JP2801244B2 - 車輌サスペンション特性測定方法 - Google Patents

車輌サスペンション特性測定方法

Info

Publication number
JP2801244B2
JP2801244B2 JP4158889A JP4158889A JP2801244B2 JP 2801244 B2 JP2801244 B2 JP 2801244B2 JP 4158889 A JP4158889 A JP 4158889A JP 4158889 A JP4158889 A JP 4158889A JP 2801244 B2 JP2801244 B2 JP 2801244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platform
displacement
right wheels
vehicle
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4158889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02221840A (ja
Inventor
博 宇野
順正 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP4158889A priority Critical patent/JP2801244B2/ja
Publication of JPH02221840A publication Critical patent/JPH02221840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2801244B2 publication Critical patent/JP2801244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車輌サスペンションの特性、特にロールセン
タ高さを測定するのに適した車輌サスペンション特性測
定方法に関するものである。
〔従来の技術〕
車輌の車輪と車体はサスペンションにより結ばれてお
り、その特性は車輌の振動、乗心地、操縦性に大きな影
響を与える重要なものである。そこでこの車輌サスペン
ションの特性を車輌基本特性として各種の測定が行われ
る。
この種の測定を行う場合、実際に車輌を走行させて測
定を行うことは極めて面倒で実質的に不可能であるの
で、車輌を実際に走行させることなく実走状態と同じ状
態を形成して各種の測定を行うようにしている。このよ
うな実走状態と同じような状態を形成するための装置と
して、車輌の車輪を乗せて上下動させてそのロールなど
をさせる車輌基本特性測定装置がある。
この装置を使用した場合、第8図に示すように車輌S
の車体Bを自由にして各車輪Hを大地E上に静止させた
ときと同一の状態を、第9図に示すように車輌基本特性
測定装置のプラットホームP上に車輌Sの車輪Hを乗
せ、かつ車輌Sの車体Bを大地Eに固定した状態で、左
右車輪Hを各車輪に標準荷重Wl,Wr(Wl+Wr=W;車輌重
量で一定)をかけて所定位置に設定することにより形成
してやることが必要である。
しかし、車輪Hを大地Eに静止さたとき、第8図に示
すように、車輌Sの車体BはΔhの範囲内のどこで静止
するか定かでなく、Δhの巾内の任意の位置で静止す
る。これは、車輌サスペンション特性にサスペンション
のフリクションなどにより特有のヒステリシス特性、す
なわち荷重と上下方向ストロークとの間の関係が、荷重
を増大していくときと減少していくときで異なるように
なるという特性が存在するためである。このため、第9
図に示すように車輌Sの車体Bを大地Eに固定し、両車
輌Hを同期して上下方向に加力したとき、上下方向のス
トロークと車輪接地面での力の関係が第10図に示すよう
になり、左右車輪Hに同じ標準荷重Wl,Wrがかかってい
てもストロークにΔhの差が生じるようになる。なお、
第10図中実線は左車輪、点線は右車輪の特性をそれぞれ
示す。
ところで、サスペンションの各種特性の測定を行うに
は、Δhの1/2の位置であるhの位置、すなわち荷重増
大方向と減少方向の中間位置を基準点として定めた測定
を行わないと一般性のある測定を行うことができない。
例えば、車輌サスペンション特性の一つとして車輌サ
スペンションのロールセンタ高さを測定する場合があ
る。このような場合には、第11図に示すように、車輌基
本特性測定装置のプラットホーム上に車輌Sの車輪Hを
乗せ、かつ車輌Sの車体Bを大地に固定した状態で、左
右車輪を各車輪に標準荷重をかけた所定位置に設定し、
その後各車輪にかかる荷重Wl,Wrの和W(車輌重量)が
常に一定となるようにしてプラットホームをロールさ
せ、そのときのトレッド長さTの変化及び各車輪の上下
方向の変位位置の変化の関係から左右車輪Hの接地点の
軌跡Rを求める。そして、この軌跡に対する上記所定位
置の点(基準点)での接線lに直交する法線と接地面と
の成す角度θLを算出し、該算出した角度θL
とトレッド長さTとから次式により左右車輪に対応する
サスペンションのロールセンタ高さhrL及びhrrを求めて
いる。
hrL=Tl・tanθ hrr=Tr・tanθ なお、Tl,Trは重心WCの位置により按分した各車輪の
トレッド長さで、これは車体Bを固定しない状態で各車
輪にかかる荷重Wl,Wrとトレッド長さTとに基づいて下
式により求めることができる値である。
第12図は標準荷重位置を基準とし、横軸に車輪の上下
変位位置Z、縦軸に各車輪のトレッド長さTl,Trの変化
分ΔTをそれぞれとって示した車輪Hの接地点の軌跡R
を描いたもので、この軌跡曲線に対する基準点での接線
が横軸と成す角度θを各車輪について求めることによっ
て、上記式によりhrL及びhrrを計算により求めることが
できる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述したように車輌サスペンション特性の測
定に当たっては、所定の基準点をスタート点として試験
を行わなければならないが、実際の測定に当たってこの
点を試験のスタート時に正確に合わせることは工学上無
理である。これは前後の点のヒステリシスが関係してい
て、荷重と上下方向ストロークの双方を所定の値となる
位置に固定することが難しいからである。このため、従
来の車輌サスペンション特性、特に車輌サスペンション
のロールセンタ高さhrの測定においては、正確な測定値
を得ることが難しいという問題があった。
よって本発明は、試験スタート時の基準点を簡単にか
つ正確に設定でき、正確な車輌サスペンション特性の測
定を簡単に行うことのできる車輌サスペンション特性測
定方法を提供することを第1の課題としている。
また本発明は、試験スタートの基準点を簡単にかつ正
確に設定でき、正確な車輌サスペンションのロールセン
タ高さの測定を簡単に行うことのできる車輌サスペンシ
ョン特性測定方法を提供することを第2の課題としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の課題を解決するため成された本発明は、第
1図aの手順図に示す如く、車体を大地に固定した車輌
の左右車輪を車輌基本特性測定装置のプラットホーム上
に乗せ(ステップS1)、該プラットホームを動かしてプ
ラットホーム上に乗せた左右車輪を一往復上下動させ
(ステップS2a)、このときの各車輪の上下方向の変位
位置とこの変位位置での荷重とに関するデータを収集し
(ステップS2b)、該収集したデータから上方向及び下
方向変位時の標準荷重での各変位位置と2つの変位位置
の差とを求め(ステップS2c)、その後プラットホーム
を動かして前記求めた2つの変位位置の一方の変位位置
まで左右車輪を上昇又は下降させることにより左右車輪
に前記標準荷重をかけ(ステップS2)、この位置を試験
スタート時の基準点とし、左右車輪を各々にかかる荷重
の和を一定に保って上下動させて試験し(ステップS
3)、このときの各部の状態を示すデータを収集し(ス
テップS4)、該収集データに基づいて車輌サスペンショ
ンの特性を測定し(ステップS5)、前記試験スタート時
の基準点から前記2つの変位位置の差の2分の1を加減
算して補正し、測定した車輌サスペンション特性の基準
点を求める(ステップS6)車輌サスペンション特性測定
方法に存する。
上記第2の課題を解決するため成された本発明は、第
1図bの手順図に示す如く、車体を大地に固定した車輌
の左右車輪を車輌基本特性測定装置のプラットホーム上
に乗せ(ステップS1)、該プラットホームを動かしてプ
ラットホーム上に乗せた左右車輪を一往復上下動させ
(ステップS2a)、このときの各車輪の上下方向の変位
位置とこの変位位置での荷重とに関するデータを収集し
(ステップS2b)、該収集したデータから上方向及び下
方向変位時の標準荷重での各変位位置と2つの変位位置
の差とを求め(ステップS2c)、その後プラットホーム
を動かして前記求めた2つの変位位置の一方の変位位置
まで左右車輪を上昇又は下降させることにより左右車輪
に前記標準荷重をかけ(ステップS2)、この位置を試験
スタート時の基準点とし、左右車輪の各々にかかる荷重
の和を一定に保ってプラットホームをロールさせ(ステ
ップS3)、このときの各車輪のトレッド長さの変化と上
下方向の変位位置の変化とから車輪の接地点の軌跡を求
め、該求めた軌跡に対する前記標準荷重を左右車輪にか
けた位置での接線の傾斜角度を求め(ステップS4)、該
傾斜角度と各車輪のトレッド長さとに基づいて各車輪に
対する車輪サスペンションのロールセンタ高さを測定し
(ステップS5)、該測定したロールセンタ高さから前記
2つの変位位置の差の2分の1を加減算する補正を行っ
てロールセンタ高さを求める(ステップS6)車輌サスペ
ンション特性測定方法に存する。
〔作 用〕
上記した請求項1記載の本発明の方法においては、ス
テップS3において各左右車輪にかかる荷重の和を一定に
保って左右車輪を上下動させる試験を開始するに際して
の基準点を定めるために、ステップS1において車体を大
地に固定した車輌の左右車輪を車輌基本特性測定装置の
プラットホーム上に乗せ、ステップS2aにおいてプラッ
トホームを動かしてプラットホーム上に乗せた左右車輪
を一往復上下動させ、ステップS2bにおいてこのときの
各車輪の上下方向の変位位置とこの変位位置での荷重と
に関するデータを収集し、ステップS2cにおいてこの収
集したデータから上方向及び下方向変位時の標準荷重で
の各変位位置と2つの変位位置の差とを求め、ステップ
S2においてその後プラットホームを動かして上記求めた
2つの変位位置の一方の変位位置まで左右車輪を上昇又
は下降させることにより左右車輪に標準荷重をかけ、左
右車輪を試験スタート時の基準点にもっていく。
以上のようにして、試験を開始するに際し、左右車輪
が基準点に位置されたら、ステップS3において各左右車
輪にかかる荷重の和を一定に保って各左右車輪を上下動
させて試験し、このときの各部の状態を示すデータをス
テップS4において収集し、ステップS5において収集デー
タに基づいて車輌サスペンションの特性を測定し、ステ
ップS6において試験スタート時の基準点から2つの変位
位置の差の2分の1を加減算して補正し、測定した車輌
サスペンション特性の基準点を求める。
上記した請求項2記載の本発明の方法においては、ス
テップS3において左右車輪の各々にかかる荷重の和を一
定に保ってプラットホームをロールさせる試験を開始す
るに際しての基準点を定めるために、ステップS1におい
て車体を大地に固定した車輌の左右車輪を車輌基本特性
測定装置のプラットホーム上に乗せ、ステップS2aにお
いてこのプラットホームを動かしてプラットホーム上に
乗せた左右車輪を一往復上下動させ、ステップS2bにお
いてこのときの各車輪の上下方向の変位位置とこの変位
位置での荷重とに関するデータを収集し、ステップS2c
においてこの収集したデータから上方向及び下方向変位
時の標準荷重での各変位位置と2つの変位位置の差とを
求め、ステップS2においてその後プラットホームを動か
して上記求めた2つの変位位置の一方の変位位置まで左
右車輪を上昇又は下降させることにより左右車輪に標準
荷重をかけ、左右車輪を試験スタート時の基準点にもっ
ていく。
以上のようにして、試験を開始するに際し、左右車輪
が基準点に位置されたら、ステップS3において左右車輪
の各々にかかる荷重の和を一定に保ってプラットホーム
をロールさせ、ステップS4においてこのときの各車輪の
トレッド長さの変化と上下方向の変位位置の変化とから
車輪の接地点の軌跡を求め、該求めた軌跡に対する標準
荷重を左右車輪にかけた位置での接線の傾斜角度を求
め、ステップS5においてこの傾斜角度と各車輪のトレッ
ド長さとに基づいて各車輪に対する車輌サスペンション
のロールセンタ高さを測定し、ステップS6においてこの
測定したロールセンタ高さから前記2つの変位位置の差
の2分の1を加減算する補正を行ってロールセンタ高さ
を求める。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明の方法を実施するに当たって使用する
車輌基本特性測定装置の機構部の一例を示し、図示測定
装置は供試体である車輌の左右車輪に対して同一平面と
なるプラットホームを有するシーソー式の加力装置を採
用している。前輪及び後輪がそれぞれ乗せられる加力装
置は同一の構成となっているので、図にはその一方のみ
が示されている。
加力装置は、図示しない案内により昇降自在に案内さ
れた昇降軸11の上端に固着した軸受フレーム12に左右に
揺動自在に中間部が支承されたプラットホーム13を有
し、軸受フレーム12には上下方向変位検出器12aが、支
承部には揺動(ロール)角度検出器12bがそれぞれ設け
られている。プラットホーム13の左右中間部の下方に
は、プラットホーム13を上下方向に駆動する上下アクチ
ュエータ15がそれぞれ連結されている。各アクチュエー
タ15は、サーボ弁によりサーボ制御される油圧モータ15
aと、この油圧モータ15aにより駆動される一対のスクリ
ュージャッキ15bとからなり、各スクリュウジャッキ15b
には上下方向変位検出器15cが設けられている。
また、プラットホーム13の左右中間部の上方には、図
示しない上下方向荷重検出器を介して上下動フレーム16
が設けられ、該上下動フレーム16上には、静圧軸受によ
り前後方向に移動自在に案内された前後動フレーム18が
設けられ、前後動フレーム18上には更に、静圧軸受によ
り左右方向に移動自在に案内された左右動フレーム19が
設けられている。そして、左右動フレーム19上には、静
圧軸受により回転自在に案内された回転動テーブル(パ
ッド)20が設けられ、該回転動テーブル20上には供試体
である車輌の車輪が乗せられる。
回転動テーブル20は前後動フレーム18及び左右動フレ
ーム19と前後方向及び左右方向でそれぞれ連結されてい
て、前後動フレーム18の前後動に応じて一緒に前後動
し、左右動フレーム19の左右動に応じて一緒に左右動す
るようになっている。
プラットホーム13にはまた、図示しないサーボ弁によ
り油圧制御され、前後動フレーム18を図示しない前後方
向荷重検出器を介して左右方向に駆動する前後アクチュ
エータ21と、図示しないサーボ弁により油圧制御され、
左右動フレーム19を図示しない左右方向荷重検出器を介
して左右方向に駆動する左右アクチュエータ22と、ホイ
ルアライメント計測装置23とが設けられている。また、
回転動テーブル20には、図示しないサーボ弁により油圧
制御され、回転動テーブル20を図示しないトルク検出器
を介して回転方向に駆動する回転アクチュエータ24が連
結されている。
なお、21aは前後動フレーム18の変位を検出する前後
方向変位検出器、22aは左右動フレーム19の変位を検出
する左右方向変位検出器であり、回転動テーブル20の回
転角度は図示しない回転角度検出器により検出されるよ
うになっている。また、回転動テーブル20に左右車輪が
乗せられた車輌は図示しない固定装置により車体が大地
に固定される。
上記ホイルアライメント測定装置23は、タイヤのステ
ア角度、キャンバ角度、キャスタ角度等を検出するため
のセンサを有し、これらの測定信号を出力する。
第3図は基本特性測定装置の回路構成を示すブロック
図であり、同図において200はCPUから構成される制御装
置で、該制御装置200にはCRT等のディスプレイ装置20
1、フロッピイディスク202、プリンタ203、入力回路204
及びサーボ回路205が接続されている。入力回路204は増
幅器、A/D変換器等からなり、第2図について上述した
基本特性測定装置の機構部の各検出器やホイルアライメ
ント測定装置等からのアナログ信号をデジタル信号に変
換して制御装置200に入力する。サーボ回路205は制御装
置200からのデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A
変換器、該D/A変換器により変換されたアナログ信号と
各検出器からのアナログ信号とを入力し、第2図につい
て上述した基本特性測定装置の機構部の各サーボ弁を制
御する制御信号を出力するサーボ増幅器等からなり、ア
クチュエータの動作を制御する。
次に、上述した基本特性測定装置を使用して本発明に
よる車輌サスペンション特性測定方法を実施してサスペ
ンションのロールセンタ高さを測定する方法の一実施例
を以下説明する。
先ず、車輌Sの4つの車輪Tの各々を第2図について
上述した車輌基本特性測定装置のプラットホーム13上に
回転動テーブル20に乗るような位置において車体Bを大
地に固定する。この状態で、左右の上下アクチュエータ
15を駆動してプラットホーム13全体を上方に動かし、各
車輪が回転動テーブル20に乗るようにする。そして、プ
ラットホーム13を更に上方に動かし、このときの左右車
輪の変位位置Zと各回転動テーブル20にかかる荷重Wと
に関するデータを上下方向変位検出器15cと上下方向荷
重検出器(図示せず)によりそれぞれ収集する。プラッ
トホーム13を十分上方に移動し、荷重を増大しても変位
が殆ど生じなくなるところで、次にプラットホーム13全
体を下方に移動し、このときも左右車輪の変位位置Zと
荷重Wに関するデータを収集する。
以上のように収集したデータに基づいて変位位置Zと
荷数Wの関係を描くと、第4図に示すようなヒシテリシ
ス曲線になる。図中実線は左車輪、破線は右車輪につい
てのヒステリシス曲線をそれぞれ示す。そして、上記収
集したデータに基づいて、各車輪の標準荷重Wl,Wr(既
知)に対するヒステリシス曲線上の2つの変位位置の点
a,a′を求めると共に、第5図に示すような該2つの変
位位置の差DZを左右車輪の各々について求める。
その後、プラットホーム13に各車輪Hが乗っている状
態で、各車輪に対応する上下方向荷重検出器により検出
される荷重が標準荷重Wl,Wrとなるように、荷重制御に
よりプラットホーム13を下から上へ又は上から下へ移動
する。このことにより、一方の車輪について下から上へ
の場合を示す第6図に見うるように、プラットホーム13
の上下動は、上下方向荷重検出器により検出した荷重が
標準荷重となったところで自動的に停止する。この停止
点は、ヒステリシス曲線と標準荷重の線との交点aにな
る。このときの左右車輪の上下方向の変位位置Z0及び各
車輪のトレッド長さT0をその後のロール試験における基
準点とする。
次に、左右車輪の標準荷重Wl,Wrの和W0を一定に保っ
てプラットホーム13を一方向、例えば左車輪が下になる
ように適当な角度ロールさせ、この状態からプラットホ
ーム13を反対側にロールさせ、このロールの過程で、左
右車輪の各々について上下方向の変位位置Zとトレッド
長さの変化ΔTを上下方向変位検出器15c及び左右方向
変位検出器22aによりそれぞれ検出し、該検出データを
それぞれ収集する。この収集したデータは各車輪の接地
点の軌跡を示すもので、この収集したデータにより変位
位置Zと各車輪のトレッド長さTl,Trの変化ΔTとの関
係を図示すると、第7図に示すようになる。次にこの軌
跡Rに対する上記基準点での接線の傾斜角度θを求め
る。この接線の傾斜角度θは、基準点(Z0,T0)からの
上下方向の変位位置の所定量ΔZの変化に対するトレッ
ド長さの変化量ΔTの大きさの割合を計算することによ
り、tan-1ΔT/ΔZ=θの式から求めることができる。
なお、θは第11図中のθLに相当する角度であ
る。
上述のように基準点における接線lの傾斜角度θが求
められたら、次に左右車輪についてのロールセンタ高さ
hrL,hrrを下式による計算により求める。
基準点がaの場合、 hrL=Tl・tanθ−DZ/2 基準点がa′の場合、 hrL=Tl・tanθ+DZ/2 なお、DZは上述した点a及びa′の変位位置の差であ
る。
〔効 果〕
以上説明したように請求項1記載の本発明によれば、
各左右車輪にかかる荷重の和を一定に保って各左右車輪
を上下動させて試験し、このときの各部の状態を示すデ
ータを収集し、この収集データに基づいてサスペンショ
ンの特性を測定するに当たって、大地に固定した車体の
車輌の左右車輪を一往復上下動させ、このときの各車輪
の上下方向の変位位置とこの変位位置での荷重とに関す
るデータを収集し、この収集したデータから上方向及び
下方向変位時の標準荷重での各変位位置と2つの変位位
置の差とを求め、その後プラットホームを動かして上記
求めた2つの変位位置の一方の変位位置まで左右車輪を
上昇又は下降させることにより左右車輪に標準荷重をか
け、左右車輪を試験スタート時の基準点にもっていくよ
うにしているので、試験スタート時の基準点を正確にか
つ簡単に設定できるようになり、また試験スタート時の
基準点から2つの変位位置の差の2分の1を加減算して
補正し、測定した車輌サスペンション特性の基準点を求
めているので、正確なサスペンション特性の測定を簡単
に行うことができる。
また、請求項2記載の本発明によれば、左右車輪の各
々にかかる荷重の和を一定に保ってプラットホームをロ
ールさせ、このときの各車輪のトレッド長さの変化と上
下方向の変位位置の変化とから車輪の接地点の軌跡を求
め、該求めた軌跡に対する標準荷重を左右車輪にかけた
位置での接線の傾斜角度を求め、この傾斜角度と各車輪
のトレッド長さとに基づいて各車輪に対する車輌サスペ
ンションのロールセンタ高さを測定するに当たって、車
体を大地に固定した車輌の左右車輪を車輌基本特性測定
装置のプラットホーム上に乗せ、このプラットホームを
動かしてプラットホーム上に乗せた左右車輪を一往復上
下動させ、このときの各車輪の上下方向の変位位置とこ
の変位位置での荷重とに関するデータを収集し、この収
集したデータから上方向及び下方向変位時の標準荷重で
の各変位位置と2つの変位位置の差とを求め、その後プ
ラットホームを動かして上記求めた2つの変位位置の一
方の変位位置まで左右車輪を上昇又は下降させることに
より左右車輪に標準荷重をかけ、左右車輪を試験スター
ト時の基準点にもっていくようにしているので、試験ス
タート時の基準点を正確にかつ簡単に設定できるように
なり、また、測定したロールセンタ高さから2つの変位
位置の差の2分の1を加減算する補正を行ってロールセ
ンタ高さを求めているので、サスペンション特性のロー
ルセンタ高さの測定を正確にかつ簡単に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は本発明による車輌サスペンシ
ョン特性測定方法の手順をそれぞれ示す図、 第2図及び第3図は本発明の方法を実施するのに使用す
る車輌基本特性測定装置の機構部及び電気回路部をそれ
ぞれ示す図、 第4図は車輌の車体を固定して車輪に荷重を加えたとき
の変位位置と荷重との関係を左右車輪について示した特
性図、 第5図は車輌サスペンション特性を測定する際の基準点
を説明するための図、 第6図は本発明における方法において試験スタートを設
定する方法を説明するための図、 第7図は車輌の車輪をロールさせたときの車輪接地点の
軌跡と該軌跡に対する基準点における接線を示す図、 第8図乃至第10図は従来の問題点を説明するための説明
図、 第11図及び第12図は車輌サスペンションのロールセンタ
高の一般的な求め方を示す説明図である。 S……車輌、H……車輪、B……車体、a,a′……変位
位置(所定位置)、DZ……変位位置の差。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体を大地に固定した車輌の左右車輪を車
    輌基本特性測定装置のプラットホーム上に乗せ、 該プラットホームを動かしてプラットホーム上に乗せた
    左右車輪を一往復上下動させ、 このときの各車輪の上下方向の変位位置とこの変位位置
    での荷重とに関するデータを収集し、 該収集したデータから上方向及び下方向変位時の標準荷
    重での各変位位置と2つの変位位置の差とを求め、 その後プラットホームを動かして前記求めた2つの変位
    位置の一方の変位位置まで左右車輪を上昇又は下降させ
    ることにより左右車輪に前記標準荷重をかけ、 この位置を試験スタート時の基準点とし、左右車輪を各
    々にかかる荷重の和を一定に保って上下動させて試験
    し、 このときの各部の状態を示すデータを収集し、 該収集データに基づいて車輌サスペンションの特性を測
    定し、 前記試験スタート時の基準点から前記2つの変位位置の
    差の2分の1を加減算して補正し、前記測定した車輌サ
    スペンション特性の基準点を求める 車輌サスペンション特性測定方法。
  2. 【請求項2】車体を大地に固定した車輌の左右車輪を車
    輌基本特性測定装置のプラットホーム上に乗せ、 該プラットホームを動かしてプラットホーム上に乗せた
    左右車輪を一往復上下動させ、 このときの各車輪の上下方向の変位位置とこの変位位置
    での荷重とに関するデータを収集し、 該収集したデータから上方向及び下方向変位時の標準荷
    重での各変位位置と2つの変位位置の差とを求め、 その後プラットホームを動かして前記求めた2つの変位
    位置の一方の変位位置まで左右車輪を上昇又は下降させ
    ることにより左右車輪に前記標準荷重をかけ、 この位置を試験スタート時の基準点とし、左右車輪の各
    々にかかる荷重の和を一定に保ってプラットホームをロ
    ールさせ、 このときの各車輪のトレッド長さの変化と上下方向の変
    位位置の変化とから車輪の接地点の軌跡を求め、該求め
    た軌跡に対する前記標準荷重を左右車輪にかけた位置で
    の接線の傾斜角度を求め、 該傾斜角度と各車輪のトレッド長さとに基づいて各車輪
    に対する車輌サスペンションのロールセンタ高さを測定
    し、 該測定したロールセンタ高さから前記2つの変位位置の
    差の2分の1を加減算する補正を行ってロールセンタ高
    さを求める 車輌サスペンション特性測定方法。
JP4158889A 1989-02-23 1989-02-23 車輌サスペンション特性測定方法 Expired - Fee Related JP2801244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4158889A JP2801244B2 (ja) 1989-02-23 1989-02-23 車輌サスペンション特性測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4158889A JP2801244B2 (ja) 1989-02-23 1989-02-23 車輌サスペンション特性測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02221840A JPH02221840A (ja) 1990-09-04
JP2801244B2 true JP2801244B2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=12612583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4158889A Expired - Fee Related JP2801244B2 (ja) 1989-02-23 1989-02-23 車輌サスペンション特性測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2801244B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1199540A1 (en) 2000-10-18 2002-04-24 Willy Lambrecht Wheelmanipulator
CN113865890B (zh) * 2021-10-13 2024-03-19 四川建安工业有限责任公司 基于悬架模块的悬架k&c特性试验结构及试验方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02221840A (ja) 1990-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7054727B2 (en) Method of measuring a propensity of a vehicle to roll over
CN104215464B (zh) 通用型车轮定位检测台及其检测方法
JP4160662B2 (ja) 車両のホイールアライメント調整方法
CN111189732B (zh) 一种轮胎耐磨性检测装置及其检测方法
US20090000133A1 (en) Toe Angle Measuring Instrument and Toe Angle Measuring Method
JP4179674B2 (ja) 車両のホイールアライメント調整方法
US7062860B2 (en) Method and device for measuring wheel alignment of car
CN211452863U (zh) 一种轮胎耐磨性检测装置
HU217053B (hu) Vágányépítő gép vágányszabályozáshoz, és eljárás oldalirányú vágányhelyzethiba meghatározására
JP4602605B2 (ja) タイヤ摩耗寿命予測方法
JP2801244B2 (ja) 車輌サスペンション特性測定方法
WO1994019672A1 (en) Car stability measuring equipment and stability regulation method
US5105547A (en) Method of and apparatus for measuring the wheel alignment of automotive vehicles
US5864053A (en) Suspension rolling tester
JP2880607B2 (ja) ホイールアライメント測定装置
JP2801245B2 (ja) 車輌サスペンション特性測定方法
JPH02198331A (ja) 車輌重心高測定方法
JPH05172664A (ja) すべり摩擦力測定装置
JP2993312B2 (ja) 車両のロール特性試験装置
JP3216958B2 (ja) タイヤ走行試験機のサイドフォース測定方法及び測定装置
JP2740232B2 (ja) 車輌ロール試験機
JPH02186238A (ja) 旋回特性測定方法
JP2880251B2 (ja) 車両のホイールアライメント調整方法
JP2756299B2 (ja) 車輌サスペンション剛性測定方法
KR102570929B1 (ko) 상하이동식 슬립바를 포함하는 자동차 브레이크 테스터 장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees