JP2827676B2 - ポンピングチューブ - Google Patents
ポンピングチューブInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンピングチューブに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】血液の透析を行う場合には、例えば、中
空糸型ダイアライザーの中空糸内に血液を通すと共に、
ダイアライザーの中空糸外部に透析液を通すようにして
いる。この場合、ダイアライザーに透析液を供給し、
又、供給した透析液と同量の透析液をダイアライザーか
ら排出するために、従来においては、下記の2つの方法
を採用していた。
空糸型ダイアライザーの中空糸内に血液を通すと共に、
ダイアライザーの中空糸外部に透析液を通すようにして
いる。この場合、ダイアライザーに透析液を供給し、
又、供給した透析液と同量の透析液をダイアライザーか
ら排出するために、従来においては、下記の2つの方法
を採用していた。
【0003】即ち、第1の方法では、透析液供給用と、
透析液排出用のローラーポンプを別個に設けて、各ロー
ラーポンプで、弾性を有するローリングチューブを順次
押圧して、扱くことで、ローリングチューブ内の液体通
路内に、透析液を吸入すると共に、液体通路内の透析液
を吐出するようにしていた。又、第2の方法では、単一
の特殊なローラーポンプに、透析液供給用と透析液排出
用2本のローリングチューブをセットして、ダイアライ
ザーに対する透析液の供給と排出を上記同様に行うよう
にしていた。
透析液排出用のローラーポンプを別個に設けて、各ロー
ラーポンプで、弾性を有するローリングチューブを順次
押圧して、扱くことで、ローリングチューブ内の液体通
路内に、透析液を吸入すると共に、液体通路内の透析液
を吐出するようにしていた。又、第2の方法では、単一
の特殊なローラーポンプに、透析液供給用と透析液排出
用2本のローリングチューブをセットして、ダイアライ
ザーに対する透析液の供給と排出を上記同様に行うよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
の方法では、ローラーポンプが2台必要であるか、ある
いは、ローリングチューブを2本セットできる特殊なロ
ーラーポンプが必要で、コストがかかり、特に、上記第
1の方法では、ローラーポンプが2台必要であるため、
場所をとるという問題があった。又、上記従来の方法で
は、ローラーポンプに対するローリングチューブのセッ
トが2回必要であって、セットが面倒であると共に、セ
ットに時間がかかるという問題もあった。
の方法では、ローラーポンプが2台必要であるか、ある
いは、ローリングチューブを2本セットできる特殊なロ
ーラーポンプが必要で、コストがかかり、特に、上記第
1の方法では、ローラーポンプが2台必要であるため、
場所をとるという問題があった。又、上記従来の方法で
は、ローラーポンプに対するローリングチューブのセッ
トが2回必要であって、セットが面倒であると共に、セ
ットに時間がかかるという問題もあった。
【0005】更に、上記従来の方法では、ローラーポン
プを2台使用したり、ローリングチューブを2本使用し
たりしているので、例え、同一機種のローラーポンプや
同一製造ロットのローリングチューブを使用したとして
も、ローラーポンプ個々やローリングチューブ個々の製
造誤差により、ダイアライザーに対する透析液の供給量
とダイアライザーからの透析液の排出量とが異なるもの
となり、血液からの除水が不慮に行われたりするという
問題もあった。本発明は、上記問題を解決できるポンピ
ングチューブを提供することを目的とする。
プを2台使用したり、ローリングチューブを2本使用し
たりしているので、例え、同一機種のローラーポンプや
同一製造ロットのローリングチューブを使用したとして
も、ローラーポンプ個々やローリングチューブ個々の製
造誤差により、ダイアライザーに対する透析液の供給量
とダイアライザーからの透析液の排出量とが異なるもの
となり、血液からの除水が不慮に行われたりするという
問題もあった。本発明は、上記問題を解決できるポンピ
ングチューブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするところは、弾性を有し、順次押
圧されて、扱かれることで、内部の液体通路内に、液体
が吸入されると共に、液体通路内の液体が吐出されるポ
ンピングチューブにおいて、一体形成された単一のチュ
ーブから成り、内部に、横断面積が同一とされた一対の
液体通路が形成されると共に、両液体通路を除く部分が
中実とされた点にある。
に、本発明の特徴とするところは、弾性を有し、順次押
圧されて、扱かれることで、内部の液体通路内に、液体
が吸入されると共に、液体通路内の液体が吐出されるポ
ンピングチューブにおいて、一体形成された単一のチュ
ーブから成り、内部に、横断面積が同一とされた一対の
液体通路が形成されると共に、両液体通路を除く部分が
中実とされた点にある。
【0007】
【作用】ポンプの駆動時には、ポンピングチューブが順
次押圧されて、扱かれることで、内部の両液体通路内
に、略等量の液体が吸入されると共に、液体通路内の略
等量の液体が吐出される。
次押圧されて、扱かれることで、内部の両液体通路内
に、略等量の液体が吸入されると共に、液体通路内の略
等量の液体が吐出される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を、透析装置のローラーポンプ
のローリングチューブに適用した第1実施例を図1乃至
図4の図面に基づき詳述する。上記透析装置は、HF
(通常血液濾過法)、CHF(緩徐血液濾過法)、CA
VH(CHFの一つであり、持続的動脈静脈血液濾過
法)、CVVH(CHFの一つであり、持続的静脈静脈
血液濾過法)、HD(通常血液透析法)、CAVHD
(持続的動脈静脈血液透析法)、CVVHD(持続的静
脈静脈血液透析法)等に使用される。
のローリングチューブに適用した第1実施例を図1乃至
図4の図面に基づき詳述する。上記透析装置は、HF
(通常血液濾過法)、CHF(緩徐血液濾過法)、CA
VH(CHFの一つであり、持続的動脈静脈血液濾過
法)、CVVH(CHFの一つであり、持続的静脈静脈
血液濾過法)、HD(通常血液透析法)、CAVHD
(持続的動脈静脈血液透析法)、CVVHD(持続的静
脈静脈血液透析法)等に使用される。
【0009】図1に示すように、透析装置は、人体から
の血液が、血液導入チューブK1を介してダイアライザ
ーDの中空糸内を通って、血液排出チューブK2を介し
て人体に戻される。又、透析液タンクTからの透析液が
ダイアライザーDの中空糸外部を通される。
の血液が、血液導入チューブK1を介してダイアライザ
ーDの中空糸内を通って、血液排出チューブK2を介し
て人体に戻される。又、透析液タンクTからの透析液が
ダイアライザーDの中空糸外部を通される。
【0010】Rはローラーポンプで、透析液タンクTか
らの透析液をダイアライザーDに供給すると共に、供給
された透析液と同量の透析液をダイアライザーDから外
部に排出するもので、図2に示すように、ハウジング1
と、ポンピングチューブとして例示するローリングチュ
ーブ2と、回転子3と、ローラー4と、テープ5等を有
する。ハウジング1の左側部分には、一対のチューブ受
け7が固設され、又、右側部分は左側部分よりも一段高
くされて、その境目の立ち上がり面には、湾曲凹状のガ
イド面8が形成されている。
らの透析液をダイアライザーDに供給すると共に、供給
された透析液と同量の透析液をダイアライザーDから外
部に排出するもので、図2に示すように、ハウジング1
と、ポンピングチューブとして例示するローリングチュ
ーブ2と、回転子3と、ローラー4と、テープ5等を有
する。ハウジング1の左側部分には、一対のチューブ受
け7が固設され、又、右側部分は左側部分よりも一段高
くされて、その境目の立ち上がり面には、湾曲凹状のガ
イド面8が形成されている。
【0011】ローリングチューブ2は、塩化ビニール樹
脂、天然ゴム、又は、シリコン製とされて、弾性を有
し、チューブ押出機により製造される。図3及び図4に
示すように、ローリングチューブ2は、一体形成された
単一のチューブから成り、その横断面形状は円形又は楕
円形とされて、その内部には、ローリングチューブ2の
長手方向に形成された液体通路9が、ローリングチュー
ブ2の長径方向に関して、一対配設されると共に、ロー
リングチューブ2における、両液体通路9を除く部分は
中実とされている。液体通路9の横断面形状は円形又は
楕円形とされて、両液体通路の横断面積が同一とされて
おり、一方の液体通路9の一端部が、透析液タンクTに
接続チューブS1を介して、他端部が、ダイアライザー
Dに接続チューブS2を介して、夫々、接続されてい
る。又、他方の液体通路9の一端部が、ダイアライザー
Dに接続チューブS3を介して接続され、他端部が、外
部に透析液を排出する接続チューブS4に接続されてい
る。ローリングチューブ2の中間部はハウジング1のポ
ンピングチューブ受け7により案内されると共に、その
湾曲状とされた湾曲部10がハウジング1のガイド面8
に沿設されている。
脂、天然ゴム、又は、シリコン製とされて、弾性を有
し、チューブ押出機により製造される。図3及び図4に
示すように、ローリングチューブ2は、一体形成された
単一のチューブから成り、その横断面形状は円形又は楕
円形とされて、その内部には、ローリングチューブ2の
長手方向に形成された液体通路9が、ローリングチュー
ブ2の長径方向に関して、一対配設されると共に、ロー
リングチューブ2における、両液体通路9を除く部分は
中実とされている。液体通路9の横断面形状は円形又は
楕円形とされて、両液体通路の横断面積が同一とされて
おり、一方の液体通路9の一端部が、透析液タンクTに
接続チューブS1を介して、他端部が、ダイアライザー
Dに接続チューブS2を介して、夫々、接続されてい
る。又、他方の液体通路9の一端部が、ダイアライザー
Dに接続チューブS3を介して接続され、他端部が、外
部に透析液を排出する接続チューブS4に接続されてい
る。ローリングチューブ2の中間部はハウジング1のポ
ンピングチューブ受け7により案内されると共に、その
湾曲状とされた湾曲部10がハウジング1のガイド面8
に沿設されている。
【0012】回転子3は円盤状とされており、ハウジン
グ1に縦設された回転軸12に着脱自在に固定されてい
る。回転軸12は、図示省略した電動モータに連結され
ている。ローラー4は、回転子3の外周部上に周方向等
間隔に4個配設され、回転軸12と平行な支軸14によ
り、回転子3に回転自在に備えられている。ローラー4
は、回転子3の回転により、ローリングチューブ2の湾
曲部10をハウジング1のガイド面8に順次押圧して、
扱くことで、ローリングチューブ2の液体通路9内に透
析液を吸入させると共に、液体通路9内の透析液を吐出
させる。
グ1に縦設された回転軸12に着脱自在に固定されてい
る。回転軸12は、図示省略した電動モータに連結され
ている。ローラー4は、回転子3の外周部上に周方向等
間隔に4個配設され、回転軸12と平行な支軸14によ
り、回転子3に回転自在に備えられている。ローラー4
は、回転子3の回転により、ローリングチューブ2の湾
曲部10をハウジング1のガイド面8に順次押圧して、
扱くことで、ローリングチューブ2の液体通路9内に透
析液を吸入させると共に、液体通路9内の透析液を吐出
させる。
【0013】テープ5は、ハウジング1内に張設され
て、ローリングチューブ2の湾曲部10とローラー4間
に介在せしめられるもので、その内周面上をローラー4
が転動する。テープ5の両端部には、一対の輪16が形
成され、これらの輪が、ハウジング1の左側部分に固設
された一対の係合軸17に着脱自在に係止されている。
テープ5は、耐摩耗性及びヤング率が大で、柔軟性に優
れたものとされ、テープ5として、例えば、基布入りゴ
ム板、ポリエチレン、ポリエステル、又は、ナイロン製
の織布等が使用される。
て、ローリングチューブ2の湾曲部10とローラー4間
に介在せしめられるもので、その内周面上をローラー4
が転動する。テープ5の両端部には、一対の輪16が形
成され、これらの輪が、ハウジング1の左側部分に固設
された一対の係合軸17に着脱自在に係止されている。
テープ5は、耐摩耗性及びヤング率が大で、柔軟性に優
れたものとされ、テープ5として、例えば、基布入りゴ
ム板、ポリエチレン、ポリエステル、又は、ナイロン製
の織布等が使用される。
【0014】上記のように構成した実施例によれば、透
析時には、ローラーポンプRの電動モータを駆動して、
回転子3を回転駆動する。すると、回転子3上のローラ
ー4がテープ5上を転動して、ローリングチューブ2の
湾曲部10をハウジング1のガイド面8に順次押圧し
て、扱く。これにより、ローリングチューブ2の一方の
液体通路9内に、透析液タンクT内の透析液が接続チュ
ーブS1を介して吸入されると共に、液体通路9内の透
析液が接続チューブS2を介してダイアライザーD内に
供給される。
析時には、ローラーポンプRの電動モータを駆動して、
回転子3を回転駆動する。すると、回転子3上のローラ
ー4がテープ5上を転動して、ローリングチューブ2の
湾曲部10をハウジング1のガイド面8に順次押圧し
て、扱く。これにより、ローリングチューブ2の一方の
液体通路9内に、透析液タンクT内の透析液が接続チュ
ーブS1を介して吸入されると共に、液体通路9内の透
析液が接続チューブS2を介してダイアライザーD内に
供給される。
【0015】又、ローリングチューブ2の他方の液体通
路9内に、ダイアライザーD内の透析液が接続チューブ
S3を介して吸入されると共に、液体通路9内の透析液
が接続チューブS4を介して外部に排出される。上記の
ように、実施例では、ローラーポンプRが1台でよく、
場所をとらないと共に、必要なローラーポンプRも、ロ
ーリングチューブを2本セットできるような特殊なロー
ラーポンプである必要はなく、コストダウンが可能であ
る。又、ローラーポンプRに対するローリングチューブ
2のセットも1回でよく、セットが容易であると共に、
セットに時間がかかることもない。
路9内に、ダイアライザーD内の透析液が接続チューブ
S3を介して吸入されると共に、液体通路9内の透析液
が接続チューブS4を介して外部に排出される。上記の
ように、実施例では、ローラーポンプRが1台でよく、
場所をとらないと共に、必要なローラーポンプRも、ロ
ーリングチューブを2本セットできるような特殊なロー
ラーポンプである必要はなく、コストダウンが可能であ
る。又、ローラーポンプRに対するローリングチューブ
2のセットも1回でよく、セットが容易であると共に、
セットに時間がかかることもない。
【0016】更に、ローラーポンプR及びローリングチ
ューブ2が、夫々、単一であるので、従来のように、ロ
ーラーポンプ個々やローリングチューブ個々の製造誤差
によって、ダイアライザーDに対する透析液の供給量と
ダイアライザーDからの透析液の排出量が異なるような
ことがなくて、透析液の供給量と排出量を略同一とで
き、血液からの除水が不慮に行われたりするおそれが少
ない。尚、上記実施例では、血液から除水は行われない
が、もし血液から除水を行う場合には、接続チューブに
除水用チューブを備える。
ューブ2が、夫々、単一であるので、従来のように、ロ
ーラーポンプ個々やローリングチューブ個々の製造誤差
によって、ダイアライザーDに対する透析液の供給量と
ダイアライザーDからの透析液の排出量が異なるような
ことがなくて、透析液の供給量と排出量を略同一とで
き、血液からの除水が不慮に行われたりするおそれが少
ない。尚、上記実施例では、血液から除水は行われない
が、もし血液から除水を行う場合には、接続チューブに
除水用チューブを備える。
【0017】図5は、本発明の第2実施例を示すもの
で、ローリングチューブ2の液体通路9の横断面形状が
半円形又は楕円形を半分にしたような形状とされてい
る。
で、ローリングチューブ2の液体通路9の横断面形状が
半円形又は楕円形を半分にしたような形状とされてい
る。
【0018】図6は、本発明の第3実施例を示すもの
で、横断面円形又は楕円形の単一の液体通路9を有する
2本のローリングチューブ20の側面が接着されること
で、ローリングチューブ2が構成されている。
で、横断面円形又は楕円形の単一の液体通路9を有する
2本のローリングチューブ20の側面が接着されること
で、ローリングチューブ2が構成されている。
【0019】(試験例)次に、図1に示すような透析装
置のローラーポンプRに本発明のローリングチューブ2
を用いた場合と、従来のローリングチューブ2′を用い
た場合とで、ダイアライザーDに対する透析液の供給量
とダイアライザーDからの透析液の排出量にどのような
差がでるかを試験した。試験は、CAVHD、CVVH
D等を想定して、行った。図7は、本発明の第1実施例
のローラーポンプR及びローリングチューブ2を使用し
た試験例であり、図8は、従来例の場合の試験例で、透
析液供給用ローラーポンプRと透析液排出用のローラー
ポンプRを別個に設けて、各ローラーポンプRに、従来
のローリングチューブ2′を夫々備えている。
置のローラーポンプRに本発明のローリングチューブ2
を用いた場合と、従来のローリングチューブ2′を用い
た場合とで、ダイアライザーDに対する透析液の供給量
とダイアライザーDからの透析液の排出量にどのような
差がでるかを試験した。試験は、CAVHD、CVVH
D等を想定して、行った。図7は、本発明の第1実施例
のローラーポンプR及びローリングチューブ2を使用し
た試験例であり、図8は、従来例の場合の試験例で、透
析液供給用ローラーポンプRと透析液排出用のローラー
ポンプRを別個に設けて、各ローラーポンプRに、従来
のローリングチューブ2′を夫々備えている。
【0020】これら試験例では、ダイアライザーDは、
中空糸型のものを使用している。又透析液及び血液の代
わりの試験液として、温度が37℃のRO水(逆浸透膜
で処理した水)を使用し、図示省略したポンプにより、
血液導入チューブK1、ダイアライザーDの中空糸及び
血液排出チューブK2内に、RO水を供給した後、血液
導入チューブK1の中途部を鉗子22により閉塞すると
共に、ポンプを停止して、血液導入チューブK1におけ
る鉗子22よりもダイアライザーD側、ダイアライザー
Dの中空糸及び血液排出チューブK2に、RO水を充填
した状態とする。尚、中空糸内に充填したRO水の量は
50mlである。又、血液排出チューブK2として、内
径4.7mm、長さ2mの透明なチューブを使用し、こ
の血液排出チューブK2の床面からの高さは一定として
いる。
中空糸型のものを使用している。又透析液及び血液の代
わりの試験液として、温度が37℃のRO水(逆浸透膜
で処理した水)を使用し、図示省略したポンプにより、
血液導入チューブK1、ダイアライザーDの中空糸及び
血液排出チューブK2内に、RO水を供給した後、血液
導入チューブK1の中途部を鉗子22により閉塞すると
共に、ポンプを停止して、血液導入チューブK1におけ
る鉗子22よりもダイアライザーD側、ダイアライザー
Dの中空糸及び血液排出チューブK2に、RO水を充填
した状態とする。尚、中空糸内に充填したRO水の量は
50mlである。又、血液排出チューブK2として、内
径4.7mm、長さ2mの透明なチューブを使用し、こ
の血液排出チューブK2の床面からの高さは一定として
いる。
【0021】そして、各ローラーポンプRの送液量を2
0ml/minに設定したが、従来例の試験例では、送
液量の設定時には、各ローラーポンプRに同一製造ロッ
トのローリングチューブ2′を使用して、送液量の設定
を行い、実際の試験時には、製造ロットの異なるローリ
ングチューブ2′を各ローラーポンプRにセットした。
上記状態で、各ローラーポンプRを1週間連続運転し、
その間に間隔を置いて5回、各血液排出チューブK2か
ら排出されるRO水の量△Qと、接続チューブS4から
排出されるRO水の量QOUT を、夫々、メスシリンダ2
3,24により10分間宛測定し、この測定値に基づ
き、透析液タンクTからダイアライザーDに供給される
1時間当たりの透析液の量QINを算出した。
0ml/minに設定したが、従来例の試験例では、送
液量の設定時には、各ローラーポンプRに同一製造ロッ
トのローリングチューブ2′を使用して、送液量の設定
を行い、実際の試験時には、製造ロットの異なるローリ
ングチューブ2′を各ローラーポンプRにセットした。
上記状態で、各ローラーポンプRを1週間連続運転し、
その間に間隔を置いて5回、各血液排出チューブK2か
ら排出されるRO水の量△Qと、接続チューブS4から
排出されるRO水の量QOUT を、夫々、メスシリンダ2
3,24により10分間宛測定し、この測定値に基づ
き、透析液タンクTからダイアライザーDに供給される
1時間当たりの透析液の量QINを算出した。
【0022】尚、1時間当たりのQOUT 、QINは下記の
ようにして算出した。 1時間当たりQOUT =QOUT 実測値×60/10 1時間当たりQIN=(QOUT 実測値+△Q)×60/1
0 又、△Qがマイナスの時は、メスシリンダでは測定不能
であるが、その時は、血液排出チューブK2内のRO水
がダイアライザーD側に吸引されて、血液排出チューブ
K2内の終端部にRO水がない部分ができるので、この
部分の長さを測定することにより、△Qの量を算出でき
る。表1が本発明の試験結果、表2が従来例の試験結果
である。
ようにして算出した。 1時間当たりQOUT =QOUT 実測値×60/10 1時間当たりQIN=(QOUT 実測値+△Q)×60/1
0 又、△Qがマイナスの時は、メスシリンダでは測定不能
であるが、その時は、血液排出チューブK2内のRO水
がダイアライザーD側に吸引されて、血液排出チューブ
K2内の終端部にRO水がない部分ができるので、この
部分の長さを測定することにより、△Qの量を算出でき
る。表1が本発明の試験結果、表2が従来例の試験結果
である。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1及び表2を見れば、本発明では、1時
間当たりのQINとQOUT に殆ど差がなく、ダイアライザ
ーDに対するRO水の供給量とダイアライザーDからの
透析液の排出量が略同じであるのに対し、従来例では、
1時間当たりのQINとQOUTに大きな差があり、ダイア
ライザーDに対するRO水の供給量とダイアライザーD
からの透析液の排出量が大きく異なることがわかる。
間当たりのQINとQOUT に殆ど差がなく、ダイアライザ
ーDに対するRO水の供給量とダイアライザーDからの
透析液の排出量が略同じであるのに対し、従来例では、
1時間当たりのQINとQOUTに大きな差があり、ダイア
ライザーDに対するRO水の供給量とダイアライザーD
からの透析液の排出量が大きく異なることがわかる。
【0026】尚、実施例は、本発明を透析装置のローラ
ーポンプのローリングチューブに適用したものである
が、本発明は、血漿交換装置や、2種類の薬液を等量輸
液する輸液装置等のローラーポンプのポンピングチュー
ブにも適用可能である。又、実施例は、本発明をローラ
ーポンプのローリングチューブに適用したものである
が、本発明は、弾性を有し、順次押圧されて、扱かれる
ことで、内部の液体通路内に、液体が吸入されると共
に、液体通路内の液体が吐出されるポンピングチューブ
であれば、ローラーポンプ以外のポンプ、例えば、ペリ
スタルティックポンプ等のポンピングチューブにも適用
可能である。
ーポンプのローリングチューブに適用したものである
が、本発明は、血漿交換装置や、2種類の薬液を等量輸
液する輸液装置等のローラーポンプのポンピングチュー
ブにも適用可能である。又、実施例は、本発明をローラ
ーポンプのローリングチューブに適用したものである
が、本発明は、弾性を有し、順次押圧されて、扱かれる
ことで、内部の液体通路内に、液体が吸入されると共
に、液体通路内の液体が吐出されるポンピングチューブ
であれば、ローラーポンプ以外のポンプ、例えば、ペリ
スタルティックポンプ等のポンピングチューブにも適用
可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれぼ、
下記の効果を奏する。 単一のポンピングチューブの内部に、横断面積が同
一とされた一対の液体通路が形成されたので、2種類の
液体を別個に同一量宛送る場合でも、 α.ポンプが1台でよく、場所をとらないと共に、必要
なポンプも、ローリングチューブを2本セットできるよ
うな特殊なローラーポンプとする必要はなく、コストダ
ウンが可能である。 β.ポンプに対するポンピングチューブのセットも1回
でよく、セットを短時間で容易に行える。 2種類の液体を別個に同一量宛送る場合において、
ポンピングチューブが単一とされて、一体形成されてい
ると共に、ポンプを単一とできるので、 α.チューブ個々や、 β.チューブを構成している部材、或いは、 γ.ポンプ個々 の製造誤差によって、両送液量が大きく異なることがな
く、両送液量を略同一とできる。従って、透析装置に使
用した場合でも、血液からの除水が不慮に行われたりす
るおそれが少ない。 ポンピングチューブが単一とされて、一体形成され
ているので、ポンピングチューブの横断面における、任
意の方向に関する強度を、ポンピングチューブの長手方
向に関して、一定とできる。従って、ポンプにより、順
次押圧されて、扱かれる際に、ポンピングチューブの変
形量を、常時、略一定とできて、送液量を略一定とでき
る。 ポンピングチューブにおける、両液体通路を除く部
分が中実とされ、ポンピングチューブは、 α.液体通路部分と、 β.液体通路の壁部を構成し且つ補強機能を有する中実
部分の必須構成要素のみから構成されて、例えば、機能
のない中空部分等を構成要素としていないので、ポンピ
ングチューブの横断面積を、必要最小限の大きさとでき
る。従って、ポンピングチューブの内部に、液体通路を
一対形成したにもかかわらず、ポンピングチューブをコ
ンパクトにできる。
下記の効果を奏する。 単一のポンピングチューブの内部に、横断面積が同
一とされた一対の液体通路が形成されたので、2種類の
液体を別個に同一量宛送る場合でも、 α.ポンプが1台でよく、場所をとらないと共に、必要
なポンプも、ローリングチューブを2本セットできるよ
うな特殊なローラーポンプとする必要はなく、コストダ
ウンが可能である。 β.ポンプに対するポンピングチューブのセットも1回
でよく、セットを短時間で容易に行える。 2種類の液体を別個に同一量宛送る場合において、
ポンピングチューブが単一とされて、一体形成されてい
ると共に、ポンプを単一とできるので、 α.チューブ個々や、 β.チューブを構成している部材、或いは、 γ.ポンプ個々 の製造誤差によって、両送液量が大きく異なることがな
く、両送液量を略同一とできる。従って、透析装置に使
用した場合でも、血液からの除水が不慮に行われたりす
るおそれが少ない。 ポンピングチューブが単一とされて、一体形成され
ているので、ポンピングチューブの横断面における、任
意の方向に関する強度を、ポンピングチューブの長手方
向に関して、一定とできる。従って、ポンプにより、順
次押圧されて、扱かれる際に、ポンピングチューブの変
形量を、常時、略一定とできて、送液量を略一定とでき
る。 ポンピングチューブにおける、両液体通路を除く部
分が中実とされ、ポンピングチューブは、 α.液体通路部分と、 β.液体通路の壁部を構成し且つ補強機能を有する中実
部分の必須構成要素のみから構成されて、例えば、機能
のない中空部分等を構成要素としていないので、ポンピ
ングチューブの横断面積を、必要最小限の大きさとでき
る。従って、ポンピングチューブの内部に、液体通路を
一対形成したにもかかわらず、ポンピングチューブをコ
ンパクトにできる。
【図1】本発明の第1実施例を示す全体説明図である。
【図2】同ローラーポンプの平面断面図である。
【図3】同ローリングチューブ等の一部断面平面図であ
る。
る。
【図4】同ローリングチューブの一部断面斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明の第2実施例を示すローリングチューブ
の一部断面斜視図である。
の一部断面斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例を示すローリングチューブ
の一部断面斜視図である。
の一部断面斜視図である。
【図7】本発明の試験例を示す全体説明図である。
【図8】従来例の試験例を示す全体説明図である。
1 ハウジング 2 ローリングチューブ(ポンピングチューブ) 3 回転子 4 ローラー 9 液体通路 D ダイアライザー R ローラーポンプ T 透析液タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−3095(JP,U) 実開 平3−25877(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 5/00 341 A61M 1/10 525
Claims (1)
- 【請求項1】 弾性を有し、順次押圧されて、扱かれる
ことで、内部の液体通路内に、液体が吸入されると共
に、液体通路内の液体が吐出されるポンピングチューブ
において、 一体形成された単一のチューブから成り、 内部に、横断面積が同一とされた一対の液体通路が形成
されると共に、 両液体通路を除く部分が中実とされたポンピングチュー
ブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069611A JP2827676B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ポンピングチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069611A JP2827676B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ポンピングチューブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05231344A JPH05231344A (ja) | 1993-09-07 |
JP2827676B2 true JP2827676B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=13407829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4069611A Expired - Fee Related JP2827676B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ポンピングチューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827676B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4026106B2 (ja) * | 2000-02-22 | 2007-12-26 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット式記録装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4650269A (en) * | 1985-09-16 | 1987-03-17 | At&T Information Systems Inc. | Modular plug connector |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4069611A patent/JP2827676B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05231344A (ja) | 1993-09-07 |
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