JP2818631B2 - コントロールインナーケーブル - Google Patents
コントロールインナーケーブルInfo
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- inner layer
- wires
- strands
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- D07B1/14—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
- D07B1/141—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases
- D07B1/144—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases for cables or cable components built-up from metal wires
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Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Flexible Shafts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や各種産業機械
の動力伝達用などとして使用されるコントロールインナ
ーケーブルに関する。
の動力伝達用などとして使用されるコントロールインナ
ーケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコントロールインナーケーブル
は、複数本のワイヤやストランドを撚り合わせて構成さ
れている。そして合成樹脂などで形成されたスリーブ内
に挿入され、この状態でその軸方向に移動操作されるも
のである。
は、複数本のワイヤやストランドを撚り合わせて構成さ
れている。そして合成樹脂などで形成されたスリーブ内
に挿入され、この状態でその軸方向に移動操作されるも
のである。
【0003】従来のこのようなコントロールインナーケ
ーブルにおいては、ケーブルを構成するワイヤに種々の
めっきを施してその耐腐蝕性や耐摩耗性を得るようにし
ている。
ーブルにおいては、ケーブルを構成するワイヤに種々の
めっきを施してその耐腐蝕性や耐摩耗性を得るようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、めっき
による手段においては、長期の使用に伴い、ケーブルを
構成するワイヤやストランド同士のフレッテングによる
摩擦でめっき層が損傷しやすく、このため長期に亘って
良好な耐摩耗性や耐腐蝕性を保持することが困難で、そ
のフレティングで耐疲労性が低下し、さらに外界からの
水分の浸入で腐蝕が助長されてしまう難点がある。
による手段においては、長期の使用に伴い、ケーブルを
構成するワイヤやストランド同士のフレッテングによる
摩擦でめっき層が損傷しやすく、このため長期に亘って
良好な耐摩耗性や耐腐蝕性を保持することが困難で、そ
のフレティングで耐疲労性が低下し、さらに外界からの
水分の浸入で腐蝕が助長されてしまう難点がある。
【0005】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、良好な耐疲労性およ
び耐腐蝕性を長期に亘って保持でき、かつ水分に対する
保護も確実に図ることができるコントロールインナーケ
ーブルを提供することにある。
もので、その目的とするところは、良好な耐疲労性およ
び耐腐蝕性を長期に亘って保持でき、かつ水分に対する
保護も確実に図ることができるコントロールインナーケ
ーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するために、複数本のワイヤで構成したストラン
ドを複数本撚り合わせて、または多数本のワイヤを多層
撚り構造に撚り合わせて内層索とし、この内層索の外周
に、複数本のワイヤで構成したストランドを複数本を撚
り合わせて外層索とし、前記内層索を構成する各ワイヤ
に流動性の油剤を塗布し、前記外層索と内層索の間に軟
固体状の油剤を充填し、かつ前記内層索を構成するスト
ランドまたはワイヤにその撚り合わせ時に 100%以上の
型付けを施してその相互間に隙間を形成するようにした
ものである。
を達成するために、複数本のワイヤで構成したストラン
ドを複数本撚り合わせて、または多数本のワイヤを多層
撚り構造に撚り合わせて内層索とし、この内層索の外周
に、複数本のワイヤで構成したストランドを複数本を撚
り合わせて外層索とし、前記内層索を構成する各ワイヤ
に流動性の油剤を塗布し、前記外層索と内層索の間に軟
固体状の油剤を充填し、かつ前記内層索を構成するスト
ランドまたはワイヤにその撚り合わせ時に 100%以上の
型付けを施してその相互間に隙間を形成するようにした
ものである。
【0007】
【作用】ケーブル内に設けられた油剤、および内層索を
構成するストランドまたはワイヤの相互間に形成された
隙間によりワイヤやストランド同士のフレティングが軽
減され、耐疲労性が向上し、また前記油剤によりワイヤ
やストランドが防蝕される。ケーブルの中心部の流動性
の油剤は、その外周側に配置する軟固体状の油剤でシー
ルされる形となり、このためこの流動性の油剤が流失せ
ず、軟質固体状の油剤と共に長期に亘ってケーブル内に
保持される。また軟質固体状の油剤によりケーブルの中
心部への水分の浸入が防止され、このため水分による腐
蝕も確実に防止される。
構成するストランドまたはワイヤの相互間に形成された
隙間によりワイヤやストランド同士のフレティングが軽
減され、耐疲労性が向上し、また前記油剤によりワイヤ
やストランドが防蝕される。ケーブルの中心部の流動性
の油剤は、その外周側に配置する軟固体状の油剤でシー
ルされる形となり、このためこの流動性の油剤が流失せ
ず、軟質固体状の油剤と共に長期に亘ってケーブル内に
保持される。また軟質固体状の油剤によりケーブルの中
心部への水分の浸入が防止され、このため水分による腐
蝕も確実に防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1に第1の実施例によるコントロールイ
ンナーケーブルの断面を示し、1は内層索で、この内層
索1は7×7の撚り構造に構成されている。すなわち7
本のワイヤ2を撚り合わせてストランド3とし、このよ
うなストランド3を7本を撚り合わせてなる。そしてこ
の撚り合わせの際に、芯ストランド3の外周に配置する
各側ストランド3に 100%以上、例えば 102%の型付け
が施され、このような型付けにより各側ストランド3の
相互間に隙間aが形成されている。また内層索1を構成
する各ワイヤ2には予め流動性の油剤4が塗布され、こ
の油剤4が内層索1内に充満している。
て説明する。図1に第1の実施例によるコントロールイ
ンナーケーブルの断面を示し、1は内層索で、この内層
索1は7×7の撚り構造に構成されている。すなわち7
本のワイヤ2を撚り合わせてストランド3とし、このよ
うなストランド3を7本を撚り合わせてなる。そしてこ
の撚り合わせの際に、芯ストランド3の外周に配置する
各側ストランド3に 100%以上、例えば 102%の型付け
が施され、このような型付けにより各側ストランド3の
相互間に隙間aが形成されている。また内層索1を構成
する各ワイヤ2には予め流動性の油剤4が塗布され、こ
の油剤4が内層索1内に充満している。
【0009】このような内層索1の外周には、8本の外
層ストランド5を撚り合わせてなる外層索6が設けら
れ、これによりケーブルの全体の構成が7×7+8×7
の構造となっている。前記各外層ストランド5は7本の
ワイヤ7を撚り合わせた1×7の構造に構成され、これ
ら外層ストランド5からなる外層索6と内層索1との間
には軟固体状の油剤8が充填されている。
層ストランド5を撚り合わせてなる外層索6が設けら
れ、これによりケーブルの全体の構成が7×7+8×7
の構造となっている。前記各外層ストランド5は7本の
ワイヤ7を撚り合わせた1×7の構造に構成され、これ
ら外層ストランド5からなる外層索6と内層索1との間
には軟固体状の油剤8が充填されている。
【0010】前記各ワイヤ2,7としては、Znめっ
き、ZnおよびNiめっき、Zn−Alめっきなどを施
した鋼線を所定の直径に伸線したものが使用される。そ
して例えば、芯ストランド3のワイヤ2の直径は0.09m
m、側ストランド3のワイヤ2の直径は0.08mm、外層ス
トランド5のワイヤ7の直径は0.14mmとなっている。
き、ZnおよびNiめっき、Zn−Alめっきなどを施
した鋼線を所定の直径に伸線したものが使用される。そ
して例えば、芯ストランド3のワイヤ2の直径は0.09m
m、側ストランド3のワイヤ2の直径は0.08mm、外層ス
トランド5のワイヤ7の直径は0.14mmとなっている。
【0011】内層索1を構成するワイヤ2に塗布された
流動性の油剤4は、流動点−40℃以下の石油系炭化水素
油を基剤とし、これに摩耗緩和剤(FRICTION MODIFIER)
を5〜20%、増加粘度剤10〜30%を添加してなるもの
で、その性状が粘度50〜150m/S @40℃、流動点−40℃
以下で、常温では流動状を呈するものである。
流動性の油剤4は、流動点−40℃以下の石油系炭化水素
油を基剤とし、これに摩耗緩和剤(FRICTION MODIFIER)
を5〜20%、増加粘度剤10〜30%を添加してなるもの
で、その性状が粘度50〜150m/S @40℃、流動点−40℃
以下で、常温では流動状を呈するものである。
【0012】外層索6と内層索1との間に充填された軟
固体状の油剤8は、前記油剤4を担体とし、これにマイ
クロワックス、ペトロラタムのような石油系ロウ分を40
〜60%配合してなり、滴下点50℃以上、稠度 150〜250
@25℃で、常温では軟固体状を呈するものである。な
お、前記油剤4,8には、防錆力や酸化安定性を向上さ
せるために、必要に応じて市販の防錆剤や酸化防止剤を
添加することも可能である。
固体状の油剤8は、前記油剤4を担体とし、これにマイ
クロワックス、ペトロラタムのような石油系ロウ分を40
〜60%配合してなり、滴下点50℃以上、稠度 150〜250
@25℃で、常温では軟固体状を呈するものである。な
お、前記油剤4,8には、防錆力や酸化安定性を向上さ
せるために、必要に応じて市販の防錆剤や酸化防止剤を
添加することも可能である。
【0013】このように構成されるコントロールインナ
ーケーブルを製造する工程について説明すると、まずワ
イヤ2を7本撚り合わせて芯と側のストランド3を形成
する。この撚り合わせの際に、各ワイヤ2に油剤4を滴
下して塗布する。
ーケーブルを製造する工程について説明すると、まずワ
イヤ2を7本撚り合わせて芯と側のストランド3を形成
する。この撚り合わせの際に、各ワイヤ2に油剤4を滴
下して塗布する。
【0014】次に、図2に示すように、撚合装置10に
より芯ストランド3の外周に6本の側ストランド3を撚
り合わせて内層索1を形成する。この際、撚合装置10
から導出した内層索1を浸漬ロール11を介して油剤槽
12内に導く。
より芯ストランド3の外周に6本の側ストランド3を撚
り合わせて内層索1を形成する。この際、撚合装置10
から導出した内層索1を浸漬ロール11を介して油剤槽
12内に導く。
【0015】油剤槽12内には油剤8が約80℃に加熱さ
れて収容されている。この油剤8は常温では軟固体状で
あるが、約80℃に加熱されていることによりある程度の
流動状を呈し、したがってこの油剤槽12内に順次導入
される内層索1の周面に油剤8が塗布される。なお図2
に示す13は、内層索1の周面に油剤8を均一に塗布さ
せるための装置である。このように内層索1の周面に油
剤8を塗布したのちに、内層索1の外周に外層ストラン
ド5を8本撚り合わせて外層索6を形成する。
れて収容されている。この油剤8は常温では軟固体状で
あるが、約80℃に加熱されていることによりある程度の
流動状を呈し、したがってこの油剤槽12内に順次導入
される内層索1の周面に油剤8が塗布される。なお図2
に示す13は、内層索1の周面に油剤8を均一に塗布さ
せるための装置である。このように内層索1の周面に油
剤8を塗布したのちに、内層索1の外周に外層ストラン
ド5を8本撚り合わせて外層索6を形成する。
【0016】このような構成のコントロールインナーケ
ーブルにおいては、その内部に油剤4,8が充填されて
いるため、各ワイヤ2,7同士のフレテッングが軽減さ
れ、とくに内層索1の側ストランド3において、その相
互間に隙間aが形成されているから、その相互でのフレ
ティングが大幅に軽減され、このため耐疲労性が確実に
向上する。
ーブルにおいては、その内部に油剤4,8が充填されて
いるため、各ワイヤ2,7同士のフレテッングが軽減さ
れ、とくに内層索1の側ストランド3において、その相
互間に隙間aが形成されているから、その相互でのフレ
ティングが大幅に軽減され、このため耐疲労性が確実に
向上する。
【0017】内層索1の内部に充填された油剤4は常温
で流動性を呈するものであるから、とくにその潤滑性が
よい。そしてこの油剤4はその外周側に配置する軟固体
状の油剤8でシールされる形となり、このためこの流動
性の油剤4が隙間aなどを通して外部に流失するような
ことがない。また外層索6と内層索1との間の油剤8も
その性状が軟固体状であるから、外部へ流失するような
ことがない。
で流動性を呈するものであるから、とくにその潤滑性が
よい。そしてこの油剤4はその外周側に配置する軟固体
状の油剤8でシールされる形となり、このためこの流動
性の油剤4が隙間aなどを通して外部に流失するような
ことがない。また外層索6と内層索1との間の油剤8も
その性状が軟固体状であるから、外部へ流失するような
ことがない。
【0018】したがってケーブル内に、ほぼ半永久的に
充分な量の油剤4,8が残り、このため長期に亘って優
れた耐疲労性を保持することができる。そしてケーブル
の外部に油剤4,8が漏出することがないから、ケーブ
ル表面に対して油分の付着が好ましくないような用途の
ケーブルであってもその適用が可能となる。
充分な量の油剤4,8が残り、このため長期に亘って優
れた耐疲労性を保持することができる。そしてケーブル
の外部に油剤4,8が漏出することがないから、ケーブ
ル表面に対して油分の付着が好ましくないような用途の
ケーブルであってもその適用が可能となる。
【0019】さらに、ケーブル内の油剤4,8により各
ワイヤ2,7の腐食が防止され、長期に亘って良好な耐
腐蝕性を保持できる。そして外層索6の内側に軟固体状
の油剤8が充填されているから、ケーブルが雨水などの
水分に晒される環境で使用される場合であっても、その
軟固体状の油剤8によりケーブル内への水分の浸透が防
止され、良好な耐腐蝕性を保つことができる。
ワイヤ2,7の腐食が防止され、長期に亘って良好な耐
腐蝕性を保持できる。そして外層索6の内側に軟固体状
の油剤8が充填されているから、ケーブルが雨水などの
水分に晒される環境で使用される場合であっても、その
軟固体状の油剤8によりケーブル内への水分の浸透が防
止され、良好な耐腐蝕性を保つことができる。
【0020】図3はこの発明の第2の実施例によるコン
トロールインナーケーブルを示し、このケーブルは内層
索1が19本のワイヤ2を一回の工程で撚り合わせた1
×19の多層撚り構造に構成されている。
トロールインナーケーブルを示し、このケーブルは内層
索1が19本のワイヤ2を一回の工程で撚り合わせた1
×19の多層撚り構造に構成されている。
【0021】そしてこの内層索1を構成する各ワイヤ2
にはその撚り工程時に100%以上、例えば 102%の型付
けが施され、これにより各ワイヤ2の相互間に若干の隙
間aが形成されている。そしてこの内層索1の外周に、
外層索6として1×7の構造の6本の外層ストランド5
が撚り合わされ、全体の構造が1×19+8×7となっ
ている。そして内層索1を構成する各ワイヤ2に流動性
の油剤4が塗布され、この油剤8が内層索1内に充満
し、また外層索6と内層索1との間に軟固体状の油剤8
が充填されている。このような構成においても、前記第
1の実施例と同様の効果を奏する。
にはその撚り工程時に100%以上、例えば 102%の型付
けが施され、これにより各ワイヤ2の相互間に若干の隙
間aが形成されている。そしてこの内層索1の外周に、
外層索6として1×7の構造の6本の外層ストランド5
が撚り合わされ、全体の構造が1×19+8×7となっ
ている。そして内層索1を構成する各ワイヤ2に流動性
の油剤4が塗布され、この油剤8が内層索1内に充満
し、また外層索6と内層索1との間に軟固体状の油剤8
が充填されている。このような構成においても、前記第
1の実施例と同様の効果を奏する。
【0022】次に、本発明の実施品である7×7+8×
7構造および1×19+8×7構造のケーブルと、比較
品としての1×19+8×7構造の2種のケーブルとに
ついて耐疲労性および耐腐食性を測定した結果を表1お
よび表2に示す。
7構造および1×19+8×7構造のケーブルと、比較
品としての1×19+8×7構造の2種のケーブルとに
ついて耐疲労性および耐腐食性を測定した結果を表1お
よび表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】これらの表から明らかなように、本発明の
実施品は比較品に比べて優れた耐疲労性および耐腐蝕性
を有することが分かる。なお、耐疲労性については、JI
S G 3535航空機用ワイヤロープ疲労試験法により測定し
た。また耐腐蝕性については、JIS Z 2371塩水噴霧試験
法により測定した。すなわち、ケーブルを塩水噴霧環境
下に放置し、 150時間経過後にケーブルを取り出し、こ
のケーブルの外層索を除去し、内層索の表面の発錆状況
を調べた(表面積比)。
実施品は比較品に比べて優れた耐疲労性および耐腐蝕性
を有することが分かる。なお、耐疲労性については、JI
S G 3535航空機用ワイヤロープ疲労試験法により測定し
た。また耐腐蝕性については、JIS Z 2371塩水噴霧試験
法により測定した。すなわち、ケーブルを塩水噴霧環境
下に放置し、 150時間経過後にケーブルを取り出し、こ
のケーブルの外層索を除去し、内層索の表面の発錆状況
を調べた(表面積比)。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、長
期に亘って優れた耐疲労性および耐腐蝕性を保持するこ
とができる耐久性の極めて高いコントロールインナーケ
ーブルを提供することができる。
期に亘って優れた耐疲労性および耐腐蝕性を保持するこ
とができる耐久性の極めて高いコントロールインナーケ
ーブルを提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例によるコントロールイン
ナーケーブルの断面図。
ナーケーブルの断面図。
【図2】そのコントロールインナーケーブルの内層索に
油剤を塗布する工程を示す説明図。
油剤を塗布する工程を示す説明図。
【図3】本発明の第2の実施例によるコントロールイン
ナーケーブルの断面図。
ナーケーブルの断面図。
1…内層索 2…ワイヤ 3…ストランド 4…油剤 5…ストランド 6…外層索 7…ワイヤ 8…油剤 a…隙間
Claims (2)
- 【請求項1】 複数本のワイヤで構成したストランドを
複数本撚り合わせて内層索とし、この内層索の外周に、
複数本のワイヤで構成したストランドを複数本を撚り合
わせて外層索とし、前記内層索を構成する各ワイヤには
流動性の油剤を塗布し、前記外層索と内層索の間には軟
固体状の油剤を充填し、かつ前記内層索を構成するスト
ランドにはその撚り合わせ時に 100%以上の型付けを施
してその相互間に隙間を形成してあることを特徴とする
コントロールインナーケーブル。 - 【請求項2】 多数本のワイヤを多層撚り構造に撚り合
わせて内層索とし、この内層索の外周に、複数本のワイ
ヤで構成したストランドを複数本撚り合わせて外層索と
し、前記内層索を構成する各ワイヤには流動性の油剤を
塗布し、前記外層索と内層索の間には軟固体状の油剤を
充填し、かつ前記内層索を構成する各ワイヤにはその撚
り合わせ時に 100%以上の型付けを施してその相互間に
隙間を形成してあることを特徴とするコントロールイン
ナーケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3095568A JP2818631B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | コントロールインナーケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3095568A JP2818631B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | コントロールインナーケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04327017A JPH04327017A (ja) | 1992-11-16 |
JP2818631B2 true JP2818631B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=14141200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3095568A Expired - Fee Related JP2818631B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | コントロールインナーケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818631B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4167742B2 (ja) * | 1998-01-23 | 2008-10-22 | 中央発條株式会社 | 押し引きコントロールケーブル |
JP4488761B2 (ja) * | 2003-02-27 | 2010-06-23 | 中央発條株式会社 | ワイヤロープおよびコントロールケーブル |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP3095568A patent/JP2818631B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04327017A (ja) | 1992-11-16 |
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