JP2807441B2 - 安全弁 - Google Patents

安全弁

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JP2807441B2
JP2807441B2 JP18610996A JP18610996A JP2807441B2 JP 2807441 B2 JP2807441 B2 JP 2807441B2 JP 18610996 A JP18610996 A JP 18610996A JP 18610996 A JP18610996 A JP 18610996A JP 2807441 B2 JP2807441 B2 JP 2807441B2
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valve
pressure
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caulking
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正幸 今井
高史 遠藤
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Fujikoki Corp
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Fujikoki Corp
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  • Details Of Valves (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカークーラや空気調
和機等の密閉回路内の圧力流体が異常に圧力上昇した時
に、この圧力流体を外部に排出することにより、圧力上
昇を防止する安全弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3(A)(B)は従来例1の安全弁を
示し、弁本体1の一端側には冷媒、蒸気などの圧力流体
を導入する圧力導入口11があり、前記本体1の他端側
には中央部分に吹出し口6とばね4の横ズレを防止する
凸形口縁部を有する円形状のプレート5aがカシメ部8
により取付けてある。
【0003】前記本体1内には圧力導入口11側に位置
する弁座12と、この弁座12に接離する弁体2を取付
けた弁室9内を移動自在な弁ホルダ3が設けられ、この
弁ホルダ3は閉弁方向にばね4で付勢され、作動圧力以
下の正常圧力値では弁座12に対し弁体2が当接して閉
弁している。なお、前記ホルダ3の中心部には弁体2の
嵌合保持部とホルダ内を連通させる均圧孔15が穿設し
てある。
【0004】前記プレート5aには、中央吹出し口6を
閉塞する貼付シート7aが剥離可能に貼着してあり、圧
力導入口11の圧力が異常に上昇した時は、ばね4の弾
力に打ち勝って弁体2が弁座12から離れるように開弁
し、冷媒などの高圧な圧力流体は弁本体1と弁ホルダ3
との流体流通間隙gを通って弁室9内に流入し、プレー
ト貼付シート7aを吹き飛ばして吹出し口6より吹き出
し、高圧流体の圧力を正常値に復帰させると共に、前記
シート7aの吹き飛びによって安全弁の吹出し動作を確
認できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3(A)
(B)に示す従来例1の安全弁は、流体圧力の異常上昇
時に弁体2が開弁しても、冷媒などの圧力流体がばね4
の巻線間を通過するため、この部分における圧力損失が
発生する。
【0006】特に、流体排出量が多く弁体2の開度が大
きくなった場合、ばね4は弁開度が大きくなった分だけ
圧縮されて、巻線間は狭くなり、この巻線間を通過する
流体は絞られ、圧力損失が更に大きくなり、吹き出し流
量が不足して、所定の時間内に異常圧力上昇分を排出で
きず、密閉回路内の部品の耐圧又は破壊圧力まで上昇
し、機器にダメージを与える欠点があった。
【0007】また、前記プレート5aに貼付シート7a
を貼着すると、弁本体1の弁室9内は密閉状態となって
しまい、外気の温度が上昇したときに、弁室9内の圧力
も上昇して、貼付シート7aをプレート5aから一部分
だけ剥離させ、吹出し動作表示を誤認する恐れがあるた
め、外気と弁室9内を通気させるように貼付シート7a
にスリット状の切欠部13を設ける必要があった。
【0008】前記のような欠点を軽減するため、図4
(A)(B)に示すように、プレート5bの周辺を部分
的に切欠き、弁体2が開弁した時に、圧力流体が弁本体
1の内周部を通過し、プレート5bの切欠部16から外
部に放出されるようにした、ばね4の巻線間を通過させ
ないタイプの安全弁が有る。
【0009】しかし、この従来例2の安全弁は、プレー
ト5bの切欠部16が大気開放しているので、弁室9内
に塵埃が入り弁作動に支障をきたす問題があり、また安
全弁の吹き出し動作を確認できない欠点もあった。
【0010】本発明は前記従来の問題を解消するために
案出されたもので、その目的は正常圧力時における弁室
内と外気との通気が可能であり、流体圧力が異常に上昇
した場合は、動作確認用の閉蓋シートが完全に吹き飛
び、異常圧力による開弁動作を正確に確認できるように
した防塵機能も満足する実用性の高い安全弁を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の安全弁は一端側に圧力導入口11及び弁
座12を有し他端側にカシメ部8を設けた弁本体1と、
前記弁座12に接離する弁体2を有し前記本体1の弁室
9内に流体流通間隙gを存して移動可能に設けられた弁
ホルダ3と、周辺に切欠部16を有し前記本体1のカシ
メ部8にカシメ固定されるプレート5と、このプレート
5と弁ホルダ3との間に組込まれ該ホルダを閉弁方向に
付勢するばね4とを具備したものにおいて、前記本体1
とプレート5のカシメ空間に、該プレート5の外径より
小さく本体カシメ部8の開口端内径より大きい外径をも
った柔軟性が有るディスクフィルム状の閉蓋シート7
を、プレート5の外面に当接させ且つ本体カシメ内径面
10との間に通気間隙14を保持して嵌装し、流体圧力
の異常上昇による開弁時に前記シート7が弁室内圧に押
される形でカシメ内径面10に沿って凸湾曲形状に変形
し、最終的に内圧に負けて外側に吹き飛ばしたことを特
徴とする。
【0012】
【作用】前記構成の安全弁によれば、正常圧力時におけ
る弁室9内と外気との通気を閉蓋シート7とカシメ内径
面10との間の通気間隙14で確保することができ、前
記シート7に従来例1のような切欠部13を設ける必要
がなく、前記シート7及び本体カシメ部8で弁室9内の
防塵機能も奏することができる。
【0013】また、流体圧力が異常に上昇した場合は、
動作確認用の閉蓋シート7が弁室内圧に押される形でカ
シメ内径面10に沿って図2(A)の如く凸湾曲形状に
変形し、最終的に内圧に負け図2(B)の状態を経て外
側に完全に吹き飛ぶので、この吹き飛び状態を見て異常
圧力による開弁動作を正確に確認することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例による安
全弁の構造を図1乃び図2に従い具体的に説明する。
【0015】図中1は一端側に圧力導入口11及び弁座
12を有し他端側にカシメ部8を設けた円筒状の弁本体
で、この弁本体1の弁室9内には前記弁座12に接離す
る弁体2を取付けた弁ホルダ3が弁室9内壁面との間に
流体流通間隙gを存して移動可能に設けられている。な
お、前記ホルダ3の中心部には弁体2の嵌合保持部とホ
ルダ内を連通させる均圧孔15が穿設してある。
【0016】5は周辺に切欠部16を有し、前記本体1
のカシメ部8にカシメ固定されるプレートで、このプレ
ート5と弁ホルダ3との間には該ホルダを閉弁方向に付
勢するバネ4が組込まれ、正常圧力値では前記弁体2が
弁座12に当接して図1の如く閉弁している。
【0017】7は前記本体1とプレート5のカシメ空間
に柔軟性を利用して嵌装されるディスクフィルム状の閉
蓋シートで、プレート5の外面に当接し、該シート外周
と本体カシメ内径面10との間に弁室9内の温度上昇に
よる圧力を外に逃がす通気間隙14を形成している。
【0018】前記シート7の外径は、カシメ空間への挿
入の関係と弁室9内の通気を保つ関係上、プレート5の
外径より小さく、吹出し圧力によりカシメ内径面10に
接触し圧力シールするのに必要なシール巾と、安全弁に
加わる振動や耐候などの各条件により、カシメ部8の開
口溝から外れてしまわない外径(本体カシメ部8の開口
端内径より大きい外径)を有し、ある規格内の吹出し圧
力で前記シート7が確実に吹き飛ぶように外径及び板厚
が設定されている。
【0019】即ち、前記シート7は流体の吹出し圧力に
よってカシメ内径面10に沿って凸湾曲形状に変形して
シールする必要が有ることから、柔軟性に富み且つ弾性
のある、板厚が0.05〜0.1mm程度のフィルム状
のシート、例えばポリエステル樹脂がポリイミド樹脂な
どで、特に耐熱性、耐候性、耐薬品性等に優れた高分子
材料を使用する。なお、前記シート7は吹き飛んだこと
が容易に判別可能なように着色フィルムを使用すると効
果的である。
【0020】次に、前記安全弁の動作について説明す
る。
【0021】図2(A)は異常圧力により弁が開弁し、
弁室9内の圧力が、ある圧力まで上昇した場合の状態を
示し、前記シート7は弁室内圧力を受けて本体カシメ内
径面10に当接し、該カシメ内径面10に沿って外側に
膨らんだ凸湾曲形状に変形する。
【0022】図2(B)は更に圧力が上昇し、前記シー
ト7がカシメ部8の開口端内径まで変形した状態を示
し、この状態でシート7はカシメ部開口端から離れ、吹
出し圧力により外気側へ完全に吹き飛ばされる。
【0023】図2(C)はプレート5の切欠部16に対
し、本体カシメ内径面10とシート7が流体流通隙間
(クリアランス)14を持ち、弁室9内と外気とは通気
がある正常圧力時の状態を示している。
【0024】
【発明の効果】本発明の安全弁は、前記のような構成の
ものであるから、正常圧力時の通気を閉蓋シート7と本
体カシメ内径面10との間の通気間隙14で確保するこ
とができ、前記シート7に従来例1のような切欠部13
を設ける必要がなく、前記シート7及び本体カシメ部8
で弁室9内の防塵機能も奏することができる。
【0025】また、流体圧力が異常に上昇した場合は、
動作確認用の閉蓋シート7が弁室内圧に押される形でカ
シメ内径面10に沿って凸湾曲形状に変形し、最終的に
内圧に負けて外側に完全に吹き飛ぶので、この吹き飛び
状態を見て異常圧力による開弁動作を正確に確認するこ
とができる等の優れた実用上の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による安全弁の構成説明図で
あって、分図(A)は同安全弁の平面図、分図(B)は
その中央縦断面図、分図(C)は分図(A)のa−a線
に沿う矢視断面図。
【図2】前記安全弁の作用説明図であって、分図(A)
は開弁時におけるシート変形状態を示した一部拡大図、
分図(B)は前記シートの吹き飛び直前の状態を示した
一部拡大図、分図(C)は正常圧力時の閉蓋状態を示し
た一部拡大図。
【図3】従来例1の安全弁を分図(A)の平面図と分図
(B)の中央縦断面図で示した構成説明図。
【図4】従来例2による安全弁の構成説明図であって、
分図(A)は同安全弁の平面図、分図(B)は分図
(A)のb−b線に沿う矢視断面図。
【符号の説明】
1 弁本体 2 弁体 3 弁ホルダ g 流体流通間隙 4 ばね 5 プレート 7 閉蓋シート 8 本体カシメ部 9 弁室 10 カシメ内径面 11 圧力導入口 12 弁座 14 通気間隙 16 プレート切欠部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に圧力導入口及び弁座を有し他端
    側にカシメ部を設けた弁本体と、前記弁座に接離する弁
    体を有し前記本体の弁室内に流体流通間隙を存して移動
    可能に設けられた弁ホルダと、周辺に切欠部を有し前記
    本体のカシメ部にカシメ固定されるプレートと、このプ
    レートと弁ホルダとの間に組込まれ該ホルダを閉弁方向
    に付勢するばねとを具備した安全弁において、前記本体
    とプレートのカシメ空間に、プレートの外径より小さく
    本体カシメ部の開口端内径より大きい外径をもった柔軟
    性が有るディスクフィルム状の閉蓋シートを、プレート
    の外面に当接させ且つ本体カシメ内径面との間に通気間
    隙を保持して嵌装し、流体圧力の異常上昇による開弁時
    に前記シートが弁室内圧に押される形でカシメ内径面に
    沿って凸湾曲形状に変形し、最終的に内圧に負けて外側
    に吹き飛ばしたことを特徴とする安全弁。
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DE102004033022A1 (de) * 2004-07-08 2006-02-02 Ina-Schaeffler Kg Rückschlagventil
JP4704027B2 (ja) * 2004-12-24 2011-06-15 株式会社不二工機 電動弁
JP6085491B2 (ja) * 2013-02-07 2017-02-22 株式会社不二工機 リリーフバルブ
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