JP2824530B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
使い捨ておむつInfo
- Publication number
- JP2824530B2 JP2824530B2 JP1209388A JP20938889A JP2824530B2 JP 2824530 B2 JP2824530 B2 JP 2824530B2 JP 1209388 A JP1209388 A JP 1209388A JP 20938889 A JP20938889 A JP 20938889A JP 2824530 B2 JP2824530 B2 JP 2824530B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disposable diaper
- top sheet
- oxide adduct
- surfactant
- ethylene oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来の技術 使い捨ておむつは、基本的には、防水性基材と表面
材、即ち、トツプシートとの間に吸水性樹脂の層を包み
込んで構成されている。上記トツプシートは、通常、ポ
リプロピレンのようなポリオレフイン樹脂繊維の不織布
からなり、尿等を速やかにトツプシートを透過させ、吸
水性樹脂に吸収させるために、親水化処理が施されてい
る。
材、即ち、トツプシートとの間に吸水性樹脂の層を包み
込んで構成されている。上記トツプシートは、通常、ポ
リプロピレンのようなポリオレフイン樹脂繊維の不織布
からなり、尿等を速やかにトツプシートを透過させ、吸
水性樹脂に吸収させるために、親水化処理が施されてい
る。
従来、このトツプシートの親水化処理のためには、脂
肪族エーテル系や脂肪酸エステル系の界面活性剤が用い
られているが、トツプシートを十分に親水化するには、
10.0以上もの高いHLB値を有する界面活性剤の高濃度溶
液を用いて、界面活性剤を高い割合にて付着させること
が必要とされている。その結果、トツプシートのぬめり
感が強く、施用に際して、感触が悪い。
肪族エーテル系や脂肪酸エステル系の界面活性剤が用い
られているが、トツプシートを十分に親水化するには、
10.0以上もの高いHLB値を有する界面活性剤の高濃度溶
液を用いて、界面活性剤を高い割合にて付着させること
が必要とされている。その結果、トツプシートのぬめり
感が強く、施用に際して、感触が悪い。
他方、トツプシートの親水化処理は、工業的には、通
常、グラビアコーターを用いて、界面活性剤溶液をトツ
プシートにコーテイングすることによつて行なわれる。
従つて、用いる界面活性剤溶液の濃度が高いときは、槽
やロール等、処理設備に付着した界面活性剤の洗浄が非
常に困難である。
常、グラビアコーターを用いて、界面活性剤溶液をトツ
プシートにコーテイングすることによつて行なわれる。
従つて、用いる界面活性剤溶液の濃度が高いときは、槽
やロール等、処理設備に付着した界面活性剤の洗浄が非
常に困難である。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、従来の使い捨ておむつのトツプシート
の親水化処理における上記した問題を解決するために鋭
意研究した結果、脂肪族第２級アルコールへのエチレン
オキサイド及び／又はプロピレンオキサイド付加物がHL
B値が６〜７程度の低いものであるにもかかわらず、親
水性が非常に強く、従つて、この界面活性剤を親水化剤
として用いれば、低濃度溶液のコーテイングによつて、
少量の付着量にてトツプシートに高い親水性を与えるこ
とができ、かくして、前述したようなトツプシートにぬ
めり感を生じさせることなく、しかも、処理設備の洗浄
も容易であることを見出して、本発明に至つたものであ
る。
の親水化処理における上記した問題を解決するために鋭
意研究した結果、脂肪族第２級アルコールへのエチレン
オキサイド及び／又はプロピレンオキサイド付加物がHL
B値が６〜７程度の低いものであるにもかかわらず、親
水性が非常に強く、従つて、この界面活性剤を親水化剤
として用いれば、低濃度溶液のコーテイングによつて、
少量の付着量にてトツプシートに高い親水性を与えるこ
とができ、かくして、前述したようなトツプシートにぬ
めり感を生じさせることなく、しかも、処理設備の洗浄
も容易であることを見出して、本発明に至つたものであ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、防水性基材とポリオレフイン樹脂不織布か
らなるトツプシートとの間に吸水性樹脂の層を包み込ん
でなる使い捨ておむつにおいて、上記トツプシートが第
２級脂肪族アルコールへのエチレンオキサイド及び／又
はプロピレンオキサイド付加物にて親水化処理されてい
ることを特徴とする。
らなるトツプシートとの間に吸水性樹脂の層を包み込ん
でなる使い捨ておむつにおいて、上記トツプシートが第
２級脂肪族アルコールへのエチレンオキサイド及び／又
はプロピレンオキサイド付加物にて親水化処理されてい
ることを特徴とする。
本発明において用いられる上記第２級脂肪族アルコー
ルへのエチレンオキサイド及び／又はプロピレンオキサ
イド付加物としては、例えば、一般式 （式中、Ｒは、炭素数６〜12のアルキル基、ｍ及びｎ
は、ｍ＋ｎ≧６を満たす０〜10の整数を示す。） で表わされるものが好適に用いられる。このような界面
活性剤は、市販品を入手することができる。例えば、東
邦化学（株）製のペポールAS−054Cは、上記一般式にお
いて、Ｒが炭素数９のアルキル基、平均値にてｍが7.
6、ｎが5.4であるものを主成分としている。
ルへのエチレンオキサイド及び／又はプロピレンオキサ
イド付加物としては、例えば、一般式 （式中、Ｒは、炭素数６〜12のアルキル基、ｍ及びｎ
は、ｍ＋ｎ≧６を満たす０〜10の整数を示す。） で表わされるものが好適に用いられる。このような界面
活性剤は、市販品を入手することができる。例えば、東
邦化学（株）製のペポールAS−054Cは、上記一般式にお
いて、Ｒが炭素数９のアルキル基、平均値にてｍが7.
6、ｎが5.4であるものを主成分としている。
本発明においては、トツプシートに上記のような界面
活性剤を0.06〜0.25g/m2の割合で付着させることによつ
て、ぬめり感なしに、トツプシートに要求される親水性
を与えることができる。従来の脂肪族エーテル系や脂肪
酸エステル系の界面活性剤によれば、トツプシートへの
付着量が上記のような範囲であるとき、トツプシート
は、要求される親水性をもたない。
活性剤を0.06〜0.25g/m2の割合で付着させることによつ
て、ぬめり感なしに、トツプシートに要求される親水性
を与えることができる。従来の脂肪族エーテル系や脂肪
酸エステル系の界面活性剤によれば、トツプシートへの
付着量が上記のような範囲であるとき、トツプシート
は、要求される親水性をもたない。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、界面活性剤として前
記脂肪族第２級アルコールへのエチレンオキサイド及び
／又はプロピレンオキサイド付加物を用いることによつ
て、トツプシートへの界面活性剤の付着量を少なくする
ことができるので、トツプシートにぬめり感が生じず、
しかも、低濃度の界面活性剤溶液を用いることができる
ので、処理設備の洗浄も容易である。
記脂肪族第２級アルコールへのエチレンオキサイド及び
／又はプロピレンオキサイド付加物を用いることによつ
て、トツプシートへの界面活性剤の付着量を少なくする
ことができるので、トツプシートにぬめり感が生じず、
しかも、低濃度の界面活性剤溶液を用いることができる
ので、処理設備の洗浄も容易である。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
これら実施例により何ら限定されるものではない。
ポリプロピレン不織布に第１表に示す付着量にて界面
活性剤溶液を塗布して親水化し、不織布への付着量（固
形分）とその親水性を調べた。比較例においては、界面
活性剤として、ノニルフエノールエチレンオキサイド付
加物を用い、発明例においては、界面活性剤として、前
記ペポールAS−054Cを用いた。親水性は、45゜法によ
る。結果を第１表に示す。
活性剤溶液を塗布して親水化し、不織布への付着量（固
形分）とその親水性を調べた。比較例においては、界面
活性剤として、ノニルフエノールエチレンオキサイド付
加物を用い、発明例においては、界面活性剤として、前
記ペポールAS−054Cを用いた。親水性は、45゜法によ
る。結果を第１表に示す。
使い捨ておむつには、トツプシートの親水性として、
一般的には、45゜法にて10cm以下が要求され、特に、界
面活性剤の付着量が0.15〜0.25g/m2の範囲にて7cm以下
が好ましい。本発明によれば、少量の界面活性剤を付着
させることによつて上記要求を満足させることができる
ので、トツプシートにはぬめり感がなく、施用に際し
て、感触がよい。
一般的には、45゜法にて10cm以下が要求され、特に、界
面活性剤の付着量が0.15〜0.25g/m2の範囲にて7cm以下
が好ましい。本発明によれば、少量の界面活性剤を付着
させることによつて上記要求を満足させることができる
ので、トツプシートにはぬめり感がなく、施用に際し
て、感触がよい。
尚、45゜法による親水性の測定操作は次のとおりであ
る。45゜傾斜面にキツチンペーパーを３枚重ねにして載
置し、その上にトツプシートを重ね、次いで、45゜面に
向けて取付けたビユーレツトから着色水を1.5cc/3秒の
割合にて1.5ccを連続的に滴下する。この滴下終了後、
着色液の流れた距離をmm単位で測定する。
る。45゜傾斜面にキツチンペーパーを３枚重ねにして載
置し、その上にトツプシートを重ね、次いで、45゜面に
向けて取付けたビユーレツトから着色水を1.5cc/3秒の
割合にて1.5ccを連続的に滴下する。この滴下終了後、
着色液の流れた距離をmm単位で測定する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A41B 13/00 A61F 13/00 A61F 5/44
Claims (4)
- 【請求項１】防水性基材とポリオレフイン樹脂不織布か
らなるトツプシートとの間に吸水性樹脂の層を包み込ん
でなる使い捨ておむつにおいて、上記トツプシートが第
２級脂肪族アルコールへのエチレンオキサイド及び／又
はプロピレンオキサイド付加物にて親水化処理されてい
ることを特徴とする使い捨ておむつ。 - 【請求項２】トツプシートに第２級脂肪族アルコールへ
のエチレンオキサイド及び／又はプロピレンオキサイド
付加物が0.06〜0.25g/m2の割合にて付着されていること
を特徴とする請求項第１項記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項３】トツプシートがポリプロピレン樹脂不織布
からなることを特徴とする請求項第１項又は第２項に記
載の使い捨ておむつ。 - 【請求項４】第２級脂肪族アルコールへのエチレンオキ
サイド及び／又はプロピレンオキサイド付加物が一般式 （式中、Ｒは、炭素数６〜12のアルキル基、ｍ及びｎ
は、ｍ＋ｎ≧６を満たす０〜10の整数を示す。） で表わされるものである請求項第１項又は第２項に記載
の使い捨ておむつ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1209388A JP2824530B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | 使い捨ておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1209388A JP2824530B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | 使い捨ておむつ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0373144A JPH0373144A (ja) | 1991-03-28 |
| JP2824530B2 true JP2824530B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=16572082
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1209388A Expired - Lifetime JP2824530B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | 使い捨ておむつ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2824530B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5411618A (en) * | 1993-11-24 | 1995-05-02 | Paper Converting Machine Company | Method and apparatus for producing waistband-equipped disposable diapers |
-
1989
- 1989-08-11 JP JP1209388A patent/JP2824530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0373144A (ja) | 1991-03-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080911 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090911 Year of fee payment: 11 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |