JP2816071B2 - Ccdビデオカメラの雑音除去用信号処理回路 - Google Patents

Ccdビデオカメラの雑音除去用信号処理回路

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JP2816071B2
JP2816071B2 JP4331625A JP33162592A JP2816071B2 JP 2816071 B2 JP2816071 B2 JP 2816071B2 JP 4331625 A JP4331625 A JP 4331625A JP 33162592 A JP33162592 A JP 33162592A JP 2816071 B2 JP2816071 B2 JP 2816071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用ビデオムービや
監視用カメラで用いられる単板式CCDカメラの画質改
善に好適な雑音除去用の信号処理回路に係る。
【0002】
【従来の技術】CCDビデオカメラの信号雑音比を決定
するのはCCDエリアセンサの雑音成分である。この雑
音成分は、光電変換時に発生するショット雑音、電荷検
出部で発生するリセット雑音および出力回路のアンプ雑
音からなっている。
【0003】これらの雑音のうちショット雑音は信号に
依存しており、その大きさを電子数で示すと信号電子数
の平方根となる。このため信号電子数が充分大きいとこ
の雑音成分は問題とならず、信号が小さくなると一定の
値をもつリセット雑音やアンプ雑音より小さくなり無視
できた。
【0004】よって、従来のビデオカメラではリセット
雑音およびアンプ雑音の低域の検討がなされ、相関2重
サンプリング法などが実施されてきた。
【0005】ところが、近年半導体の微細加工技術の進
展につれCCDの小型化も進み、1つの画素で取り扱え
る信号電子数が減少してきた。このため出力信号に含ま
れる雑音成分のうち、ショット雑音を無視することがで
きなくなり、ショット雑音の低減を目的として、従来の
雑音低減の手法である巡回型フィルタやメディアンフィ
ルタの適用が検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、巡回型
フィルタは、注目画素に対してそれ以前のフィールドの
画素信号との加算平均化処理を行うものなので、静止画
に対して効果はあるが、動画の場合、平均化により偽の
信号が生じる。これを防止するためには通常動画部分で
はこのフィルタ処理を用いることができない。
【0007】また、メディアンフィルタでは空間的な統
計処理であるので、ランダムな雑音低減には効果がある
が高周波な画像に対してはボケを生じる。さらに取り扱
う領域を越える雑音に対しては効果がない。つまり、従
来より提案されていた手法ではショット雑音の低減は困
難であった。
【0008】一般に、画像信号は時間的あるいは空間的
に近傍画素に対して高い相関性を有している。そこで、
本発明はこの高い相関性に着目して処理を行い、信号に
含まれている雑音低減を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、2次元に画素を配置した固体撮像素子を
用いたビデオカメラにおいて、画素に対応した固体撮像
素子の出力信号に関し、水平方向および垂直方向および
時間軸方向の遅延信号との差信号を求め、それらの差信
号の中間値の信号により、該画素信号に混入した雑音成
分を除去することを特徴とする。
【0010】また、上記の信号処理回路において、雑音
除去の信号を該画素信号により制御することを特徴とす
る。
【0011】さらには、上記の信号処理回路において、
特に白黒ビデオカメラ用信号処理回路では遅延信号を水
平1画素、垂直1ライン、時間軸1フィールド遅延信号
とすること、もしくは、カラービデオカメラ用信号処理
回路では遅延信号を水平2画素、垂直2ライン、時間軸
1フィールド遅延信号とすること、さらには白黒および
カラー用の両者において、時間軸の遅延信号を1フレー
ム遅延信号とすることを特徴とする。
【0012】
【作用】画像情報は時間方向あるいは空間方向に変化し
ているが、同時に複数の方向に対して変化している場合
は稀である。通常、ある方向に対して信号が変化してい
るとき、それ以外の方向への変化は小さく信号間の相関
性が高い。そこで、水平方向、垂直方向および時間軸方
向の3方向に対する信号の変化を調べると、少なくとも
2方向に対しては変化が小さい。よって、注目画素につ
いて3方向の差分を求め、その値を調べることにより相
関性の高い方向を求めることが出来る。
【0013】次に、注目画素に雑音が混入した場合を考
える。近傍画素はすべて以前の信号であり、雑音は既に
除去されている。そこで、注目画素と近傍画素の差信号
をとれば、差信号には注目画素の雑音が混入する。特に
相関性の高い画素間の差信号では、信号変化が少ないた
め差信号が雑音となる。それにより注目画素信号に混入
した雑音を取り除くことが可能となる。
【0014】本発明は、画像信号の高い相関性を用いて
注目画素とその近傍画素を比較することによって、注目
画素に含まれる雑音成分を除去するものである。また、
雑音除去には相関性の高い画素間の処理しか用いていな
いため解像度劣化もない。
【0015】ただし、空間方向に関して、テレビの視覚
特性より斜め方向の解像度はあまり重要視されていない
ので、画像信号では、空間方向として水平方向および垂
直方の2方向が重要となる。したがって、本発明でも、
水平方向、垂直方向および時間軸方向の3方向に関する
相関性を取り扱えば良い。
【0016】
【実施例】図1に本発明の実施例としてCCD白黒ビデ
オカメラに適用した信号処理回路を示す。図2にCCD
エリアイメージャの画素配置、図3に画像信号の空間周
波数領域を示し、以下、これらの図をもとに実施例を説
明する。
【0017】注目画素およびその近傍の画素Snn、S
n-1n、Snn-1、Snn′を図2のごとく定義し、注目画素
に雑音が混入した場合について考える。このとき以下の
式で示すように、注目画素と近傍画素の差分を取れば、
結果は雑音とその方向に対する信号変化になる。
【0018】 Snn−Sn-1n=△Sx+N Snn−Snn-1=△Sy+N Snn−Snn′=△St+N △Sx:水平方向の信号変化 △Sy:垂直方向の信号変化 △St:時間軸方向の信号変化 N :注目画素に混入した雑音 ここで式について検討する。式は水平方向の演算で
あり、水平方向の信号変化の少ない領域では差信号は小
さくなる。その信号周波数は2つの画素配置で決定され
るサンプリング周波数の1/2より小さければよい。こ
れは、図3に示す周波数空間において、図中13で示し
た領域である。よって、この領域内での演算の結果は雑
音と考えられる。
【0019】また式、式についても同様に、相関性
の高い領域において雑音が求められる。画像信号の性質
より、少なくとも2つの方向に対しては信号の相関性は
高い。つまり、上の3つの式の2つ以上の演算結果の相
関性は雑音である。このため、3つの演算を実施し例え
ばその中間値を選べば雑音となる。この得られた雑音を
注目画素信号より減算すれば正しい信号となる。したが
って、図1に示す回路により、画像信号に混入した雑音
を除去することができる。
【0020】また、信号変化が2つ以上の方向に対して
起こった場合、信号に混入した雑音がショット雑音とす
ると信号量に依存するので、雑音量が予測できる。この
ため、先の演算で求めた雑音がその値より大きい場合、
それは2方向の信号変化が起こったとして雑音除去を中
止すればよい。
【0021】この回路例を図4に示し、動作を説明す
る。白黒用固体撮像素子1aの出力信号に対し、2a、
3a、4で示した遅延回路により得られた3つの遅延信
号との差信号を求める。その差信号をさらに図中6のメ
ディアン値決定回路で選択し、雑音信号を求める。その
雑音信号が元の出力信号の値で決定される閾値より小さ
いときは雑音であるので、ゲイン可変回路9のゲインを
1とするが、閾値より大きいときは信号に変化が起こっ
ているためゲインを0とする。これにより、先に述べた
ような2方向への変化が起こった場合の雑音除去を中止
することになり、信号劣化を阻止することができる。
【0022】また、CCD単板カラービデオカメラにつ
いて、フィールド蓄積方式への適用を図5により説明す
る。フィールド蓄積モードのCCDでは、フォトダイオ
ードに蓄えられた信号を垂直方向での隣接2画素の加算
を行い、かつテレビのインターレース動作に適合させる
ため、2つのフィールド間で加算の画素をずらし加算し
ている。その様子を図5(a)に示す。
【0023】その結果、CCDの出力信号は、例えば第
1フィールドのnラインでは、 (Ma+Ye)、(G+Cy)、・・・ と垂直2画素の加算信号が水平2画素毎の繰返しで出力
される。
【0024】また、nライン以降の信号は、図5(b)
のようになる。このため、同一信号となる画素の繰り返
し単位は白黒の場合と異なり、遅延信号として水平2画
素、垂直2ライン、時間軸1フィールドとなる。この方
式の回路例を図6に示す。なお、これらは、時間軸の遅
延信号を1フィールド遅延信号としたが、テレビに入力
する場合画像信号がインターレース走査のため、1フィ
ールド遅延信号では垂直軸方向の座標がわずかに移動し
誤差が生じる。座標上の位置を等しくするために、1フ
レーム遅延信号を用いても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、雑音処理を信号の相関
性の高い画素間で行うので、解像度を劣化させることな
く雑音除去が可能となり、小型CCDエリアイメージャ
を用いたビデオカメラの画質向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CCD白黒ビデオカメラの信号処理回路の原理
的な構成を示す図である。
【図2】CCDの画素配置を示す図である。
【図3】CCDの解像できる周波数空間を示す図であ
る。
【図4】原信号により雑音量を予測し、雑音抑制による
信号劣化を抑える信号処理回路の原理的な構成を示す図
である。
【図5】CCDのカラーフィルタ配置および出力信号を
示す図である。
【図6】CCDカラービデオカメラの信号処理回路の原
理的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1a 白黒用固体撮像素子 1b カラー用固体撮像素子 2a 1画素遅延素子 2b 2画素遅延素子 3a 1ライン遅延素子 3b 2ライン遅延素子 4 1フィールド遅延素子 5 減算回路 6 メディアン値決定回路 8 白黒カメラプロセス回路 9 ゲイン可変回路 10 輝度信号色差信号分離回路 11 カラーカメラプロセス回路 12 画素 13 水平方向解像領域 14 垂直方向解像領域 15 時間軸方向解像領域
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/14 - 5/217

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元に画素を配置した固体撮像素子を
    用いたビデオカメラにおいて、 画素に対応した固体撮像素子の出力信号に関し、水平方
    向および垂直方向および時間軸方向の遅延信号との差信
    号を求め、それらの差信号の中間値の信号により、該画
    素信号に混入した雑音成分を除去することを特徴とする
    信号処理回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の信号処理回路において、 雑音除去の信号を該画素信号により制御することを特徴
    とする信号処理回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の信号処理回路において、 遅延信号を水平1画素、垂直1ライン、時間軸1フィー
    ルド遅延信号とすることを特徴とする白黒ビデオカメラ
    用信号処理回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の信号処理回路において、 遅延信号を水平2画素、垂直2ライン、時間軸1フィー
    ルド遅延信号とすることを特徴とするカラービデオカメ
    ラ用信号処理回路。
  5. 【請求項5】 請求項3及び請求項4記載の信号処理回
    路において、 時間軸の遅延信号を1フレーム遅延信号とすることを特
    徴とする信号処理回路。
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