JP2811283B2 - 涙道再建用挿管器具 - Google Patents
涙道再建用挿管器具Info
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- JP2811283B2 JP2811283B2 JP6185183A JP18518394A JP2811283B2 JP 2811283 B2 JP2811283 B2 JP 2811283B2 JP 6185183 A JP6185183 A JP 6185183A JP 18518394 A JP18518394 A JP 18518394A JP 2811283 B2 JP2811283 B2 JP 2811283B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、涙道再建用挿管器具
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】挿管法は、涙道の再建に有効な治療法で
ある。しかし、クロフォード法に代表される従来のシリ
コーンチューブ留置法は、一般には普及していない。こ
れは、涙道内に留置されたシリコーンチューブに十分な
安定性がなかったためである。
ある。しかし、クロフォード法に代表される従来のシリ
コーンチューブ留置法は、一般には普及していない。こ
れは、涙道内に留置されたシリコーンチューブに十分な
安定性がなかったためである。
【0003】従来のシリコーンチューブは、例えばシリ
コーンゴムで形成されるが、柔軟性が充分でなかった。
従って、その中央部をピンセットで持ち上げても、逆U
字形に楽に折れ曲ることはなかった。この弾力性が涙道
内での不安定性の一因になっていた。
コーンゴムで形成されるが、柔軟性が充分でなかった。
従って、その中央部をピンセットで持ち上げても、逆U
字形に楽に折れ曲ることはなかった。この弾力性が涙道
内での不安定性の一因になっていた。
【0004】また、クロフォード法では、チューブの先
端を鼻腔内で結び、鼻涙管下端の開口部の大きさより大
きな結び目を作りそのまま放置する構成になっていた。
しかし、鼻涙管下端の開口部の大きさを確認することは
困難である。また、結び目が鼻涙管下端の開口部より小
さいときは、結び目が上方に移動して涙嚢内に入ってし
まう難点もあった。涙小管の径が非常に小さいため、一
度涙嚢に入った結び目を抜去することは非常に困難であ
った。
端を鼻腔内で結び、鼻涙管下端の開口部の大きさより大
きな結び目を作りそのまま放置する構成になっていた。
しかし、鼻涙管下端の開口部の大きさを確認することは
困難である。また、結び目が鼻涙管下端の開口部より小
さいときは、結び目が上方に移動して涙嚢内に入ってし
まう難点もあった。涙小管の径が非常に小さいため、一
度涙嚢に入った結び目を抜去することは非常に困難であ
った。
【0005】そこで本発明者は、全長が80〜130m
mであり、中央部の20〜40mmが細くしなやかにな
ったチューブを提案した。このチューブは、中央部が細
くかつしなやかで、その両側が太く硬めになっていて、
中央部を支持すると重力で楽に逆U字形に湾曲する構成
になっている。従って、このチューブは、従来のシリコ
ンチューブと比較して安定性が格段に優れていて、抜け
出しが起ることは非常に稀である。
mであり、中央部の20〜40mmが細くしなやかにな
ったチューブを提案した。このチューブは、中央部が細
くかつしなやかで、その両側が太く硬めになっていて、
中央部を支持すると重力で楽に逆U字形に湾曲する構成
になっている。従って、このチューブは、従来のシリコ
ンチューブと比較して安定性が格段に優れていて、抜け
出しが起ることは非常に稀である。
【0006】また、このチューブは両端が盲端になって
いて、消息子を挿入する切れ目を有するので、涙道内へ
の挿入も容易である。さらに、抜去も容易にできる等の
利点を有している。
いて、消息子を挿入する切れ目を有するので、涙道内へ
の挿入も容易である。さらに、抜去も容易にできる等の
利点を有している。
【0007】本発明者は、このチューブを100例以上
の涙道閉塞の症例に適用したが、涙道内での安定性及び
抜け出しが稀であることが確認されている。
の涙道閉塞の症例に適用したが、涙道内での安定性及び
抜け出しが稀であることが確認されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、チューブの両端は涙道の働きによって鼻腔の方に引
っ張られる。このため、図1に示すように、チューブ中
央部の細くしなやかな部分40が涙点や涙小管に食い込
んで、涙点や涙小管に裂傷41が生じる場合があった。
裂傷は、チューブ中央部が細く硬いほど生じ易い傾向が
あった。また、両側からの張力が大きい場合には、チュ
ーブ中央部がさらに細くなることによってさらに裂傷4
1が生じ易くなっていた。
に、チューブの両端は涙道の働きによって鼻腔の方に引
っ張られる。このため、図1に示すように、チューブ中
央部の細くしなやかな部分40が涙点や涙小管に食い込
んで、涙点や涙小管に裂傷41が生じる場合があった。
裂傷は、チューブ中央部が細く硬いほど生じ易い傾向が
あった。また、両側からの張力が大きい場合には、チュ
ーブ中央部がさらに細くなることによってさらに裂傷4
1が生じ易くなっていた。
【0009】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明は、涙道内での安定性が良く、涙道内への挿入も容易
であって、留置後に涙点や涙小管に裂傷が生じる恐れが
無い涙道再建用挿管器具を提供することを目的としてい
る。
明は、涙道内での安定性が良く、涙道内への挿入も容易
であって、留置後に涙点や涙小管に裂傷が生じる恐れが
無い涙道再建用挿管器具を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、両側に配置さ
れる2つの端部材(51)と、2つの端部材(51)を
連結する連結部材(50)から構成され、消息子を挿入
するための2つの切込み(55)を有し、端部材(5
1)がパイプ材で形成されその終端が盲端(53)にな
っていて、連結部材(50)が端部材(51)よりもし
なやかであり、連結部材(50)の外径が端部材(5
1)の外径と同等か又は端部材(51)の外径より大き
くなっていることを特徴とする涙道再建用挿管器具を要
旨としている。
れる2つの端部材(51)と、2つの端部材(51)を
連結する連結部材(50)から構成され、消息子を挿入
するための2つの切込み(55)を有し、端部材(5
1)がパイプ材で形成されその終端が盲端(53)にな
っていて、連結部材(50)が端部材(51)よりもし
なやかであり、連結部材(50)の外径が端部材(5
1)の外径と同等か又は端部材(51)の外径より大き
くなっていることを特徴とする涙道再建用挿管器具を要
旨としている。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の涙道再建用挿
管器具の実施例を説明する。
管器具の実施例を説明する。
【0012】図2は本発明による涙道再建用挿管器具
(以下、単に挿管器具と言う)を示しており、(A)は
断面図、(B)は部分的に断面をとった斜視図、(C)
はその外形を示す斜視図である。
(以下、単に挿管器具と言う)を示しており、(A)は
断面図、(B)は部分的に断面をとった斜視図、(C)
はその外形を示す斜視図である。
【0013】挿管器具は、両側に配置される2つの端部
材51と、2つの端部材51を連結する連結部材50か
ら構成されている。連結部材50は、シリコーンゴム製
の薄肉のパイプ材で形成されている。この実験例では、
端部材51もシリコーンゴムから成り、連結部材50よ
りも厚肉のパイプ材で形成されている。
材51と、2つの端部材51を連結する連結部材50か
ら構成されている。連結部材50は、シリコーンゴム製
の薄肉のパイプ材で形成されている。この実験例では、
端部材51もシリコーンゴムから成り、連結部材50よ
りも厚肉のパイプ材で形成されている。
【0014】端部材51の終端部53(1〜2mm程
度)は、盲端になっている。また、端部材51の中央寄
りの部分には、消息子を挿入するための小さな切込み5
5が形成されている。切り込み55は軸芯方向に平行に
形成されている。消息子を切込み55から盲端まで挿入
して、消息子を利用して挿管器具を涙道内に留置するの
である。
度)は、盲端になっている。また、端部材51の中央寄
りの部分には、消息子を挿入するための小さな切込み5
5が形成されている。切り込み55は軸芯方向に平行に
形成されている。消息子を切込み55から盲端まで挿入
して、消息子を利用して挿管器具を涙道内に留置するの
である。
【0015】この実施例では、連結部材50は端部材5
1より0.1〜0.3mm程度大径になっている。ま
た、連結部材50は端部材51より薄肉になっていて、
しなやかである。
1より0.1〜0.3mm程度大径になっている。ま
た、連結部材50は端部材51より薄肉になっていて、
しなやかである。
【0016】さて、挿管器具の材料としては、しなやか
さと強度が必要とされる。強度的には、涙道内への留置
操作で加わる引張り力、留置後に働く引張り力、抜去の
際の引張り力等に絶え得る強度が必要である。一方、し
なやかさの点では、留置操作が円滑に行え、留置後の涙
道内での安定性が得られるだけのしなやかさが必要であ
る。
さと強度が必要とされる。強度的には、涙道内への留置
操作で加わる引張り力、留置後に働く引張り力、抜去の
際の引張り力等に絶え得る強度が必要である。一方、し
なやかさの点では、留置操作が円滑に行え、留置後の涙
道内での安定性が得られるだけのしなやかさが必要であ
る。
【0017】このような引張強度としなやかさの条件に
加えて、人体に無害であることも重要である。このよう
な観点から、挿管器具に適する材料としてシリコーンゴ
ムが適している。後述する例のように、表面の層のみを
シリコーンゴムで形成することも可能である。シリコー
ンゴムは、一般に、硬さが増すと引張り強さ等の強度も
増大する傾向にある。
加えて、人体に無害であることも重要である。このよう
な観点から、挿管器具に適する材料としてシリコーンゴ
ムが適している。後述する例のように、表面の層のみを
シリコーンゴムで形成することも可能である。シリコー
ンゴムは、一般に、硬さが増すと引張り強さ等の強度も
増大する傾向にある。
【0018】連結部材50と端部分51のしなやかさ
は、例えばJISで定められたショア硬さで評価でき
る。ショア硬さは、硬度計デュロメータ(Durome
ter)で計測され、単位はshore A(JIS)
である。ショア硬さの数値が大きいほど、硬さも大きく
なる。
は、例えばJISで定められたショア硬さで評価でき
る。ショア硬さは、硬度計デュロメータ(Durome
ter)で計測され、単位はshore A(JIS)
である。ショア硬さの数値が大きいほど、硬さも大きく
なる。
【0019】連結部材50と端部材51の硬さ(しなや
かさ)について述べる。連結部材50は、ショア硬さが
20〜80(shore A (JIS))であるが、
望ましくは30〜80(shore A)、最適には4
0〜70(shore A)の範囲に設定できる。一
方、端部材51は、ショア硬さが50〜80(shor
e A (JIS))であるが、望ましくは60〜80
(shore A)、最適には70〜80(shore
A)の範囲に設定できる。
かさ)について述べる。連結部材50は、ショア硬さが
20〜80(shore A (JIS))であるが、
望ましくは30〜80(shore A)、最適には4
0〜70(shore A)の範囲に設定できる。一
方、端部材51は、ショア硬さが50〜80(shor
e A (JIS))であるが、望ましくは60〜80
(shore A)、最適には70〜80(shore
A)の範囲に設定できる。
【0020】次に、挿管器具及び各部材の長さについて
述べる。挿管器具の全長は、一般に50〜130mmで
あるが、望ましくは90〜125mm、最適には105
〜115mmの範囲に設定できる。連結部分50の長さ
は、15〜30mmであるが、望ましくは20〜30m
m、最適には20〜28mmの範囲に設定できる。ま
た、端部材51の長さは、10〜60mmであるが、望
ましくは30〜60mm、最適には40〜45mmの範
囲に設定できる。
述べる。挿管器具の全長は、一般に50〜130mmで
あるが、望ましくは90〜125mm、最適には105
〜115mmの範囲に設定できる。連結部分50の長さ
は、15〜30mmであるが、望ましくは20〜30m
m、最適には20〜28mmの範囲に設定できる。ま
た、端部材51の長さは、10〜60mmであるが、望
ましくは30〜60mm、最適には40〜45mmの範
囲に設定できる。
【0021】次に、各部材の外径、内径、肉厚について
述べる。連結部分50の外径、内径、肉厚は、各々0.
6〜1.5mm、0.4〜1.3mm、0.1〜0.5
mmであるが、望ましくは各々0.9〜1.3mm、
0.7〜1.1mm、0.15〜0.4mm、最適には
各々1.0〜1.2mm、0.8〜1.1mm、0.2
0〜0.35mmの範囲に設定できる。なお、連結部分
50の外径を0.6mm以上にしたのは、外径が0.5
mm以下の場合には涙点や涙小管の裂傷が起こり易いか
らである。連結部分50の肉厚を大きくしたときはショ
ア硬さを小さくしその肉厚を小さくしたときはショア硬
さを大きくして調節する。
述べる。連結部分50の外径、内径、肉厚は、各々0.
6〜1.5mm、0.4〜1.3mm、0.1〜0.5
mmであるが、望ましくは各々0.9〜1.3mm、
0.7〜1.1mm、0.15〜0.4mm、最適には
各々1.0〜1.2mm、0.8〜1.1mm、0.2
0〜0.35mmの範囲に設定できる。なお、連結部分
50の外径を0.6mm以上にしたのは、外径が0.5
mm以下の場合には涙点や涙小管の裂傷が起こり易いか
らである。連結部分50の肉厚を大きくしたときはショ
ア硬さを小さくしその肉厚を小さくしたときはショア硬
さを大きくして調節する。
【0022】一方、端部材51の外径、内径、肉厚は、
各々0.6〜1.5mm、0.2〜1.3mm、0.3
〜1.2mmであるが、望ましくは各々0.9〜1.2
mm、0.3〜0.7mm、0.5〜0.7mm、最適
には各々1.0〜1.2mm、0.4〜0.6mm、
0.5〜0.7mmの範囲に設定できる。端部材として
図7に示すようにポリエチレンやポリスルフォンなどを
使用したときはポリエチレンやポリスルフォンの肉厚を
0.1mm以下と小さくすることができる。
各々0.6〜1.5mm、0.2〜1.3mm、0.3
〜1.2mmであるが、望ましくは各々0.9〜1.2
mm、0.3〜0.7mm、0.5〜0.7mm、最適
には各々1.0〜1.2mm、0.4〜0.6mm、
0.5〜0.7mmの範囲に設定できる。端部材として
図7に示すようにポリエチレンやポリスルフォンなどを
使用したときはポリエチレンやポリスルフォンの肉厚を
0.1mm以下と小さくすることができる。
【0023】以上述べた範囲に硬さ及び寸法形状を設定
することによって本発明の効果をより増大することがで
きる。
することによって本発明の効果をより増大することがで
きる。
【0024】図2の実施例の製造方法を説明する。
【0025】まず、前述した寸法及び硬さを有する連結
部材50と端部材51を準備する。そして、連結部材5
0の両端60に、端部材51の開放端64を挿入し、シ
リコーン糊62で滑らかに接着する。連結部材50と端
部材51の接合領域66は、2mm以上とするのが望ま
しい。
部材50と端部材51を準備する。そして、連結部材5
0の両端60に、端部材51の開放端64を挿入し、シ
リコーン糊62で滑らかに接着する。連結部材50と端
部材51の接合領域66は、2mm以上とするのが望ま
しい。
【0026】次に、端部材51の盲端から20〜40m
mの部分に長手方向に沿って0.3〜0.7mmの切れ
目を形成する。
mの部分に長手方向に沿って0.3〜0.7mmの切れ
目を形成する。
【0027】さらに、センタリングに便利なように、挿
管器具の中央部にセンタ印59を設ける。センタ印59
で、挿管器具が涙道内に正しく挿入されたかどうかを確
認することができる。上下涙点の間にセンタ印59が来
るように留置を行えば良い。
管器具の中央部にセンタ印59を設ける。センタ印59
で、挿管器具が涙道内に正しく挿入されたかどうかを確
認することができる。上下涙点の間にセンタ印59が来
るように留置を行えば良い。
【0028】また、盲端53から10mmの部分にも印
57を設ける。印57は、挿管器具挿入時の目安として
利用するためのもので、大体10mmの涙小管の長さに
合わせて設けると都合が良い。
57を設ける。印57は、挿管器具挿入時の目安として
利用するためのもので、大体10mmの涙小管の長さに
合わせて設けると都合が良い。
【0029】図3の実施例は、図2の実施例と比較して
連結部材50及び接合領域66が長めになっている。連
結部材50は挿管器具全長の15〜100%に相当する
長さを有し、接合領域66は端部材51の長さの5〜1
00%に及んでいる。この実験例では、切れ目55は連
結部材50と端部材51を横断して設けられている。
連結部材50及び接合領域66が長めになっている。連
結部材50は挿管器具全長の15〜100%に相当する
長さを有し、接合領域66は端部材51の長さの5〜1
00%に及んでいる。この実験例では、切れ目55は連
結部材50と端部材51を横断して設けられている。
【0030】図4の実施例では、端部材51全体が連結
部材50で覆われている。
部材50で覆われている。
【0031】図5及び図6に示された実施例は、連結部
材50と端部材51が一体構造になっている。これらの
実施例でも、連結部材50の方が端部材51よりも薄肉
でかつしなやかに構成されている。図5の挿管器具では
連結部材50の外径の方が端部材51の外径より大きい
が、図6の挿管器具では両部材の外径は同じである。
材50と端部材51が一体構造になっている。これらの
実施例でも、連結部材50の方が端部材51よりも薄肉
でかつしなやかに構成されている。図5の挿管器具では
連結部材50の外径の方が端部材51の外径より大きい
が、図6の挿管器具では両部材の外径は同じである。
【0032】図7の実施例を説明する。この実施例で
は、端部材51がポリエチレンチューブで形成されてい
る。端部材51は、シリコーンゴム製の連結部材50で
完全に覆われている。端部材51の材料としてはポリエ
チレン以外の材料も使用可能である。その他の材料とし
て、ポリアミド、ポリイミド、生体適合性のよいポリス
ルフォンや他の合成樹脂等も用いることができる。
は、端部材51がポリエチレンチューブで形成されてい
る。端部材51は、シリコーンゴム製の連結部材50で
完全に覆われている。端部材51の材料としてはポリエ
チレン以外の材料も使用可能である。その他の材料とし
て、ポリアミド、ポリイミド、生体適合性のよいポリス
ルフォンや他の合成樹脂等も用いることができる。
【0033】図11の実施例では、同径の連結部材50
と端部材51の端部同志を接合した構成になっている。
図12の実施例は、端部材51の盲端部53の形状が図
11と異なっている。盲端部53の形状は図11のよう
に本発明の中央部に向けて凹になっているものが優れて
いる。図12のように凸になっていると端部材51に挿
入している消息子92の先端93が盲端部53に接する
端部材51の壁94を突き破る恐れがある。
と端部材51の端部同志を接合した構成になっている。
図12の実施例は、端部材51の盲端部53の形状が図
11と異なっている。盲端部53の形状は図11のよう
に本発明の中央部に向けて凹になっているものが優れて
いる。図12のように凸になっていると端部材51に挿
入している消息子92の先端93が盲端部53に接する
端部材51の壁94を突き破る恐れがある。
【0034】図8は、図2と図5の実施例(ただし連結
部材50と端部材51の寸法形状は図2、5のものとは
多少異なっている)を涙道内に挿入した状態を概念的に
示している。また、図9及び図10は、それぞれ図3及
び図4,6,7の実施例を涙道内に挿入した状態を示す
概念図である。図8〜10のいずれにおいても、挿管器
具が涙道内に正しく留置されていて、センタ印59が上
下涙点の間に位置している。
部材50と端部材51の寸法形状は図2、5のものとは
多少異なっている)を涙道内に挿入した状態を概念的に
示している。また、図9及び図10は、それぞれ図3及
び図4,6,7の実施例を涙道内に挿入した状態を示す
概念図である。図8〜10のいずれにおいても、挿管器
具が涙道内に正しく留置されていて、センタ印59が上
下涙点の間に位置している。
【0035】
【発明の効果】本発明の涙道再建用挿管器具によれば、
連結部材(50)の外径が端部材(51)の外径と同じ
か又は端部材(51)より大きくなっているので、留置
後に涙点や涙小管に裂傷が生じる恐れは極めて小さい。
また、連結部材(50)が端部材(51)よりもしなや
かな構成になっているので、涙道内で安定性が高く留置
後のトラブルが非常に少ない。
連結部材(50)の外径が端部材(51)の外径と同じ
か又は端部材(51)より大きくなっているので、留置
後に涙点や涙小管に裂傷が生じる恐れは極めて小さい。
また、連結部材(50)が端部材(51)よりもしなや
かな構成になっているので、涙道内で安定性が高く留置
後のトラブルが非常に少ない。
【0036】なお、本発明は前述の実施例に限定されな
い。例えば、所定のしなやかさが得られるならば、連結
部材は中実のロッドやハニカム構造であっても良い。
い。例えば、所定のしなやかさが得られるならば、連結
部材は中実のロッドやハニカム構造であっても良い。
【図1】従来技術を示す図。
【図2】本発明による涙道再建用挿管器具の実施例を示
す図で、(A)がその断面を示す図、(B)部分的に断
面をとった斜視図、(C)が外形を示す斜視図である。
す図で、(A)がその断面を示す図、(B)部分的に断
面をとった斜視図、(C)が外形を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図で、(A)がその
断面を示す図、(B)部分的に断面をとった斜視図、
(C)が外形を示す斜視図である。
断面を示す図、(B)部分的に断面をとった斜視図、
(C)が外形を示す斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す図で、(A)
がその断面を示す図、(B)部分的に断面をとった斜視
図、(C)が外形を示す斜視図である。
がその断面を示す図、(B)部分的に断面をとった斜視
図、(C)が外形を示す斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す図で、(A)
がその断面を示す図、(B)がその斜視図である。
がその断面を示す図、(B)がその斜視図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す図で、(A)
がその断面を示す図、(B)が変形例の断面図、(C)
が両者の外形を示す斜視図である。
がその断面を示す図、(B)が変形例の断面図、(C)
が両者の外形を示す斜視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す図で、(A)
がその断面を示す図、(B)部分的に断面をとった斜視
図、(C)が外形を示す斜視図である。
がその断面を示す図、(B)部分的に断面をとった斜視
図、(C)が外形を示す斜視図である。
【図8】図2と図5に示した実施例を涙道内に挿入した
状態を示す概念図。
状態を示す概念図。
【図9】図3に示した実施例を涙道内に挿入した状態を
示す概念図。
示す概念図。
【図10】図4,図6及び図7に示した実施例を涙道内
に挿入した状態を示す概念図。
に挿入した状態を示す概念図。
【図11】本発明のさらに別の実施例を示す平面図。
【図12】本発明のさらに別の実施例を示す平面図。
50 連結部材 51 端部材 53 終端部 53 盲端 55 切り込み 55 切れ目 57 印 59 センタ印 60 両端 62 シリコーン糊 64 開放端 66 接合領域 92 消息子 93 先端 94 壁
Claims (11)
- 【請求項1】 両側に配置される2つの端部材(51)
と、2つの端部材(51)を連結する連結部材(50)
から構成され、消息子を挿入するための2つの切込み
(55)を有し、端部材(51)がパイプ材で形成され
その終端が盲端(53)になっていて、連結部材(5
0)が端部材(51)よりもしなやかであり、連結部材
(50)の外径が端部材(51)の外径と同等か又は端
部材(51)の外径より大きくなっていることを特徴と
する涙道再建用挿管器具。 - 【請求項2】 連結部材(50)のショア硬さが20〜
80(shoreA)であり、端部材(51)のショア
硬さが50〜80(shore A)であることを特徴
とする請求項1に記載の涙道再建用挿管器具。 - 【請求項3】 連結部材(50)のショア硬さが30〜
80(shoreA)であり、端部材(51)のショア
硬さが60〜80(shore A)であることを特徴
とする請求項1に記載の涙道再建用挿管器具。 - 【請求項4】 連結部材(50)のショア硬さが40〜
70(shoreA)であり、端部材(51)のショア
硬さが70〜80(shore A)であることを特徴
とする請求項1に記載の涙道再建用挿管器具。 - 【請求項5】 連結部材(50)と2つの端部材(5
1)が各々別体で構成され、各部材が接合によって一体
化されていることを特徴とする請求項1に記載の涙道再
建用挿管器具。 - 【請求項6】 連結部材(50)が端部材(51)より
も薄肉のパイプ材で形成されていることを特徴とする請
求項5に記載の涙道再建用挿管器具。 - 【請求項7】 連結部材(50)が端部材(51)より
大径のパイプ部材であり、端部材(51)が連結部材
(50)の両端に差し込まれて接着されていることを特
徴とする請求項5に記載の涙道再建用挿管器具。 - 【請求項8】 端部材(51)全体が連結部材(50)
に覆われていることを特徴とする請求項5に記載の涙道
再建用挿管器具。 - 【請求項9】 連結部材(50)と両端部材(51)が
一体物として構成され、連結部材(50)の肉厚が両端
部材(51)の肉厚よりも小さくなっていることを特徴
とする請求項1に記載の涙道再建用挿管器具。 - 【請求項10】 連結部材(50)と端部材(51)が
シリコーンゴムで形成されていることを特徴とする請求
項1〜9のいずれか1つに記載の涙道再建用挿管器具。 - 【請求項11】 連結部材(50)がシリコーンゴムで
形成され、端部材(51)がポリエチレン、ポリスルフ
ォンや他の合成樹脂で形成されていることを特徴とする
請求項8に記載の涙道再建用挿管器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6185183A JP2811283B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 涙道再建用挿管器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6185183A JP2811283B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 涙道再建用挿管器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0824285A JPH0824285A (ja) | 1996-01-30 |
JP2811283B2 true JP2811283B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=16166304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6185183A Expired - Fee Related JP2811283B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 涙道再建用挿管器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811283B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1048275A2 (en) | 1999-04-28 | 2000-11-02 | MLC Limited Company | Apparatus for intubation of lacrimal duct |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3987527B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2007-10-10 | 医療法人 すぎもと眼科医院 | 涙道内挿管器具 |
JP2006312034A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-11-16 | Toray Ind Inc | 鼻涙管チューブ |
KR100966841B1 (ko) * | 2009-12-28 | 2010-06-29 | 김정민 | 안경테용 코걸이 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP6185183A patent/JP2811283B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1048275A2 (en) | 1999-04-28 | 2000-11-02 | MLC Limited Company | Apparatus for intubation of lacrimal duct |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0824285A (ja) | 1996-01-30 |
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