JP2819526B2 - アンテナ位置決め用治具及び、該治具を装着したgpsアンテナユニット - Google Patents

アンテナ位置決め用治具及び、該治具を装着したgpsアンテナユニット

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JP2819526B2
JP2819526B2 JP11255095A JP11255095A JP2819526B2 JP 2819526 B2 JP2819526 B2 JP 2819526B2 JP 11255095 A JP11255095 A JP 11255095A JP 11255095 A JP11255095 A JP 11255095A JP 2819526 B2 JP2819526 B2 JP 2819526B2
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博之 仲井
知典 高田
達典 佐田
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GPSアンテナを、該
アンテナの中心と測量標等の中心とを鉛直方向に対応さ
せる形で位置決め設置する際に適用するアンテナ位置決
め設置用治具及び、該治具を装着したGPSアンテナユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】GPS(汎地球測位システム)を利用し
た測量作業においては、GPS衛星からの電波を受信す
るため、樹木・建物等の障害物がある測量地点において
は、障害物の高さに応じて、電波受信の障害とならない
高さまでアンテナポール等を介してGPSアンテナを上
げ、風等で動かないよう保持して設置しなければならな
い。さらにGPSを利用した測量においては、GPSア
ンテナを一定の高さに保持するとともに、アンテナポー
ルの頂部に取付けたGPSアンテナにおける中心が、地
上に設置してある三角点等の測量標の中心(例えば該測
量標に刻まれた十字の中心)と鉛直上下方向に対応して
いなければならない。このためには、これら両者の中心
が同一鉛直線上に位置するように、アンテナポールを支
持ロープ等によって少しずつ移動させながらGPSアン
テナの位置決めを行わなければならない。
【0003】従来、上述したようなGPSアンテナの位
置決めは、次の、、のような方法で行われてい
た。 GPSアンテナの中心に対応した形で、該GPSアン
テナ側から垂球を吊下げ、該垂球を用いてGPSアンテ
ナの位置決めを行う(なお、垂球の糸は中空になったア
ンテナポールの中を通すようにする。)。 アンテナポールの頂部に長方形状等の盤を取付け、ア
ンテナポールの中心から偏位した該盤の上面にGPSア
ンテナを取付ける。そして、測量標の中心に対応した形
で所定の鉛直投影器を設置しておき、該鉛直投影器によ
り前記盤の下面を投影する。投影とともに、アンテナポ
ールを移動させて、前記盤の下面のうちGPSアンテナ
の中心に対応した位置(例えばGPSアンテナ取付けネ
ジの中心等)が投影される状態でアンテナポールを固定
するようにしてGPSアンテナの位置決めを行う。 アンテナポールの上端部付近(例えばアンテナポール
の最上段等)を透明パイプ等で構成し、該透明パイプの
軸心に配置する形で中心線部材(例えば直状のワイヤ
等)を設置する。またアンテナポールの上には、該アン
テナポールの軸心と中心が対応する形でGPSアンテナ
を取付けておく。そして、測量標の中心を頂点として水
平に90゜等の交わり角をなす2方向からトランシット
でそれぞれ前記透明パイプの中心線部材を見ながらアン
テナポール等を移動させる。即ち、各トランシットで測
量標の中心と透明パイプの中心線部材をそれぞれ視準し
て、該中心線部材と測量標の中心とが鉛直方向に対応す
るようにしてアンテナポールを固定し、GPSアンテナ
の位置決めを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したの
方法では垂球を用いているためGPSアンテナの位置決
めが正確に行われにくかった。また、の方法ではアン
テナポールの中心から偏位した位置にGPSアンテナを
取付けることから、アンテナポール及びGPSアンテナ
のバランスをとりにくくなり不都合があった。
【0005】更に、の方法では以下に述べるa)、
b)、c)のような不都合が生じていた。 a)の方法では、トランシットで透明パイプの中心線
部材を視準する視準方向と中心線部材の伸延方向とのな
す角が小さくなると該中心線部材の視準が困難になるこ
とから、GPSアンテナの位置が高くなるにつれて、従
ってアンテナポールの上端部付近の透明パイプの位置が
高くなるにつれて、トランシットの位置をアンテナポー
ルより更に離れた位置に設置しなければならない。しか
し、アンテナポールを使用する地点付近に樹木等の障害
物がある場合も多く、従ってアンテナポールより更に離
れた位置におけるトランシットの設置が困難であること
が多かった。また、測量標は山の頂部にある場合も多
く、アンテナポールとトランシットの間、従って測量標
とトランシットの間に相当の距離を確保することによ
り、トランシットの位置が測量標の位置より低くなって
しまうことがある。トランシットの位置が測量標の位置
より低くなると、トランシットから測量標が見えないの
で不都合が生じる。 b)の方法では、GPSアンテナの位置決めが、中心
線部材と測量標の中心とを鉛直方向に対応させる形で行
っているが、GPSアンテナと中心線部材との間には透
明パイプの長さ等に応じた距離があり、従ってGPSア
ンテナの中心が中心線部材の位置から偏位していること
も多い。GPSアンテナの中心が中心線部材の位置から
偏位していると、GPSアンテナの位置決めが正確に行
われず不都合が生じる。 c)の方法では、視準する目標である中心線部材が小
さすぎるため、トランシットの視野に捕らえるのに手間
がかかるので都合が悪い。
【0006】そこで本発明は上記事情に鑑み、GPSア
ンテナの位置決めを極力正確に行うことができ、トラン
シット等による視準に手間がかからず、またGPSアン
テナの位置の高さにかかわらずトランシットによる視準
が容易に行え、更にアンテナポールの中心から偏位した
位置にGPSアンテナを取付ける必要がなく、アンテナ
ポール及びGPSアンテナのバランスをとりやすくする
ことのできるアンテナ位置決め設置用治具及び、該治具
を装着したGPSアンテナユニットを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第一の
発明は、アンテナポール(6)の上側に設けられるGP
Sアンテナ(9)を、測量中心(CT)に対して位置決
め設置する際に使用するアンテナ位置決め用治具(1
1、29、39)において、本体(12、30、40)
を有し、前記本体(12、30、40)が前記アンテナ
ポール(6)に取付けられた際、下方を向く測定面(1
2a、30a、40a)を前記本体(12、30、4
0)に形成し、前記測定面(12a、30a、40a)
に、前記本体(12、30、40)が前記アンテナポー
ル(6)に取付けられた際、該アンテナポール(6)の
軸心(JK)と一致する測定面中心(EC、ED、E
E)から放射方向に伸延した形となる複数の位置決め線
(15)を形成して構成される。
【0008】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具(11、29、39)
において、前記複数の位置決め線(15)は、等角度ピ
ッチ(α)で形成した。
【0009】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具(11、29)におい
て、前記複数の位置決め線(15)は、前記測定面中心
(EC、ED)を中心に、360゜の範囲に亙って形成
した。
【0010】また本発明のうち第四の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具(39)において、前
記複数の位置決め線(15)は、前記測定面中心(E
E)を中心に、360゜未満の範囲で形成した。
【0011】また本発明のうち第五の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具(11、29、39)
において、前記測定面(12a、30a、40a)にお
いて、前記位置決め線(15)と該位置決め線(15)
以外の部位が相異なる色彩で形成されている。
【0012】また本発明のうち第六の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具(11、29)におい
て、前記本体(12、30)は、前記アンテナポール
(6)の上部に設置自在であり、前記本体(12、3
0)のうち前記測定面(12a、30a)に背向した側
に、前記GPSアンテナ(9)を設置し得るアンテナ設
置部(12b、30b)を設けた。
【0013】また本発明のうち第七の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具(11、39)におい
て、前記本体(12、40)は板状に形成されている。
【0014】また本発明のうち第八の発明は、アンテナ
ポール(6)を有し、前記アンテナポール(6)の上側
にGPSアンテナ(9)を設け、前記GPSアンテナ
(9)の近傍に第一の発明によるアンテナ位置決め用治
具(11、29、39)を取付け装着して構成される。
【0015】また本発明のうち第九の発明は、第八の発
明による、アンテナ位置決め用治具(11、29)を装
着したGPSアンテナユニット(2)において、前記ア
ンテナ位置決め用治具(11、29)は、前記GPSア
ンテナ(9)の近傍である前記アンテナポール(6)に
取付け装着した。
【0016】また本発明のうち第十の発明は、第八の発
明による、アンテナ位置決め用治具(39)を装着した
GPSアンテナユニット(2)において、前記アンテナ
位置決め用治具(39)は、前記GPSアンテナ(9)
に取付け装着した。
【0017】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0018】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、GPSアンテナユニット(2)を測量中心(CT)
に対して立設するとともに、測量中心(CT)を頂点と
して水平に所定の交わり角をなす2方向にそれぞれ視準
位置(70A、70B)を設定し、望遠鏡視準手段(6
0、60)により、各視準位置(70A、70B)から
それぞれ測量中心(CT)を、各視野(60a)内で該
測量中心(CT)が各視準線(61)上に位置するよう
に視準した後、各望遠鏡視準手段(60)の視準方向
(SJ)を前記鉛直面に沿って上方に移動させて、該視
野(60a)内に測定面(12a、30a、40a)を
捕らえるようにし、その後、アンテナポール(6)の位
置を移動させることにより、本体(12、30、40)
の測定面(12a、30a、40a)に形成された複数
の位置決め線(15)のうち少なくとも1つの位置決め
線(15)が、各望遠鏡視準手段(60)の視野(60
a)内でそれぞれ視準線(61)に沿った形で視準され
るようにしてアンテナ位置決め用治具(11、29、3
9)及びアンテナポール(6)を測量中心(CT)に対
して位置決め固定するようにする。
【0019】また本発明のうち第二の発明では、測定面
(12a、30a、40a)に形成された複数の位置決
め線(15)のうち隣接する2つの位置決め線(15、
15)間の角度ピッチ(α)は、互いに隣接するどの2
つの位置決め線(15、15)間においても等しい。
【0020】また本発明のうち第三の発明では、望遠鏡
視準手段(60)の視野(60a)に測定面(12a、
30a)のうちどの部位が捕らえられても、該視野(6
0a)に位置決め線(15)が捕らえられることにな
る。
【0021】また本発明のうち第四の発明では、位置決
め線(15)の本数が極力少なくなる分、測定面(40
a)の面積が極力小さくて済む。
【0022】また本発明のうち第五の発明では、望遠鏡
視準手段(60)によって位置決め線(15)を鮮明に
見分けることができる。
【0023】また本発明のうち第六の発明では、測定面
中心(EC、ED)とGPSアンテナ(9)のアンテナ
中心(CS)との距離が極力短くなる。
【0024】また本発明のうち第七の発明では、アンテ
ナ位置決め用治具(11、39)を収納したり、運搬し
たりする際にかさばらない。
【0025】また本発明のうち第八の発明では第一の発
明と同様に作用する。
【0026】また本発明のうち第九の発明では、アンテ
ナ位置決め用治具(11、29)による負荷をGPSア
ンテナ(9)に加えなくて済む。また、アンテナ位置決
め用治具(11、29)を取付ける際の衝撃等をGPS
アンテナ(9)に加えなくて済む。
【0027】また本発明のうち第十の発明では、アンテ
ナ位置決め用治具(39)の測定面中心(EE)とGP
Sアンテナ(9)のアンテナ中心(CS)との相対位置
関係に偏位が生じにくくなる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明によるアンテナ位置決め用治具の一
例を下方から見た図、図2は、図1に示すアンテナ位置
決め用治具を装着したGPSアンテナユニットの一例に
おける、GPSアンテナ付近の側面図、図3は、図2の
鉛直断面図、図4は、図2に示すGPSアンテナユニッ
トの全体を示した図、図5乃至図7は、トランシットの
望遠鏡を介して図1に示すアンテナ位置決め用治具の測
定面を見た視野内の様子を示す図、図8は、本発明によ
るアンテナ位置決め用治具の別の一例を装着したGPS
アンテナユニットにおける、GPSアンテナ付近の鉛直
断面図、図9は、図8に示すGPSアンテナユニットに
おける、GPSアンテナ付近の斜視図、図10は、本発
明によるアンテナ位置決め用治具の別の一例を装着した
GPSアンテナユニットにおける、GPSアンテナ付近
の鉛直断面図、図11は、図10に示すアンテナ位置決
め用治具を下方から見た図である。
【0029】三角点50等の測量標の基準点測量を行う
測量現場1は、図4に示すように、地盤51に打設設置
された杭状の三角点50を有しており、該三角点50は
その上面側を地上に露出させている。三角点50の上面
側には測量中心である中心点CTが、例えば図示しない
十字の中心として刻印されている。地盤51上には前記
三角点50に対応してGPSアンテナユニットであるア
ンテナユニット2が設置されている。即ち、アンテナユ
ニット2は、前記三角点50付近の地盤51上に立設さ
れた三脚3を有しており、三脚3の頂部には所定のポー
ル把持手段5が設けられている。ポール把持手段5には
上下方向に伸延したアンテナポール6が、該ポール把持
手段5を貫通する形で把持されており、アンテナポール
6の下端側(即ちポール把持手段5より下側)はくさび
状の測量点指示部7となっている。また、測量点指示部
7は前記三角点51の中心点CTに当接した形で配置さ
れている。
【0030】アンテナポール6の上端(即ちポール把持
手段5より上側)である上端面6aは、図2及び図3に
示すように、該アンテナポール6の伸延方向に対して垂
直な面になっており(従って、アンテナポール6が鉛直
に立てられた場合、上端面6aは水平になる)、アンテ
ナポール6の上端側には該上端面6aに、該アンテナポ
ール6と同心状の開口部20aを形成する形で該アンテ
ナポール6の伸延方向に伸延した(従って、アンテナポ
ール6が鉛直に立てられた場合、下方に伸延した状態に
なる)接続溝20が設けられている。接続溝20はネジ
が螺刻されナット状に構成されている。アンテナポール
6の上端面6a側、即ちアンテナポール6の上部には、
図2乃至図4(なお図3は、図2における鉛直断面図で
あるが、アンテナ本体90については側面を示してい
る)に示すように、GPSアンテナ9が設けられてお
り、かつ本発明によるアンテナ位置決め設置用治具であ
るセンタリング円盤11が装着されている。
【0031】即ち、センタリング円盤11は、図1乃至
図3に示すように、例えば白色の硬質プラスチックから
なる板状の円盤本体12を前記アンテナポール6の上端
面6aに載置設置した形で有しており、従ってアンテナ
ポール6が鉛直に立てられた場合、円盤本体12は水平
になるようになっている。円盤本体12には、該円盤本
体12の表裏を貫通する取付穴13が円形状に設けられ
ており、取付穴13は円盤本体12に対して同心状にな
っている。また、円盤本体12の下面12aには、該下
面12aの中心である下面中心ECを中心として放射状
に伸延した直線状の刻み線15が等角度ピッチαで複数
本(例えば240本)形成されており、これら複数の刻
み線15は、前記下面中心ECを中心に360゜の範囲
に亙って形成されている。また、これら刻み線15は、
例えば白地の下面12aに黒色で色付けされた形で形成
されている(即ち、前記下面12aにおいて、刻み線1
5と該刻み線15以外の部位が相異なる色彩で形成され
ている。)。なお、センタリング円盤11の具体的な例
として、円盤本体12の直径が180mm、厚さが3mmで
あり、取付穴13の直径が20mmのものなどが実施に適
している。センタリング円盤11の円盤本体12のう
ち、前記下面12aに背向した側には、GPSアンテナ
9が設置され得るアンテナ設置部としての上面12bが
設けられており、上面12bは下面12aと平行な面に
なっている。
【0032】ところで、GPSアンテナ9は、図2及び
図3に示すように、アンテナ台座10及びアンテナ本体
90から構成されている。即ち、アンテナ台座10は平
板状の台座本体16を前記上面12bに載置した形で有
しており、従ってアンテナポール6が鉛直に立てられた
場合、円盤本体12が水平になり、台座本体16が水平
になるようになっている。台座本体16の下面側には、
該下面に垂直に(従って下方に)伸延した接続部材17
が一体的に設けられており、該接続部材17はネジが螺
刻されボルト状に構成されている。即ち、接続部材17
は、前記センタリング円盤11の取付穴13の貫通し
て、前記アンテナポール6の接続溝20に螺嵌接合した
状態になっている。つまり、アンテナポール6の上端面
6a側に載置されて設けられたアンテナ台座10及びセ
ンタリング円盤11は、接続部材17が接続溝20に螺
嵌接合していることにより、アンテナポール6に対して
固定されている。即ち、接続部材17が接続溝20に螺
嵌接合することにより、センタリング円盤11はアンテ
ナポール6に取付け装着されており、GPSアンテナ9
がアンテナポール6に設けられている。
【0033】更に、アンテナ台座10の上には、図2乃
至図4に示すように、GPSアンテナ9のアンテナ本体
90が固定設置されており、GPSアンテナ9のアンテ
ナ中心CSは、前記接続部材17の軸心上に配置されて
いる。なお、前記接続溝20はアンテナポール6と同心
状に設けられているので、該接続溝20に螺嵌接合した
接続部材17もアンテナポール6と同心状に配置されて
いる。つまり、接続部材17の軸心とアンテナポール6
の軸心JKは一致しており、GPSアンテナ9のアンテ
ナ中心CSはアンテナポール6の軸心JK上に存在す
る。更に、前記センタリング円盤11の取付穴13の径
は接続部材17の外径と略等しくなっており、よって接
続部材17が貫通した取付穴13が該接続部材17と同
心状に配置されることから、取付穴13と同心である円
盤本体12の下面12aアンテナポール6と同心状に配
置されている。即ち、下面12aの中心である下面中心
ECは、アンテナポール6の軸心JKに一致する。一
方、前記アンテナポール6には、図4に示すように、そ
の上端付近において複数の支持ロープ22(図4では3
本図示)の一端が接続されており、これら支持ロープ2
2の他端(図示せず)は、アンテナポール6を支持する
形で地上側に接続されている。
【0034】測量現場1及びアンテナユニット2は以上
のように構成されているので、該測量現場1において、
GPSアンテナ9を測量中心である三角点50の中心点
CTに対して位置決め設置するには次のように行う。ま
ず、アンテナポール6に、前記接続部材17及び前記接
続溝20を介してGPSアンテナ9を設けるとともに、
該アンテナポール6に、該アンテナポール6の上端面6
aに載置する形で、また接続部材17を前記取付け穴1
3に挿嵌させる形でアンテナ位置決め用治具11を装着
する。即ち、アンテナユニット2を組立る。また、前記
三脚3のポール把持手段5にアンテナポール6を把持さ
せるとともに、図4に示すように、該三脚3を三角点5
0付近の地盤51上に立設する。なお、三脚3の立設
は、アンテナポール6の下端側の測量点指示部7が前記
三角点51の中心点CTに当接するように行う。以上で
アンテナユニット2が中心点CTに対して立設された。
なお、アンテナポール6は多段式のものなどを使用する
ことが望ましい。即ち、前記三脚3を立設する際には、
アンテナポール6の全長を極力短くしておくので、該三
脚3の立設を容易に行え、また該三脚3を立設した後に
は、GPSアンテナ9がGPS衛星からの信号を支障な
く受信し得る程度の高さに位置するように、アンテナポ
ール6の全長を長くすることができるので都合がよい。
【0035】次いで、中心点CTを頂点として水平に所
定の交わり角(図示しないが90゜程度が望ましい)を
なす2方向にそれぞれ、図4に示すように、視準位置7
0A、70Bを設定し、各視準位置70A、70Bに望
遠鏡視準手段であるトランシット60、60をそれぞれ
設置する。次いで、各視準位置70A、70Bからそれ
ぞれトランシット60、60の望遠鏡によって中心点C
Tを、これら望遠鏡の視野60a内に捕らえる。ところ
で、各トランシット60においては、望遠鏡の視野60
a内に、図5乃至図7に示すように、視準線である縦視
準線61及び横視準線62を十字に交差させた形で有し
ており、各トランシット60の設置の際に、これら縦視
準線61が鉛直平面に沿って位置するように配置され、
横視準線62が水平平面に沿って位置するように配置さ
れている。従って、各トランシット60の望遠鏡によっ
て中心点CTを視野60a内に捕らえた後(図示せ
ず)、各トランシット60の望遠鏡の位置を調節して、
縦視準線61上に中心点CTが視準されるようにする。
【0036】次いで、各トランシット60の視準方向S
Jを、図4に示すように、鉛直平面に沿って上方に移動
させて、各トランシット60の視野60a内に、図6或
いは図7に示すように、センタリング円盤11の下面1
2aを捕らえるようにする。なお、各トランシット60
により下面12aを捕らえる際には、図4、図6或いは
図7に示すように、該下面12aのうち、アンテナポー
ル6よりも各トランシット60に近い縁端付近の部位を
捕らえるようにする。その後、前記複数の支持ロープ2
2を引っ張るようにして、アンテナポール6の位置を微
妙に移動させることにより、該アンテナポール6に装着
されたセンタリング円盤11の位置を微妙に移動させ
て、該センタリング円盤11の円盤本体12の下面12
aに形成された複数の刻み線15のうち少なくとも1つ
の位置刻み線15が、各視準位置70A、70Bに設置
された各トランシット60の視野60a内でそれぞれ縦
視準線61に沿った形で視準されるようにしてセンタリ
ング円盤11及びアンテナポール6を中心点CTに対し
て位置決めする。その後前記複数の支持ロープ22のア
ンテナポール6とは反対側を、該アンテナポール6を固
定するように地盤51側等と適宜固定してセンタリング
円盤11及びアンテナポール6の位置を固定する。な
お、複数の刻み線15のうち少なくとも1つの位置刻み
線15が縦視準線61に沿った形で視準される状態と
は、図5に示すように、複数の刻み線15のうち隣接し
た2つの刻み線15、15の中央に縦視準線61が位置
するようになった状態(或いは、図示しないものとして
は、1つの刻み線15が縦視準線61と重なった状態)
である。また、図6及び図7に示すように、刻み線15
と縦視準線61とが交差している状態ではセンタリング
円盤11及びアンテナポール6の位置決めが完了してお
らず、刻み線15と縦視準線61との交差角度が90゜
に近いほど位置決め状態からより外れていることががわ
かる。よって、刻み線15と縦視準線61との交差状態
を確認しながらセンタリング円盤11及びアンテナポー
ル6の位置決めがスムーズに行える。
【0037】以上のようにセンタリング円盤11及びア
ンテナポール6が中心点CTに対して位置決め固定され
たことにより、アンテナポール6に固定的に設けられた
GPSアンテナ9が中心点CTに対して位置決めされ固
定された。即ち、GPSアンテナ9が中心点CTに対し
て位置決め設置された。即ち、アンテナポール6の軸心
JKと一致する下面中心ECから放射方向に伸延した刻
み線15がトランシット60の視野60a内で縦視準線
61に沿った形で視準されたということは、該刻み線1
5が鉛直平面に沿って存在しており、従って下面中心E
Cが該鉛直平面上に存在しているということである。ま
た、これらトランシット60、60での視準は異なった
2つの視準位置70A、70Bから行われているので、
下面中心ECは異なった2つの鉛直平面上に同時に存在
している、即ち2つの鉛直平面の交線である鉛直線上に
存在していることになる。また、中心点CTも2つの視
準位置70A、70Bからトランシット60、60の視
野60a、60a内で縦視準線61、61に沿った形で
視準されていたので、該中心点CTも前記2つの鉛直平
面の交線である前記鉛直線上に存在していることにな
る。つまり、下面中心ECは中心点CTの鉛直上方に位
置決めされており、該下面中心ECはアンテナポール6
の軸心JKと一致することから、アンテナポール6の軸
心JKは中心点CTの鉛直上方に位置決めされているこ
とになる。従って、アンテナポール6の上方に設けられ
たGPSアンテナ9のアンテナ中心CSは中心点CTの
鉛直上方に位置決めされていることになる。
【0038】なお上述した実施例では、本体である円盤
本体12が板状に形成されており、円盤本体12がアン
テナポール6に取付けられた際、下面12aが略鉛直下
方を向くようになっていた。しかし、本体は板状以外の
形に形成されてもよく、また、前記本体に形成される測
定面は、該本体がアンテナポールに取付けられた際に下
方を向くようになっていればよい。例えば、図8及び図
9に示すように、本発明によるアンテナ位置決め用治具
であるセンタリング治具29は底面側を上方に向けた略
円錐形の錐状本体30を本体として有しており、錐状本
体30の下端側にはアンテナポール6の上端側が挿入さ
れるポール挿入穴32が上下方向に設けられている。ま
たポール挿入穴32の上端部位にはアンテナポール6の
上端側が突き当たる水平板状の突当部33が形成されて
おり、突当部33にはアンテナポール6の前記接続溝2
0に対応した形で取付け穴31が形成されている。錐状
本体30がアンテナポール6に取付けられた状態では、
図8に示すように、両者30、6が同心状になってお
り、従って錐状本体30の頂点(ポール挿入穴32が形
成されているため、該頂点は概念上の頂点となる)であ
る下面中心EDはアンテナポール6の軸心JKと一致す
る。また、錐状本体30の側面は、測定面としての下面
30aとなっており、従って錐状本体30がアンテナポ
ール6に取付けられた際、該下面30aは斜め下方を向
くようになっている。下面30aには前記下面中心ED
を中心にして放射状に複数の刻み線15が形成されてい
る。なお、錐状本体30の底面である上面30bは、上
述したセンタリング円盤11の上面12bと同様に、G
PSアンテナ9のアンテナ台座10を載置設置し得るア
ンテナ設置部になっていてもよい。センタリング治具2
9は以上のように構成されているので、該センタリング
治具29を用いてGPSアンテナ9を測量中心に対して
位置決め設置するには、上述したセンタリング円盤11
を用いた場合と同様に行えばよい。
【0039】また上述した各実施例では、位置決め線で
ある複数の刻み線15は、測定面中心である下面中心E
C(或いは下面中心ED)を中心に360゜の範囲に亙
って形成されていたが、位置決め線は、測定面中心を中
心に360゜未満の範囲で形成されてもよい。また、上
述した各実施例では、アンテナ位置決め用治具であるセ
ンタリング円盤11或いはセンタリング治具29は、G
PSアンテナ9の近傍でるアンテナポール6に取付け装
着し得るようになっていたが、アンテナ位置決め用治具
は、GPSアンテナに取付け装着し得るようになってい
てもよい。例えば、図10及び図11に示すように、本
発明によるアンテナ位置決め用治具であるセンタリング
治具39は、略扇型板状で、該扇の頂点付近が外周と同
心状に切り取られた形の扇状本体40を本体として有し
ており、扇状本体40にはボルト42、42が挿嵌され
得る設置穴41、41が表裏を貫通した形で設けられて
いる。即ち、扇状本体40は、アンテナポール6の上端
側に設けられたGPSアンテナ9のアンテナ台座10の
台座本体16の下面側に、ボルト42、42を介して取
付け自在になっている。なお、センタリング治具39が
GPSアンテナ9取付け装着された状態では、図10及
び図11に示すように、扇状本体40の内周部43がア
ンテナポール6の外周に沿った状態に配置されており、
従って扇状本体40とアンテナポール6が同心状になっ
ている。即ち、扇状本体40の頂点(該頂点付近が外周
と同心状に切り取られているため、該頂点は概念上の頂
点となる)である下面中心EEはアンテナポール6の軸
心JKと一致する。また、扇状本体40の下面40aは
測定面となっており、下面40aには前記下面中心EE
を中心にして放射状に複数の刻み線15が形成されてい
る。センタリング治具39は以上のように構成されてい
るので、該センタリング治具39を用いてGPSアンテ
ナ9を測量中心に対して位置決め設置するには、扇状本
体40の下面40aをトランシット60で捕らえ得る形
(従って、視準位置70A、70Bによる中心点CTを
頂点とした交わり角が、下面中心EEを中心とした扇状
本体40の下面40aの広がり角の範囲に含まれる形)
で視準位置70A、70Bを設定しさえすれば、その他
の作業は上述したセンタリング円盤11やセンタリング
治具29を用いた場合と同様に行える。
【0040】更に上述した各実施例では、センタリング
円盤11(或いは、センタリング治具29、39)とア
ンテナポール6の間、及びセンタリング円盤11(或い
は、センタリング治具29、39)とGPSアンテナ9
の間は分離自在になっていたが、本発明によるGPSア
ンテナユニットにおいては、アンテナ位置決め用治具と
アンテナポールの間、或いはアンテナ位置決め用治具と
GPSアンテナの間が一体的になっていてもよい。例え
ば、上述した1番目の実施例において、円盤本体12と
アンテナポール6との間が溶接接合或いは接着接合など
されていてもよく、また円盤本体12とアンテナ台座1
0との間が溶接接合或いは接着接合などされていてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、アンテナポール6等のアンテナポールの上側に
設けられるGPSアンテナ9等のGPSアンテナを、中
心点CT等の測量中心に対して位置決め設置する際に使
用するアンテナ位置決め用治具において、円盤本体1
2、錐状本体30、扇状本体40等の本体を有し、前記
本体が前記アンテナポールに取付けられた際、下方を向
く下面12a、30a、40a等の測定面を前記本体に
形成し、前記測定面に、前記本体が前記アンテナポール
に取付けられた際、該アンテナポールの軸心JK等の軸
心と一致する下面中心EC、ED、EE等の測定面中心
から放射方向に伸延した形となる刻み線15等の複数の
位置決め線を形成して構成されるので、GPSアンテナ
を測量中心に対して位置決め設置する際には、アンテナ
ポール、及び該アンテナポールに設けられたGPSアン
テナ、及びこれらアンテナポール又はGPSアンテナに
装着された本発明によるアンテナ位置決め用治具からな
るGPSアンテナユニットを測量中心に対して立設し、
GPSアンテナユニットの立設とともに、2つの視準位
置を設定し、視野内に鉛直平面に沿った縦視準線61等
の視準線を有したトランシット60等の望遠鏡視準手段
により、各視準位置からそれぞれ測量中心を、前記視野
内で該測量中心が前記視準線上に位置するように視準し
た後、該望遠鏡視準手段の視準方向を鉛直平面に沿って
上方に移動させて、該視野内に測定面を捕らえるように
し、その後、アンテナポールの位置を移動させることに
より、該アンテナポールに装着されたアンテナ位置決め
用治具の本体の位置を移動させ、該本体の測定面に形成
された複数の位置決め線のうち少なくとも1つの位置決
め線が、各視準位置から視野内に測定面を捕らえている
前記望遠鏡視準手段の視野内でそれぞれ視準線に沿った
形で視準されるようにしてアンテナ位置決め用治具及び
アンテナポールを測量中心に対して位置決め固定し、従
ってアンテナポールに設けられたGPSアンテナを測量
中心に対して位置決め設置するようにする。即ち、アン
テナポールの軸心と一致する測定面中心から放射方向に
伸延した位置決め線が望遠鏡視準手段の視野内で視準線
に沿った形で視準されたということは、該位置決め線が
鉛直平面に沿って存在しており、従って測定面中心が該
鉛直平面上に存在しているということである。また、こ
れら望遠鏡視準手段での視準は異なった2つの視準位置
から行われているので、測定面中心は異なった2つの鉛
直平面上に同時に存在している、即ち2つの鉛直平面の
交線である鉛直線上に存在していることになる。また、
測量中心も2つの視準位置から望遠鏡視準手段の視野内
で視準線に沿った形で視準されていたので、該測量中心
も2つの鉛直平面の交線である前記鉛直線上に存在して
いることになる。つまり、測定面中心は測量中心の鉛直
上方に位置決めされており、該測定面中心はアンテナポ
ールの軸心と一致することから、アンテナポールの軸心
は測量中心の鉛直上方に位置決めされていることにな
る。従って、アンテナポールの上方に設けられたGPS
アンテナの中心は測量中心の鉛直上方に位置決めされて
いることになる。以上のように本発明によるアンテナ位
置決め用治具を用いると、GPSアンテナの位置決め
は、望遠鏡視準手段を用いる形で行われるので、該GP
Sアンテナの位置決めは極力正確に行われる。また、ア
ンテナポールにGPSアンテナを設ける際に、アンテナ
ポールの中心から偏位した位置にGPSアンテナを設け
る必要がなく、アンテナポールの中心に対応した位置に
GPSアンテナを設ければよいので、アンテナポール及
びGPSアンテナのバランスがとりやすくなる。更に、
測定面が下方を向いているので、GPSアンテナの位置
が高くなり、従ってアンテナ位置決め用治具の位置が高
くなっても、望遠鏡視準手段による視準方向と位置決め
線の伸延方向とのなす角が変化しにくい(即ち小さくな
りにくい。)。よって、GPSアンテナの位置が高くな
り、アンテナ位置決め用治具の位置が高くなっても、視
準位置をアンテナポールより更に離れた位置に設定しな
くてもよく、前記位置決め線の視準が容易に行える。ま
た、視準位置をアンテナポールより更に離れた位置に設
定しなくてもよいので、測量標等における測量中心が山
の頂部にある場合でも、視準位置が測量中心の位置より
低くなってしまうことがなく、測量中心の視準が確実に
行え都合がよい。また、位置決め線は複数形成されてお
り、望遠鏡視準手段の視野にこれら複数の位置決め線の
うち少なくとも1つの位置決め線を捕らえれば視準が可
能である。複数の位置決め線のうち少なくとも1つの位
置決め線を視野に捕らえることは、従来のように1つの
中心線部材を視野に捕らえることに比べて容易で手間が
かからない。
【0042】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具において、前記複数の
位置決め線は、角度ピッチα等の等角度ピッチで形成し
たので、特に、測定面に形成された複数の位置決め線の
うち隣接する2つの位置決め線が、望遠鏡視準手段の視
野内でそれぞれ視準線の両側に沿った形で、従って視準
線が2つの位置決め線の中央に位置する形で視準される
際、この2つの位置決め線間の角度ピッチは、互いに隣
接するどの2つの位置決め線間においても等しいことよ
り、互いに隣接するどの2つの位置決め線間において視
準が行われても視準における精度が一定である。従っ
て、第一の発明の効果に加えて、視準における精度が一
定であるため、GPSアンテナの位置決めにおいて一定
の精度が期待できるので都合がよい。
【0043】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具において、前記複数の
位置決め線は、前記測定面中心を中心に、360゜の範
囲に亙って形成したので、望遠鏡視準手段の視野に測定
面のうちどの部位が捕らえられても、該視野に位置決め
線が捕らえられることになるので視準が可能である。従
って、第一の発明による効果に加えて、位置決め線を視
野に捕らえることが更に容易になり手間が省ける。
【0044】また本発明のうち第四の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具において、前記複数の
位置決め線は、前記測定面中心を中心に、360゜未満
の範囲で形成したので、第一の発明による効果に加え
て、位置決め線の本数が極力少なくなる。よって、測定
面の面積が極力小さくて済むことから前記本体の、従っ
てアンテナ位置決め用治具の小型化が実現し都合がよ
い。
【0045】また本発明のうち第五の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具において、前記測定面
において、前記位置決め線と該位置決め線以外の部位が
相異なる色彩で形成されているので、望遠鏡視準手段に
よって位置決め線を鮮明に見分けることができる。従っ
て、第一の発明による効果に加えて、視準の精度が高く
なり、GPSアンテナの位置決めがより正確に行える。
【0046】また本発明のうち第六の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具において、前記本体
は、前記アンテナポールの上部に設置自在であり、前記
本体のうち前記測定面に背向した側に、前記GPSアン
テナを設置し得る上面12b、30b等のアンテナ設置
部を設けたので、測定面中心とGPSアンテナのアンテ
ナ中心との距離が極力短くなる。従って、第一の発明に
よる効果に加えて、アンテナ中心が測定面中心の位置か
ら偏位している可能性は極力低くなり、或いはアンテナ
中心が測定面中心の位置から偏位している程度は極力低
くなり、GPSアンテナの位置決めが極力正確に行われ
る。
【0047】また本発明のうち第七の発明は、第一の発
明によるアンテナ位置決め用治具において、前記本体は
板状に形成されているので、第一の発明による効果に加
えて、アンテナ位置決め用治具を収納したり、運搬した
りする際にはかさばらなくて済むので都合がよい。
【0048】また本発明のうち第八の発明は、アンテナ
ポール6等のアンテナポールを有し、前記アンテナポー
ルの上側にGPSアンテナ9等のGPSアンテナを設
け、前記GPSアンテナの近傍に第一の発明によるアン
テナ位置決め用治具を取付け装着して構成されるので、
GPSアンテナを測量中心に対して位置決め設置する際
には、本発明によるGPSアンテナユニットを測量中心
に対して立設するとともに、望遠鏡視準手段により、2
つの視準位置からそれぞれ測量中心を視準した後、該望
遠鏡視準手段の視準方向を鉛直面に沿って上方に移動さ
せて、視野内に測定面を捕らえるようにし、その後、ア
ンテナポールの位置を移動させることにより、アンテナ
位置決め用治具の本体の位置を移動させ、該本体の測定
面に形成された複数の位置決め線のうち少なくとも1つ
の位置決め線が、各視準位置から視野内に測定面を捕ら
えている前記望遠鏡視準手段の視野内でそれぞれ視準線
に沿った形で視準されるようにしてアンテナ位置決め用
治具及びアンテナポールを測量中心に対して位置決め固
定し、従ってアンテナポールに設けられたGPSアンテ
ナを測量中心に対して位置決め設置するようにする。よ
って、第一の発明と同様の効果が生じる。
【0049】また本発明のうち第九の発明は、第八の発
明による、アンテナ位置決め用治具を装着したGPSア
ンテナユニットにおいて、前記アンテナ位置決め用治具
は、前記GPSアンテナの近傍である前記アンテナポー
ルに取付け装着したので、アンテナ位置決め用治具によ
る負荷をGPSアンテナに加えなくて済む。また、アン
テナ位置決め用治具を取付ける際の衝撃等をGPSアン
テナに加えなくて済む。よって、第八の発明による効果
に加えて、GPSアンテナの破損や故障が防止され都合
がよい。
【0050】また本発明のうち第十の発明は、第八の発
明による、アンテナ位置決め用治具を装着したGPSア
ンテナユニットにおいて、前記アンテナ位置決め用治具
は、前記GPSアンテナに取付け装着したので、アンテ
ナ位置決め用治具の測定面中心とGPSアンテナのアン
テナ中心との相対位置関係に偏位が生じにくくなる。従
って、第八の発明による効果に加えて、GPSアンテナ
の位置決めがより正確に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるアンテナ位置決め用治具
の一例を下方から見た図である。
【図2】図2は、図1に示すアンテナ位置決め用治具を
装着したGPSアンテナユニットの一例における、GP
Sアンテナ付近の側面図である。
【図3】図3は、図2の鉛直断面図である。
【図4】図4は、図2に示すGPSアンテナユニットの
全体を示した図である。
【図5】図5は、トランシットの望遠鏡を介して図1に
示すアンテナ位置決め用治具の測定面を見た視野内の様
子を示す図である。
【図6】図6は、トランシットの望遠鏡を介して図1に
示すアンテナ位置決め用治具の測定面を見た様子を示す
図である。
【図7】図7は、トランシットの望遠鏡を介して図1に
示すアンテナ位置決め用治具の測定面を見た様子を示す
図である。
【図8】図8は、本発明によるアンテナ位置決め用治具
の別の一例を装着したGPSアンテナユニットにおけ
る、GPSアンテナ付近の鉛直断面図である。
【図9】図9は、図8に示すGPSアンテナユニットに
おける、GPSアンテナ付近の斜視図である。
【図10】図10は、本発明によるアンテナ位置決め用
治具の別の一例を装着したGPSアンテナユニットにお
ける、GPSアンテナ付近の鉛直断面図である。
【図11】図11は、図10に示すアンテナ位置決め用
治具を下方から見た図である。
【符号の説明】
2……GPSアンテナユニット(アンテナユニット) 6……アンテナポール 9……GPSアンテナ 11……アンテナ位置決め用治具(センタリング円盤) 12……本体(円盤本体) 12a……測定面(下面) 12b……アンテナ設置部(上面) 29……アンテナ位置決め用治具(センタリング治具) 30……本体(錐状本体) 30a……測定面(下面) 30b……アンテナ設置部(上面) 39……アンテナ位置決め用治具(センタリング治具) 40……本体(扇状本体) 40a……測定面(下面) CT……測量中心(中心点) EC……測定面中心(下面中心) ED……測定面中心(下面中心) EE……測定面中心(下面中心) JK……軸心 α……角度ピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 和之 茨城県つくば市北郷1番 建設省国土地 理院内 (72)発明者 仲井 博之 茨城県つくば市北郷1番 建設省国土地 理院内 (72)発明者 高田 知典 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建 設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 佐田 達典 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建 設株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−43160(JP,A) 特開 平6−232615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 15/00 - 15/14 H01Q 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナポールの上側に設けられるGPS
    アンテナを、測量中心に対して位置決め設置する際に使
    用するアンテナ位置決め用治具において、 本体を有し、 前記本体が前記アンテナポールに取付けられた際、下方
    を向く測定面を前記本体に形成し、 前記測定面に、前記本体が前記アンテナポールに取付け
    られた際、該アンテナポールの軸心と一致する測定面中
    心から放射方向に伸延した形となる複数の位置決め線を
    形成して構成したアンテナ位置決め用治具。
  2. 【請求項2】前記複数の位置決め線は、等角度ピッチで
    形成したことを特徴とする請求項1記載のアンテナ位置
    決め用治具。
  3. 【請求項3】前記複数の位置決め線は、前記測定面中心
    を中心に、360゜の範囲に亙って形成したことを特徴
    とする請求項1記載のアンテナ位置決め用治具。
  4. 【請求項4】前記複数の位置決め線は、前記測定面中心
    を中心に、360゜未満の範囲で形成したことを特徴と
    する請求項1記載のアンテナ位置決め用治具。
  5. 【請求項5】前記測定面において、前記位置決め線と該
    位置決め線以外の部位が相異なる色彩で形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ位置決め用治
    具。
  6. 【請求項6】前記本体は、前記アンテナポールの上部に
    設置自在であり、 前記本体のうち前記測定面に背向した側に、前記GPS
    アンテナを設置し得るアンテナ設置部を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のアンテナ位置決め用治具。
  7. 【請求項7】前記本体は板状に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載のアンテナ位置決め用治具。
  8. 【請求項8】アンテナポールを有し、 前記アンテナポールの上側にGPSアンテナを設け、 前記GPSアンテナの近傍に請求項1記載のアンテナ位
    置決め用治具を取付け装着して構成した、アンテナ位置
    決め用治具を装着したGPSアンテナユニット。
  9. 【請求項9】前記アンテナ位置決め用治具は、前記GP
    Sアンテナの近傍である前記アンテナポールに取付け装
    着したことを特徴とする請求項8記載の、アンテナ位置
    決め用治具を装着したGPSアンテナユニット。
  10. 【請求項10】前記アンテナ位置決め用治具は、前記G
    PSアンテナに取付け装着したことを特徴とする請求項
    8記載の、アンテナ位置決め用治具を装着したGPSア
    ンテナユニット。
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