JP2825235B2 - 蒸気加減弁制御装置 - Google Patents
蒸気加減弁制御装置Info
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- JP2825235B2 JP2825235B2 JP63145872A JP14587288A JP2825235B2 JP 2825235 B2 JP2825235 B2 JP 2825235B2 JP 63145872 A JP63145872 A JP 63145872A JP 14587288 A JP14587288 A JP 14587288A JP 2825235 B2 JP2825235 B2 JP 2825235B2
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- Japan
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- steam control
- control valve
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は蒸気加減弁を、蒸気加減弁の運転状態や蒸
気タービンの運転モードに応じて制御する蒸気加減弁制
御装置に関する。
気タービンの運転モードに応じて制御する蒸気加減弁制
御装置に関する。
(従来の技術) 本来蒸気加減弁は、調速のためにタービン主機制御装
置によって制御される最終操作端の1つである。近年の
蒸気タービンでは、タービン寿命消費の軽減やタービン
効率の向上を目的として、絞り調速(全周噴射:FA)と
ノズル締切調速(部分噴射:PA)とを使い分ける場合が
多くなっている。例えば、タービン起動昇速時に絞り調
速として、一定負荷に到達された後にノズル締切調速切
り換える方式(FA/PA切換方式)が現在広く採用されて
いる。
置によって制御される最終操作端の1つである。近年の
蒸気タービンでは、タービン寿命消費の軽減やタービン
効率の向上を目的として、絞り調速(全周噴射:FA)と
ノズル締切調速(部分噴射:PA)とを使い分ける場合が
多くなっている。例えば、タービン起動昇速時に絞り調
速として、一定負荷に到達された後にノズル締切調速切
り換える方式(FA/PA切換方式)が現在広く採用されて
いる。
蒸気加減弁が複数の弁から構成され、これら各弁が独
立した駆動機構を有する場合には、蒸気加減弁のみの動
作で上記FA/PA切換を行なうことが可能である。すなわ
ち、蒸気加減弁が4個の弁から構成される場合を考える
と、例えば第2図に示すように、FA/PA切換負荷までは
4個の弁の開度が同一に保持されるよう各弁が開けられ
るが、FA/PA切換負荷に達すると、第1番目および第2
番目にそれぞれ動作する弁Aおよび弁Bは、FA/PA切換
負荷相当位置A1,A2まで開操作を続け、逆に、第3番目
および第4番目にそれぞれ動作する弁Cおよび弁Dは
A3,A4まで閉じられる。これらの弁A,B,C,Dの開閉動作の
順序は上記順序に固定化されている。
立した駆動機構を有する場合には、蒸気加減弁のみの動
作で上記FA/PA切換を行なうことが可能である。すなわ
ち、蒸気加減弁が4個の弁から構成される場合を考える
と、例えば第2図に示すように、FA/PA切換負荷までは
4個の弁の開度が同一に保持されるよう各弁が開けられ
るが、FA/PA切換負荷に達すると、第1番目および第2
番目にそれぞれ動作する弁Aおよび弁Bは、FA/PA切換
負荷相当位置A1,A2まで開操作を続け、逆に、第3番目
および第4番目にそれぞれ動作する弁Cおよび弁Dは
A3,A4まで閉じられる。これらの弁A,B,C,Dの開閉動作の
順序は上記順序に固定化されている。
したがって、弁A、弁Bおよび弁Cは厳しい温度変化
の状態に置かれ、その分、熱的劣化の度合も大きくな
る。換言すれば、熱疲労の面から見た場合、弁A、弁B
および弁Cの寿命が弁Dより多く消費されることにな
る。
の状態に置かれ、その分、熱的劣化の度合も大きくな
る。換言すれば、熱疲労の面から見た場合、弁A、弁B
および弁Cの寿命が弁Dより多く消費されることにな
る。
また、FA/PA切換時のみでなく、所内単独運転から再
併入した後の負荷上昇時にも同様の現象が生ずる。つま
り、所内単独運転は通常、低負荷状態での運転であるた
め、例えば前述の如く4個の弁から蒸気加減弁が構成さ
れる場合を考えると、弁Aと弁Bとが開状態となり、弁
Cと弁Dとが全閉状態(第2図のP負荷)となる。この
状態が長く続いた後には弁Cおよび弁Dを開いて負荷上
昇を行なうと、弁Aおよび弁Bが充分加熱されているの
に対し、弁Cおよび弁Dは負荷上昇の途中で急激に加熱
されることになるので、熱的劣化が著しく大きくなる。
併入した後の負荷上昇時にも同様の現象が生ずる。つま
り、所内単独運転は通常、低負荷状態での運転であるた
め、例えば前述の如く4個の弁から蒸気加減弁が構成さ
れる場合を考えると、弁Aと弁Bとが開状態となり、弁
Cと弁Dとが全閉状態(第2図のP負荷)となる。この
状態が長く続いた後には弁Cおよび弁Dを開いて負荷上
昇を行なうと、弁Aおよび弁Bが充分加熱されているの
に対し、弁Cおよび弁Dは負荷上昇の途中で急激に加熱
されることになるので、熱的劣化が著しく大きくなる。
(発明の詳細な説明) 上述のように、蒸気加減弁が複数個の弁から構成され
る場合、一般には蒸気加減弁の各弁の開閉順序が常に固
定されているため、各弁の熱的劣化の度合が弁毎に異な
り、また寿命消費の点でも弁毎に差が生じる。このこと
は、特に蒸気加減弁全体の長期的使用にとって悪影響を
もたらすことになる。
る場合、一般には蒸気加減弁の各弁の開閉順序が常に固
定されているため、各弁の熱的劣化の度合が弁毎に異な
り、また寿命消費の点でも弁毎に差が生じる。このこと
は、特に蒸気加減弁全体の長期的使用にとって悪影響を
もたらすことになる。
この発明は、上記事実を考慮してなされたものであ
り、蒸気加減弁の各弁の運転状態値および運転モードよ
りその熱的劣化を考慮し最適な開閉順序を選択できるよ
うにして、蒸気加減弁の長期的使用の健全性を確保でき
る蒸気加減弁制御装置を提供することを目的とする。
り、蒸気加減弁の各弁の運転状態値および運転モードよ
りその熱的劣化を考慮し最適な開閉順序を選択できるよ
うにして、蒸気加減弁の長期的使用の健全性を確保でき
る蒸気加減弁制御装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、蒸気タービンの入口に設置された蒸気加
減弁が複数個の弁から構成され、これら各弁が独立した
駆動機構によってその弁開度を制御される蒸気加減弁制
御装置において、上記蒸気加減弁各弁の内外面メタル温
度差、疲労寿命消費および蓄積弁開状態時間の運転状態
値を演算する運転状態値演算手段と、上記蒸気タービン
の運用モードに従い上記蒸気加減弁の開度パターンを選
択する運転モード選択手段と、上記運転状態値演算手段
および上記運転モード選択手段からの両出力信号を入力
して、上記蒸気加減弁各弁の開閉順序を判定する弁開閉
順序判定手段とを有することを特徴とするものである。
減弁が複数個の弁から構成され、これら各弁が独立した
駆動機構によってその弁開度を制御される蒸気加減弁制
御装置において、上記蒸気加減弁各弁の内外面メタル温
度差、疲労寿命消費および蓄積弁開状態時間の運転状態
値を演算する運転状態値演算手段と、上記蒸気タービン
の運用モードに従い上記蒸気加減弁の開度パターンを選
択する運転モード選択手段と、上記運転状態値演算手段
および上記運転モード選択手段からの両出力信号を入力
して、上記蒸気加減弁各弁の開閉順序を判定する弁開閉
順序判定手段とを有することを特徴とするものである。
(作用) したがって、この発明に係る蒸気加減弁制御装置によ
れば、蒸気加減弁を構成する各弁の開閉順序が常に固定
化されることなく、蒸気加減弁の運転状態値や蒸気ター
ビンの運転モードに応じて選択される。したがって、蒸
気タービンの起動時あるいは所内単独運転後の再併入・
負荷上昇時に発生し易い熱的劣化の経時的影響が、上記
蒸気加減弁の各弁毎にほぼ均一となるので、蒸気加減弁
全体の延命化を確保できる。
れば、蒸気加減弁を構成する各弁の開閉順序が常に固定
化されることなく、蒸気加減弁の運転状態値や蒸気ター
ビンの運転モードに応じて選択される。したがって、蒸
気タービンの起動時あるいは所内単独運転後の再併入・
負荷上昇時に発生し易い熱的劣化の経時的影響が、上記
蒸気加減弁の各弁毎にほぼ均一となるので、蒸気加減弁
全体の延命化を確保できる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明に係る蒸気加減弁制御装置の一実施
例を示すブロック図である。蒸気加減弁制御装置は、速
度負荷設定演算部1、運転状態値演算手段2、運転モー
ド選択手段3、弁開閉順序判定手段4および弁切換制御
部5等を有して構成される。
例を示すブロック図である。蒸気加減弁制御装置は、速
度負荷設定演算部1、運転状態値演算手段2、運転モー
ド選択手段3、弁開閉順序判定手段4および弁切換制御
部5等を有して構成される。
速度負荷設定演算部1は蒸気タービンの速度偏差と負
荷設定値とから速度負荷設定信号101を演算し出力す
る。つまり、速度負荷設定演算部1は、タービン主機制
御装置に設けられた速度負荷設定部に相当するものであ
り、基本的には速度偏差の加減弁調停率の逆数を常時、
この値に負荷設定値を加算して速度負荷設定信号101を
演算する。ここで、速度偏差は、目標速度とタービン実
速度との偏差である。このうち目標速度は、蒸気タービ
ンの起動スケジュールに基づいて速度負荷設定演算部1
内で算出される。
荷設定値とから速度負荷設定信号101を演算し出力す
る。つまり、速度負荷設定演算部1は、タービン主機制
御装置に設けられた速度負荷設定部に相当するものであ
り、基本的には速度偏差の加減弁調停率の逆数を常時、
この値に負荷設定値を加算して速度負荷設定信号101を
演算する。ここで、速度偏差は、目標速度とタービン実
速度との偏差である。このうち目標速度は、蒸気タービ
ンの起動スケジュールに基づいて速度負荷設定演算部1
内で算出される。
運転状態値演算手段2は、蒸気加減弁を構成する各弁
のメタル温度差等の運転状態値を演算し、運転状態値信
号102として出力する。つまり、運転状態値演算手段2
は、蒸気加減弁各弁の運転を制限する運転状態値、例え
ば蒸気加減弁各弁の内外面メタル温度差を演算するとと
もに、各弁の疲労寿命消費計算を行なう。さらに、各弁
の開状態(全閉でない状態)の累積運転時間も必要に応
じて計算する。運転状態値演算手段2は、これらの計算
結果から蒸気加減弁各弁のうちで次の条件を満足する弁
を選定する。
のメタル温度差等の運転状態値を演算し、運転状態値信
号102として出力する。つまり、運転状態値演算手段2
は、蒸気加減弁各弁の運転を制限する運転状態値、例え
ば蒸気加減弁各弁の内外面メタル温度差を演算するとと
もに、各弁の疲労寿命消費計算を行なう。さらに、各弁
の開状態(全閉でない状態)の累積運転時間も必要に応
じて計算する。運転状態値演算手段2は、これらの計算
結果から蒸気加減弁各弁のうちで次の条件を満足する弁
を選定する。
(イ)内外面メタル温度差が最小の弁および最大の弁 (ロ)疲労寿命消費が最小の弁および最大の弁 (ハ)蓄積弁開状態時間が最大の弁および最小の弁 ここで最大最小のみでなく、値の中間付近における大
小に応じて弁を選択してもよい。このような条件付けか
ら選択された弁に関する情報が運転状態値演算信号102
として出力される。例えば、運転状態値演算信号102の
内容としては、内外メタル温度差が最小の弁は弁D、最
大の弁は弁Aであり、疲労寿命消費が最小の弁は弁C
で、最大の弁は弁Aであり、蓄積弁開状態時間が最大の
弁は弁Bで、最小の弁は弁Dである。
小に応じて弁を選択してもよい。このような条件付けか
ら選択された弁に関する情報が運転状態値演算信号102
として出力される。例えば、運転状態値演算信号102の
内容としては、内外メタル温度差が最小の弁は弁D、最
大の弁は弁Aであり、疲労寿命消費が最小の弁は弁C
で、最大の弁は弁Aであり、蓄積弁開状態時間が最大の
弁は弁Bで、最小の弁は弁Dである。
運転モード選択手段3は、蒸気タービンの運転モード
を運転員の判断によるか、あるいは自動的に認識して運
転モード選択信号103を出力する。つまり、運転モード
選択手段3は、蒸気タービンの運転状態に応じて蒸気加
減弁の運転モードを選定する。具体的には、蒸気タービ
ンに対して例えば次のような運転モードが定義される。
を運転員の判断によるか、あるいは自動的に認識して運
転モード選択信号103を出力する。つまり、運転モード
選択手段3は、蒸気タービンの運転状態に応じて蒸気加
減弁の運転モードを選定する。具体的には、蒸気タービ
ンに対して例えば次のような運転モードが定義される。
(ニ)蒸気タービン通常起動時: FAモード(FA/PA切換負荷以下の負荷) FA/PA切換モード(FA/PA切換負荷) PAモード(FA/PA切換負荷以上の負荷) (ホ)通常運転時:PAモード (ヘ)所内単独運転後再併入およびそれに続く負荷上昇
時:PAモード これらの運転モード(FAモード、PAモード等)は、運
転員によるモード選択スイッチによって随意的に手動選
択されたり、例えば一定の負荷等を基準値とし、この基
準値に至ったときに自動的に選択される。運転モードの
指定方法として、蒸気加減弁各弁の開閉順序そのものを
運転モードの1つとして指定することも可能である。こ
のように手動選択あるいは自動選択された運転モード
が、運転モード選択信号103として出力される。
時:PAモード これらの運転モード(FAモード、PAモード等)は、運
転員によるモード選択スイッチによって随意的に手動選
択されたり、例えば一定の負荷等を基準値とし、この基
準値に至ったときに自動的に選択される。運転モードの
指定方法として、蒸気加減弁各弁の開閉順序そのものを
運転モードの1つとして指定することも可能である。こ
のように手動選択あるいは自動選択された運転モード
が、運転モード選択信号103として出力される。
弁開閉順序判定手段4、速度負荷設定信号101、運転
状態値演算信号102および運転モード選択信号103に基づ
いて、蒸気加減弁を構成する各弁の開閉順序を判定し、
弁開閉順序判定信号104を出力する。つまり、弁開閉順
序判定手段4は、速度負荷選定信号101に基づいて蒸気
加減弁全体の流量を認識し、運転モード選択信号103か
ら蒸気加減弁の運転モード(例えばFAモード)を認識す
る。さらに、弁開閉順序判定手段4は、運転状態値演算
信号102に基づいて蒸気加減弁各弁の開閉順序を判定す
る。弁開閉順序判定手段4は、これら蒸気加減弁全体の
流量、蒸気加減弁の運転モードおよび蒸気加減弁各弁の
開閉順序を内容とする弁開閉順序判定信号104を弁切換
制御部5へ出力する。
状態値演算信号102および運転モード選択信号103に基づ
いて、蒸気加減弁を構成する各弁の開閉順序を判定し、
弁開閉順序判定信号104を出力する。つまり、弁開閉順
序判定手段4は、速度負荷選定信号101に基づいて蒸気
加減弁全体の流量を認識し、運転モード選択信号103か
ら蒸気加減弁の運転モード(例えばFAモード)を認識す
る。さらに、弁開閉順序判定手段4は、運転状態値演算
信号102に基づいて蒸気加減弁各弁の開閉順序を判定す
る。弁開閉順序判定手段4は、これら蒸気加減弁全体の
流量、蒸気加減弁の運転モードおよび蒸気加減弁各弁の
開閉順序を内容とする弁開閉順序判定信号104を弁切換
制御部5へ出力する。
弁切換制御部5は、弁開閉順序判定信号104に基づい
て、蒸気加減弁を構成する弁A、弁B、弁C、…の各弁
毎に、開閉動作順位指令信号105,106,107,…をそれぞれ
演算する。開動作順位指令信号105,106,107,…の内容と
しては、蒸気加減弁の運転モードに応じた各弁の運転モ
ードとその各弁の開閉動作順序とを指定するものであ
る。
て、蒸気加減弁を構成する弁A、弁B、弁C、…の各弁
毎に、開閉動作順位指令信号105,106,107,…をそれぞれ
演算する。開動作順位指令信号105,106,107,…の内容と
しては、蒸気加減弁の運転モードに応じた各弁の運転モ
ードとその各弁の開閉動作順序とを指定するものであ
る。
弁切換制御部5が弁Aのために出力する弁A開動作順
位指令信号105は弁A開動作パターン設定部6へ出力さ
れる。同様に、弁B開動作順位指令信号106および弁C
開動作順位指令信号107は、弁切換制御部5において弁
A開動作順位指令信号105と同様に演算され、それぞれ
弁B開動作パターン設定部7および弁C開動作パターン
設定部8にそれぞれ出力される。なお、第1図では蒸気
加減弁を構成する複数個の弁が3個の場合を便宜的に示
している。
位指令信号105は弁A開動作パターン設定部6へ出力さ
れる。同様に、弁B開動作順位指令信号106および弁C
開動作順位指令信号107は、弁切換制御部5において弁
A開動作順位指令信号105と同様に演算され、それぞれ
弁B開動作パターン設定部7および弁C開動作パターン
設定部8にそれぞれ出力される。なお、第1図では蒸気
加減弁を構成する複数個の弁が3個の場合を便宜的に示
している。
弁A開動作パターン設定部6は、FAモードに対応する
開動作関数(FA関数発生器)およびPAモードに対応する
開動作関数(PA関数発生器)を複数個有し、さらにFA/P
A切換時に使用される低値優先回路を含む。そして、弁
A開動作パターン設定部6は、弁A開動作順位指令信号
105に応じて、次の信号(a),(b),(c)のいず
れかを弁A流量指令信号108として出力する。
開動作関数(FA関数発生器)およびPAモードに対応する
開動作関数(PA関数発生器)を複数個有し、さらにFA/P
A切換時に使用される低値優先回路を含む。そして、弁
A開動作パターン設定部6は、弁A開動作順位指令信号
105に応じて、次の信号(a),(b),(c)のいず
れかを弁A流量指令信号108として出力する。
(a)FAモード:(開動作m番目の)FA関数発生器の出
力 (b)PAモード:(開動作m番目の)PA関数発生器の出
力 (c)FA/PA切換モード:(開動作m番目の)FA関数発
生器の出力とPA関数発生器の出力との低値側 これによって、弁Aについて第2図に示す動作パター
ンが選択されることになる。
力 (b)PAモード:(開動作m番目の)PA関数発生器の出
力 (c)FA/PA切換モード:(開動作m番目の)FA関数発
生器の出力とPA関数発生器の出力との低値側 これによって、弁Aについて第2図に示す動作パター
ンが選択されることになる。
弁B開動作パターン設定部7および弁C開動作パター
ン設定部8においても、弁A開動作パターン設定部6と
同様の機能が具備されており、弁B開動作順位指令信号
106および弁C開動作順位指令信号107に応じて、弁B流
量指令信号109および弁C流量指令信号110がそれぞれ弁
A流量指令信号108と同様にして出力される。
ン設定部8においても、弁A開動作パターン設定部6と
同様の機能が具備されており、弁B開動作順位指令信号
106および弁C開動作順位指令信号107に応じて、弁B流
量指令信号109および弁C流量指令信号110がそれぞれ弁
A流量指令信号108と同様にして出力される。
弁A位置制御部9は、弁A流量指令信号108を入力
し、指令された流量を得るための弁開度を演算し、弁A
に対し弁A開度指令信号111を出力する。弁B位置制御
部10および弁C位置制御部11は、それぞれ弁B流量指令
信号109および弁C流量指令信号110をそれぞれ入力して
弁A位置制御部9と同様に、弁Bおよび弁Cに対し弁B
開度指令信号112および弁C開度指令信号113をそれぞれ
出力する。
し、指令された流量を得るための弁開度を演算し、弁A
に対し弁A開度指令信号111を出力する。弁B位置制御
部10および弁C位置制御部11は、それぞれ弁B流量指令
信号109および弁C流量指令信号110をそれぞれ入力して
弁A位置制御部9と同様に、弁Bおよび弁Cに対し弁B
開度指令信号112および弁C開度指令信号113をそれぞれ
出力する。
上記実施例によれば、蒸気加減弁の運転モードや蒸気
加減弁を構成する各弁A,B,C,…の運転状態値に応じて、
蒸気加減弁の各弁の開閉順序や動作パターンが適切に選
択されるので、蒸気加減弁の各弁の熱的劣化がほぼ均一
となり、蒸気加減弁の長期に亘る安定した運転、ひいて
は蒸気タービンプラントの全体の安定した運転を確保で
きる。
加減弁を構成する各弁A,B,C,…の運転状態値に応じて、
蒸気加減弁の各弁の開閉順序や動作パターンが適切に選
択されるので、蒸気加減弁の各弁の熱的劣化がほぼ均一
となり、蒸気加減弁の長期に亘る安定した運転、ひいて
は蒸気タービンプラントの全体の安定した運転を確保で
きる。
[発明の効果] 以上のように、この発明に係る蒸気加減弁制御装置に
よれば、蒸気加減弁各弁の運転状態値を演算する運転状
態値演算手段と、蒸気タービンの運用モードに従い蒸気
加減弁の開度パターンを選択する運転モード選択手段
と、上記運転状態値演算手段および上記運転モード選択
手段からの両出力信号を入力して、上記蒸気加減弁各弁
の開閉順序を判定する弁開閉順序判定手段とを有するこ
とから、蒸気加減弁を構成する各弁の開閉順序が常に固
定化されることなく、蒸気加減弁の運転状態値や蒸気タ
ービンの運転モードに応じて選択され、蒸気加減弁各弁
の熱的劣化等が均一となり、蒸気加減弁の長期的使用の
健全性を確保できる。
よれば、蒸気加減弁各弁の運転状態値を演算する運転状
態値演算手段と、蒸気タービンの運用モードに従い蒸気
加減弁の開度パターンを選択する運転モード選択手段
と、上記運転状態値演算手段および上記運転モード選択
手段からの両出力信号を入力して、上記蒸気加減弁各弁
の開閉順序を判定する弁開閉順序判定手段とを有するこ
とから、蒸気加減弁を構成する各弁の開閉順序が常に固
定化されることなく、蒸気加減弁の運転状態値や蒸気タ
ービンの運転モードに応じて選択され、蒸気加減弁各弁
の熱的劣化等が均一となり、蒸気加減弁の長期的使用の
健全性を確保できる。
第1図はこの発明に係る蒸気加減弁制御装置の一実施例
を示すブロック図、第2図は蒸気加減弁の動作を示すグ
ラフである。 2……運転状態値演算手段、3……運転モード選択手
段、4……弁開閉順序判定手段、102……運転状態値演
算信号、103……運転モード選択信号、104……弁開閉順
序判定信号。
を示すブロック図、第2図は蒸気加減弁の動作を示すグ
ラフである。 2……運転状態値演算手段、3……運転モード選択手
段、4……弁開閉順序判定手段、102……運転状態値演
算信号、103……運転モード選択信号、104……弁開閉順
序判定信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01D 17/10 F01D 17/20 F01D 19/00 F01D 19/02
Claims (1)
- 【請求項1】蒸気タービンの入口に設置された蒸気加減
弁が複数個の弁から構成され、これら各弁が独立した駆
動機構によってその弁開度を制御される蒸気加減弁制御
装置において、上記蒸気加減弁各弁の内外面メタル温度
差、疲労寿命消費および蓄積弁開状態時間の運転状態値
を演算する運転状態値演算手段と、上記蒸気タービンの
運用モードに従い上記蒸気加減弁の開度パターンを選択
する運転モード選択手段と、上記運転状態値演算手段お
よび上記運転モード選択手段からの両出力信号を入力し
て、上記蒸気加減弁各弁の開閉順序を判定する弁開閉順
序判定手段とを有することを特徴とする蒸気加減弁制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63145872A JP2825235B2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 蒸気加減弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63145872A JP2825235B2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 蒸気加減弁制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01315604A JPH01315604A (ja) | 1989-12-20 |
JP2825235B2 true JP2825235B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=15395002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63145872A Expired - Fee Related JP2825235B2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 蒸気加減弁制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825235B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103174471B (zh) * | 2013-04-19 | 2015-01-14 | 国家电网公司 | 一种火电机组变参数负荷优化控制方法 |
DE102016220846A1 (de) * | 2016-10-24 | 2018-04-26 | Siemens Aktiengesellschaft | Dampfturbine und Verfahren zum Betreiben einer Dampfturbine |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57200604A (en) * | 1981-06-03 | 1982-12-08 | Hitachi Ltd | Monitoring method and unit for valve casing |
JPS585410A (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-12 | Toshiba Corp | タ−ビン制御装置 |
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