JP2828047B2 - 磁気ヘッド支持機構及び磁気ヘッドの支持方法 - Google Patents

磁気ヘッド支持機構及び磁気ヘッドの支持方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッド支持機
構に関するものであり、特に詳しくは、ヨーイング動作
中に於ける磁気ヘッドのスリップに起因して発生するヘ
ッドオフトラックを防止する磁気ヘッド支持機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、フロッピーデスク等からなる
磁気記録媒体に対する情報の書き込み及び情報の読み出
しに使用される磁気ヘッドを、当該記録媒体に対して適
正に支持させる為の支持機構に関しては多くの技術が開
示されて来ている。図3は、上記した従来に於ける一般
的な構成を有する磁気ヘッド支持機構を持った磁気ディ
スクドライブ装置の平面図であり、磁気ディスク13に
対して磁気ヘッド1を所定の間隙を維持しながら所定の
位置に可動しえる様に構成された磁気ヘッド支持機構1
1が示されている。
【0003】図中、ホルダーアーム12に接続されたロ
ードビーム9と磁気ヘッド1を装着したジンバル部7と
が、該ロードビーム9の先端部に位置するジンバル部取
付け部8に於いて固定的に接合されそれによって、該ロ
ードビーム9の先端部に設けられている磁気ヘッド加圧
部10に設けられているエンボス部が、該ジンバル部7
を押圧する構造が示されている。
【0004】係る従来の磁気ヘッド支持機構11は、ア
クチュエータのホルダーアーム12に接続されており、
従って、高速で回転している該磁気ディスク13に該磁
気ヘッド支持機構11がアクセスすると該磁気ヘッド1
が該磁気ディスク13の表面を浮上して図示されている
矢印Y方向(ヨーイング動作方向)にそって移動する事
になる。
【0005】係る従来の磁気ヘッド支持機構11に付い
て更に詳細な構成を図5(A)〜(C)を参照しながら
説明する。つまり、従来に於けるジンバル部7は、例え
ば図5(A)に示す様な平面形状を有する構成を採用し
ており、該磁気ヘッド1は、該ジンバル部7の略中央部
に設けられて切り欠け部20内に舌状に突出した磁気ヘ
ッド装着部2に直接装着固定されている。
【0006】従って、該磁気ヘッド装着部2は、該切り
欠け部20内に形成されたスリット状空間部3の存在に
よって、容易に変位する事が可能である。又、該ジンバ
ル部7には、当該ジンバル部7をロードビーム9に取り
付ける為のロードビーム取付け部5が設けられている。
該ジンバル部7が該ロードビーム9に取り付けられた状
態を図5(B)及び(C)を参照して説明するならば、
該ジンバル部7に設けられたロードビーム取付け部5と
該ロードビーム部9の先端部に設けられたジンバル部取
付け部8とが適宜の接合部材21によって互いに固着さ
れると、該ロードビーム部9の該ジンバル部取付け部8
から更に前方に突出した磁気ヘッド加圧部10の先端部
に設けられているエンボス部22が、該ジンバル部7の
磁気ヘッド装着部2に於ける該磁気ヘッドが装着されて
いない面と接触し、図5(C)に示す様に、該磁気ヘッ
ド装着部2を下方に変位させる事になる。
【0007】即ち、図5(A)に示す様に、該ロードビ
ーム部9の磁気ヘッド加圧部10に設けられている該エ
ンボス部22の頂点部が接触するのは、該ジンバル部7
に於ける該磁気ヘッド装着部2の略中央部分6である。
係る構成によって、該磁気ヘッド1は、磁気媒体の表面
の変形、或いは当該ホルダーアームの移動に伴う加速減
速に追随しえる構成となっている。
【0008】然しながら、係る従来の磁気ヘッド支持機
構に於いては、ホルダーアーム12がシーク方向、つま
り図3に於ける矢印Yの方向にヨーイング動作中、その
加速度或いは減速度等によって、該磁気ヘッド1が当該
エンボス部22に対して相対運動を起こし該ジンバル部
7におけるエンボス部22との接触部6と該エンボス部
22との間にずれが発生し、その場合に当該ジンバル部
7のエンボス部22との接触部6と該エンボス部22と
の接触部に固着が生じ、又はその摩擦力の増加によっ
て、そのずれの状態から元の状態に戻らなくなると言う
所謂スティックスリップを生じ、そのため磁気ヘッド1
自身が元の位置に戻らない状態となるので、ヘッドオフ
トラックの問題が発生する事が多かった。
【0009】係る現象は、該磁気ヘッド装着部2のシー
ク方向に対するヨーイング剛性が弱い事から発生すると
考えられていた。そのため、従来に於いては、係る問題
を解決する為に、図5(A)に示すジンバル部2の幅
W’を従来の幅よりも広くする事によって、当該ジンバ
ル部の該磁気ヘッド装着部2に於けるヨーイング剛性を
増加させて上記のスティックスリップが発生しても該ス
ティック部を剪断する様な力を高める事によって、上記
したヘッドオフトラックの発生を防止していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記した
解決法でも、十分な対策とはなっていないのが現状であ
る。即ち、上記した様にジンバル部2の幅W’を広くし
てヨーイング剛性を増加させた場合には、その断面積が
増加する事になるので、必然的に該磁気ヘッド1に於け
るローリング方向の剛性とピッチング方向の剛性も同時
に増加してしまい、その結果該磁気ヘッド1の追従性が
低下してしまう事になる。
【0011】又、ジンバル部7の幅を広げる事によっ
て、ロードビーム部9の側縁部に配置されているレール
部(図示せず)内に配線されているリード線が、ジンバ
ル部の端部と接触したりする等の干渉を起こし易くな
り、その結果該リード線が切断されると言う危険性が増
大する他、該磁気ヘッド支持機構11の組み立て時の配
線作業の障害にもなり、製品の歩留りの低下、製造コス
トの増大を来すと言う問題が出てきている。
【0012】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を改良し、ジンバル部の幅を広げることなく、しかも磁
気ヘッドの追随性を損なうことなく、従来問題となって
いるヘッドスリップに起因するヘッドオフトラックの発
生を有効に防止出来、それによって磁気ヘッドの高速化
と信頼性の向上を達成する磁気ヘッド支持機構を提供す
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には以下に記載されたような技術
構成を採用するものである。 即ち、本発明に係る磁気
ヘッド支持機構は、磁気ヘッド、本体内部の切り欠け部
内に突出して形成され、該磁気ヘッドをその一表面上に
固定した磁気ヘッド装着部を有するジンバル部、該ジン
バル部の一端部を固定するロードビーム部、該ロードビ
ーム部の該ジンバル部と接合している端部から突出し、
その先端部に該ジンバル部の磁気ヘッド装着部で、該磁
気ヘッドが固定されていない他の表面を押圧するエンボ
ス部が設けられている磁気ヘッド加圧部とから構成され
ている磁気ヘッド支持機構に於いて、当該エンボス部の
先端部と該エンボス部の先端部が接触する該ジンバル部
の磁気ヘッド装着部の表面との間に塑性流動が発生しな
い様な範囲に該磁気ヘッド加圧部に設けられた該エンボ
ス部の曲率半径を設定した磁気ヘッド支持機構である。
【0014】
【実施の形態】本発明に係る磁気ヘッド支持機構は、上
記した様な基本的な技術構成を採用しているので、該ジ
ンバル部の磁気ヘッド装着部を押圧するエンボス部の曲
率半径を予め定められた所定の範囲内に規制するもので
あり、これによって、該エンボス部と該ジンバル部の磁
気ヘッド装着部との間に於ける両者の接触部に於いて発
生していた塑性流動に起因する固着現象、或いは高摩擦
化を防止する事が出来る。
【0015】即ち、本発明に於いては、従来の技術の様
に、ジンバル部の幅を拡大する事なく、磁気ヘッドのロ
ーリング方向及びピッチング方向の追随性を何ら損なう
ことなくヘッドスリップによるオフトラックの発生を防
止出来るのである。
【0016】
【実施例】以下に、本発明に係る磁気ヘッド支持機構に
付いての具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1(A),(B)及び図2は、本発明に係る磁
気ヘッド支持機構11の1具体例に於ける構成の概略を
示す図であり、図中、磁気ヘッド1、本体内部の切り欠
け部20内に突出して形成され、該磁気ヘッド1をその
一表面上に固定した磁気ヘッド装着部2を有するジンバ
ル部7、該ジンバル部7の一端部を固定するロードビー
ム部9、該ロードビーム部9の先端部で該ジンバル部7
を固着しているジンバル部取付け部8から突出し、その
先端部に該ジンバル部7の磁気ヘッド装着部2で、該磁
気ヘッド1が固定されていない他の表面を押圧するエン
ボス部22が設けられている磁気ヘッド加圧部10とか
ら構成されている磁気ヘッド支持機構11に於いて、当
該エンボス部22の先端部と該エンボス部22の先端部
が接触する該ジンバル部7の磁気ヘッド装着部2の接触
部表面6との間に塑性流動が発生しない様な範囲に該エ
ンボス部の曲率半径Rを設定した磁気ヘッド支持機構が
示されている。
【0017】本発明は、上記したスティックスリップに
よるオフトラックの発生原因を、従来の技術に於ける解
決方策とは全く異なる観点から追求したものであり、本
願発明者が種々検討の結果、上記したスティックスリッ
プは、ジンバル部7の磁気ヘッド装着部2の表面とロー
ドビーム部9の先端に設けた磁気ヘッド加圧部10のエ
ンボス部22との接触部6間の接触圧力が所定の値を越
えると、その部分に塑性流動が発生し、その結果、該塑
性流動が発生した部分に強い固着部分が発生する事が判
明したもので、係る塑性流動に起因する固着部分が、該
スティックスリップの主たる原因である事を知得したも
のである。
【0018】そこで、本発明に於いては、上記したジン
バル部7における磁気ヘッド装着部2の表面と該エンボ
ス部22との接触部間に上記塑性流動が発生しないよう
な構成を導入する事が必要であるとの結論に到達し、係
る結論に基づいて検討の結果、該磁気ヘッド装着部2の
表面に接触するエンボス部22の形状、特に該エンボス
部の曲率半径が、該塑性流動の発生に強く関与する事を
知得したものである。
【0019】従って、本発明に於いては、該磁気ヘッド
装着部2の表面と該エンボス部22との接触部間に上記
塑性流動が発生しないような状態を維持しつつ該磁気ヘ
ッド1を該ジンバル部7に支持する様にするものであ
り、具体的には、該エンボス部の曲率半径として、該磁
気ヘッド装着部2の表面と該エンボス部22との接触部
間に上記塑性流動が発生しないような曲率半径を採用す
る事を特徴とするものである。
【0020】本発明に係る磁気ヘッド支持機構11を更
に詳細に説明するならば、図2は、図1(B)に示す本
発明に係る磁気ヘッド支持機構11に於ける該ジンバル
部7の磁気ヘッド装着部2とロードビーム部9の磁気ヘ
ッド加圧部10に設けたエンボス部22との接触状態を
示す拡大図である。図から理解される通り、該ロードビ
ーム部9の先端部に設けた磁気ヘッド加圧部10の先端
部にあるエンボス部22は、曲率半径Rの球状に形成さ
れており、押圧力Pでジンバル部7の磁気ヘッド装着部
2のエンボス部接触部6と接触している。
【0021】係る構成に於いて、該ジンバル部7の縦弾
性係数をE、該磁気ヘッド装着部2に於けるエンボス部
22との接触部6の中央部に発生する最大接触圧力をP
MAXとすれば、Hertz の接触論理を使用して該PMAX
以下の様に表される。 PMAX = 0.388 ・(PE2 /R2 1/3 (1) ( 又は、=0.388・3 √(PE2 /R2 )) 又、該ジンバル部7の単軸引張降伏応力をYとし、降伏
開始圧力をPY とすると、該降伏開始圧力PY は、Bowd
enの固体摩擦理論を使用することにより、以下の様に表
される。
【0022】 PY = 1.1 Y (2) 係る関係から、該磁気ヘッド装着部2の表面と該エンボ
ス部22との接触部間に記塑性流動を発生させない為に
は、該接触部6に於ける最大接触圧力PMAX が上記降伏
開始圧力PY より小さい値となる様に抑える必要があ
る。つまり、スティックスリップを発生させないための
上記塑性流動が発生しない条件として、 PMAX < PY (3) の関係が要求される事になる。
【0023】上記の式(1)から式(3)をRに付いて
解くと以下の関係式が得られる。 R > 0.21E/Y・(P/Y)1/2 (4) ( 又は、>0.21E/Y・2 √(P/Y)) 即ち、上記した式(4)は、本発明に於いて、該磁気ヘ
ッド支持機構11に於ける該ジンバル部7の磁気ヘッド
装着部2と該ロードビーム部9のエンボス部22との接
触部に於ける塑性流動を発生させない為の該エンボス部
22の曲率半径Rの条件を規定するものである。
【0024】つまり、望ましくは、該エンボス部22の
曲率半径Rを上記した式(4)を満足する範囲に規定す
る事によって、従来問題となっていたスティックスリッ
プによるヘッドオフトラックを有効に解決する事が可能
となるのである。次に、上記式(4)を使用した本発明
の効果を確認する為に、従来のものと比較する試験を行
ったのでその結果を以下に記載する。
【0025】図4は、本発明に従ってヘッドオフトラッ
クを発生させない様なエンボス部22の曲率半径を設計
した場合の計算結果をプロットしたグラフである。図4
に於ける計算例では、ジンバル部7の材質をSUS30
4としたもので、それによるジンバル部7の単軸引張降
伏応力Yは、Y=21kgf /mm2 であり、又縦弾性係数
Eは、E=2.1 ×104 kgf /mm2 であった。
【0026】又、該エンボス部22の押圧力Pは、P=
3.5 kgf として一定とした。係る条件の下で、従来一般
的に使用されている該エンボス部22の曲率半径Rを
0.24mmとした場合には、該降伏開始圧力PY は、
上記したBowdenの固体摩擦理論から、PY =23.1 kgf/
mm2 となり、この時の最大接触圧力PMAX は上記したHe
rtz の接触論理から、PMAX =116 kgf/mm2 とな
り、上記した降伏開始圧力PY =23.1 kgf/mm2 を越え
た状態となっている為、スティックスリップが発生し易
く、ヘッドスリップ時にヘッドオフトラックが発生する
事が多かった。
【0027】これに対し、本発明に係るエンボス部22
の曲率半径Rの設計理念によれば、図4から明らかな様
に、エンボス部の曲率半径Rを大きくするに連れて、最
大接触圧力PMAX の値が減少する事が理解される。従っ
て、上記した様に本発明に於いては、少なくとも、該ジ
ンバル部7の磁気ヘッド装着部2と該ロードビーム部9
のエンボス部22との接触部に於ける塑性流動を発生さ
せない様にする事にあるのであって、その為の具体例の
一つとしては、該接触部6に於ける最大接触圧力PMAX
が上記降伏開始圧力PY より小さい値となる様に抑える
ことである。
【0028】更により具体的な例としては、上記した実
施例に於けるそれぞれのデータを式(4)の関係式に従
って、エンボス部22の曲率半径Rを求めると、R=
2.7mmとなり、従って該エンボス部22の曲率半径
Rを2.7mmとする事によって、図示の様に、最大接
触圧力PMAX を降伏開始圧力PY より小さい値とする事
が可能となるのである。
【0029】そこで、本発明に於いては、エンボス部2
2の曲率半径Rを3.0mmとして設計したものを使用
して、上記した磁気ヘッド支持機構11を製作し、試験
した結果、スティックスリップに起因するヘッドオフト
ラックの発生が殆ど見られなかった。本発明に於いて
は、上記した様に、該エンボス部22の曲率半径Rを変
更するには、例えば、当該ロードビーム部9の先端部に
設けられた磁気ヘッド加圧部10に形成されるエンボス
部配置位置を所定の金型に入れてモールドする際に、該
金型の曲率半径を所定の値に成るように変更する事によ
って実行する事が出来る。
【0030】又、本発明に於いては、該ジンバル部7に
於ける磁気ヘッド装着部2と接触する該エンボス部22
の曲率半径Rが重要であるので、それ以外のエンボス部
22の形状、構造は特に限定されるものではなく、従っ
て該エンボス部22の高さや直径等は、上記曲率半径R
に関する設定条件が、本発明に規定される条件内に含ま
れている限り比較的任意に決定する事が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る磁気ヘ
ッド支持機構に於いては、エンボス部22の曲率半径R
を本発明に示された関係式を満足する様な範囲に設定す
る事によってジンバル部7の幅を広げることなく、然も
磁気ヘッド1の追随性に影響するローリング剛性とピッ
チング剛性とを増大させることなく簡単な構成によって
該磁気ヘッドの追随性を低下させずに、且つスティック
スリップ発生時のヘッドオフトラックの発生を防止する
事が可能となる。
【0032】更に、本発明に於いては、該ジンバル部の
幅を増大させる事がないので、ロードビーム部側の側面
部に設けられたレール部に配置されているリード線が切
断される危険もなくなり、該磁気ヘッド支持機構の組み
立て時に於ける配線作業の障害も回避する事が可能とな
る。以上の事から、本発明に係る磁気ヘッド支持機構に
よって、磁気ヘッドの高速化と信頼性の向上を達成する
製造コストの安価な磁気ヘッド支持機構が得られるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(B)は、本発明に係る磁気ヘッ
ド支持機構の1具体例の構成を説明する平面図及び側面
図である。
【図2】図2は、本発明に係る磁気ヘッド支持機構に於
けるエンボス部と磁気ヘッド装着部との接触部分の状態
を示す拡大図である。
【図3】図3は、従来の磁気ヘッド支持機構の一具体例
に於ける構成を説明する平面図である。
【図4】図4は、本発明に係る磁気ヘッド支持機構に於
けるエンボス部の曲率半径と降伏開始圧力及び最大接触
圧力との関係を示すグラフである。
【図5】図5(A)〜(B)は、従来に於ける磁気ヘッ
ド支持機構に使用されているジンバル部ロードビーム部
との関係を説明する図であり、図5(A)は、ジンバル
部の平面図であり、図5(B)は、ジンバル部とロード
ビーム部との接続状態を示す平面図であり又、図5
(C)は、図5(B)の側面図である。
【符号の説明】
1…磁気ヘッド 2…磁気ヘッド装着部 3…スリット状部分 5…ロードビーム取付け部 6…エンボス部の接触部 7…ジンバル部 8…ジンバル部取付け部 9…ロードビーム部 10…磁気ヘッド加圧部 11…磁気ヘッド支持機構 12…ホルダーアーム 13…磁気ディスク 20…切り欠け部 21…接合部材 22…エンボス部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッド、本体内部の切り欠け部内に
    突出して形成され、該磁気ヘッドをその一表面上に固定
    した磁気ヘッド装着部を有するジンバル部、該ジンバル
    部の一端部を固定するロードビーム部、該ロードビーム
    部の該ジンバル部と接合している端部から突出し、その
    先端部に該ジンバル部の磁気ヘッド装着部で、該磁気ヘ
    ッドが固定されていない他の表面を押圧するエンボス部
    が設けられている磁気ヘッド加圧部とから構成されてい
    る磁気ヘッド支持機構に於いて、 当該エンボス部の先端部と該エンボス部の先端部が接触
    する該ジンバル部の磁気ヘッド装着部の表面との間に塑
    性流動が発生しない様な範囲に該磁気ヘッド加圧部に設
    けられた該エンボス部の曲率半径を設定する事を特徴と
    する磁気ヘッド支持機構。
  2. 【請求項2】 当該エンボス部と該磁気ヘッド装着部と
    の接触部に発生する最大接触圧力をPMAX とし、又該ジ
    ンバル部の降伏開始圧力をPY とした場合に、 PMAX < PY の条件を満足する様に当該エンボス部の曲率半径を設定
    する事を特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド支持機
    構。
  3. 【請求項3】 当該エンボス部の曲率半径をR、該ジン
    バル部の縦弾性係数をE、該ジンバル部の単軸引張降伏
    応力をY、該ジンバル部と該エンボス部との間の押圧力
    とPとした場合に、当該エンボス部の曲率半径Rが、以
    下の式を満足する様に設定されている事を特徴とする請
    求項1又は2に記載の磁気ヘッド支持機構。 R > 0.21E/Y・(P/Y)1/2
  4. 【請求項4】 磁気ヘッド、本体内部の切り欠け部内に
    突出して形成され、該磁気ヘッドをその一表面上に固定
    した磁気ヘッド装着部を有するジンバル部、該ジンバル
    部の一端部を固定するロードビーム部、該ロードビーム
    部の該ジンバル部と接合している端部から突出し、その
    先端部に該ジンバル部の磁気ヘッド装着部で、該磁気ヘ
    ッドが固定されていない他の表面を押圧するエンボス部
    が設けられている磁気ヘッド加圧部とから構成されてい
    る磁気ヘッド支持機構に於いて、 当該エンボス部の先端部と該エンボス部の先端部が接触
    する該ジンバル部の磁気ヘッド装着部の表面との間に塑
    性流動が発生しない様な状態に維持する事を特徴とする
    磁気ヘッドの支持方法。
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