JP2804948B2 - 送配電線故障検出器 - Google Patents
送配電線故障検出器Info
- Publication number
- JP2804948B2 JP2804948B2 JP7184947A JP18494795A JP2804948B2 JP 2804948 B2 JP2804948 B2 JP 2804948B2 JP 7184947 A JP7184947 A JP 7184947A JP 18494795 A JP18494795 A JP 18494795A JP 2804948 B2 JP2804948 B2 JP 2804948B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- transmission
- distribution line
- fault
- resistor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Locating Faults (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
Description
故障が発生したときに、故障個所を発見するための送配
電線故障検出器に関する。
線路、特に、通常配電線路と称される線路電圧が6.6
kV級の電線路において、地絡故障等の電気故障によっ
て故障が持続する永久故障が発生した場合の故障個所発
見方法、手段としては、線路を開閉器で切り分けながら
開放された線路に再度実線路電圧を印加し、例えば変電
所の遮断器の再トリップ等により故障個所を発見しよう
とするものが知られている。この方法は、複雑な装置を
用いることなく素早くかつ確実に故障区間を発見でき
る。しかしながら、故障個所が存在していることがわか
っているのにもかかわらず線路電圧を印加するという一
般論的には容認しがたい手法を用いるため、通常は採用
されていなかった。
圧の試験電圧を印加して線路を区分ごとに切り替えなが
ら故障個所を発見するという方法も知られている。この
方法は、線路に直流耐圧試験器を接続するにあたって、
線路が確実に停電しているかどうかの安全確認をはじ
め、故障が発生している線路の配電線電柱に昇って作業
することに起因する危険の存在や、事故復旧時の即応性
に欠ける等の問題があり、実施が困難であるのが実状で
あった。
段が考案されているが、精度や煩雑さ、故障時の操作で
あるための危険性等の種々の問題があり、また送配電線
路には通常多くの分岐箇所があり、変圧器を始めとする
各種機器が接続されているため、故障点の発見が困難で
あった。
ごとに切り替えなが、故障個所を発見するという方法が
他の公知の故障点発見方法に比べて、確実に故障区間を
発見できる方法であるのに着目し、この方法を生かしな
がらも線路電圧を印加せずに安全かつ即座にその線路に
故障があるかどうかを判定することができる装置を提供
することを目的とする。
めに本発明に係る送配電線故障検出器は、故障点発見対
象となる送配電線路の線路電圧に相当する高電圧を印加
しても発熱しない程度の高抵抗と耐圧を有する抵抗器を
絶縁棒に内蔵し、該絶縁棒の先端に、該抵抗器の一端に
接続しかつ上記送配電線路の一の送配電線に接触させる
フック体を設け、上記抵抗器の他端をコンデンサを介し
て大地に接地可能とし、上記コンデンサに、直流高電圧
の印加手段と、該印加手段により印加される直流高電圧
の変化を検出する検出手段を並列に接続し、上記印加手
段が、上記直流高電圧の発生手段と第2の抵抗器とを直
列に接続してなり、該発生手段が発生させた直流高電圧
を上記第2の抵抗を介して上記コンデンサに充電可能と
し、上記検出手段が、上記コンデンサの充放電に伴って
検出される電圧値の変化を基に上記送配電線の完全地絡
故障、抵抗地絡故障、間欠放電を伴う地絡故障等の故障
を判断するようにしたものである。
絶縁棒の基端を取り付けるケース内に、上記コンデン
サ、上記印加手段、上記検出手段を内蔵した構成とする
ことができる。
ケースに、上記検出手段による検出内容の表示手段を含
む構成とすることもできる。
照して説明する。なお以下では従来と共通する部分には
共通する符号を付して説明する。
検出器1の使用形態を説明する。図4中の2は送配電線
路を構成する一の配電線、3−1〜3−6は区間を切り
分ける開閉器、4は配電線2の電源(例えば高圧配電線
で相間電圧6600V)である。このような配電系統に
おいては、例えば故障個所5において地絡故障が発生す
ると、開閉器3−1が開かれる。従来の技術では、この
ような故障状態が生じると、電源4に最も近い開閉器3
−1を再度投入して電源4から線路電圧を印加し、ある
いは開閉器3−1、3−2間に高電圧(例えば相間電圧
6600Vであればその線路大地電圧3800V)の別
の直流電源から電圧を印加し、開閉器3−2〜3一5を
順次切り替えながら故障区間5を検出しようとするが、
本実施例では開閉器3−1、3−2間に、本発明に係る
送配電線故障検出器1を図示のように取り付けて、直流
高電圧を印加するとともに故障の有無を表示する。なお
以下では配電線の故障検出例について説明するが、本発
明は送電線、配電線のいずれについても適用できるもの
であり、図示及び説明した実施例のように配電線を対象
とするもののみに限定されるものではない。
故障検出器1の構成を説明する。図3は本実施例の全体
構造を概略的に示す図で、図中10は抵抗器を内蔵した
絶縁棒、11は配電線2に掛けるためのフック、12は
ケース、13は作業者が保持するための握り、14は接
地線、15は表示部であり、全体としてこの送配電線故
障検出器1は人が片手で持てる程度の重量、寸法となっ
ている。また絶縁棒10は、故障検出対象とする配電線
路2の対地電圧に十分耐えうる耐圧を有する絶縁物から
なり、その先端にはフック11が取り付けられ、基端は
ケース12に取り付けてある。
電線路2の線路電圧を印加しても発熱しない程度の高抵
抗と耐圧(例えば線路電圧6600Vで、20kV耐
圧、1MΩ、φ14×80mm)の抵抗器16が配して
ある。この抵抗器16は、絶縁棒10に収納して接地線
14で接地したコンデンサ17(例えば50kVDC、
0.01μF、φ80×15mmのセラミックコンデン
サ)に接続している。
サ17に加え、電源及び高圧発生回路18、故障状況判
定回路19を内蔵している。電源及び高圧発生回路18
は、例えば図2に示すようにコッククロフト回路等によ
り高圧を発生する回路で、電池20その他の回路構成要
素からなる電源部21、トランス22及びコンデンサや
ダイオードからなる整流部23とで構成され、例えば4
kVの直流高圧電源となっている。
の両端の電圧を検出する電圧検出回路24を有し、間欠
放電検出用として検出電圧を微分する微分回路25と微
分された出力電圧を所定の電圧値と比較する電圧比較回
路26を備え、抵抗故障検出用として電圧検出回路24
の検出電圧を所定の電圧値と比較する電圧比較回路27
を備え、さらに完全地絡検出用として電圧検出回路24
の検出電圧を所定の電圧値と比較する電圧比較回路28
を備えている。そして表示部15には、故障内容(間欠
放電、抵抗故障、完全地絡)を示すための表示灯29・
・が設けてある。
電線故障検出器1においては、電源及び高圧発生回路1
8で発生させた高電圧を抵抗器30(例えば1MΩ)を
介してコンデンサー17に充電し、抵抗器16を介して
配電線路2に充電する。この時、配電線路2の状況に応
じてこの直流電圧が変化することになる。配電線路2に
故障個所が無く、線路絶縁抵抗が通常の値であれば、直
流電圧は一定電圧まで上昇した後は一定となるので、故
障状態でないことを確認できる。また、故障個所5が完
全地絡していれば電圧は零となり、抵抗地絡していれば
その抵抗値に応じた電圧となるので、抵抗器16との比
較から故障個所5のおおよその抵抗値を確認することが
でき、完全地絡か抵抗地絡かも碓認できる。さらに間欠
放電していれば、抵抗器16とコンデンサ17との時定
数に応じて一定程度電圧が上昇した後放電のため電圧が
低下するという電圧変動を繰り返すことになり、微分回
路25でその立ち上がり、立ち下がりを検出することに
よって間欠放電であることが確認できる。
高電圧を配電線路2に充電しようとする際に配電線路側
に高電圧があっても、上述のような高抵抗と高耐圧の抵
抗器16で耐圧を保証しているため、送配電線故障検出
器1に支障を生じることはない。
説明してきたようなものなので以下のような効果があ
る。 (1)故障時に単に抵抗器を内蔵した絶縁棒の先端のフ
ック体を送配電線に接触させるだけで送配電線路の故障
の有無、状態確認、故障区間の速やかな切り分けができ
る。 (2)送配電線路に線路電圧が印加された状態であって
も高抵抗、高耐圧の抵抗器を介して接触させるため、安
全上全く支障無く故障検出が行なえる。 (3)送配電線が実運用状態で線路電圧が印加されてい
る状態であっても線路の絶縁抵抗が正常な状態にあるか
どうかおおよその絶縁抵抗を測定することができる。
の概略回路図である。
る。
図である。
示す概念図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 故障点発見対象となる送配電線路の線路
電圧に相当する高電圧を印加しても発熱しない程度の高
抵抗と耐圧を有する抵抗器を絶縁棒に内蔵し、該絶縁棒
の先端に、該抵抗器の一端に接続しかつ上記送配電線路
の一の送配電線に接触させるフック体を設け、上記抵抗
器の他端をコンデンサを介して大地に接地可能とし、上
記コンデンサに、直流高電圧の印加手段と、該印加手段
により印加される直流高電圧の変化を検出する検出手段
を並列に接続し、上記印加手段が、上記直流高電圧の発
生手段と第2の抵抗器とを直列に接続してなり、該発生
手段が発生させた直流高電圧を上記第2の抵抗を介して
上記コンデンサに充電可能とし、上記検出手段が、上記
コンデンサの充放電に伴って検出される電圧値の変化を
基に上記送配電線の完全地絡故障、抵抗地絡故障、間欠
放電を伴う地絡故障等の故障を判断することを特徴とす
る送配電線故障検出器。 - 【請求項2】 上記絶縁棒の基端を取り付けるケース内
に、上記コンデンサ、上記印加手段、上記検出手段を内
蔵したことを特徴とする請求項1の送配電線故障検出
器。 - 【請求項3】 上記ケースに、上記検出手段による検出
内容の表示手段を含む請求項2の送配電線故障検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7184947A JP2804948B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 送配電線故障検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7184947A JP2804948B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 送配電線故障検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915292A JPH0915292A (ja) | 1997-01-17 |
JP2804948B2 true JP2804948B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=16162146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7184947A Expired - Fee Related JP2804948B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 送配電線故障検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2804948B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200338127Y1 (ko) * | 2003-10-27 | 2004-01-13 | 한국전력공사 | 검전기능을 갖춘 발, 변전소용 접지용구의 절연봉 |
KR101118375B1 (ko) * | 2010-09-07 | 2012-03-09 | 엘에스산전 주식회사 | 전력계통에서의 고속 사고판단 장치 |
CN102608500A (zh) * | 2012-04-03 | 2012-07-25 | 云南电网公司玉溪供电局 | 一种配电网高阻单相接地故障选线装置及其启动方法 |
CN103472326B (zh) * | 2013-08-28 | 2016-06-22 | 国网电力科学研究院 | 评估山火引发输电线路故障概率的方法 |
CN103675518B (zh) * | 2013-09-29 | 2017-07-07 | 广州供电局有限公司 | 油浸式高压设备检修方法及装置 |
CN103543358B (zh) * | 2013-10-24 | 2016-08-17 | 昆明理工大学 | 一种特高压直流输电线路与边界对高频量衰减作用大小的界定方法 |
CN106569091A (zh) * | 2016-10-20 | 2017-04-19 | 国网山西省电力公司临汾供电公司 | 一种配电线路接地故障点查找系统 |
CN108254658A (zh) * | 2018-04-10 | 2018-07-06 | 孟小晶 | 一种配网接地故障点查找仪及查找方法 |
CN114114073A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-03-01 | 国网四川省电力公司达州供电公司 | 一种用于电网检修的接地线装置及其接地情况监测方法 |
CN117538688A (zh) * | 2024-01-09 | 2024-02-09 | 连云港星元智联信息科技有限公司 | 一种故障电网节点检测定位装置及方法 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP7184947A patent/JP2804948B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0915292A (ja) | 1997-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1385015B1 (en) | Tester for a plurality of circuit breakers having a range of rated currents and multiple trip functions | |
CN102608445B (zh) | 瞬时电压保护器件的测试 | |
KR100206656B1 (ko) | 지중 전력케이블 준공검사장치 | |
JP2804948B2 (ja) | 送配電線故障検出器 | |
KR950029777A (ko) | 절연 상태 측정 방법, 절연 상태 판단 장치, 및 이를 이용한 분산형 전력 발전 시스템 | |
JPS62166725A (ja) | 回路遮断器用半導体トリツプ装置 | |
HUP9801215A2 (hu) | Elektromos differenciál védőberendezés vizsgálóáramkörrel | |
JP4361764B2 (ja) | 配電用絶縁機材の絶縁抵抗測定装置 | |
US5087885A (en) | Lighting arrester tester | |
US3771020A (en) | Ground wire monitoring circuit | |
EP2778694B1 (en) | Apparatus and method for insulation testing of an electrical supply network | |
JP2002533880A (ja) | 自己バランス型イオン化装置のモニタ装置 | |
JP4441720B2 (ja) | 故障点探査装置 | |
CN2230040Y (zh) | 互感器极性组别测试仪 | |
JPH10253685A (ja) | 漏れ電流測定用検査装置 | |
JPH11271376A (ja) | 保護継電器制御回路試験装置 | |
KR0155299B1 (ko) | 아크고장 발생장치 | |
CN214669519U (zh) | 一种变电站直流接地故障模拟装置 | |
JPS6139973Y2 (ja) | ||
JPS6025581Y2 (ja) | 事故点探査用高電圧パルス送信機 | |
JPH03249579A (ja) | 遮断器の合成遮断試験装置 | |
JP3553758B2 (ja) | 漏れ電流測定用検査装置 | |
GB2199707A (en) | Electric protective circuit with garth impedance monitor | |
KR890004528Y1 (ko) | 저압 선로의 지락 검출장치 | |
EP4026726A3 (en) | Electric vehicle portable charger arc fault circuit interrupter |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080724 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090724 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100724 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110724 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |