
にして、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動
回路102のシフトレジスタによってクロック信号cp1o
に同期してシフトされ、そのシフト位置に対応する出力
端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走
査信号y1〜yn(以下、任意のコモン電極走査信号をy
と記載する)の走査パルスが順次印加される。このコモ
ン電極走査信号yは直流電源回路112から供給される
バイアス電源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロ
ック信号cp2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を
周期とするクロック信号であり、上記切り替え回路10
4の出力端子CP2Oを介してクロック信号cp2oとして
セグメント駆動回路103のクロック入力端子XCKに
入力される。
【0017】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
104の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD
0o〜D3oとしてセグメント駆動回路103の入力端子X
D0〜XD3に入力され、セグメント駆動回路103内
のレジスタにクロック信号cp2oと同期して順次取り込ま
れる。そして、上記駆動データに対応するセグメント電
極走査信号x1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査
信号をxと記載する)の走査パルスがセグメント駆動回
路103の出力端子O1〜Omからセグメント電極X1
〜Xmに出力される。このセグメント電極走査信号xも
直流電源回路112から供給されるバイアス電源V0
5に基づいて作成される。
【0018】座標検出期間はx座標検出期間とそれに続
くy座標検出期間に分かれており、x座標検出期間には
セグメント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電
極走査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間には
コモン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信
号yを順次印加する。
【0019】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)108の検出電極との間の
浮遊容量によって検出ペン108に電圧が誘起される。
この検出ペン108に生じた誘起電圧はアンプ109で
増幅され、x座標検出回路110およびy座標検出回路
111に入力される。このx座標検出回路110および
y座標検出回路111は、上記アンプ109からの出力
信号と制御回路107からのタイミング信号とに基づい
て、上記パルス電圧信号が印加されてから誘起電圧が最
高値になる迄の時間を検出することにより、夫々上記検
出ペン108が指示する位置のx座標あるいはy座標を
検出する。
【0020】図9は、上記座標検出期間中に、液晶パネ
ル101のコモン電極Yに印加されるコモン電極走査信
号yのタイミングチャートである。上記y座標検出期間
中に、コモン駆動回路102にシフトデータsoが入力さ
れると、このシフトデータsoと同じパルス幅を有するコ
モン電極走査信号yがクロック信号cp1oに同期して、互
いの位相をずらして各コモン電極Y1〜Ynにコモン電極
走査信号y1〜ynとして印加される。
【0021】図10は、上記セグメント電極X,コモン
電極Yおよび検出ペン108の関係を示す部分拡大図で
ある。各コモン電極Yn1,Yn2,Yn3はセグメント電極X
m1,Xm2,Xm3によって覆われており、各セグメント電極
Xと各コモン電極Yとは静電的に結合している。
【0022】今、上記コモン電極Yn1→コモン電極Yn2
→コモン電極Yn3の順にコモン電極走査信号y(以下、
単に走査パルスと言う)が印加されるとする。そうする
と、各コモン電極Yn1,Yn2,Yn3から放出される電気力
線の一部は、各セグメント電極Xm1,Xm2,Xm3の隙間を
通過して検出ペン108の検出電極と結び付く。こうし
て、各コモン電極Yn1,Yn2,Yn3に印加された走査パル
スyによって、検出ペン108の検出電極に電圧が誘起
されるのである。一方、上記検出ペン108の検出電極
はセグメント電極Xm1,Xm2,Xm3とも静電的に結合して
いる。また、上述のように、各セグメント電極Xm1,X
m2,Xm3は各コモン電極Yn1,Yn2,Yn3とも静電的に結
合している。したがって、コモン電極Yn1,Yn2,Yn3
走査パルスyが印加されるとセグメント電極Xm1,Xm2,
m3にも電圧が誘起され、更にこの誘起電圧に基づいて
検出ペン108の検出電極に電圧が誘起されることにな
る。
【0023】図11は上記検出ペン108の断面図であ
る。図11において、201は検出電極、203はシー
ルド効果を持つテーパー部である。検出電極201は単
一の電極から構成され、この検出電極201とテーパー
部203との接触を防ぐために、テーパー部203の内
側には樹脂姓の絶縁体215が形成されている。
【0024】上記検出電極201は導電性のよい金属で
形成され、テーパー部203に対向する部分は直棒状に
形成されている。そして、検出電極201の外縁と絶縁
体215とは軽く接触していて検出電極201は絶縁体
215にガイドされて摺動可能な状態にあり、スプリン
グ205とストッパー209によって適当な力で外向き
に押されている。また、上記検出電極201におけるペ
ン本体側(内側)の先端にはペンタッチスイッチ206が
取り付けられている。このペンタッチスイッチ206
は、検出電極201が押された状態にあるか否かを識別
するためのスイッチである。
【0025】上記構成の検出ペン108は、オペレータ
によって液晶パネル101(図7参照)の上面に置かれた
アクリルなどの樹脂製の保護板の上をなぞるように動か
されて、上述のように液晶パネル101のセグメント電
極Xあるいはコモン電極Yに印加された走査パルスに起
因して誘起される電圧信号(検出信号)を出力する。基板
207は基板固定部210によって固定されている。
【0026】上記検出電極201に誘起された検出信号
は細い導線212を介して基板207上の電気回路に送
出される。こうして、基板207上の電気回路に入力さ
れた検出信号は増幅等の波形整形を受ける。一方、ペン
タッチスイッチ206で検出されたスイッチング信号は
導線213を介して上記電気回路に送出される。こうし
て、基板207上の電気回路に入力された検出信号は増
幅等の波形整形を受ける。
【0027】金属等の導電性のある材料から成る円筒部
204とテーパー部203と後端部211は、ネジ等に
よって分解可能なように形成されている。そして、円筒
部204とテーパー部203とは基板207内のグラン
ド線に接続されており、静電遮蔽の効果を有する。
【0028】ケーブル214は後端部211の貫通穴を
通ってペン本体の内から外へ出ている。基板207上の
電気回路による波形整形を受けた検出信号は、ケーブル
214を通ってダブレット本体のx座標検出回路110
およびy座標検出回路111に出力される。
【0029】図12は、上記検出ペン108と座標検出
アナロク回路221(図7におけるx座標検出回路11
0とy座標検出回路111とによって構成される)と液
晶パネル101との電気的関係を示す。上述のように、
上記検出ペン108の検出電極201と液晶パネル10
1上のセグメント電極Xおよびコモン電極Yとは静電的
に結合されている。そして、検出電極201に誘起され
た電圧信号(検出信号)は基板207(図11参照)上に設
けられたアンプ109によって増幅された後、ケーブル
214を通って座標検出アナログ回路221に送出され
る。
【0030】一方、上記アンプ109のグランドと座標
検出アナログ回路221のグランドとはコード222で
接続され、電気的に同電位になっている。また、座標検
出アナログ回路221のグランドとコモン駆動回路10
2およびセグメント駆動回路103のグランドとはコー
ド223で接続されている。したがって、コモン駆動回
路102あるいはセグメント駆動回路103への駆動電
流によるグランドの電位変動、および、コモン駆動回路
102あるいはセグメント駆動回路103の出力インピ
ーダンスやコモン電極Yあるいはセグメント電極Xの抵
抗成分による電位変動が、ノイズVn'として検出信号に
重畳されることになる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の表示一体型
タブレット装置においては、検出ペン108の検出電極
201に、検出信号としての誘起電圧以外の電圧も誘起
されて検出信号のS/N比を低下させるという問題があ
る。すなわち、図10に示すように、例えばセグメント
電極Xがコモン電極Yよりも検出ペン108に近い場合
には、コモン電極Yと検出ペン108との静電的結合
は、各セグメント電極Xm1,Xm2,Xm3の隙間を通って直
結する経路と各セグメント電極Xm1,Xm2,Xm3を経由し
た経路との2つの経路によって結ばれている。
【0032】図13は、y座標検出期間中に検出ペン1
08の検出電極201に誘起された検出信号の波形の一
例を示す。検出信号におけるピーク230は、コモン電
極Yに印加された走査パルスyに基づいて、コモン電極
Yと検出電極201とを直結する経路によって誘起され
た誘起電圧ピーク(すなわち、検出ペン108のy座標
を表す電圧ピークであり、以下検出信号ピークと言う)
である。この検出信号ピーク230は、y座標検出期間
に入ってy座標の走査が開始されてから検出ペン108
先端直下におけるコモン電極Yが走査されるまでの走査
時間“ty"が経過した後に出現する。
【0033】ここで、上記検出ペン108の先端をy方
向に移動すると検出ペン108の先端のy座標が変化
し、それに比例して上記走査時間“ty"も矢印で示すよ
うに変化する。したがって、逆に検出信号ピーク230
が出現するタイミングを測れば検出ペン108の先端の
y座標を検出できるのである。
【0034】一方、ピーク231およびピーク232
は、コモン電極Yと検出電極201とをセグメント電極
Xを経由して結ぶ経路によって誘起される誘起電圧ピー
ク(以下、誘導ノイズピークと言う)である。このうち、
誘導ノイズピーク231はy座標検出期間が開始されて
最初のコモン電極Y1(図7参照)に走査パルスyが印加
されたときに発生する。これに対して、誘導ノイズピー
ク232はy座標検出期間終了時に最終のコモン電極Y
nから走査パルスyが抜けて行く際に発生する。
【0035】このように、上記両誘導ノイズピーク23
1,232は共に固定したタイミングで出現する。した
がって、検出ペン108の先端が液晶パネル101上に
おけるy方向両端(すなわち、コモン電極Y1近傍あるい
はコモン電極Yn近傍)を指示している場合には、検出信
号ピーク230に誘導ノイズピーク231あるいは誘導
ノイズピーク232が重畳されて、検出信号ピーク23
0の波形が歪むことになる。その結果、上記液晶パネル
101の端ではy座標検出精度が低下するという問題が
生ずるのである。
【0036】また、図12に示すように、検出ペン10
8内のアンプ109のグランドと表示一体型タブレット
装置本体にある座標検出アナログ回路221のグランド
とがコード222で接続されている。したがって、上記
検出ペン108からは上記ケーブル214とケーブル2
22との2本のケーブルが引き出されており、オペレー
タの操作性を損ねるという問題もある。
【0037】そこで、この発明の目的は、検出ペンから
の検出信号のS/N比を高め、検出ペンのコードレス化
を図って、位置検出精度が高く操作性の良い座標検出装
を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、第1の電極群及び第2の電極群と静
電的に結合された検出ペンと、上記電極群を走査して上
記検出ペンに誘起された電圧により座標を検出する座標
検出回路を有する座標検出装置において、上記検出ペン
の検出電極は、同心円の円筒形状をした第1検出電極と
第2検出電極とで構成されると共に、少なくとも上記第
1検出電極と第2検出電極との間および上記第1,第2
検出電極の外側の夫々に設けられたシールド電極と、上
記第1検出電極からの出力信号と上記第2検出電極から
の出力信号との差分をとる差分検出回路を備えたことを
特徴としている。
【0039】また、第2の発明は、第1の電極群及び第
2の電極群と静電的に結合された検出ペンと、上記電極
群を走査して上記検出ペンに誘起された電圧により座標
を検出する座標検出回路を有する座標検出装置におい
て、上記検出ペンの検出電極は、同心円の円筒形状をし
第1検出電極と第2検出電極とで構成され、上記座標
検出回路はコードレス受信手段を有すると共に、上記検
出ペンには、少なくとも上記第1検出電極と第2検出電
極との間および上記第1,第2検出電極の外側の夫々に
設けられたシールド電極と、上記第1検出電極からの出
力信号と上記第2検出電極からの出力信号との差分を取
って差分値を表す差分信号を出力する差分検出回路と、
上記差分検出回路からの差分信号を上記座標検出回路
コードレス受信手段に対してコードレスで送信するコー
ドレス送信手段を備えたことを特徴としている。
【0040】また、第3の発明は、第1あるいは第2の
発明の座標検出装置において、上記第1検出電極,第2
検出電極およびシールド電極を一体に形成したことを特
徴としている。
【0041】
【作用】第1の発明では、第1の電極群または第2の電
極群のうち下側に位置する電極が走査されると、上記下
側に位置する電極と検出ペンとを直接結ぶ経路および上
側に位置する電極を経由して結ぶ経路によって、上記検
出ペンの検出電極に電圧が誘起される。その際に、上記
検出電極を構成する第1検出電極および第2検出電極の
うちいずれか一方の検出電極には、主に上記下側に位置
する電極と直結する経路によって電圧が誘起される。一
方、いずれか他方の検出電極には、主に上記上側に位置
する電極を経由する経路によって電圧が誘起される。そ
の結果、上記一方の検出電極からは上記検出ペンの先端
座標を表す上記検出信号ピークの成分を多く含む電圧信
号が出力される。また、上記他方の検出電極からは上記
上側の電極に誘起された電圧に基づく上記誘電ノイズピ
ークの成分を多く含む電圧信号が出力される。
【0042】そうすると、上記第1検出電極からの出力
信号と第2検出電極からの出力信号とが差分検出回路に
入力される。そして、上記検出信号ピークの成分を多く
含む電圧信号と上記上側の電極に誘起された電圧に基づ
く誘電ノイズピークの成分を多く含む電圧信号との差分
が取られて、上記誘電ノイズピークの成分が抑制された
電圧信号が出力される。こうして、上記差分検出回路か
らはS/N比の高い検出信号が出力される。
【0043】その際に、上記第1検出電極と第2検出電
極との間に設けられたシールド電極によって上記第1検
出電極と第2検出電極との静電結合が抑制されて、上記
第1,第2検出電極に誘起される電圧信号のレベル低下
が防止される。さらに、上記第1,第2検出電極の外側
に設けられたシールド電極によって外部からのノイズが
遮断されて、上記第1,第2検出電極の指向性が最適に
制御される。
【0044】また、第2の発明では、第1の発明と同様
にして、検出ペンに設けられた差分検出回路によって第
1検出電極からの出力信号と第2検出電極からの出力信
号との差分が取られて、S/N比の高い差分信号が出力
される。そして、上記差分検出回路から出力された上記
差分信号は上記検出ペンに設けられたコードレス送信手
段に入力される。そうすると、上記コードレス送信手段
によって、上記差分検出回路からの差分信号が座標検出
回路のコードレス受信手段に対してコードレスで送信さ
れる。
【0045】こうして、上記検出ペンと上記座標検出回
との間でコードレスで信号が送受信され、コードに邪
魔されることなく操作性良く上記検出ペンによる座標入
力が実施される。
【0046】また、第3の発明では、上記第1検出電
極,第2検出電極およびシールド電極が一体に形成され
ているので、夫々の相対的位置関係が精度良く確保され
る。したがって、上記第1検出電極および第2検出電極
の指向性がより最適に保持され、上記第1検出電極と第
2検出電極との静電結合の抑制および外部からのノイズ
の遮断が確実に実施される。
【0047】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。尚、この発明の表示一体型タブレット装置に
おいては、検出ペン以外は図7に示す表示一体型タブレ
ット装置と同じである。そこで、検出ペン以外の説明に
は図7に示す表示一体型タブレット装置と同じ番号を用
いることにする。また、本実施例における液晶パネルに
おいては、セグメント電極がコモン電極の上側に位置し
ているものとして説明する。
【0048】図1は、本実施例における表示一体型タブ
レット装置において使用される検出ペン1の先端部を模
式的に示す縦断面図である。図1において、2は直棒状
あるいは円筒状の第1検出電極、3は円筒状の第2検出
電極、4,5は円筒状のシールド電極である。そして、
上記第1検出電極2を中心に据えて、その同心円上に内
側から順にシールド電極4,第2検出電極3およびシー
ルド電極5を配置している。
【0049】上記第1検出電極2,第2検出電極3およ
びシールド電極4,5は互いに接触しないように間隔を
おいて配置され、夫々が電気的に分離されている。これ
は、各電極間に絶縁物を挿入して電気的分離を図っても
よい。
【0050】上記第1検出電極2は主に検出信号ピーク
(図13参照)を検出するための電極であり、y座標検出
期間中に下側に位置するコモン電極Yから放射される電
気力線を直接検知することを目的としている。但し、上
側に位置するセグメント電極Xとも静電的結合を成して
いるから上記誘導ノイズピーク(図13参照)をも検出し
てしまう。これに対して、上記第2検出電極3は主に上
記誘導ノイズピークを検出するための電極であり、y座
標検出期間中にセグメント電極Xから放射される電気力
線を検知することを目的としている。
【0051】上記シールド電極4は、側面から第1検出
電極2へ向かう電気力線を防御して第1検出電極2の指
向性を向上させることと、第1検出電極2と第2検出電
極3との静電的結合を防ぐことを目的としている。これ
に対して、上記シールド電極5は、側面から第2検出電
極3へ向かう電気力線を防御して第2検出電極3の指向
性を向上させることと、第2検出電極3に対する外部か
らのノイズを遮断することを目的としている。
【0052】図2(a)は上記第1検出電極2の指向特性
の断面を示す図であり、図2(b)は第2検出電極3の指
向特性の断面を示す図である。尚、横軸は第1検出電極
2の中心軸に対する垂直方向の空間的位置を示し、縦軸
は第1検出電極2あるいは第2検出電極3の感度を示
す。
【0053】図2から分かるように、第1検出電極2お
よび第2検出電極3の指向特性は、第1検出電極2の中
心軸を回転軸とする回転対称を呈する。さらに、上記第
1検出電極2の指向特性は回転軸に近い程高感度であ
り、遠ざかる程感度が低下する。すなわち、第1検出電
極2の直下に位置した下側のコモン電極Yから放射され
る電気力線を受け易いような指向特性になっているので
ある。そして、このような指向特性を得るために、図1
に示すように、第1検出電極2の側面近傍にシールド電
極4を配置し、第1検出電極2の先端がシールド電極4
から僅かに突出するようにする。尚、第1検出電極2の
先端をシールド電極4の先端から突出させる量は0mm〜
1mmが適当である。
【0054】一方、上記第2検出電極3の指向特性は略
ドーナツ形状を成す。すなわち、第1検出電極2の直下
に位置するコモン電極Yから放射される電気力線は余り
受けず、その周囲に位置する上側のセグメント電極X全
体から放射される電気力線をより多く検知し易いような
指向特性になっているのである。そして、このような指
向特性を得るために、第2検出電極3は両シールド電極
4,5によって挟まれて、シールド電極4の先端位置は
第2検出電極3の先端位置よりも突出するか同じにす
る。また、第2検出電極3の先端位置はシールド電極5
の先端位置よりも突出している。このような構造によっ
て、第1検出電極2の中心軸に向かう方向内側には余り
感度を持たず、外側により大きな感度を有するのであ
る。
【0055】上述のような基本構成を有する検出ペン1
の第1検出電極2および第2検出電極3は、図3に示す
ように、差動増幅器6に接続されている。一方、シール
ド電極4,5はグランドに接続されている。既に述べた
ように、上記第1検出電極2によって検出された電圧信
号は上記検出信号ピーク成分を多く含む。一方、第2検
出電極3によって検出される電圧信号は上記誘導ノイズ
ピーク成分を多く含み他に検出信号ピーク成分も含む。
したがって、第1検出電極2によって検出された電圧信
号と第2検出電極3によって検出された電圧信号とを差
動増幅器6で差動増幅することによって、誘導ノイズピ
ーク成分に対する検出信号ピーク成分の比が増大され
る。その結果、上記検出ペン1が液晶パネル101にお
けるy方向両端(コモン電極Y1近傍あるいはコモン電極
n近傍)を指示している際に、検出信号ピークに誘導ノ
イズピークが重畳されても誘導ノイズピークの成分が抑
制され、検出ペン1に誘起される検出信号のS/N比が
向上するのである。
【0056】図4は、図1に示すような基本構成を有す
る検出ペン1の具体的な構成例を示す。図4において、
2は第1検出電極であり、電極保護部8とその先端が一
体成型されている。そして、その外側には第1検出電極
2および電極保護部8を取り囲むようにシールド電極4
が配置されている。さらに、シールド電極4の外側を第
2検出電極3で取り囲み、第2検出電極3の外側をシー
ルド電極5で取り囲んでいる。
【0057】上記第1検出電極2における電極保護部8
で覆われている先端の部分の径は太く、シールド電極4
に対向している軸部2aは細く形成している。電極保護
部8の外周面とシールド電極4の内周面とは軽く接触し
ていて、電極保護部8はシールド電極4にガイドされて
摺動可能な状態にある。
【0058】上記第1検出電極2はスプリング15によ
って外方に付勢されており、その内端に対向してペンタ
ッチスイッチ(図示せず)が取り付けられている。このペ
ンタッチスイッチは第1検出電極2が検出ペン1の本体
内に押し込まれた状態にあるか否かを識別する。
【0059】上記第1検出電極2は、アルミニウム,真
鍮,鉄,ステンレスあるいは銅等の金属材料で構成され、
液晶パネル101のセグメント電極Xおよびコモン電極
Yと静電的に結合している。そして、セグメント電極X
およびコモン電極Yに印加された走査パルスによって電
圧が誘起される。また、第1検出電極2は、電極保護部
8が押されたことを確認するために、押された力を上記
ペンタッチスイッチまで伝える役割をも有する。
【0060】上記第1検出電極2は、その径を大きくす
るとセグメント電極Xおよびコモン電極Yとの結合容量
が大きくなって検出信号レベルが大きくなる。反面、結
合容量の指向性が悪くなって検出信号のS/N比が小さ
くなる。また、第1検出電極2の先端が異常に太い場合
には入力時に検出ペン1の指す位置が見えにくく、使い
勝手が悪い。したがって、上記第1検出電極2の径には
適当な値があり、0.5mm〜3.0mmが適当である。
【0061】さらに、上記第1検出電極2の軸部2aに
は、誘起された電圧信号(検出信号)を電気的に伝える役
割をも有する。電気的伝導の立場から見れば、第1検出
電極2とグランドに接続されているシールド電極4との
間で生ずる静電容量によって検出信号が分割されて、そ
のレベルが低下する。したがって、第1検出電極2とシ
ールド電極4との間の静電容量はできるだけ小さくする
必要がある。そのために、第1検出電極2における軸部
2aの径を小さくして、第1検出電極2の軸部2aとシー
ルド電極4との間隔を大きく取るのである。また、その
際に、第1検出電極2の軸部2aとシールド電極4との
間に樹脂等を入れると静電容量が増えるので、何も入れ
ずに空洞にしておくのがよい。
【0062】上記第1検出電極2とシールド電極4との
軸方向の相対位置も検出信号の特性に大きな影響を与え
る。図4に示すように、第1検出電極2の先端がシール
ド電極4の先端から突出している距離(突出量)aを大き
くすると、シールドされているシールド電極4から露出
している第1検出電極2の部分が増えるので検出信号の
レベルは大きくなる。ところが、セグメント電極Xある
いはコモン電極Yとの結合容量の指向性が悪くなって検
出信号のS/N比が下がってしまう。したがって、突出
量aは検出信号の大きさとS/N比との兼合いで最適に
決定する必要があり、0mm〜1mmが適当である。尚、上
記突出量aは正確に設定する必要がある。
【0063】上記電極保護部8は液晶パネル101の入
力面と接触する部分であって樹脂で構成される。すなわ
ち、液晶パネル101の入力面は樹脂性の保護板で構成
される。そこで、金属製の第1検出電極2が直接この保
護板に接触して保護板を摩耗させないように、電極保護
部8によって第1検出電極2を被覆するのである。その
ために、電極保護部8の材質は上記保護板との耐摩耗性
を考慮して選択する必要がある。
【0064】また、上記第1検出電極2のペンキャップ
先端部7から露出している部分を全て電極保護部8で覆
うことによって、オペレータが検出ペン1を握ったとき
に第1検出電極2に直接触れることができないようにす
る。こうして、オペレータが検出ペン1に触れることに
よって検出信号にノイズが混入することを防止する。
【0065】上記シールド電極4は、外部からの静電ノ
イズを遮断するために基板(図示せず)内のグランドに電
気的に結線されている。そこで、シールド電極4と第1
検出電極2が接触すると第1検出電極2に誘起された電
圧信号(検出信号)は消えてしまう。そこで、電極保護部
8によって第1検出電極2の先端部分を覆って、シール
ド電極4と第1検出電極2とを電気的に絶縁状態にす
る。したがって、電極保護部8には電極絶縁性が必要で
ある。
【0066】さらに、オペレータが検出ペン1によって
液晶パネル101の上記保護板に上をなぞる際にペン先
が検出ペン本体の軸に対して垂直方向に動くと非常に書
き心地が悪くなる。また、オペレータが入力中か否かを
ペンタッチスイッチで識別可能にするために、電極保護
部8はペンキャップ先端部7内を上下方向に滑らかに動
く必要がある。そこで、電極保護部8は第1検出電極2
の軸に対して垂直方向に固定する一方、ペンキャップ先
端部7(シールド電極4)との摺動性を高めるのである。
そのために、上記シールド電極4の内径と電極保護部8
の外形とを僅少差に設定する。また、電極保護部8とシ
ールド電極4との摩擦係数を勘案して電極保護部8の材
料を選定する。
【0067】上記電極保護部8は、以上の種々の目的を
満たすために、ポリアセタール,ABS(アクリロニトリ
ル・ブタジエン・スチレン),ポリカーボネート等の樹脂で
構成する。
【0068】上記ペンキャップ先端部7は樹脂等の絶縁
体から構成され、その内面および外面にメッキや蒸着に
よって金属膜が形成されている。したがって、上記ペン
キャップ先端部7の内面の金属膜と外面の金属膜とは電
気的に孤立した状態になっている。このペンキャップ先
端部7内面の金属膜がシールド電極4であり、外面の金
属膜が第2検出電極3となる。その際に、上述のよう
に、上記シールド電極4の先端位置は第2検出電極3の
先端位置よりも突出するか同じにするのである。
【0069】上記第2検出電極3は円筒状のコネクタ1
0に電気的に接続されている。そして、コネクタ10は
リード線13に結線されており、第2検出電極3によっ
て検出された電圧信号(上記誘電ノイズピークを多く検
出)がリード線13を介して取り出される。また、シー
ルド電極4は円筒状のコネクタ11に電気的に接続され
ている。そして、コネクタ11はリード線14によって
上記基板のグランドに接続されている。
【0070】上記コネクタ10とコネクタ11とは、リ
ング状のコネクタ支持体12によって電気的に絶縁され
て支持されている。そして、両コネクタ10,11とコ
ネクタ支持体12とによってペンキャップ先端部7の内
端を包み込んで、ペンキャップ先端部7に対するストッ
パとなっている。一方、コネクタ支持体12はペンキャ
ップ9の突起9aに当たって固定される。したがって、
第2検出電極3およびシールド電極4の位置が精度良く
設定される。
【0071】上記ペンキャップ9は樹脂等の絶縁体によ
って形成され、その外面にはメッキや蒸着によって金属
膜が形成されている。このペンキャップ9の外面に形成
された金属膜がシールド電極5となる。その際に、ペン
キャップ9の内面には導電性がなく、シールド電極5と
第2検出電極3とは電気的に孤立状態になるような構造
になっている。
【0072】上記第2検出電極3の先端は、シールド電
極5の先端より突出して外部に露出している。この露出
部分がセグメント電極Xから放出される電気力線を受け
取る電極となり、露出面積によって第2検出電極3の感
度が決まるのである。
【0073】本実施例の最大特徴は、図4に示すよう
に、ペンキャップ9やペンキャップ先端部7の樹脂の表
面に形成された金属膜によってシールド電極4,5およ
び第2検出電極3を構成することである。上記検出ペン
1の先端は非常に細径であるために多数の電極を夫々孤
立させて設置することは困難である。そこで、検出ペン
1の外殻を成す樹脂の表面に形成した金属膜を利用する
ことによって、検出ペン1を太くすることなく第2検出
電極3およびシールド電極4,5を形成できるのであ
る。
【0074】上述のように、本実施例においては、検出
ペン1の中心に配置された直棒状の第1検出電極2とこ
の第1検出電極2の周囲に配置された円筒状の第2検出
電極3とを設ける。さらに、両検出電極2,3の間と第
2検出電極3の外側とに円筒状のシールド電極4,5を
配置する。こうして、両シールド電極4,5によって、
両検出電極2,3の指向特性を制御すると共に両検出電
極2,3間の静電的結合を抑制して、第1検出電極2の
指向特性をy座標検出の際に直下に位置する下側のコモ
ン電極Yから放射される電気力線を直接検出できるよう
にする一方、第2検出電極3の指向特性を上記コモン電
極Yの周囲に位置する上側のセグメント電極Xから放射
される電気力線を主に検出できるようにしている。
【0075】したがって、上記差動増幅器6によって、
第1検出電極2で検出された検出信号ピークの成分を多
く含む信号と第2検出電極3で検出された誘導ノイズピ
ークの成分を多く含む信号とを差動増幅することによっ
て誘導ノイズの比率を低下せしめて、検出信号のS/N
比を高めることができる。その結果、上記検出ペン1に
よって指示された液晶パネル101上の位置検出精度を
高めることができる。
【0076】図5は、図1に示すような基本構成を有す
る検出ペン1の他の具体的な構成例を示す。図5におい
て、2'は第1検出電極であり、3'は第2検出電極であ
り、4'はシールド電極である。上記第1検出電極2',
第2検出電極3'およびシールド電極4'を取り囲むよう
に電極保護部23が配置され、その電極保護部23の外
側に金属等の導電性材料から成るペンキャップ5'が配
置される。このペンキャップ5'はシールド電極を兼ね
ている。
【0077】上記第1検出電極2'およびシールド電極
4'は、中心に導線24が挿通された直棒状の電極中心
材21の異なる表面に形成されている。また、電極中心
材21の周囲には電極周辺材22が配置されており、こ
の電極周辺材22の外面に第2検出電極3'が形成され
ている。上記電極中心材21および電極周辺材22の先
端は、ポリアセタール,ABSおよびポリカーボネート
等の樹脂から成る上記電極保護部23によって覆われて
いる。すなわち、電極中心材21,電極周辺材22およ
び電極保護部23は一体成型されるのである。
【0078】上記第1検出電極2'およびシールド電極
4'は以下のようにして形成される。上記電極中心材21
の全面にメッキや蒸着によって金属膜を形成する。そう
した後に、2箇所の金属膜を除去して金属膜を電気的に
3つの部分に分離する。こうして形成した3箇所の金属
膜のうち先端から順に第1検出電極2',シールド電極
4'および接続電極25とするのである。つまり、上記
第1検出電極2'は電極中心材21の外端面とそれに連
なる側面に形成され、シールド電極4'は長軸21aに形
成されることになる。第1検出電極2'と接続電極25
とは導線24で接続されており、第1検出電極2'に誘
起された検出信号が接続電極25に伝送される。
【0079】上記電極周辺材22の外面にメッキや蒸着
によって金属膜を形成して、第2検出電極3'とする。
尚、電極周辺材22の内面にも金属膜を形成して電極と
することも可能であるが、電極周辺材22の内面と外面
とは電気的に分離しておく必要がある。このように構成
された電極周辺材22は電極中心材21に外嵌され、こ
の電極周辺材22と電極中心材21の合体物の先端は樹
脂から成る電極保護部23によって覆われる。
【0080】上記接続電極25は金属等から成る電極支
持体28によって支持されており、この電極支持体28
はスプリング29によって外方に付勢されている。接続
電極25と電極支持体28とスプリング29とは電気的
に導通状態にあり、スプリング29の一端は長く延びて
基板(図示せず)に接続されている。したがって、第1検
出電極2'に誘起された電圧信号は、導線24,接続電極
25,電極支持体28およびスプリング29を介して基
板上の差動増幅器に送出される。
【0081】これに対して、上記第2検出電極3'はペ
ンキャップ5'の内壁に沿ってリング状の絶縁体30に
よって固定された信号取出部26と接触しており、この
信号取出部26は上記基板に接続されている。こうし
て、第2検出電極3'に誘起された電圧信号は、信号取
出部26を介して基板上の差動増幅器に送出される。上
記信号取出部26は弾力性および導電性を有する材料で
構成され、第2検出電極3'に摺接して第2検出電極3'
が上下方向に動いても電気的に接続可能にしている。
【0082】また、上記シールド電極4'にはシールド
取出部27が接触しており、このシールド取出部27は
ペンキャップ(シールド電極)5'と電気的に接続され、
さらにグランドに接続されている。シールド取出部27
も弾力性および導電性を有する材料で構成され、シール
ド電極4'に摺接してシールド電極4'が上下方向に動い
ても電気的に接続可能にしている。
【0083】上述のように、本実施例においては、第1
検出電極2',第2検出電極3'およびシールド電極4'を
一体に形成しているので、互いの相対的位置関係を精度
良く設定管理できるのである。
【0084】図6は、図1に示すような基本構成を有す
る検出ペン1を用いた表示一体型タブレット装置におけ
る検出ペン1と座標検出アナログ回路221と液晶パネ
ル101との電気的関係を示す。上記検出ペン1内に
は、第1検出電極2,第2検出電極3,差動増幅器6およ
びコードレス送信部41を備えており、第1検出電極2
および第2検出電極3は差動増幅器6の入力端子に接続
されている。こうして、差動増幅器によって、第1検出
電極2で検出された検出信号ピークの成分を多く含む電
圧信号と第2検出電極3で検出された誘導ノイズピーク
の成分を多く含む電圧信号との差分信号が得られ、出力
端子から出力される。
【0085】上記差動増幅器6の出力端子はコードレス
送信部41に接続されており、差動増幅器6からの差分
信号はコードレス送信部41からタブレット本体内に在
る座標検出アナログ回路221に向けて発信される。
尚、コードレス送信部41としては、空間光伝搬装置や
無線装置等を用いればよい。上記座標検出アナログ回路
221はコードレス受信回路を含み、このコードレス受
信回路によって受信したコードレス送信部41からの差
分信号を波形整形する。
【0086】上記座標検出アナログ回路221のグラン
ドと液晶パネル101のコモン駆動回路102およびセ
グメント駆動回路103のグランドとはコード43で接
続されている。そして、このコード43は、さらに電源
トランス44との静電結合を介し、商用100V電源を
通して接地されている。
【0087】一方、上記差動増幅器6のグランドは、検
出ペン1の筐体42に接続されている。そして、上記検
出ペン1の筐体42に現れている差動増幅器6のグラン
ドは人体45と静電結合し、更に人体45は大地と静電
結合している。したがって、差動増幅器6のグランドは
接地されているのである。こうして、上記差動増幅器6
のグランドと座標検出アナログ回路221のグランドと
は非常に弱い状態でつながっている。ここで、上記商用
100V電源には、他の機器から発生するノイズがコモ
ンモードノイズとして重畳される。したがって、第1検
出電極2あるいは第2検出電極3によって検出された電
圧信号には非常に高いレベルのコモンモードノイズが重
畳されることになる。
【0088】ここで、上記第1検出電極2によって検出
されるべき真の電圧信号をVs1とし、第2検出電極3
によって検出されるべき真の電圧信号をVs2とし、コ
モンモードノイズをVnとすると、第1検出電極2によ
って実際に検出される電圧信号はVs1+Vnとなる。一
方、第2検出電極3によって実際に検出される電圧信号
はVs2+Vnとなる。そこで、差動増幅器6によって第
1検出電極2で実際に検出される電圧信号と第2検出電
極3で実際に検出される電圧信号との差分を取ることに
よって、次式で示すようにコモンモードノイズVnを打
ち消すことができる。 (Vs1+Vn)−(Vs2+Vn)=Vs1−Vs2 さらに、(Vs1−Vs2)を算出することによって、上記
検出信号ピーク成分と誘導ノイズピーク成分とのレベル
差が大きくなって検出信号のS/N比が高められる。
【0089】以上のように、本実施例においては、上記
差動増幅器6によって、第1検出電極2で検出される検
出信号ピーク成分の多い電圧信号と第2検出電極3で検
出される誘導ノイズピーク成分の多い電圧信号との差分
を取ることによって、第1検出電極2および第2検出電
極3からの出力信号に重畳されるコモンモードノイズを
除去し、検出信号ピーク成分と誘導ノイズピーク成分と
の差を大きくして高いS/N比の検出信号を得ることが
できる。さらに、上記差動増幅器6の出力信号をコード
レス送信部41によって座標検出アナログ回路221に
送信するようにする一方、差動増幅器6のグランドと座
標検出アナログ回路221のグランドとは筐体42,人
体45,大地,商用電源,電源トランス44およびコード
43を介して接続している。したがって、差動増幅器6
のグランドと座標検出アナログ回路221のグランド、
および、差動増幅器6の出力端子と座標検出アナロク回
路221の入力端子をコードで直結する必要がない。
【0090】すなわち、本実施例によれば、検出ペン1
のコードレス化を図ることができるのである。
【0091】上記各実施例はセグメント電極Xがコモン
電極Yの上側(すなわち、検出ペン1に近い側)に位置し
ている場合について説明しているが、コモン電極Yがセ
グメント電極Xの上側である場合も全く同じである。
【0092】また、上記各実施例においては、第1検出
電極2,2'を直棒状に成して検出ペン1の中心に配置
し、第2検出電極3,3'を円筒状に成して第1検出電極
2,2'の周囲に配置し、シールド電極4,4'は第1検出
電極2,2'と第2検出電極3,3'との間に配置し、シー
ルド電極5,5'は第2検出電極2,2'の外側に配置して
いる。しかしながら、この発明における上記各電極の位
置関係はこれに限定されるものではない。要は、上記セ
グメント電極Xあるいはコモン電極Yのうち下側に位置
する電極を走査するに際して、第1検出電極および第2
検出電極のいずれか一方はこの下側の電極と直結する経
路によって電圧が誘起されるように成し、いずれか他方
は上側に位置する電極を経由して結ぶ経路によって電圧
が誘起されるように成し、第1検出電極と第2検出電極
との静電的結合が抑制され、外部からのノイズが遮断さ
れれば良いのである。
【0093】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
座標検出装置は、検出ペンの検出電極を第1検出電極と
第2検出電極とで構成し、少なくとも上記第1検出電極
と第2検出電極との間および上記第1,第2検出電極の
外側の夫々にシールド電極を設け、差分検出回路によっ
て上記第1検出電極からの出力信号と上記第2検出電極
からの出力信号との差分を取るので、第1の電極群また
は第2の電極群のうち下側に位置する電極を走査するに
際して、上記第1検出電極と第2検出電極とによって分
離して検出される上記下側に位置する電極に直結する経
路によって誘起された電圧信号と上側に位置する電極を
経由して結ばれる経路によって誘起される電圧信号との
差分信号を得ることができる。
【0094】したがって、上記下側の電極に直結する経
路によって誘起される上記検出信号ピーク成分を多く含
む電圧信号に重畳された上記上側の電極を経由した経路
によって誘起される上記誘導ノイズピーク成分を多く含
む電圧信号の成分が抑制されて、上記検出ペンからの検
出信号のS/N比が高められる。さらに、上記第1検出
電極と第2検出電極との間に設けられたシールド電極に
よって上記第1検出電極と第2検出電極との静電的結合
が抑制され、上記第1,第2検出電極の外側に設けられ
たシールド電極によって上記第1,第2検出電極に対す
る外部からのノイズが遮断されて、両検出電極の指向特
性が最適に制御される。すなわち、この発明によれば、
位置検出精度が高い座標検出装置を提供できる。
【0095】また、第2の発明の座標検出装置は、検出
ペンの検出電極を第1検出電極と第2検出電極とで構成
し、少なくとも上記第1検出電極と第2検出電極との間
および上記第1,第2検出電極の周囲に夫々シールド電
極を設け、差分検出回路によって上記第1検出電極から
の出力信号と上記第2検出電極からの出力信号との差分
を取って差分値を表す差分信号を出力し、コードレス送
信手段によって上記差分信号を座標検出回路のコードレ
ス受信手段に対してコードレスで送信するようにしたの
で、第1の発明と同様にして得られた上記差分検出回路
からのS/N比の高い検出信号をコードレスで座標検出
回路に送信できる。
【0096】したがって、この発明によれば、コードに
邪魔されることなく操作性良く検出ペン先端の座標を検
出でき、位置検出精度が高く操作性の良い座標検出装置
を提供できる。
【0097】また、第3の発明の座標検出装置は、上記
第1検出電極,第2検出電極およびシール電極を一体に
形成したので、上記各電極間の位置関係を精度よく確保
できる。したがって、上記第1検出電極および第2検出
電極の指向特性をより最適に保持でき、上記第1検出電
極と第2検出電極との静電結合の抑制および外部からの
ノイズの遮断をより確実に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置に用いら
れる検出ペンにおける先端部を模式的に表す断面図であ
る。
【図2】図1における第1検出電極および第2検出電極
の指向特性を示す図である。
【図3】図1に示す検出ペンからの出力信号の処理の説
明図である。
【図4】図1に示す基本構造を有する検出ペンの具体的
な構成例を示す図である。
【図5】図4とは異なる検出ペンの具体的な構成例を示
す図である。
【図6】図1,図4あるいは図5に示すような検出ペン
と座標検出アナログ回路と液晶パネルとの電気的接続関
係を示す図である。
【図7】表示一体型タブレット装置のブロック図であ
る。
【図8】図7に示す表示一体型タブレット装置における
表示期間と座標検出期間の説明図である。
【図9】図7に示す表示一体型タブレット装置における
y座標検出期間中にコモン電極に印加される走査パルス
のタイミングチャートである。
【図10】セグメント電極,コモン電極および検出ペン
の静電的結合の説明図である。
【図11】従来の表示一体型タブレット装置における検
出ペンの断面図である。
【図12】図7に示す表示一体型タブレット装置におけ
る検出ペンと座標検出アナログ回路と液晶パネルとの電
気的関係を示す図である。
【図13】図11に示す従来の検出ペンの検出電極に誘
起される検出信号の波形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…検出ペン、 2,2'…第1検
出電極、3,3'…第2検出電極、 4,
4',5,5'…シールド電極、6…差動増幅器、
7…ペンキャップ先端部、8,23…電極
保護部、 9…ペンキャップ、15,29
…スプリング、 21…電極中心材、22
…電極周辺材、 24…導線、25…
接続電極、 28…電極支持体、4
1…コードレス送信部、 42…筐体、10
1…液晶パネル、 221…座標検出ア
ナログ回路。
フロントページの続き (72)発明者 田川 孝生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 賀好 宣捷 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 3/03 G06F 3/033

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極群及び第2の電極群と静電的
    に結合された検出ペンと、上記電極群を走査して上記検
    出ペンに誘起された電圧により座標を検出する座標検出
    回路を有する座標検出装置において、 上記検出ペンの検出電極は、同心円の円筒形状をした
    1検出電極と第2検出電極とで構成されると共に、 少なくとも上記第1検出電極と第2検出電極との間およ
    び上記第1,第2検出電極の外側の夫々に設けられたシ
    ールド電極と、 上記第1検出電極からの出力信号と上記第2検出電極か
    らの出力信号との差分をとる差分検出回路を備えたこと
    を特徴とする座標検出装置
  2. 【請求項2】 第1の電極群及び第2の電極群と静電的
    に結合された検出ペンと、上記電極群を走査して上記検
    出ペンに誘起された電圧により座標を検出する座標検出
    回路を有する座標検出装置において、 上記検出ペンの検出電極は、同心円の円筒形状をした
    1検出電極と第2検出電極とで構成され、 上記座標検出回路はコードレス受信手段を有すると共
    に、 上記検出ペンには、 少なくとも上記第1検出電極と第2検出電極との間およ
    び上記第1,第2検出電極の外側の夫々に設けられたシ
    ールド電極と、 上記第1検出電極からの出力信号と上記第2検出電極か
    らの出力信号との差分を取って差分値を表す差分信号を
    出力する差分検出回路と、 上記差分検出回路からの差分信号を上記座標検出回路
    コードレス受信手段に対してコードレスで送信するコー
    ドレス送信手段を備えたことを特徴とする座標検出装
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の座標
    検出装置において、 上記第1検出電極,第2検出電極およびシールド電極を
    一体に形成したことを特徴とする座標検出装置
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