JP2799539B2 - 揺動ひれ推進船 - Google Patents

揺動ひれ推進船

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JP2799539B2 JP5086259A JP8625993A JP2799539B2 JP 2799539 B2 JP2799539 B2 JP 2799539B2 JP 5086259 A JP5086259 A JP 5086259A JP 8625993 A JP8625993 A JP 8625993A JP 2799539 B2 JP2799539 B2 JP 2799539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、尾ひれ部を左右に揺動
して船体を推進するように構成した揺動ひれ推進船に関
する。
【0002】
【背景技術】尾ひれ部を左右に揺動して魚のように推進
するように構成した船のアイデアは、日本の関連出願だ
けみても、昭和46年以降現在まで60件弱出願されて
いる(国際分類B63H 1/36)。これらの出願に
開示されている発明(考案)の中で、本発明に関係して
いるものは4〜5件ある。
【0003】例えば、その中で特に本発明に関係する特
開昭54−104193号、特開昭53−594号の発
明は、何れも尾ひれ部を揺動して船体を推進する方式を
採用している。しかしながら、何れも船体の中央に設け
られた駆動源により尾ひれ部の左右揺動機構を介して推
進する方式である。本発明者が実際にこれに類した方式
の尾ひれ部推進式で船を動かしたところ、前進はするも
のの、その推進効率は比較的低く、魚のようには推進力
を増加することができないものであった。また、従来の
尾ひれ部推進方式の船舶においては、人が船に乗って、
湖、池、海等で遊泳するような構成にはなっておらず、
このような船舶は世に出ていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の尾ひれ部推進方
式は、単に尾ひれ部を左右に揺動するだけであったた
め、尾ひれ部の長手方向に沿ってカルマン渦の発生が極
めて少ないことに、本発明者は気づいた。ある研究によ
れば、魚の遊泳は魚体のS字、逆S字運動により魚体の
長手方向に沿って多数のカルマン渦が発生していること
を報告している。すなわち、魚の尾ひれ部を注意深く観
察すると、魚の尾ひれ部はS字および逆S字形に魚体を
変化させ推進していることがわかる。従って、このよう
な動作をしない従来の推進方式は、十分な推進効率を発
揮し得ないものであった。
【0005】本発明は、これらの従来の技術的課題に鑑
みてなされたもので、その第1の目的は魚の尾ひれ部と
同様の動きを実現できる揺動ひれ推進船を提供すること
にある。第2の目的は、尾ひれ部の推進を人力で駆動で
きる揺動ひれ推進船を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】本発明の揺動尾ひれ推進船は、尾ひれ部を
左右に揺動して推進するように構成した揺動ひれ推進船
において、略魚体形状に形成された船体と、同船体の後
部に一端を固定され、左右に自由屈撓可能とした弾性板
と、同弾性板の後端部に固定した尾ひれと、入力側に前
記船体の底部に設けたフレームを介して固定された回転
駆動部、前記船体の底部に設けたフレームを介して回転
自在に支持されたクランクおよび前記回転駆動部の回転
動力を前記クランクに伝達する動力伝達機構からなる駆
動機構と、前記クランクの出力端にそれぞれ一端側を連
結され、船体の左右舷に張出した支持ガイド車を介して
前記弾性板の後部両側の所定の位置にそれぞれ他端側を
連結されて弾性板材を柔軟に屈撓させる2本のワイヤ
と、を備えて構成され、前記駆動源により前記クランク
を正逆どちらかまたは正逆交互の回転を付与することに
より、前記尾ひれ部に揺動運動を与え、船体を推進また
は舵を制御することを特徴とする。
【0008】本発明において、駆動機構は、加減速機を
用いて複数段に変速可能であることが好ましく、また、
弾性板は2枚のスキーの板に見られる複合材料の板で構
成され、これらの複合材料の板間にフィンが挟持される
のが好ましい。更に、ワイヤのガイド車の少なくとも一
対、すなわち、弾性板の対向面に連結される各ワイヤが
それぞれ係合される各1つのガイド車は、船体の左右の
舷に張出した滑車支持翼に支持されることが好ましい。
この際、滑車支持翼に支持されるガイド車は、偏心カム
部とされてもよい。
【0009】
【作用】本発明の構成において、入力側に前記船体の底
部に設けたフレームを介して固定された回転駆動部、前
記船体の底部に設けたフレームを介して回転自在に支持
されたクランクおよび前記回転駆動部の回転動力を前記
クランクに伝達する動力伝達機構からなる駆動機構を介
してクランクが駆動され、このクランクの両出力端に一
端側を連結された2本のワイヤは船体の左右舷に張出し
た支持ガイド車を介して前記弾性板の後部両側の所定の
位置にそれぞれ他端側を連結されて弾性板材を柔軟に屈
撓させ、前記2本のワイヤた各ワイヤが交互に逆方向に
移動される。これにより、尾ひれ部が揺動し、あたかも
魚が泳ぐように船体が推進される。この際、尾ひれ部は
弾性体を介して支持されているため、ワイヤに引かれた
弾性体が交互に逆方向にしなるよう屈撓され、周囲にカ
ルマン渦を形成しながら、効率よく推進することとな
る。一方、進行方向を変更する場合には、回転駆動源の
回転角度位置により尾ひれ部の曲がっている方向を確認
し、その状態で足の位置を固定すると、曲がった内側が
旋回中心側となるように旋回することになる。すなわ
ち、尾ひれ部が右側が内側となるように曲がった状態の
位置でペダルを止めれば、右側に旋回し、左側が内側の
状態で止めれば左側に旋回する。更に、尾ひれ部を右ま
たは左側に屈曲した状態で、ペダルを微小角度の正転、
逆転の揺動運動を行えば、曲がりながら推進することが
できる。また、ガイド車が船体から張出した滑車支持翼
に支持されているので、弾性板の曲モーメントを大きく
とることができる。
【0010】なお、駆動機構が変速可能にされていれ
ば、推進開始時には出力側のクランクの回転を落として
トルクを大とし、推進スピードが上昇してきたら、クラ
ンクの回転数が上がるように加速方向に切り換えること
もできる。弾性板がプラスチック等の人工の複合材、ま
たは、竹その他の天然の複合材で構成されていれば、良
好な弾発力を発揮できる。また、ガイド車が船体から張
出した滑車支持翼に支持されていれば、弾性板のモーメ
ントが大きくとれ、より大きな推進力を得れ、しかも、
船体の復元力を大きくできて安定した推進を行える。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る揺動ひれ推進船の実施例
について説明する。図1〜図4には、本発明の第1実施
例に係る一人乗り用の揺動ひれ推進船1の全体構成が示
されている。推進船1は船体2を備え、この船体2の内
部構図は、図5〜図7に示されている。船体2は、平面
から見て木の葉状に形成されるとともに、その後部に尾
ひれ部3が連続して設けられ、全体として略魚体形状と
されている。船体2の中央は凹状断面に成形されてお
り、凹部の後部にはコックピット4を設け、操作者P
(図5参照)が前向きに着座することができる。
【0012】船体2は、図5〜図7に示されるように、
アルミ角材製等の底部センターリブ5を備え、このセン
ターリブ5には複数のU字状の船側リブ6が所定間隔を
離して固定され、これらの船側リブ6の上端には左右の
舷側リブ7が固定されて船体2の大略の船形が高い剛性
で構成されている。船体2の各リブ5〜7の底部及び船
側の周囲、並びにコックピット4を除く上部(甲板)に
は、これらを覆うように、ガラス繊維、その他の繊維強
化プラスチック(FRP)製のスキン8が設けられ、コ
ックピット4の上部には硬質プラスチックからなるフー
ド9が設けられ、波、風除けがされている。また、船体
2の底面には、バラストキール10が設けられ、尾ひれ
部3の揺動運動による船体2の蛇行を防止するととも
に、風による横揺れを防止する。
【0013】船体2の後部に設けられた尾ひれ部3は、
内部に弾性板11を供え、この弾性板11の基端11A
は、船体2の後部に設けられた支点リブ12に起伏方向
回転可能に支持されている。支点リブ12より後部にお
いて、底部センターリブ6と舷側リブ7との間には係止
リブ13が設けられ、この係止リブ13には弾性板11
を、尾ひれ部3が水中にある下方位置と、水面から上に
上げられた上方位置との2位置で支持できる2つのピン
穴13Aが設けられている(図6参照)。弾性板11
は、図8に示されるように、基端11Aが二股状の船体
取付部14とされ、この取付部14から後部先端11B
に至るに従い薄肉とされ、しなやかな弾性を付与された
竹材からなる弾性変形部15とされている。これらの弾
性変形部15の先端には、ポリプロピレン、低発泡塩化
ビニル、ポリウレタンゴム等のプラスチック板からな
り、V字状で可撓性のフィン(尾ひれ)16が挟持され
ている。弾性板11及びフィン16の周囲には、弾力の
ある塩化ビニール製の尾ひれシート17が貼付され、こ
の尾ひれシート17の前部はスキン8に一体に接続され
ている。この際、弾性板11の後部及びフィン16の部
分は、シート17で覆うことなく、露出させてもよい。
また、シート17内の弾性板11の周囲には、図5中二
点鎖線18で示すように、発泡ポリプロピレンテープを
多数巻回してシート17の外形を整形してもよい。ま
た、弾性板11を露出させる場合、弾性板11より後の
尾ひれ部3を分離可能とすれば、搬送に便利にできる。
【0014】船体2のコックピット4の前側において、
底部センターリブ5に駆動機構19が固定されている。
この駆動機構19は、自転車のペダル及び変速機構と類
似した構造とされている。すなわち、駆動機構19は大
きく分けて、入力側である人力で駆動するペダル駆動部
20、多段の中間変速スプロケット、チェン等からな
り、動力伝達機構としての加減速機21、クランク駆動
出力部22及びこれらを支持するフレーム23等から構
成される。ペダル駆動部20は、ペダル24を支持する
クランク軸25を備え、このクランク軸25の中心にス
プロケット26が固定され、クランク軸25の両端は軸
受(図略)を介してフレーム23に支持されている。加
減速機21は、複数の小径のスプロケット、チェン等か
らなり、スプロケットが正逆回転可能に軸受を介してフ
レーム23により支持され、切換スプロケット27の作
用により変速比を切り換えられるようになっている。こ
の切換スプロケット27は、操作者Pが把持する2つの
ハンドル28の一方に設けられた切換レバー29によ
り、切換操作がされる。
【0015】クランク駆動出力部22は、ペダル駆動部
20と同様の構成のものであり、フレーム23に支持さ
れたクランク30を備えている。このクランク30の中
心にはスプロケット31が固定されるとともに、クラン
ク30の左右の先端は、位相が180度異なる位置に形
成され、その出力端となる先端には、ワイヤ取付リング
32がそれぞれ回転自在に支持されている。各ワイヤ取
付リング32には、それぞれステンレス製等のワイヤ3
2A,32Bの一端が固定されている。各ワイヤ33
A,33Bの他端側は、駆動機構19のフレーム23に
回転自在に支持された第1滑車34、船体2の船首側に
回転自在に支持された第2滑車35及び船体2の左右舷
に張出した滑車支持翼36に回転自在に支持された第3
滑車37すなわち各ガイド車を介して尾ひれ部3側に延
長され、その端部は弾性板11のフィン固定部(付根
部)に固定されている。
【0016】次に、本実施例の動作について説明する。
コックピット4に着座した操作者Pが人力により、足踏
みペダル24を正転、逆転いずれか一方向に回転、また
は、正逆の往復回転すると、駆動機構19の動力伝達機
構としての加減速機21を介してクランク30が回転駆
動される。これにより、クランク30の先端のワイヤ取
付リング32に固定された各ワイヤ33A,33Bは1
80度の位相差をもって交互に往復動することとなる。
このため、尾ひれ部3は、弾性板11の弾発力及びフィ
ン(尾ひれ)16の可撓性とも相俟ってS字形、逆S字
形に変形しながら揺動運動し、船体2を推進させる。ま
た、左右の滑車支持翼36は、モーメントを創製するの
みでなく、やじろべえのように船体2の復元に対して効
果を有しており、安定した推進が可能とする。
【0017】人力によるペダル24の駆動にあたり、ペ
ダル24の漕ぎ初めは足に加わる負荷が大きいため、切
換レバー29を操作し、加減速機21の変速比を小さな
増速比にするか、場合によっては、減速して軽く漕げる
ようにする。尾ひれ部推進船1の前進が始まり、足への
負荷が少なくなったら、切換レバー29を順次切換え、
増速比を大として加速を行う。この際、トルクの選択
は、駆動機構19の加減速機21の加減速比を変えるこ
とにより、任意に設定できる。
【0018】足踏みペダル24の駆動を継続すると、推
進船1は直進するが、左右何れかに旋回したいときは、
予め分かるようにしてある足の位置と尾ひれ部3の屈撓
方向との関係から、適宜位置で足を止めることにより、
所望の旋回を行える。例えば、右足を伸ばし左足を曲げ
た状態において、クランク30の左側端が船尾側に位置
し、右側端が船首側に位置するように設定しておけば、
左側のワイヤ33Aの駆動機構19側における一端側は
船尾側に引き込まれ、一方右側のワイヤ33Bの一端側
は船首側に操出される。従って、左側のワイヤ33Aは
尾ひれ部3を内側に引き、一方右側のワイヤ33Bは緩
められるため、尾ひれ部3は左側を内側にして屈曲され
る。この状態で足を止めれば、尾ひれ部推進船1は、進
行してきた慣性力と、尾ひれ部3の左曲がりとにより、
左方に旋回することとなる。一方、右旋回の場合は、上
述とは全く逆に右足を曲げ、左足を伸ばせばよい。この
際、旋回方向と左右の足の曲げ、伸ばしの関係は逆でも
よく、要は足の位置と旋回する方向とを一定に設定して
おけばよい。更に、尾ひれ部3を曲げた状態でペダル2
4を微小角度正逆に往復駆動すれば、曲がった状態で推
進することができる。
【0019】図9には、本発明の第2実施例の概略構成
が示されている。ここにおいて、前記第1実施例と同一
もしくは相当構成部分には同一符号を付し、説明を省略
もしくは簡略にする。本実施例は操作者Pを船の約中央
に搭乗するようにし、操作者Pの後部に、駆動機構19
における加減速機を有せず単にチェン等から構成された
動力伝達機構21A及びクランク駆動出力部22を設け
た例である。この際、クランク駆動出力部22を操作者
Pの後部に設けるためには、操作者Pの下方あるいは側
方に、動力伝達機構21Aのスプロケットやチェン等を
配置する必要がある。従って、これらの部品を下方に配
置するときは、操作者Pの着座位置を上げるか、船底を
下方に突出させる必要がある。しかし、着座位置を上げ
ると重心位置が上がり、船の安定性を低下させるため、
船底を下げるか、操作者Pの側方を利用してペダル駆動
部20の動力をクランク駆動出力部22側に伝達するの
がよい。尚、本実施例においても、加減速機を設けても
よいが、操作者Pとの位置関係を工夫する必要がある。
【0020】図10には本発明の第3実施例の要部が示
されている。この第3実施例における符号も、第2実施
例と同様である。第3実施例は、左右2本のワイヤ33
A,33Bの途中に偏心カム部38を設け、尾ひれ部3
の屈撓動作の終了間近か(動作後期)において、急激に
駆動を行わせるようにしてフィン16のスナップをきか
せ、推進力を増加させたものである。
【0021】すなわち、図10において、船体2に回転
自在に支持された左右のガイド車である第3滑車32に
は、各ワイヤ33A,33Bの端部が適宜量、例えば略
半周程巻き掛けられてその端部が固定される。各滑車3
2には偏心カム部38が一体に固定され、これらの偏心
カム部38には、各ワイヤ33A,33Bの尾ひれ部側
延長部を構成するワイヤ133A,133Bの一端が適
宜量、例えば略半周程巻き掛けられてその端部が固定さ
れ、各ワイヤ133A,133Bの他端は弾性体11の
弾性変形部15とフィン16との接続部に連結、固定さ
れている。偏心カム部38は、弾性体11が図に示す中
立位置にあるときに、その大径側(膨出側)が対称状態
で互いに内側になるようにされている。
【0022】これにより、例えば、左側のワイヤ33A
が矢印S方向に引かれると、左方の第3滑車32及び偏
心カム部38が矢印T方向に回転され、左方の延長側ワ
イヤ133Aが偏心カム部38の周囲に巻き込まれるこ
ととなる。この際、ワイヤ133Aの巻き込み量は偏心
カム部38の偏心の作用により、順次増加し、動作の後
期には弾性板11を大きく左に曲げるように動かしてフ
ィン16にスナップ力を与え、推進力が増加される。一
方、右方のワイヤ33Bは矢印U方向に緩められ、か
つ、右方延長側ワイヤ133Bは弾性板11の左への屈
曲に伴い偏心カム部38から巻き戻される方向に移動さ
れる。これに伴い、第3滑車32が矢印V方向に回転し
てワイヤ33Bが同方向に巻き込まれる。このとき、ワ
イヤ133Bは、順次偏心量の大きい部分が巻き戻さ
れ、その量は左方のワイヤ133Aの巻き込み量と同期
するため、弾性板11は円滑に屈撓することとなる。こ
のような第3実施例では、偏心カム部38の作用によ
り、より推進力が増加するという効果を付加できる。
【0023】この第3実施例において、第3滑車32も
偏心支持されたものでもよく、このようにすれば、より
スナップをきかせる構成も可能である。また、図10に
鎖線で示すように、両偏心カム部38間を連結部材39
で連結し、両カム部38の連動を強制的に行ってもよ
い。
【0024】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での改
良、変形等は、本発明に含まれるものである。例えば、
加減速機21は、スプロケット、チェン等によるものに
限らず、タイミングプーリ、タイミングベルト等による
もの、歯車列によるもの等、他の機構でもよい。また、
尾ひれ部3の弾性板11は竹を用いるものに限らず、ス
キー板のような複合板材、例えば、アルミニウム板とプ
ラスチック板との組合せ、GFRP、金属ばね板、その
他の材質を用いてもよい。更に、船体2及び尾ひれ部3
の周囲を覆うスキン8、シート17はFRP製、塩化ビ
ニール製でなく、ゴム、防水キャンバス、木材、アルミ
板、その他の材質でもよい。但し、尾ひれ部側のシート
17は、可撓性であることが必要である。更に、ワイヤ
32A,32Bは強度上等の目的から2本以上を用いて
もよい。その他、船体2の骨組やハンドル28等も、異
なる構成でもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、魚の尾ひれ部と船体と
を一体的に形成したので、操作者は魚になったつもりで
湖水等を自由に回遊することができ、水上での船遊びを
満喫することができる。また、本発明の船は、足漕ぎ船
であり、かつ、推進力と舵(旋回方向の選択)とを尾ひ
れ部で兼用しているため、操作性がよい。また、手の自
由度があるので、特に釣を行う場合等に好適である。更
に、足こぎ部のペダルの駆動力は、駆動機構およびガイ
ド車によって大幅に減速され、かつ、モーメントが少な
くなるため、操作者はそれほど大きな力でペダルを漕ぐ
こともなく、快適な駆動を行うことができ、しかも、船
速は操作者の足踏み回転数により自由に制御できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図2】第1実施例の側面図である。
【図3】第1実施例の正面図である。
【図4】第1実施例のフードを取り除いた平面図であ
る。
【図5】第1実施例の断面図である。
【図6】第1実施例の船体の骨組を示す側面図である。
【図7】第1実施例の船体の骨組を示す平面図である。
【図8】第1実施例に用いられる尾ひれ部の弾性板を示
す平面図である。
【図9】本発明の第2実施例の要部の概略構成を示す斜
視図である。
【図10】本発明の第3実施例の要部の概略構成を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 尾ひれ部推進船 2 船体 3 尾ひれ部 11 弾性板 15 弾性変形部 16 フィン(尾ひれ) 19 駆動機構 20 ペダル駆動部 21 動力伝達機構としての加減速機 21A 動力伝達機構 22 クランク駆動出力部 24 ペダル 29 切換レバー 30 出力側のクランク 33A,33B ワイヤ 34 ガイド車としての第1滑車 35 ガイド車としての第2滑車 36 滑車支持翼 37 ガイド車としての第3滑車 38 偏心カム部 P 操作者

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尾ひれ部を左右に揺動して推進するよう
    に構成した揺動ひれ推進船において、 略魚体形状に形成された船体と、 同船体の後部に一端を固定され、左右に自由屈撓可能と
    した弾性板と、 同弾性板の後端部に固定した尾ひれと、 入力側に前記船体の底部に設けたフレームを介して固定
    された回転駆動部、前記船体の底部に設けたフレームを
    介して回転自在に支持されたクランクおよび前記回転駆
    動部の回転動力を前記クランクに伝達する動力伝達機構
    からなる駆動機構と、 前記クランクの出力端にそれぞれ一端側を連結され、船
    体の左右舷に張出した支持ガイド車を介して前記弾性板
    の後部両側の所定の位置にそれぞれ他端側を連結されて
    弾性板材を柔軟に屈撓させる2本のワイヤと、 を備えて構成され、前記駆動源により前記クランクを正
    逆どちらかまたは正逆交互の回転を付与することによ
    り、前記尾ひれ部に揺動運動を与え、船体を推進または
    舵を制御することを特徴とする揺動ひれ推進船。
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