JP2830866B2 - ネットワークエミュレーション装置 - Google Patents

ネットワークエミュレーション装置

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JP2830866B2 JP8345469A JP34546996A JP2830866B2 JP 2830866 B2 JP2830866 B2 JP 2830866B2 JP 8345469 A JP8345469 A JP 8345469A JP 34546996 A JP34546996 A JP 34546996A JP 2830866 B2 JP2830866 B2 JP 2830866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークエミ
ュレーション装置に関し、特に非同期転送モードのセル
異常処理を行うネットワークエミュレーション装置に関
する。
【0001】
【従来の技術】非同期転送モード(Asynchronous Trans
fer Mode;以下、ATMという。)による通信において
は、5バイトのセルヘッダと48バイトのユーザ領域と
により構成されるセルを伝送及び交換単位として扱う。
通信しようとするユーザ情報はまずセルとして組み立て
られ、セルヘッダにそのセルの宛先情報がのせられる。
各セルは、そのセルヘッダの内容に従ってスイッチング
(ルーティング)され、目的の宛先に届けられて、ユー
ザ情報が取り出される。
【0002】図1を参照すると、ATM技術を利用した
ローカルエリアネットワーク(以下、LANという。)
システムにおいて、LAN端末をATM網へブリッジ接
続する従来のLANエミュレーション装置は、LAN端
末からのユーザ情報をATMセルとして組み立ててAT
M網に送出したり、ATMセルからLAN端末のユーザ
情報に戻す処理を行っている。この従来のLANエミュ
レーション装置は、上位の通信処理層であるLAN端末
から送られたデータを、ATMセルに分割してATM網
に転送し、また、ATM網を通して到着したATMセル
を再び一つの情報に再構成する通信処理層(プロトコル
層)としてAAL層(ATM Adaptation Layer)タイプ5
を使用している。
【0003】ここで、AAL層とは、上位層からのデー
タをセルの形式に分解組立てするプロトコル層であり、
国際電信電話諮問委員会(ITU−T)において現在標
準化が検討されている。この中で、AAL層タイプ5
は、ユーザ情報48バイトの中にセルの正常性を保証す
るための情報を含める必要がなく、複雑な正常性を確認
する処理から解放され、かつユーザ情報48バイトを全
てデータの転送に活用できるため、高速なデータ転送に
向いているという特徴がある。具体的動作として、AA
L層タイプ5では、送信側にてユーザ情報をCPCS
(Common Part Convergence Sublayer)フォーマットに
変換した後、48バイト単位に分割し、これに5バイト
のセルヘッダを付加してATMセルとして送出する。そ
して、受信側ではATMセルからセルヘッダ5バイトを
除いた48バイトを取り出してCPCSフォーマットに
組み立てた後、ユーザ情報に戻している。
【0004】しかしながら、ATM網においては、輻輳
やATM網の転送誤りによって、セルヘッダエラーが発
生することがある。このセルヘッダエラーに対処するた
めのエラー検出及びエラー処理方法として、例えば、特
開平8−186571号公報には、ATMセルが最終セ
ルか否かを判定し、監視テーブルを用いて、受信セル間
隔又は先頭セル受信から最終セル受信までの時間を監視
し、最大許容時間を超えても次のセル又は最終セルを受
信できない時にはセル損失検出と判定するATMセル損
失検出制御方式が記載されている。また、特開平6−1
21001号公報には、正常にセルの受信ができなかっ
たことを発見すると送信側に対してセル送信を中止する
よう指示する再送制御方式が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
ては、例えば特開平8−186571号公報では、セル
ヘッダにエラーが生じたために該当するセルが廃棄され
た時、エラーの発生をセル受信間隔の時間監視のみで行
っているため、セルヘッダにエラーがあっても最大監視
時間を超えない限りエラー検出ができず、エラー発生以
降不要なセルの受信を継続してしまう。また、特開平6
−121001号公報では、送信側へのセル中止指示が
到達するまでの間はセルの送信が続行されてしまい、不
要なセルの転送処理が行われてしまう。
【0006】本発明は、以上の問題に鑑み、セルヘッダ
にエラーが生じた場合のエラー検出を迅速に行い、不要
なセルの転送を防ぐことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のネットワークエミュレーション装置は、それ
ぞれプロトコルの異なる第一の端末と第二の端末とを接
続するネットワークエミュレーション装置であって、前
記第一の端末から受信したデータ中のエラーを検出する
エラー検出手段と、このエラー検出手段によるエラー検
出時点以降に前記第一の端末から受信するデータの廃棄
を指示するデータ管理手段と、前記第一の端末から受信
したデータの内、前記データ管理手段により廃棄指示さ
れずに残ったデータを前記第二の端末へのデータに変換
する変換手段とを含む。
【0008】また、本発明の他のネットワークエミュレ
ーション装置においては、前記データ管理手段は前記エ
ラー検出手段によりエラー検出されたデータを強制的に
最終データとする。
【0009】また、本発明の他のネットワークエミュレ
ーション装置は、前記第一の端末から受信したセルを格
納する管理テーブルと、前記第一の端末から受信したセ
ルのヘッダ中のエラーを検出するヘッダエラー検出手段
と、このヘッダエラー検出手段によりエラー検出された
セルを強制的に最終セルとして以降のセルについて前記
管理テーブルに格納されていたセルの識別子と一致する
ものの廃棄を指示するセルヘッダ管理手段と、前記第一
の端末から受信したセルの内、前記セルヘッダ管理手段
により廃棄指示されずに残ったセルを前記第二の端末へ
のフレームに変換する変換手段とを含む。
【0010】また、本発明の他のネットワークエミュレ
ーション装置は、前記第一の端末から受信したセルのヘ
ッダ中のエラーを検出するヘッダエラー検出手段と、こ
のヘッダエラー検出手段によりエラー検出されたセルの
エラーを訂正するエラー訂正手段と、前記ヘッダエラー
検出手段によりエラー発生を通知されたセルを最終セル
として以降のセルについて前記エラー訂正手段により訂
正されたセルの識別子と一致するものの廃棄を指示する
セルヘッダ管理手段と、前記第一の端末から受信したセ
ルの内、前記セルヘッダ管理手段により廃棄指示されず
に残ったセルを前記第二の端末へのフレームに変換する
変換手段とを含む。
【0011】また、本発明の他のネットワークエミュレ
ーション装置は、前記第一の端末から受信したセルのヘ
ッダ中のエラーを検出するヘッダエラー検出手段と、こ
のヘッダエラー検出手段によりエラー検出されたセルの
エラーを訂正するエラー訂正手段と、前記ヘッダエラー
検出手段によりエラー検出された回数を計数するエラー
カウンタと、このエラーカウンタの値がしきい値を超え
るとそれ以降のセルについて前記エラー訂正手段により
訂正されたセルの識別子と一致するものの廃棄を指示す
るセルヘッダ管理手段と、前記第一の端末から受信した
セルの内、前記セルヘッダ管理手段により廃棄指示され
ずに残ったセルを前記第二の端末へのフレームに変換す
る変換手段とを含む。
【0012】また、本発明の他のネットワークエミュレ
ーション装置は、前記ヘッダエラー検出手段によりエラ
ー検出されると前記第一の端末にエラーの発生を通知す
る通知手段をさらに含む。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明のネットワークエミュ
レーション装置の第一の実施の形態について図面を参照
して詳細に説明する。
【0014】図1を参照すると、本発明のLANエミュ
レーション装置100は、少なくとも一台のLAN端末
500と、ATM網600とに接続されている。また、
ATM網600には少なくとも一台のATM端末700
が接続される。図1のLANシステムにおいて、LAN
エミュレーション装置100は、上位の通信処理層であ
るLAN端末700から送られてきたデータを、ATM
セルに分割してATM網600に転送し、また、ATM
網600を通して到着したATMセルを再び一つの情報
に再構成する。本発明では、このような通信処理層(プ
ロトコル)としてAAL層タイプ5を使用するものとす
る。
【0015】図2を参照すると、LANエミュレーショ
ン装置100は、プロセッサ111と、主記憶112
と、ATM物理層121と、ヘッダエラー検出部122
と、セル送信制御部125と、セル受信制御部126
と、ATMバッファ127と、AAL制御部128と、
メディアアクセス制御部151と、LAN制御部152
と、LANバッファ153と、宛先メモリ154と、セ
ルヘッダ管理部123と、管理テーブル124とを含
み、ATM端末700とLAN端末500との間のデー
タ転送の制御を行う。
【0016】ATM物理層121は、ATM端末との間
の物理的なデータ転送を制御するものであり、ATMセ
ルをATM網600に送信するための伝送フレームの生
成、ATM網から受信した伝送フレームからのセルの復
元、伝送フレームの制御を行うタイミング情報の生成及
び抽出、ならびに伝送フレームの符号化及び復合化を行
う。ヘッダエラー検出部122は、ATMセルのセルヘ
ッダにおけるCRC(Cyclic Redundant Code)エラー
を検出する。また、ヘッダエラー検出部122は、セル
ヘッダ管理部123からの指示に従い、CRCエラーを
含むATMセル以降のセルを廃棄する。管理テーブル1
24は、受信したセルヘッダとヘッダエラー発生を示す
フラグとを格納する。セルヘッダ管理部123は、セル
ヘッダを管理し、CRCエラーが検出されると管理テー
ブル124に格納されていたセルにより最終セルを作成
し、それ以降に到来するセルを廃棄させてATM端末か
らのデータ受信を停止させる。セル送信制御部125
は、セルデータにセルヘッダを付加してATMセルを生
成する。セル受信制御部126は、ATMセルからセル
ヘッダを削除する。ATMバッファ127は、セルデー
タを保持する。AAL制御部128は、セルデータとC
PCSフォーマットとの相互変換を行う。
【0017】メディアアクセス制御部151は、LAN
端末500との間のデータ転送を制御する。LAN制御
部152は、LANフレームの宛先を制御する。LAN
バッファ153は、LANフレームを格納する。宛先メ
モリ154は、例えば連想メモリにより構成され、LA
Nフレームに含まれている宛先MAC(Media AccessCo
ntrol)アドレスをキーとして、宛先物理アドレスを出
力する。これにより、送信先がATM網に存在するの
か、LAN網に存在するのか、もしくは全く新しい通信
先なのかが判別される。
【0018】図3を参照すると、ATMセルは、5バイ
トのセルヘッダと48バイトのユーザ情報とにより構成
される。セルヘッダのフィールド中、GFC(Generic
FlowControl)は競合制御に使用されるもの、VCI(V
irtual Channel Identifier)はセルの送受信を行う仮
想チャネル識別子、VPI(Virtual Path Identifie
r)はセルの送受信を行う仮想バス識別子で複数のVC
Iをひとまとめにしたもの、PT(Payload Type)はセ
ルに含まれているユーザ情報のタイプ、CLP(Cell L
oss Priority)はATM網内で輻輳が発生したときのセ
ル廃棄の優先順位、HEC(Header Error Control)は
セルヘッダのエラー検出制御に使用するものである。
【0019】このセルヘッダでのCRC計算にあたって
は、送信側においてセルヘッダの先頭4バイトを多項式
とみなし、生成多項式G(X)
【0020】 G(x)=x8+x2+x+1
【0021】で4バイトの値を割り、これが割り切れる
ようにHECが付加される。受信側ではセルヘッダ5バ
イトを生成多項式で割り算して余りが出なければ正常で
あると判断する。
【0022】図4を参照するとAAL層タイプ5のCP
CSフォーマットは、トレーラとユーザ情報とにより構
成される。トレーラのフィールド中、RES(Reserve
d)は予備領域、LENG(Length)はユーザ情報のデ
ータ長、CRCはエラー訂正用のコードである。また、
トレーラとユーザ情報に加えてPAD(Padding)が、
CPCSフォーマットのフレームを48バイトで割り切
れるようにダミーデータとして付加される。また、CP
CSフィールドでのCRC計算にあたっては、送信側に
おいてCPCSフォーマットのデータを多項式とみな
し、セルヘッダとは異なる生成多項式で割り、これが割
り切れるようにCRCが付加される。
【0023】次に本実施の形態の動作について説明す
る。
【0024】図2を参照すると、LAN端末500から
のフレームは、メディアアクセス制御部151及びLA
N制御部152を通じてLANバッファ153に格納さ
れる。このときLAN制御部152は、宛先メモリ15
4を索引することにより、そのフレームの宛先MAC
(Media Access Control)アドレスを確認する。もしそ
れがATM端末700宛のフレームであれば、LAN制
御部152は、そのフレームをLANバッファ153か
ら主記憶112に転送するとともに、その旨をプロセッ
サ111へ通知する。これにより、プロセッサ111
は、宛先MACアドレスを含むATMアドレスの獲得処
理を行う。
【0025】プロセッサ111は、獲得したATMアド
レスによって、AAL制御部128、ATMバッファ1
27、セル送信制御部125、ヘッダエラー検出部12
2及びATM物理層121を通じてATM端末700と
通信を行うためのコネクションを確立する。すなわち、
ATMアドレスに基づいて、呼設定要求をATM網60
0に発行する。これにより識別子VPI及びVCIが返
送される。これらVPI及びVCIは、共にセル送信制
御125及びセル受信制御126に格納される。
【0026】VPI及びVCIが決定されると、プロセ
ッサ111はAAL制御部128へデータの送信を指示
する。AAL制御部128は、プロセッサ111から送
信が指示されると、主記憶112に格納されているユー
ザ情報にPAD及びLENGフィールドを付加し、CR
Cを計算してエラーチェックコードとしてCRCフィー
ルドへ書き込み、AAL層レベル5のCPCSフォーマ
ット情報を作成する。そして、48バイト毎に分解して
ATMセルデータとしてATMバッファ127に格納す
る。ここで、CRC算出にあたっては、CPCSフォー
マットのデータを多項式とみなして生成多項式で割り算
し、これが割り切れるようにCRCが付加される。
【0027】セル送信制御125は、ATMバッファ1
27に格納されているATMセルデータを読み出し、こ
れにAAL層レベル5タイプのセルヘッダを5バイト付
加する。そして、先ほど確立されたVPI及びVCIを
セルヘッダに格納して、ATMセルとしてヘッダエラー
検出部122へ与える。
【0028】ヘッダエラー検出部122は、ATMセル
が与えられるとセルヘッダの先頭から4バイトのCRC
を計算してセルヘッダのHECフィールドへ書き込み、
このATMセルをATM物理層121を通じてATM端
末700へ送出する。セル送信制御125は、最後のセ
ルデータをATMバッファ127から読み出すと、セル
ヘッダのPTフィールドに最終セルを示すフラグ(例え
ば、”0*1”(”001”又は”011”を表す))
をセットして、ヘッダエラー検出部122及びATM物
理層121を通じてATM端末700へ送出する。
【0029】ATM端末700はセルを順番に受信し、
もしセルヘッダのPTフィールドに最終セルを示すフラ
グがセットされていると、最終セルを受信したと判断し
て受信動作を終了する。
【0030】次に、ATM端末700からのデータを送
信する場合は、LAN端末500からのフレーム受信と
同様に宛先MACアドレスを含むATMアドレスによっ
てコネクションが確立される。そして、識別子VPI及
びVCIが決定した後、このVPI及びVCIによりA
TM端末700からATMセルが送出される。ヘッダエ
ラー検出部122は、ATM物理層121を通じてAT
Mセルを受信すると、セルヘッダのHECフィールドの
値と受信したセルヘッダの先頭から4バイトのCRCを
計算したものとの比較を行う。
【0031】この比較結果が正しければ、ヘッダエラー
検出部122は、ATMセルのセルヘッダにおいてCR
Cエラーを検出しなかったものと判断して、そのATM
セルをセル受信制御部126とセルヘッダ管理部123
へ渡す。セルヘッダ管理部123は、与えられたATM
セルからセルヘッダを削除して、残りのセルデータを管
理テーブル124に格納する。セル受信制御126は、
ATMセルからセルヘッダを削除した後のセルデータ4
8バイトをATMバッファ127に順番に格納する。セ
ル受信制御部126は、セルヘッダのPTフィールドを
チェックし、最終セルを示すフラグがPTフィールドに
セットされている場合には最終セルであることを認識し
て、ATMバッファ127にATMセルデータを格納す
る。この場合、セル受信制御部126は、AAL制御部
128に対してセル受信の終了を通知する。セル受信の
終了を通知されたAAL制御部128は、ATMバッフ
ァ127に格納されているCPCSフォーマット情報の
CRCフィールドから取り出したCRCの値とCPCS
フォーマット情報自体のCRCを計算したものとの比較
を行い、比較結果が正しければとりあえず正常であると
判断する。但し、念のため次のようにフィールド長につ
いても正常であるか判断する。すなわち、CPCSフォ
ーマット全体の長さを調べ、その長さからLENGフィ
ールド中の値を引き、さらにRES、LENG及びCR
Cの長さを引いたものを算出する。正常であれば、この
算出された値がPADの長さになる。このPADの長さ
は0〜47バイトであるので、これ以外の値が残れば正
常ではないことになる。
【0032】上記の判断の結果、正常であると判断され
たならば、AAL制御部128は、CPCSフォーマッ
ト情報からユーザ情報を取り出して主記憶112に格納
して、その旨をプロセッサ111へ通知する。プロセッ
サ111は主記憶112に格納されているユーザ情報を
LAN制御部152、メディアアクセス制御部151を
通じてLAN端末500へフレームを送出する。
【0033】一方、上記ATMセルのセルヘッダにおい
てCRCエラーを検出した場合、ヘッダエラー検出部1
22は、このATMセルをセルヘッダ管理部123へ渡
し、セルヘッダエラーの発生を通知する。セルヘッダ管
理部123は、セルヘッダエラーの発生を通知される
と、エラーが発生したATMセルを管理テーブル124
へ格納し、更に格納している正常受信したATMセルか
らVPI及びVCIを取り出して、以降このVPI及び
VCIを持つATMセルの受信を中止するようにヘッダ
エラー検出部122へ指示する。これと同時にセルヘッ
ダ管理部123は、セルヘッダのPTフィールドに最終
セルを示すフラグを強制的にセットして、そのATMセ
ルをセル受信制御部126へ与える。
【0034】ヘッダエラー検出部122は、ATMセル
の受信中止を通知された際に与えられたVPI及びVC
Iを持つATMセルの受信を直ちに中止し、以降このV
PI及びVCIを持つセルを廃棄する。そしてこのVP
I及びVCIを持つセルが最終セルを示すPTフィール
ドに最終フラグがセットされるまで廃棄を続け、最終セ
ルを受信したならば以降このVPI及びVCIを持つセ
ルを新規のセルストリームと認識して再度受信動作を開
始する。セル受信制御部126は、セルヘッダエラーが
発生したセルを最終セルと認識してセルヘッダを除いた
48バイトをATMバッファ127に格納後、AAL制
御部128へセル受信の終了を通知する。AAL制御部
128は、セル受信の終了を通知されるとATMバッフ
ァ127に格納されているCPCSフォーマット情報の
CRCフィールドから取り出したCRCの値とCPCS
フォーマット情報のCRCを計算したものとの比較を行
うが、セルヘッダエラーが発生してセルの受信を強制的
に終了させているため、CRCエラーを検出してエラー
処理を開始する。
【0035】このように、本発明のネットワークエミュ
レーション装置の第一の実施の形態によれば、セル受信
中にセルヘッダエラーが発生すると最終セルの受信を待
たずに、セルヘッダエラーが発生した時点から上位プロ
トコル(例えば、ネットワーク層のインターネットプロ
トコル)でエラー処理を開始でき、更にエラー発生後の
無駄なセルの受信動作もしくは中継動作を中止すること
ができる。
【0036】次に本発明のネットワークエミュレーショ
ン装置の第二の実施の形態について図面を参照して詳細
に説明する。
【0037】図5を参照すると、本発明のLANエミュ
レーション装置の第二の実施の形態は、第一の実施の形
態に設けられていた管理テーブル124を備えていない
点、及び、受信したセルヘッダの異常を検出した場合に
エラー訂正機能によりセルヘッダの修正を行うCRC訂
正部229がヘッダエラー検出部222に設けられてい
る点で第一の実施の形態と異なる。
【0038】図5において、ATM端末700からデー
タを送信するには、宛先MACアドレスを含むATMア
ドレスによりコネクションが確立され、これにより識別
子VPI及びVCIが決定した後、これらVPI及びV
CIを用いてATM端末700からATMセルが送出さ
れる。ヘッダエラー検出部222がATM物理層221
を通じてセルを受信すると、CRC訂正229はセルヘ
ッダの先頭から4バイトのCRCを計算する。ヘッダエ
ラー検出部222は、セルヘッダのHECフィールドの
値とCRC訂正部229で計算されたCRCとを比較
し、比較結果が正しければATMセルをセル受信制御部
226へ渡す。
【0039】セル受信制御部226は、ATMセルから
セルヘッダを削除した後のセルデータ48バイトをAT
Mバッファ227に順番に格納する。セル受信制御部2
26は、セルヘッダのPTフィールドをチェックし、最
終セルを示すフラグがセットされている場合には最終セ
ルであると認識して、ATMバッファ227にセルデー
タを格納する。そして、セル受信制御部226は、AA
L制御部228へセル受信の終了を通知する。AAL制
御部228は、セル受信の終了を通知されると、ATM
バッファ227に格納されているCPCSフォーマット
情報のCRCフィールドから取り出したCRCの値とC
PCSフォーマット情報のCRCを計算したものとの比
較を行い、比較結果が正しければとりあえず正常である
と判断する。但し、念のため次のようにフィールド長に
ついても正常であるか判断する。すなわち、CPCSフ
ォーマット全体の長さを調べ、その長さからLENGフ
ィールド中の値を引き、さらにRES、LENG及びC
RCの長さを引いたものを算出する。正常であれば、こ
の算出された値がPADの長さになる。このPADの長
さは0〜47バイトであるので、これ以外の値が残れば
正常ではないことになる。
【0040】上記の判断の結果、正常であると判断され
たならば、正常ならばCPCSフォーマット情報からユ
ーザ情報を取り出して主記憶212に格納して、プロセ
ッサ211へ通知する。プロセッサ211は、主記憶2
12に格納されているユーザ情報について、LAN制御
部252及びメディアアクセス制御部251を通じてL
AN端末500へ送出する。
【0041】CRC訂正部229が受信セルに対して行
うセルヘッダエラーチェックは、生成多項式によりCR
C符号化されているため、1ビット誤り訂正が可能であ
る。CRC訂正229は受信したセルのCRCチェック
を行い1ビットエラーを検出すると、1ビット訂正機能
によりエラービットを訂正して正しいセルヘッダに修正
後、ヘッダエラー検出部222を通じて修正後のセルを
セルヘッダ管理部223へ渡すとともに、セルヘッダエ
ラーの発生をセルヘッダ管理部223に通知する。
【0042】セルヘッダ管理部223は、セルヘッダエ
ラー発生が通知されると、CRC訂正部229から与え
られるエラーを発生したセルのヘッダのVPI及びVC
Iを持つセルの受信を中止するようにヘッダエラー検出
部222へ指示するとともに、セルヘッダのPTフィー
ルドに対して最終セルを示すフラグを強制的にセットし
てセル受信制御部226へ与える。セル受信制御部22
6は、ヘッダエラーが発生したセルを最終セルと認識し
て、これらVPI及びVCIによる受信の終了であると
判断し、ATMセルから48バイトのセルデータを削除
してATMバッファ227に格納後、AAL制御部22
8へセルデータ受信の終了を通知する。
【0043】ヘッダエラー検出部222は、セルの受信
中止をヘッダエラー制御部223から通知された際に与
えられたVPI及びVCIを持つATMセルの受信を直
ちに中止し、以降このVPI及びVCIを持つATMセ
ルを廃棄する。そして、このVPI及びVCIを持つセ
ルヘッダのPTフィールドが最終フラグを示すまで廃棄
を続ける。ヘッダエラー検出部222は、PTフィール
ドが最終フラグを示すと最終セルの検出と認識して、以
降セルヘッダにこのVPI及びVCIを持つセルを新規
のセルストリームと認識して再度受信動作を開始する。
AAL制御部228は、セル受信の終了を通知される
と、ATMバッファ227に格納されているCPCSフ
ォーマット情報のCRCフィールドから取り出したCR
Cの値とCPCSフォーマット情報のCRCを計算した
ものとの比較を行うが、セルヘッダエラーが発生してセ
ルの受信を強制的に終了させているため、CRCエラー
を検出してエラー処理を開始する。
【0044】このように、本発明のネットワークエミュ
レーション装置の第二の実施の形態によれば、複数のコ
ネクションでセルを同時に受信しているときにセルヘッ
ダエラーが発生しても、セルヘッダエラーを起こしたV
PI及びVCIを特定することができるので、エラー処
理を最終セル受信まで待たずに上位プロトコルでエラー
処理を開始でき、更にエラー発生後の無駄なセルの受信
動作もしくは中継動作を中止することができる。
【0045】次に本発明のネットワークエミュレーショ
ン装置の第三の実施の形態について図面を参照して詳細
に説明する。
【0046】図6を参照すると本発明のLANエミュレ
ーション装置の第三の実施の形態は、セルヘッダ管理部
323において、セルヘッダ異常発生回数を計数し発生
回数がしきい値を越えるとセルヘッダの異常を検出する
エラーカウンタ330を有する点で第二の実施の形態と
異なっている。
【0047】図6において、ATM端末700からデー
タを送信するには、宛先MACアドレスを含むATMア
ドレスによりコネクションが確立されて、識別子VPI
及びVCIが決定した後、これらVPI及びVCIを使
用してATM端末700からATMセルが送出される。
ヘッダエラー制御部322がATM物理層321を通じ
てATMセルを受信すると、CRC訂正部329は受信
したセルヘッダの先頭から4バイトのCRCを計算す
る。そして、ヘッダエラー制御部322は、セルヘッダ
のHECフィールドの値とCRC訂正部329により計
算されたCRCとを比較し、比較結果が正しければその
ATMセルをセル受信制御部326へ渡す。
【0048】セル受信制御部326は、セルからセルヘ
ッダを削除した後のセルデータ48バイトをATMバッ
ファ327に順番に格納する。セル受信制御部326
は、セルヘッダのPTフィールドをチェックして、最終
セルを示すフラグがセットされている場合には最終セル
であると認識してATMバッファ327にそのセルデー
タを格納し、AAL制御328へセル受信の終了を通知
する。AAL制御328は、セル受信の終了を通知され
ると、ATMバッファ327に格納されているCPCS
フォーマット情報のCRCフィールドから取り出したC
RCの値とCPCSフォーマット情報のCRCを計算し
たものとの比較を行い、比較結果が正しければとりあえ
ず正常であると判断する。但し、念のため次のようにフ
ィールド長についても正常であるか判断する。すなわ
ち、CPCSフォーマット全体の長さを調べ、その長さ
からLENGフィールド中の値を引き、さらにRES、
LENG及びCRCの長さを引いたものを算出する。正
常であれば、この算出された値がPADの長さになる。
このPADの長さは0〜47バイトであるので、これ以
外の値が残れば正常ではないことになる。
【0049】上記の判断の結果、正常であると判断され
たならば、CPCSフォーマット情報からユーザ情報を
取り出して主記憶312に格納して、プロセッサ311
へ通知する。プロセッサ311は、主記憶312に格納
されているユーザ情報を、LAN制御部352及びメデ
ィアアクセス制御部351を通じてLAN端末500へ
送出する。
【0050】CRC訂正部329が受信セルに対して行
うセルヘッダエラーチェックは、生成多項式によりCR
C符号化されているため、1ビット誤り訂正が可能であ
る。CRC訂正部329は、受信したセルのCRCチェ
ックにより1ビットエラーを検出すると、1ビット訂正
機能によりエラービットを訂正して正しいセルヘッダに
修正する。そして、CRC訂正部329は、この修正後
のセルを、ヘッダエラー制御部322を通じてセルヘッ
ダ管理部323へ渡す。そして、これ以降に受信する1
ビット訂正機能により修正さるセルも含めて、そのVP
I及びVCIを持つATMセルを全てセルヘッダ管理部
323へ渡すようにエラー処理設定を行う。その後、C
RC訂正部329は、セルヘッダエラーの発生をセルヘ
ッダ管理部323に通知する。
【0051】セルヘッダ管理部323は、セルヘッダエ
ラーの発生が通知されると、エラーを発生したセルのヘ
ッダのVPI及びVCIをCRC訂正部329から受け
取り、これらVPI及びVCIをエラーカウンタ330
に与える。エラーカウンタ330には、エラーが発生し
たVPI及びVCIの値が格納され、これらVPI及び
VCIのエラー発生回数を管理するエラー発生値を含む
制御テーブルが設けられている。
【0052】エラーカウンタ330は、セルヘッダエラ
ー発生の通知を受けると、与えられたVPI及びVCI
のエラー発生値をインクリメントした後、セルヘッダ管
理部323にセルの送出を指示する。そして、エラーカ
ウンタ330は次のセル受信を待つ。セルヘッダ管理部
323はセル送出が指示されると、CRC訂正部329
より与えられている修正されたセルヘッダを持つセル
を、セル受信制御部326へ渡す。セル受信制御部32
6は、CRC訂正部329により修正されたセルからセ
ルヘッダを削除して、セルデータをATMバッファ32
7に格納する処理を継続する。
【0053】CRC訂正部329は、セルヘッダエラー
チェックを行った後に、セルヘッダエラーが発生したの
と同一のVPI及びVCIを持つセルを検出すると、エ
ラー処理設定に従いエラーがなければセルのみを、エラ
ーがあればそのセルをセルヘッダエラー発生の通知とと
もにセルヘッダ管理部323を通じてエラーカウンタ3
30へ渡す。エラーカウンタ330は、セルが与えられ
た際にセルヘッダエラーの通知がない場合にはセル正常
受信であると判断し、エラー発生値をクリアした後、C
RC訂正部329へエラー処理設定の解除を指示し、セ
ルヘッダ管理部323にATMセルの送出を指示する。
これにより、CRC訂正部329は、エラー処理設定を
解除して正常処理を継続する。
【0054】セルヘッダ管理部323は、ATMセルの
送出が指示されると、CRC訂正部329より与えられ
ている無修正のセルヘッダを持つセルをセル受信制御部
326へ渡す。セル受信制御部326は、与えられたセ
ルからセルヘッダを削除してセルデータをATMバッフ
ァ327に格納する処理を行うので、以降は正常処理を
継続する。しかし、エラーカウンタ330は、ATMセ
ルが与えられた時にセルヘッダエラーの発生通知を同時
に受け取ると、与えられたVPI及びVCIに対応する
制御テーブルのエラー発生値をインクリメントする。そ
して、インクリメント後のエラー発生値の値とあらかじ
め設定されているしきい値との比較を行う。エラー発生
値の方がしきい値より小さければ、エラー計数330
は、セルヘッダ管理部323にセルの送出を指示して次
のセル受信を待つ。
【0055】セルヘッダ管理部323は、セル送出が指
示されると、CRC訂正部329より与えられている修
正されたセルヘッダを持つセルをセル受信制御部326
へ渡す。セル受信制御326は、CRC訂正部329に
より修正されたセルからセルヘッダを削除して、セルデ
ータをATMバッファ327に格納する処理を継続す
る。エラー発生値の値がしきい値と等しいか大きい場合
には、エラー計数330は、セルヘッダ管理部323に
セル受信の強制終了を指示する。
【0056】セルヘッダ管理部323は、セル受信の強
制終了を指示されると、CRC訂正部329から与えら
れたエラーを発生したセルのヘッダのVPI及びVCI
を持つセルの受信を中止するようにセルヘッダ管理部3
22へ指示すると同時にセルヘッダのPTフィールドに
最終セルを示すフラグを強制的にセットしてセル受信制
御部326へ与える。セル受信制御326は、ヘッダエ
ラーが発生したセルを最終セルと認識してそのVPI及
びVCIによる受信の終了と判断し、セルから48バイ
トのセルデータを取りだしてATMバッファ327に格
納後、AAL制御部328へセルデータ受信の終了を通
知する。
【0057】ヘッダエラー検出部322は、セルの受信
中止をセルヘッダ管理部323から通知される時に与え
られたVPI及びVCIを持つセルの受信を直ちに中止
し、以降そのVPI及びVCIを持つセルを廃棄する。
そして、これらVPI及びVCIを持つセルヘッダのP
Tフィールドが最終フラグを示すまで廃棄を続け、PT
フィールドが最終フラグを示すと最終セルの検出である
と認識して、以降セルヘッダにこのVPI及びVCIを
持つセルを新規のセルストリームと認識して再度受信動
作を開始する。AAL制御部328は、セル受信の終了
を通知されると、ATMバッファ327に格納されてい
るCPCSフォーマット情報のCRCフィールドから取
り出したCRCの値とCPCSフォーマット情報のCR
Cを計算したものとの比較を行うが、セルヘッダエラー
が発生してセルの受信を強制的に終了させているため、
CRCエラーを検出してエラー処理を開始する。
【0058】このように、本発明のネットワークエミュ
レーション装置の第三の実施の形態によれば、単発のセ
ルヘッダエラーが発生してもセル受信動作を継続し、セ
ルヘッダエラーが連続して発生した時のみエラー処理を
最終セル受信まで待たずに上位プロトコルでエラー処理
を開始できるので、伝送効率を上げる効果がある。
【0059】次に本発明のネットワークエミュレーショ
ン装置の第四の実施の形態について図面を参照して詳細
に説明する。
【0060】図7を参照すると、本発明のLANエミュ
レーション装置の第四の実施の形態は、ヘッダエラー発
生時に送信元へセルエラー発生を通知して送信の停止を
要求するOAM制御部431を有する点で第三の実施の
形態と異なっている。ここで、OAM(Operation Admi
nistration and Maintenance)とは、保守運用管理を意
味し、セルのPTフィールドにOAMであることが指定
されている場合にはそのセルは制御管理用セルであるこ
とを表す。
【0061】図7において、ATM端末700からデー
タを送信するには、宛先MACアドレスを含むATMア
ドレスによりコネクションが確立されて、識別子VPI
及びVCIが決定した後、そのVPI及びVCIを使用
してATM端末700からセルが送出される。ヘッダエ
ラー検出部422は、ATM物理層421を通じてAT
Mセルを受信すると、セルヘッダのHECフィールドの
値と受信したセルヘッダの先頭から4バイトのCRCを
CRC訂正部429で計算したものとの比較を行い、比
較結果が正しければセル受信制御部426へ渡す。セル
受信制御部426は、セルからセルヘッダを削除した後
のセルデータ48バイトをATMバッファ427に順番
に格納する。セル受信制御部426は、セルヘッダのP
Tフィールドをチェックし、最終セルを示すフラグがセ
ットされていると最終セルであると認識してATMバッ
ファ427にセルデータを格納後、AAL制御部428
へセル受信の終了を通知する。AAL制御部428は、
セル受信の終了を通知されると、ATMバッファ427
に格納されているCPCSフォーマット情報のCRCフ
ィールドから取り出したCRCの値とCPCSフォーマ
ット情報のCRCを計算したものとの比較を行い、比較
結果が正しければとりあえず正常であると判断する。但
し、念のため次のようにフィールド長についても正常で
あるか判断する。すなわち、CPCSフォーマット全体
の長さを調べ、その長さからLENGフィールド中の値
を引き、さらにRES、LENG及びCRCの長さを引
いたものを算出する。正常であれば、この算出された値
がPADの長さになる。このPADの長さは0〜47バ
イトであるので、これ以外の値が残れば正常ではないこ
とになる。
【0062】この判断の結果、正常であると判断したな
らばCPCSフォーマット情報からユーザ情報を取り出
して主記憶412に格納して、その旨をプロセッサ41
1へ通知する。プロセッサ411は、主記憶412に格
納されているユーザ情報をLAN制御部452及びメデ
ィアアクセス制御部451を通じてLAN端末500へ
送出する。
【0063】CRC訂正部429が受信セルに対して行
うセルヘッダエラーチェックは生成多項式によりCRC
符号化されているため、1ビット誤りの訂正が可能であ
る。CRC訂正部429は、受信したセルのCRCチェ
ックを行い1ビットエラーを検出すると、1ビット訂正
機能によりエラービットを訂正して正しいセルヘッダに
修正する。そして、CRC訂正部429は、ヘッダエラ
ー検出部422を通じて修正後のセルをセルヘッダ管理
部423へ渡し、以降受信する1ビット訂正機能により
修正さるセルも含めて、そのVPI及びVCIを持つセ
ルを全てセルヘッダ管理部423へ渡すようにエラー処
理設定を行うとともに、セルヘッダエラーの発生をセル
ヘッダ管理部423に通知する。
【0064】セルヘッダ管理部423には、セルヘッダ
エラーが発生したVPI及びVCIの値を格納し、この
VPI及びVCIのエラー発生回数を管理するエラー発
生値を含む制御テーブルが設けられている。そして、セ
ルヘッダエラー発生の通知を受けると、セルヘッダ管理
部423は、与えられたVPI及びVCIのエラー発生
値をインクリメントした後、CRC訂正部429より与
えられている修正されたセルヘッダを持つセルをセル受
信制御部426へ渡す。そして、セルヘッダ管理部42
3は、次のセル受信を待つ。セル受信制御部426は、
CRC訂正部429により修正されたセルからセルヘッ
ダを削除して、セルデータをATMバッファ427に格
納する処理を継続する。
【0065】CRC訂正部429は、セルヘッダエラー
チェックを行った後に、セルヘッダエラーが発生したの
と同一のVPI及びVCIを持つセルを検出すると、エ
ラー処理設定に従いエラーがなければセルのみを、エラ
ーがあればセルをセルヘッダエラー発生の通知とともに
セルヘッダ管理部423へ渡す。セルヘッダ管理部42
3は、セルが与えられた時にセルヘッダエラーの通知が
ないとセル正常受信と判断し、エラー発生値をクリアし
た後にCRC訂正部429へエラー処理設定の解除を指
示し、CRC訂正部429より与えられている無修正の
セルヘッダを持つセルをセル受信制御部426へ渡す。
CRC訂正部429は、エラー処理設定を解除して正常
処理を継続する。
【0066】セル受信制御部426は、与えられたセル
からセルヘッダを削除してセルデータをATMバッファ
427に格納する処理を行うので、以降は正常処理を継
続する。しかし、セルヘッダ管理部423は、セルが与
えられた時にセルヘッダエラーの発生通知を同時に受け
取ると、与えられたVPI及びVCIに対応する制御テ
ーブルのエラー発生値をインクリメントする。そして、
インクリメント後のエラー発生値の値とあらかじめ設定
されているしきい値との比較を行う。エラー発生値の方
がしきい値より小さければ、セルヘッダ管理部423
は、CRC訂正部429より与えられている修正された
セルヘッダを持つセルをセル受信制御部426へ渡す。
【0067】セル受信制御部426は、CRC訂正部4
29により修正されたセルからセルヘッダを削除して、
セルデータをATMバッファ427に格納する処理を継
続する。エラー発生値の値がしきい値と等しいか大きい
場合には、セルヘッダ管理部423は、セル受信を強制
終了するために、CRC訂正部429から与えられたエ
ラーを発生したセルのヘッダのVPI及びVCIを持つ
セルの受信を中止するようにヘッダエラー検出部422
へ指示するとともにセルヘッダのPTフィールドに最終
セルを示すフラグを強制的にセットしてセル受信制御部
426へ与える。更にセルヘッダ管理部423は、セル
の送信元にエラー発生を通知するセルを送信するよう
に、CRC訂正部429から与えられたエラーが発生し
たセルのヘッダのVPI及びVCIをOAM制御431
に与えて指示する。セル受信制御部426は、ヘッダエ
ラーが発生したセルを最終セルであると認識して、この
VPI及びVCIによる受信が終了したものと判断し、
セルから48バイトのセルデータを取りだしてATMバ
ッファ427に格納後、AAL制御部428へセルデー
タ受信の終了を通知する。
【0068】ヘッダエラー検出部422は、セルの受信
中止をセルヘッダ管理部423から通知される際に与え
られたVPI及びVCIを持つセルの受信を直ちに中止
し、以降このVPI及びVCIを持つセルを廃棄する。
そしてこのVPI及びVCIを持つセルヘッダのPTフ
ィールドが最終フラグを示すまで廃棄を続け、PTフィ
ールドが最終フラグを示すと最終セルの検出であると認
識して、以降セルヘッダにこのVPI及びVCIを持つ
セルを新規のセルストリームであると認識して再度受信
動作を開始する。
【0069】OAM制御431は、エラー発生の通知指
示をセルヘッダ管理部423から受け取ると、セル送信
元へエラー発生を知らせるためにセルヘッダのPTフィ
ールドにOAMセルを表すビットをセットし、VPI及
びVCIフィールドにエラーを発生したセルのVPI及
びVCIをセットし、ユーザ情報フィールドに障害管理
タイプのセルで警報通知であることを示すデータをセッ
トしたOAMセルを作成して、これをセル送信制御部4
25へ渡すとともに送信を指示する。セル送信制御42
5は、OAMセルの送信を指示されるとヘッダエラー検
出部422、ATM物理層421を通じてATM端末7
00にOAMセルを送付する。これにより、ATM端末
700は、セルエラーの発生を認識して送信動作を中断
する。
【0070】AAL制御部428は、セル受信の終了を
通知されるとATMバッファ427に格納されているC
PCSフォーマット情報のCRCフィールドから取り出
したCRCの値とCPCSフォーマット情報のCRCを
計算したものとの比較を行うが、セルヘッダエラーが発
生してセルの受信を強制的に終了させているため、CR
Cエラーを検出してエラー処理を開始する。
【0071】このように、本発明のネットワークエミュ
レーション装置の第四の実施の形態によれば、単発のセ
ルヘッダエラーが発生してもセル受信動作を継続し、セ
ルヘッダエラーが連続して発生した時のみエラー処理を
最終セル受信まで待たずに上位プロトコルでエラー処理
を開始でき、更にセルヘッダエラーが発生したセルの送
信元へエラーの発生を通知してセル送信を終了させるこ
とができるので、無駄なセルの送受信を停止して伝送効
率を上げる効果がある。
【0072】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
は、ATM−LAN間で使用されるユーザ情報をATM
セルに分解したり、ATMセルから元のユーザ情報に戻
す役目を負うAAL層タイプ5において、受信時に発生
するATMセルのエラーをセルヘッダのHECフィール
ドにより検出し、セルヘッダエラー発生後のATMセル
を廃棄してしまうことができるため、無駄なセルの受信
動作もしくは中継動作を中止することができ、ATMセ
ルを全て受信することなしにエラー検出ができた時点か
ら上位プロトコルによる再送処理を開始できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】LANエミュレーション装置を含むLANシス
テムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明のLANエミュレーション装置の第一の
実施の形態を示す図である。
【図3】本発明のLANエミュレーション装置で使用さ
れるATMセルのフォーマットを示すである。
【図4】本発明のLANエミュレーション装置で使用さ
れるAAL層タイプ5のCPCSフォーマットを示す図
である。
【図5】本発明のLANエミュレーション装置の第二の
実施の形態を示す図である。
【図6】本発明のLANエミュレーション装置の第三の
実施の形態を示す図である。
【図7】本発明のLANエミュレーション装置の第四の
実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
111,211,311,411 プロセッサ 112,212,312,412 主記憶 121,221,321,421 ATM物理層 122,222,322,422 ヘッダエラー検出部 123,223,323,423 セルヘッダ管理部 124 管理テーブル 125,225,325,425 セル送信制御部 126,226,326,426 セル受信制御部 127,227,327,427 ATMバッファ 128,228,328,428 AAL制御部 151,251,351,451 メディアアクセス制
御部 152,252,352,452 LAN制御部 153,253,353,453 LANバッファ 154,254,354,454 宛先メモリ 229,329,429 CRC訂正部 330 エラーカウンタ 431 OAM制御

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれプロトコルの異なる第一の端末
    と第二の端末とを接続するネットワークエミュレーショ
    ン装置において、 前記第一の端末から受信したデータ中のエラーを検出す
    るエラー検出手段と、 このエラー検出手段によるエラー検出時点以降に前記第
    一の端末から受信するデータの廃棄を指示するデータ管
    理手段と、 前記第一の端末から受信したデータの内、前記データ管
    理手段により廃棄指示されずに残ったデータを前記第二
    の端末へのデータに変換する変換手段とを含むことを特
    徴とするネットワークエミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記データ管理手段は前記エラー検出手
    段によりエラー検出されたデータを強制的に最終データ
    とすることを特徴とする請求項1記載のネットワークエ
    ミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 プロトコルの異なる第一の端末と第二の
    端末とを接続するネットワークエミュレーション装置に
    おいて、 前記第一の端末から受信したセルを格納する管理テーブ
    ルと、 前記第一の端末から受信したセルのヘッダ中のエラーを
    検出するヘッダエラー検出手段と、 このヘッダエラー検出手段によりエラー検出されたセル
    を強制的に最終セルとして以降のセルについて前記管理
    テーブルに格納されていたセルの識別子と一致するもの
    の廃棄を指示するセルヘッダ管理手段と、 前記第一の端末から受信したセルの内、前記セルヘッダ
    管理手段により廃棄指示されずに残ったセルを前記第二
    の端末へのフレームに変換する変換手段とを含むことを
    特徴とするネットワークエミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 プロトコルの異なる第一の端末と第二の
    端末とを接続するネットワークエミュレーション装置に
    おいて、 前記第一の端末から受信したセルのヘッダ中のエラーを
    検出するヘッダエラー検出手段と、 このヘッダエラー検出手段によりエラー検出されたセル
    のエラーを訂正するエラー訂正手段と、 前記ヘッダエラー検出手段によりエラー発生を通知され
    たセルを最終セルとして以降のセルについて前記エラー
    訂正手段により訂正されたセルの識別子と一致するもの
    の廃棄を指示するセルヘッダ管理手段と、 前記第一の端末から受信したセルの内、前記セルヘッダ
    管理手段により廃棄指示されずに残ったセルを前記第二
    の端末へのフレームに変換する変換手段とを含むことを
    特徴とするネットワークエミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 プロトコルの異なる第一の端末と第二の
    端末とを接続するネットワークエミュレーション装置に
    おいて、 前記第一の端末から受信したセルのヘッダ中のエラーを
    検出するヘッダエラー検出手段と、 このヘッダエラー検出手段によりエラー検出されたセル
    のエラーを訂正するエラー訂正手段と、 前記ヘッダエラー検出手段によりエラー検出された回数
    を計数するエラーカウンタと、 このエラーカウンタの値がしきい値を超えるとそれ以降
    のセルについて前記エラー訂正手段により訂正されたセ
    ルの識別子と一致するものの廃棄を指示するセルヘッダ
    管理手段と、 前記第一の端末から受信したセルの内、前記セルヘッダ
    管理手段により廃棄指示されずに残ったセルを前記第二
    の端末へのフレームに変換する変換手段とを含むことを
    特徴とするネットワークエミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 前記ヘッダエラー検出手段によりエラー
    検出されると前記第一の端末にエラーの発生を通知する
    通知手段をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の
    ネットワークエミュレーション装置。
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