JP2822346B2 - 生体内部刺激用電極 - Google Patents
生体内部刺激用電極Info
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- JP2822346B2 JP2822346B2 JP25317289A JP25317289A JP2822346B2 JP 2822346 B2 JP2822346 B2 JP 2822346B2 JP 25317289 A JP25317289 A JP 25317289A JP 25317289 A JP25317289 A JP 25317289A JP 2822346 B2 JP2822346 B2 JP 2822346B2
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- electrode
- needle
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- absorbent
- thread
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばペースメーカー用電極のような生体
内部刺激用電極に関する。
内部刺激用電極に関する。
従来から使用されているペースメーカー用電極は第3
図に示す構造である。先端には心臓にペースメーカー電
極を通すためのカギ状の針(湾曲針)1(約15mm)が付
設されており、カギ状の針1から通常約45mm程度の部分
は絶縁被覆がなく導線が露出した部分2を有しており、
第4図A,Bにみられるように導線は露出部分2において
心筋12と接触状態を保つ。心臓から体外の電源にいたる
導線はすべて絶縁被覆された部分3(通常約600mm)よ
り構成されており、その端末には体外の電源に接続する
ためのターミナルとして直線状の針(直針)4(通常約
50mm)が付設されている。そして、カギ状の針1により
心筋12に導線を通し、カギ状の針1を導線から切断、除
去し吸収性糸5により導線部分を心筋12に結びつけ、心
臓にペースメーカー用電極を固定する方法が採用されて
いる。
図に示す構造である。先端には心臓にペースメーカー電
極を通すためのカギ状の針(湾曲針)1(約15mm)が付
設されており、カギ状の針1から通常約45mm程度の部分
は絶縁被覆がなく導線が露出した部分2を有しており、
第4図A,Bにみられるように導線は露出部分2において
心筋12と接触状態を保つ。心臓から体外の電源にいたる
導線はすべて絶縁被覆された部分3(通常約600mm)よ
り構成されており、その端末には体外の電源に接続する
ためのターミナルとして直線状の針(直針)4(通常約
50mm)が付設されている。そして、カギ状の針1により
心筋12に導線を通し、カギ状の針1を導線から切断、除
去し吸収性糸5により導線部分を心筋12に結びつけ、心
臓にペースメーカー用電極を固定する方法が採用されて
いる。
ところが、ペースメーカー用電極は手術後約2週間
位、心筋に固定しておく必要があるが、第4図に示すよ
うに手術のさい吸収性糸5で心筋に結びつけておいて
も、固定が不完全で電極が心臓から抜けてしまうおそれ
が大きく取扱いに細心の注意が必要であった。その上、
心臓の手術のさい使用されるペースメーカー電極の数は
2〜4本程度必要であり、1本の電極を結びつけるのに
要する時間はベテランでも約5分を要するため、2〜4
本を縫い付けるには10〜20分を必要とする。
位、心筋に固定しておく必要があるが、第4図に示すよ
うに手術のさい吸収性糸5で心筋に結びつけておいて
も、固定が不完全で電極が心臓から抜けてしまうおそれ
が大きく取扱いに細心の注意が必要であった。その上、
心臓の手術のさい使用されるペースメーカー電極の数は
2〜4本程度必要であり、1本の電極を結びつけるのに
要する時間はベテランでも約5分を要するため、2〜4
本を縫い付けるには10〜20分を必要とする。
手術において、その必要時間の短縮は患者にとって
も、また手術を行う側にとっても強く望まれているとこ
ろである。
も、また手術を行う側にとっても強く望まれているとこ
ろである。
本発明の目的は、生体の所定個所に手術時に導線を吸
収性糸等で結びつける必要がなく、その上、従来のもの
より所定個所から抜けたり、はずれたりする心配がな
く、かつ、不必要となった時点では簡単に抜きとること
のできる生体内部刺激用電極を提供する点にある。
収性糸等で結びつける必要がなく、その上、従来のもの
より所定個所から抜けたり、はずれたりする心配がな
く、かつ、不必要となった時点では簡単に抜きとること
のできる生体内部刺激用電極を提供する点にある。
本発明の生体内部刺激用電極は、針と絶縁被覆された
導線よりなり、針の近傍の導線が生体と接触させるため
絶縁被覆されていない構造をもつ生体内刺激用電極にお
いて、針の基部近くに吸収性糸を固着させたことを特徴
とするものである。
導線よりなり、針の近傍の導線が生体と接触させるため
絶縁被覆されていない構造をもつ生体内刺激用電極にお
いて、針の基部近くに吸収性糸を固着させたことを特徴
とするものである。
吸収性糸は引き抜き方向に対して逆うようにスカート
状に2〜10本程度固着しておくのが好ましい。通常導線
は断線をできるだけ避けるため、金属細線を複数本より
合せて製造されているので、吸収性糸をこのより線内を
通してくの字状に係止するだけで吸収性糸は導線に充分
固着させることができるが、固着の手段はこれのみに限
定されるものではない。吸収性糸の長さ、すなわち前記
スカート状部のスカートの丈は、これにより電極が生体
から抜け落ちることがない程度の長さがあればよく、通
常10〜30mmあれば充分である。
状に2〜10本程度固着しておくのが好ましい。通常導線
は断線をできるだけ避けるため、金属細線を複数本より
合せて製造されているので、吸収性糸をこのより線内を
通してくの字状に係止するだけで吸収性糸は導線に充分
固着させることができるが、固着の手段はこれのみに限
定されるものではない。吸収性糸の長さ、すなわち前記
スカート状部のスカートの丈は、これにより電極が生体
から抜け落ちることがない程度の長さがあればよく、通
常10〜30mmあれば充分である。
吸収性糸は、従来から公知のものがいずれも使用でき
るが、電極挿入の必要性がなくなった時点で吸収性糸が
生体に吸収されてしまうように、その必要性の長短にあ
わせて吸収性糸を選択する必要がある。
るが、電極挿入の必要性がなくなった時点で吸収性糸が
生体に吸収されてしまうように、その必要性の長短にあ
わせて吸収性糸を選択する必要がある。
吸収性糸としては、(イ)天然吸収性糸と(ロ)合成
吸収性糸とに大別でき、(イ)としては羊の小腸粘膜下
組織から作ったカットグート(Cat gut)が知られてお
り、これはクロム処理の有無によりさらに2つに細分化
されている、クロムの量が多いほど溶解までの期間が延
長される。クロムで処理しないカットグートは7〜10日
間で生体内に吸収される。(ロ)としては、ポリグリコ
ール酸系(商品名Dexon等)、ポリグラチン系(商品名V
icryl等)、キチン系などが知られており、これらは通
常30〜40日間その張力を保持している。
吸収性糸とに大別でき、(イ)としては羊の小腸粘膜下
組織から作ったカットグート(Cat gut)が知られてお
り、これはクロム処理の有無によりさらに2つに細分化
されている、クロムの量が多いほど溶解までの期間が延
長される。クロムで処理しないカットグートは7〜10日
間で生体内に吸収される。(ロ)としては、ポリグリコ
ール酸系(商品名Dexon等)、ポリグラチン系(商品名V
icryl等)、キチン系などが知られており、これらは通
常30〜40日間その張力を保持している。
本発明器は、心臓のペースメーカー用電極として使用
できるのは勿論のこと、電極により生体内部を刺激する
必要がある場合には人間をはじめすべての動物のすべて
の生体個所に使用できる。
できるのは勿論のこと、電極により生体内部を刺激する
必要がある場合には人間をはじめすべての動物のすべて
の生体個所に使用できる。
本発明の生体内部刺激用電極は、その導線露出部を生
体の所定個所に手術時に吸収性糸等で結びつける必要が
なく、手術時間を短縮できるうえ、従来品より確実に電
極を所定個所に係止することができる。また、電極を抜
きとるべき時期がきたときには、従来品と同様簡単に抜
きとることができる。
体の所定個所に手術時に吸収性糸等で結びつける必要が
なく、手術時間を短縮できるうえ、従来品より確実に電
極を所定個所に係止することができる。また、電極を抜
きとるべき時期がきたときには、従来品と同様簡単に抜
きとることができる。
第1図は、本発明の生体内部刺激用電極の1つの具体例
を示すものであり、第2図Aは、第1図の本発明の生体
内部刺激用電極をその先端のカギ状の針を用いて心臓に
通したところであり、Bはそのカギ状の針部分を切断し
て吸収性糸よりなるスカート状部で固定したところを示
す。第3図は、従来品の電極であり、第4図A,Bは従来
品を用いて心臓に固定する場合のプロセスを示すもので
あり、第2図A,Bにそれぞれ対応している。 1……カギ状の針、2……導線の露出部 3……導線の絶縁被覆部 4……ターミナル、5……吸収性糸 6……導線に固着した吸収性糸 11……心外膜、12……心筋 13……心内膜、14……心内腔
を示すものであり、第2図Aは、第1図の本発明の生体
内部刺激用電極をその先端のカギ状の針を用いて心臓に
通したところであり、Bはそのカギ状の針部分を切断し
て吸収性糸よりなるスカート状部で固定したところを示
す。第3図は、従来品の電極であり、第4図A,Bは従来
品を用いて心臓に固定する場合のプロセスを示すもので
あり、第2図A,Bにそれぞれ対応している。 1……カギ状の針、2……導線の露出部 3……導線の絶縁被覆部 4……ターミナル、5……吸収性糸 6……導線に固着した吸収性糸 11……心外膜、12……心筋 13……心内膜、14……心内腔
Claims (1)
- 【請求項1】針と絶縁被覆された導線よりなり、針の近
傍の導線が生体と接触させるため絶縁被覆されていない
構造をもつ生体内刺激用電極において、針の基部近くに
吸収性糸を固着させたことを特徴とする生体内部刺激用
電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25317289A JP2822346B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 生体内部刺激用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25317289A JP2822346B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 生体内部刺激用電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03112566A JPH03112566A (ja) | 1991-05-14 |
JP2822346B2 true JP2822346B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=17247537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25317289A Expired - Fee Related JP2822346B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 生体内部刺激用電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2822346B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1558332A2 (en) | 2002-11-07 | 2005-08-03 | Axiom Medical Inc. | Epicardial heartwire, chest tube with epicardial heartwire, and method of use |
US8918193B2 (en) | 2006-08-16 | 2014-12-23 | Vahe S. Yacoubian | Heart wire |
-
1989
- 1989-09-28 JP JP25317289A patent/JP2822346B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03112566A (ja) | 1991-05-14 |
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Legal Events
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