JP2837357B2 - 除去式アンカー鋼線巻取回収装置 - Google Patents
除去式アンカー鋼線巻取回収装置Info
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- JP2837357B2 JP2837357B2 JP22895694A JP22895694A JP2837357B2 JP 2837357 B2 JP2837357 B2 JP 2837357B2 JP 22895694 A JP22895694 A JP 22895694A JP 22895694 A JP22895694 A JP 22895694A JP 2837357 B2 JP2837357 B2 JP 2837357B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除去式アンカー鋼線巻
取回収装置に関する。更に詳しくいうと、地盤中に打ち
込んだり埋め込んだアンカー鋼線の引き抜きと巻取りを
同時に安全に行うたもの除去式アンカー鋼線巻取回収装
置に関する。
取回収装置に関する。更に詳しくいうと、地盤中に打ち
込んだり埋め込んだアンカー鋼線の引き抜きと巻取りを
同時に安全に行うたもの除去式アンカー鋼線巻取回収装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】除去式アンカー鋼線を用いたアンカー式
土止め工法には、引張材である除去式アンカー鋼線を埋
め込む工程とこの鋼線を引き抜く工程とがある。たとえ
ば、鋼線の一端をクレーンのブームで引っ張って引き抜
く工法が知られている。強い張力で引き抜かれるアンカ
ー鋼線は、引き抜かれた瞬間に自由になって螺旋巻状態
になった鋼線部分が工事現場で出鱈目に暴走する。ま
た、螺旋巻きの鋼線端部の激しい円運動により、コンク
リート、地盤改良材などの鋼線に付着している付着物が
はじけ飛ぶ。
土止め工法には、引張材である除去式アンカー鋼線を埋
め込む工程とこの鋼線を引き抜く工程とがある。たとえ
ば、鋼線の一端をクレーンのブームで引っ張って引き抜
く工法が知られている。強い張力で引き抜かれるアンカ
ー鋼線は、引き抜かれた瞬間に自由になって螺旋巻状態
になった鋼線部分が工事現場で出鱈目に暴走する。ま
た、螺旋巻きの鋼線端部の激しい円運動により、コンク
リート、地盤改良材などの鋼線に付着している付着物が
はじけ飛ぶ。
【0003】このような危険な工程を施工する際は、他
の工事を中断し工事現場から作業者は待避していなけれ
ばならない。このような危険を回避するための除去式ア
ンカー鋼線巻取り回収装置として、特開平5−5972
4号公報に記載されたものが知られている。この回収装
置は、装置本体をアンカー鋼線埋め込み孔の開口部周縁
の地盤壁にボルトなどで固定し、装置本体内に装備した
駆動装置つき巻取軸で巻取り、巻取った鋼線をコイル状
の束にして巻取軸から取り出すことができるようにした
ものである。
の工事を中断し工事現場から作業者は待避していなけれ
ばならない。このような危険を回避するための除去式ア
ンカー鋼線巻取り回収装置として、特開平5−5972
4号公報に記載されたものが知られている。この回収装
置は、装置本体をアンカー鋼線埋め込み孔の開口部周縁
の地盤壁にボルトなどで固定し、装置本体内に装備した
駆動装置つき巻取軸で巻取り、巻取った鋼線をコイル状
の束にして巻取軸から取り出すことができるようにした
ものである。
【0004】このような公知の除去式鋼線回収装置によ
ると、前記暴走がなく付着物の飛び散りもなく、さらに
引き抜いた後の回収作業も不要であるので、安全であり
作業性がよい。
ると、前記暴走がなく付着物の飛び散りもなく、さらに
引き抜いた後の回収作業も不要であるので、安全であり
作業性がよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な技術的背景のもとで発明されたものであり、次のよう
な目的を達成する。
な技術的背景のもとで発明されたものであり、次のよう
な目的を達成する。
【0006】この発明の目的は、巻取った鋼線のコイル
状の束を巻取軸から簡単に取り出すことができる除去式
アンカー鋼線巻取回収装置を提供することにある。
状の束を巻取軸から簡単に取り出すことができる除去式
アンカー鋼線巻取回収装置を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、巻取った鋼線のコ
イル状の束を巻取軸から簡単に取り出すことができると
ともに安全性を高めた除去式アンカー鋼線巻取回収装置
を提供することにある。
イル状の束を巻取軸から簡単に取り出すことができると
ともに安全性を高めた除去式アンカー鋼線巻取回収装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明1の除去式アン
カー鋼線巻取回収装置は、装置本体(1)と、前記装置
本体(1)に支持された駆動モーター(6)と、前記駆
動モーター(6)により回転駆動される出力回転軸
(8)と、前記出力回転軸(8)と同体に設けられた中
心軸(9)と、前記出力回転軸(8)と同体に設けられ
たスリット形成体(13)と、前記スリット形成体(1
3)に設けられた複数のスリット(15)に径方向に移
動自在に装着され前記スリット形成体(13)の径方向
外側端よりも径方向に高さが高い径方向外側端を有する
複数体の巻取用径方向移動体(16)と、前記巻取用径
方向移動体(16)の内側テーパー面(16b)に面接
して前記巻取用径方向移動体(16)を外側面であるテ
ーパー面(12a)で径方向に支持し軸方向に移動可能
に設けられた径方向支持体(11)と、軸方向に移動自
在に前記装置本体(1)に対して支持された軸方向移動
体(21)と、前記軸方向移動体(21)に支持され軸
方向に移動して前記巻取用径方向移動体(16)を軸方
向に押さえつけるための押さえ部材(22)と、前記軸
方向移動体(21)を軸方向に推進させるための推進手
段(20)とからなることを特徴としている。
カー鋼線巻取回収装置は、装置本体(1)と、前記装置
本体(1)に支持された駆動モーター(6)と、前記駆
動モーター(6)により回転駆動される出力回転軸
(8)と、前記出力回転軸(8)と同体に設けられた中
心軸(9)と、前記出力回転軸(8)と同体に設けられ
たスリット形成体(13)と、前記スリット形成体(1
3)に設けられた複数のスリット(15)に径方向に移
動自在に装着され前記スリット形成体(13)の径方向
外側端よりも径方向に高さが高い径方向外側端を有する
複数体の巻取用径方向移動体(16)と、前記巻取用径
方向移動体(16)の内側テーパー面(16b)に面接
して前記巻取用径方向移動体(16)を外側面であるテ
ーパー面(12a)で径方向に支持し軸方向に移動可能
に設けられた径方向支持体(11)と、軸方向に移動自
在に前記装置本体(1)に対して支持された軸方向移動
体(21)と、前記軸方向移動体(21)に支持され軸
方向に移動して前記巻取用径方向移動体(16)を軸方
向に押さえつけるための押さえ部材(22)と、前記軸
方向移動体(21)を軸方向に推進させるための推進手
段(20)とからなることを特徴としている。
【0009】この発明2の除去式アンカー鋼線巻取回収
装置は、前記発明1において前記巻取用径方向移動体
(16)に巻取られる巻取り鋼線を軸方向に引き抜くた
めの鋼線引き抜き手段(30)とからなることを特徴と
している。
装置は、前記発明1において前記巻取用径方向移動体
(16)に巻取られる巻取り鋼線を軸方向に引き抜くた
めの鋼線引き抜き手段(30)とからなることを特徴と
している。
【0010】この発明3の除去式アンカー鋼線巻取回収
装置は、前記発明1において、前記押さえ部材(22)
と前記中心軸(9)とを締付用ボルト(25)で締め付
けて固定することを特徴としている。
装置は、前記発明1において、前記押さえ部材(22)
と前記中心軸(9)とを締付用ボルト(25)で締め付
けて固定することを特徴としている。
【0011】なお、前記中括弧つきで参照番号を付記し
たのは、実施例との対応関係を明確にする便宜のためで
あり、本発明を実施例に限定するためではない。
たのは、実施例との対応関係を明確にする便宜のためで
あり、本発明を実施例に限定するためではない。
【0012】
【作用】この発明の除去式アンカー鋼線巻取回収装置
は、押さえ部材で径方向支持体を軸方向に移動させ巻取
用用径方向移動体を径方向に移動させ巻取用用径方向移
動体の外径端の軸からの高さ位置を高くする。回転駆動
する巻取り軸と同体に回転する鋼線を巻取用用径方向移
動体に巻取らせる。巻取ったコイル状鋼線を束ねる結束
線を鋼線束の下側に通す隙間が、巻取用用径方向移動体
の外径端の軸からの高さ位置を高くしたことによってで
きている。結束後、押さえ部材を後退させ径方向支持体
を後退させると、巻取用径方向移動体の外径端の軸から
の高さ位置が低くなる方向に自由になる。また、この発
明の除去式アンカー鋼線巻取回収装置によると、軸方向
移動体と同体に軸方向に移動する鋼線引き抜き手段によ
り人手によらずに巻取られた鋼線を引き抜く。
は、押さえ部材で径方向支持体を軸方向に移動させ巻取
用用径方向移動体を径方向に移動させ巻取用用径方向移
動体の外径端の軸からの高さ位置を高くする。回転駆動
する巻取り軸と同体に回転する鋼線を巻取用用径方向移
動体に巻取らせる。巻取ったコイル状鋼線を束ねる結束
線を鋼線束の下側に通す隙間が、巻取用用径方向移動体
の外径端の軸からの高さ位置を高くしたことによってで
きている。結束後、押さえ部材を後退させ径方向支持体
を後退させると、巻取用径方向移動体の外径端の軸から
の高さ位置が低くなる方向に自由になる。また、この発
明の除去式アンカー鋼線巻取回収装置によると、軸方向
移動体と同体に軸方向に移動する鋼線引き抜き手段によ
り人手によらずに巻取られた鋼線を引き抜く。
【0013】また、この発明の除去式アンカー鋼線巻取
回収装置によると、巻取り作業中は押さえ部材と中心軸
とを締付用ボルトで締め付けて固定するので、軸方向移
動体が動作しない場合でも鋼線の巻取りが行われる。
回収装置によると、巻取り作業中は押さえ部材と中心軸
とを締付用ボルトで締め付けて固定するので、軸方向移
動体が動作しない場合でも鋼線の巻取りが行われる。
【0014】
(実施例1の構成)以下に、本発明の除去式アンカー鋼
線巻取回収装置の実施例1を説明する。図1は実施例1
を示す平面図、図2はその正面断面図である。図3は図
1の底面図である。図3に示す装置本体1は、据えつけ
用板として用いられる。装置本体1に据えつけのために
用いるボルトを通す4個のボルト穴2が設けられてい
る。
線巻取回収装置の実施例1を説明する。図1は実施例1
を示す平面図、図2はその正面断面図である。図3は図
1の底面図である。図3に示す装置本体1は、据えつけ
用板として用いられる。装置本体1に据えつけのために
用いるボルトを通す4個のボルト穴2が設けられてい
る。
【0015】装置本体1には、左右位置に鋼線誘導用口
1a,1aが設けられている。鋼線誘導用口1a,1a
の端部は開放されている。装置本体1は作業領域すなわ
ちアンカー埋め込み孔の開口の近傍に据えつけられる。
開口近傍は、たとえば露出する地盤面である。
1a,1aが設けられている。鋼線誘導用口1a,1a
の端部は開放されている。装置本体1は作業領域すなわ
ちアンカー埋め込み孔の開口の近傍に据えつけられる。
開口近傍は、たとえば露出する地盤面である。
【0016】図2に示すように、装置本体1に4角形状
のモータ取付用板3が溶接されている。モータ取付用板
3に駆動用の油圧モータ6が取付用ボルト7により取り
付けられている。油圧モータ6の出力回転軸8に中心軸
9が1体に取り付けられている。
のモータ取付用板3が溶接されている。モータ取付用板
3に駆動用の油圧モータ6が取付用ボルト7により取り
付けられている。油圧モータ6の出力回転軸8に中心軸
9が1体に取り付けられている。
【0017】出力回転軸8は、鋼線の巻取りを誘導する
ための巻取誘導用鍔10を備えている。実施例1は、出
力回転軸8と別体に作った中心軸9とをボルトにより締
め付けて1体に構成している。巻取誘導用鍔10には、
図2、図4に示すように、後述する各円筒櫛歯状要素1
4に対向する位置に6つの結束線通し用凹部を形成する
ための凸状部10aが設けられている。
ための巻取誘導用鍔10を備えている。実施例1は、出
力回転軸8と別体に作った中心軸9とをボルトにより締
め付けて1体に構成している。巻取誘導用鍔10には、
図2、図4に示すように、後述する各円筒櫛歯状要素1
4に対向する位置に6つの結束線通し用凹部を形成する
ための凸状部10aが設けられている。
【0018】中心軸9に、中心軸9を囲み中心軸9を摺
動して軸方向に移動自在に径方向支持体であるテーパ1
1が設けられている。テーパ11は、円錐体部12を備
えている。巻取誘導用鍔10の内側面(図2で右側面)
に直交する方向すなわち軸方向に延びるスリット形成体
13が出力回転軸8及び巻取誘導用鍔10と同体に設け
られている。
動して軸方向に移動自在に径方向支持体であるテーパ1
1が設けられている。テーパ11は、円錐体部12を備
えている。巻取誘導用鍔10の内側面(図2で右側面)
に直交する方向すなわち軸方向に延びるスリット形成体
13が出力回転軸8及び巻取誘導用鍔10と同体に設け
られている。
【0019】図4に示すように、スリット形成体13は
6体の円筒櫛歯状要素14,14…,14で形成されて
いる。円周方向に隣り合う2体の櫛歯状要素14間がス
リット15としてスリット形成体13に分割され形成さ
れている。したがって、スリット15,15…,15は
6つある。
6体の円筒櫛歯状要素14,14…,14で形成されて
いる。円周方向に隣り合う2体の櫛歯状要素14間がス
リット15としてスリット形成体13に分割され形成さ
れている。したがって、スリット15,15…,15は
6つある。
【0020】図4に示すように、各スリット15に摺動
して径方向に移動する6体の巻取用径方向移動体16,
16…,16が各スリット15にそれぞれに装着されて
いる。各スリット15に径方向に移動自在に装着された
巻取用径方向移動体16の各径方向外側端16aは、ス
リット形成体13の径方向外側端すなわち各円筒櫛歯状
要素14の外側端14aよりも高さ位置が高くなるよう
に設定されている。
して径方向に移動する6体の巻取用径方向移動体16,
16…,16が各スリット15にそれぞれに装着されて
いる。各スリット15に径方向に移動自在に装着された
巻取用径方向移動体16の各径方向外側端16aは、ス
リット形成体13の径方向外側端すなわち各円筒櫛歯状
要素14の外側端14aよりも高さ位置が高くなるよう
に設定されている。
【0021】図2に示すように、各巻取用径方向移動体
16の径方向内側端面は、テーパ11の円錐体部12の
外側テーパー面12aに面接するテーパ面16bに形成
されている。したがって、巻取用径方向移動体16は、
テーパ11のテーパー面12aで径方向に支持され軸方
向に移動可能である。
16の径方向内側端面は、テーパ11の円錐体部12の
外側テーパー面12aに面接するテーパ面16bに形成
されている。したがって、巻取用径方向移動体16は、
テーパ11のテーパー面12aで径方向に支持され軸方
向に移動可能である。
【0022】装置本体1に油圧シリンダ20が設けられ
ている。油圧シリンダ20の往復動ピストン20aの先
端部に軸方向移動体21が軸方向移動自在に支持されて
いる。軸方向移動体21は装置本体1に対して支持され
ている。軸方向移動体21は、4角形状の板状体であ
る。軸方向移動体21の中央部に押さえ部材22が軸方
向移動体21に支持され取り付けられている。押さえ部
材22は、軸方向移動体21に軸受26を介して回転自
在に支持されている。
ている。油圧シリンダ20の往復動ピストン20aの先
端部に軸方向移動体21が軸方向移動自在に支持されて
いる。軸方向移動体21は装置本体1に対して支持され
ている。軸方向移動体21は、4角形状の板状体であ
る。軸方向移動体21の中央部に押さえ部材22が軸方
向移動体21に支持され取り付けられている。押さえ部
材22は、軸方向移動体21に軸受26を介して回転自
在に支持されている。
【0023】したがって、押さえ部材22は軸方向移動
体21と同体に軸方向に移動自在である。油圧シリンダ
20は押さえ部材22を軸方向に推進するための推進手
段である。円錐体部12と押さえ部材22は切り離して
おくが、同体に移動するように設計変更することは可能
である。
体21と同体に軸方向に移動自在である。油圧シリンダ
20は押さえ部材22を軸方向に推進するための推進手
段である。円錐体部12と押さえ部材22は切り離して
おくが、同体に移動するように設計変更することは可能
である。
【0024】押さえ部材22は、出力回転軸8の巻取誘
導用鍔部10に対向する巻取誘導用鍔部23を備えてい
る。巻取誘導用鍔部23の巻取誘導用鍔10に対向する
面に6つの結束線通し用凹部を形成するための凸状部2
3aが、図5及び図2の1部を拡大した図6に示すよう
に設けられている。
導用鍔部10に対向する巻取誘導用鍔部23を備えてい
る。巻取誘導用鍔部23の巻取誘導用鍔10に対向する
面に6つの結束線通し用凹部を形成するための凸状部2
3aが、図5及び図2の1部を拡大した図6に示すよう
に設けられている。
【0025】押さえ部材22の1部22aは、図6に示
すように、各巻取用径方向移動体16の後端面(図で右
側端面)に面接触している。押さえ部材22に、軸方向
に延びる結合用ねじ穴24が明けられている。結合用ね
じ穴24に締付用ボルト25を貫通させて中心軸9にね
じ込み、中心軸9と押さえ部材22とを締め付け結合す
る。
すように、各巻取用径方向移動体16の後端面(図で右
側端面)に面接触している。押さえ部材22に、軸方向
に延びる結合用ねじ穴24が明けられている。結合用ね
じ穴24に締付用ボルト25を貫通させて中心軸9にね
じ込み、中心軸9と押さえ部材22とを締め付け結合す
る。
【0026】軸方向移動体21に、押さえ部材22と同
体に移動するように、鋼線引抜き手段30が取り付けら
れている。鋼線引き抜き手段30は軸方向移動体21に
取り付けられる取付部30aと取付部30aから軸方向
に曲がり軸方向に延びる軸方向部30bと軸方向部30
bの先端部で径方向内方にまがるコイル引抜き用部30
cとから構成されている。
体に移動するように、鋼線引抜き手段30が取り付けら
れている。鋼線引き抜き手段30は軸方向移動体21に
取り付けられる取付部30aと取付部30aから軸方向
に曲がり軸方向に延びる軸方向部30bと軸方向部30
bの先端部で径方向内方にまがるコイル引抜き用部30
cとから構成されている。
【0027】鋼線引抜き手段30は、軸方向移動体21
の上方部に設けられている取付部21aに取付部30a
が挿入されている。コイル引抜き用部30cの下端は、
巻取用径方向移動体16の径方向外側端16aの径方向
高さ位置とほぼ同じ高さ位置に位置つけられている。鋼
線引抜き手段30は、巻取り動作中、取り外して置く。
の上方部に設けられている取付部21aに取付部30a
が挿入されている。コイル引抜き用部30cの下端は、
巻取用径方向移動体16の径方向外側端16aの径方向
高さ位置とほぼ同じ高さ位置に位置つけられている。鋼
線引抜き手段30は、巻取り動作中、取り外して置く。
【0028】モータ取付用板3と軸方向移動体21との
間に屈曲自在な2本の欄干棒40が架け渡されている。
欄干棒40の各一端は、モータ取付用板3の上方部に取
付ボルト41でそれぞれに固定されている。欄干棒40
の各他端は、軸方向移動体21の上方部の通し穴に通さ
れている。欄干棒40は、中間部の継手43により屈曲
自在に形成されている。2本の欄干棒40は、図1に示
すように、左右に設けられている。
間に屈曲自在な2本の欄干棒40が架け渡されている。
欄干棒40の各一端は、モータ取付用板3の上方部に取
付ボルト41でそれぞれに固定されている。欄干棒40
の各他端は、軸方向移動体21の上方部の通し穴に通さ
れている。欄干棒40は、中間部の継手43により屈曲
自在に形成されている。2本の欄干棒40は、図1に示
すように、左右に設けられている。
【0029】(実施例1の動作)図7に示すように、装
置本体1を地盤Jの断面Jaにチェーンブロック50,
50・・,50で吊り下げる。据え付けた状態で、図1
に示すように、軸方向移動体21が中心軸9から離脱し
ている。油圧シリンダ20を動作させ軸方向移動体21
を前進させる。軸方向移動体21と同体に押さえ部材2
2を前進させる。
置本体1を地盤Jの断面Jaにチェーンブロック50,
50・・,50で吊り下げる。据え付けた状態で、図1
に示すように、軸方向移動体21が中心軸9から離脱し
ている。油圧シリンダ20を動作させ軸方向移動体21
を前進させる。軸方向移動体21と同体に押さえ部材2
2を前進させる。
【0030】円錐体部12は押さえ部材22に押され同
体に中心軸9を摺動して巻取誘導用鍔10の方へ僅かに
前進する。この前進により各巻取用径方向移動体16は
円錐体部12のテーパー面12aにより径方向外側にス
リット形成体13を摺動して少し押し上げられる。
体に中心軸9を摺動して巻取誘導用鍔10の方へ僅かに
前進する。この前進により各巻取用径方向移動体16は
円錐体部12のテーパー面12aにより径方向外側にス
リット形成体13を摺動して少し押し上げられる。
【0031】各巻取用径方向移動体16の各径方向外側
端16aは、スリット形成体13の外側端面(部分外周
面)よりも径方向に高い位置にある。図6に示すよう
に、各巻取用径方向移動体16は、押さえ部材22に1
部22aにより軸方向に押され巻取誘導用鍔10に押し
つけられ、巻取誘導用鍔10と巻取誘導用鍔部23との
間で挟圧され径方向の設定高さ位置に強固に保持され
る。
端16aは、スリット形成体13の外側端面(部分外周
面)よりも径方向に高い位置にある。図6に示すよう
に、各巻取用径方向移動体16は、押さえ部材22に1
部22aにより軸方向に押され巻取誘導用鍔10に押し
つけられ、巻取誘導用鍔10と巻取誘導用鍔部23との
間で挟圧され径方向の設定高さ位置に強固に保持され
る。
【0032】このような押し上げ位置保持状態で、締付
用ボルト25により押さえ部材22と中心軸9とを1体
に強固に結合する。曲げておいた欄干棒40の先端を軸
方向移動体21の上端部の通し穴に差し込み真っ直ぐに
伸ばす。
用ボルト25により押さえ部材22と中心軸9とを1体
に強固に結合する。曲げておいた欄干棒40の先端を軸
方向移動体21の上端部の通し穴に差し込み真っ直ぐに
伸ばす。
【0033】地盤の断面から出ているアンカー鋼線Wの
端部を欄干棒40と装置本体1との間に通して鋼線締結
用クサビによりチャックし、巻取り誘導用鍔部23に設
けた止め具44に止めつける。油圧モータ6を動作させ
強い張力のアンカー鋼線Wを出力回転軸8と同体の巻取
用径方向移動体16に巻取らせる。
端部を欄干棒40と装置本体1との間に通して鋼線締結
用クサビによりチャックし、巻取り誘導用鍔部23に設
けた止め具44に止めつける。油圧モータ6を動作させ
強い張力のアンカー鋼線Wを出力回転軸8と同体の巻取
用径方向移動体16に巻取らせる。
【0034】この巻取作業中、押さえ部材22は、中心
軸9に締付用ボルト25により強固に確実に結合されて
いるので、油圧シリンダ20に負担がかからず、万一油
圧シリンダ20に故障が起きても押さえ部材22の中心
軸9からの離脱が起きない。
軸9に締付用ボルト25により強固に確実に結合されて
いるので、油圧シリンダ20に負担がかからず、万一油
圧シリンダ20に故障が起きても押さえ部材22の中心
軸9からの離脱が起きない。
【0035】アンカー鋼線Wの地中側端部が地盤または
アンカーから引き離される。強い捻れ力が付与されてい
るアンカー鋼線Wは、捻れの戻りで螺旋状に変形しなが
ら跳ねようとするが、欄干棒40に阻まれる。
アンカーから引き離される。強い捻れ力が付与されてい
るアンカー鋼線Wは、捻れの戻りで螺旋状に変形しなが
ら跳ねようとするが、欄干棒40に阻まれる。
【0036】巻取られたアンカー鋼線Wの形態はコイル
状である。巻取誘導用鍔10の凸状部10aに規制され
ているコイル状体の端面と巻取誘導用鍔10の面との間
の空隙、巻取用径方向移動体16の径方向外側端16a
の周面に規制されているコイル体の内周面とスリット形
成体13との間の空隙及び巻取誘導用鍔部23の凸状部
23aに規制されているコイル状体の端面と巻取誘導用
鍔部23の面との間の空隙に結束線を通して、コイル状
巻線を締める。このように6本の結束線によりコイル状
巻線をしっかり締め付ける。
状である。巻取誘導用鍔10の凸状部10aに規制され
ているコイル状体の端面と巻取誘導用鍔10の面との間
の空隙、巻取用径方向移動体16の径方向外側端16a
の周面に規制されているコイル体の内周面とスリット形
成体13との間の空隙及び巻取誘導用鍔部23の凸状部
23aに規制されているコイル状体の端面と巻取誘導用
鍔部23の面との間の空隙に結束線を通して、コイル状
巻線を締める。このように6本の結束線によりコイル状
巻線をしっかり締め付ける。
【0037】締付用ボルト25を外して油圧シリンダ2
0を逆方向に動作させ軸方向移動体21を後退させる。
軸方向移動体21と同体に後退する鋼線引き抜き手段3
0のコイル引抜き用部30cによりコイル状巻線の前端
面を後方に引く。この場合、押さえ部材22の後退によ
り円錐体部12は後退せず取り残される。各巻取用径方
向移動体16は楔効果による巻取誘導用鍔10に対する
結合から開放され自由になっているので、容易に径方向
内側に移動できる。
0を逆方向に動作させ軸方向移動体21を後退させる。
軸方向移動体21と同体に後退する鋼線引き抜き手段3
0のコイル引抜き用部30cによりコイル状巻線の前端
面を後方に引く。この場合、押さえ部材22の後退によ
り円錐体部12は後退せず取り残される。各巻取用径方
向移動体16は楔効果による巻取誘導用鍔10に対する
結合から開放され自由になっているので、容易に径方向
内側に移動できる。
【0038】コイル状巻線は、巻取用径方向移動体16
の径方向外側端16aを弱い力で径方向に押しやりなが
ら軸方向に移動して円錐体部12及び巻取用径方向移動
体16よりすっぽり抜ける。このように抜け出したコイ
ル状巻線は、そのまま廃棄することができる。
の径方向外側端16aを弱い力で径方向に押しやりなが
ら軸方向に移動して円錐体部12及び巻取用径方向移動
体16よりすっぽり抜ける。このように抜け出したコイ
ル状巻線は、そのまま廃棄することができる。
【0039】(その他の実施例)本発明は、上記実施例
に限られることはなく、本発明の趣旨の範囲内で、設計
変更が行われる。たとえば、スリット形成体13は図に
は巻取誘導用鍔10と1体物として示されているが、別
体に作ったスリット形成体13をボルトで巻取誘導用鍔
10に対して締め付け結合することができる。
に限られることはなく、本発明の趣旨の範囲内で、設計
変更が行われる。たとえば、スリット形成体13は図に
は巻取誘導用鍔10と1体物として示されているが、別
体に作ったスリット形成体13をボルトで巻取誘導用鍔
10に対して締め付け結合することができる。
【0040】巻取用径方向移動体16のテーパー面16
bと円錐体部12のテーパー面12aとの面接触部に塵
取り用空気を送る圧力空気供給管またはその接触部に潤
滑油を供給する圧油管をテーパー11内に設けると、巻
取用径方向移動体16の径方向昇降が円滑になる。装置
全体をクレーンで吊るすための吊りケーブル取付部を設
けることがある。2本の欄干棒40に代えて、面状フー
ドを取り付けると鋼線Wの暴れをより落ちつかせること
ができる。
bと円錐体部12のテーパー面12aとの面接触部に塵
取り用空気を送る圧力空気供給管またはその接触部に潤
滑油を供給する圧油管をテーパー11内に設けると、巻
取用径方向移動体16の径方向昇降が円滑になる。装置
全体をクレーンで吊るすための吊りケーブル取付部を設
けることがある。2本の欄干棒40に代えて、面状フー
ドを取り付けると鋼線Wの暴れをより落ちつかせること
ができる。
【0041】
【発明の効果】この発明の除去式アンカー鋼線巻取回収
装置によると下記効果が奏される。強い張力で巻取り用
径方向移動体に巻取られたコイル状鋼線束の張力を零に
して巻取り用径方向移動体から引き抜くことができる。
このため、引き抜き作業が安全である。
装置によると下記効果が奏される。強い張力で巻取り用
径方向移動体に巻取られたコイル状鋼線束の張力を零に
して巻取り用径方向移動体から引き抜くことができる。
このため、引き抜き作業が安全である。
【0042】また、この発明の除去式アンカー鋼線巻取
回収装置によると、人手によらずに巻取られた重いコイ
ル状鋼線束を引き抜くことができるので安全である。さ
らにまた、巻取り作業中は押さえ部材と中心軸とをボル
トで締め付けて固定するので、軸方向移動体が万一故障
して動作しないでも鋼線の巻取りが安全に行われる。
回収装置によると、人手によらずに巻取られた重いコイ
ル状鋼線束を引き抜くことができるので安全である。さ
らにまた、巻取り作業中は押さえ部材と中心軸とをボル
トで締め付けて固定するので、軸方向移動体が万一故障
して動作しないでも鋼線の巻取りが安全に行われる。
【図1】図1は、本発明の除去式アンカー鋼線巻取回収
装置の実施例1を示し、平面図である。
装置の実施例1を示し、平面図である。
【図2】図2は、図1の正面断面図である。
【図3】図3は、図2のIV−IV線断面図である。
【図4】図4は、図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図5は、図2のV−V線断面図である。
【図6】図6は、図2の1部を拡大して示した断面図で
ある。
ある。
【図7】図7は、工事施工形態を示す断面図である。
1…装置本体 6…油圧モータ 9…中心軸 10…巻取誘導用鍔 12…円錐体部 12a…テーパー面 13…スリット形成体 14…円筒櫛歯状要素 15…スリット 16…巻取用径方向移動体 16b…テーパー面 20…油圧シリンダ 21…軸方向移動体 22…押さえ部材 23…巻取誘導用鍔部 30…鋼線引き抜き手段 40…欄干棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80
Claims (3)
- 【請求項1】装置本体(1)と、 前記装置本体(1)に支持された駆動モーター(6)
と、 前記駆動モーター(6)により回転駆動される出力回転
軸(8)と、 前記出力回転軸(8)と同体に設けられた中心軸(9)
と、 前記出力回転軸(8)と同体に設けられたスリット形成
体(13)と、 前記スリット形成体(13)に設けられた複数のスリッ
ト(15)に径方向に移動自在に装着され前記スリット
形成体(13)の径方向外側端よりも径方向に高さが高
い径方向外側端を有する複数体の巻取用径方向移動体
(16)と、 前記巻取用径方向移動体(16)の内側テーパー面(1
6b)に面接して前記巻取用径方向移動体(16)を外
側面であるテーパー面(12a)で径方向に支持し軸方
向に移動可能に設けられた径方向支持体(11)と、 軸方向に移動自在に前記装置本体(1)に対して支持さ
れた軸方向移動体(21)と、 前記軸方向移動体(21)に支持され軸方向に移動して
前記巻取用径方向移動体(16)を軸方向に押さえつけ
るための押さえ部材(22)と、 前記軸方向移動体(21)を軸方向に推進させるための
推進手段(20)とからなることを特徴とする除去式ア
ンカー鋼線巻取回収装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記巻取用径方向移動体(16)に巻取られる巻取り鋼
線を軸方向に引き抜くための鋼線引き抜き手段(30)
とからなることを特徴とする除去式アンカー鋼線巻取回
収装置。 - 【請求項3】請求項1において、 前記押さえ部材(22)と前記中心軸(9)とを締付用
ボルト(25)で締め付けて固定することを特徴とする
除去式アンカー鋼線巻取回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22895694A JP2837357B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 除去式アンカー鋼線巻取回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22895694A JP2837357B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 除去式アンカー鋼線巻取回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0868048A JPH0868048A (ja) | 1996-03-12 |
JP2837357B2 true JP2837357B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=16884502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22895694A Expired - Fee Related JP2837357B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 除去式アンカー鋼線巻取回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2837357B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP22895694A patent/JP2837357B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0868048A (ja) | 1996-03-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |