JP2824531B2 - 合成樹脂基材への帯電防止剤塗布方法及び包装材の製造方法 - Google Patents
合成樹脂基材への帯電防止剤塗布方法及び包装材の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポリオレフイン系又はポリエステル系合成
樹脂不織布基材に帯電防止剤を均一に且つ十分な量にて
塗布する方法及びかかる方法を利用した包装材の製造方
法に関する。
樹脂不織布基材に帯電防止剤を均一に且つ十分な量にて
塗布する方法及びかかる方法を利用した包装材の製造方
法に関する。
従来の技術 例えば、合成樹脂を基材とする包装材、例えば、合成
樹脂不織布からなるランドリー袋、バツグ類、収納袋等
は、静電気が発生し、埃や塵が付着して、汚れやすい。
そのため、従来、包装材における静電気の発生を防止す
るために、帯電防止剤を原料樹脂に混入し、かかる原料
樹脂を加工して、包装材としたり、或いは、先ず、包装
材を製造した後、その表面に帯電防止剤水溶液を塗布
し、帯電防止剤を付着させることが行なわれている。
樹脂不織布からなるランドリー袋、バツグ類、収納袋等
は、静電気が発生し、埃や塵が付着して、汚れやすい。
そのため、従来、包装材における静電気の発生を防止す
るために、帯電防止剤を原料樹脂に混入し、かかる原料
樹脂を加工して、包装材としたり、或いは、先ず、包装
材を製造した後、その表面に帯電防止剤水溶液を塗布
し、帯電防止剤を付着させることが行なわれている。
しかし、従来、知られている多くの帯電防止剤は、そ
の水溶液が、特に、ポリオレフイン系又はポリエステル
系合成樹脂不織布基材との親和性に乏しく、従つて、包
装材の表面にそのような帯電防止剤の水溶液を塗布する
に際して、それを包装材の表面に均一に塗布させ難い。
その結果、包装材には、帯電防止むらが生じたり、或い
は帯電防止剤の付着量が不足して、十分な帯電防止能を
得ることができない。
の水溶液が、特に、ポリオレフイン系又はポリエステル
系合成樹脂不織布基材との親和性に乏しく、従つて、包
装材の表面にそのような帯電防止剤の水溶液を塗布する
に際して、それを包装材の表面に均一に塗布させ難い。
その結果、包装材には、帯電防止むらが生じたり、或い
は帯電防止剤の付着量が不足して、十分な帯電防止能を
得ることができない。
発明が解決しようとする課題 本発明は、ポリオレフイン系又はポリエステル系合成
樹脂不織布基材への帯電防止剤の塗布、特に、従来の帯
電防止能を有する包装材の製造における上記した問題を
解決するためになされたものであつて、ポリオレフイン
系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材の表面に帯電
防止剤の水溶液を均一に且つ十分な量にて塗布すること
ができる方法、及びかかる方法を有利に用いてなるポリ
オレフイン系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材か
らなる包装材の製造方法を提供することを目的とする。
樹脂不織布基材への帯電防止剤の塗布、特に、従来の帯
電防止能を有する包装材の製造における上記した問題を
解決するためになされたものであつて、ポリオレフイン
系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材の表面に帯電
防止剤の水溶液を均一に且つ十分な量にて塗布すること
ができる方法、及びかかる方法を有利に用いてなるポリ
オレフイン系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材か
らなる包装材の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明によるポリオレフイン系又はポリエステル系合
成樹脂不織布基材への帯電防止剤塗布方法は、アルキル
アミドアミン硫酸塩からなる帯電防止剤の水溶液をポリ
オレフイン系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材に
塗布する方法において、高級アルコールのポリオキシエ
チレンエーテルからなる親水化剤を前記帯電防止剤の水
溶液に混入し、又は前記合成樹脂不織布基材に予め上記
親水化剤の水溶液を塗布することを特徴とする。
成樹脂不織布基材への帯電防止剤塗布方法は、アルキル
アミドアミン硫酸塩からなる帯電防止剤の水溶液をポリ
オレフイン系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材に
塗布する方法において、高級アルコールのポリオキシエ
チレンエーテルからなる親水化剤を前記帯電防止剤の水
溶液に混入し、又は前記合成樹脂不織布基材に予め上記
親水化剤の水溶液を塗布することを特徴とする。
更に、本発明による包装材の製造方法は、アルキルア
ミドアミン硫酸塩からなる帯電防止剤の水溶液をポリオ
レフイン系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材に塗
布する包装材の製造方法において、高級アルコールのポ
リオキシエチレンエーテルからなる親水化剤を前記帯電
防止剤の水溶液に混入し、又は前記合成樹脂不織布基材
に予め上記親水化剤の水溶液を塗布することを特徴とす
る。
ミドアミン硫酸塩からなる帯電防止剤の水溶液をポリオ
レフイン系又はポリエステル系合成樹脂不織布基材に塗
布する包装材の製造方法において、高級アルコールのポ
リオキシエチレンエーテルからなる親水化剤を前記帯電
防止剤の水溶液に混入し、又は前記合成樹脂不織布基材
に予め上記親水化剤の水溶液を塗布することを特徴とす
る。
本発明において、帯電防止剤としては、アルキルアミ
ドアミン硫酸塩が用いられる。
ドアミン硫酸塩が用いられる。
アルキルアミドアミン硫酸塩は、アニオン界面活性剤
の1種であつて、例えば、松本油脂製エフコール72が好
適に用いられる。
の1種であつて、例えば、松本油脂製エフコール72が好
適に用いられる。
本発明の方法においては、ポリオレフイン系又はポリ
エステル系合成樹脂不織布基材にかかる帯電防止剤の水
溶液を塗布するに際して、高級アルコールのポリオキシ
エチレンエーテルからなる親水化剤を前記帯電防止剤の
水溶液に混入し、又は前記合成樹脂不織布基材に予め上
記親水化剤の水溶液を塗布して、上記基材を親水化処理
した後、かかる基材に前記帯電防止剤水溶液を塗布す
る。
エステル系合成樹脂不織布基材にかかる帯電防止剤の水
溶液を塗布するに際して、高級アルコールのポリオキシ
エチレンエーテルからなる親水化剤を前記帯電防止剤の
水溶液に混入し、又は前記合成樹脂不織布基材に予め上
記親水化剤の水溶液を塗布して、上記基材を親水化処理
した後、かかる基材に前記帯電防止剤水溶液を塗布す
る。
上記高級アルコールのポリオキシエチレンエーテルと
しては、例えば、東邦化学製ペポールAS−054C等が好適
に用いられる。
しては、例えば、東邦化学製ペポールAS−054C等が好適
に用いられる。
本発明によれば、親水化剤は、これを予め基材上に塗
布し、その後に帯電防止剤の水溶液をその上に塗布して
もよいが、親水化剤を帯電防止剤の水溶液に混入し、こ
れを基材上に塗布するのが工程上、有利である。
布し、その後に帯電防止剤の水溶液をその上に塗布して
もよいが、親水化剤を帯電防止剤の水溶液に混入し、こ
れを基材上に塗布するのが工程上、有利である。
発明の効果 本発明の方法によれば、ポリオレフイン系又はポリエ
ステル系合成樹脂不織布基材上に予め親水化剤を塗布し
て、基材の帯電防止剤水溶液に対する親和性を高め、或
いは親水化剤を帯電防止剤水溶液に混入して、帯電防止
剤水溶液それ自体の基材への親和性を高めるので、帯電
防止剤水溶液を上記合成樹脂不織布基材に対して均一に
且つ十分な量にて塗布することができる。
ステル系合成樹脂不織布基材上に予め親水化剤を塗布し
て、基材の帯電防止剤水溶液に対する親和性を高め、或
いは親水化剤を帯電防止剤水溶液に混入して、帯電防止
剤水溶液それ自体の基材への親和性を高めるので、帯電
防止剤水溶液を上記合成樹脂不織布基材に対して均一に
且つ十分な量にて塗布することができる。
従つて、本発明によれば、例えば、むらなく、帯電防
止能にすぐれる包装材を得ることができる。
止能にすぐれる包装材を得ることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
これら実施例により何ら限定されるものではない。
アルキルアミドアミン硫酸塩である松本油脂製エフコ
ール72(2%水溶液)を帯電防止剤とし、これに種々の
量にて高級アルコールのポリオキシエチレンエーテルで
ある東邦化学製ペポールAS−054Cを混入し、得られた混
合物をポリプロピレン不織布(目付量20g/m2)にグラビ
アコーター(165メツシユ)を用いて塗布して、帯電防
止剤の不織布上への付着量を調べた。結果を第1表に示
す。
ール72(2%水溶液)を帯電防止剤とし、これに種々の
量にて高級アルコールのポリオキシエチレンエーテルで
ある東邦化学製ペポールAS−054Cを混入し、得られた混
合物をポリプロピレン不織布(目付量20g/m2)にグラビ
アコーター(165メツシユ)を用いて塗布して、帯電防
止剤の不織布上への付着量を調べた。結果を第1表に示
す。
例えば、ランドリー袋には、帯電防止剤の付着量は、
3.0g/m2程度が最適であり、本発明によれば、このよう
な最適の付着量を容易に達成することができる。
3.0g/m2程度が最適であり、本発明によれば、このよう
な最適の付着量を容易に達成することができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/16 C09D 5/00 WPI/L(QUESTEL) CA(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】アルキルアミドアミン硫酸塩からなる帯電
防止剤の水溶液をポリオレフイン系又はポリエステル系
合成樹脂不織布基材に塗布する方法において、高級アル
コールのポリオキシエチレンエーテルからなる親水化剤
を前記帯電防止剤の水溶液に混入し、又は前記不織布基
材に予め上記親水化剤の水溶液を塗布することを特徴と
する合成樹脂不織布基材への帯電防止剤塗布方法。 - 【請求項2】アルキルアミドアミン硫酸塩からなる帯電
防止剤の水溶液をポリオレフイン系又はポリエステル系
合成樹脂不織布基材に塗布する包装材の製造方法におい
て、高級アルコールのポリオキシエチレンエーテルから
なる親水化剤を前記帯電防止剤の水溶液に混入し、又は
前記不織布基材に予め上記親水化剤の水溶液を塗布する
ことを特徴とする包装材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21949889A JP2824531B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 合成樹脂基材への帯電防止剤塗布方法及び包装材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21949889A JP2824531B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 合成樹脂基材への帯電防止剤塗布方法及び包装材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0381387A JPH0381387A (ja) | 1991-04-05 |
JP2824531B2 true JP2824531B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=16736399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21949889A Expired - Fee Related JP2824531B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 合成樹脂基材への帯電防止剤塗布方法及び包装材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2824531B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6764665B2 (ja) * | 2016-03-17 | 2020-10-07 | 東京応化工業株式会社 | 表面処理方法、帯電防止剤及び親水化処理剤 |
-
1989
- 1989-08-25 JP JP21949889A patent/JP2824531B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0381387A (ja) | 1991-04-05 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |