JP2814449B2 - パイロット式安全弁 - Google Patents

パイロット式安全弁

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JP2814449B2
JP2814449B2 JP18960494A JP18960494A JP2814449B2 JP 2814449 B2 JP2814449 B2 JP 2814449B2 JP 18960494 A JP18960494 A JP 18960494A JP 18960494 A JP18960494 A JP 18960494A JP 2814449 B2 JP2814449 B2 JP 2814449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばLPGタンカー
の貨物タンクに用いられる安全弁に関し、詳しくは荷役
されるガスの種類に応じて設定圧を変えられるようにし
たパイロット式安全弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LPGタンカーは複数種のガスを運搬す
ることから、このタンカーの貨物タンクに用いられる安
全弁は、荷役されるガスの種類に応じて設定圧を切換え
られるようにすることが望ましい。また、ガスの種類が
同一であっても適用法規によって材料の安全率が異なる
ために、この適用法規に応じて前記設定圧を切換える必
要がある場合もある。
【0003】従来、この設定圧の切換えを行うための切
換装置として、図11に示されているように、タンク1
01に対してばね直動式の低圧用安全弁102と高圧用
安全弁103とを並列に配置するとともに、低圧用安全
弁102側に元弁104を直列に配置してなる構成のも
のが知られている。なお、図の例では前記切換装置をフ
ェイルセーフのために2基取り付けたものが示されてい
る。この切換装置においては、安全弁の設定圧を低圧側
にする際には元弁104を開作動し、高圧側にする際に
は元弁104を閉作動して高圧用安全弁103を使用す
るようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の切換装置の構成では、設定圧の切換レベル
が増す毎に安全弁の個数を増す必要があって、この安全
弁の増加数に対応して配管等が複雑化して装置全体が大
型化するとともに、コストアップが避けられないという
問題点がある。また、この従来装置では、設定圧の切換
操作が煩雑であり、更に各安全弁の切換状況が容易に確
認できないという問題点もある。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、コンパクトで安価な装置構成にするととも
に設定圧の切換操作が簡単に行え、かつその切換位置を
容易に確認することのできるパイロット式安全弁を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明によるパイロット式安全弁は、流入口と流
出口とを遮断もしくは連通させる弁体を有する主弁と、
前記流入口と前記弁体の背圧室とを連通するパイロット
ラインに設けられるパイロット弁とを備え、前記流入口
内の圧力が設定圧を越えるときに前記パイロット弁のば
ね室内に組み込まれるばねの付勢力に抗して前記パイロ
ットラインの操作圧力ライン部を開放して前記弁体を開
作動させるパイロット式安全弁において、前記ばね室内
に複数個のばねを並列状に配置するとともに、これら複
数個のばねの組み合わせ個数を変えることにより前記付
勢力を複数段に切り換える付勢力切換手段を設けること
を特徴とするものである。
【0007】前記付勢力切換手段は、各ばねの下端部を
支持するばね受けと、これらばね受けに係合する段部を
有するロッドと、このロッドを上下動させるカムを有す
る操作軸とを備えるのが好ましい。さらに、前記操作軸
の回転位置を表示する表示盤を備えるのが良い。また、
前記パイロット弁は、前記主弁の弁座の気密テスト時に
テストギャグが取り付けられるようにその主弁の側方に
取り付けるのが好ましい。
【0008】
【作用】主弁の流入口に流体が導入されると、この流体
はパイロットラインを通って主弁の弁体の背圧室に導入
され、この弁体の表裏面の受圧面積の差によりその背圧
室の下方向きの力が流入口の上方向きの力より大きく主
弁は閉じた状態にある。また、このときパイロット弁の
ばね室内に組み込まれているばねの付勢力によってパイ
ロットラインの操作圧力ライン部の排気開放口が閉じた
状態にある。この状態で流入口の流体圧が上昇して設定
圧(ばねの付勢力)を越えると、パイロットラインの操
作圧力ライン部が開放されて背圧室に導入されている作
用圧が降下され、この結果主弁の弁体が流入口側からの
上方向きの力で開作動され、この流入口側の流体が流出
口側へ流出される。また、主弁の開作動によって流体圧
が下がると前記とは逆の作用によってパイロットライン
の操作圧力ライン部の排気開放口が閉じられて、主弁の
流入口と背圧室とを連通するパイロットラインが開か
れ、これに応じて主弁の背圧室の作用圧が上昇し弁体も
閉作動される。
【0009】本発明においては、ばね室内に並列状に配
置されている複数個のばねによりそれらばねの付勢力を
複数段に切り換えるように構成されているので、装置の
全体高さを抑えてコンパクトな構造とすることができ
る。
【0010】この場合、付勢力切換手段に、各ばねの下
端部を支持するばね受けと、これらばね受けに係合する
段部を有するロッドと、このロッドを上下動させるカム
を有する操作軸とを備えるものとすると、操作軸の回転
操作によりロッドを上下動させるだけで設定圧(ばねの
付勢力)の切換えが容易に行える。さらに、前記カム軸
の回転位置を表示する表示盤を備えると、この表示盤に
より設定圧の切換位置を容易に確認することができる。
【0011】また、前記パイロット弁を主弁の側方に取
り付けると、例えば主弁の上面カバーにテストギャグを
取り付けてその主弁の弁座の気密テストを行うことがで
き、また安全弁全体の高さを低く抑えることができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明によるパイロット式安全弁の具
体的実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】本発明の一実施例に係るパイロット式安全
弁の縦断面図および平面図が図1および図2にそれぞれ
示されている。これらの図に示されているように、本実
施例のパイロット式安全弁は、主弁1とその主弁1の側
方にブラケット2を介して取り付けられるパイロット弁
3とにより構成されている。
【0014】主弁1は、一次側配管に連通する流入口4
と二次側配管に連通する流出口5とを備えており、流入
口4には先端に弁座6を有する入口ノズル7が設けられ
ている。また、弁本体の上面に設けられる円板状の上面
カバー8の下方には弁体ガイド9が上端のフランジ部で
固定され、この弁体ガイド9の内周面には前記弁座6に
対向して弁体10が上下方向に摺動自在に嵌挿されてい
る。この弁体10は、通常、前記上面カバー8の下面と
の間に介挿される弁ばね(圧縮コイルばね)11によっ
て常時閉止方向に付勢されている(なお、この弁ばね1
1は省略されることもある。)。また、この弁体10の
背面側には、上面カバー8,弁体ガイド9および弁体1
0により背圧室12が画成されている。
【0015】次に、パイロット弁3の詳細構造を図3を
参照しつつ説明する。図示のように、パイロット弁3の
弁本体13には、パイロット管路14を介して主弁1の
流入口4のパイロット圧が導入される流入路15と、流
出管路16を介して主弁1の背圧室12と連通する流出
路17と、排出管路18を介して主弁1の流出口5(も
しくは大気)と連通する排出路19とが設けられてい
る。また、この弁本体13内には、縦方向の貫通孔20
aおよびその貫通孔20aと前記流出路17とを連通す
る連通孔20bを有する弁座20が略中央部に設けら
れ、この弁座20の貫通孔20a内にはガイドロッド2
1が上下動可能に設けられている。そして、弁座20の
上方にはガイドロッド21の上端面に当接して上部ガイ
ド22に沿うように上下動される第1弁体23が設けら
れ、弁座20の下方にはガイドロッド21の下端面に当
接して下部ガイド24に沿うように上下動される第2弁
体25が設けられている。ここで、第2弁体25は、こ
の弁体25と下部ガイド24との間に介挿される圧縮ば
ね26によって常時上方向に付勢されている。また、流
入路15と貫通孔20aとは下部ガイド24に形成され
る連通孔24aを介して連通可能とされ、排出路19と
貫通孔20aとは上部ガイド22に形成される連通孔2
2aを介して連通可能とされている。
【0016】前記弁本体13の上面にはカバー27が被
着されている。このカバー27には略中央部に貫通孔が
穿設され、この貫通孔に沿うように外周面にスリーブ2
8を有するスピンドル29が上下方向に摺動可能に設け
られている。そして、このスピンドル29が後述の圧縮
ばね40,41,42の付勢力によって下方に押圧され
ることで前記第1弁体23に下方向きの所定の設定圧が
加えられる。
【0017】この第1弁体23に加わる下方向きの設定
圧は、流入路15を介して導入されて弁座20と第2弁
体25との間隙を経て流入し、第1弁体に上方向きに作
用するパイロット圧と対向している。したがって、流入
口4の流体圧、言い換えればパイロット圧が前記設定圧
がよりも小さいときには、ガイドロッド21を介して圧
縮ばね26の付勢力に抗し第2弁体25が下方に押し下
げられて弁座20と第2弁体25との間に間隙が形成さ
れ、流入路15と流出路17とが連通される。このと
き、弁座20と第1弁体23との間は閉止され、流出路
17と排出路19との連通は断たれている。この結果、
流入口4内の流体はパイロット管路14,流入路15,
連通孔24a,貫通孔20a,連通孔20b,流出路1
7および流出管路16で構成されるパイロットラインを
通って主弁1の背圧室12に導入され、弁体10の表裏
面の受圧面積の差によりその背圧室12の下方向きの力
が流入口4の上方向きの力より大きく主弁1は閉じた状
態にある。
【0018】この状態で流入口4の流体圧が上昇して第
1弁体23の上方向きの力が前記設定圧を越えると、弁
座20と第1弁体23との間に間隙が形成され、第2弁
体25に加わる上方向きの圧力による力で弁座20と第
2弁体25との間が閉止される。これによって流入路1
5と流出路17との連通が断たれるとともに流出路17
と排出路19とが連通される。こうして、背圧室12が
流出口5(もしくは大気)と連通されてその背圧室12
に導入されている作用圧が降下され、この結果主弁1の
弁体10が流入口4側からの圧力で開作動され、この流
入口4側の流体が流出口5側へ流出される。また、この
ような主弁1の開作動によって流体圧が下がると第2弁
体25に加わる上方向きの圧力による力が設定圧を下回
り、前記とは逆の作用によって流入路15と流出路17
とが連通されるとともに流出路17と排出路19との連
通が断たれ、これに応じて主弁1の弁体10も閉作動さ
れる。
【0019】前述の第1弁体23に加わる下方向きの設
定圧は切換機構によって切換えられる。次に、この切換
機構について詳述する。前記スピンドル29の上部に設
けられる有底の穴29aには、鉛直向きに配置される長
尺のロッド30の下端部が上下摺動可能に嵌入され、こ
のロッド30の下端部には、下端側から細径部30a,
フランジ部30bおよび太径部30cが形成され、細径
部30aの外周面にはスリーブ31が被着されている。
また、前記ロッド30の上端部にはリリーズナット32
とそのリリーズナット32を固定するリリーズロックナ
ット33とが螺合されている。
【0020】また、前記ロッド30の下端部を取り囲む
位置には、下端側から第1のばね受け34,第2のばね
受け35および第3のばね受け36がそれぞれそのロッ
ド30に対して上下摺動可能に設けられている。この第
1のばね受け34は、内周部の下面がスピンドル29の
上面に当接されるとともに、内周部の上面がロッド30
のフランジ部30bの下面に当接可能とされ、また第2
のばね受け35は、下端面が第1のばね受け34の上面
に当接可能とされるとともに、内周部の下面がロッド3
0のフランジ部30bの上面に当接可能とされ、更に第
3のばね受け36は、内周部の下面がロッド30の太径
部30cの上面に当接されている。また、これら第1の
ばね受け34,第2のばね受け35および第3のばね受
け36に対向するようにロッド30を取り囲む第1の筒
体37,第2の筒体38および第3の筒体39がそれぞ
れ設けられ、これら各筒体37,38,39の下方空間
にばね室が形成されている。そして、このばね室内に
は、前記各筒体37,38,39の下面に設けられるば
ね受け部と前記第1のばね受け34,第2のばね受け3
5および第3のばね受け36との間に第1の圧縮ばね4
0,第2の圧縮ばね41および第3の圧縮ばね42がそ
れぞれ並列状に介挿されている。
【0021】前記第1の筒体37は、前記カバー27の
上面にカバースペーサ43を介してボルト固定されるボ
ンネット44の内周面に螺合されてそのボンネット44
に対する上下位置が調整可能とされ、この上下位置が第
1のロックナット45により固定されるようになってい
る。同様に、第2の筒体38は、第1の筒体37の内周
面に螺合されてその第1の筒体37に対する上下位置が
調整可能とされ、この上下位置が第2のロックナット4
6により固定されるようになっている。さらに、第3の
筒体39は、第2の筒体38の内周面に螺合されてその
第2の筒体38に対する上下位置が調整可能とされ、こ
の上下位置が第3のロックナット47により固定される
ようになっている。また、これら各筒体37,38,3
9および各ロックナット45,46,47等はボンネッ
ト44の外周面に螺合されるカバー48により覆われて
いる。なお、前記各筒体37,38,39は、ボンネッ
ト44が固定された後、第1の筒体37,第2の筒体3
8,第3の筒体39の順に各圧縮ばね40,41,42
のばね力を調整しながら組付けられる。
【0022】パイロット弁3の設定圧の切換操作を行う
ために、前記カバー48の上部には設定圧切換体49
(図4参照)が回転可能に取り付けられている。この設
定圧切換体49は、ロッド30と直交する方向に延設さ
れるとともに一端部(図4(a)の右端部)が操作部と
される操作軸50と、この操作軸50の他端部に取り付
けられるカム51とを備えている。ここで、カム51
は、図4(b)に示されているように、操作軸50の中
心からの距離a,b,cが順次ステップ状に変化するよ
うなカム面51a,51b,51c(例えば、a=5m
m,b=7mm,c=9mm)をそれぞれ備え、操作軸
50の回転時に各カム面51a,51b,51cがロッ
ド30の上端部に取り付けられているリリーズナット3
2の下面に摺接することで、ロッド30が上下に移動さ
れるようになっている。また、このカム51の切換位置
は、操作軸50の端部側に設けられる2枚の表示盤52
(図3,図5参照)のスプリングピン53の位置によっ
て確認できる。なお、この表示盤52において、H(H
igh),M(Middle),L(Low)はそれぞ
れ設定圧の切換レベルを示し、これらH,M,Lはそれ
ぞれカム面51a,51b,51cがリリーズナット3
2の下面に摺接する位置に対応している。この設定圧の
切換えは、カバー54を除いて回り止め用のスプリング
ピン53を表示盤52の溝部に合わせた後、カバー54
を固定することによって行われる。
【0023】このような構成において、設定圧の切換レ
ベルがHigh(高圧)状態、言い換えればカム51の
カム面51aがリリーズナット32の下面とに隙間があ
る状態においては、図6に示されているように、第1の
ばね受け34の下面がスピンドル29の上面に当接され
るとともに、ロッド30のフランジ部30bの下面およ
び第2のばね受け35の下面が第1のばね受け34の上
面に当接され、かつ第3のばね受け36の下面がロッド
30の太径部30cの上面に当接されている。したがっ
て、スピンドル29は第1の圧縮ばね40,第2の圧縮
ばね41および第3の圧縮ばね42よりなる3個のばね
力を合計したばね力で下方に押圧されることとなる。
【0024】また、設定圧の切換レベルがMiddle
(中圧)状態、言い換えればカム51のカム面51bが
リリーズナット32の下面に摺接している状態において
は、図7に示されているように、第3のばね受け36が
ロッド30の太径部30cの上面により押し上げられて
いるとともに、ロッド30のフランジ部30bが第1の
ばね受け34および第2のばね受け35のいずれにも当
接せず、かつ第2のばね受け35の下面が第1のばね受
け34の上面に当接されたままの状態となる。したがっ
て、スピンドル29に対する第3の圧縮ばね42のばね
力は解除され、このスピンドル29は第1の圧縮ばね4
0および第2の圧縮ばね41よりなる2個のばね力を合
計したばね力で下方に押圧されることとなる。
【0025】さらに、設定圧の切換レベルがLow(低
圧)状態、言い換えればカム51のカム面51cがリリ
ーズナット32の下面に摺接している状態においては、
図8に示されているように、ロッド30のフランジ部3
0bが第2のばね受け35を押し上げてその第2のばね
受け35の下端部と第1のばね受け34の上面との当接
が解除された状態となる。したがって、スピンドル29
に対する第2の圧縮ばね41および第3の圧縮ばね42
の各ばね力は解除され、このスピンドル29は第1の圧
縮ばね40のみのばね力で下方に押圧されることとな
る。
【0026】このように本実施例のパイロット式安全弁
によれば、先端部にカム51を備える操作軸50を回転
操作するという簡単な操作で、複数個(本実施例では3
個)の圧縮ばね40,41,42の選定と組み合わせと
を行ってパイロット弁3の設定圧を容易に切換えること
ができる。また、各圧縮ばね40,41,42は並列状
に配置されているので、パイロット弁3自体の高さを低
く抑えることができるし、このパイロット弁3を本実施
例のように主弁1の側面に組付けることで安全弁を全体
としてコンパクトかつシンプルに構成することができ
る。また、設置上の保護装置も小さくてすみ、更に多設
定圧が要求される毎に単一設定圧パイロット弁を追加的
に組み合わせていく必要もなく、また設定圧値のバラツ
キも少なく、信頼性に優れている。また、設定圧の切換
位置を表示盤52により一目で確認することができると
いう長所もある。
【0027】本実施例においては、設定圧を3段階に切
換えるものについて説明したが、本実施例の構造におい
ては、設定圧を2段階に切換えたり、あるいは4段階以
上に切換えるように変更することも可能である。
【0028】前述の説明では詳述していないが、図1に
示されているように、主弁1の弁体10の内面中心部に
は逆円錐形の凹所10aが形成され、この凹所10aに
対向する上面カバー8の中心部には、通常使用状態にお
いてテストギャグ座用プラグ55が取り付けられてい
る。このプラグ55は主弁1の弁座の気密テスト時に取
り外され、このプラグ55の代わりに図9に示されてい
るようなテストギャグ56がそのテストギャグ56の先
端を前記凹所54に当接させるように取り付けられる。
なお、このような構造はパイロット弁3を主弁1の側方
に配置することによって可能となるものである。
【0029】また、本実施例においては、パイロット弁
3として、弁座20の下方に第2弁体25と圧縮ばね2
6とを設けた所謂ノンブリード形式のものについて説明
したが、図10に示されているように、これら第2弁体
25と圧縮ばね26とを取り除いたブリード形式のもの
を採用することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ばね室内に並列状に配置されている複数個のばねに
よりそれらばねの付勢力を複数段に切り換えるように構
成されているので、コンパクトで安価な装置構成で使用
流体の種類等が変わっても設定圧の切換操作を簡単に行
うことができ、設定圧の異なる複数種の流体(ガス)に
対して適用可能なパイロット式安全弁を得ることができ
る。この場合、付勢力切換手段を、各ばねの下端部を支
持するばね受けと、これらばね受けに係合する段部を有
するロッドと、このロッドを上下動させるカムを有する
操作軸とを備えるものとすると、操作軸の回転操作によ
りロッドを上下動させるだけで設定圧(ばねの付勢力)
の切換えを高精度にかつ容易に行うことができ、またカ
ム軸の回転位置を表示する表示盤を備えることで、この
表示盤により設定圧の切換位置を容易に確認することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るパイロット式
安全弁の縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例に係るパイロット式
安全弁の平面図である。
【図3】図3は、パイロット弁の縦断面図である。
【図4】図4は、パイロット弁の設定圧の切換操作を行
う設定圧切換体の正面図(a)およびそのA矢視図
(b)である。
【図5】図5は、カムの切換位置を表示する表示盤の正
面図である。
【図6】図6は、設定圧の切換動作説明図である。
【図7】図7は、設定圧の切換動作説明図である。
【図8】図8は、設定圧の切換動作説明図である。
【図9】図9は、テストギャグの正面図である。
【図10】図10は、他の実施例によるパイロット弁の
要部断面図である。
【図11】図11は、従来の設定圧切換装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 主弁 3 パイロット弁 4 流入口 5 流出口 6 弁座 10 弁体 10a 凹所 11 弁ばね(圧縮コイルばね) 12 背圧室 14 パイロット管路 15 流入路 16 流出管路 17 流出路 18 排出管路 19 排出路 20 弁座 21 ガイドロッド 23 第1弁体 25 第2弁体 26 圧縮ばね 29 スピンドル 30 ロッド 30a 細径部 30b フランジ部 30c 太径部 32 リリーズナット 34 第1のばね受け 35 第2のばね受け 36 第3のばね受け 37 第1の筒体 38 第2の筒体 39 第3の筒体 40 第1の圧縮ばね 41 第2の圧縮ばね 42 第3の圧縮ばね 49 設定圧切換体 50 操作軸 51 カム 52 表示盤 53 ピン 54 カバー 55 テストギャグ座用プラグ 56 テストギャグ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と流出口とを遮断もしくは連通さ
    せる弁体を有する主弁と、前記流入口と前記弁体の背圧
    室とを連通するパイロットラインに設けられるパイロッ
    ト弁とを備え、前記流入口内の圧力が設定圧を越えると
    きに前記パイロット弁のばね室内に組み込まれるばねの
    付勢力に抗して前記パイロットラインの操作圧力ライン
    部を開放して前記弁体を開作動させるパイロット式安全
    弁において、前記ばね室内に複数個のばねを並列状に配
    置するとともに、これら複数個のばねの組み合わせ個数
    を変えることにより前記付勢力を複数段に切り換える付
    勢力切換手段を設けることを特徴とするパイロット式安
    全弁。
  2. 【請求項2】 前記付勢力切換手段は、各ばねの下端部
    を支持するばね受けと、これらばね受けに係合する段部
    を有するロッドと、このロッドを上下動させるカムを有
    する操作軸とを備えることを特徴とする請求項1に記載
    のパイロット式安全弁。
  3. 【請求項3】 さらに、前記操作軸の回転位置を表示す
    る表示盤を備えることを特徴とする請求項2に記載のパ
    イロット式安全弁。
  4. 【請求項4】 前記パイロット弁は、前記主弁の弁座の
    気密テスト時にテストギャグが取り付けられるようにそ
    の主弁の側方に取り付けられることを特徴とする請求項
    1乃至3のうちのいずれかに記載のパイロット式安全
    弁。
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