JP2814851B2 - 電動産業車両の走行制御装置 - Google Patents
電動産業車両の走行制御装置Info
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- JP2814851B2 JP2814851B2 JP4222804A JP22280492A JP2814851B2 JP 2814851 B2 JP2814851 B2 JP 2814851B2 JP 4222804 A JP4222804 A JP 4222804A JP 22280492 A JP22280492 A JP 22280492A JP 2814851 B2 JP2814851 B2 JP 2814851B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/72—Electric energy management in electromobility
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2個の走行用モータで
一対の駆動輪を走行させる電動産業車両の走行制御装置
に関する。
一対の駆動輪を走行させる電動産業車両の走行制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、三輪式バッテリフォークリフト
等の電動産業車両では、その場旋回等の小回り操作が要
求されるため、一対の駆動輪に並列接続した走行モータ
をそれぞれ取付け、旋回時、内側となる駆動輪を逆転し
て、旋回が行われるようになっている。
等の電動産業車両では、その場旋回等の小回り操作が要
求されるため、一対の駆動輪に並列接続した走行モータ
をそれぞれ取付け、旋回時、内側となる駆動輪を逆転し
て、旋回が行われるようになっている。
【0003】このような電動産業車両の走行制御装置
は、前進時、走行電流IF が、図4に示すように、バッ
テリの第1電極V1 から、左側前進コンタクタ1L (以
下、第1前進コンタクタという),左駆動輪走行モータ
(以下、第1走行モータという)の電機子4L ,左側後
進コンタクタ2L (以下、第1後進コンタクタという)
及び第1走行モータの界磁巻線5L による第1の直列接
続71 と、右側前進コンタクタ1R (以下、第2前進コ
ンタクタという),右駆動輪走行モータ(以下、第2走
行モータという)の電機子4R ,右側後進コンタクタ2
R (以下、第2後進コンタクタという)及び第2走行モ
ータの界磁巻線5R による第2の直列接続72 とに分流
して流れ、走行トランジスタ6を介してバッテリの第2
電極V0 へ流れこんでいる。
は、前進時、走行電流IF が、図4に示すように、バッ
テリの第1電極V1 から、左側前進コンタクタ1L (以
下、第1前進コンタクタという),左駆動輪走行モータ
(以下、第1走行モータという)の電機子4L ,左側後
進コンタクタ2L (以下、第1後進コンタクタという)
及び第1走行モータの界磁巻線5L による第1の直列接
続71 と、右側前進コンタクタ1R (以下、第2前進コ
ンタクタという),右駆動輪走行モータ(以下、第2走
行モータという)の電機子4R ,右側後進コンタクタ2
R (以下、第2後進コンタクタという)及び第2走行モ
ータの界磁巻線5R による第2の直列接続72 とに分流
して流れ、走行トランジスタ6を介してバッテリの第2
電極V0 へ流れこんでいる。
【0004】また、後進時の走行電流IB は、図5に示
すように、上記各第1及び第2前後進コンタクタ1L ,
1R ,2L ,2R が切換え動作し、上記第1の直列接続
中、第1前進コンタクタと第1後進コンタクタの順が入
れ代わった第3の直列接続8 1 と、上記第2の直列接続
中、第2前進コンタクタと第2後進コンタクタの順が入
れ代わった第4の直列接続82 とに分流して流れ、走行
トランジスタ6を介して第2電極V0 に流れ込んでい
る。
すように、上記各第1及び第2前後進コンタクタ1L ,
1R ,2L ,2R が切換え動作し、上記第1の直列接続
中、第1前進コンタクタと第1後進コンタクタの順が入
れ代わった第3の直列接続8 1 と、上記第2の直列接続
中、第2前進コンタクタと第2後進コンタクタの順が入
れ代わった第4の直列接続82 とに分流して流れ、走行
トランジスタ6を介して第2電極V0 に流れ込んでい
る。
【0005】上記前進及び後進時、走行トランジスタ6
のベースには、アクセル操作量に応じて例えばデューテ
ィが変化するパルス信号SP が入力され、これによる走
行トランジスタ6のチョッパ動作によって走行速度が調
整されるようになっている。チョッパ動作により走行ト
ランジスタ6が導通する通電時間は、ここではパルス信
号SP の正方向のパルス成分に対応している。
のベースには、アクセル操作量に応じて例えばデューテ
ィが変化するパルス信号SP が入力され、これによる走
行トランジスタ6のチョッパ動作によって走行速度が調
整されるようになっている。チョッパ動作により走行ト
ランジスタ6が導通する通電時間は、ここではパルス信
号SP の正方向のパルス成分に対応している。
【0006】一方、上記前進から後進へ又は後進から前
進への切換え(以下、スイッチバックという)時は、前
後進レバーの指令信号に基づいて各前進コンタクタ
1L ,1 R 及び後進コンタクタ2L ,2R が互いに切換
え作動する過程を経る。図6は前進から後進への切換え
過程のタイミングチャートを示し、各前進コンタクタ1
L ,1R 及び後進コンタクタ2L ,2R は、先ず、前進
レバーが離落される時刻で図6(a)に示す離落指令
信号SA がハイレベルHからロウレベルLに変化すると
同時に、図6(c)に示すパルス信号SP が遮断され
る。図示しないが各前進コンタクタ1L ,1R は、要動
作時間の後に切換え作動する。
進への切換え(以下、スイッチバックという)時は、前
後進レバーの指令信号に基づいて各前進コンタクタ
1L ,1 R 及び後進コンタクタ2L ,2R が互いに切換
え作動する過程を経る。図6は前進から後進への切換え
過程のタイミングチャートを示し、各前進コンタクタ1
L ,1R 及び後進コンタクタ2L ,2R は、先ず、前進
レバーが離落される時刻で図6(a)に示す離落指令
信号SA がハイレベルHからロウレベルLに変化すると
同時に、図6(c)に示すパルス信号SP が遮断され
る。図示しないが各前進コンタクタ1L ,1R は、要動
作時間の後に切換え作動する。
【0007】前進コンタクタ1L ,1R の切換え作動後
は、図7に示す中立状態となる。その後、後進レバーが
投入される時刻で図6(b)に示す投入指令信号SB
がロウレベルLからハイレベルHに変化する。各後進コ
ンタクタ2L ,2R も、投入指令信号SB と同時には切
換え作動することはなく、図6(d)に示すように、要
動作時間t1 の後に切換え作動する。
は、図7に示す中立状態となる。その後、後進レバーが
投入される時刻で図6(b)に示す投入指令信号SB
がロウレベルLからハイレベルHに変化する。各後進コ
ンタクタ2L ,2R も、投入指令信号SB と同時には切
換え作動することはなく、図6(d)に示すように、要
動作時間t1 の後に切換え作動する。
【0008】ここで、従来の走行回路の各前進コンタク
タ1L ,1R 及び後進コンタクタ2 L ,2R には、図示
しないが接点状態を検出する検出回路が接続されてい
る。この検出回路は、接点の切換え動作前に走行トラン
ジスタ6を導通すると、接点同士が接触するとき火花が
発生して接点を損焼してまうので、接点が完全にONし
たことを検出してから、走行トランジスタ6をONさせ
るものである。
タ1L ,1R 及び後進コンタクタ2 L ,2R には、図示
しないが接点状態を検出する検出回路が接続されてい
る。この検出回路は、接点の切換え動作前に走行トラン
ジスタ6を導通すると、接点同士が接触するとき火花が
発生して接点を損焼してまうので、接点が完全にONし
たことを検出してから、走行トランジスタ6をONさせ
るものである。
【0009】従ってこの場合、後進コンタクタ2L ,2
R が切換え作動して実際に走行トランジスタ6が動作す
る時刻は、接点が完全に導通したことを検出回路が検出
し、その信号によってパルス信号SP が発生する時刻と
なる。結局、走行トランジスタ6が動作する時刻は、接
点がONしてからt2 秒後であって、後進レバーによる
投入指令信号SB がレベル変化する時刻よりt(=t
1 +t2 )秒後となる。
R が切換え作動して実際に走行トランジスタ6が動作す
る時刻は、接点が完全に導通したことを検出回路が検出
し、その信号によってパルス信号SP が発生する時刻と
なる。結局、走行トランジスタ6が動作する時刻は、接
点がONしてからt2 秒後であって、後進レバーによる
投入指令信号SB がレベル変化する時刻よりt(=t
1 +t2 )秒後となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の走行回路は、接点の検出回路からの信号発生のタイ
ミングを、走行トランジスタ6を導通させるタイミング
としているため、スイッチバックによって切換わった各
第1及び第2の直列接続71 ,72 又は第3及び第4の
直列接続81 ,82 の成す並列回路がバッテリから切離
された閉回路状態が有限の時間をもつことになり、走行
モータに急制動がかかることによる機台へ衝撃現象の原
因となる環流電流Icの発生を見てしまう。
来の走行回路は、接点の検出回路からの信号発生のタイ
ミングを、走行トランジスタ6を導通させるタイミング
としているため、スイッチバックによって切換わった各
第1及び第2の直列接続71 ,72 又は第3及び第4の
直列接続81 ,82 の成す並列回路がバッテリから切離
された閉回路状態が有限の時間をもつことになり、走行
モータに急制動がかかることによる機台へ衝撃現象の原
因となる環流電流Icの発生を見てしまう。
【0011】上記環流電流Icの発生原因はこうであ
る。走行制御装置は、スイッチバック時、第1及び第2
前後進コンタクタ1L ,1R ,2L ,2R は中立状態を
とるが、このとき、界磁巻線5L ,5R が磁化されてい
ることにより、例えば前進から後進への切換えの場合、
図7に示すように、各電機子4L ,4R には起電力
vL,vR が発生する。両起電力vL ,vR は、低速走
行時ほど大きく、しかも、各走行モータの機械的ばらつ
きによって異なった電圧値をとる。
る。走行制御装置は、スイッチバック時、第1及び第2
前後進コンタクタ1L ,1R ,2L ,2R は中立状態を
とるが、このとき、界磁巻線5L ,5R が磁化されてい
ることにより、例えば前進から後進への切換えの場合、
図7に示すように、各電機子4L ,4R には起電力
vL,vR が発生する。両起電力vL ,vR は、低速走
行時ほど大きく、しかも、各走行モータの機械的ばらつ
きによって異なった電圧値をとる。
【0012】環流電流Icは、上記起電力vL ,vR の
差電圧によって発生する。すなわち、図6の前進から後
進へのスイッチバックの場合で説明すれば、図7の中立
状態より後進コンタクタ2L ,2R が切換え作動して図
8に示す後進状態に回路が切換わると、第3の直列接続
81 と第4の直列接続82 との並列回路には、起電力v
L ,vR が異なる値であるために図8に示すように環流
電流Icが流れる。
差電圧によって発生する。すなわち、図6の前進から後
進へのスイッチバックの場合で説明すれば、図7の中立
状態より後進コンタクタ2L ,2R が切換え作動して図
8に示す後進状態に回路が切換わると、第3の直列接続
81 と第4の直列接続82 との並列回路には、起電力v
L ,vR が異なる値であるために図8に示すように環流
電流Icが流れる。
【0013】そして上記環流電流Icが流れることは、
第1走行モータの電機子4L にとっては切換え後の後進
時に流れるべき電流IB と逆方向の電流が流れることで
あり、後進コンタクタ1L ,1R の切換え作動時より第
1走行モータに急制動がかかることになり、機台に大き
な衝撃を与えるわけである。環流電流Icは、走行トラ
ンジスタ6が導通することによってバッテリ側に吸引さ
れるが、従来の走行回路は、コンタクタの要動作時間及
び検出回路の検出動作時間により、並列回路が上記閉回
路状態になってから走行トランジスタ6が導通するまで
に有限の時間をもってしまい、機台への衝撃は免れない
ものである。また、上記起電力vL ,vR の差電圧も、
各走行モータの機械的ばらつきに起因するため、無くす
ことは難しい。
第1走行モータの電機子4L にとっては切換え後の後進
時に流れるべき電流IB と逆方向の電流が流れることで
あり、後進コンタクタ1L ,1R の切換え作動時より第
1走行モータに急制動がかかることになり、機台に大き
な衝撃を与えるわけである。環流電流Icは、走行トラ
ンジスタ6が導通することによってバッテリ側に吸引さ
れるが、従来の走行回路は、コンタクタの要動作時間及
び検出回路の検出動作時間により、並列回路が上記閉回
路状態になってから走行トランジスタ6が導通するまで
に有限の時間をもってしまい、機台への衝撃は免れない
ものである。また、上記起電力vL ,vR の差電圧も、
各走行モータの機械的ばらつきに起因するため、無くす
ことは難しい。
【0014】なお、図8は、第2走行モータの電機子4
R に発生した起電力vR が第1走行モータの電機子4L
に発生した起電力vL より大きい場合に生じる環流電流
を示し、逆の場合は、環流電流Icが図8と逆に流れ、
第2の走行モータに急制動がかかる。これは後進から前
進へのスイッチバック時も同様である。本発明は、上記
のような課題を解決し、第1,第2走行モータの機械的
ばらつきがあっても、走行モータの並列回路に環流電流
が生じないようにした電動産業車両の走行制御装置の提
供を目的とする。
R に発生した起電力vR が第1走行モータの電機子4L
に発生した起電力vL より大きい場合に生じる環流電流
を示し、逆の場合は、環流電流Icが図8と逆に流れ、
第2の走行モータに急制動がかかる。これは後進から前
進へのスイッチバック時も同様である。本発明は、上記
のような課題を解決し、第1,第2走行モータの機械的
ばらつきがあっても、走行モータの並列回路に環流電流
が生じないようにした電動産業車両の走行制御装置の提
供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右の走向輪
に対応した第1及び第2走向モータに流す電流をアクセ
ル操作量に応じたチョッパ動作レートのパルス信号によ
って制御する走向トランジスタと、スイッチバック時、
前後進レバーの投入指令信号に同期して前記走向トラン
ジスタへ前記アクセル操作量に応じたチョッパ動作レー
トのパルス信号よりパルス幅の短いパルス信号を供給
し、前記スイッチバックによって切換わるコンタクタの
動作中にも電流を流す制御手段とを設けたものである。
に対応した第1及び第2走向モータに流す電流をアクセ
ル操作量に応じたチョッパ動作レートのパルス信号によ
って制御する走向トランジスタと、スイッチバック時、
前後進レバーの投入指令信号に同期して前記走向トラン
ジスタへ前記アクセル操作量に応じたチョッパ動作レー
トのパルス信号よりパルス幅の短いパルス信号を供給
し、前記スイッチバックによって切換わるコンタクタの
動作中にも電流を流す制御手段とを設けたものである。
【0016】
【作用】本発明は、前後進レバーの投入指令信号の変化
と同時に走行トランジスタにパルス信号が加わり、動作
中のコンタクタの接点同士が完全にONする前の接触抵
抗の大きな接点状態より走行トランジスタを駆動して、
環流電流をバッテリ側に吸引する電流を流している。従
って、環流電流が流れようとすると即座に走行トランジ
スタが導通してバッテリ側にその環流電流を逃すことが
できる。そして、コンタクタが完全にONした後は、十
分な電流で環流電流を打ち消す。これにより、環流電流
が流れる余地がなく、逆制動を未然に回避した安定なス
イッチバックを達成する。
と同時に走行トランジスタにパルス信号が加わり、動作
中のコンタクタの接点同士が完全にONする前の接触抵
抗の大きな接点状態より走行トランジスタを駆動して、
環流電流をバッテリ側に吸引する電流を流している。従
って、環流電流が流れようとすると即座に走行トランジ
スタが導通してバッテリ側にその環流電流を逃すことが
できる。そして、コンタクタが完全にONした後は、十
分な電流で環流電流を打ち消す。これにより、環流電流
が流れる余地がなく、逆制動を未然に回避した安定なス
イッチバックを達成する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図1に示す一実施例により詳
細に説明する。図1において、バッテリ11の例えば正
電位を導出する第1電極V1 は、第1前進コンタクタ1
L の切換端子a及び第2前進コンタクタ1R の切換端子
a並びに第1後進コンタクタ2L の切換端子a及び第2
後進コンタクタ2R の切換端子aにそれぞれ接続されて
いる。第1前進コンタクタ1L のコモン端子cと第1後
進コンタクタ2L のコモン端子cとの間には、第1走行
モータ12の電機子4Lが挿入され、第2前進コンタク
タ1R のコモン端子cと第2後進コンタクタ2Rのコモ
ン端子cとの間には、第2走行モータ13の電機子4R
が挿入されている。第1前進コンタクタ1L の切換端子
aと第1後進コンタクタ2L の切換端子aとは共通接続
され、その接続点は界磁巻線5L を介して走行トランジ
スタ6のコレクタに接続され、第2前進コンタクタ1R
の切換端子aと第2後進コンタクタ2R の切換端子aも
共通接続され、その接続点は界磁巻線5R を介して走行
トランジスタ6のコレクタに接続されている。走行トラ
ンジスタ6のベースには、図外の回路ユニットからのパ
ルス信号SP が入力され、同走行トランジスタ6のエミ
ッタはバッテリ11の負電位を導出する第2電極V0 に
接続されている。
細に説明する。図1において、バッテリ11の例えば正
電位を導出する第1電極V1 は、第1前進コンタクタ1
L の切換端子a及び第2前進コンタクタ1R の切換端子
a並びに第1後進コンタクタ2L の切換端子a及び第2
後進コンタクタ2R の切換端子aにそれぞれ接続されて
いる。第1前進コンタクタ1L のコモン端子cと第1後
進コンタクタ2L のコモン端子cとの間には、第1走行
モータ12の電機子4Lが挿入され、第2前進コンタク
タ1R のコモン端子cと第2後進コンタクタ2Rのコモ
ン端子cとの間には、第2走行モータ13の電機子4R
が挿入されている。第1前進コンタクタ1L の切換端子
aと第1後進コンタクタ2L の切換端子aとは共通接続
され、その接続点は界磁巻線5L を介して走行トランジ
スタ6のコレクタに接続され、第2前進コンタクタ1R
の切換端子aと第2後進コンタクタ2R の切換端子aも
共通接続され、その接続点は界磁巻線5R を介して走行
トランジスタ6のコレクタに接続されている。走行トラ
ンジスタ6のベースには、図外の回路ユニットからのパ
ルス信号SP が入力され、同走行トランジスタ6のエミ
ッタはバッテリ11の負電位を導出する第2電極V0 に
接続されている。
【0018】なお、バッテリ11の第1電極V1 と第1
前進コンタクタ1L の切換端子bとの間にはフライホイ
ールダイオード14が接続され、同第1電極V1 と第2
前進コンタクタ1L の切換端子bとの間にはフライホイ
ールダイオード15が接続されている。さらに、バッテ
リ11の第1電極V1 と走行トランジスタ6のコレクタ
との間には走行トランジスタ6の保護ダイオード16が
接続されている。
前進コンタクタ1L の切換端子bとの間にはフライホイ
ールダイオード14が接続され、同第1電極V1 と第2
前進コンタクタ1L の切換端子bとの間にはフライホイ
ールダイオード15が接続されている。さらに、バッテ
リ11の第1電極V1 と走行トランジスタ6のコレクタ
との間には走行トランジスタ6の保護ダイオード16が
接続されている。
【0019】以上の構成において、上記走行トランジス
タ6のベースには、本発明により設けた制御手段10か
らのパルス信号SP が入力されている。制御手段10
は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成され、各
第1前進及び後進コンタクタ1 L ,2L 並びに第2前進
及び後進コンタクタ1R ,2R の離落もしくは投入指令
信号SA ,SB のレベル変化と同時に上記パルス信号S
P を発生するものである。
タ6のベースには、本発明により設けた制御手段10か
らのパルス信号SP が入力されている。制御手段10
は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成され、各
第1前進及び後進コンタクタ1 L ,2L 並びに第2前進
及び後進コンタクタ1R ,2R の離落もしくは投入指令
信号SA ,SB のレベル変化と同時に上記パルス信号S
P を発生するものである。
【0020】このような構成上の特徴をもつ本発明装置
の前進時及び後進時の動作は、図4及び図5と同じであ
るので説明を省略し、前進から後進に切換えるスイッチ
バック時の動作を図2及び図3を参照して説明する。本
発明によるスイッチバック時のタイミングチャートを図
2に示す。スイッチバック操作がなされると、先ず、離
落指令信号SA がハイレベルHからロウレベルLへ変化
し、制御手段10はこの変化を解読してパルス信号SP
を遮断する。これにより走行トランジスタ6が非導通と
される(時刻)。これは従来と同じである。
の前進時及び後進時の動作は、図4及び図5と同じであ
るので説明を省略し、前進から後進に切換えるスイッチ
バック時の動作を図2及び図3を参照して説明する。本
発明によるスイッチバック時のタイミングチャートを図
2に示す。スイッチバック操作がなされると、先ず、離
落指令信号SA がハイレベルHからロウレベルLへ変化
し、制御手段10はこの変化を解読してパルス信号SP
を遮断する。これにより走行トランジスタ6が非導通と
される(時刻)。これは従来と同じである。
【0021】次に、制御手段10は、各後進コンタクタ
2L ,2R が投入指令信号SB によって切換え指示され
る時刻と同時に、所要のパルス幅τに設定されたパル
ス信号S1 を走行トランジスタ6のベースに供給する。
しかし、未だこの時点では各後進コンタクタ2L ,2R
が作動を開始した初期であるため、走行トランジスタ6
は導通しない。しばらくして動作中の後進コンタクタ2
L ,2R の接点同士が完全にONする前の接触抵抗の大
きな接点状態になると、走行トランジスタ6はパルス幅
τの通電時間でチョッパ動作され、図3に示すような電
流IB ′を第1電極V1 から第1走行モータ12と第2
走行モータ13とに分流して第2電極V 0 に流す。この
電流IB ′は、アクセル踏込みにより発生する電流IB
(図5参照)と同じ方向のものであり、図7に示した起
電力vL ,vR に差があって図8に示したような環流電
流Icが流れようとしても、IB ′が環流電流Icを打
消すように吸引するため、第1の走行モータ12にスイ
ッチバック完了後の電流と逆方向に流れようとする電流
の発生を阻止する。
2L ,2R が投入指令信号SB によって切換え指示され
る時刻と同時に、所要のパルス幅τに設定されたパル
ス信号S1 を走行トランジスタ6のベースに供給する。
しかし、未だこの時点では各後進コンタクタ2L ,2R
が作動を開始した初期であるため、走行トランジスタ6
は導通しない。しばらくして動作中の後進コンタクタ2
L ,2R の接点同士が完全にONする前の接触抵抗の大
きな接点状態になると、走行トランジスタ6はパルス幅
τの通電時間でチョッパ動作され、図3に示すような電
流IB ′を第1電極V1 から第1走行モータ12と第2
走行モータ13とに分流して第2電極V 0 に流す。この
電流IB ′は、アクセル踏込みにより発生する電流IB
(図5参照)と同じ方向のものであり、図7に示した起
電力vL ,vR に差があって図8に示したような環流電
流Icが流れようとしても、IB ′が環流電流Icを打
消すように吸引するため、第1の走行モータ12にスイ
ッチバック完了後の電流と逆方向に流れようとする電流
の発生を阻止する。
【0022】また、本発明により流れる電流IB ’は、
後進コンタクタ2L ,2R の作動中(遅れ時間t1 の
間)に流れても接点を損焼しないような電流値に、パル
ス幅τにより設定されている。このような電流のIB ’
を与えるパルス幅τのデューティは例えばモータ回転数
約2500rpmでスイッチバックしたとすると本発明
による電流IB ’が接点を損焼しない電流、具体的に
は、コンタクタ投入10msec後で約100Aの電流
が流れ環流電流は確実に消滅される。
後進コンタクタ2L ,2R の作動中(遅れ時間t1 の
間)に流れても接点を損焼しないような電流値に、パル
ス幅τにより設定されている。このような電流のIB ’
を与えるパルス幅τのデューティは例えばモータ回転数
約2500rpmでスイッチバックしたとすると本発明
による電流IB ’が接点を損焼しない電流、具体的に
は、コンタクタ投入10msec後で約100Aの電流
が流れ環流電流は確実に消滅される。
【0023】続いて、制御手段10は、後進コンタクタ
2L ,2R が確実に切換え作動した時刻に、従来と同
様のパルス幅のパルス信号S2 に切換える。この信号S
2 は、アクセル操作量に応じてパルス幅が決定されてい
る。こうして本発明は、スイッチバック時発生しようと
する環流電流Icを、コンタクタの投入動作中、すなわ
ち、走行モータの並列回路がバッテリから切離されてい
る閉回路状態となった直後より逃し、走行モータによる
急制動を確実に防止するとともに、接点を損焼すること
がない。
2L ,2R が確実に切換え作動した時刻に、従来と同
様のパルス幅のパルス信号S2 に切換える。この信号S
2 は、アクセル操作量に応じてパルス幅が決定されてい
る。こうして本発明は、スイッチバック時発生しようと
する環流電流Icを、コンタクタの投入動作中、すなわ
ち、走行モータの並列回路がバッテリから切離されてい
る閉回路状態となった直後より逃し、走行モータによる
急制動を確実に防止するとともに、接点を損焼すること
がない。
【0024】以上は、第1走行モータ12の起電力vL
が第2走行モータ13の起電力vRより小さい場合であ
るが、その反対の場合も同様である。また、後進から前
進へのスイッチバックでも同じである。なお、本発明で
は、各コンタクタの接点状態を検出する回路が不要とな
る利点がある。
が第2走行モータ13の起電力vRより小さい場合であ
るが、その反対の場合も同様である。また、後進から前
進へのスイッチバックでも同じである。なお、本発明で
は、各コンタクタの接点状態を検出する回路が不要とな
る利点がある。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、スイ
ッチバック時、前後進レバーの投入指令信号のレベル変
化と同時に走行トランジスタへパルス信号を供給し、前
記スイッチバックによって切換わるコンタクタの動作中
にも電流を流す制御手段を設けたので、走行モータの並
列回路がバッテリから切離されている閉回路状態が有限
時間形成されず、環流電流を確実に消滅させ、モータの
急制動を未然に回避した安定なスイッチバック操作を行
うことができる。
ッチバック時、前後進レバーの投入指令信号のレベル変
化と同時に走行トランジスタへパルス信号を供給し、前
記スイッチバックによって切換わるコンタクタの動作中
にも電流を流す制御手段を設けたので、走行モータの並
列回路がバッテリから切離されている閉回路状態が有限
時間形成されず、環流電流を確実に消滅させ、モータの
急制動を未然に回避した安定なスイッチバック操作を行
うことができる。
【図1】 本発明に係る電動産業車両の走行制御装置を
示す回路図。
示す回路図。
【図2】 本発明によるスイッチバック時の動作を示す
タイミングチャート。
タイミングチャート。
【図3】 本発明により環流電流が消滅される様子を示
す説明図。
す説明図。
【図4】 本発明の前進時の動作を示す説明図。
【図5】 本発明の後進時の動作を示す説明図。
【図6】 従来のスイッチバックの動作を示すタイミン
グチャート。
グチャート。
【図7】 走行回路の中立状態を示す説明図。
【図8】 並列回路に流れる環流電流を示す説明図。
1L …第1前進コンタクタ、1R …第2前進コンタク
タ、2L …第1後進コンタクタ、2R …第2後進コンタ
クタ、7,8…閉回路、10…制御手段、11…バッテ
リ(V1 …第1電極、V0 …第2電極)、12…第1走
行モータ(4L …電機子、5L …界磁巻線)、13…第
2走行モータ(4R …電機子、5R …界磁巻線)、6…
走行トランジスタ、S1 …前置信号、S2 …連続可変信
号。
タ、2L …第1後進コンタクタ、2R …第2後進コンタ
クタ、7,8…閉回路、10…制御手段、11…バッテ
リ(V1 …第1電極、V0 …第2電極)、12…第1走
行モータ(4L …電機子、5L …界磁巻線)、13…第
2走行モータ(4R …電機子、5R …界磁巻線)、6…
走行トランジスタ、S1 …前置信号、S2 …連続可変信
号。
Claims (1)
- 【請求項1】 左右の走向輪に対応した第1及び第2走
向モータと、前進時と後進時とで前記第1及び第2走向
モータの接続方向をバッテリの極性に対しそれぞれ切換
える第1前進及び後進コンタクタ並びに第2前進及び後
進コンタクタと、前記バッテリから前記第1及び第2走
向モータに流す電流をアクセル操作量に応じたチョッパ
動作レートのパルス信号によって制御する走向トランジ
スタと、スイッチバック時、前後進レバーの投入指令信
号に同期して前記走向トランジスタへ前記アクセル操作
量に応じたチョッパ動作レートのパルス信号よりパルス
幅の短いパルス信号を供給し、前記スイッチバックによ
って切換わるコンタクタの動作中にも電流を流す制御手
段とを具備したことを特徴とする電動産業車両の走向制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4222804A JP2814851B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 電動産業車両の走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4222804A JP2814851B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 電動産業車両の走行制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0678404A JPH0678404A (ja) | 1994-03-18 |
JP2814851B2 true JP2814851B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=16788160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4222804A Expired - Fee Related JP2814851B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 電動産業車両の走行制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814851B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63124100U (ja) * | 1987-02-02 | 1988-08-12 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP4222804A patent/JP2814851B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0678404A (ja) | 1994-03-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |