JP2830371B2 - 食品包装用シートまたはフィルム - Google Patents
食品包装用シートまたはフィルムInfo
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Description
包装用シートまたはフィルムに関する。
い抗菌性、防曇性、帯電防止性を有するシートまたはフ
ィルムに関する。
に保つために、ハトロン紙や合成樹脂フィルムで包装さ
れるが、さらに効果を上げるために、この包装材料に抗
菌剤処理をすることが提案されている。
させた紙や、有機ハロゲン系や、ベンズイミダゾール系
の殺菌剤を練り込んだフィルム等が製造されているが安
全性や効力の面で欠点があった。
とに着目し、金属の微粉末を高分子化合物に接着または
添加する方法あるいは金属の化合物を高分子化合物に含
有させる方法が知られている。
する官能基を高分子に含有させ、この官能基に金属イオ
ンを保持させる方法があるが、この方法では官能基と高
分子との相互作用等によって高分子が著しく物性変化を
起し易く、用い得る高分子の種類及び官能基の種類と量
とに、極めて制限され易いものとならざるを得なかっ
た。
換能を有する無機系固体粒子に保持させて、これを高分
子体に付与させる方法があるが(特開平1−186804)、
固体粒子の凝集や偏在等により抗菌力にバラツキが生じ
たり、柔軟性や、透明度など高分子体の物性を損う場合
がある。また通常は包埋等により多量(2〜3%以上)
の練込みを要していた。また、特に食品包装用フィルム
ではこうした抗菌性と共に見ばえを良くし、商品性を高
め、かつ菌の培地となりやすい水滴をつくらない為に防
曇性、ほこり等の附着を防ぐ為に帯電防止性が求められ
ており、防曇性、帯電防止性と共に抗菌性も同時に合わ
せ持つ食品包装用シートまたはフィルム出現が切望され
ていた。
長期間有効な抗菌力を持ち、同時に防曇性、帯電防止性
を合わせ持ち、用途に適した物性を維持したフィルム・
シート、シートから加工される容器などの食品包装用品
を提供することを目的とする。
リセリド及びラウリン酸モノグリセリド(以下それぞれ
C8,C10およびC12と略称する。)の混合物を含有させた
シート,フィルムが優れた抗菌性、防曇性、帯電防止性
を合せ持っていることを見い出し本発明に到達したもの
である。
加物として、使用食品、使用量に規制が設けられていな
い程安全な化合物である。その中の一部のものが抗菌力
があることは知られているが、熱可塑性樹脂に溶融、混
合した場合の抗菌特性については全く知られていなかっ
た。
何れか一方又は両方とC12との混合物である。
量%好ましくは0.1〜3重量%特に好ましくは0.3〜2重
量%である。下限値以下では、抗菌効力、防曇効力共不
充分である。上限値以上加えることは、実用上の抗菌効
力として不必要である上べたつきが大きくなり、シート
及びフィルムの物性変化が大きくなる等好ましくない。
特に限定されないがC8またはC10またはC8+C10の重量と
C12の重量比はC8,C10またはC8+C10:C12=3.3〜0.2:1で
優れた抗菌性を発揮し好ましい。
とで最適な混合比が異なる。10℃以上の環境ではC8およ
びC10は親水性が高いため、溶出しやすく、比較的短時
間で防曇性を失うため、C8,C10またはC8+C10:C12=5
〜0.3:1の範囲内が好ましい。10℃未満の低温では疎水
性が強調されC8の溶出は押えられる方向だが、C8,C10ま
たはC8+C10:C12=10〜0.3:1の混合比で混合するのが好
ましい。特にはC8,C10またはC8+C10:C12=5〜0.3:1の
混合比では通常使用される広い温度範囲にわたって長期
的な防曇性を発揮する。
する以前の工程で周知の方法により溶融混合することに
より調整することができる。
ポリプロピレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチ
レン−αオレフィン共重合体の何れか、単独又は、これ
らの中の混合物から成るポリオレフィン系樹脂、(ここ
でエチレン−αオレフィン共重合体のαオレフィンとし
ては、炭素数4〜10でブテン−1,ペンテン−1,イソブテ
ン,3−メチル−ブテン−1,ヘキセン−1,4−メチル−ペ
ンテン−1,ヘプテン−1,オクテン−1,デセン−1等が挙
げられる)ナイロン6,ナイロン12などのポリアミド樹
脂、ポリスチレン、ABS樹脂などのポリスチレン樹脂,
ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニル,ポリメタクリル酸メ
チルなどのビニル樹脂、ポレエチレンテレフタレート,
ポリブチレンテレフタレート,ポリカーボネート,ポリ
アセタール,ポリフェニレンオキシドのようなポリエー
テル樹脂、ポリウレタン樹脂などがある。中でもポリオ
レフィン系樹脂,ポリ塩化ビニル,ポリアミド樹脂が好
ましい。
の方法が利用できる。予め、バンバリー型ミキサー,一
軸あるいは多軸混練機等で前記熱可塑性樹脂に均一に混
練し、インフレーション法、Tダイ法、カレンダー法等
通常の成形加工方法で加工し、他の機能を附与するため
に共押出し法や他のシート,フィルムとのラミネーショ
ンによる多層化もできる。又、チューブラー二軸延伸、
テンター二軸延伸を施すことも好ましい。通常用いられ
る厚みは0.01〜2mmであり、好ましくは0.03〜1.5mmであ
る。
止剤,充填剤,滑剤,アンチブロッキング剤,紫外線吸
収剤,着色剤,改質材等は必要に応じて使用することは
さしつかえない。
相違するが、概してC8≧C10>C12の順に小になる。しか
しそれぞれを樹脂に混練するとおよそC8≦C10<C12の順
になる。
が、それでも樹脂に混練する際の加熱処理による蒸発揮
散損失がかなり多いためと考えられる。
12を加えることによってC8またはC10の揮散を引止め損
失を大幅に少くすることができ、さらにC8,C10およびC
12のそれぞれの抗菌スペクトルが相剰的に働き抗菌効力
も増強されるものである。
面部分に存在するC8,C10は付着水滴によって溶出され易
く、そのため防曇作用が低下するが、親水性がより少な
いC12を混合することで溶出を抑制し防曇効果を高める
とともに有効期間を延長することができる。
面活性効果によるものである。
これらの実施例に限定されるものではない。
31 MFR=1.3 ρ=0.924)のペレット粉砕品にC8とC12
をそれぞれ1:2,1:3,3:1の重量比で混合した組成物、C10
とC12をそれぞれ1:3,3:1の重量比で混合した組成物、お
よびC8とC10を等重量づつ混合したものとC12を3:1の重
量比で混合した組成物をそれぞれ均一に混合し、二軸ス
クリュータイプ混練機を用いて溶融混練し、5重量%マ
スターバッチを作成した。このマスターバッチをF131ペ
レットで、0.1%,0.3%,0.5%含有まで希釈し、厚さ50
μmのフィルムをインフレーション法で得た。
独に用いた以外は上記と全く同じ方法で厚さ50μmのフ
ィルムを得た。
る),パラオキシ安息香酸ブチルエステル(Yと略す
る)を用いた以外は上記と全く同じ方法で厚さ50μmの
フィルムを得た。
mのフィルムを得た。
験を実施した。
た。すなわち、各細菌を直径85mmプラスチック製シャー
レ中に菌数が約2〜5×106個となるように調整して5ml
の普通寒天培地で均一に分散、固化させた。
付して、37℃で24時間培養後、阻止円の有無を調査し
た。
また本結果はフィルム接触面だけでなく、非接触範囲に
も効果の及ぶことが分かる。
協会の菌数測定方法に準じて試験をした。
ーブ滅菌の2法について実施した結果を表−2に示す。
でなく殺菌性があることが分る。
た。
整する。この上に実施例−1のフィルムを覆い密封し23
℃,50%RHの環境に放置した際の各経過時間ごとのフィ
ルムの曇っていない面積を百分率で示す。
上に実施例−1のフィルムを覆い密封し5℃の冷蔵庫内
に放置した際の各経過時間ごとの曇っていない面積を百
分率で示す。
ることでC8,C10,C12それぞれ単独よりも防曇性が向上す
ることが分る。
面固有抵抗を測定した。
示した。
で長時間効力を発揮する抗菌性,防曇性,帯電防止性を
合せ持つ食品包装用シートまたはフィルムを提供するこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】オクタン酸モノグリセリドおよび/または
デカン酸モノグリセリドとラウリン酸モノグリセリドと
を0.01〜5重量%含有する熱可塑性樹脂からなることを
特徴とする食品包装用シートまたはフィルム。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニール樹脂またはポリアミド樹脂の何れかであ
る請求項1記載の食品包装用シートまたはフィルム。 - 【請求項3】オクタン酸モノグリセリドおよび/または
デカン酸モノグリセリドと、ラウリン酸モノグリセリド
との重量比が(10〜0.3):1である請求項1記載の食品
包装用シートまたはフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2125895A JP2830371B2 (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 食品包装用シートまたはフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2125895A JP2830371B2 (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 食品包装用シートまたはフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0420571A JPH0420571A (ja) | 1992-01-24 |
JP2830371B2 true JP2830371B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14921566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2125895A Expired - Lifetime JP2830371B2 (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 食品包装用シートまたはフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2830371B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6762339B1 (en) | 1999-05-21 | 2004-07-13 | 3M Innovative Properties Company | Hydrophilic polypropylene fibers having antimicrobial activity |
US9777407B2 (en) | 2009-03-27 | 2017-10-03 | 3M Innovative Properties Company | Hydrophilic polyproylene melt additives |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5456390B2 (ja) * | 2009-07-06 | 2014-03-26 | 太陽化学株式会社 | 抗菌性樹脂組成物 |
-
1990
- 1990-05-16 JP JP2125895A patent/JP2830371B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0420571A (ja) | 1992-01-24 |
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