JP2825019B2 - 鉄道道床バラストのスイパー装置 - Google Patents

鉄道道床バラストのスイパー装置

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JP2825019B2 JP27405594A JP27405594A JP2825019B2 JP 2825019 B2 JP2825019 B2 JP 2825019B2 JP 27405594 A JP27405594 A JP 27405594A JP 27405594 A JP27405594 A JP 27405594A JP 2825019 B2 JP2825019 B2 JP 2825019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レール上を走行しなが
ら道床に敷設するバラストを清掃する鉄道道床バラスト
のスイパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道道床は、枕木の下方及び周
辺に敷設されたバラストを突き固めた後、レールに沿っ
て走行する鉄道車両が安全かつスムーズに走行可能とす
るため、枕木やレール上の散在するバラストを清掃して
おり、前記の枕木やレール上の散在するバラストを清掃
するスイパー装置として実開昭56−15207号公報
には、走行台車の後方側に油圧シリンダーに吊り下げた
筐体を設け、この筐体内に回転ブラシを設けるととも
に、筐体の下端縁にレールに密着させる可撓性のスカー
トを垂設したスイパー装置が提案されている。このスイ
パー装置は、筐体を吊設する油圧シリンダーを作動させ
て回転ブラシとスカートを着床させた後、走行台車をレ
ール上を走行しながら筐体内の回転ブラシによって枕木
上のバラストを掃き落とし、併せてレール上に残るバラ
ストをレールに沿って摺動する可撓性のスカートによっ
て払い落とすように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のスイパー装
置は、回転ブラシにより、枕木上のバラストを掃き落す
ものであるが、レール上のバラストは、単に筐体の下端
縁に設けたスカートをレールに押し付け、走行台車の移
動によってバラストを拭き払っているだけなので、レー
ルを締結するボルトの周辺のバラストが残ってしまう。
すなわち、レールを締結するボルト部分は、その頭部が
レール上に突設されることから、ボルトに沿ってスカー
トがめくれ、ボルト周囲のバラストを確実に除去するこ
とできず、保線作業時にレールを締結するボルトを増し
締めする場合、ボルトの周囲に残ったバラストを取り除
く必要があり、保線作業性にも劣るものである。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、レールの締結部に残ったバラストを確実
に除去することのできる鉄道道床バラストのスイパー装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の鉄道道床バラストのスイパー装置は、レール
上を走行する走行台車にバラストを掻き上げる回転スイ
パーブラシを設け、前記レール上を走行しながら道床に
敷設するバラストを清掃する鉄道道床バラストのスイパ
ー装置において、前記回転スイパーブラシの後方側に前
記レール内外の締結部に散在するバラストを除去する左
右一対の回転ブラシを設け、この回転ブラシを前記走行
台車に首振り自在に連結するとともに、回転ブラシを前
記締結部に対して傾斜させる傾動装置を設けたものであ
る。
【0006】
【作用】本発明のスイパー装置では、走行台車が走行す
ると、バラストや枕木上に散在するバラストは、回転ス
イーパブラシの回転によって掻き上げられ、一方、レー
ルの締結部に残ったバラストは、回転ブラシによって掃
き出すが、その回転ブラシを締結部に対して傾斜させて
接触させることによって、回転ブラシの下端側のみが締
結部に接触し、上端側は締結部の周辺部から浮いている
から、回転ブラシの回転による巻込作用によってバラス
トが締結部の周辺部に集まることなくレールの締結部に
散在するバラストだけがレールの外側に掃き出される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0008】図1ないし図9は、本発明の一実施例を示
し、まず、図1に示す側面図を参照して本発明のスイパ
ー装置の概略を説明すると、レールRに沿って走行する
走行台車1は、進行方向前側をディーゼル機関などを動
力源とする機関室2とし、この機関室2の後部にアーチ
型フレーム3を介して運転室4が連結され、前記アーチ
型フレーム3の下方中央部に回転スイーパブラシ5が設
けられている。そして、この回転スイーパブラシ5の前
方に、傾斜状の掃上げシュート6を介して回転スイーパ
ブラシ5で掻き上げたバラストを回収する左右一対のコ
ンベア7,7が設けられ、さらに、両コンベア7,7の
前方に鉄道道床の路肩部分に敷設するバラストをレール
の内側に寄せ集めるブレード8,8が設けられ、さら
に、走行台車1の最後部となる前記運転室4が後端部
に、レールR内外の締結部に散在するバラストを掃き取
る回転ブラシ9が設けられている。
【0009】前記スイーパ回転ブラシ5の詳細は、主に
図3に示すように回転軸10に中空状のゴムパイプ11を放
射状に取り付けて構成され、レールRと直交して概ねレ
ールRを固定する枕木Mと同巾に形成され、回転軸10の
一端に設けたモータ12により時計方向に回転し、枕木M
上のバラストBを掃き上げる。また、スイーパ回転ブラ
シ5は、取付フレーム13に固定されたケーシング14の内
部に軸支されている。この取付フレーム13は平行リンク
アーム15,15を介して走行台車1の台車フレーム1Aに
昇降自在に連結され、かつ前記アーチ型フレーム3に取
り付けた油圧シリンダ16に垂設されており、油圧シリン
ダ16の作動によって取付フレーム13を降下させて前記ケ
ーシング14に軸支する回転スイーパブラシ5を鉄道道床
Aに着床するように構成している。また、前記昇降自在
な回転スイーパブラシ5のロック機構として、図3及び
図4に示すように、前記取付フレーム13に所定間隔をお
いて複数のロック孔17Aを有する平板状のロック板17を
軸支し、そのロック板17をスライド自在に嵌め入れる案
内板18を前記アーチ型フレーム3に固定するとともに、
この案内板18の下端側に、前記ロック孔17Aと対応して
ロックピン19Aを挿入する受孔18Aを形成し、前記ロッ
クピン19Aを作動するロックシリンダ19を案内板18の後
面側に設けた取付ステー20に固定している。なお、前記
取付フレーム13の後端部には、レールRの近傍に位置す
る枕木M及びレールRの下部に沿って摺動するはけ状の
ブラシ21が取り付けられている。
【0010】図5及び図6は、前記掃上げシュート6の
詳細を示しており、同図に示すように、掃上げシュート
6は、前記回転スイーパブラシ5に沿うようにレールR
と直交し、かつ回転スイーパブラシ5の下部と前記コン
ベア7,7との間を掛け渡すように傾斜して前記ケーシ
ング14の両側板に軸支される。また、前記ケーシング14
の外側には前記掃上げシュート6を前後方向にスライド
案内するガイド板25が固定され、このガイド板25と前記
ケーシング14には掃上げシュート6の背面側に固定する
取付軸26を案内する長孔状のガイド孔27を形成してい
る。この掃上げシュート6の取付軸26にはスライド板28
が枢着されていて、このスライド板28には、掃上げシュ
ート6を前後に移動するスライドシリンダ29が連結され
ている。また、前記取付軸26の外端部にリンクアーム30
が一体的に固定されており、このリンクアーム30に掃上
げシュート6の傾斜角を変える傾動シリンダ31が連結さ
れている。そして、前記スライドシリンダ29と傾動用シ
リンダ31によって前記スライドシリンダ29による掃上げ
シュート6のスライド移動と連動させて掃上げシュート
6の傾斜角を変え、掃上げシュート6が回転スイーパブ
ラシ5から離れるにしたがって前傾となるように傾斜さ
せ、逆に掃上げシュート6が回転スイーパブラシ5に近
づくにしたがって起立するように傾斜させている。な
お、図中の符号32は、掃上げシュート6の上端部と前記
コンベア7,7との隙間を覆う可撓性のカバーである。
【0011】前記回転スイーパブラシ5で掻き上げたブ
ラストBを回収するコンベア7,7は主に図3及び図7
に示すように、正逆回転可能なモータ40の出力軸に直結
した駆動ローラ41と従動ローラ41Aに無端状ベルト42を
掛け渡し、その無端状ベルト42を複数の遊転ローラ42で
支持する従来から周知の構造のものであって、前記掃上
げシュート6と平行してレールRと直交するように前記
ケーシング14の前端部に取り付けられいる。このコンベ
ア7,7は、図7に示すように、前記レールRの中央部
で左右に離間して設けられいる。そしてこの両コンベア
7,7を合わせた全長は、前記枕木Mの巾より長く形成
され、コンベア7,7の外端部が枕木Mから外側に突出
し、しかも、両コンベア7,7の外端部には、折り畳み
自在なコンベアシュート44が設けられ、回転スイーパブ
ラシ5で掻き上げたバラストを排出する場合、図示左側
のコンベア7を半時計方向に回転し、一方、図示右側の
コンベア7を時計方向に回転させて相互に逆方向に回転
させることによって、両コンベア7,7上のバラストを
鉄道道床の路肩A1に排出でき、また、レールRの内側
にバラストを補充する場合、両コンベア7,7のモータ
40を逆方向に回転させれば両コンベア7,7間の隙間か
らバラストが落下し、その隙間の下方に取り付けた逆V
字型の分配板45により、左右に振り分けてレールRの内
側に補充できる。
【0012】前記コンベア7,7の前方に設けた両ブレ
ード8,8は、図2及び図3に示すように、前記レール
Rに直交して前記走行台車1の進行方向に対して逆ハの
字型に取り付けられ,その基部側下方に突設する軸50が
前記走行台車1側に設けた取付板51に廻動自在に軸支さ
れ、取付板51とブレード8とをシリンダ52で連結し、シ
リンダ52の作動によって前記軸50を中心としてブレード
8を上下に回動するように構成している。また、両ブレ
ード8の先端部には、掻寄板53がスライド自在に嵌合さ
れ、この掻寄板53を引き伸ばして上端にねじ込んだ取付
ボルト54によって掻寄板53をブレード8に固定してい
る。
【0013】前記走行台車1の最後部に取り付ける回転
ブラシ9は、図8及び図9に示すように、レールRを挾
むように、左右一対の回転ブラシ9,9がレールRの内
外に配置されている。この回転ブラシ9,9は、それぞ
れモータ60の出力軸に固着した円盤61の外周に中空状の
ゴムパイプ62を放射状に突設して構成されている。また
前記左右の回転ブラシ9,9を駆動するモータ60が受板
63に固定され、この受板63を前記走行台車1の最後部に
取り付けるフレーム64に掛け渡した水平軸65に一体的に
固定している。また、前記水平軸65のほぼ中央には、ア
ーム67が一体的に固定され、このアーム67に回転ブラシ
9,9を首振りする傾動装置としてシリンダ66を連結す
る。さらに、前記水平軸65には前記アーム67に隣接して
ロックアーム68が固定されていて、そのロックアーム68
に形成するロック孔68Aにエアシリンダ69のロックピン
69Aを嵌合させて前記回転ブラシ9,9を水平位置でロ
ックするように構成している。
【0014】以上のように構成される本発明の作用につ
いて説明する。
【0015】先ず、スイーパ回転ブラシ5の取付フレー
ム13を油圧シリンダ16によって降下させ、ロックシリン
ダ19を作動してロック板17に形成するロック孔17Aと案
内板18の受孔18Aにロックピン19Aを挿入して取付フレ
ーム13をロックする。これにより、取付フレーム13に取
り付けたスイーパ回転ブラシ5がレールRの間に位置し
て道床Aに接地し、一方、はけ状のブラシ21は枕木Mと
レールRの下部に接触する。一方、コンベア7,7の前
方に設けた両ブレード8,8は、その先端部に設けた掻
寄板53を引き伸ばして取付ボルト54によって固定した
後、シリンダー52を作動して両ブレード8,8を軸50を
中心として下方側に回動させて掻寄板53を道床Aの路肩
部分A1まで張り出させて着床し、さらに、走行台車1
の最後部に取り付けた回転ブラシ9をシリンダ66によっ
てほぼ45度後方側に傾斜させた状態でレールR内外の締
結部R1に接触させた後、ロック用のエアシリンダ69を
作動してロックピン69Aをロックアーム68に形成するロ
ック孔68Aに挿入して回転ブラシ9を固定する。
【0016】そして、走行台車1をレールR上を走行さ
せる。この走行台車1に移動に伴って、前方側に設けた
両ブレード8,8及び両ブレード8,8の先端部に設け
た掻寄板53によって路肩部分A1に堆積した余分なバラ
ストBを両ブレード8,8と掻寄板53の傾斜に沿わせて
内側に掻き寄せる。この掻き寄せたバラストBや枕木M
上に散在するバラストBは、両ブレード8,8の後方側
に設けた回転スイーパブラシ5の回転によって掻き上げ
られ、回転スイーパブラシ5とコンベア7,7との間に
介在する掃上げシュート6の傾斜に沿ってコンベア7,
7に集められる。この時、掃上げシュート6は、スライ
ドシリンダ29の伸縮動作によってスライドシリンダ29に
連結したスライド板28は、ガイド板25のガイド孔27に沿
って案内され、これにより、掃上げシュート6は、回転
スイーパブラシ5とコンベア7,7との間を前後に往復
移動するが、その掃上げシュート6の移動時に、傾動シ
リンダ31の伸縮動作によって掃上げシュート6の取付軸
26に固定するリンクアーム30を廻動することによって、
掃上げシュート6の傾斜角が変わる。すなわち、掃上げ
シュート6は前方(図示左側)に移動しながら倒伏し、
逆に掃上げシュート6を後方(図示右側)に移動しなが
ら起立し、掃上げシュート6を回転スイーパブラシ5か
ら最も離した状態(図6中の破線で示す)では、掃上げ
シュート6の下端部は回転スイーパブラシ5の外端部に
接するように前傾に傾斜し、回転スイーパブラシ5と掃
上げシュート6の隙間に回転スイーパブラシ5で捕捉し
たバラストBが溜まる。この後、回転スイーパブラシ5
を後方側にスライドさせて、掃上げシュート6の下端を
回転スイーパブラシ5に密着させるように(図5中の破
線で示す)起立するように傾斜させることにより、その
回転スイーパブラシ5と掃上げシュート6の隙間に溜っ
たバラストBを回転スイーパブラシ5の回転によってコ
ンベア7,7に掃き出すことができる。すなわち、掃上
げシュート6の角度を変えながら、掃上げシュート6の
前後にスライドさせ、このような動作を繰り返すことに
よって、回転スイーパブラシ5で掻き上げたバラストB
を掃上げシュート6である程度溜めてから、コンベア
7,7を掃き出すことにより、レールR内側の枕木M上
に散在するバラストBを確実にコンベア7,7に掃き出
すことができるとともに、回転スイーパブラシ5を停止
した際、バラストBの掃き残しも少なく抑えることがで
きる。また、掃上げシュート6を前後に移動したとして
も、カバー32で掃上げシュート6とコンベア7,7の隙
間が塞がれているから、隙間からバラストBがこぼれ落
ちることもなく、掃上げシュート6で案内されたバラス
トBを確実にコンベア7,7に送り出すことができる。
そして、コンベア7,7上のバラストBはコンベア7,
7で移送されるが、このコンベア7,7の回転方向によ
ってバラストBの移送方向を変えることができる。すな
わち、レールRの内側の道床Aに敷設されるバラストB
が適正量よりも多い場合、両コンベア7,7を相互に外
側に回転するとバラストBは図7に示す矢印a方向に搬
送されてコンベア7,7の外端部のコンベアシュート44
から路肩A1の外側に排出され、一方、レールR内側の
バラストBが適正量よりも少ない場合、前記の両ブレー
ド8,8で路肩部分A1に堆積した余分なバラストBや
枕木M上に散在するバラストBをコンベア7,7で回収
し、このコンベア7,7を逆方向に回転させて相互に内
側に回転すれば、回収したバラストBは図7に示す矢印
b方向に搬送され、両コンベア7,7間の隙間から逆V
字型の分配板45によって左右に振り分けてレールRの内
側に再び落下して補充することができ、このように、レ
ールRの内側に補充したバラストBが枕木M上に散在し
たとしても前記回転スイーパブラシ5によって掃き出す
ことができる。すなわち、コンベア7,7で回収したバ
ラストBをコンベア7,7の回転方向を変えることで、
レールR内におけるバラストBの敷設状況に応じてレー
ルRの内側若しくは路肩A1に選択的に振り分けること
ができる。
【0017】また、回転スイーパブラシ5によって清掃
しきれないレールRの下部やレールRと枕木Mとの境界
部分に残ったバラストBは、取付フレーム13の後端部に
取り付けたはけ状のブラシ21によって掃き出され、かつ
レールRの締結部R1に残ったバラストBは、走行台車
1の最後部に取り付けた回転ブラシ9によって掃き出す
ことができ、特に、掃き出し難い締結部R1を清掃する
回転ブラシ9を図9に示すように、シリンダ66によって
レールRに対して概ね45度後傾に傾斜させてレールR
の内外に接触させることによって、確実に掃き出すこと
ができる。すなわち、回転ブラシ9をレールRに対して
垂直となるように接触させて回転すると、締結部R1に
散在するバラストBを掃き出す一方、締結部R1の周辺
部に堆積するバラストBをも巻き込んでしまい、結果的
に締結部R1にバラストBが残る虞れがあるが、回転ブ
ラシ9をレールRに対して概ね45度傾斜させて接触さ
せているから、掃出方向となる回転ブラシ9の下端側の
みが締結部R1に接触し、掃入方向となる上端側は締結
部R1の周辺部から浮いているから、回転ブラシ9の回
転によって締結部R1の周辺部のバラストBを巻き込む
ことなく、締結部R1のバラストBを効果的に掃き出す
ことができる。
【0018】以上のように、本発明は、回転スイーパブ
ラシ5によって清掃しきれないレールRの締結部R1に
残ったバラストBを回転ブラシ9で掃き出す際、回転ブ
ラシ9をシリンダ66によってレールRに対して概ね45
度傾斜させて締結部R1に接触させることによって、回
転ブラシ9の巻込作用によって、締結部R1の周辺部の
バラストBを巻き込むことなく、締結部R1に残ったバ
ラストBを確実に掃き出すことができる。また、実施例
上の効果として、走行台車1に取り付けた逆ハの字型に
ブレード8,8で鉄道道床Aの路肩部分A1に敷設する
バラストBを内側に掻き寄せ、この掻き寄せたバラスト
Bをブレード8,8の後方側に設けた回転スイパーブラ
シ5で掻き上げ、そのバラストBをコンベア7,7によ
ってレールRの内側に若しくは路肩A1の何れかに選択
的に排出でき、しかも、コンベア7,7と回転スイパー
ブラシ5との間に介在する掃上げシュート6をスライド
シリンダ29によって前後方向に往復動し、かつ、傾動シ
リンダ31によって掃上げシュート6の前後動に連動して
掃上げシュート6を起伏させることにより、レールR内
側の枕木M上に散在するバラストBを確実にコンベア
7,7に掃き出すことができるとともに、回転スイーパ
ブラシ5を停止した際、バラストBの掃き残しも少なく
抑えることができる。
【0019】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、
走行台車や回転スイパーブラシの基本的構造、回転スイ
パーブラシの取り付けフレームの昇降手段及びロック手
段及び掃上げシュートのスライド手段、傾動手段などは
適宜設定すればよい。さらに回転ブラシの傾動装置は、
シリンダに限らず電動モータや油圧モータなどによって
各種タイプのものを用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、レール上を走行する走
行台車にバラストを掻き上げる回転スイパーブラシを設
け、前記レール上を走行しながら道床に敷設するバラス
トを清掃する鉄道道床バラストのスイパー装置におい
て、前記回転スイパーブラシの後方側に前記レール内外
の締結部に散在するバラストを除去する左右一対の回転
ブラシを設け、この回転ブラシを前記走行台車に首振り
自在に連結するとともに、回転ブラシを前記締結部に対
して傾斜させる傾動装置を設けたことにより、レールの
締結部に残ったバラストを確実に除去することのできる
鉄道道床バラストのスイパー装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行台車の側面図である。
【図2】同上走行台車の正面図である。
【図3】同上回転スイパーブラシ付近を拡大した側面図
である。
【図4】同上図3のΙ−Ι線断面図である。
【図5】同上掃上げシュート付近の側面図である。
【図6】同上掃上げシュートの傾斜状態を示す側面図で
ある。
【図7】同上コンベアの正面図である。
【図8】同上回転ブラシの正面図である。
【図9】同上回転ブラシの側面図である。
【符号の説明】
1 走行台車 5 回転スイパーブラシ 9 回転ブラシ 66 シリンダ(傾動装置) A 道床 B バラスト R レール
フロントページの続き (72)発明者 増田 喜孝 千葉県野田市岩名2−14−3 (72)発明者 西山 次男 茨城県古河市大字坂間字北山249−46 (56)参考文献 実開 昭57−160304(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01B 27/04 B61D 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール上を走行する走行台車にバラスト
    を掻き上げる回転スイパーブラシを設け、前記レール上
    を走行しながら道床に敷設するバラストを清掃する鉄道
    道床バラストのスイパー装置において、前記回転スイパ
    ーブラシの後方側に前記レール内外の締結部に散在する
    バラストを除去する左右一対の回転ブラシを設け、この
    回転ブラシを前記走行台車に首振り自在に連結するとと
    もに、回転ブラシを前記締結部に対して傾斜させる傾動
    装置を設けたことを特徴とする鉄道道床バラストのスイ
    パー装置。
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