JP2821908B2 - ブームスプレーヤ - Google Patents

ブームスプレーヤ

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JP2821908B2
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boom
joint
booms
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達仁 青山
行雄 宮下
力夫 山野
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東洋農機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はブームスプレーヤのブームの開閉装置の改良
に関する。
[従来の技術] 近年トラスタが大型化すると共に、ブームスプレーヤ
も大型化してきた。その結果、作業幅も増大し、ブーム
の展開全長も長くなった。ブームの全長が長くなる程、
圃場での走行回数が減少し、トラクタの踏圧の障害も低
減するため、ブームの全長はますます長大化する傾向に
ある。長大化したブームは三つ折、五つ折、まれには七
つ折に折たたまれるが、従来、折り目の関節ごとに操作
レバーが設けられていた。
[発明が解決しようとする課題] 片側を三つ折り以上に下りたたむブームの関節ごとに
操作レバーを設けると、次のような問題が生ずる。
a)ブームの下りたたみ方法が複雑になる b)ブームの開閉操作が複雑になり時間がかかる c)ブームを閉じた状態で走行する場合、破損を防止す
るため支持金具が必要になるが、支持金具を付ける操作
も煩わしい d)複雑な操作のため作業能率が悪く誤操作の危険もあ
る 本発明は上記問題を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、短時間に簡単な操作で、
完全に開閉することができるブームを備えたスプレーヤ
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本発明が採用する手段は、
センターブームの両端に関節を介して折りたたみ可能に
左右複数本のブームを接続する方式のブームスプレーヤ
において、関節を固定部とその固定部に対して関節軸を
中心に回動する回動部から形成し、最先のブームの関節
を除く関節の固定部にスプロケット等の伝達ホイールを
関節軸と同軸に固定し、元のセンターブームの関節以外
の関節の回動部に伝達ホイールを関節軸と同軸に固定
し、順次隣合う二つの固定部側と回動部側の伝達ホイー
ルをチェーン等の無端伝達帯状体で連結し、センターブ
ームに接続したブームを操作レバーを介して油圧装置等
により所定の角度回動させると、そのブームより先のブ
ームが約180度回動して各ブームが一線に伸張し、逆転
すると一斉に縮小して折りたたまれるようにしたことに
ある。
[作用] 左右の各ブームは通常折りたたまれたときにセンター
ブームに対して90度又はそれに近い角度交差するから、
センターブームに接続された第1ブームは油圧シリンダ
によって90度又はそれに近い角度だけ回動する。第1ブ
ームと第2ブームに固定されてチェーン等で連結された
伝達ホイールの直径比を、第1ブームが90度又はそれに
近い角度回動すると第2ブームは180度回動するように
設定し、それ以外の伝達ホイールの直径はすべて同一に
する。ブーム開閉用の油圧シリンダは左右各1個であ
り、操作レバーも左右各1個である。その操作レバーに
よって、第1ブームを折たたんだ位置から所定角度回動
させてセンターブームと一線になるように開くと、伝達
ホイールとチェーン等の伝達帯状体を介して、第2ブー
ムより先のブームはすべて約180度水平回動して開き、
全ブームは自動的にセンターブームと一線に伸張する。
同じく操作レバーにより開いた第1ブームをたたむと、
伝達ホイールと無端伝達帯状体を介して第2ブームより
先のブームはすべて約180度逆転して閉じ、全ブームは
自動的に折りたたまれる。
[実施例] 本発明のスプレーヤを図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第1図及び第2図に示すように、スプレーヤ1はトラ
クタ2に搭載され、中央に1本、左右に各3本のブーム
3を備えている。左右のブームの間隔は、両後車輪の外
幅よりも大きい。センターブーム6はスプレーヤ1の背
面中央においてフレーム40に進行方向に直交して固定さ
れ、その両端に左右の第1ブーム7の基部が第1関節10
を介して水平回動可能に接続される。第1ブーム7の先
部端にその約3倍の長さの第2ブーム8の基部が第2関
節11を介して、その第2ブームの先端部には、同じ長さ
の第3ブーム9の基部が第3関節12を介してそれぞれ水
平回動可能に接続される。左右のブームがたたまれたと
き、第1ブーム7はセンターブーム6に直交し、第2及
び第3ブーム8、9は第1ブーム7に平行して進行方向
に並列する。センターブーム6の両側に前方に伸びるア
ーム13が固定され、そのアームの先端から外方へ支持棒
5が突出する。第2及び第3ブームの上面中央付近にコ
字形の支持枠4が開口を下向きに固定され、左右のブー
ムがたたまれたとき、支持棒5はその支持枠4の内側を
貫通して第2及び第3ブームを支持する。鎖線で示すよ
うに、第1関節10を90度、第2及び第3関節11、12を18
0度回転すると、第1ブーム7、第2ブーム8、第3ブ
ーム9はセンターブーム6と一直線になり水平に伸張す
る。
第3図及び第4図に示すように、第1関節10はセンン
ターブーム6の端部に固定された固定部としてのブラケ
ット14と、第1ブーム7の基部に固定された関節軸及び
回動部としてのピン15からなり、ピン15はブラケット14
に回転自在に軸受けされる。第2関節11は第1ブーム7
の先部に固定されたピン17と第2ブーム8の基部に固定
されたブラケット16からなり、関節軸で固定部のピン17
は回動部のブラケット16に回転自在に軸受けされる。第
3関節12は第2ブーム8の先部に固定されたピン19と第
3ブーム9の基部に固定されたブラケット18からなり、
関節軸デ固定部のピン19は回動部のブラケット18に回転
自在に軸受けされる。ブラケット14、16にはスプロケッ
ト20、21が、ピン17にはスプロケット22がそれぞれ固定
され、スプロケット20とスプロケット21にはチェーン24
が掛けられる。スプロケット20の直径はスプロケット21
の直径の2倍である。ブラケット18にもスプロケット23
を固定し、スプロケット22とスプロケット23にチェーン
25を掛ける。スプロケット22とスプロケット23は同一直
径である。
油圧シリンダ34のシリンダ胴部をセンターブーム6に
固定し、ピストンロッドをL字形リンク41を介して第1
ブーム7に連結する。第1及び第2ブーム7、8は一体
ではなく、その基部71、81と先部72、82はヒンジ34、36
を介して連結され、ピン35、37を中心にそれぞれ上下方
向に折曲げ可能である。第4図に示すように、基部71、
81に油圧アクチュエータ26、31のシリンダ胴部が、先部
72、82にはそのピストンロッドがそれぞれピン27、28、
32、33を介して取付けられる。油圧シリンダアクチュエ
ータ26、31を進退させると、第1及び第2ブーム7、8
は折れるが、このときチェーン24、25の張りの変化を防
止するためヒンジ34、36の近くにチェーンガイド38、39
を設ける。
次に、本発明のスプレーヤのブーム開閉について説明
する。
左右の油圧シリンダ34を進退させると、第1ブーム7
はピン15を中心に90度回動し、センターブーム6に直交
する折りたたみ位置から、センターブームと同一方向に
延びる開いた位置へ、又はその逆に移行する。第1ブー
ム7が回動すると、チェーン24を介してスプロケット21
が180度回転する。スプロケット21が180度回転すると、
チェーン25を介してスプロケット23も180度回転する。
ピン17、18は第2及び第3ブーム8、9に固定されてい
るから、第2及び第3ブーム8、9も180度回転する。
このように、油圧シリンダ34によって第1ブーム7を90
度回動させると、第2及び第3ブーム8、9が180度回
動するから、ブーム3は第2図の実線で示す折りたたま
れた状態から一気に伸張した状態に変り、又は伸張した
状態から折りたたまれた状態に戻る。水平に伸張したブ
ーム3を地形に合わせて傾斜させたり、障害物をさけた
りする必要があるときは、油圧アクチュエータ26、31の
いずれか一方又は双方を進退させて、第2ブーム7又は
第3ブーム8もしくは双方を折り曲げる。
実施例は七つ折りのブームを示したが、本発明は七つ
折りのブームに限る必要はなく、三つ折りにも五つ折り
にも適用することが可能である。防除作業中、ブームの
開閉は頻繁に行われるが、簡単な操作で、短時間に、安
全に開閉することができるから、作業者のブームの開閉
による疲労は大幅に減少する。
[発明の効果] 上記のとおり、本発明のスプレレーヤは、第1ブーム
を開閉するだけで全ブームを自動的に開閉することが可
能であり、従来の各ブームの関節ごとに操作レバーを設
けてブームごとに開閉していたものとは異り、左右各1
個の操作レバーだけで全ブームを開閉することができる
から、ブームの開閉の操作が単純になって誤動作の危険
がなくなるだけでなく、開閉に要する時間も大幅に減少
するという優れた効果を奏する。又、ブームを折りたた
むと、ブームに設けた支持枠は自動的に支持棒によって
支持されるから、走行中の動揺によってブームが破損す
るおそれはない。さらに、一本又は二本のブームは油圧
シリンダによって、上下に折曲可能であるから、伸張し
たブームを地形の起伏に対応させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のスプレーヤの側面図、 第2図は第1図のスプレーヤの要部を示す平面図、 第3図及び第4図はブームの要部を示す平面図及び側面
ずである。 図において、符号1はスプレーヤ、3はブーム、4は支
持枠、5は支持棒、6はセンターブーム、7は第1ブー
ム、8は第2ブーム、9は第3ブーム、10は第1関節、
11は第2関節、12は第3関節、13はアーム、14はブラケ
ット(固定部)、15はピン(回動部)、16はブラケット
(回動部)、17はピン(固定部)、18はブラケット(回
動部)、19はピン(固定部)、20、21、22、23はスプロ
ケット、24、25はチェーン、26、31は油圧アクチュエー
タ、34、35はヒンジ、71は基部、72は先部、81は基部、
82は先部をそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05B 17/00 A01M 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム(40)に固定されたセンターブー
    ム(6)と、前記センターブームの両端に順次関節(1
    1、12、13)を介して折りたたみ可能に接続された左右
    複数本のブーム(7、8、9)とを備え、前記関節は固
    定部(14、16、18)とその固定部に対して関節軸を中心
    に回動する回動部(15、17、19)からなり、最元の関節
    (11)の前記固定部(14)に伝達ホイール(20)を、中
    間の各関節(12)の前記回転部(16)及び前記固定部
    (17)にそれぞれ伝達ホイール(21、22)を、最先の関
    節(13)の前記回動部(18)に伝達ホイール(23)を、
    それぞれ関節軸と同軸に取付け、隣合う元側の関節の固
    定部(14、17)に取付けた伝達ホイール(20、22)と先
    側の関節の固定部(16、18)に取付けた伝達ホイール
    (21、23)の間にそれぞれ無端伝達帯状体(24、25)を
    掛け、前記センターブームの両端に接続した左右最元の
    前記ブーム(7)が所定角度回転すると、その先に順次
    続くブーム(8、9)が回転して一線に伸長し、逆転す
    ると一斉に縮小して折たたまれるブームスプレーヤ
    (1)において、折たたまれたときに隣接する左右のブ
    ーム(7、8、9)の中央付近の上面に支持枠(4)を
    固定し、フレーム又はセンターブームに前記支持枠を貫
    通支持する支持棒(5)を設けたことを特徴としてなる
    ブームスプレーヤ。
  2. 【請求項2】一部の左右ブーム(7、8)を基部と先部
    に分割してヒンジ(34、36)を介して連結し、油圧シリ
    ンダ(26、31)を介して上下に折曲可能に形成したこと
    を特徴としてなる請求項1記載のブームスプレーヤ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2565861Y2 (ja) * 1991-07-15 1998-03-25 三菱農機株式会社 作業用走行車における散布機のブーム収納構造
JPH0662715A (ja) * 1992-08-12 1994-03-08 Hatsuta Kogyo Kk トンネル栽培用散布車
JP2714933B2 (ja) * 1995-07-13 1998-02-16 三菱農機株式会社 作業用走行車における散布機のブーム収納構造
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