JP2824139B2 - 環状ブンテ塩変性シリコーン - Google Patents
環状ブンテ塩変性シリコーンInfo
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- cyclic
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- silicone
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- Silicon Polymers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な環状ブンテ塩変性シリコーンに関す
るもので、本発明の環状ブンテ塩変性シリコーンは、特
に毛髪処理剤組成物に配合されるコンディショニング成
分等として有用なものである。
るもので、本発明の環状ブンテ塩変性シリコーンは、特
に毛髪処理剤組成物に配合されるコンディショニング成
分等として有用なものである。
毛髪の枝毛を防止するために、コンディショニング成
分として高分子シリコーンを配合した毛髪処理剤(特開
平1−273513号公報)がある。この毛髪処理剤は、毛髪
表面のすべりを向上させることによりブラッシング過程
での枝毛/切れ毛を防止しようとするものである。
分として高分子シリコーンを配合した毛髪処理剤(特開
平1−273513号公報)がある。この毛髪処理剤は、毛髪
表面のすべりを向上させることによりブラッシング過程
での枝毛/切れ毛を防止しようとするものである。
しかしながら、上記の従来の毛髪処理剤は、コンディ
ショニング成分が単に物理吸着作用のみにより毛髪表面
に吸着されるものであるため、毛髪に適用された後シャ
ンプーによりコンディショニング成分が脱落し易く、毛
髪につやを賦与できない問題がある。
ショニング成分が単に物理吸着作用のみにより毛髪表面
に吸着されるものであるため、毛髪に適用された後シャ
ンプーによりコンディショニング成分が脱落し易く、毛
髪につやを賦与できない問題がある。
従って、本発明の目的は、新規なシリコーン化合物、
特に、毛髪につやを賦与できる毛髪処理剤組成物のコン
ディショニング成分として有用なシリコーン化合物を提
供することにある。
特に、毛髪につやを賦与できる毛髪処理剤組成物のコン
ディショニング成分として有用なシリコーン化合物を提
供することにある。
本発明者らは、鋭意研究した結果、下記一般式(I)
で示される環状ブンテ塩変性シリコーンが上記目的を達
成し得る化合物であることを知見し、本発明に到達し
た。
で示される環状ブンテ塩変性シリコーンが上記目的を達
成し得る化合物であることを知見し、本発明に到達し
た。
〔上記一般式(I)中、Xはアルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム、アミン又は第4級アンモニウ
ム塩を示し、nは4〜10の整数、mは3〜11の整数であ
る。〕 以下、本発明の環状ブンテ塩変性シリコーンについて
詳述する。
土類金属、アンモニウム、アミン又は第4級アンモニウ
ム塩を示し、nは4〜10の整数、mは3〜11の整数であ
る。〕 以下、本発明の環状ブンテ塩変性シリコーンについて
詳述する。
本発明の前記一般式(I)で示される環状ブンテ塩変
性シリコーン(以下、環状シリコーンという)におい
て、Xで示されるアルカリ金属としては、ナトリウム、
カリウム、リチウム等が挙げられ、アルカリ土類金属と
しては、マグネシウム、カルシウム等が挙げられ、アミ
ンとしては、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノ酸類
等が挙げられ、また、第4級アンモニウム塩としては、
分岐鎖又は直鎖アルキル基を有するモノ又はジ長鎖アル
キル第4級アンモニウム塩、及びそのポリオキシアルキ
レン付加物等が挙げられる。
性シリコーン(以下、環状シリコーンという)におい
て、Xで示されるアルカリ金属としては、ナトリウム、
カリウム、リチウム等が挙げられ、アルカリ土類金属と
しては、マグネシウム、カルシウム等が挙げられ、アミ
ンとしては、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノ酸類
等が挙げられ、また、第4級アンモニウム塩としては、
分岐鎖又は直鎖アルキル基を有するモノ又はジ長鎖アル
キル第4級アンモニウム塩、及びそのポリオキシアルキ
レン付加物等が挙げられる。
上記環状シリコーンは、例えば、次のようにして製造
される。
される。
先ず、モノメチルシクロポリシロキサンとアリルグリ
シジルエーテルとを反応させる。
シジルエーテルとを反応させる。
この反応は、塩化白金酸、炭素,アルミナ等に担持さ
れた白金触媒、白金のオレフィン錯体、ホスフィン錯体
によって触媒される。また、第VIII族遷移金属元素の錯
体によっても触媒される。上記反応は、これらの触媒の
存在下に、室温〜200℃程度の温度で0.5〜10時間程度行
う。また、この際の両者の使用割合(モル比)は、モノ
メチルシクロポリシロキサン:アリルグリシジルエーテ
ル=1:1〜1:10とするのが好ましい。
れた白金触媒、白金のオレフィン錯体、ホスフィン錯体
によって触媒される。また、第VIII族遷移金属元素の錯
体によっても触媒される。上記反応は、これらの触媒の
存在下に、室温〜200℃程度の温度で0.5〜10時間程度行
う。また、この際の両者の使用割合(モル比)は、モノ
メチルシクロポリシロキサン:アリルグリシジルエーテ
ル=1:1〜1:10とするのが好ましい。
次に、上記反応で得られた反応生成物にチオ硫酸塩を
作用させて、該反応生成物のエポキシ環を開環させる。
作用させて、該反応生成物のエポキシ環を開環させる。
この開環反応は、相間移動触媒、例えば下記式(II)
で示される化合物の存在下に、水及びエタノール混合溶
媒、水−イソプロパノール混合溶媒等の溶媒を用いて、
室温〜還流程度の温度で0.5〜24時間程度、上記反応生
成物に上記チオ硫酸塩を作用させて行う。また、この
際、反応液のpHが上昇するので、HCl溶液、H2SO4溶液、
H3PO4溶液等でpHを5〜9内に維持しながら反応を行う
ことが好ましい。また、上記反応生成物と上記チオ硫酸
塩との使用割合(モル比)は、反応生成物:チオ硫酸塩
=1:1〜1:3とするのが好ましい。
で示される化合物の存在下に、水及びエタノール混合溶
媒、水−イソプロパノール混合溶媒等の溶媒を用いて、
室温〜還流程度の温度で0.5〜24時間程度、上記反応生
成物に上記チオ硫酸塩を作用させて行う。また、この
際、反応液のpHが上昇するので、HCl溶液、H2SO4溶液、
H3PO4溶液等でpHを5〜9内に維持しながら反応を行う
ことが好ましい。また、上記反応生成物と上記チオ硫酸
塩との使用割合(モル比)は、反応生成物:チオ硫酸塩
=1:1〜1:3とするのが好ましい。
このようにして、本発明の前記一般式(I)で示され
る環状ブンテ塩変性シリコーンを得ることができる。
る環状ブンテ塩変性シリコーンを得ることができる。
本発明の環状シリコーンは、150℃で分解する白〜淡
黄色の固体である。
黄色の固体である。
上述の本発明の環状シリコーンは、特に毛髪処理剤組
成物(シャンプー、リンス、トリートメント、スタイリ
ング剤、パーマネントウェーブ剤、ヘアカラー、ブリー
チ剤等)に配合されるコンディショニング成分として有
用な他、織物、繊維、紙等の表面処理剤等として有用な
ものである。
成物(シャンプー、リンス、トリートメント、スタイリ
ング剤、パーマネントウェーブ剤、ヘアカラー、ブリー
チ剤等)に配合されるコンディショニング成分として有
用な他、織物、繊維、紙等の表面処理剤等として有用な
ものである。
以下に本発明の環状シリコーンの製造を示す実施例及
び本発明の環状シリコーンを毛髪処理剤組成物のコンデ
ィショニング成分として用いた場合の使用例を挙げる。
び本発明の環状シリコーンを毛髪処理剤組成物のコンデ
ィショニング成分として用いた場合の使用例を挙げる。
実施例1 前記一般式(I)において、n=4、m=3、X=ナト
リウムである環状シリコーンの合成 (1)テトラメチルシクロテトラシロキサン50g及びア
リルグリシジルエーテル123.4gを300ml容三つ口フラス
コに仕込む。充分撹拌を行いながら、2%塩化白金酸イ
ソプロパノール溶液を30μ加える。2時間後、反応混
合物から減圧蒸留によって過剰なアリルグリシジルエー
テルを留去すると、無色透明な液体120gが得られた。こ
の液体は、下記式(III)で示されるシリコーン化合物
である。
リウムである環状シリコーンの合成 (1)テトラメチルシクロテトラシロキサン50g及びア
リルグリシジルエーテル123.4gを300ml容三つ口フラス
コに仕込む。充分撹拌を行いながら、2%塩化白金酸イ
ソプロパノール溶液を30μ加える。2時間後、反応混
合物から減圧蒸留によって過剰なアリルグリシジルエー
テルを留去すると、無色透明な液体120gが得られた。こ
の液体は、下記式(III)で示されるシリコーン化合物
である。
(2)上記(1)で得られたシリコーン化合物15g、Na2
S2O3・5H2O 21.4g、水35.2g、エタノール60.6g、0.1%
フェノールフタレイン溶液0.5g及び前記式(II)で示さ
れる化合物0.4gを300ml容三つ口フラスコに仕込み、80
℃に加熱撹拌する。反応中、pHが上昇するが、10%HCl
溶液で中和しながら反応を継続する。反応は2時間で終
了する。次いで、反応溶液から水を減圧留去し、エタノ
ール500mlを添加し加熱する。不溶の塩を濾別し、濾液
を濃縮すると、白〜淡黄色固体の目的物26gが得られ
た。
S2O3・5H2O 21.4g、水35.2g、エタノール60.6g、0.1%
フェノールフタレイン溶液0.5g及び前記式(II)で示さ
れる化合物0.4gを300ml容三つ口フラスコに仕込み、80
℃に加熱撹拌する。反応中、pHが上昇するが、10%HCl
溶液で中和しながら反応を継続する。反応は2時間で終
了する。次いで、反応溶液から水を減圧留去し、エタノ
ール500mlを添加し加熱する。不溶の塩を濾別し、濾液
を濃縮すると、白〜淡黄色固体の目的物26gが得られ
た。
得られた目的物の分子量及びスペクトルデータ等は、
次の通りであった。
次の通りであった。
・150℃で分解 ・分子量 1241.6 ・スペクトルデータ 使用例1 下記第1表に示す処方に従い、第1剤及び第2剤から
なる2剤式組成物(本発明品及び比較品)をそれぞれ調
製した。これらの組成物を、下記第1表に示す適用法に
より日本人黒髪パーマ処理毛に適用し、得られた効果を
下記第1表に示した。
なる2剤式組成物(本発明品及び比較品)をそれぞれ調
製した。これらの組成物を、下記第1表に示す適用法に
より日本人黒髪パーマ処理毛に適用し、得られた効果を
下記第1表に示した。
*1 実施例1で得られた環状シリコーン〔前記一般式
(I)において、n=4、m=3、X=ナトリウムであ
る化合物〕。
(I)において、n=4、m=3、X=ナトリウムであ
る化合物〕。
*2 (1)使用直前に混合〔第1剤/第2剤=20/80
(重量比)〕後、髪全体に塗布、30分放置→すすぎ→シ
ャンプー→乾燥。
(重量比)〕後、髪全体に塗布、30分放置→すすぎ→シ
ャンプー→乾燥。
(2)第2剤を髪全体に塗布、40℃で10分放置→
第2剤と同量の第1剤を髪全体に塗布、40℃で20分放置
→すすぎ→シャンプー→乾燥。
第2剤と同量の第1剤を髪全体に塗布、40℃で20分放置
→すすぎ→シャンプー→乾燥。
*3 肉眼判定 ○:良、△:どちらともいえない、×:悪い 〔発明の効果〕 本発明の新規な環状ブンテ塩変性シリコーンは、特
に、毛髪処理剤組成物のコンディショニング成分として
有用なものであり、本発明のシリコーンを用いた毛髪処
理剤組成物は、毛髪につやを賦与できる。また、本発明
の環状ブンテ塩変性シリコーンは、織物、繊維、紙等の
表面処理剤等としても有用なものである。
に、毛髪処理剤組成物のコンディショニング成分として
有用なものであり、本発明のシリコーンを用いた毛髪処
理剤組成物は、毛髪につやを賦与できる。また、本発明
の環状ブンテ塩変性シリコーンは、織物、繊維、紙等の
表面処理剤等としても有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 佳子 東京都墨田区文花2―1―3 花王株式 会社東京研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 77/392 C08G 77/28
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(I)で示される環状ブンテ塩
変性シリコーン。 〔上記一般式(I)中、Xはアルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム、アミン又は第4級アンモニウム
塩を示し、nは4〜10の整数、mは3〜11の整数であ
る。〕
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23299690A JP2824139B2 (ja) | 1990-09-03 | 1990-09-03 | 環状ブンテ塩変性シリコーン |
DE1991615602 DE69115602T3 (de) | 1990-07-04 | 1991-07-03 | Haarbehandlungszusammensetzung |
EP19910111026 EP0472858B2 (en) | 1990-07-04 | 1991-07-03 | Hair treatment composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23299690A JP2824139B2 (ja) | 1990-09-03 | 1990-09-03 | 環状ブンテ塩変性シリコーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04114037A JPH04114037A (ja) | 1992-04-15 |
JP2824139B2 true JP2824139B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=16948170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23299690A Expired - Fee Related JP2824139B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-09-03 | 環状ブンテ塩変性シリコーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2824139B2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-03 JP JP23299690A patent/JP2824139B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04114037A (ja) | 1992-04-15 |
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Legal Events
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