JP2838457B2 - ダイカスト用ポンプ部材およびその製造方法 - Google Patents
ダイカスト用ポンプ部材およびその製造方法Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホットチャンバ型ダイカ
スト機、とくにアルミニウム合金溶湯を圧送する射出ポ
ンプに係り、特に溶湯の通路となるポンプ部材の構造お
よびその製造方法に関するものである。
スト機、とくにアルミニウム合金溶湯を圧送する射出ポ
ンプに係り、特に溶湯の通路となるポンプ部材の構造お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からアルミニウム合金のダイカスト
法はコールドチャンバ方式であり、亜鉛合金のように、
ホットチャンバ方式のものはない。その理由は、溶融ア
ルムミニウムにすべての金属が侵食され、ポンプ部材と
しての機能をもたないからである。
法はコールドチャンバ方式であり、亜鉛合金のように、
ホットチャンバ方式のものはない。その理由は、溶融ア
ルムミニウムにすべての金属が侵食され、ポンプ部材と
しての機能をもたないからである。
【0003】このようなアルミニウム合金をホットチャ
ンバ方式で生産可能とするために、従来から溶融アルミ
ニウム合金と接触する部分にセラミックス,黒鉛などの
耐食部材を鋳ぐるんだポンプ部材が提案されている(た
とえば特公昭55-49945号公報参照)。
ンバ方式で生産可能とするために、従来から溶融アルミ
ニウム合金と接触する部分にセラミックス,黒鉛などの
耐食部材を鋳ぐるんだポンプ部材が提案されている(た
とえば特公昭55-49945号公報参照)。
【0004】すなわち、図10に示すように、溶湯の通
路100となる部分を溶湯に接しても侵されずしかも強
度の高い多孔質セラミックス等からなる管状のインサー
ト部材101を耐熱鋳鉄部材102にて鋳ぐるんだ構成
となっていた。
路100となる部分を溶湯に接しても侵されずしかも強
度の高い多孔質セラミックス等からなる管状のインサー
ト部材101を耐熱鋳鉄部材102にて鋳ぐるんだ構成
となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような技
術で、現在実用化されているものはない。
術で、現在実用化されているものはない。
【0006】その大きな理由は、鋳ぐるみ材料の耐熱鋳
鉄部材102と鋳ぐるまれる材料であるインサート部材
101との熱膨張差が大きいため、鋳ぐるみ時の熱衝撃
と収縮応力により、鋳ぐるまれるインサート部材101
が破壊されるという問題があった。
鉄部材102と鋳ぐるまれる材料であるインサート部材
101との熱膨張差が大きいため、鋳ぐるみ時の熱衝撃
と収縮応力により、鋳ぐるまれるインサート部材101
が破壊されるという問題があった。
【0007】たとえば、インサート部材101の素材と
してアルミ溶湯に耐えるセラミックスとしてAl2 0
3 ,Zr O2 ,Si3 N4 ,SiC等を利用する場合、
鋳ぐるむ材料は一般に耐熱鋳鉄であるから、鋳込み温度
は約1350℃であり、鋳ぐるまられるインサート部材
101は砂型の中にセットされるため約200℃で乾燥
された状態である。この砂型内に注湯すると、インサー
ト部材101と耐熱鋳鉄溶湯との間に1150℃の温度
差があるため、上記セラミックス製のインサート部材1
01はすべて熱衝撃により破壊されてしまう。
してアルミ溶湯に耐えるセラミックスとしてAl2 0
3 ,Zr O2 ,Si3 N4 ,SiC等を利用する場合、
鋳ぐるむ材料は一般に耐熱鋳鉄であるから、鋳込み温度
は約1350℃であり、鋳ぐるまられるインサート部材
101は砂型の中にセットされるため約200℃で乾燥
された状態である。この砂型内に注湯すると、インサー
ト部材101と耐熱鋳鉄溶湯との間に1150℃の温度
差があるため、上記セラミックス製のインサート部材1
01はすべて熱衝撃により破壊されてしまう。
【0008】そのため、図11に示すように、インサー
ト部材101の表面に断熱セラミックスシートよりなる
熱緩衝緩和材103を巻くことにより、熱衝撃を緩和し
て鋳ぐるんでいる。このような方法をとれば、鋳造時の
割れは発生しない。
ト部材101の表面に断熱セラミックスシートよりなる
熱緩衝緩和材103を巻くことにより、熱衝撃を緩和し
て鋳ぐるんでいる。このような方法をとれば、鋳造時の
割れは発生しない。
【0009】しかし、この部材を射出ポンプ部材として
用い、例えば射出時の鋳造圧力150[Kgf/ cm2]で長
時間射出成形していると、熱衝撃緩和材103は粉々に
粉砕され、インサート部材101と耐熱鋳鉄部材102
の間に隙間104が発生する。そのため、射出時、イン
サート部材101に衝撃力が作用して容易に破壊してし
まう。
用い、例えば射出時の鋳造圧力150[Kgf/ cm2]で長
時間射出成形していると、熱衝撃緩和材103は粉々に
粉砕され、インサート部材101と耐熱鋳鉄部材102
の間に隙間104が発生する。そのため、射出時、イン
サート部材101に衝撃力が作用して容易に破壊してし
まう。
【0010】その結果、その破壊面よりアルミが流出
し、背面の鋳鉄を侵食する。
し、背面の鋳鉄を侵食する。
【0011】また、黒鉛はヤング率が小さく、熱伝導も
よい性状を持っている。そこで鋳ぐるまれるインサート
部材101に気孔率の大きな黒鉛材を使用し鋳ぐるむ場
合もある。この方法では、熱衝撃は緩和でき、鋳造時の
割れは発生しない。
よい性状を持っている。そこで鋳ぐるまれるインサート
部材101に気孔率の大きな黒鉛材を使用し鋳ぐるむ場
合もある。この方法では、熱衝撃は緩和でき、鋳造時の
割れは発生しない。
【0012】しかし、この黒鉛製のインサート部材10
1の引張り強さは2[Kgf/mm2 ]以下であり、射出時の
繰り返し応力により短時間で疲労破壊する。破壊すれ
ば、上述したように耐熱鋳鉄部材102は容易に侵食さ
れ溶損してしまう。
1の引張り強さは2[Kgf/mm2 ]以下であり、射出時の
繰り返し応力により短時間で疲労破壊する。破壊すれ
ば、上述したように耐熱鋳鉄部材102は容易に侵食さ
れ溶損してしまう。
【0013】また、熱衝撃を防止するためにインサート
部材101を図12に示すように複数に分割したものも
提案されている(特公昭56-26503号公報参照)。この分
割構成の例は、連結管106を各分割部材107,10
8の端部外周に嵌着し、分割部材107,108の端部
間のすき間gによってインサート部材101と耐熱鋳鉄
部材102間の軸方向の熱膨張差を吸収するようにした
ものである。
部材101を図12に示すように複数に分割したものも
提案されている(特公昭56-26503号公報参照)。この分
割構成の例は、連結管106を各分割部材107,10
8の端部外周に嵌着し、分割部材107,108の端部
間のすき間gによってインサート部材101と耐熱鋳鉄
部材102間の軸方向の熱膨張差を吸収するようにした
ものである。
【0014】しかし、このような分割構成のものは、分
割部材107,108の合わせ目に異常な圧力が負荷さ
れるために、図13に示すように連結管106が膨ら
み、高圧の溶湯がその両端のすき間から各分割部材10
7,108と耐熱鋳鉄部材102との境界部に図中矢印
方向に急速に流れ込み、耐熱鋳鉄部材102の金属が溶
損して侵食されてしまう。鋳ぐるまれるインサート部材
101を細分化すればする程継ぎ目が多くなり、射出時
にこの継ぎ目部分からアルミ溶湯が漏れて局部侵食が進
行する。
割部材107,108の合わせ目に異常な圧力が負荷さ
れるために、図13に示すように連結管106が膨ら
み、高圧の溶湯がその両端のすき間から各分割部材10
7,108と耐熱鋳鉄部材102との境界部に図中矢印
方向に急速に流れ込み、耐熱鋳鉄部材102の金属が溶
損して侵食されてしまう。鋳ぐるまれるインサート部材
101を細分化すればする程継ぎ目が多くなり、射出時
にこの継ぎ目部分からアルミ溶湯が漏れて局部侵食が進
行する。
【0015】そのため、ヤング率の小さな黒鉛部材を使
用し、鋳込み時の熱衝撃を緩和させまた、合わせ目のも
れをネジ構造で解決しようとしているが、射出を繰り返
しているうちに、ネジ部からクラックが入り、前述した
ようにインサート部材背面側の鋳ぐるみ材料である耐熱
鋳鉄が侵食されてしまう。
用し、鋳込み時の熱衝撃を緩和させまた、合わせ目のも
れをネジ構造で解決しようとしているが、射出を繰り返
しているうちに、ネジ部からクラックが入り、前述した
ようにインサート部材背面側の鋳ぐるみ材料である耐熱
鋳鉄が侵食されてしまう。
【0016】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、鋳
ぐるみ時の熱応力によって破壊されず、射出時において
も疲労破壊せず、溶融アルミに侵食されず、インサート
部材に作用する熱衝撃,熱応力を吸収でき、しかも耐熱
鋳鉄部材の溶損を防止し得るダイカスト用のポンプ部材
およびその製造方法を提供することにある。
るためになされたもので、その目的とするところは、鋳
ぐるみ時の熱応力によって破壊されず、射出時において
も疲労破壊せず、溶融アルミに侵食されず、インサート
部材に作用する熱衝撃,熱応力を吸収でき、しかも耐熱
鋳鉄部材の溶損を防止し得るダイカスト用のポンプ部材
およびその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、内孔が溶融金属の通路となる管
状のインサ−ト部材と、該インサート部材を鋳ぐるんだ
耐熱鋳鉄部材とから構成されるダイカスト用ポンプ部材
において、前記インサート部材を炭素繊維強化炭素材に
より構成してなることを特徴とする。
に、本発明にあっては、内孔が溶融金属の通路となる管
状のインサ−ト部材と、該インサート部材を鋳ぐるんだ
耐熱鋳鉄部材とから構成されるダイカスト用ポンプ部材
において、前記インサート部材を炭素繊維強化炭素材に
より構成してなることを特徴とする。
【0018】前記炭素繊維強化炭素材が炭素繊維紡績糸
織物を基材として構成されていることが好適である。
織物を基材として構成されていることが好適である。
【0019】また、本発明のダイカスト用ポンプ部材の
製造方法は、モデル中子に熱硬化性樹脂を含浸させた炭
素繊維紡績糸織物を所定の厚さに多層に巻き付けること
によりインサート部材の形状を型取った第1段階の中間
成形体を形成する工程と、前記第1段階の成形体を加熱
して熱硬化性樹脂を硬化させることにより第2段階の中
間成形体を形成する工程と、前記第2段階の中間成形体
からモデル中子を抜き出して炭素化処理を行い炭素繊維
強化炭素材よりなるインサート部材とする工程と、該イ
ンサート部材を耐熱鋳鉄で鋳ぐるんでポンプ部材を完成
することを特徴とする。
製造方法は、モデル中子に熱硬化性樹脂を含浸させた炭
素繊維紡績糸織物を所定の厚さに多層に巻き付けること
によりインサート部材の形状を型取った第1段階の中間
成形体を形成する工程と、前記第1段階の成形体を加熱
して熱硬化性樹脂を硬化させることにより第2段階の中
間成形体を形成する工程と、前記第2段階の中間成形体
からモデル中子を抜き出して炭素化処理を行い炭素繊維
強化炭素材よりなるインサート部材とする工程と、該イ
ンサート部材を耐熱鋳鉄で鋳ぐるんでポンプ部材を完成
することを特徴とする。
【0020】第2段階の中間成形体を炭素化処理する工
程において、中間成形体にピッチを含浸させて炭素化処
理を行うことが好適である。
程において、中間成形体にピッチを含浸させて炭素化処
理を行うことが好適である。
【0021】尚、本明細書中に記載の用語「アルミニウ
ム合金」は、アルミニウム合金のみならず、アルミニウ
ム単独の場合も含む意味で用いている。
ム合金」は、アルミニウム合金のみならず、アルミニウ
ム単独の場合も含む意味で用いている。
【0022】
【作用】本発明にあっては、セラミックスよりもヤング
率の小さい炭素材を用いるので、鋳造時の熱衝撃に対し
て強く、鋳造時に破損するおそれがない。
率の小さい炭素材を用いるので、鋳造時の熱衝撃に対し
て強く、鋳造時に破損するおそれがない。
【0023】また、炭素繊維によって強化されているの
で、射出による繰り返し応力に対しても強く、射出時に
も破損しない。
で、射出による繰り返し応力に対しても強く、射出時に
も破損しない。
【0024】このように、鋳造時および射出時を通じて
インサート部材の破損を防止することができるので、イ
ンサート部材の破損箇所からの溶湯の漏れがなく、長期
に亙ってアルミ溶湯による耐熱鋳鉄の溶損を防止するこ
とができる。
インサート部材の破損を防止することができるので、イ
ンサート部材の破損箇所からの溶湯の漏れがなく、長期
に亙ってアルミ溶湯による耐熱鋳鉄の溶損を防止するこ
とができる。
【0025】また、炭素繊維として炭素繊維紡績糸織物
を使用することにより、インサート部材を一体的に構成
することができる。
を使用することにより、インサート部材を一体的に構成
することができる。
【0026】さらに、織物とすることにより、インサー
ト部材の全体の強度を平均化することができる。
ト部材の全体の強度を平均化することができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
する。
【0028】図2は、本発明のポンプ部材が用いられる
ホットチャンバ型ダイカスト機のポンプ部分を示してい
る。同図において、1は射出ポンプであり、金型2を取
りつけた固定台3の近くに配置されている。さらに、射
出ポンプ1の隣には射出ポンプ1に溶湯を供給するため
の溶解炉4が配置されている。
ホットチャンバ型ダイカスト機のポンプ部分を示してい
る。同図において、1は射出ポンプであり、金型2を取
りつけた固定台3の近くに配置されている。さらに、射
出ポンプ1の隣には射出ポンプ1に溶湯を供給するため
の溶解炉4が配置されている。
【0029】射出ポンプ1は、溶解炉4から連結管6を
介して溶湯5が供給されるグースネック部7と、このグ
ースネック部7上に組み付けられるポンプ駆動部8と、
グースネック部7内の溶湯5を金型2のキャビティ9内
に吐出するためのノズル部10と、を具備している。
介して溶湯5が供給されるグースネック部7と、このグ
ースネック部7上に組み付けられるポンプ駆動部8と、
グースネック部7内の溶湯5を金型2のキャビティ9内
に吐出するためのノズル部10と、を具備している。
【0030】グースネック部7には供給された溶湯5を
ノズル部10に導くための溶湯通路11が設けられてい
る。また、このグースネック部7上面にはポンプ駆動部
8を組み付けるための竪穴12が設けられており、竪穴
12の底面に溶湯通路11の入口が開口している。一
方、溶湯通路11の出口はグースネック部7の上端部側
面に開口しており、この溶湯通路11出口に上記ノズル
部10が連結され、溶湯はノズル部7内周の溶湯通路1
1を通じてキャビティ9内に射出される。
ノズル部10に導くための溶湯通路11が設けられてい
る。また、このグースネック部7上面にはポンプ駆動部
8を組み付けるための竪穴12が設けられており、竪穴
12の底面に溶湯通路11の入口が開口している。一
方、溶湯通路11の出口はグースネック部7の上端部側
面に開口しており、この溶湯通路11出口に上記ノズル
部10が連結され、溶湯はノズル部7内周の溶湯通路1
1を通じてキャビティ9内に射出される。
【0031】ポンプ駆動部8は、竪穴12内に挿入され
て下端が前記溶湯通路11の入口に連結されるシリンダ
13と、このシリンダ13内に摺動自在に挿入されるプ
ランジャ14と、シリンダ13上端に取り付けられてプ
ランジャ14を往復駆動させる油圧シリンダ15と、か
ら構成されている。そして、上記溶解炉4から溶湯5を
供給するための連結管6はシリンダ13の中途部に連結
されている。この連結管6の高さは溶解炉4内の溶湯5
の液面高さよりも低く、溶解炉4内の溶湯5はこのヘッ
ド差によってシリンダ15内に自動的に供給される。
て下端が前記溶湯通路11の入口に連結されるシリンダ
13と、このシリンダ13内に摺動自在に挿入されるプ
ランジャ14と、シリンダ13上端に取り付けられてプ
ランジャ14を往復駆動させる油圧シリンダ15と、か
ら構成されている。そして、上記溶解炉4から溶湯5を
供給するための連結管6はシリンダ13の中途部に連結
されている。この連結管6の高さは溶解炉4内の溶湯5
の液面高さよりも低く、溶解炉4内の溶湯5はこのヘッ
ド差によってシリンダ15内に自動的に供給される。
【0032】而して、グースネック部7の溶湯通路11
内に充満している溶湯5は、油圧シリンダ15によって
駆動されるプランジャ14によってノズル部10を通っ
て金型2のキャビティ9内に圧送される。この射出作動
時、連結管6,グースネック部7,ノズル部10は、そ
れぞれヒータ6H,7H,10Hによって680℃に保
持されている。
内に充満している溶湯5は、油圧シリンダ15によって
駆動されるプランジャ14によってノズル部10を通っ
て金型2のキャビティ9内に圧送される。この射出作動
時、連結管6,グースネック部7,ノズル部10は、そ
れぞれヒータ6H,7H,10Hによって680℃に保
持されている。
【0033】本発明は、射出時に射出圧力が作用するグ
ースネック部7とノズル部10に特に使用されるもので
ある。
ースネック部7とノズル部10に特に使用されるもので
ある。
【0034】グースネック部7およびノズル部10は、
いずれも鋳ぐるみ部材としてのインサート部材7A,1
0Aと、このインサート部材7A,10Aを鋳ぐるむ耐
熱鋳鉄部材7B,10Bと、から構成されている。
いずれも鋳ぐるみ部材としてのインサート部材7A,1
0Aと、このインサート部材7A,10Aを鋳ぐるむ耐
熱鋳鉄部材7B,10Bと、から構成されている。
【0035】従来用いられてきたインサート部材は、黒
鉛,セラミックスの粉体を焼成して製造したもので、硬
く,脆いために鋳ぐるみ材としての機能を果たさない。
鉛,セラミックスの粉体を焼成して製造したもので、硬
く,脆いために鋳ぐるみ材としての機能を果たさない。
【0036】本発明では、このインサート部材7A,1
0Aを、図1,図3に示すように炭素繊維16で強化さ
れた炭素材によって構成している。
0Aを、図1,図3に示すように炭素繊維16で強化さ
れた炭素材によって構成している。
【0037】このように炭素繊維強化炭素材を用いる
と、基本的に炭素材なので、熱伝導率が高く、ヤング率
および熱膨張係数を低い。したがって、鋳造時の熱衝撃
に対して強く、鋳造時にインサート部材7A,10Aが
破損するおそれがない。
と、基本的に炭素材なので、熱伝導率が高く、ヤング率
および熱膨張係数を低い。したがって、鋳造時の熱衝撃
に対して強く、鋳造時にインサート部材7A,10Aが
破損するおそれがない。
【0038】また、炭素繊維によって強化されているの
で、射出による繰り返し応力に対しても強く、射出時に
も破損しない。
で、射出による繰り返し応力に対しても強く、射出時に
も破損しない。
【0039】特に、この実施例では炭素繊維16を炭素
繊維紡績糸織物200にし、この炭素繊維紡績糸織物2
00を炭素材の厚さ方向に積層した多層構造としてお
り、黒鉛等の単なる炭素材の構造物よりも引っ張り強度
および破断ひずみを大きくすることができる。
繊維紡績糸織物200にし、この炭素繊維紡績糸織物2
00を炭素材の厚さ方向に積層した多層構造としてお
り、黒鉛等の単なる炭素材の構造物よりも引っ張り強度
および破断ひずみを大きくすることができる。
【0040】因みに、実験によれば、熱伝導率が0.2
[cal/cm・sec・。c] と高く、ヤング率が3000[kgf/mm
2 ],熱膨張係数も1〜3×10-6[1/。c]と低い値を得
ることができた。一方、引っ張り強度については15〜
20[kgf/mm2 ],破断ひずみも0.5〜1.0%と大
きい値を得ることができた。
[cal/cm・sec・。c] と高く、ヤング率が3000[kgf/mm
2 ],熱膨張係数も1〜3×10-6[1/。c]と低い値を得
ることができた。一方、引っ張り強度については15〜
20[kgf/mm2 ],破断ひずみも0.5〜1.0%と大
きい値を得ることができた。
【0041】また、炭素繊維16によって強化している
ので、破壊形態もセラミックス,黒鉛とは異なり二つに
分離するような破壊は生じない。すなわち、衝撃が加わ
って部分的に損傷したとしても炭素繊維16で強化され
た損傷箇所が拡大しない。
ので、破壊形態もセラミックス,黒鉛とは異なり二つに
分離するような破壊は生じない。すなわち、衝撃が加わ
って部分的に損傷したとしても炭素繊維16で強化され
た損傷箇所が拡大しない。
【0042】次に、本発明のポンプ部材の製造方法につ
いて、図4乃至図6に基づいて説明する。
いて、図4乃至図6に基づいて説明する。
【0043】まず、炭素繊維紡績糸織物200にフェノ
ール樹脂等の熱硬化性樹脂201を含浸させ、約20
[mm]の幅に切断して炭素繊維織物テープ202を形成
する(図4(a) 〜(c) 参照)。
ール樹脂等の熱硬化性樹脂201を含浸させ、約20
[mm]の幅に切断して炭素繊維織物テープ202を形成
する(図4(a) 〜(c) 参照)。
【0044】この炭素繊維織物テープ202をグースネ
ック部7およびノズル部10のインサート部材7A,1
0Aを型取ったモデル中子203,204に軸方向に対
して30〜40度の範囲の角度をつけ所定の厚さまで
(10mm)テープラップして、第1段階の中間成形体2
05,206を成形する(図4(d) 〜(i) 参照)。
ック部7およびノズル部10のインサート部材7A,1
0Aを型取ったモデル中子203,204に軸方向に対
して30〜40度の範囲の角度をつけ所定の厚さまで
(10mm)テープラップして、第1段階の中間成形体2
05,206を成形する(図4(d) 〜(i) 参照)。
【0045】しかる後、炉216内で約150℃に加熱
してフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂201を硬化さ
せ、硬化後モデル中子203,204を取り除いて第2
段階の成形体207,208を成形する(図5(a) 〜
(c) 参照)。グースネック部7のモデル中子203のよ
うに複雑な形状の場合には、たとえば可撓性材料で構成
しておくことにより、硬化後の抜き取りを容易にでき
る。
してフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂201を硬化さ
せ、硬化後モデル中子203,204を取り除いて第2
段階の成形体207,208を成形する(図5(a) 〜
(c) 参照)。グースネック部7のモデル中子203のよ
うに複雑な形状の場合には、たとえば可撓性材料で構成
しておくことにより、硬化後の抜き取りを容易にでき
る。
【0046】次に、この部材207,208を不活性ガ
ス雰囲気中(例えば窒素ガスN2)で約1000℃にて炭
素化処理をする(図6(a) 参照)。ただ、この状態では
気孔率が非常に大きいので、ピッチ209を含浸させ前
述の温度で炭素化する(図6(b) ,(c) 参照)。
ス雰囲気中(例えば窒素ガスN2)で約1000℃にて炭
素化処理をする(図6(a) 参照)。ただ、この状態では
気孔率が非常に大きいので、ピッチ209を含浸させ前
述の温度で炭素化する(図6(b) ,(c) 参照)。
【0047】このピッチ209の含浸は、たとえば真空
吸引によって行なわれる。まず、成形体207,208
外周をピッチ209によって被覆し、盲蓋210によっ
て成形体207,208の両端開口部を閉塞しておく。
次いで、真空吸引源211によって盲蓋210に設けた
吸引孔212から成形体207,208内にエアを吸引
し、成形体207,208内外の圧力差によってピッチ
209を成形体207,208の周壁の空孔にピッチを
充填するようになっている。
吸引によって行なわれる。まず、成形体207,208
外周をピッチ209によって被覆し、盲蓋210によっ
て成形体207,208の両端開口部を閉塞しておく。
次いで、真空吸引源211によって盲蓋210に設けた
吸引孔212から成形体207,208内にエアを吸引
し、成形体207,208内外の圧力差によってピッチ
209を成形体207,208の周壁の空孔にピッチを
充填するようになっている。
【0048】この操作を3回繰り返し、嵩比重を約1.
5とする。このようにして製作したインサート部材7
A,10Aをポンプ部材としてのグースネック部7及び
ノズル部10の中子として用い鋳造する。鋳鉄材料は高
温での強度が必要なため、クロム,モリブデンを含有し
た特殊鋳鉄を用いる。この鋳鉄素材を高周波炉にて約1
500℃の温度に溶解する。
5とする。このようにして製作したインサート部材7
A,10Aをポンプ部材としてのグースネック部7及び
ノズル部10の中子として用い鋳造する。鋳鉄材料は高
温での強度が必要なため、クロム,モリブデンを含有し
た特殊鋳鉄を用いる。この鋳鉄素材を高周波炉にて約1
500℃の温度に溶解する。
【0049】また、鋳込まれるインサート部材7A,1
0Aは、たとえばグースネック部7のインサート部材を
例にとると、図7に示すように砂型213にセットす
る。この鋳型213を約150℃に乾燥し、鋳ぐるむイ
ンサート部材7Aの水分を完全に除去した後上記の鋳鉄
を湯道214より注湯する。尚、図中215は注湯され
た溶湯を押湯するための押湯部である。
0Aは、たとえばグースネック部7のインサート部材を
例にとると、図7に示すように砂型213にセットす
る。この鋳型213を約150℃に乾燥し、鋳ぐるむイ
ンサート部材7Aの水分を完全に除去した後上記の鋳鉄
を湯道214より注湯する。尚、図中215は注湯され
た溶湯を押湯するための押湯部である。
【0050】このようにして鋳造した部材を、図3に示
すダイカスト機のグースネック部7及びノズル部10と
して使用した。いずれも繰り返し射出高圧を受けるアル
ミ溶湯通路を有するポンプ部材である。
すダイカスト機のグースネック部7及びノズル部10と
して使用した。いずれも繰り返し射出高圧を受けるアル
ミ溶湯通路を有するポンプ部材である。
【0051】このように成形されたグースネック部7お
よびノズル部10をダイカスト機に組み込んで、射出試
験を行った。ダイカストの条件は以下の通りである。
よびノズル部10をダイカスト機に組み込んで、射出試
験を行った。ダイカストの条件は以下の通りである。
【0052】鋳造圧力100〜200[kgf/cm2 ],鋳
造速度0.2〜0.6[m/sec],鋳造材料ADC12
(JIS規格),鋳造温度650℃,ノズル部10,連
結管6,グースネック部7の加熱保持温度680℃の条
件下で、寿命試験を行った。
造速度0.2〜0.6[m/sec],鋳造材料ADC12
(JIS規格),鋳造温度650℃,ノズル部10,連
結管6,グースネック部7の加熱保持温度680℃の条
件下で、寿命試験を行った。
【0053】その結果、約80000回成形してもイン
サート部材7A,10Aの破壊等の問題は発生せず、異
常侵食はなく良好な結果を得た。
サート部材7A,10Aの破壊等の問題は発生せず、異
常侵食はなく良好な結果を得た。
【0054】図8は、この寿命試験後におけるグースネ
ック部7のインサート部材7Aと耐熱鋳鉄部材7B間の
組織断面の顕微鏡写真である。
ック部7のインサート部材7Aと耐熱鋳鉄部材7B間の
組織断面の顕微鏡写真である。
【0055】この写真で、Aはインサート部材7Aを構
成する炭素繊維強化炭素材の領域であり、Bは耐熱鋳鉄
と炭素繊維強化炭素材との境界層領域であり、Cは耐熱
鋳鉄の領域である。写真によれば境界層領域Bは約1mm
の均一な層となっており、この境界層領域Bは、分析の
結果以下に示すように均一なFe−Al合金層となって
いることが明らかになった。
成する炭素繊維強化炭素材の領域であり、Bは耐熱鋳鉄
と炭素繊維強化炭素材との境界層領域であり、Cは耐熱
鋳鉄の領域である。写真によれば境界層領域Bは約1mm
の均一な層となっており、この境界層領域Bは、分析の
結果以下に示すように均一なFe−Al合金層となって
いることが明らかになった。
【0056】図9は、この境界層領域Bの合金層をa−
a線に沿って走査して(図8参照)、X線マイクロアナ
ライザにて分析した結果を示している。
a線に沿って走査して(図8参照)、X線マイクロアナ
ライザにて分析した結果を示している。
【0057】このX線マイクロアナライザは、X線ビー
ムを各元素に当てた時の各元素に特有のパルス数をカウ
ントするもので、分析元素としては耐熱鋳鉄部を構成す
る鉄(Fe)と、射出される溶湯の構成成分であるアル
ミニウム(Al)である。チャートの縦軸を2500,
15000 [cps/25mm] ,チャート横軸を100 [μm
/30mm] として描いている。
ムを各元素に当てた時の各元素に特有のパルス数をカウ
ントするもので、分析元素としては耐熱鋳鉄部を構成す
る鉄(Fe)と、射出される溶湯の構成成分であるアル
ミニウム(Al)である。チャートの縦軸を2500,
15000 [cps/25mm] ,チャート横軸を100 [μm
/30mm] として描いている。
【0058】この線図によれば、Fe,Alの量が境界
層領域Bの全域に亙りほぼ一定となっている。これは、
アルミ溶湯がインサート部材の炭素繊維強化炭素材領域
Aを透過して耐熱鋳鉄領域C側へ拡散するものの、拡散
する量が完全に飽和しており、これ以上拡散が進まない
ことを意味しており、アルミ溶湯による耐熱鋳鉄の侵食
を完全に防止することができたことがわかる。
層領域Bの全域に亙りほぼ一定となっている。これは、
アルミ溶湯がインサート部材の炭素繊維強化炭素材領域
Aを透過して耐熱鋳鉄領域C側へ拡散するものの、拡散
する量が完全に飽和しており、これ以上拡散が進まない
ことを意味しており、アルミ溶湯による耐熱鋳鉄の侵食
を完全に防止することができたことがわかる。
【0059】また、表1には波長分散型X線分析装置に
よるFe−Al合金層の定量分析結果を示している。
よるFe−Al合金層の定量分析結果を示している。
【0060】この分析結果によれば、Al成分は中央部
で52.8%、炭素繊維側で45.0%であり、ほぼ均
一になっていることがわかり、上記X線マイクロアナラ
イザによる分析結果と同一の結果が得られた。なお、図
8の写真で、〇印の部位は定量分析を行った中央部であ
る。
で52.8%、炭素繊維側で45.0%であり、ほぼ均
一になっていることがわかり、上記X線マイクロアナラ
イザによる分析結果と同一の結果が得られた。なお、図
8の写真で、〇印の部位は定量分析を行った中央部であ
る。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、インサート部材を熱伝導率が大きくしかも熱膨
張率の小さい炭素材により成形したので、鋳造時の熱衝
撃による破損を防止できる。
もので、インサート部材を熱伝導率が大きくしかも熱膨
張率の小さい炭素材により成形したので、鋳造時の熱衝
撃による破損を防止できる。
【0062】また、炭素材を炭素繊維強化炭素材とする
ことで、繰り返し射出圧力に対しても強く、射出時に破
損するおそれもない。
ことで、繰り返し射出圧力に対しても強く、射出時に破
損するおそれもない。
【0063】このように、鋳造時および射出時を通じて
インサート部材の破損を防止することができるので、耐
熱鋳鉄の溶損を防止することができ、耐久性に優れたダ
イカスト用ポンプ部材を実現することができる。
インサート部材の破損を防止することができるので、耐
熱鋳鉄の溶損を防止することができ、耐久性に優れたダ
イカスト用ポンプ部材を実現することができる。
【0064】
【表1】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るダイカスト用ポ
ンプ部材を示すもので、同図(a) はポンプ部材の断面
図、同図(b) はインサート部材と耐熱鋳鉄部材の接合部
の部分立体断面図である。
ンプ部材を示すもので、同図(a) はポンプ部材の断面
図、同図(b) はインサート部材と耐熱鋳鉄部材の接合部
の部分立体断面図である。
【図2】図2はホットチャンバ型ダイカスト機の概略断
面図である。
面図である。
【図3】図3(a) ,(b) は図1のポンプ部材のインサー
ト部材のみを取り出して示す断面図、同図(c) はインサ
ート部材の組織を模式的に示す一部破断拡大斜視図であ
る。
ト部材のみを取り出して示す断面図、同図(c) はインサ
ート部材の組織を模式的に示す一部破断拡大斜視図であ
る。
【図4】図4(a) 乃至 (g)は炭素繊維織物の巻付け工程
の説明図、同図(h) は同図(e)のH−H線拡大断面図、
同図(i) は同図 (g)のI−I線拡大断面図である。
の説明図、同図(h) は同図(e)のH−H線拡大断面図、
同図(i) は同図 (g)のI−I線拡大断面図である。
【図5】図5(a) 乃至(c) は熱硬化樹脂の硬化およびモ
デル中子の抜き取り工程の説明図である。
デル中子の抜き取り工程の説明図である。
【図6】図6(a) は炭素化処理工程の説明図、同図(b)
,(c) は成形体にピッチを含浸させる工程の説明図で
ある。
,(c) は成形体にピッチを含浸させる工程の説明図で
ある。
【図7】図7はインサート部材を耐熱鋳鉄で鋳ぐるむ砂
型の断面図である。
型の断面図である。
【図8】図8はインサート部材と耐熱鋳鉄部材の境界層
の金属組織を示す顕微鏡写真のコピーである。
の金属組織を示す顕微鏡写真のコピーである。
【図9】図9は図8の顕微鏡写真のaーa線に沿ってX
線マイクロアナライザにて線分析した結果を示す図であ
る。
線マイクロアナライザにて線分析した結果を示す図であ
る。
【図10】図10は従来のポンプ部材の模式的断面図で
ある。
ある。
【図11】図11は図10のポンプ部材の溶損状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図12】図12は他の従来のポンプ部材の模式的断面
図である。
図である。
【図13】図13は図12のポンプ部材の溶損状態を示
す断面図である。
す断面図である。
1 射出ポンプ 2 金型 3 固定台 4 溶解炉 5 溶湯 6 連結管 7 グースネック部(ポンプ部材) 7A インサート部材 7B 耐熱鋳鉄部材 8 ポンプ駆動部 10 ノズル部(ポンプ部材) 10A インサート部材 10B 耐熱鋳鉄部材 11 溶湯通路 13 シリンダ 15 油圧シリンダ 16 炭素繊維 200 炭素繊維紡績糸織物
フロントページの続き (72)発明者 新 島 健 二 静岡県駿東郡長泉町上土狩字高石234番 地東邦レーヨン株式会社 研究所内 (72)発明者 林 正 裕 静岡県駿東郡長泉町上土狩字高石234番 地東邦レーヨン株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 平4−147758(JP,A) 特開 平5−285621(JP,A) 特開 昭55−5138(JP,A) 特開 昭55−5139(JP,A) 特開 平3−66464(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/02 B22D 19/14
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融金属の通路となりかつ射出時の射出
圧力が作用する管状のインサ−ト部材と、該インサート
部材を鋳ぐるんだ耐熱鋳鉄部材とから構成されるダイカ
スト用ポンプ部材において、 前記インサート部材を炭素繊維強化炭素材により構成し
たことを特徴とするダイカスト用ポンプ部材。 - 【請求項2】 炭素繊維強化炭素材が炭素繊維紡績糸織
物を基材として構成されていることを特徴とする請求項
1に記載のダイカスト用ポンプ部材。 - 【請求項3】モデル中子に熱硬化性樹脂を含浸させた炭
素繊維紡績糸織物を所定の厚さに多層に巻き付けること
によりインサート部材の形状を型取った第1段階の中間
成形体を形成する工程と、 前記第1段階の成形体を加熱して熱硬化性樹脂を硬化さ
せることにより第2段階の中間成形体を形成する工程
と、 前記第2段階の中間成形体からモデル中子を抜き出して
炭素化処理を行い炭素繊維強化炭素材よりなるインサー
ト部材とする工程と、 該インサート部材を耐熱鋳鉄で鋳ぐるんでポンプ部材を
完成するダイカスト用ポンプ部材の製造方法。 - 【請求項4】 第2段階の中間成形体を炭素化処理する
工程において、中間成形体にピッチを含浸させて炭素化
処理を行う請求項3に記載のダイカスト用ポンプ部材の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4130176A JP2838457B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | ダイカスト用ポンプ部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4130176A JP2838457B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | ダイカスト用ポンプ部材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05293623A JPH05293623A (ja) | 1993-11-09 |
| JP2838457B2 true JP2838457B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=15027867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4130176A Expired - Fee Related JP2838457B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | ダイカスト用ポンプ部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2838457B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4499024B2 (ja) * | 2005-12-02 | 2010-07-07 | 東芝機械株式会社 | アルミダイカスト用給湯管およびその製造方法 |
| DE102006010084B3 (de) * | 2006-02-24 | 2007-05-03 | Oskar Frech Gmbh + Co. Kg | Beheizbare Dosiereinrichtung für eine Warmkammer-Druckgießmaschine |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP4130176A patent/JP2838457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05293623A (ja) | 1993-11-09 |
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