JP2800739B2 - 光分岐挿入ノードおよび光ネットワーク - Google Patents

光分岐挿入ノードおよび光ネットワーク

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JP2800739B2
JP2800739B2 JP7273031A JP27303195A JP2800739B2 JP 2800739 B2 JP2800739 B2 JP 2800739B2 JP 7273031 A JP7273031 A JP 7273031A JP 27303195 A JP27303195 A JP 27303195A JP 2800739 B2 JP2800739 B2 JP 2800739B2
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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光伝送路間での信号
の交換技術に係り、特に波長多重信号を扱う光交換に関
する。
【0002】
【従来の技術】波長多重光ネットワークのノード内にお
ける分岐挿入スイッチでは、同一波長の分岐挿入が行わ
れる。分岐あるいは挿入が不完全な場合、クロストーク
光と主信号光との干渉による信号劣化が問題となる(図
5にその干渉のようすを示す)。また、分岐しない光に
対しても、図5のように経路が2つ以上存在する場合、
異なる経路を通った光が干渉して信号が劣化することが
問題となる。これらは、ゴールドスタインらによる、ア
イトリプルイー・フォトニクス・テクノロジー・レター
ズ第6巻5号(1994年刊)(E.L.Goldst
ein et al.,IEEE Photon.Te
chnol.Lett.6,5,1994)に述べられ
ている。
【0003】これらの解決法として、分岐部と挿入部に
別個のスイッチを用いる方法が提案されている(マニッ
シュ他,’95春電子情報通信学会全国大会B−108
6)。この従来例の光分岐挿入ノードは、図9のように
分岐挿入スイッチを2台用いる。分岐挿入スイッチ10
01は分岐動作のみを行い、分岐挿入スイッチ1002
は挿入動作のみを行う。分岐挿入スイッチ1001にお
いて周波数faの光を分岐する際クロストーク光が発生
するが、このクロストーク光のパワーは分岐挿入スイッ
チ1002を通過することにより小さくなる。このた
め、faにほぼ等しい周波数fa′の挿入光との干渉は
小さくなる。すなわち、信号の劣化は小さくなる。ま
た、分岐および挿入を行わない波長については、経路が
1つのみとなるので、干渉が起こらず、信号は劣化しな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術の項で述べ
た光分岐挿入ノードでは、分岐挿入スイッチが2台必要
となるため、装置が大きくなり、コストが高くなる。
【0005】本発明の目的は、干渉雑音を抑圧すると同
時に光源の波長を安定化することのできる、小型で安価
な光分岐挿入ノードを提供することにある。
【0006】本発明の目的は、干渉雑音を抑圧すると同
時に各ノードに分散した光源の波長を安定化することの
できる、光ネットワークを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光分岐挿入ノー
ドは、波長多重された入力光伝送路と光送信器とを2入
力とする2入力2出力の分岐挿入フィルタと、該分岐挿
入フィルタを駆動するための分岐挿入フィルタ駆動装置
と、該分岐挿入フィルタ駆動装置を用いて分岐挿入フィ
ルタを駆動した場合に前記入力光伝送路上の波長多重さ
れた光のうち特定の波長の光が得られる方の分岐挿入フ
ィルタ出力に接続された光受信器と、分岐挿入フィルタ
のもう一方の出力に接続された光分岐と、光分岐の出力
のひとつに接続された光受信器と、前記2つの光受信器
出力を入力とし、出力が分岐挿入フィルタ駆動装置と光
送信器に接続された、分岐挿入フィルタ選択中心波長と
光送信器出力波長と分岐挿入フィルタによって選択され
た光の波長を任意にずらして安定化することのできるノ
ード制御装置とからなる。
【0008】または、本発明の光分岐挿入ノードは、波
長多重された入力光伝送路と光送信器とを2入力とする
2入力2出力の分岐挿入フィルタと、該分岐挿入フィル
タを駆動するための分岐挿入フィルタ駆動装置と、分岐
挿入フィルタ出力のうちのひとつに接続された光分岐
と、光分岐の出力のひとつに接続された光受信器と、分
岐挿入フィルタのもう一方の出力に接続された光分岐
と、光分岐の出力のひとつに接続された光受信器と、前
記2つの光受信器出力を入力とし、出力が分岐挿入フィ
ルタ駆動装置と光送信器に接続された、分岐挿入フィル
タ選択中心波長と光送信器出力波長と分岐挿入フィルタ
によって選択された光の波長を任意にずらして安定化す
ることのできるノード制御装置とからなる。
【0009】または、本発明の光分岐挿入ノードは、入
力光伝送路と、それに接続された分岐挿入フィルタと、
該分岐挿入フィルタを駆動するための電圧制御発振器
と、該電圧制御発振器の出力周波数を変調するための低
周波発振器と、該低周波発振器の出力を電圧制御発振器
制御電圧に加えるための加算器と、分岐挿入フィルタを
駆動した場合に前記入力光伝送路からの光が得られる方
の分岐挿入フィルタ出力に接続された光受信器と、分岐
された光受信器出力の一部と前記低周波発振器の出力の
積をとるための乗算器と、乗算器出力から誤差信号を得
るための低域通過フィルタと、基準電圧源と、該基準電
圧源出力と前記低域通過フィルタ出力との差をとり、前
記加算器に入力するための差動増幅器と、分岐挿入フィ
ルタのもう一方の入力に接続された光送信器と、分岐挿
入フィルタのもう一方の出力の光の一部を分岐する光分
岐と、分岐された光のうち前記光送信器出力光のみ通過
させる光フィルタと、それに接続された光受信器と、光
受信器出力と前記低周波発振器出力との積をとる乗算器
と、乗算器出力から誤差信号を得るための低域通過フィ
ルタと、該低域通過フィルタ出力と前記基準電圧源出力
との差をとり、前記光送信器に入力するための差動増幅
器とからなる。
【0010】または、本発明の光分岐挿入ノードは、入
力光伝送路と、それに接続された分岐挿入フィルタと、
該分岐挿入フィルタを駆動するための電圧制御発振器
と、該電圧制御発振器の出力周波数を変調するための低
周波発振器と、該低周波発振器の出力を電圧制御発振器
制御電圧に加えるための加算器と、分岐挿入フィルタを
駆動した場合に前記入力光伝送路からの光が得られる方
の分岐挿入フィルタ出力に接続された光受信器と、光受
信器入力光に一部を分岐する光分岐と、分岐された光を
電気信号に変換する光受信器と、光受信器出力と前記低
周波発振器の出力の積をとるための乗算器と、乗算器出
力から誤差信号を得るための低域通過フィルタと、基準
電圧源と、該基準電圧源出力と前記低域通過フィルタ出
力との差をとり、前記加算器に入力するための差動増幅
器と、分岐挿入フィルタのもう一方の入力に接続された
光送信器と、分岐挿入フィルタのもう一方の出力の光の
一部を分岐する光分岐と、分岐された光のうち前記光送
信器出力光のみ通過させる光フィルタと、それに接続さ
れた光受信器と、光受信器出力と前記低周波発振器出力
との積をとる乗算器と、乗算器出力から誤差信号を得る
ための低域通過フィルタと、該低域通過フィルタ出力と
前記基準電圧源出力との差をとり、前記光送信器に入力
するための差動増幅器とからなる。
【0011】本発明の光ネットワークは、1つ以上の上
記の光分岐挿入ノードと、少なくとも光分岐挿入ノード
の数に等しい数の互いに発振波長の異なる光送信器を持
つセンターノードとからなる。
【0012】(作用)二つの光が干渉するとき、干渉周
波数は二つの光の周波数差に等しい(二つの光の周波数
が等しい場合は、光のスペクトル幅の程度となる)。こ
の干渉周波数が受信器の帯域内の場合、受信信号はこの
干渉周波数の成分を持つので受信信号は劣化する。この
干渉周波数が受信器の帯域外となれば、受信信号はこの
干渉周波数の成分を持たないので受信信号は劣化しな
い。従って、挿入光と分岐光の周波数をずらして、干渉
周波数を大きくし、受信器の帯域外となるようにすれ
ば、分岐挿入スイッチを1台のみ使用して干渉が起こる
場合でも、受信信号は劣化しない。
【0013】以下、分岐光と挿入光の周波数をずらして
安定化する方法について、分岐挿入フィルタとして音響
光学フィルタを用いた場合について説明する。音響光学
フィルタの動作原理についてはS.E.Harrisら
によるジャーナル・オブ・ジ・オプティカル・ソサイア
ティ・オブ・アメリカ(Journal of the
Optical Society of Ameri
ca)第59巻第6号(1969年刊)744−747
頁所載の論文に詳しい。音響光学フィルタは、入力する
高周波信号の周波数によって決まる周波数の光のみ2つ
の伝送路間での入れ替えを行うという性質を持っている
(図7)。安定化は、まず音響光学フィルタの選択周波
数を分岐光に対して安定化し、次にこの音響光学フィル
タの選択周波数に対して挿入光を安定化するという手順
で行う。
【0014】音響光学フィルタの選択周波数を分岐光に
対して安定化するとき、通常の同期検波を行うと、音響
光学フィルタの選択中心周波数は分岐光の周波数が一致
するように安定化される。しかし、本発明においては、
誤差信号と基準電圧Vrefの差をとり、これを音響光
学フィルタ駆動器である電圧制御発振器に帰還すること
により、図6(a)のように、音響光学フィルタの選択
中心周波数と分岐光の周波数をずらして安定化する。挿
入光を音響光学フィルタに対して安定化する際には、前
記基準電圧と異なる電圧、例えば、前記基準電圧の符号
を反転したものと誤差信号の差をとって光送信器に帰還
することにより、図6(b)のように、挿入光の周波数
を音響光学フィルタの中心周波数とずらして安定化す
る。図6(a),(b)より、挿入光の周波数を分岐光
の周波数に対してずらして安定化できることがわかる。
【0015】また、通常の音響光学フィルタでは分岐挿
入しない波長の光の通る経路はひとつなので干渉は起こ
らない。偏光依存性を解消するためにダイバーシティ構
成をとった音響光学フィルタ(細井他1994年電子情報通
信学会春季大会C−274)では分岐挿入しない波長の
光の通る経路は2つあるが、分岐挿入しない波長に対し
ては、2つの経路が分岐する部分と合流する部分のクロ
ストーク抑圧比はいずれも33dBであるので、干渉は
大変小さく、問題とならない。
【0016】つぎに、この光分岐挿入ノードを用いた光
ネットワークについて説明する。センターノード(ハブ
とも呼ばれる)に、光分岐挿入ノードに等しい数の、互
いに出力波長の異なる光送信器を設置する。これらの光
源は、ひとつのノード内に集中して設置されているた
め、出力波長を精度よく制御することができる。これら
の光は、波長多重されてセンターノードから送出され
る。光分岐挿入ノードにおいては、波長多重された光の
中から1波長のみを分岐し、分岐光と一定値だけ波長を
ずらした光を挿入する。挿入光の波長と分岐光の波長は
本発明の方法により一定に保たれているので、各光分岐
挿入ノード内光送信器の出力波長は、分散して設置され
ているにも係わらず精度よく安定化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】干渉周波数が受信器帯域(十分な
受信感度の得られる受信器の場合、これは信号速度にほ
ぼ等しい)の約2倍以上であれば受信信号の劣化は十分
に小さくなる。ここでは、信号速度を2.5Gb/sと
し、分岐光の周波数と挿入光の周波数を5GHzずらし
た。
【0018】本発明の実施例を図1に基づいて説明す
る。光伝送路201には、波長1548nmと1556nm
の2波が波長多重されている。分岐挿入フィルタ駆動装
置41を用いて1548nmの光を選択するように分岐挿
入フィルタ101を駆動した。分岐挿入フィルタとして
は、音響光学フィルタ、干渉膜フィルタ、ラティスフィ
ルタ等、およびその駆動装置を用いることができる。ノ
ード制御装置1は、光受信器321からの出力を利用し
て、分岐挿入フィルタ中心波長と分岐光波長が2.5G
Hzずれて安定化するように分岐挿入フィルタ駆動装置
を制御する。この安定化の方法としては、後に図3に基
づいて説明する方法の他、光受信器321の出力を基準
電圧に等しくさせる方法を用いることができる。
【0019】光分岐212は、光伝送路202へと送出
される光の一部を分岐して光受信器322へと送る。受
信された信号は、ノード制御装置1へと送られる。ノー
ド制御装置は、光送信器301を制御して、分岐挿入フ
ィルタの分岐光に対する安定化と同様に、挿入光の分岐
挿入フィルタに対する安定化を行う。
【0020】図2に示した実施例は、分岐光に対しても
光分岐211を挿入するものである。基本的な動作は、
図1の例と同じであるが、図2の例では、主信号を受信
するための受信器をノード制御装置へ信号を送るための
光受信器321と別の位置に設けることや、分岐光を終
端せずに伝送することも可能である。また、図2の例で
は、フリースペクトラルレンジが2.5GHzあるいは
その整数分の1のエタロンなどを用いて安定化を行うこ
ともできる。
【0021】つぎに、図3に示した実施例について説明
する。光伝送路201には、波長1548nmと1556
nmの2波が波長多重されている。音響光学フィルタ10
1の選択光周波数は、駆動高周波信号の周波数によって
決まるため、駆動装置として電圧制御発振器401を用
いる。この分岐挿入ノードでは、電圧制御発振器401
の出力周波数を、音響光学フィルタ101が周波数15
48nmの光を分岐する値とした。
【0022】分岐光に音響光学フィルタ透過帯域の一方
の肩を安定化するため、低周波発振器411を用いて電
圧制御発振器401の制御電圧に微小な正弦波信号を加
えた。このため、音響光学フィルタ101の選択光周波
数は微小に変化し、音響光学フィルタ101によって分
岐される光の強度は微小に変化する。分岐光を光受信器
321によって電気信号に変換した後、乗算器451に
よって低周波発振器411の出力である正弦波信号との
積をとり、低域通過フィルタ421を通すと、分岐光周
波数と音響光学フィルタ選択中心周波数の差に対して図
6(a)のような誤差信号が得られる。この誤差信号と
基準電圧源471の出力である基準電圧の差を差動増幅
器431によってとり、電圧制御発振器に負帰還する。
このようにして、図6(a)に示したように、分岐光の
周波数と音響光学フィルタ選択中心周波数の間隔を2.
5GHzに安定化できる。
【0023】次に挿入光周波数の安定化について説明す
る。挿入光の波長は1548nmであるが、干渉周波数を
大きくするため、分岐光の周波数と5GHzだけずら
す。音響光学フィルタから光伝送路202に出力される
光の一部を分岐し、光フィルタ221によって波長15
56nmの光を除いて波長1548nmの光、すなわち、挿
入光のみ通過させる。光受信器322によって電気信号
に変換した後、低周波発振器411からの正弦波信号と
の積をとり、低域通過フィルタ422を通すと、挿入光
周波数と音響光学フィルタ選択中心周波数の差に対して
図6(b)のような誤差信号が得られる。この誤差信号
と基準電圧の符号を反転させたものの差を光源駆動装置
に帰還する。すると、図6(b)に示したように、挿入
光と音響光学フィルタ選択中心周波数の間隔を2.5G
Hzに安定化できる。すなわち、挿入光の周波数と分岐
光の周波数の差図6(c)に示したように5GHzに安
定化できる。
【0024】音響光学フィルタの帯域幅は0.1nmから
数nm、すなわち、10GHzから1THz程度なので、
挿入光と分岐光の周波数を5GHzずらしても、挿入
光、分岐光とも音響光学フィルタの帯域内に入れること
ができる。
【0025】図4に示した実施例は、分岐光に対しても
光分岐211を挿入するものである。基本的な動作は、
図3の例と同じであるが、図4の例では、主信号を受信
するための受信器をノード制御装置へ信号を送るための
光受信器321と別の位置に設けることや、分岐光を終
端せずに伝送することも可能である。また、図4の例で
は、フリースペクトラルレンジが2.5GHzあるいは
その整数分の1のエタロンなどを用いて安定化を行うこ
ともできる。
【0026】以上の方法により挿入光と分岐光の光周波
数をずらして安定化させれば、干渉周波数を受信器の帯
域外となるようにして受信信号が劣化しないようにする
ことができる。分岐挿入スイッチである音響光学フィル
タは1台で済むので、小型化、低価格化をはかることが
できる。
【0027】また、作用の項で述べたように、分岐挿入
を行わない波長である、波長1556nmの光の信号劣化
は無視できる。
【0028】上の実施例では、挿入光の周波数を分岐光
の周波数より大きくしたが、挿入光の周波数を分岐光の
周波数より小さくしてもよい。光伝送路上の波長数は、
2波長に限らず4、16、100など、何波長でもよ
い。光の波長は、1550nm帯に限らず、1310nm帯
など、任意の波長帯を用いることができる。また、複数
の波長帯を同時に使用することもできる。信号速度は、
2.5Gb/sに限らず、600Mb/s,10Gb/
sなど任意の速度とすることができる。分岐光と挿入光
の周波数間隔は、信号速度の2倍以上であれば、3倍5
倍10倍等、何倍でもよい。分岐挿入フィルタとして
は、音響光学フィルタに限らず、任意の分岐挿入フィル
タを用いることができる。フィルタ帯域の幅は分岐光と
挿入光を友に帯域内に入れることができればいくらでも
よい。
【0029】次に、図8に示した、本発明の光ネットワ
ークの実施例について述べる。このネットワークは、ひ
とつのセンターノード501とふたつの分岐挿入ノード
511,512とからなる。センターノード501から
は、分岐挿入ノードの数に等しい、互いに波長の異なる
光が送信されている。本実施例では、センターノード内
の光送信器311,312の波長はそれぞれ1548nm
と1556nmである。分岐挿入ノード511の光送信器
の波長は1548nmであり、音響光学フィルタは波長1
548nmの光を選択するように駆動されている。すなわ
ち、分岐挿入ノード511では、センターノードからの
波長1548nmの光を分岐し、波長1548nmの信号光
を挿入する。分岐挿入ノード512の光送信器の波長は
1556nmであり、音響光学フィルタは波長1556nm
の光を選択するように駆動されている。すなわち、分岐
挿入ノード512では、センターノードからの波長15
56nmの光を分岐し、波長1556nmの信号光を挿入す
る。作用の項に述べたように、分岐挿入ノード内の光送
信器の出力はセンターノードからの信号光に対して安定
化されるため波長管理が容易である。
【0030】分岐挿入ノードの数は2だけでなく、1、
3、4、8、16等、いくらでもよい。光分岐挿入ノー
ドの数がいずれの場合も、用いる波長の数は分岐挿入ノ
ードの数に等しいか、あるいは光分岐挿入ノードの数よ
り多くする。また、センターノードを複数設置してもよ
い。
【0031】
【発明の効果】分岐光と挿入光の光周波数をずらすこと
により、1台の分岐挿入フィルタによって、干渉によっ
て信号が劣化することなく分岐および挿入が行える。分
岐挿入スイッチは1台のみで良いので、装置の小型化、
低価格化をはかることができる。
【0032】本発明の光分岐挿入ノードを用いることに
より、精度よく安定化されたセンターノード内の光源に
対して光分岐挿入ノードを安定化できるので、各光分岐
挿入ノード内光送信器の出力波長は、分散して設置され
ているにも係わらず精度よく安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光分岐挿入ノードの構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の光分岐挿入ノードの構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の光分岐挿入ノードの構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の光分岐挿入ノードの構成を示す図であ
る。
【図5】信号光の干渉を示した図である。
【図6】本発明における制御回路内の誤差信号と、分岐
光、挿入光、音響光学フィルタの周波数の関係を示した
図である。
【図7】音響光学フィルタの動作を示す図である。
【図8】本発明の分岐挿入ノードを用いたネットワーク
構成例を示す図である。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 ノード制御装置 11 分岐挿入フィルタ 41 分岐挿入フィルタ駆動装置 101 音響光学フィルタ(分岐挿入フィルタ) 201,202,203,204 光伝送路 211,212 光分岐 221 光フィルタ 301,311,312 光送信器 321,322 光受信器(O/E変換器) 401 電圧制御発振器 411 低周波発振器 421,422 低域通過フィルタ 431,432 差動増幅器 451,452 乗算器 461 加算器 471,472 基準電圧源 481 音響光学フィルタ駆動装置 501 センターノード 511,512 分岐挿入ノード 1001,1002 分岐挿入スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 3/52 H04B 9/00 U 11/02 (56)参考文献 特開 平5−204002(JP,A) 1995年電子情報通信学会総合大会講演 論文集 通信2 P.539(1995年3月 10日発行)御園雅俊 ET.AL., 「B−1093 音響光学フィルタの透過波 長高速切替・安定化実験」 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/00 - 1/125 G02F 1/29 - 1/335 H04B 10/00 - 10/02 H04J 14/00 - 14/02 H04Q 3/52 H04Q 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長多重された入力光伝送路と光送信器と
    を2入力とする2入力2出力の分岐挿入フィルタと、該
    分岐挿入フィルタを駆動するための分岐挿入フィルタ駆
    動装置と、該分岐挿入フィルタ駆動装置を用いて分岐挿
    入フィルタを駆動した場合に前記入力光伝送路上の波長
    多重された光のうち特定の波長の光が得られる方の分岐
    挿入フィルタ出力に接続された光受信器と、分岐挿入フ
    ィルタのもう一方の出力に接続された光分岐と、光分岐
    の出力のひとつに接続された光受信器と、前記2つの光
    受信器出力を入力とし、出力が分岐挿入フィルタ駆動装
    置と光送信器に接続され、受信信号が挿入光と分岐光と
    の干渉によって生じる干渉周波数の成分を持たないよう
    に、分岐挿入フィルタ選択中心波長と光送信器出力波長
    と分岐挿入フィルタによって選択された光の波長をずら
    して安定化することのできるノード制御装置とからなる
    ことを特徴とする光分岐挿入ノード。
  2. 【請求項2】波長多重された入力光伝送路と光送信器と
    を2入力とする2入力2出力の分岐挿入フィルタと、該
    分岐挿入フィルタを駆動するための分岐挿入フィルタ駆
    動装置と、分岐挿入フィルタ出力のうちのひとつに接続
    された光分岐と、光分岐の出力のひとつに接続された光
    受信器と、分岐挿入フィルタのもう一方の出力に接続さ
    れた光分岐と、光分岐の出力のひとつに接続された光受
    信器と、前記2つの光受信器出力を入力とし、出力が分
    岐挿入フィルタ駆動装置と光送信器に接続され、受信信
    号が挿入光と分岐光との干渉によって生じる干渉周波数
    の成分を持たないように、分岐挿入フィルタ選択中心波
    長と光送信器出力波長と分岐挿入フィルタによって選択
    された光の波長をずらして安定化することのできるノー
    ド制御装置とからなることを特徴とする光分岐挿入ノー
    ド。
  3. 【請求項3】入力光伝送路と、それに接続された分岐挿
    入フィルタと、該分岐挿入フィルタを駆動するための電
    圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力周波数を変調
    するための低周波発振器と、該低周波発振器の出力を電
    圧制御発振器制御電圧に加えるための加算器と、分岐挿
    入フィルタを駆動した場合に前記入力光伝送路からの光
    が得られる方の分岐挿入フィルタ出力に接続された光受
    信器と、分岐された光受信器出力の一部と前記低周波発
    振器の出力の積をとるための乗算器と、乗算器出力から
    誤差信号を得るための低域通過フィルタと、基準電圧源
    と、該基準電圧源出力と前記低域通過フィルタ出力との
    差をとり、前記加算器に入力するための差動増幅器と、
    分岐挿入フィルタのもう一方の入力に接続された光送信
    器と、分岐挿入フィルタのもう一方の出力の光の一部を
    分岐する光分岐と、分岐された光のうち前記光送信器出
    力光のみ通過させる光フィルタと、それに接続された光
    受信器と、光受信器出力と前記低周波発振器出力との積
    をとる乗算器と、乗算器出力から誤差信号を得るための
    低域通過フィルタと、該低域通過フィルタ出力と前記基
    準電圧源出力との差をとり、前記光送信器に入力するた
    めの差動増幅器とからなり、受信信号が挿入光と分岐光
    との干渉によって生じる干渉周波数の成分を持たないよ
    うに、分岐挿入フィルタ選択中心波長と光送信器出力波
    長と分岐挿入フィルタによって選択された光の波長をず
    らして安定化することを特徴とする光分岐挿入ノード。
  4. 【請求項4】入力光伝送路と、それに接続された分岐挿
    入フィルタと、該分岐挿入フィルタを駆動するための電
    圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力周波数を変調
    するための低周波発振器と、該低周波発振器の出力を電
    圧制御発振器制御電圧に加えるための加算器と、分岐挿
    入フィルタを駆動した場合に前記入力光伝送路からの光
    が得られる方の分岐挿入フィルタ出力に接続された光受
    信器と、光受信器入力光に一部を分岐する光分岐と、分
    岐された光を電気信号に変換する光受信器と、光受信器
    出力と前記低周波発振器の出力の積をとるための乗算器
    と、乗算器出力から誤差信号を得るための低域通過フィ
    ルタと、基準電圧源と、該基準電圧源出力と前記低域通
    過フィルタ出力との差をとり、前記加算器に入力するた
    めの差動増幅器と、分岐挿入フィルタのもう一方の入力
    に接続された光送信器と、分岐挿入フィルタのもう一方
    の出力の光の一部を分岐する光分岐と、分岐された光の
    うち前記光送信器出力光のみ通過させる光フィルタと、
    それに接続された光受信器と、光受信器出力と前記低周
    波発振器出力との積をとる乗算器と、乗算器出力から誤
    差信号を得るための低域通過フィルタと、該低域通過フ
    ィルタ出力と前記基準電圧源出力との差をとり、前記光
    送信器に入力するための差動増幅器とからなり、受信信
    号が挿入光と分岐光との干渉によって生じる干渉周波数
    の成分を持たないように、分岐挿入フィルタ選択中心波
    長と光送信器出力波長と分岐挿入フィルタによって選択
    された光の波長をずらして安定化することを特徴とする
    光分岐挿入ノード。
  5. 【請求項5】1つ以上の請求項1または請求項2または
    請求項3または請求項4記載の光分岐挿入ノードと、少
    なくとも光分岐挿入ノードの数に等しい数の互いに発振
    波長の異なる光送信器を持つセンターノードとからなる
    ことを特徴とする光ネットワーク。
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1995年電子情報通信学会総合大会講演論文集 通信2 P.539(1995年3月10日発行)御園雅俊 ET.AL.,「B−1093 音響光学フィルタの透過波長高速切替・安定化実験」

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