JP2804738B2 - 傘立て用施錠装置 - Google Patents

傘立て用施錠装置

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JP2804738B2
JP2804738B2 JP7344603A JP34460395A JP2804738B2 JP 2804738 B2 JP2804738 B2 JP 2804738B2 JP 7344603 A JP7344603 A JP 7344603A JP 34460395 A JP34460395 A JP 34460395A JP 2804738 B2 JP2804738 B2 JP 2804738B2
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紀輝 古川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワンタッチで傘を
保持させ施錠しておくことができるようにした傘立て用
施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の傘立て用施錠装置とし
て、傘の柄を収納可能な凹部を有した支持部材と、この
支持部材に収納され前記凹部への進退動作により該凹部
の開口端側を開閉する施錠部材と、前記凹部の奥に配設
され押圧されることにより後退する押圧操作体と、この
押圧操作体の進退動作を前記施錠部材の開閉動作に変換
する動作変換機構と、施錠部材を閉成位置にロックした
位置で鍵を抜取可能な錠機構とを具備してなるものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものでは、実際に傘を凹部に挿入しなくても、押
圧操作体を指等で押圧することにより施錠部材が閉成し
てロックされることになり、その状態で錠機構から鍵を
抜き取ることが可能となる。そのため、鍵を記念に持ち
帰る等のいたずらも発生しがちであり、鍵が無くなって
しまう可能性が高いという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消するために、傘の柄を収納可能な凹部を有した
支持部材と、この支持部材に収納されたロック杆を具備
してなり進退動作により該ロック杆を前記凹部へ突没さ
せて該凹部の開口端側を開閉する施錠部材と、前記凹部
の奥に配設され押圧されることにより後退する押圧操作
体と、この押圧操作体の進退動作を前記施錠部材の開閉
動作に変換する動作変換機構と、施錠部材を閉成位置に
ロックした位置で鍵を抜取可能な錠機構とを具備してな
る傘立て用施錠装置において、コインを投入しないと施
錠することができず、鍵を錠機構に挿入して開錠した際
にそのコインを返却するようにした機構を付加したもの
である。そして、その機構付加したために構造が複雑
化するのを可及的に防止するために、その機構を施錠部
材の進退動作を有効に利用して作動させるようにしてい
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る傘立て用施錠装置
は、傘の柄を収納可能な凹部を有した支持部材と、この
支持部材に収納されたロック杆を具備してなり進退動作
により該ロック杆を前記凹部へ突没させて該凹部の開口
端側を開閉する施錠部材と、前記凹部の奥に配設され押
圧されることにより後退する押圧操作体と、この押圧操
作体の進退動作を前記施錠部材の開閉動作に変換する動
作変換機構と、施錠部材を閉成位置にロックするととも
にそのロック位置において鍵を抜取ることが可能となる
錠機構と、一端にコイン投入口を有するとともに他端に
コイン導出口を有するコイン案内路と、このコイン案内
路にコインが存在しない場合に前記施錠部材が閉成方向
に移動するのを禁止する閉成禁止機構と、前記コイン案
内路にコインが投入された場合に前記閉成禁止機構の施
錠部材に対する移動禁止状態を解除する閉成許容機構
と、前記施錠部材が閉成位置にロックされている間その
コイン案内路の途中に前記コインを保持しておくための
シャッタ機構と、前記施錠部材の開成動作を利用してシ
ャッタ機構によるコイン保持状態を解除し前記コインを
コイン導出口に導くためのコイン返却機構とを具備して
なることを特徴とする。
【0006】既存の装置に大きな改造を加えることなし
に、本発明を実施するには、施錠部材に反凹部側へ延出
する延出部を設けておくとともに、開成位置に後退して
いる施錠部材の延出部と立体交差し得る位置に前記コイ
ン案内路を設けておき、この延出部とコイン案内路とに
関連させて前記閉成禁止機構、閉成許容機構、シャッタ
機構、及び、コイン返却機構を設けるようにするのがよ
い。
【0007】各機構の好適な実施形態としては、コイン
案内路が、途中にコインの片側が露出可能な切欠窓を設
けたものであり、閉成禁止機構が、前記切欠窓の開口縁
に設けたストッパと、前記延出部に枢着され施錠部材が
閉成方向に進行しようとする際に前記ストッパに衝突し
てその進行を阻止する係止位置とストッパに衝突しない
退避位置との間で回動可能な係止回動子と、この係止回
動子を係止位置方向に付勢する弾性付勢手段とを具備し
てなるものであり、閉成許容機構が、前記延出部に固設
され施錠部材が開成位置に存在する場合に前記切欠窓に
露出したコインの下側を係止して該コインを第1停止位
置に保持するコイン受部材と、前記係止回動子の回動端
に設けられ施錠部材が閉成方向に進行する際に第1停止
位置に保持されているコインに接触して該係止回動子を
退避位置に回動させるカム体とを具備してなるものを挙
げることができる。
【0008】施錠機構の動きを有効に利用してコインの
流れを制御するには、シャッタ機構を、前記コイン案内
路における切欠窓よりも下流部分に介設した中間窓と、
回動端に設けた係止爪を前記中間窓に侵入させてコイン
案内路内のコインを第2停止位置に保持するコイン係止
位置から前記係止爪を中間窓から抜出させる退避位置ま
での間で回動可能な回動レバーと、この回動レバーを係
止位置方向に付勢する弾性付勢手段とを具備してなるも
のにしておくのがよい。
【0009】コイン返却機構の好適な実施形態として
は、前記施錠部材の延出部に設けられ該施錠部材が開成
位置に後退する際に前記回動レバーを退避位置まで押圧
してコインの通過を許容させる押圧部を具備したものを
挙げることができる。
【0010】2枚以上のコインがコイン案内路に誤って
投入されるのを簡単な構成により防止したい場合には、
コイン案内路の投入口近傍における一側壁に始端窓を設
けるとともに、シャッタ機構の回動レバーに延出レバー
を一体回動可能に設け、この延出レバーに前記始端窓に
侵入してコインの誤投入を防止するための始端係止爪を
設けておくのがよい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。この実施例における傘立て用施錠装置
は、図1および図2に示すように、従来と同様な基本構
成をなす施錠装置本体1と、この施錠装置本体1の施錠
動作をコイン2の存在及び動きにより制御するコイン制
御部3とを具備してなる。施錠装置本体1は、支持部材
4と、施錠部材5と、押圧操作体6と、動作変換機構7
と、錠機構8とを具備してなり、コイン制御部3は、コ
イン案内路11と、閉成禁止機構12と、閉成許容機構
13と、シャッタ機構14と、コイン返却機構15とを
具備してなる。
【0012】支持部材4は、図3に示すように、樹脂製
のもので、上面及び右側面が開放された部分筐体形状を
なす本体16と、下方及び右側面が開放された部分筐体
形状をなす蓋部17とを具備してなり、本体16の上面
に蓋部17を蓋着するとともに、その本体16及び蓋部
17の右側面に側板18を装着して中空の筐体として構
成される。支持部材4の前面には、傘の柄を収納する凹
部19を後方に向かって凹設している。凹部19の幅は
収納する傘の柄の幅よりもやや大きく設定する。凹部1
9の内方端は円弧状をなし、押圧操作体6を進退させる
ために開口部21を設けている。凹部19の右側面に
は、施錠部材5を進退させるために開口部22を、また
左側面には閉成位置で施錠部材5の先端と係合する係合
穴23を、それぞれ設けている。支持部材4の内部は、
前記側板18と平行に形成した隔壁24を介して施錠装
置本体用空間25と、コイン制御部用空間26とに区成
されている。そして、施錠装置本体用空間25に、前記
施錠部材5の主要部、押圧操作体6の一部、動作変換機
構7、及び、錠機構8を収容するとともに、コイン制御
部用空間26に、前記施錠部材5の一部、コイン案内路
11、閉成禁止機構12、閉成許容機構13、シャッタ
機構14、及び、コイン返却機構15を収容している。
そして、支持部材4のコイン制御部用空間26に対応す
る部位には、コイン投入用のスリット27と、コイン導
出用のスリット28を形成している。
【0013】施錠部材5は、前記凹部19の右側面から
該凹部19内に突没するロック杆31と、このロック杆
31の内方端に設けられ支持部材4の本体16の底面に
形成した案内レール32に案内されて左右方向に進退す
る基端ブロック33と、この基端ブロック33から反凹
部方向に延出させた延出部34と具備してなるもの
で、合成樹脂により一体に形成されている。この施錠部
材5は、凹部19の開口端側を開放する開成位置におい
ては、図2の実線及び図6に示すように、そのロック杆
31が支持部材4の施錠装置本体用空間25内に収納さ
れるとともに、延出部34が前記隔壁24に設けた開口
部24aを通してコイン制御部用空間26内に突出する
ようになっている。凹部19の開口端側を閉鎖する閉成
位置においては、図7に示すように、前記ロック杆31
が凹部19内に進出してその先端31aが凹部19の左
側面に形成した係合穴23に係合するとともに、前記延
出部34は、施錠装置本体用空間25内に収容されるよ
うになっている。
【0014】押圧操作体6は、図3に示すように、凹部
19の内方端に前後に進退可能に配設されたもので、凹
部19の内方端の形状と略等しい湾曲形状をなす操作ボ
タン部35と、この操作ボタン部35の背面中央から後
方に延出させた厚板状をなす基端部36とを具備してな
り、合成樹脂により一体に形成されている。基端部36
は、凹部19の内方端に設けた開口部21から空間25
内に挿入されており、この基端部36の後端部下面に
は、動作変換機構7と係合する左右に横長な係合溝37
を凹設している。
【0015】動作変換機構7は、図2及び図3に示すよ
うに、中間部を支持部材4の本体16の底面から突設し
た軸41に枢支させて水平方向に回動可能な回動レバー
42と、この回動レバー42の一方の回動端42aの上
面に突設され前記押圧操作体6の係合溝37に摺回動可
能に係合させた一端側連結ピン43と、前記回動レバー
42の他方の回動端42bの下面に突設され前記施錠部
材5の基端ブロック33に設けた係合溝33aに摺回動
可能に係合させた他端側連結ピン44と、前記回動レバ
ー42を押圧操作体6が前方に突出する方向に回動付勢
するねじりコイルスプリング45とを具備してなる。
【0016】錠機構8は、鍵51を用いた回動操作によ
り作動可能な錠本体52と、この錠本体52に付勢され
て前後に進退するロック部材53とを具備してなる。錠
本体52は、鍵穴54を有した上端部52aを支持部材
4の上面に表出させて該支持部材4の蓋部17に取着さ
れたもので、支持部材4内に位置する下端部に回動アー
ム55を有しており、この回動アーム55の回動端部下
面に作動ピン56を突設してある。しかして、この錠本
体52は、既知の構成をなすもので、作動ピン56が前
方に設定した施錠位置a(図7参照)と、後方に設定し
た解錠位置b(図6参照)との間を移動し得るように前
記回動アーム55が回動するようになっており、作動ピ
ン56が施錠位置aに達した段階で回動アーム55がロ
ックされるととも、鍵穴54から鍵51を抜取ることが
できるようになっている。そして、鍵穴54に鍵51を
挿入して図中時計回り方向に回動操作した場合に限り前
記回動アーム55を作動ピン56が後方に移動する方向
に回動させることができるようになっており、この作動
ピン56が解錠位置bに達した場合には、鍵51を鍵穴
54から抜取ることは不可能になる。ロック部材53
は、支持部材4の本体16の底面に設けた案内レール5
7に案内されて前後方向に進退するロック部材本体58
と、このロック部材本体58の一端部に立設した起立壁
59と、この起立壁59の上端に設けた天壁61とを具
備してなるもので、前記天壁61に左右方向に伸びる長
孔62を形成しており、この長孔62に前記錠本体62
の作動ピン56を摺回動可能に係合させている。このロ
ック部材53は、コイルスプリング63により前方に弾
性付勢されており、そのロック部材本体58の前面突条
部58aを施錠部材5の基端ブロック33の後端に摺接
させている。そして、このロック部材53は、施錠部材
5が閉成位置にまで進行した段階で前方にスライドし
て、そのロック部材本体58が、前記基端ブロック33
における退避側の側面33aに係合し得るようになって
いる。
【0017】コイン案内路11は、図4及び図5に示す
ように、上端にコイン投入口71を有するとともに、下
端にコイン導出口72を有してなる板金製のもので、コ
イン投入口71から投入されたコイン2を、重力により
コイン導出口72にまで案内し得るように構成されてお
り、開成位置に停止している施錠部材5の延出部34と
立体交差し得る位置に配設されている。具体的には、そ
のコイン投入口71を支持部材4のコイン投入用スリッ
ト27に臨ませるとともに、コイン導出口72をコイン
導出用スリット28に臨接させて、支持部材4の隔壁2
4に取着されている。このコイン案内路11は、対をな
す側壁73、74を組み合わせることによって構成され
たもので、外側壁73に設けた取付部73aをビスを用
いて前記隔壁24に設けた取付座24bに固定するよう
になっている。24cは前記取付座24bに設けた位置
決めピンである。このコイン案内路11は、隔壁24の
開口部24aを通して空間26内に侵入してくる施錠部
材5の延出部34を避けるように屈曲した形態をなして
おり、前記延出部34の進退軌道に対応する部位にコイ
ン2の片側が露出可能な切欠窓75を有している。ま
た、この切欠窓75よりも下流部分に中間窓76を開設
するとともに、コイン投入口71の近傍に始端窓77を
穿設している。なお、78はコイン案内板である。この
コイン案内板78は、その取付位置を微妙に調節するこ
とが可能であり、特定のコイン2、例えば、100円硬
貨のみを第1停止位置Aに係止し得るように調整するこ
とができるようにしてある。
【0018】閉成禁止機構12は、前記切欠窓75の開
口縁に設けたストッパ81と、前記延出部34に枢着さ
れ施錠部材5が閉成方向に進行しようとする際に前記ス
トッパ81に衝突してその進行を阻止する係止位置pと
ストッパ81に衝突しない退避位置qとの間で回動可能
な係止回動子82と、この係止回動子82を係止位置p
方向に付勢する弾性付勢手段たるねじりコイルスプリン
グ83とを具備してなる。具体的には、施錠部材5の延
出部34の一面にブラケット84を取着し、このブラケ
ット84に固設した軸85に係止回動子82を水平回動
可能に枢着している。ブラケット84は、リベット86
等を用いて延出部34に固定された取付板部84aと、
この取付板部84aの上縁から起立させた起立板部84
bと、この起立板部84bの上縁から水平に延出させた
水平板部84cとを具備してなる板金製のもので、前記
水平板部84cの中央部分に前記軸85を固設するとと
もに、一端縁にばね掛けを兼ねる係止片84dを突設し
ている。係止回動子82は、進行側端縁に前記ストッパ
81に当接する係止部82aを設けており、退避側端部
に前記係止片82aに当接する突出部82bを備えてい
る。そして、この係止回動子82は、ねじりコイルスプ
リング87により前記突出部82bがブラケット84の
係止片84dに当接する方向に回動付勢されており、突
出部82bが係止片84dに当接する係止位置pに保持
されている。
【0019】閉成許容機構13は、前記延出部34に固
設され施錠部材5が開成位置に存在する場合に前記切欠
窓75に露出したコイン2の下側を係止して該コイン2
を第1停止位置Aに保持するコイン受部材91と、前記
係止回動子82の回動端に設けられ施錠部材5が閉成方
向に進行する際に第1停止位置Aに保持されているコイ
ン2に接触して該係止回動子82を退避位置qに回動さ
せるカム体92とを具備してなる。コイン受部材91
は、施錠部材5の他側面に前記リベット86等により固
定される取付板部91aと、この取付板部91aの上縁
または下縁から水平に突設したコイン係止板部91bと
を具備してなるもので、施錠部材5が開成位置に退避し
た場合に、このコイン係止板部91bが切欠窓75の下
端近傍に臨むようになっている。カム体92は、前記係
止回動子82の進行側端部に一体に設けたもので、施錠
部材5が閉成方向に進行する際に、第1停止位置Aに保
持されているコイン2に摺接するカム面92aを有して
いる。カム面92aは、進行動作中に係止回動子82が
ストッパ81に衝突し得なくなる退避位置qまで該係止
回動子82を回動付勢し得る形状に設定されている。
【0020】シャッタ機構14は、図4に示すように、
前記コイン案内路11における切欠窓75よりも下流部
分に開設した中間窓76と、回動端に設けた係止爪93
を前記中間窓76に侵入させてコイン案内路11内のコ
イン2を第2停止位置Bに保持する起立位置(コイン係
止位置)から前記係止爪93を中間窓76から抜出させ
る後傾位置(退避位置)までの間で回動可能な回動レバ
ー94と、この回動レバー94を起立位置方向に付勢す
る弾性付勢手段たるねじりコイルスプリング95とを具
備してなる。回動レバー94は、その下端部94aを支
軸96を介してコイン案内路11の一側壁73に一体に
形成した取付片73bに枢着している。また、前記コイ
ン案内路11の一側壁から舌片73cを突設し、その舌
片73cに固設した案内ピン73dを回動レバー94の
中間部に形成した長孔94bに摺動可能に係合させるこ
とによって、該回動レバー94が横振れするのを防止し
ている。なお、コイン案内路11のコイン投入口71の
近傍における側壁73、74に前述したように始端窓7
7を設けるとともに、シャッタ機構14の回動レバー9
4に延出レバー97を一体回動可能に設け、この延出レ
バー97に前記始端窓77に侵入してコイン2の誤投入
を防止するための始端係止爪97aを設けている.コイ
ン返却機構15は、前記施錠部材5の延出部34に設け
られ該施錠部材5が開成位置に退避する際に前記回動レ
バー94を後傾位置まで押圧してコイン2の通過を許容
させる押圧部98を備えたものである。押圧部98は、
前記コイン受部材91の取付板部91aから突設したピ
ン状のものであり、前記回動レバー94の回動端から延
出させたアーム部94cの先端を付勢し得るようになっ
ている。
【0021】このような構成の傘立て用施錠装置である
と、施錠の操作は次のようになる。まず、コイン2をコ
イン投入用スリット27に投入すると、そのコイン2
は、コイン案内路11内に落下し、第1停止位置Aで係
止される。第1停止位置Aでは、コイン2が切欠窓75
から露出する状態でコイン受部材91に当接して係止さ
れている。この状態で、傘の柄を凹部19に配し、図6
に示すように、押圧操作体6の操作ボタン部35に当接
させて後方に押動する。これにより、押圧操作体6の基
端部36は後方に押動されるため、動作変換機構7の回
動レバー42は、連結ピン43を介して一方の回動端4
2aが後方へ押動され、軸41を中心にして図中時計回
りに回動される。その結果、回動レバー42の他方の回
動端42bに設けた連結ピン44が左前方に進出して施
錠部材5の基端ブロック33に設けた係合溝33a内を
前方へスライドしながら同時に該基端ブロック33を図
中左方へ押動する。つまり、押圧操作体2の後方への移
動が回動レバー42の回動を介して施錠部材5の基端ブ
ロック33の左方への移動に動作変換される。これにと
もない、施錠部材5のロック杆31は、図6に示す開成
位置から左方に移動し、図7に示すように、その先端3
1aが係合穴23に嵌入して閉成位置で停止する。
【0022】この際、コイン2が投入されているため、
閉成禁止機構12は作用しない。すなわち、コイン2が
第1停止位置Aに保持されている状態で施錠部材5が閉
成位置方向に進行すると、閉成許容機構13を構成する
カム体92のカム面92aが図9及び図10に示すよう
にコイン2に摺接し、係止回動子82を係止位置pから
退避位置q方向に回動させることになる。そのため、係
止回動子82の係止部82aは、ストッパ81に衝突す
ることなく隔壁24を通過し、施錠装置本体用空間内に
移動することになり、施錠部材5の進行が阻止されるこ
とはない。なお、施錠部材5が閉成位置まで進行する
と、該施錠部材5の延出部34に設けてあるコイン受部
材91がコイン2から離れるため、第1停止位置Aに保
持されているコイン2は、支持を失って下方に落下す
る。コイン受部材91が進行方向に移動すると、このコ
イン受部材91に設けてある押圧部98も応動してシャ
ッタ機構14の回動レバー94に対する押圧状態も解除
されるため、回動レバー94がねじりコイルスプリング
95の付勢力により、図6に示す後傾姿勢から図7に示
す起立姿勢にまで回動することになり、中間窓76にこ
の回動レバーの係止爪93が挿入されるとともに、始端
窓77に延出レバー97の始端係止爪97aが挿入され
ることになる。その結果、第1停止位置Aから落下した
コイン2は、前記係止爪93に係止され、第2停止位置
Bに係止され保持される。
【0023】施錠部材5が閉成位置に達すると、施錠部
材5の基端ブロック33とロック部材53の本体58と
の摺接状態が解除され、このロック部材53がコイルス
プリング63の付勢力により前方に移動する。その結
果、ロック部材53の本体58が、前記基端ブロック3
3の退避側の側面33bに係接することになり、施錠部
材5の退避動作が不可能になる。この状態では、錠機構
8の作動ピン56は、施錠位置aに達し、施錠状態とな
る。そのため、この状態で鍵51を鍵穴53から抜き取
れば、傘を凹部19から取り出すことはできなくなる。
【0024】傘を取り出したい場合には、鍵51を鍵穴
54に挿入して図中右方向に回動操作する。すなわち、
この操作を行うと、錠機構8の作動ピン56が、施錠位
置aから解錠位置bにまで移動することになり、この作
動ピン56に付勢されてロック部材53も、後方にスラ
イド移動する。そのため、ロック部材53による施錠部
材5の拘束状態が解除され、施錠部材5がスプリング4
5の付勢力により図6に示す開成位置に復帰する。
【0025】施錠部材5が開成位置にまで退避動作を行
うと、その施錠部材5の延出部34が、再びコイン制御
部用空間26に侵入することになる。その結果、この延
出部34に設けてある押圧98が、シャッタ機構14の
回動レバー94のア−ム部94aを押圧する。そのた
め、前記回動レバー94は、ねじりコイルスプリング9
5の付勢力に抗して後傾姿勢にまで回動することにな
り、係止爪93と始端係止爪94cが、中間窓76及び
始端窓77からそれぞれ抜き取られることになる。した
がって、第2停止位置Bに保持されていたコイン2は、
支持を失って落下し、コイン導出口72及びコイン導出
用スリット28に返却される。
【0026】したがって、使用者は、傘を凹部19から
離脱させるとともに、返却されたコイン2を取り出し
て、傘立てから離れればよい。
【0027】正規の使用状態では、以上のように作動が
得られるが、コイン2を投入せずに押圧操作体6を押圧
操作した場合には、作動部材5を閉成位置まで作動させ
ることはできない。すなわち、コイン2を投入しないま
ま、押圧操作体6を押圧して施錠部材5に閉成方向の力
を作用させると、該施錠部材5の延出部34に保持され
た係止回動子82もそれに応動しようとする。しかる
に、第1停止位置Aにコイン2が存在しないと、係止回
動子82の回動端に設けたカム体92に何等の力も作用
しないことになり、係止回動子82は係止位置に保持さ
れたまま進行を開始する。その結果、この係止回動子8
2の係止部82aが、図11に示すようにストッパ81
に衝合することになり、施錠部材5の進行が禁止され
る。したがって、コイン2を投入することなし鍵51を
抜き取ることはできない。
【0028】なお、支持部材や施錠部材の形態、あるい
は、前述した各機構の具体的構造は、図示例に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形が可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、コイン
を投入しないと施錠することができないようにしてあ
り、また、コインを投入して鍵を抜き取った場合でも、
その鍵を挿入して解錠操作をしないとそのコインが返却
されないようにしてある。そのため、使用者に経済的な
負担を与えることなしに、鍵が頻繁に持ち去られるとい
う不具合を有効に解消することができる。しかも、ロッ
ク杆が左右方向に進退するような施錠部材の動きのみを
利用してコイン投入による施錠、解錠制御を行うように
しているので、施錠装置本体の構造を大幅に変更するこ
となしに実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の施錠装置本体の構造を示す斜視図。
【図3】同施錠装置本体を分解して示す斜視図。
【図4】同実施例のコイン制御部を示す斜視図。
【図5】同コイン制御部をさらに分解して示す斜視図。
【図6】同実施例を蓋部及び側板を省略して示す平面
図。
【図7】同実施例を蓋部及び側板を省略して示す平面
図。
【図8】同実施例のコイン案内路部分を示す側面図。
【図9】同実施例の閉成禁止機構及び閉成許容機構の作
動を説明するための説明図。
【図10】同実施例の閉成禁止機構及び閉成許容機構の
作動を説明するための説明図。
【図11】同実施例の閉成禁止機構及び閉成許容機構の
作動を説明するための説明図。
【符号の説明】 1…施錠装置本体 2…コイン 3…コイン制御部 4…支持部材 5…施錠部材 6…押圧操作体 7…動作変換機構 8…施錠機構 11…コイン案内路 12…閉成禁止機構 13…閉成許容機構 14…シャッタ機構 15…コイン返却機構31…ロック杆 34…延出部 51…鍵 81…ストッパ 82…係止回動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−135277(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 73/02 G07F 17/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】傘の柄を収納可能な凹部を有した支持部材
    と、この支持部材に収納されたロック杆を具備してなり
    進退動作により該ロック杆を前記凹部へ突没させて該凹
    部の開口端側を開閉する施錠部材と、前記凹部の奥に配
    設され押圧されることにより後退する押圧操作体と、こ
    の押圧操作体の進退動作を前記施錠部材の開閉動作に変
    換する動作変換機構と、施錠部材を閉成位置にロックす
    るとともにそのロック位置において鍵を抜取ることが可
    能となる錠機構と、一端にコイン投入口を有するととも
    に他端にコイン導出口を有するコイン案内路と、このコ
    イン案内路にコインが存在しない場合に前記施錠部材が
    閉成方向に移動するのを禁止する閉成禁止機構と、前記
    コイン案内路にコインが投入された場合に前記閉成禁止
    機構の施錠部材に対する移動禁止状態を解除する閉成許
    容機構と、前記施錠部材が閉成位置にロックされている
    間そのコイン案内路の途中に前記コインを保持しておく
    ためのシャッタ機構と、前記施錠部材の開成動作を利用
    してシャッタ機構によるコイン保持状態を解除し前記コ
    インをコイン導出口に導くためのコイン返却機構とを具
    備してなることを特徴とする傘立て用施錠装置。
  2. 【請求項2】傘の柄を収納可能な凹部を有した支持部材
    と、この支持部材に収納され前記凹部への進退動作によ
    り該凹部の開口端側を開閉する施錠部材と、前記凹部の
    奥に配設され押圧されることにより後退する押圧操作体
    と、この押圧操作体の進退動作を前記施錠部材の開閉動
    作に変換する動作変換機構と、施錠部材を閉成位置にロ
    ックするとともにそのロック位置において鍵を抜取るこ
    とが可能となる錠機構と、一端にコイン投入口を有する
    とともに他端にコイン導出口を有するコイン案内路と、
    このコイン案内路にコインが存在しない場合に前記施錠
    部材が閉成方向に移動するのを禁止する閉成禁止機構
    と、前記コイン案内路にコインが投入された場合に前記
    閉成禁止機構の施錠部材に対する移動禁止状態を解除す
    る閉成許容機構と、前記施錠部材が閉成位置にロックさ
    れている間そのコイン案内路の途中に前記コインを保持
    しておくためのシャッタ機構と、前記施錠部材の開成動
    作を利用してシャッタ機構によるコイン保持状態を解除
    し前記コインをコイン導出口に導くためのコイン返却機
    構とを具備してなるものであって、施錠部材に反凹部側
    へ延出する延出部を設けておくとともに、開成位置に退
    避している施錠部材の延出部と立体交差し得る位置に前
    記コイン案内路を設けておき、この延出部とコイン案内
    路とに関連させて前記閉成禁止機構、閉成許容機構、シ
    ャッタ機構、及び、コイン返却機構を設けていることを
    特徴とする傘立て用施錠装置。
  3. 【請求項3】コイン案内路が、途中にコインの片側が露
    出可能な切欠窓を設けたものであり、閉成禁止機構が、
    前記切欠窓の開口縁に設けたストッパと、前記延出部に
    枢着され施錠部材が閉成方向に進行しようとする際に前
    記ストッパに衝突してその進行を阻止する係止位置とス
    トッパに衝突しない退避位置との間で回動可能な係止回
    動子と、この係止回動子を係止位置方向に付勢する弾性
    付勢手段とを具備してなるものであり、閉成許容機構
    が、前記延出部に固設され施錠部材が開成位置に存在す
    る場合に前記切欠窓に露出したコインの下側を係止して
    該コインを第1停止位置に保持するコイン受部材と、前
    記係止回動子の回動端に設けられ施錠部材が閉成方向に
    進行する際に第1停止位置に保持されているコインに接
    触して該係止回動子を退避位置に回動させるカム体とを
    具備してなるものである請求項2記載の傘立て用施錠装
    置。
  4. 【請求項4】シャッタ機構が、前記コイン案内路におけ
    る切欠窓よりも下流部分に開設した中間窓と、回動端に
    設けた係止爪を前記中間窓に侵入させてコイン案内路内
    のコインを第2停止位置に保持するコイン係止位置から
    前記係止爪を中間窓から抜出させる退避位置までの間で
    回動可能な回動レバーと、この回動レバーを係止位置方
    向に付勢する弾性付勢手段とを具備してなることを特徴
    とする請求項3記載の傘立て用施錠装置。
  5. 【請求項5】コイン返却機構が、施錠部材の延出部に設
    けられ該施錠部材が開成位置に移動する際に前記回動レ
    バーを退避位置まで押圧してコインの通過を許容させる
    押圧部を具備してなるものである請求項4記載の傘立て
    用施錠装置。
  6. 【請求項6】コイン案内路の投入口近傍における一側壁
    に始端窓を設けるとともに、シャッタ機構の回動レバー
    に延出レバーを一体回動可能に設け、この延出レバーに
    前記始端窓に侵入してコインの誤投入を防止するための
    始端係止爪を設けている請求項4記載の傘立て用施錠装
    置。
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