JP2826227B2 - 光電変換素子 - Google Patents

光電変換素子

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雄二 横沢
荘太 森内
一孝 中嶋
浩二 岡本
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    • Y02E10/547Monocrystalline silicon PV cells

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコンを用いた光電変
換素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子の一例として、シリコン太
陽電池の例について説明する。従来の単結晶または多結
晶シリコンを用いた標準的な太陽電池の断面模式図を図
2に示す。従来のシリコン太陽電池は図2に示すよう
に、p型シリコン基板1の受光面側にn型不純物領域で
あるn+ 型層2が形成され、さらにその上に反射防止膜
3が形成されており、前記反射防止膜3を貫通し、n+
型層2に接続されている受光面電極5が形成されてい
る。そして、前記p型シリコン基板1の受光面の反対側
の面には、高濃度のp型不純物領域であるp+ 型層4が
形成されており、p+型層4の下には裏面電極6が形成
されている。上記の構造を有する太陽電池に光が入射す
ると、pn接合部に光起電力が生じ、この起電力によっ
て、受光面電極5および裏面電極6を介して負荷に電流
が供給される。
【0003】しかし、この構造では、シリコン基板1の
表面での光生成キャリアの再結合のため、短絡電流およ
び解放電圧が低下するという問題点があった。そこで、
最近では図3に示すように、短絡電流および解放電圧を
向上させるために、受光面側および反対面側にシリコン
酸化膜7、7’またはシリコン窒化膜などを形成するこ
とにより、シリコン基板表面すなわち、n+ 型層2とシ
リコン酸化膜7およびp+ 型層4とシリコン酸化膜7’
の界面での光生成キャリアの再結合を低減させる表面パ
ッシベーション技術が用いられている。しかしながら、
この構造でもまだ十分な低減効果が得られていない。特
に、p+ 型層4とシリコン酸化膜7’の界面では不十分
である。そこで、p+ 型層の代わりにn+ 型層2’を導
入した図4のような構造が提案されている(22th
IEEE Photovoltaic Spec.Co
nf.1991.10(to be publishe
d))。一般的に、表面再結合は表面のキャリア数と再
結合中心の積に比例すると考えられており、図4の構造
は裏面側のn+ 型層2’を導入することにより、シリコ
ン基板(p型)1側に空乏層を形成し、表面近傍のキャ
リア数を減少させることで再結合を減少させようとする
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4のような
構造には、新たに導入した裏面側のn+ 型層2’とシリ
コン酸化膜7’との界面での再結合のために、n+ 型層
2’およびシリコン基板1の空乏層内およびその近傍で
発生したキャリアを有効に取出すことができなくなり、
+ 型層を導入した効果が半減するという欠点がある。
本発明は、このような欠点を鑑み、n+ 型層を導入する
ことなしにシリコン基板内に空乏層を形成し、表面再結
合の低減を図る方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、受光面側の反
対側の面にシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜を形成
し、さらにその上に裏面電極と分離してn型の導電膜が
形成されていることを特徴とする光電変換素子であり、
好ましくはn型導電膜がn型透明導電膜であり、より好
ましくはn型透明導電膜が酸化インジウム膜または酸化
スズ膜または酸化亜鉛膜である。
【0006】
【作用】本発明により、新たなキャリア再結合界面を形
成することなしに、シリコン基板内に空乏層が形成さ
れ、その結果、シリコン基板の光入射側と反対側の面で
のキャリアの再結合が著しく押えられるので、短絡電流
および開放電圧が著しく改善され光電変換効率が向上す
る。さらに、n型導電膜がn型透明導電膜であれば、反
射率の高い金属を裏面反射材として透明導電膜の上に形
成することにより、シリコン基板を透過した光を裏面反
射材により反射し、透明導電膜を通過して、再びpn接
合部に入射させることができるので光電変換効率がさら
に向上する。
【0007】
【実施例】本発明の効果を示すために製作した太陽電池
の断面模式図を図1に示す。図1に基づいて、製作した
太陽電池の構成を説明する。太陽電池はp型シリコン基
板1の受光面側にn+ 型層2が形成され、その上にシリ
コン酸化膜7が形成され、さらにその上に反射防止膜3
が形成されており、反射防止膜3を貫通し、n+ 型層2
に接続されている受光面電極5が形成されている。p型
シリコン基板1の受光面の反対側の面にはシリコン酸化
膜7’が形成され、その上に、シリコン酸化膜7’を貫
通してp型シリコン基板1に接続している裏面電極6お
よび、裏面電極6と分離してn型透明導電膜8が形成さ
れている。用いたシリコン基板はp型単結晶基板である
が、多結晶基板であっても同様な方法で製作可能である
ことを確認している。以下に、図1に示した本発明の太
陽電池の製作手順を示す。カッコ内は製作時における焼
成温度である。
【0008】(1)シリコン基板洗浄 脱脂および重金属を除去する。
【0009】(2)エッチング 基板表面に凹凸を形成する。
【0010】(3)n+ 型層2の形成 熱拡散(800〜900°C)による。
【0011】(4)シリコン酸化膜7またはシリコン窒
化膜の形成 シリコン酸化膜は熱酸化(800°C)により、シリコ
ン窒化膜はモノシランガス(SiH4 )とアンモニアガ
ス(NH3 )を混合し熱分解(700〜800°C)さ
せることにより形成できる。両方共に約200〜500
オングストロームの膜厚である。
【0012】(5)反射防止膜3として、熱分解(40
0°C)によりTiO2 膜を200〜500オングスト
ローム形成する。
【0013】(6)受光面側をマスクしてプロセス
(3)、(4)で形成された反対面側のn+ 型層および
シリコン酸化膜をフッ硝酸により除去する。
【0014】(7)受光面の反対側の面にシリコン酸化
膜7’またはシリコン窒化膜を約200〜500オング
ストローム形成する。形成方法としては、シリコン酸化
膜は熱酸化でよいが、シリコン窒化膜の形成は片面だけ
に膜を形成する必要があるため、片面形成が可能である
プラズマCVD法により可能である。
【0015】(8)n型導電膜の形成 導電膜として酸化スズ膜(SnO2 )を用いた。酸化ス
ズ膜は図5に示す条件で熱CVD法により形成した。形
成した膜は屈折率1.9,抵抗率5×10- 4 (Ω・c
m)で膜厚は約1000オングストローム形成した。
【0016】(9)導電膜のパターニング 裏面電極はオーミック接合となっている必要があり、n
型導電膜はショットキー接合となっている必要があるの
で、裏面電極とn型導電膜は互いに分離して形成する必
要がある。これは、裏面電極とn型導電膜が接触してい
るとn型導電膜は裏面電極と同電位となり、ショットキ
ー接合でなくなるため、キャリアの再結合低減効果がな
くなるからである。そこで、裏面電極を形成する部分の
導電膜を削除するために塩酸系のエッチングにより所定
のパターンを形成する。
【0017】(10)受光部および裏面電極形成 受光部は銀ペースト、裏面電極はAlペーストを用い、
印刷、焼成により電極を形成した。焼成温度は700〜
800゜Cである。
【0018】以上のプロセスにより製作した太陽電池
と、比較のために製作した図4の構造の太陽電池のAM
1.5、日射量100mW/cm2 下での特性の比較を
図8に示す。これより、短絡電流、開放電圧が改善さ
れ、変換効率が改善されていることが分る。また、製作
した太陽電池の表面再結合速度およびシリコン基板側へ
の空乏層の広がりを測定したところ、図9に示すような
結果となった。空乏層の広がりは図4の構造と図1の構
造とでは差は見られないが、表面再結合速度は約1/5
になっており、再結合の低減が図られていることが分
る。
【0019】さらに、n型導電膜として透明なn型導電
膜を使用し、反射率の高いAg,Al,Cu等の金属を
裏面反射材として透明導電膜の上に形成すれば、シリコ
ン基板を透過した光を裏面反射材により反射し、透明導
電膜を通過して、再びpn接合部に入射させることがで
きるので変換効率がさらに向上する。また、n型透明導
電膜の膜厚は、本実施例では約1000オングストロー
ムとしたが、反射の干渉の効果も考慮して決定すれば短
絡電流のより一層の向上が見込まれる。
【0020】なお、前述の工程(8)での酸化スズ膜の
透明導電膜形成に代わる方法として、酸化インジウム膜
および酸化亜鉛膜の透明導電膜を形成する製作試験も行
った。酸化インジウム膜は図6に示す条件でDCスパッ
タ法により形成した。形成した膜は屈折率1.8、抵抗
率3×10- 4 (Ω・cm)で、膜厚は約1000オン
グストローム形成した。酸化亜鉛膜については、図7に
示す条件で電子ビーム蒸着法により形成した。形成した
膜は屈折率2.1、抵抗率9×10- 4 (Ω・cm)
で、膜厚は約1000オングストローム形成した。ま
た、工程(9)でのパターニングは酸化インジウム膜、
酸化亜鉛膜共に塩酸系のエッチング液で行える。酸化イ
ンジウム、酸化亜鉛の透明導電膜で各々製作した太陽電
池の特性は、前述の酸化スズ膜による透明導電膜を形成
した太陽電池の特性とほぼ同等の良好な特性であった。
【0021】また、本発明はシリコン太陽電池だけでな
く、光量を計るための測光計に用いられるシリコン光起
電力センサなどの受光素子にも適用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上、本発明によれば、受光面の反対側
の面にシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜を形成し、
その上にn型導電膜を形成することで、シリコン基板内
に空乏層を形成し、表面再結合が低減されるので、光電
変換効率を改善することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の太陽電池の断面模式図である。
【図2】従来の太陽電池の断面模式図である。
【図3】表面パッシベーション技術が導入された太陽電
池の断面模式図である。
【図4】表面パッシベーション技術の改良型太陽電池の
断面模式図である。
【図5】酸化スズ膜の形成条件を示す図である。
【図6】酸化インジウム膜の形成条件を示す図である。
【図7】酸化亜鉛膜の形成条件を示す図である。
【図8】試作セルと従来構造セルとの特性比較を示す図
である。
【図9】試作セルと従来構造セルの表面再結合速度およ
び空乏層幅を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 n+ 型層 3 反射防止膜 4 p+ 型層(BSF) 5 受光面電極 6 裏面電極 7 シリコン酸化膜 7’ シリコン酸化膜 8 n型導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 一孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 岡本 浩二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−143467(JP,A) 特開 平2−143569(JP,A) 特開 平5−206491(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型シリコン基板と、このp型シリコン
    基板の受光面側に形成されたn型半導体領域と、前記n
    型半導体領域の表面に配置された受光面電極と、前記p
    型シリコン基板の受光面側の反対側の面に配置された裏
    面電極とを有する光電変換素子であって、 前記p型シリコン基板の受光面側の反対側の面にシリコ
    ン酸化膜またはシリコン窒化膜が形成され、該シリコン
    酸化膜上または該シリコン窒化膜上に前記裏面電極と分
    離してn型の導電膜が形成されていることを特徴とする
    光電変換素子。
  2. 【請求項2】 上記n型導電膜がn型透明導電膜である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 【請求項3】 上記n型透明導電膜が酸化インジウム膜
    または酸化スズ膜または酸化亜鉛膜であることを特徴と
    する請求項2に記載の光電変換素子。
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