JP2807268B2 - サージ電圧・電流発生器 - Google Patents
サージ電圧・電流発生器Info
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- JP2807268B2 JP2807268B2 JP1196533A JP19653389A JP2807268B2 JP 2807268 B2 JP2807268 B2 JP 2807268B2 JP 1196533 A JP1196533 A JP 1196533A JP 19653389 A JP19653389 A JP 19653389A JP 2807268 B2 JP2807268 B2 JP 2807268B2
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- surge
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ノイズに対する電子機器の許容度を試験
するために使用するサージ電圧・電流発生器に関する。
するために使用するサージ電圧・電流発生器に関する。
[従来の技術] 電子技術の進歩により通信機器、制御機器の部品は小
型化と実装密度の向上が図られているが、ノイズ特に、
そのうちの突発的なサージによる機器の誤動作、故障、
破壊といった被害が増大している。サージ(SURGE)と
は、雷等のように短時間に激しく変動する電圧/電流の
ことを意味し、一過性で再現性のないものをさしてい
る。
型化と実装密度の向上が図られているが、ノイズ特に、
そのうちの突発的なサージによる機器の誤動作、故障、
破壊といった被害が増大している。サージ(SURGE)と
は、雷等のように短時間に激しく変動する電圧/電流の
ことを意味し、一過性で再現性のないものをさしてい
る。
サージによる電子機器の誤動作、故障、破壊を防止する
ために、回路的な対策を立てることが重要であり、その
ためには人工的に発生したサージを繰り返し電子機器に
与えてその影響を詳しく調べる必要がある。
ために、回路的な対策を立てることが重要であり、その
ためには人工的に発生したサージを繰り返し電子機器に
与えてその影響を詳しく調べる必要がある。
従来では、衝撃ノイズに対する電子機器の許容度を試
験するために第5図に示すサージ電圧・電流発生器を使
用していた。
験するために第5図に示すサージ電圧・電流発生器を使
用していた。
高圧電源部1で発生した高電圧HVを放電ガン部2の充
電抵抗3を介し、リレースイッチ5を閉にして主コンデ
ンサ4に充電する。その後、リレースイッチ5を開に、
リレースイッチ9を閉にして放電抵抗6を介して放電電
極7に通電する。
電抵抗3を介し、リレースイッチ5を閉にして主コンデ
ンサ4に充電する。その後、リレースイッチ5を開に、
リレースイッチ9を閉にして放電抵抗6を介して放電電
極7に通電する。
高電圧HVと放電ガン部2とは長い耐圧ケーブルにより
接続され、放電電極7は放電ガン部2にネジ等により固
定されている。放電ガン部2は高圧電源部1に対してケ
ーブルの長さ以内で移動自在であり、試験者により放電
のために、電子機器の被試験体8に接触される。
接続され、放電電極7は放電ガン部2にネジ等により固
定されている。放電ガン部2は高圧電源部1に対してケ
ーブルの長さ以内で移動自在であり、試験者により放電
のために、電子機器の被試験体8に接触される。
放電電極7は先端が鋭角に尖った円柱金属からなる。
今、放電ガン部2を被試験体8に接触させて放電電極
7と被試験体8との間で放電を行い人工的にサージ発生
させ、この人工サージをを被試験体8に印加して、被試
験体8のサージに対する許容度を調べる。その時のサー
ジ波形をモニター装置で観測したものが第6図に示すも
のである。
7と被試験体8との間で放電を行い人工的にサージ発生
させ、この人工サージをを被試験体8に印加して、被試
験体8のサージに対する許容度を調べる。その時のサー
ジ波形をモニター装置で観測したものが第6図に示すも
のである。
第6図のAで示す人工サージの第1ピーク値は時間T1
の0.3nsの位置にあり、第2ピーク値はTnの約30nsの位
置にある。
の0.3nsの位置にあり、第2ピーク値はTnの約30nsの位
置にある。
電子機器がパソコン等の場合は人体に纏った衣類によ
る静電気が原因の自然サージが発生し、パソコンに悪影
響を及ぼすものである。自然発生的な静電気サージの第
1ピーク値は時間T1の0.9nsの位置にあるような、第6
図のBに示す特性であることが経験的に知られている。
る静電気が原因の自然サージが発生し、パソコンに悪影
響を及ぼすものである。自然発生的な静電気サージの第
1ピーク値は時間T1の0.9nsの位置にあるような、第6
図のBに示す特性であることが経験的に知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のサージ発生装置にあっては、自
然発生的な静電気サージの第1ピーク値は時間T1が0.9n
sの位置にあるのに対して、人工サージの第1ピーク値
は時間T1が0.3nsの位置にあるため、シュミレーション
精度性の高いサージ試験が期待できないという欠点があ
った。
然発生的な静電気サージの第1ピーク値は時間T1が0.9n
sの位置にあるのに対して、人工サージの第1ピーク値
は時間T1が0.3nsの位置にあるため、シュミレーション
精度性の高いサージ試験が期待できないという欠点があ
った。
この人工サージが示す第1ピーク時間T1の0.3nsを遅
延させるために、放電電極7と放電抵抗6との接続点P
にコイルやコアを介装しても、電流の変化速度があまり
にも高速(10の−9乗秒)のため、遅延制御が困難であ
り、人工的に発生したサージを、自然発生的な静電気サ
ージと一致させることができなかった。
延させるために、放電電極7と放電抵抗6との接続点P
にコイルやコアを介装しても、電流の変化速度があまり
にも高速(10の−9乗秒)のため、遅延制御が困難であ
り、人工的に発生したサージを、自然発生的な静電気サ
ージと一致させることができなかった。
このため、人工サージを繰り返し電子機器に与えてそ
の影響を詳しく調べても正確なノイズ対策にはならない
という問題があった。
の影響を詳しく調べても正確なノイズ対策にはならない
という問題があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、人工サージの第1ピーク時間を自然発生的な静電気
サージの第1ピーク時間に制御して一致させることがで
きるサージ電圧・電流発生器を提供することを目的にし
ている。
で、人工サージの第1ピーク時間を自然発生的な静電気
サージの第1ピーク時間に制御して一致させることがで
きるサージ電圧・電流発生器を提供することを目的にし
ている。
[課題を解決するための手段] 高電圧を発生する高圧電源部と、この高電圧が充電さ
れる放電ガン部と、放電ガン部に結合され前記充電され
た高電圧を被試験体に対して放電する放電電極と、前記
放電ガン部と放電電極との間に該放電電極の表面積より
広い面積の導体板とを備える構成にした。
れる放電ガン部と、放電ガン部に結合され前記充電され
た高電圧を被試験体に対して放電する放電電極と、前記
放電ガン部と放電電極との間に該放電電極の表面積より
広い面積の導体板とを備える構成にした。
[作用] 高電圧の電荷が広い面積の導体板に拡散し、その後に
放電するので、放電時間が遅延され、人工的に発生した
サージを、自然発生的な静電気サージと一致させること
ができる。
放電するので、放電時間が遅延され、人工的に発生した
サージを、自然発生的な静電気サージと一致させること
ができる。
[実施例] 以下、この考案を第1図に基づいて説明する。
高圧電源部1で発生した高電圧HVを放電ガン部2の充
電抵抗3を介し、リレースイッチ5を閉にして主コンデ
ンサ4に充電する。この後、リレースイッチ5を開き、
リレースイッチ9を閉にして放電抵抗6及び導体板とし
ての遅延板10を介して放電電極7に通電する。
電抵抗3を介し、リレースイッチ5を閉にして主コンデ
ンサ4に充電する。この後、リレースイッチ5を開き、
リレースイッチ9を閉にして放電抵抗6及び導体板とし
ての遅延板10を介して放電電極7に通電する。
放電電極7は先端が鋭角に尖った円柱金属からなり、
放電電極7の後端部にはネジ山13が形成されている。高
電圧HVと放電ガン部2とは長い耐圧ケーブル11により接
続され、放電ガン部2は所定位置に固定された高圧電源
部1に対してケーブル11の長さ以内で移動自在である。
放電電極7の後端部にはネジ山13が形成されている。高
電圧HVと放電ガン部2とは長い耐圧ケーブル11により接
続され、放電ガン部2は所定位置に固定された高圧電源
部1に対してケーブル11の長さ以内で移動自在である。
遅延板10は導体の金属、例えば銅板等からなり、後述
するように各種サイズの遅延板10が装着可能である。
するように各種サイズの遅延板10が装着可能である。
一般に、電荷は第4図に示すように導体の表面に分布
するので、遅延板10の広い面積に散在した電荷が放電電
極7方に集合するのに時間を要し、散在面積が大きいほ
ど集合時間も長くなるので、遅延板10を介装させて通電
に遅延を生じさせる。
するので、遅延板10の広い面積に散在した電荷が放電電
極7方に集合するのに時間を要し、散在面積が大きいほ
ど集合時間も長くなるので、遅延板10を介装させて通電
に遅延を生じさせる。
遅延板10の中央部にはネジ穴12を形成して、放電電極
7のネジ山13をネジ穴12に通して放電ガン部2の先端に
ネジ込むことにより、これらは互いに固定されている。
7のネジ山13をネジ穴12に通して放電ガン部2の先端に
ネジ込むことにより、これらは互いに固定されている。
第3図に放電電極7、遅延板10、放電ガン部2の具体
的な一例を示し、ガンタイプのケーシング15は絶縁体に
より構成され、前述した充電抵抗3、主コンデンサ4、
リレースイッチ5、9、放電抵抗6を内蔵し、リレース
イッチ9はトリガスイッチ16により開閉が切り替えられ
る。ケーシング15から延びるケーブル11は高圧電源部1
に接続される。遅延板10は部分球殻の椀形状であり、各
種大きさのものが装着可能である。
的な一例を示し、ガンタイプのケーシング15は絶縁体に
より構成され、前述した充電抵抗3、主コンデンサ4、
リレースイッチ5、9、放電抵抗6を内蔵し、リレース
イッチ9はトリガスイッチ16により開閉が切り替えられ
る。ケーシング15から延びるケーブル11は高圧電源部1
に接続される。遅延板10は部分球殻の椀形状であり、各
種大きさのものが装着可能である。
今放電ガン部2を被試験体8に接触させて放電電極7
と被試験体8との間で放電を行い人工的にサージ発生さ
せ、この人工サージを被試験体8に印加して、被試験体
8のサージに対する許容度を調べる。その時のサージ波
形をモニター装置で観測したものを第2図に示す。面積
Sの遅延板10を使用した時、人工サージの第1ピーク値
は時間T2がCのグラフが示すように、0.6nsの位置にな
り、面積2Sの遅延版10を使用した時、人工サージの第1
ピーク値は時間T3がDのグラフが示すように、0.9nsの
位置になった。
と被試験体8との間で放電を行い人工的にサージ発生さ
せ、この人工サージを被試験体8に印加して、被試験体
8のサージに対する許容度を調べる。その時のサージ波
形をモニター装置で観測したものを第2図に示す。面積
Sの遅延板10を使用した時、人工サージの第1ピーク値
は時間T2がCのグラフが示すように、0.6nsの位置にな
り、面積2Sの遅延版10を使用した時、人工サージの第1
ピーク値は時間T3がDのグラフが示すように、0.9nsの
位置になった。
したがって、遅延板10のサイズを適宜選択することに
よって、自然発生的な静電気サージの第1ピーク値の時
間に合わせて、人工サージの第1ピーク値の時間を0.3n
sから0.9nsの間で自由に設定することができる。
よって、自然発生的な静電気サージの第1ピーク値の時
間に合わせて、人工サージの第1ピーク値の時間を0.3n
sから0.9nsの間で自由に設定することができる。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明によれば、1ns以
下で立ち上がる高速の人工サージ電流波形を、その立ち
上がり時間を変更可能にし、自然発生的な静電気サージ
波形に近づけることができるので、シュミレーション精
度性の高いサージ試験が実現できるようになった。
下で立ち上がる高速の人工サージ電流波形を、その立ち
上がり時間を変更可能にし、自然発生的な静電気サージ
波形に近づけることができるので、シュミレーション精
度性の高いサージ試験が実現できるようになった。
第1図は本発明の実施例の構成を示す図、第2図は本発
明の特性を示す図、第3図は本発明のサージ電圧・電流
発生器の具体例の斜視図、第4図本発明の原理図、第5
図は従来の構成図、第6図は従来の特性図である。 1……高圧電源部、2……放電ガン部、3……充電抵
抗、4……主コンデンサ、5,9……リレースイッチ、6
……放電抵抗、7……放電電極、8……被試験体、10…
…遅延板、11……ケーブル、12……ネジ穴、13……ネジ
山、15……ケーシング、16……トリガスイッチ。
明の特性を示す図、第3図は本発明のサージ電圧・電流
発生器の具体例の斜視図、第4図本発明の原理図、第5
図は従来の構成図、第6図は従来の特性図である。 1……高圧電源部、2……放電ガン部、3……充電抵
抗、4……主コンデンサ、5,9……リレースイッチ、6
……放電抵抗、7……放電電極、8……被試験体、10…
…遅延板、11……ケーブル、12……ネジ穴、13……ネジ
山、15……ケーシング、16……トリガスイッチ。
Claims (1)
- 【請求項1】高電圧を発生する高圧電源部と、この高電
圧が充電される放電ガン部と、この放電ガン部に結合さ
れ前記充電された高電圧を被試験体に対して放電する放
電電極とを備えたサージ電圧・電流発生器において、前
記放電ガン部と放電電極との間に該放電電極の表面積よ
り広い面積の導体板を配設したことを特徴とするサージ
電圧・電流発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196533A JP2807268B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | サージ電圧・電流発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196533A JP2807268B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | サージ電圧・電流発生器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0361875A JPH0361875A (ja) | 1991-03-18 |
JP2807268B2 true JP2807268B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=16359323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1196533A Expired - Fee Related JP2807268B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | サージ電圧・電流発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2807268B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6325907B2 (ja) * | 2014-06-11 | 2018-05-16 | 株式会社ノイズ研究所 | 静電気発生ガン |
JP5918828B2 (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-18 | 株式会社ノイズ研究所 | 静電気放電試験装置 |
CN111337814B (zh) * | 2020-04-21 | 2022-02-25 | 吉林华微电子股份有限公司 | 半导体器件的耐量测试装置及方法 |
CN113125889B (zh) * | 2021-04-21 | 2023-06-30 | 阳光电源股份有限公司 | 一种充电桩及其测试装置、系统和方法 |
-
1989
- 1989-07-31 JP JP1196533A patent/JP2807268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0361875A (ja) | 1991-03-18 |
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