JP2825599B2 - 樹脂含浸繊維シート材の熟成保管方法 - Google Patents
樹脂含浸繊維シート材の熟成保管方法Info
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- JP2825599B2 JP2825599B2 JP6996990A JP6996990A JP2825599B2 JP 2825599 B2 JP2825599 B2 JP 2825599B2 JP 6996990 A JP6996990 A JP 6996990A JP 6996990 A JP6996990 A JP 6996990A JP 2825599 B2 JP2825599 B2 JP 2825599B2
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂含浸繊維シート材(以下「SMC材」と
云う)の熟成保管方法に係り、詳しくはSMC材を熟成保
管している間に、積層状態のSMC材が均等に熟成するよ
うに積層間に空気を抱持した材料層を介在させて熟成保
管する方法に関するものである。
云う)の熟成保管方法に係り、詳しくはSMC材を熟成保
管している間に、積層状態のSMC材が均等に熟成するよ
うに積層間に空気を抱持した材料層を介在させて熟成保
管する方法に関するものである。
(従来技術とその課題) 従来、SMC材は不飽和ポリエステル樹脂と充填材など
を配合したレンジコンパウンドをガラス繊維に含浸さ
せ、両面をセパレートフィルムで被覆したシート状のも
のをロール状に巻み取ったり、コンテナなどの収納箱に
折畳みつつ積重ねて収納したまま次工程のプレス成形す
るまでの間、通常略40℃で24時間程度熟成保管してい
る。
を配合したレンジコンパウンドをガラス繊維に含浸さ
せ、両面をセパレートフィルムで被覆したシート状のも
のをロール状に巻み取ったり、コンテナなどの収納箱に
折畳みつつ積重ねて収納したまま次工程のプレス成形す
るまでの間、通常略40℃で24時間程度熟成保管してい
る。
しかしながら、上記の如く熟成保管する当り、SMC材
をロール状に巻取ると、巻芯に近づくほどSMC材の幅方
向中央部に締付け力が大きく加わり、未熟成のレジンコ
ンパウンドが巻芯の側縁部に絞り出されるので、中央部
と側縁部とではレジンコンパウンドの含有量に差を生じ
易く、この傾向はロール巻取り重量が大きくなるほど著
しくなる。また、また上記の如く、SMC材を収納箱に折
畳み積重ねつつ収納すると、底部に向うに従い自荷重が
増すので、レジンコンパウンドが端縁部へ流れ出し、SM
C材中のレジンコンパウンドの含有量が不均一になると
共に、中央部と端縁部で肉厚差を生じ易い。
をロール状に巻取ると、巻芯に近づくほどSMC材の幅方
向中央部に締付け力が大きく加わり、未熟成のレジンコ
ンパウンドが巻芯の側縁部に絞り出されるので、中央部
と側縁部とではレジンコンパウンドの含有量に差を生じ
易く、この傾向はロール巻取り重量が大きくなるほど著
しくなる。また、また上記の如く、SMC材を収納箱に折
畳み積重ねつつ収納すると、底部に向うに従い自荷重が
増すので、レジンコンパウンドが端縁部へ流れ出し、SM
C材中のレジンコンパウンドの含有量が不均一になると
共に、中央部と端縁部で肉厚差を生じ易い。
上記の如く、未熟性のSMC材を巻き取り或いは折畳み
収納した場合、レジンコンパウンドの流出に伴ないSMC
材中の抱込み空気も追い出されるために、ロール巻きの
場合では幅方向中央で巻芯に近いほど、また折畳み積重
ねの場合では収納箱の底部に近いほど空気の含有量も少
くなって、重合禁止剤として働く空気の欠乏により熟成
保管中に部分的にゲル化が進行するなどの不都合を生ず
るものである。
収納した場合、レジンコンパウンドの流出に伴ないSMC
材中の抱込み空気も追い出されるために、ロール巻きの
場合では幅方向中央で巻芯に近いほど、また折畳み積重
ねの場合では収納箱の底部に近いほど空気の含有量も少
くなって、重合禁止剤として働く空気の欠乏により熟成
保管中に部分的にゲル化が進行するなどの不都合を生ず
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決するためのSMC材の熟成保管
方法であって、その要旨は両面をセパレートフィルムで
被覆したSMC材をロール巻き又は折畳み積重ねて熟成保
管する方法において、上記SMC材の積層層間に空気抱持
材を介在させることを特徴とするSMC材の熟成保管方法
である。
方法であって、その要旨は両面をセパレートフィルムで
被覆したSMC材をロール巻き又は折畳み積重ねて熟成保
管する方法において、上記SMC材の積層層間に空気抱持
材を介在させることを特徴とするSMC材の熟成保管方法
である。
以下、本発明を図面により具体的に説明する。
第1図は本発明の熟成保管状態を側断面図で示し、第
2図は本発明の第1実施例、第3図に第2実施例を各々
一部切欠側面図で示す。
2図は本発明の第1実施例、第3図に第2実施例を各々
一部切欠側面図で示す。
本発明は、第2図に第1実施例で示すSMC材1のロー
ル巻き方法により、又は第3図に第2実施例で示すSMC
材1の折畳み積重ね方法により熟成保管する場合に、SM
C材1の重ね合せ間の所望箇所に、空気抱持材3を挿入
させるが、第1図に側断面図で示す如く、セパレートフ
ィルム2,2により側面を被覆したSMC材1,1の間に空気抱
持材3を形成させるものである。
ル巻き方法により、又は第3図に第2実施例で示すSMC
材1の折畳み積重ね方法により熟成保管する場合に、SM
C材1の重ね合せ間の所望箇所に、空気抱持材3を挿入
させるが、第1図に側断面図で示す如く、セパレートフ
ィルム2,2により側面を被覆したSMC材1,1の間に空気抱
持材3を形成させるものである。
本発明で用いる空気抱持材3は、発泡プラスチックシ
ート、木板や金属板をパンチングして得られる多孔板、
格子状板、或いは板材面に凹凸を形成したものなど、SM
C材1,1同士間に挾んだとき空気層を形成するものであれ
ば何れであってもよい。
ート、木板や金属板をパンチングして得られる多孔板、
格子状板、或いは板材面に凹凸を形成したものなど、SM
C材1,1同士間に挾んだとき空気層を形成するものであれ
ば何れであってもよい。
第2図の如く、両面をセパレートフィルム2により被
覆したSMC材1を巻芯Aに順次巻取る際に、巻芯Aの近
傍には空気抱持材3を多く、外周に向う従い少なく挾み
込み介在させてロール巻きを行う。
覆したSMC材1を巻芯Aに順次巻取る際に、巻芯Aの近
傍には空気抱持材3を多く、外周に向う従い少なく挾み
込み介在させてロール巻きを行う。
また第3図の如く、SMC材1を収納箱B内に折畳み積
重ねる際に、収納箱Bの底部近傍には空気抱持材3をよ
り多く、上部に向うに従い少なく挟み込み介在させ折畳
み収納を行う。
重ねる際に、収納箱Bの底部近傍には空気抱持材3をよ
り多く、上部に向うに従い少なく挟み込み介在させ折畳
み収納を行う。
本発明により上記の如く、ロール巻きの場合には巻芯
A近くの締付け力がより大きくなる部位に、また折畳み
積重ねの場合には収納箱Bの底部近くの自荷重がより大
きくなる部位に、より多くの空気抱持材3を介在させる
ことにより、レジンコンパウンドや抱持されている空気
がSMC1材の端縁方向へ追い出されることなく、略均等に
分散されるので、SMC1の熟成保管中にレジンコンパウン
ドの熟成が均一化されると共に、SMC材1の全面に亘り
偏肉が少なくなるものである。
A近くの締付け力がより大きくなる部位に、また折畳み
積重ねの場合には収納箱Bの底部近くの自荷重がより大
きくなる部位に、より多くの空気抱持材3を介在させる
ことにより、レジンコンパウンドや抱持されている空気
がSMC1材の端縁方向へ追い出されることなく、略均等に
分散されるので、SMC1の熟成保管中にレジンコンパウン
ドの熟成が均一化されると共に、SMC材1の全面に亘り
偏肉が少なくなるものである。
(発明の効果) 本発明は上記構成よりなるので下記効果を奏する。
即ち本発明によれば、SMC材の熟成保管中に巻締め圧
力や自荷重により押し潰され易い部位に、空気抱持材を
介在させる方法であるので、レジンコンパウンドが端縁
部へ流出し難く、且つ抱込み空気が追い出され難いので
偏肉が少なく、また含有レジン量、空気共に均等に分散
された状態のSMC材が得られる。
力や自荷重により押し潰され易い部位に、空気抱持材を
介在させる方法であるので、レジンコンパウンドが端縁
部へ流出し難く、且つ抱込み空気が追い出され難いので
偏肉が少なく、また含有レジン量、空気共に均等に分散
された状態のSMC材が得られる。
従って従来の如く、ロール巻きの外周部或いは折畳み
収納箱の上部など空気の抱込み量の多い部分で熟成が停
滞し、巻芯近傍や収納箱の底部など空気の抱込み量の少
ない部分で熟成が進み過ぎるなど、熟成保管中の熟成度
合が不均一になることがなくなり、熟成が均等に進行し
て品質の優れたSMC材が得られるものである。
収納箱の上部など空気の抱込み量の多い部分で熟成が停
滞し、巻芯近傍や収納箱の底部など空気の抱込み量の少
ない部分で熟成が進み過ぎるなど、熟成保管中の熟成度
合が不均一になることがなくなり、熟成が均等に進行し
て品質の優れたSMC材が得られるものである。
第1図は本発明の熟成保管状態を側断面図で示し、第2
図に本発明の第1実施例、第3図に第2実施例を各々側
断面図で示す。 1……SMC材、2……セパレートフィルム、 3……空気保持材、 A……巻芯、B……収納箱
図に本発明の第1実施例、第3図に第2実施例を各々側
断面図で示す。 1……SMC材、2……セパレートフィルム、 3……空気保持材、 A……巻芯、B……収納箱
Claims (1)
- 【請求項1】両面をセパレートフィルムで被覆した樹脂
含浸繊維シート材をロール巻き又は折畳み積重ねて熟成
保管する方法において、上記樹脂含浸繊維シート材の積
層層間に空気抱持材を介在させることを特徴とする樹脂
含浸繊維シート材の熟成保管方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6996990A JP2825599B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 樹脂含浸繊維シート材の熟成保管方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6996990A JP2825599B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 樹脂含浸繊維シート材の熟成保管方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03270906A JPH03270906A (ja) | 1991-12-03 |
JP2825599B2 true JP2825599B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=13417990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6996990A Expired - Lifetime JP2825599B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 樹脂含浸繊維シート材の熟成保管方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825599B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7793400B2 (en) * | 2007-01-31 | 2010-09-14 | The Boeing Company | Method for making composite material components |
EP4122665A4 (en) * | 2020-03-19 | 2024-04-10 | DIC Corporation | METHOD FOR PRODUCING A SHEET MOLDING COMPOUND AND METHOD FOR PRODUCING A MOLDED ARTICLE |
-
1990
- 1990-03-20 JP JP6996990A patent/JP2825599B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03270906A (ja) | 1991-12-03 |
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