JP2829770B2 - 燃料タンクのベントパイプ用の開閉弁 - Google Patents

燃料タンクのベントパイプ用の開閉弁

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JP2829770B2 JP13152090A JP13152090A JP2829770B2 JP 2829770 B2 JP2829770 B2 JP 2829770B2 JP 13152090 A JP13152090 A JP 13152090A JP 13152090 A JP13152090 A JP 13152090A JP 2829770 B2 JP2829770 B2 JP 2829770B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動車用の燃料タンクのベントパイプ用
の開閉弁に関し、特にベントパイプからのガソリンの逆
流を防止すると共に、ガソリンの蒸発ガスの大気中への
流出量を減少しようとするも のである。
[従来の技術] 従来、ガソリンの蒸発ガスを吸着する目的で、燃料タ
ンクの内壁上面及びベントパイプの途中に活性炭室を設
け、これらの活性炭によりガソリンの蒸発ガスを吸着さ
せ、ベントパイプからのガソリンの蒸発ガスの大気中へ
の流出量を減少させていた(例えば実開昭62−148423号
公報等)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記した従来の活性炭を使用したものでは、
活性炭が効果であるばかりでなく、活性炭の寿命が半年
から1年程度の比較的、短い期間しか持たないという問
題点がある。
すなわち、活性炭は、蒸発ガスを吸着してしまうと、
吸着能力が低下してしまう。このため、活性炭の交換や
再生が必要となり、いずれにしても燃料タンク内から活
性炭を取り出さなければならないので、その交換や再生
作業が面倒であり、又、手数が掛かるという欠点があ
る。
さらに、燃料タンク内に活性炭室を形成すると、タン
ク内のガソリンの容量が減少してしまうという問題点が
ある。
そこで、本発明は、上記した従来の技術の有する問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、活性炭を使用せずに、フロートを使用した開閉弁
を、ベントパイプに装着することで、ベントパイプから
のガソリンの逆流を防止すると共に、ガソリンの蒸発ガ
スの大気中への流出量を減少することを目的としてなさ
れたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記した目的を達成するためのものであ
り、以下にその内容を図面に示した実施例を用い説明す
る。
(請求項1) 請求項1記載の次の4つの点を特徴とする。
第1に、例えば第2図に示すように、ベントパイプ(4
0)と、開閉弁(10)とを備える。
上記ベンドパイプ(40)は、例えば第2図に示すよう
に、燃料タンク(20)の上部に一端開口部が連通すると
共に、他端開口部が給油口(31)に連通している。
前記開閉弁(10)は、例えば第2図に示すように、ベ
ントパイプ(40)の一端開口部に装着され、燃料タンク
(20)内に突出する。
第2に、開閉弁(10)には、例えば第3図に示すよう
に、ケース(70)と、フロート(90)と、復帰バネ(10
0)と、キャップ(110)とを設けている。
上記ケース(70)は、例えば第4,5図に示すように、
円筒形をなし、例えば第7図に示すように、開口上端部
がベントパイプの一端開口部に連通する。
前記フロート(90)は、例えば第1図に示すように、
ケース(70)内に上下動可能に保持されている。
そして、フロート(90)は、例えば第1図に示すよう
に、燃料タンク(20)内のガソリンが基準レベル(L)
を越えた際に、ガソリンに接して浮上し、ベントパイプ
(40)の一端開口部を閉塞する。
また、フロート(90)は、例えば第7図に示すよう
に、ガソリン基準レベル(L)以下となった際には、下
降し、ベントパイプ(40)の一端開口部を開放する。
前記復帰バネ(100)は、例えば第7図に示すよう
に、ケース(70)内においてフロート(90)を下降方向
に付勢する。
前記キャップ(110)は、ケース(70)の開口下端部
に装着され、復帰バネ(100)の付勢力を受け止め、フ
ロート(90)の下降限界を規制する。
第3に、ケース(70)には、例えば図3に示すよう
に、貫通孔(134)と、リブ(135)とを設けている。
上記貫通孔(134)は、例えば図3に示すように、ケ
ース(70)の内外周に貫通し、フロート(90)の昇降時
の空気の流路となる。
前記リブ(135)は、例えば図3に示すように、ケー
ス(70)の内周から突出し、フロート(90)との間のガ
ソリンが流れ落ちるようにするためのものである。
第4に、キャップ(100)には、例えば第1,3,4図に示
すように、開口部(114)を設けている 蒸気開口部(114)は、上下に貫通し、燃料タンク(2
0)内のガソリンから蒸発した蒸気ガスが通るものであ
る。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴点
に加え、次の点特徴とする。
すなわち、基準レベル(L)を、燃料タンク(20)内
のガソリンの満タン時のレベルにほぼ等しく設定してい
る。
[実施例] 以下に本発明を図面に示した一実施例に基づき説明す
る。
第1図は、開閉弁の縦断面図、第2図は燃料タンクの
要部断面図、第3図は開閉弁の分解断面図、第4図は第
1図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第1図のV−V
線に沿う断面図、第6図は開閉弁の組立状態を示す平面
図、第7図は開閉弁の開弁状態を示す断面図を各々示
す。
第2図中、10は、開閉弁、20は自動車用の燃料タン
ク、30は一端部に給油口31を有し、他端部が燃料タンク
20の下部側面に開口したフィラーパイプ、40は一端部が
燃料タンク20の上部に連通すると共に、他端部がフィラ
ーパイプ30の長さの途中に連通したベントパイプを各々
示す。
ベントパイプ40の一端部は、第1,2図に示すように、
燃料タンク20の上壁21を貫いて、その内部に下向きにほ
ぼ垂直に一部突出し、この突出端部41の先端に、上記開
閉弁10を装着する。又、ベントパイプ40の長さの途中に
は、第2図に示すように、燃料タンク20側より順にチェ
ックバルブ50とキャニスター60とを連結している。
開閉弁10は、第3図に示すように、大別すると、円筒
形のケース70と、このケース70とベントパイプ40とを連
結するジョイント80と、このケース70の中空内部に上下
動可能に保持されるフロート90と、このフロート90を下
降方向に付勢する復帰バネ100と、ケース70の開口下端
部に装着され、復帰バネ100の付勢力を受け止め、フロ
ート90の下降限界を規制するキャップ110と、ケース70
とジョイント80との間に介在するOリング120とを備え
る。
上記ケース70は、第1,3〜5図に示すように、フロー
ト90を上下動可能に保持し、比較的大径な円筒形の保持
筒130と、この保持筒130の上端部から細くくびれ、ベン
トパイプ40に外嵌する環状な首部130と、この首部130の
上端部から再度太くなって上方に延出し、前記ジョイン
ト80を連結する環状な頭部150とを備え、例えば適度な
弾性と剛性とを有するPOM(ポリオキシメチレン)等の
熱可塑性の樹脂により一体成形する。
上記保持筒130の内部には、第1,3図に示すように、前
記首部140より少し細くなって環状に垂設した開口突縁
部131を形成する。この開口突縁部131は、その内径をベ
ントパイプ40の内径にほぼ等しく設定すると共に、その
先端内面には、保持筒130内で昇降するフロート90と接
離する当接面132を形成する。この当接面132は、フロー
ト90の先端形状に適合し、ここでは下方に開いた略々円
錐台形を成し、且つ円弧状に湾曲させている。
上記開口突縁部131の外側には、第1,3図に示すよう
に、下面が開放した断面コ字形の環状なガイド溝133を
形成し、このガイド溝133内に復帰バネ100を下方より嵌
入できるようにする。
保持筒130の周壁上部には、第1,3図に示すように、内
外周に貫通した複数個、ここでは計4個の円形の貫通孔
134・・・を開設する。これらの貫通孔134は、フロート
90の昇降時の空気の流路として作用する。
保持筒130の周壁内周には、第1,3図に示すように、半
径方向内向きに放射状に突出した複数条のリブ135・・
・を形成する。これらのリブ135は、第1図に示すよう
に、常態においてはフロート90の外周面から少し離れて
対向し、各リブ135に沿ってガソリンが下方に流れ落ち
るようにして、ガソリンの切れを良くしている。
又、保持筒130の下端部には、第1,3,5図に示すよう
に、前記キャップ110を係止するための係止手段を備え
ている。本実施例では、係止手段として、保持筒130と
キャップ110との間に、互いにはまり合う凹凸部のいず
れか一方を各々に形成し、キャップ110を保持筒130にワ
ンタッチで装着できるようにしている。
より具体的には、第1,3,5図に示すように、保持筒130
の下端部外周に、上記凸部として、斜面を下に向けた鋸
歯形断面形状の複数個の係止爪136・・・を突設してい
る。これらの係止爪136は、90度間隔で保持筒130の下端
部外周に計4個設けている。そして、これらの係止爪13
6の少し上方には、保持筒130の外周から環状に突出した
環状突起137を形成している。
又、4個の係止爪136のうち、互いに背向する1組の
係止爪136の両側には、第5,6図に示すように、保持筒13
0の外周方向に少し離れ、上記環状突起137から下向きに
延びた一対の突条138,138を設けている。これらの突条1
38は、保持筒130の外周に外嵌するキャップ110が回転す
るのを防止するためのものである。
ケース70の前記首部140は、第1,3,4図に示すように、
その内径をベントパイプ40の外径にほぼ等しく設定す
る。そして、首部140の内周と、その下方の少し細くな
った開口突縁部131との間には、ベントパイプ40の開口
下端部が当接する環状段部141を形成する。
ケース70の前記頭部150は、第1,3,4図に示すように、
その内径をベントパイプ40の外径より大径に設定し、そ
の内周とベントパイプ40の外周との間に、Oリング120
をはめ込めるようにする。そして、頭部150内には、そ
の下方の少し細くなった上記した首部140との間に、O
リング120を受け止める上向きの受縁151を形成する。
又、頭部150の外周には、第1,3,4図に示すように、前
記ジョイント80を連結するための連結手段を備えてい
る。本実施例では、連結手段として、頭部150とジョイ
ント80との間に、互いにはまり合う凹凸部のいずれか一
方を各々に形成し、ジョイント80を頭部150にワンタッ
チで装着できるようにしている。
より具体的には、第1,3,4図に示すように、頭部150の
外周には、上記凸部として、斜面を下に向けた鋸歯形断
面形状の複数個の連結爪152・・・を突設している。こ
れらの連結爪152は、前記ケース70の係止爪136と同様
に、90度間隔で頭部150の外周に計4個設けている。そ
して、4個の連結爪152のうち、互いに背向する1組の
連結爪152の両側には、第4,6図に示すように、頭部150
の外周方向に少し離れ、互いに平行に上下に延びた一対
の突部153,153を各々に設けている。これらの突部153
は、頭部150の外周に外嵌するジョイント80が回転する
のを防止するためのものである。
つぎに、前記ジョイント80は、第1,3,4図に示すよう
に、ケース70の頭部150の外周にはまり合う外筒81と、
この外筒81と同心円を成し、ベントパイプ40の外周とケ
ース70の頭部150の内周との間にはまり込む内筒82と、
前記外筒81の下縁から垂設し、頭部150の外周から突出
した連結爪152に各々はまり合う、連結手段の凹部とし
ての嵌入孔83を各々に有する複数、ここでは連結爪152
の数に適合した4個の舌片形の連結爪84・・・と、前記
内筒82の上縁から上方に延出し、ベントパイプ40の外周
に弾性的に当接する、連結片84と同数の舌片形の抜止片
85・・・とを備え、前記ケース70と同様に、例えば適度
な弾性と剛性とを有するPOM等の熱可塑性の樹脂により
一体成形する。
上記各連結片84は、第4,6図に示すように、その横幅
をケース70の頭部150の外周から突出した前記対を成す
突部153の間隔に等しく設定する。又、各嵌入孔83は、
第6図に示すように、連結片84の幅中央に、縦長な長方
形状に開設する。
前記各抜止片85の先端内面には、第1,3図に示すよう
に、半径方向内向きに突出し、斜面を上方に向けた鋸歯
形断面形状の逆止爪86を各々に形成する。
これに対し、ベントパイプ40の突出端部41の高さの途
中には、第1図に示すように、半径方向外向きに略半円
形に膨出し、上記逆止爪86に係合する環状膨出部42を形
成する。
前記したフロート90は、第1,3図に示すように、2部
材から構成し、有底の円筒形を成し、上面が開放した中
空対91と、この中空対91の開放上面を密閉する蓋体92と
から構成し、中空体91と蓋体92とは、前記ケース70やジ
ョイント80と同様に、例えばPOM等の熱可塑性の樹脂に
より一体成形する。
上記中空体91は、第1図に示すように、その外径をケ
ース70内のリブ135の先端における内径より少し小さく
設定する。
前記蓋体92は、第1,3図に示すように、中空体91の開
口上縁に載る環状の鍔部93と、この鍔部93の中央から半
球形に盛り上がった球形先端部94とから構成する。そし
て、鍔部93の下面には、中空体91の開口内周にはまり込
む、環状に垂設した内縁部95を形成する。
蓋体92は、第1図に示すように、その内縁部95を中空
体91の開口内周にはめ込み、蓋体92の鍔部93と中空体91
の開口上縁との接合面を、例えば超音波溶着して、フロ
ート90を組立てる。
前記復帰バネ100には、第1,3図に示すように、コイル
スプリングを使用し、その内径をフロート90の球形先端
部94の外径より少し大きく設定する。そして、復帰バネ
100は、その上端をケース70内のガイド溝133に合わせて
下方よりはめ込み、さらに下方より復帰バネ100のリン
グ内に、フロート90の球形先端部94をはめ込み、ガイド
溝133の内面とフロート90の鍔部93の上面との間で弾縮
される。
前記キャップ110は、第1,3,5図に示すように、ケース
70の開口下面にはまり合う円形の底板111と、この底板1
11の周縁から立ち上がり、ケース70の開口下縁にはまり
合う、上面が開放した断面コ字形の環状溝112と、この
環状溝112の周縁からさらに立ち上がり、前記底板111の
上面より上方に環状に延出し、ケース70の外周にはまり
合う周縁部113とを備え、前記ケース70等と同様に、例
えば適度な弾性と剛性とを有するPOM等の熱可塑性の樹
脂により一体成形する。
上記底板111には、第1,3,5図に示すように、上下に貫
通した4個の円形の開口部114・・・を開設する。
前記周縁部113には、第3,5,6図に示すように、その上
縁より、所定間隔で複数のスリット115・・・を形成
し、隣合うスリット115の間隔内に、ケース70の係止爪1
36が各々はまり込む係止孔116を有する計4つの舌片状
の係止片117・・・を形成する。上記スリット115は、ケ
ース70の外周から突出する突条138がはまり込む大きさ
で、又、隣り合うスリット115の間隔も、対を成す突条1
38の間隔にほぼ等しく設定する。
前記Oリング120は、例えばゴム製で、第1,3,4図に示
すように、ベントパイプ40の外周とケース70の頭部150
の内周との間に嵌入する。
つぎに、上記構成を有する開閉弁10組立手順を説明す
ると、まず、ケース70の開放下面より復帰バネ100を入
れ、その上端をケース70のガイド溝133にはめ入れ、つ
いで、先に組立てたフロート90を、その球形先端部94よ
りケース70内に入れる。
フロート90を入れた後、ケース70の開口下端部に、キ
ャップ110を装着する。
すなわち、キャップ110は、そのスリット115をケース
70の外周の各突条138に合わせて下方よりはめ込む。キ
ャップ110をはめ込むと、その係止片117がケース70の係
止爪136に各々係合し、ここでキャップ110を強く押し込
むと、各係止片117が係止爪136の斜面に押されて、半径
方向外向きに撓む。そして、係止片117の係止孔116が係
止爪136の位置まで進むと、第5〜7図に示すように、
各係止片117が樹脂の弾性力によりパチンと復元し、各
係止孔116内に係止爪136が各々はまり込み、キャップ11
0がケース70から外れなくなる。
又、キャップ110のスリット115内には、第5,6図に示
すように、ケース70の各突条138が各々はまり子む。
こうして、キャップ110を装着すると、その底板111に
よりケース70の開口下面が塞がれ、フロート90がケース
70内に昇降可能に保持される。又、復帰バネ100は、ケ
ース70内のガイド溝133の内面とフロート90の鍔部93の
上面との間で弾縮され、その弾性復元力により、フロー
ト90を、第7図に示すように、その下面がキャップ110
の底板111の上面に当接した下降位置に付勢する。
このため、フロート90の球形先端部94は、第7図に示
すように、ケース70内の開口突縁部131から下方に離
れ、開口突縁部131を開放した開弁状態になる。
つぎに、ケース70の頭部150の開放上面より、Oリン
グ120を合わせてはめ込む。その後、ケース70の頭部150
に、ジョイント80を装着する。
すなわち、ジョイント80は、その連結片84がケース70
の頭部150の外周の対を成す突部153の間隔内にはまり込
むように上方よりはめ込む。ジョイント80をはめ込む
と、その連結片84がケース70の連結爪152に各々係合
し、ここでジョイント80を強く押し込むと、各連結片84
が連結爪152の斜面に押されて、半径方向外向きに撓
む。そして、連結片84の嵌入孔83が連結爪152の位置ま
で進むと、第4,6,7図に示すように、各連結片84が樹脂
の弾性力によりパチンと復元し、各嵌入孔83内に連結爪
152が各々はまり込み、ジョイント80がケース70から外
れなくなる。
こうして、組立てた開閉弁10は、燃料タンク20内に上
方より下方に一部突出するベントパイプ40の突出端部41
に装着する。
すなわち、燃料タンク20内より、開閉弁10のジョイン
ト80の抜止片85の内方に、ベントパイプ40の突出端部41
の先端を合わせて、下方より上方にはめ込む。ジョイン
ト80よりはめ込むと、突出端部41がジョイント80の内筒
82を通り、Oリング120内にはまり込み、さらにケース7
0の首部140の内周に進む。
こうして、ベントパイプ40の突出端部41が、開閉弁10
内に進行して行く途中で、抜止片85の逆止爪86が、突出
端部41の高さ途中の環状膨出部42に係合する。ここで、
開閉弁10を下方より上方に強く押し込むと、抜止片85の
逆止爪86が、突出端部41の環状膨出部42に押されて、半
径方向外向きに撓む。そして、抜止片85の逆止爪86が、
突出端部41の環状膨出部42を取り越えると、第7図に示
すように、各抜止片85が樹脂の弾性力によりパチンと復
元し、その各逆止爪86が環状膨出部42の上に引っ掛かる
ことで、開閉弁10がベントパイプ40の突出端部41から下
方に外れなくなる。又、その際に、ベントパイプ40の突
出端部41の先端が、ケース70の環状段部141に突き当た
る。
つぎに、こうしてベントパイプ40の突出端部41に装着
された開閉弁10の作用について説明する。
まず、第7図に示すように、燃料タンク20内のガソリ
ンが基準レベルLに達していない状態では、開閉弁10内
のフロート90は、復帰バネ100の付勢力及びフロート90
の自身の重量より下降し、ベントパイプ40と連通する開
口突縁部131を開放した開弁状態にある。上記基準レベ
ルLは、燃料タンク20の満タン時の全容量の約95%程度
容量でフロート90が作動するように設定している。この
ため、燃料タンク20の満タン時の全容量の約95%程度ま
では、ガソリンをノンストップで給油することができ
る。
すなわち、給油時には、開閉弁10が開弁状態にあり、
ベントパイプ40が開放されている。
これに対し、給油ガソリンが、基準レベルLを越える
と、開閉弁10とキャップ110の開口部114を通してケース
70内に流入する。
ケース70内にガソリンが流入すると、フロート99が浮
上して、その球形先端部94がケース70内の開口突縁部13
1の当接面132に密着し、開閉弁10が、第1図に示すよう
に、閉弁状態に成る。このため、ベントパイプ40が閉塞
され、ガソリンが入り難くなり、満タン迄は給油するこ
とができる。満タン状態を間接的に規制することができ
る。
こうして、開閉弁10が閉弁状態に成ることで、ベント
パイプ40からのガソリンの逆流を防止できる。これは、
ガソリンの満タン時ばかりでなく、自動車が極度に傾斜
した場合でも、燃料タンク20内のガソリンが基準レベル
Lを越えることにより、開閉弁10が同様に作用する。こ
の際には、ガソリンの液面が傾斜し、フロート90がケー
ス70内で傾くが、その先端を球面形状としていることか
ら、開口突縁部131の当接面132に隙間なく密着し、ガソ
リンの逆流を確実に阻止することができる。
又、開閉弁10が閉弁状態に成ることで、ガソリンの蒸
発ガソリンの大気中への流出量を減少することができ
る。
すなわち、蒸発ガスの発生は、ガソリンの満タン時に
最も多い。この発生した蒸発ガスは、ベントパイプ40内
に流入し、フィラーパイプ30を通って、その給油口31か
ら大気中に流出する。
このため、蒸発ガスの発生量の最も多い、ガソリンの
満タン時に、開閉弁10を閉弁状態とすることで、ベント
パイプ40を閉塞し、ベントパイプ40内への蒸発ガスの流
入量を効果的に減少し、もって大気中に流出する蒸発ガ
スの流出量を抑制することができる。
尚、図面に示した実施例においては、開閉弁10をケー
ス70、ジョイント80、フロート90、復帰バネ100、キャ
ップ110及びOリング120より構成したが、ケース70、ジ
ョイント80、キャップ110の3者を、1部材で構成して
もよいし、或はケース70とジョイント80を1部材とし、
これにキャップ110を加えた2部材より構成してもよ
い。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1) 請求項1に記載の発明によれば、ベントパイプからの
ガソリンの逆流を防止できるばかりでなく、ガソリンの
蒸発ガスの大気中への流出量を減少することができる。
これに加えて、開閉弁のフロートの作動を確実にする
ことができる。
(請求項2) 請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の発明
の効果に加え、ガソリンの補給をスムーズに行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は開閉弁
の縦断面図、第2図は燃料タンクの要部断面図、第3図
は開閉弁の分解断面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿
う断面図、第5図は第1図のV−V線に沿う断面図、第
6図は開閉弁の組立状態を示す平面図、第7図は開閉弁
の開弁状態を示す断面図である。 10……開閉弁、20……燃料タンク 21……上壁、L……基準レベル 30……フィラーパイプ、31……給油口、 40……ベントパイプ、41……突出端部 42……環状膨出部、50……チェックバルブ 60……キャニスター、70……ケース 80……ジョイント、81……外筒 82……内筒、83……嵌入孔 84……連結片、85……抜止片 86……逆止爪、90……フロート 91……中空体、92……蓋体 93……鍔部、94……球形先端部 95……内縁部、100……復帰バネ 110……キャップ、111……底板 112……環状溝、113……周縁部 114……開口部、115……スリット 116……係止孔、117……係止片 120……Oリング、120……保持筒 131……開口突縁部、132……当接面 133……ガイド溝、134……貫通孔 135……リブ、136……係止爪 137……環状突起、138……突条 140……首部、141……環状段部 150……頭部、151……受縁 152……連結爪、153……突部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクの上部に一端開口部が連通する
    と共に、他端開口部が給油口に連通したベントパイプ
    と、 このベントパイプの一端開口部に装着され、燃料タンク
    内に突出する開閉弁とを備え、 上記開閉弁には、 円筒形を成し、開口上端部がベントパイプの一端開口部
    に連通するケースと、 前記ケース内に上下動可能に保持され、燃料タンク内の
    ガソリンが基準レベルを越えた際に、ガソリンに接して
    浮上し、ベントパイプの一端開口部を閉塞すると共に、
    ガソリンが基準レベル以下となった際には、下降し、ベ
    ントパイプの一端開口部を開放するフロートと、 前記ケース内においてフロートを下降方向に付勢する復
    帰バネと、 前記ケースの開口下端部に装着され、前記復帰バネの付
    勢力を受け止め、前記フロートの下降限界を規制するキ
    ャップとを設け、 前記ケースには、 前記ケースの内外周に貫通し、前記フロートの昇降時の
    空気の流路となる貫通孔と、 前記ケースの内周から突出し、前記フロートとの間のガ
    ソリンが流れ落ちるようにするためのリブとを設け、 前記キャップには、上下に貫通し、前記燃料タンク内の
    ガソリンから蒸発した蒸気ガスが通る開口部を設けてい
    ることを特徴とする燃料タンクのベントパイプ用の開閉
    弁。
  2. 【請求項2】基準レベルを、燃料タンク内のガソリンの
    満タン時のレベルにほぼ等しく設定したことを特徴とす
    る請求項(1)記載の燃料タンクのベントパイプ用の開
    閉弁。
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