JP2798940B2 - コンタクトレンズ洗浄器 - Google Patents

コンタクトレンズ洗浄器

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JP2798940B2
JP2798940B2 JP63277117A JP27711788A JP2798940B2 JP 2798940 B2 JP2798940 B2 JP 2798940B2 JP 63277117 A JP63277117 A JP 63277117A JP 27711788 A JP27711788 A JP 27711788A JP 2798940 B2 JP2798940 B2 JP 2798940B2
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誠 中川
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トーメー産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ハードコンタクトレンズやソフトコンタク
トレンズの洗浄を行なうためのコンタクトレンズ洗浄器
に係り、特にコンタクトレンズを損傷させることなく、
コンタクトレンズに固着した蛋白質や脂質,塵等の汚れ
を極めて良好に且つ容易に洗浄・除去することのできる
コンタクトレンズ洗浄器に関するものである。
(背景技術) コンタクトレンズにおいては、その装用中に、眼の分
泌物である蛋白質や脂質、あるいは空気中の塵等がレン
ズ表面に固着して、レンズの透光性や装用感を低下させ
ることが避けられず、それら蛋白質や脂質,塵等のレン
ズに固着した汚れを定期的に洗浄・除去することが必要
とされている。
そして、そのために、かかるコンタクトレンズの汚れ
を洗浄・除去するための洗浄器として、従来から、
(a)シリコーンゴム材を発泡させて成形した弾性板を
用い、この弾性板上にコンタクトレンズを置いて、界面
活性剤を主成分とする洗浄液を加えて、指先でコンタク
トレンズ表面をその弾性板に擦り付けることにより、レ
ンズ表面の汚れを洗浄・除去するようにしたもの、
(b)コンタクトレンズを保持具に収容して、洗浄液を
入れた容器内に浸漬させ、撹拌機構によってコンタクト
レンズを保持具ごと撹拌・回転させて、洗浄液の流動作
用でレンズ表面の汚れを洗浄・除去するようにしたも
の、(c)超音波エネルギを利用してレンズ表面の汚れ
を洗浄・除去する、所謂超音波洗浄器と称されるもの、
(d)一対の有底筒状体の内部に配設した弾性パッドに
洗浄液を垂らして、それら弾性パッド間にコンタクトレ
ンズを挟み、有底筒状体を相対回転させることにより、
弾性パッドをコンタクトレンズの内外面に擦り付けて、
レンズ両面の汚れを洗浄・除去するようにしたもの(実
公昭61−31295号公報参照)等が提案されている。
しかしながら、これら従来から提案されている洗浄器
は、何れも次に述べるような不具合を有しており、必ず
しも好ましいものとは言い難いのが実情であった。
すなわち、コンタクトレンズを弾性板に指先で擦り付
ける(a)の形式のものでは、コンタクトレンズがソフ
トコンタクトレンズの場合、爪がレンズに押し付けられ
て破れや切れ等を生じる可能性があるのであり、またコ
ンタクトレンズがハードコンタクトレンズの場合には、
同様に、爪がレンズに押し付けられることに起因して、
レンズに傷やを割れを生じる恐れがあるのである。しか
も、個人差等によって指圧強度にバラツキが生じ易いこ
とから、洗浄効果にバラツキが惹起され易いといった問
題がある上に、レンズの損傷を恐れた場合、充分な指圧
強度が得られないことから、充分な洗浄効果が得られな
いといった問題もあるのであり、さらにコンタクトレン
ズの両面を同時に洗浄できないことは勿論、ハードコン
タクトレンズの場合には、その外面しか充分に洗浄し得
ないといった問題もあるのである。
また、撹拌機構による撹拌に基づいて惹起される洗浄
液の流動作用でレンズ表面の汚れを洗浄・除去するよう
にした(b)の形式のものは、コンタクトレンズが保持
具内で振り動かされてレンズ表面の汚れを振り落とすと
共に、脂質性の汚れを脂質粒に砕いて洗浄液中に拡散
し、洗浄液中の界面活性剤の粘着性で汚れを吸着して、
レンズ表面から汚れを遊離・除去する洗浄原理であるた
め、レンズ表面に強固に固着した蛋白質・脂質性の汚れ
に対する洗浄効果が低く、それら蛋白質・脂質性の汚れ
を除去するのに著しく時間がかかるといった不具合を内
在している。
さらに、(c)の超音波洗浄器では、洗浄効果は極め
て高いものの、その反面、レンズから汚れを遊離させる
振動エネルギが極めて強力なため、特にハードコンタク
トレンズの場合には、使用・取扱い時についた小さな傷
がその強力な振動エネルギで増大され、繰り返し使用に
よって、割れ,クラック等に発展するといった重大な欠
点を有しており、また超音波振動子を駆動するための制
御回路を含めた構造が複雑で、小型化が困難なため、各
種コンタクトレンズ付属品に比べて著しく大型となるこ
とが避けられず、携帯に不便である等といった問題も有
している。
また、前記公報(実公昭61−31295号公報参照)に開
示の、一対の有底筒状体に配設した弾性パッドの擦り付
け作用によってコンタクトレンズの洗浄を行なう(d)
の形式のものにおいては、コンタクトレンズを挟む両弾
性パッドの対向面が、何れも、コンタクトレンズの湾曲
度に比べて著しく平坦とされて、実質的には平面とされ
ているため、コンタクトレンズの外面外周部および内面
中央部に対する弾性パッドの押圧力が小さく、従ってそ
れらコンタクトレンズの外面外周部および内面中央部に
対する洗浄効果が極めて乏しいといった問題があるので
あり、また有底筒状体を手で回さなればならないため、
その洗浄作業が煩わしく、面倒であるといった問題も有
しているのである。しかも、弾性パッド間からのコンタ
クトレンズの逃げ出しが、有底筒状体の内面へのコンタ
クトレンズの縁部の当接によって防止されるようになっ
ているため、その有底筒状体との当接によってコンタク
トレンズの縁部が損傷せしめられる恐れも有しているの
である。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、このような事情を背景とし
て為されたものであり、その課題とするところは、ハー
ドコンタクトレンズおよびソフトコンタクトレンズの何
れを洗浄の対象とする場合にあっても、コンタクトレン
ズを損傷することがなく、しかも比較的コンパクトな構
造で、コンタクトレンズに固着した蛋白質,脂質,塵等
の汚れを極めて良好且つ安定した洗浄効果をもって容易
に洗浄・除去することのできるコンタクトレンズ洗浄器
を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明の前提
とするコンタクトレンズ洗浄器の一つにあっては、コン
タクトレンズの内外面の一方の表面形状に実質的に対応
した湾曲面を有する弾性発泡材製の挟圧部を備えた第一
のパフ体と、該第一のパフ体に対して周縁部において摺
接せしめられる、該第一のパフ体の挟圧部との間で該コ
ンタクトレンズを挟圧する逆の湾曲面を有する弾性発泡
材製の挟圧部を備えた第二のパフ体とを、それらパフ体
の互いに逆の湾曲面が対向するように、ケース本体と蓋
体の各一方に配して、該ケース本体に対する該蓋体の覆
蓋状態において、それらパフ体の互いに逆の湾曲面間で
前記コンタクトレンズが挟圧せしめられるようにすると
共に、前記コンタクトレンズの内面に押し付けられるパ
フ体の挟圧部の湾曲面の曲率半径を、前記コンタクトレ
ンズの外面に押し付けられるパフ体の挟圧部の湾曲面の
曲率半径よりも小さく設定する一方、前記ケース本体に
電動機を配して、該ケース本体側に配された一方のパフ
体を、該電動機の回転駆動力に基づいて、前記蓋体側に
配された他方のパフ体との間で前記コンタクトレンズを
挟圧しつつ、回転させ得るように構成したのである。
このように、コンタクトレンズの内面に押し付けられ
るパフ体の挟圧部の湾曲面の曲率半径を、コンタクトレ
ンズの外面に押し付けられるパフ体の挟圧部の湾曲面の
それよりも小さく設定することにより、コンタクトレン
ズの内外両面に対して第一および第二のパフ体を共に良
好な押圧力で押圧させ得て、より良好な洗浄効果を得る
ことが出来るのであり、またコンタクトレンズの内外面
の汚れの程度に応じてコンタクトレンズの内外面の洗浄
効率を調節し、もってコンタクトレンズの内外面に対す
る洗浄を効率よく行なうことが出来るのである。
そして、このような前提の下において、本発明に従う
コンタクトレンズ洗浄器の一つにあっては、上述の如き
二つのパフ体における挟圧部の曲率半径の設定に代え
て、或いはそれと共に、第一のパフ体の挟圧部を構成す
る弾性発泡材と第二のパフ体の挟圧部を構成する弾性発
泡材との硬度または摩擦係数を互いに異ならしめるよう
にする構成が採用され、これによって、コンタクトレン
ズの内外面に対する洗浄効率を調節して、コンタクトレ
ンズの洗浄を効率良く行なう上で、有効となるのであ
る。
さらに、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器の別の
一つにあっては、上述の如き曲率半径の設定や硬度若し
くは摩擦係数の変更に代えて、或いはそれらと共に、第
一のパフ体の挟圧部の湾曲面と第二のパフ体の挟圧部の
湾曲面とを、それらが所定量偏心して対向するように形
成してなる構成が採用され、これにより、コンタクトレ
ンズの内面および外面のそれぞれがより均等に洗浄され
得ることとなるのである。
ここで、かかる本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器
においては、その取扱性の面から第一のパフ体に、コン
タクトレンズの外面形状に対応した凹面を有する挟圧部
を具備せしめて、ケース本体側に配すると共に、第二の
パフ体を蓋体側に配して、コンタクトレンズの洗浄時に
おいて、ケース本体側に配された第一のパフ体が蓋体側
に配された第二のパフ体の下側に位置して、第一のパフ
体の凹面が上方に開口するようにすることが、好まし
い。
(作用・効果) かくの如き構成のコンタクトレンズ洗浄器において
は、ケース本体に配した電動機で該ケース本体側に配さ
れた一方のパフ体を回転作動させると、該一方のパフ体
の挟圧部の湾曲面と蓋体側に設けられた他方のパフ体の
挟圧部の湾曲面との間で挟圧されたコンタクトレンズ
が、該一方のパフ体との間の摩擦力によって該一方のパ
フ体の回転に連れて回転させられ、蓋体側に設けられた
他方のパフ体に対して相対回転せしめられる。一方、コ
ンタクトレンズには、蓋体側に設けられた他方のパフ体
との間の摩擦力に起因して、コンタクトレンズの回転を
制動する制動力が作用するため、コンタクトレンズの回
転はケース本体側に配された上記一方のパフ体の回転に
よりも遅れたものとなり、その結果、コンタクトレンズ
はそのケース本体側に配された一方のパフ体に対しても
相対回転することとなる。
つまり、弾性発泡材製の両パフ体の各挟圧部が、それ
ぞれの湾曲面でコンタクトレンズの内外面に押圧されつ
つ、該コンタクトレンズに対してそれぞれ相対回転せし
められるのであり、そのコンタクトレンズに対する両パ
フ体の相対回転作動により、コンタクトレンズの内外面
に固着した蛋白質,脂質,塵等がコンタクトレンズの内
外面から擦り落とされ、コンタクトレンズから遊離・除
去されて、コンタクトレンズが洗浄せしめられるのであ
る。
ここで、本発明にあっては、コンタクトレンズの内外
面の一方に対して、一方のパフ体の弾性発泡材製の挟圧
部が、そのコンタクトレンズの表面形状に実質的に対応
した湾曲面において押し付けられ、またコンタクトレン
ズの他方の面に対して、他方のパフ体の弾性発泡材製の
挟圧部が逆の湾曲面で押し付けられて、コンタクトレン
ズがそれら両パフ体の挟圧部の湾曲面間で挟圧されるよ
うになっていることから、コンタクトレンズの内外両面
に対して、両パフ体の弾性発泡材製の挟圧部が共に良好
に押圧せしめられるのであり、従って前記電動機による
一方のパフ体の回転作動に基づいて、コンタクトレンズ
の内外面の汚れが極めて良好に洗浄・除去せしめられる
のである。
また、本発明では、コンタクトレンズの内外両面に各
パフ体の挟圧部が略一定の押圧力で押し付けられた状態
で、それらパフ体の挟圧部に対してコンタクトレンズが
相対回転させられて、レンズの汚れが洗浄・除去される
ようになっていることから、上記良好な洗浄効果が極め
て安定して得られるのであり、しかもそのような洗浄作
業が、電動機による一方のパフ体の回転作動に基づいて
コンタクトレンズの内外両面に対して同時に行なわれる
ことから、その洗浄作業を極めて簡単且つ容易に行なう
ことができると共に、洗浄器を充分コンパクトに構成す
ることができるのである。
さらに、本発明にあっては、前述のように、各パフ体
の共に弾性発泡材製の軟らかい挟圧部がコンタクトレン
ズの内外面に擦り付けられることによって、コンタクト
レンズ内外面の洗浄が行なわれることから、ハードコン
タクトレンズおよびソフトコンタクトレンズの別なく、
コンタクトレンズを損傷させることを良好に回避できる
のである。
また、本発明では、両パフ体が周縁部で互いに摺接せ
しめられることによって、両パフ体の挟圧部間からのコ
ンタクトレンズの飛び出しが防止されることから、コン
タクトレンズの縁部が硬い部材に当接することが良好に
回避されるのであり、従って硬い部材への当接によって
コンタクトレンズの縁部が損傷を受けるようなことも、
良好に防止されるのである。
ところで、かかる本発明に従うコンタクトレンズ洗浄
器では、コンタクトレンズの洗浄に際して、コンタクト
レンズの内外面に押し付けられる各パフ体の挟圧部の湾
曲面に洗浄液が供給されることとなるが、かかる本発明
に従うコンタクトレンズ洗浄器において、第一のパフ体
に、コンタクトレンズの外面形状に実質的に対応した凹
面を有する挟圧部を具備せしめて、これをケース本体側
に配し、コンタクトレンズの洗浄時において、そのケー
ス本体側に配された第一のパフ体が蓋体側に配された第
二のパフ体の下側に位置して、その第一のパフ体の凹面
が上方に開口するようにすれば、コンタクトレンズを洗
浄部位に確実且つ簡単にセットすることが可能となると
共に、そのコンタクトレンズの洗浄時において、例えば
第一のパフ体の凹面に洗浄液を滴下した後、その凹面に
コンタクトレンズをセットし、そしてそのコンタクトレ
ンズの上方に開口した内面側に再び洗浄液を滴下した
後、蓋体をケース本体に覆蓋させるようにすることによ
り、各パフ体の挟圧部の湾曲面に洗浄液を確実且つ有効
に、しかも簡単に加えることが可能となり、それ故その
取扱いが極めて容易となる。
また、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器におい
て、コンタクトレンズの内面に押し付けられるパフ体の
挟圧部の湾曲面の曲率半径を、コンタクトレンズの外面
に押し付けられるパフ体の挟圧部の湾曲面のそれよりも
小さく設定すれば、コンタクトレンズの内外両面に対し
て第一および第二のパフ体の挟圧部を共に良好な押圧力
で押圧させて、コンタクトレンズの内外両面について共
に良好な洗浄効果を得ることが可能となり、しかも曲率
半径を調節することによって、コンタクトレンズの内外
面に対する各パフ体の挟圧部の押圧力を調整できること
から、コンタクトレンズの内外面における汚れの程度に
応じてコンタクトレンズの内外面に対する洗浄効率を任
意に調節して、コンタクトレンズ全体の洗浄を効率良く
行なうことが可能となる。
更に、そのようなパフ体の挟圧部における湾曲面の曲
率半径の調節によらず、第一のパフ体の挟圧部を構成す
る弾性発泡材と第二のパフ体の挟圧部を構成する弾性発
泡材との硬度または摩擦係数を互いに異ならしめるよう
にしても、コンタクトレンズの内外面における汚れの程
度に応じてコンタクトレンズ内外面の洗浄効率を調節す
ることができる。なお、第一のパフ体の挟圧部を構成す
る弾性発泡材と第二のパフ体の挟圧部を構成する弾性発
泡材との硬度や摩擦係数は、それらの材質や発泡倍率、
セル(気泡)の大きさ等を変えることにより、調節する
ことができる。
更にまた、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器にお
いて、第一のパフ体の挟圧部の湾曲面と、第二のパフ体
の挟圧部の湾曲面とを、それらが所定量偏心して対向す
るように形成すれば、コンタクトレンズの内外面と各対
応するパフ体の挟圧部の湾曲面との摺接位置が、コンタ
クトレンズと各パフ体との相対回転に伴って変化するこ
ととなるため、コンタクトレンズの内面および外面をそ
れぞれより均等に洗浄することが可能となる。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするため
に、その幾つかの実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
先ず、第1図には、本発明に従うコンタクトレンズ洗
浄器の一例を示す断面図が、また第2図には、その外観
図が示されている。それらの図において、10は、ケース
本体であって、下方に開口する合成樹脂製の有底円筒体
12と、該有底円筒体12の下部開口を着脱可能に塞ぐ合成
樹脂製の底板14とからなっている。このケース本体10内
には、ケース本体10の上壁(有底円筒体12の底壁)16に
固着されて減速機18が配設されており、この減速機18の
出力軸20がケース本体10の上壁を貫通して上方へ突出せ
しめられている。そして、減速機18の下面に取り付けら
れた電動機としてのモータ22の回転駆動力が、この減速
機18の出力軸20に減速されて伝達されるようになってい
る。
なお、モータ22は、ここでは、第1図に破線で示され
ているように、底板14を外した開口部からケース本体10
内に収容・配置された電池26に、電源スイッチ24を介し
て電気的に接続されており、ケース本体10の側壁から突
出せしめられた電源スイッチ24の操作部の操作によっ
て、起動・停止せしめられるようになっている。
また、ここでは、減速機18の出力軸20とケース本体10
の上壁16との間に、シリコーンゴム等からなるOリング
27が設けられ、減速機18の出力軸20とケース本体10の上
壁16との間が液密に保持されている。
ケース本体10の上壁16から上方へ突出せしめられた減
速機18の出力軸20の先端部には、合成樹脂製の円盤状の
回転盤28が同心的に固設されており、またこの回転盤28
上には、該回転盤28と同心的に、合成樹脂製の円盤状の
下パフ台30が着脱可能に取り付けられている。そして、
この下パフ台30上に、該下パフ台30と共に第一のパフ体
を構成する挟圧部としての弾性発泡材製の下パフ32が着
脱可能に配設されており、この下パフ32の上面に開口す
る状態で、減速機18の出力軸20と同心的に、コンタクト
レンズ34の外面形状に実質的に対応した凹面(湾曲面)
36が形成されている。そして、これにより、前記モータ
22の回転駆動力に基づいて、下パフ台30上に配設された
下パフ32が凹面36の中心線回りに回転せしめられるよう
になっている。
ここで、回転盤28は、上方に延び出す円筒状のリブ37
をその外周部に備えていると共に、その中心部に取付孔
38を備えており、その取付孔38において、減速機18の出
力軸20の先端部に設けられた小径の雄ネジ部40に嵌挿せ
しめられている。そして、この雄ネジ部40に螺合された
ナット42と、雄ネジ部40の基端部に形成された出力軸20
の段付面との間で取付孔38の周縁部を挟持されて、出力
軸20の先端部に同心的に固設せしめられている。
また、下パフ台30は、回転盤28のリブ37の内径に応じ
た外径の下側の被保持部44と、この被保持部44の外径よ
りも大径の有底円筒構造を呈する上側のパフ保持部46と
からなっており、被保持部44において回転盤28のリブ37
に嵌合され、外周面に形成された係合凹部内にそのリブ
37の内面に形成された複数の係止突起48を係止せしめら
れて、回転盤28の上面に着脱可能に取り付けられてい
る。そして、このような下パフ台30のパフ保持部46内に
下側部分を収容され、両面粘着テープ等の所定の被着手
段でパフ保持部46の底面に被着されて、前記凹面36を備
えた下パフ32が下パフ台30に配設せしめられているので
ある。
なお、前記下パフ32を構成する弾性発泡材の原料とし
ては、シリコーンゴム(SR)が好適に採用されることと
なるが、それ以外の原料、例えばスチレンブタジエンゴ
ム(SBR),ニトリルブタジエンゴム(NBR),イソプレ
ンゴム(IR),ブチルゴム(IIR),ウレタンゴム(U
R),フッ素ゴム(FR),アクリルゴム(AR),ネオプ
レンゴム,ポリサルファイド系ゴム等を採用することも
可能であり、またアクリルウレタンゴムやウレタン変性
シリコーンゴム等、上記ゴムの2種以上を変性させたも
のを採用することも可能である。
また、前記下パフ32の凹面36は、通常、発泡成形した
下パフ32としての発泡基材を、砥石等の研磨材を用いて
研削成形することによって形成されることとなる。
ところで、前記ケース本体10の上壁16の上面には、前
記回転盤28のリブ37を取り囲む状態で、所定高さの円盤
状のリブ52が立設されており、開口部においてこのリブ
52に嵌合され、内周面に突出形成された複数の係止突起
54においてリブ52の外周面に形成された複数の係合凹部
に係止されて、ケース本体10に対して着脱可能に有底円
筒形状の合成樹脂製の蓋体58が取り付けられるようにな
っている。
この蓋体58には、その底壁60の中央部に位置して中央
穴62が形成されており、またこの底壁60の内側面には、
中央穴62を取り囲む状態で、円筒状のリブ64が立設され
ている。そして、かかるリブ64内に嵌合・収容されると
共に、上面に突出形成された突部66において蓋体58の底
壁60の中央穴62内に突入・嵌合せしめられて、且つ下面
外周部に形成された複数の切欠凹部72に、蓋体58のリブ
64の先端部に設けられた複数の係止片74を係止せしめら
れて、かかる蓋体58に対して着脱可能に、合成樹脂製の
上パフ台70が配設されている。そして、この上パフ台70
の下面に形成された凹所68内に上部を収容され、両面粘
着テープ等の被着手段によって上面をかかる凹所68の底
面に被着されて、上パフ台70と共に第二のパフ体を構成
する挟圧部としての上パフ78が配設されている。
この上パフ78は、前記下パフ32と同様の弾性発泡材か
ら構成されており、上パフ台70の凹所68内に嵌め込まれ
て取り付けられた、前記下パフ32の凹面36の開口径より
も若干大径の上部円盤部80と、この上部円盤部80から下
方に同心的に延び出させられた、先端面が前記下パフ32
の凹面36よりも曲率半径の小さい凸面(湾曲面)84(第
3図の(a)参照)とされた突出部82とからなってい
る。そして、第1図のように、蓋体58がケース本体10に
取り付けられた状態においては、第3図の(b)に示さ
れているように、突出部82の先端の凸面84の中心線が下
パフ32の凹面36の中心線と一致する状態で、上パフ78が
その突出部82の先端の凸面84においてコンタクトレンズ
34の内面に所定量変形して押圧されるようになってお
り、これにより、コンタクトレンズ34の内面に対して、
上パフ78が所定の押圧力をもって略均等に密着せしめら
れるようになっている。また、かかるケース本体10への
蓋体58の覆蓋状態においては、第1図および第3図の
(b)に示されているように、上パフ78の上部円盤部80
がその下面外周縁部において下パフ32の凹面36の開口周
縁部の環状の平坦部に当接せしめられるようになってお
り、これにより、後述するように、コンタクトレンズ34
の洗浄時において、上パフ78と下パフ32との間からコン
タクトレンズ34が飛び出さないようにされている。
なお、かかる蓋体58の覆蓋状態においては、コンタク
トレンズ34と下パフ台30との間で下パフ32も所定量変形
せしめられることとなり、これにより、下パフ32が、凹
面36において、コンタクトレンズ34の外面全体に所定の
押圧力をもって略均等に密着せしめられるようになって
いる。
また、前記上パフ78の凸面84の曲率半径は、コンタク
トレンズ34がハードコンタクトレンズの場合には、レン
ズが変形し難いことから、通常、コンタクトレンズ34の
内面の曲率半径よりも小さく、4〜7mm程度に設定され
るが、コンタクトレンズ34がソフトコンタクトレンズの
場合には、レンズが変形し易いことから、コンタクトレ
ンズ34の内面の曲率半径よりも若干大きくても良く、通
常、4〜12mm程度の範囲で設定されることとなる。
次に、このような洗浄器を用いてコンタクトレンズ34
を洗浄する場合について説明する。
すなわち、コンタクトレンズ34の洗浄に際しては、ま
ず、蓋体58をケース本体10から取り外して、下パフ32の
凹面36に適量の洗浄液を滴下する。そして、かかる洗浄
液を滴下した下パフ32の凹面36の中央部に、外面を下側
にしてコンタクトレンズ34を載置し、かかる下パフ32の
凹面36上に載置したコンタクトレンズ34の内面に洗浄液
を再び適量滴下して、その後、蓋体58をケース本体10に
取り付ける。つまり、下パフ32と上パフ78との間でコン
タクトレンズ34を挟圧させるのである。そして、それら
下パフ32と上パフ78との間でコンタクトレンズ34を挟圧
させた状態で、電源スイッチ24を操作し、モータ22を回
転駆動させる。
モータ22が回転駆動されると、その回動駆動力が減速
機18で減速されて減速機18の出力軸20に伝達され、その
結果、下パフ32が凹面36の中心線回りに回転せしめられ
る。そして、下パフ32が回転させられると、該下パフ32
とコンタクトレンズ34との間に作用する摩擦力に基づい
て、コンタクトレンズ34が下パフ32と同方向に連れ回さ
れ、上パフ78に対して相対回転せしめられる。
一方、下パフ32と同方向に回転せしめられるコンタク
トレンズ34には、上パフ78との間の摩擦力が作用し、こ
の摩擦力がコンタクトレンズ34の回転に対する制動力と
して働くため、コンタクトレンズ34の回転速度は下パフ
32の回転速度よりも遅くなり、その結果、コンタクトレ
ンズ34が下パフ32に対しても相対回転せしめられること
となる。
つまり、電源スイッチ24を操作してモータ22を回転駆
動させると、コンタクトレンズ34を挟圧する弾性発泡材
製の下パフ32と上パフ78とが、コンタクトレンズ34に対
して共に相対回転せしめられるのであり、かかるコンタ
クトレンズ34に対する両パフ32,78の相対回転作動によ
る擦り付け作用により、コンタクトレンズ34の内外面に
固着した蛋白質,脂質,塵等の汚れがコンタクトレンズ
34の内外面から擦り落とされるのである。そして、その
コンタクトレンズ34から擦り落とされた汚れが、洗浄液
中の界面活性剤で吸着されて除去されるのである。
なお、かかるコンタクトレンズ34の洗浄時において
は、上パフ78の上部円盤部80の下面外周縁部が、下パフ
32の凹面36の開口周縁部の環状の平坦部に摺接せしめら
れることとなるため、下パフ32と上パフ78との間で挟圧
せしめられたコンタクトレンズ34が、それら下パフ32と
上パフ78との間から飛び出すようなことはないが、かか
る上パフ78と下パフ32との摺接面の面積が大きくなる
と、下パフ32の回転に対する抵抗も大きくなるため、そ
れら上パフ78と下パフ32との摺接面の幅は、通常、3mm
前後に設定されることとなる。
また、かかるコンタクトレンズ34の洗浄時において
は、コンタクトレンズ34の内外面と下パフ32および上パ
フ78との間にそれぞれ洗浄液が介在せしめられることと
なるため、それらの間に作用する摩擦力は比較的小さ
く、それ故、下パフ32の回転に対する抵抗がそれ程大き
くなることもなく、またコンタクトレンズ34が下パフ32
若しくは上パフ78の一方に固定されるようなことも良好
に回避せしめられる。
電源スイッチ24の操作に基づくモータ22の回転駆動開
始後、所定の期間(通常、1分程度)が経過すると、コ
ンタクトレンズ34の洗浄が完了するため、電源スイッチ
24の操作部を再び操作してモータ22を停止させる。そし
て、このモータ22の停止後、蓋体58をケース本体10から
取り外してコンタクトレンズ34を取出し、すすぎ洗いす
る。これにより、コンタクトレンズ34の洗浄作業が完了
する。
なお、コンタクトレンズ34の洗浄に使用した下パフ32
および上パフ78は、それらを下パフ台30および上パフ台
70ごと、あるいはそれらを単独で、ケース本体10および
蓋体58から取り外して水洗いすれば、繰り返し使用する
ことができる。
ここで、本実施例の洗浄器においては、前述のよう
に、下パフ32が、該コンタクトレンズ34の外面形状に実
質的に対応した凹面36でコンタクトレンズ34の外面に押
し付けられると共に、上パフ78が、突出部82の先端の、
凹面36よりも曲率半径の小さい凸面84でコンタクトレン
ズ34の内面に押し付けられて、コンタクトレンズ34の外
面および内面に対して、それら下パフ32の凹面36および
上パフ78の凸面84がそれぞれ所定の押圧力をもって共に
良好に密着せしめられるようになっていることから、コ
ンタクトレンズ34に対する両パフ32,78の相対回転作動
に基づく擦り付け作用により、コンタクトレンズ34の両
面に固着した汚れが何れも良好に洗浄・除去されるので
ある。
また、本実施例の洗浄器では、前述の説明から明らか
なように、各パフ32,78が略一定の圧縮量で圧縮された
状態で、すなわちコンタクトレンズ34に対して略一定の
押圧力で押し付けられた状態で、それらパフ32,78がコ
ンタクトレンズ34に相対回転せしめられることから、上
記コンタクトレンズ34に対する両パフ32,78の相対回転
作動に基づく良好な洗浄効果が、極めて安定して得られ
るのであり、しかもそのような洗浄作業が、モータ22の
回転駆動力に基づいて自動的に行なわれるようになって
いることから、その洗浄作業が極めて簡単で済むのであ
り、またモータ22自体が小型のもので済むことから、洗
浄器を充分コンパクトに構成することもできるのであ
る。
さらに、本実施例の洗浄器においては、前述のよう
に、共に弾性発泡材製の軟らかい下パフ32および上パフ
78がコンタクトレンズ34の内外面に擦り付けられること
によって、コンタクトレンズ34の内外面の洗浄が行なわ
れることとなるため、コンタクトレンズ34がハードコン
タクトレンズおよびソフトコンタクトレンズの何れであ
っても、それを損傷することが良好に回避されるのであ
り、また両パフ32,78間からのコンタクトレンズ34の飛
び出しが、両パフ32,78の外周縁部同士の摺接によって
阻止されるようになっていることから、コンタクトレン
ズ34の縁部が欠けたりするような不具合を招くこともな
いのである。
また、本実施例の洗浄器においては、前述のように、
下パフ32の凹面36に洗浄液を滴下した後、その凹面36上
にコンタクトレンズ34を載置し、そしてそのコンタクト
レンズ34の内面に洗浄液を再び滴下して、蓋体58をケー
ス本体10に覆蓋させることにより、各パフ体の挟圧部の
湾曲面としての下パフ32の凹面36と上パフ78の凸面84に
洗浄液を確実且つ有効に、しかも簡単に供給することが
できると共に、コンタクトレンズ34を下パフ32の凹面36
と上パフ78の凸面84との間に確実にセットすることがで
きるのであり、その取扱性が極めて優れているのであ
る。
ところで、かかる本実施例の洗浄器においては、前述
のように、コンタクトレンズ34の内外面に対して上パフ
78および下パフ32が押圧されつつ相対回転させられて、
それら上パフ78および下パフ32がコンタクトレンズ34の
内外面に擦り付けられることによって、コンタクトレン
ズ34の内外面の汚れが洗浄・除去されるようになってい
るため、上パフ78の凸面84および下パフ32の凹面36の曲
率半径を調節して、それら上パフ78の凸面84および下パ
フ32の凹面36のコンタクトレンズ34への押圧状態を調節
することにより、コンタクトレンズ34の内外面に固着し
た汚れに対する研削比率、つまりコンタクトレンズ34の
内外面に対する洗浄効率を任意に調節することが可能で
あり、それ故、コンタクトレンズ34の内外面の汚れを知
って、凹面36および凸面84の曲率半径の組み合わせをそ
の汚れの程度に応じて選定することにより、コンタクト
レンズ34の内外両面を略同様の洗浄時間で共に良好に洗
浄することが可能となる。
しかし、かかるコンタクトレンズ34の内外面に対する
洗浄効率の調節は、必ずしも上パフ78の凸面84および下
パフ32の凹面36の曲率半径の調節(組み合わせ)に基づ
いて行なう必要はなく、それらの曲率半径を一定に保持
した状態で、それら上パフ78や下パフ32の硬度やコンタ
クトレンズ34に対する摩擦係数を調節することによって
も、コンタクトレンズ34の内外面に対する洗浄効率を調
節して、コンタクトレンズを効率良く洗浄するようにす
ることが可能である。
因に、上パフ78と下パフ32との硬度やコンタクトレン
ズ34に対する摩擦係数は、それら上パフ78および下パフ
32の弾性発泡材の原料として異質のものを採用したり、
それら上パフ78および下パフ32を構成する弾性発泡材の
発泡倍率やセル(気泡)の大きさを調節すること等によ
って、互いに異なったものとすることができる。ただ
し、ここで、上パフ78および下パフ32を構成する弾性発
泡材の硬度は、通常、スポンジ硬度計(アスカC)での
測定硬度が5〜60゜の範囲で選択されることとなり、ま
たその発泡倍率(発泡前の比重/発泡後の比重)は、通
常、1.5〜6倍程度の範囲で選択されることとなる。ま
た、セルとしては、通常、0.2〜2mm程度の大きさが選択
されることとなるが、その気泡は必ずしも独立タイプの
ものである必要はなく、それら気泡が互いに連通した連
続タイプのものであってもよい。
次に、本発明の別の実施例を第4図に基づいて説明す
る。なお、前記実施例と同様の作用を為すものについて
は、前記実施例と同様の符号を付して詳細な説明を省略
する。
すなわち、第4図に示す洗浄器においては、ケース本
体10の上壁16の上面外周部に厚肉の円筒部86が一体に設
けられており、その厚肉の円筒部86の先端側外周部に形
成された環状の切欠部88に、蓋体58が嵌合されて着脱可
能に取り付けられるようになっている。なお、ここで
は、円筒部86の切欠部88の外周面に突出形成された環状
の突条90が、蓋体58の側壁内面に形成された環状溝92に
嵌め込まれることにより、ケース本体10からの蓋体58の
抜け出しが防止されるようになっている。
ここで、ケース本体10の上壁16には、減速機18が取付
プレート94を介して固設されるようになっており、前記
実施例と同様、減速機18の下側に配置されたモータ22の
回転駆動力がこの減速機18の出力軸20に減速されて伝達
されるようになっている。そして、ここでは、モータ22
を回転駆動する電池26が、ケース本体10内に縦に挿入さ
れて配置されるようになっている。なお、モータ22の起
動・停止は、前記実施例と同様の図示しない電源スイッ
チにて行なわれることとなる。
減速機18の出力軸20の先端には、前記実施例とは異な
って雌ネジ穴96が形成されており、この雌ネジ穴96に螺
合された雄ネジ98によって、上方に開口した有底円筒形
状の回転盤28が出力軸20と同心的に取り付けられてい
る。そして、この回転盤28の上面に開口した凹所100内
に被保持部44を収容されて、下パフ台30が着脱可能に取
り付けられており、この下パフ台30の上面に開口した凹
所102内に収容されて、前記実施例と同様の凹面36を備
えた下パフ32が配設されている。
ここで、下パフ32が収容される下パフ台30の凹所102
は、下パフ32の凹面36よりも曲率半径が若干大きい湾曲
面で形成されており、下パフ32は、略均一な厚さとされ
ている。そして、下パフ32は、その端面が下パフ台30の
上面と面一となる状態で、その下パフ台30の凹所102の
湾曲面に所定の被着手段で被着されて配設されている。
また、ここで、下パフ台30の外周部には、下方に向か
って延びる状態で円筒状のリブ104が形成されており、
また前記ケース本体10の円筒部86の内周部上面には、か
かる下パフ台30のリブ104と前記回転盤28の外周部との
間に延び出すように、円筒状のリブ106が形成されてい
る。そして、これにより、回転盤28および下パフ台30と
ケース本体10との間において、円筒部88の内側に水等が
入り込むのを防止するためのラビリンス108が形成され
ている。
なお、前記回転盤28は、減速機18の出力軸20の先端面
と雄ネジ98の頭部との間で挟圧保持されたプレート110
に、複数のボルト112によって固定せしめられている。
一方、前記蓋体58には、前記実施例における中央穴62
は形成されていないが、その底壁60の下面には、前記実
施例と同様の円筒状のリブ64が形成されている。そし
て、下面に開口する有底円筒形状の上パフ台70がかかる
リブ64で囲まれた凹所114内に着脱可能に収容されて配
設され、この上パフ台70の下面に開口した凹所内に上部
円盤部80を収容されて、前記実施例と同様の構造の上パ
フ78が配設されている。そして、これにより、蓋体58が
ケース本体10に取り付けられた状態において、前記実施
例と同様に、洗浄器内にセットされたコンタクトレンズ
34の内外面に対して、上パフ78および下パフ32がそれぞ
れの凸面84および凹面36において共に所定の押圧力をも
って略均等に押し付けられるようになっている。
なお、第4図に示されているように、上パフ台70は、
ケース本体10への蓋体58の取付状態において、その開口
部に設けられた外向きのフランジ部115で下パフ台30の
上面および下パフ32の端面に摺動可能に当接せしめられ
るようになっており、また上パフ台70に取り付けられた
上パフ78は、前記実施例と同様、その上部円筒部80の下
面外周縁部で下パフ32の端面に所定幅で当接せしめられ
るようになっている。そして、モータ22の回転駆動力に
基づく下パフ台30および下パフ32の回転作動時におい
て、上パフ台70および上パフ78が、下パフ台30の上面お
よび下パフ32の端面に対して摺接せしめられるようにな
っており、これによって、上パフ78と下パフ32との間か
らのコンタクトレンズ34の飛び出しが防止されるように
なっている。
また、ここでは、上パフ台30がフランジ部115の裏面
に突出形成された複数の係合突部116において、蓋体58
のリブ64の先端部に形成された切欠凹部に係合せしめら
れるようになっており、これにより、上パフ台70、ひい
ては上パフ台70に被着された上パフ78の蓋体58に対する
回転が防止されるようになっている。
このような構造の洗浄器においても、前記実施例と同
様の手順に従ってコンタクトレンズ34が洗浄されるので
あり、前記実施例の洗浄器と同様の種々の効果が得られ
るのである。
以上、本発明の幾つかの実施例を詳細に説明したが、
これらは文字通りの例示であり、本発明が、それらの具
体例に限定して解釈されるべきものではなく、その趣旨
を逸脱しない範囲内において、種々なる変更,修正,改
良等を施した態様で実施できることは、言うまでもない
ところである。
例えば、前記実施例では、ケース本体10側に配された
第一のパフ体の挟圧部(下パフ32)に、コンタクトレン
ズ34の外面形状に実質的に対応した湾曲面である凹面36
が形成されると共に、蓋体58側に配された第二のパフ体
の挟圧部(上パフ78)に、その凹面36とは逆の湾曲面で
ある凸面84が形成され、コンタクトレンズ34の洗浄時に
おいて、ケース本体10側に配された第一のパフ体の挟圧
部の凹面36が蓋体58側に配された第二のパフ体の挟圧部
の凸面84の下側に位置せしめられて、その凹面36が上方
に開口するようにされていたが、それら凹面36および凸
面84を互いに反対側のパフ体の挟圧部に設けるようにす
ることも可能であり、またそれら凹面36および凸面84を
有する両パフ体、ひいてはケース本体10と蓋体58との上
下関係を逆転するようにすることも可能であり、更には
凸面84をコンタクトレンズ34の内面形状に実質的に対応
した湾曲面としたり、或いは凸面84と凹面36とを共にコ
ンタクトレンズ34の表面形状に実質的に対応した湾曲面
とするようにすることも可能である。なお、凸面84をコ
ンタクトレンズ34の内面形状に対応した湾曲面とした場
合には、洗浄対象とするコンタクトレンズ34がハードコ
ンタクトレンズおよびソフトコンタクトレンズの何れの
場合にも、凹面36の曲率半径は、通常、8〜20mm程度の
大きさに設定されることとなる。
また、前記実施例では、第一のパフ体の挟圧部(下パ
フ32)の湾曲面である凹面36と第二のパフ体の挟圧部
(上パフ78)の湾曲面である凸面84とが互いに同心的に
対向するように形成されていたが、それら凹面36と凸面
84とを、すなわち第一のパフ体の挟圧部の湾曲面と第二
のパフ体の挟圧部の湾曲面とを、それらが所定量(通常
は、0.5〜2.0mm程度)偏心して対向するように形成する
ことも可能である。なお、このようにすれば、コンタク
トレンズ34の内外面と各対応するパフ体の挟圧部の湾曲
面との摺接位置が、コンタクトレンズ34と両パフ体との
相対回転に伴って変化することとなるため、コンタクト
レンズ34の内面および外面をそれぞれより均等に洗浄で
きるといった利点が生じる。
さらに、前記実施例では、電動機としてのモータ22の
電源として電池26が採用されていたが、電動機の電源と
しては、家庭用交流電源や充電式電池などを採用するこ
とも可能である。
また、前記実施例では、電動機としてのモータ22が、
何れも、電源スイッチ(24)の操作によって起動・停止
せしめられるようになっており、モータ22の駆動期間が
主に使用者の感覚で決定されるようになっていたが、モ
ータ22の回転駆動期間をタイマ回路等の時限装置で規定
するようにすることも可能である。このようにすれば、
常に一定の洗浄効果が期待できるといった利点が生じる
外、コンタクトレンズ34の洗浄に際して、時間を気にし
なくて済むといった利点が生じ、更には電源を切り忘れ
て、電力を不要に消費するといった不具合を良好に回避
できるといった利点も生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器の一例
を示す断面図であり、第2図はその外観図である。第3
図は、第1図の洗浄器における上パフおよび下パフのコ
ンタクトレンズ挟圧前後の形状変化の様子を説明するた
めの断面図であり、(a)は、コンタクトレンズを挟圧
する前の上パフと下パフとの形状を示す断面図であり、
(b)は、コンタクトレンズを挟圧した状態での上パフ
と下パフとの形状を示す断面図である。第4図は、本発
明に従うコンタクトレンズ洗浄器の他の一例を示す第1
図に相当する図である。 10:ケース本体、18:減速機 22:モータ(電動機)、26:電池 28:回転盤、30:下パフ台 32:下パフ(挟圧部) 34:コンタクトレンズ 36:凹面(湾曲面)、58:蓋体 70:上パフ台、78:上パフ(挟圧部) 84:凸面(湾曲面)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンタクトレンズの内外面の一方の表面形
    状に実質的に対応した湾曲面を有する弾性発泡材製の挟
    圧部を備えた第一のパフ体と、該第一のパフ体に対して
    周縁部において摺接せしめられる、該第一のパフ体の挟
    圧部との間で該コンタクトレンズを挟圧する逆の湾曲面
    を有する弾性発泡材製の挟圧部を備えた第二のパフ体と
    を有し、且つ前記第一のパフ体を構成する弾性発泡材と
    前記第二のパフ体を構成する弾性発泡材との硬度または
    摩擦係数が互いに異ならしめられてなる一方、それら第
    一及び第二のパフ体を、それらパフ体の互いに逆の湾曲
    面が対向するように、ケース本体と蓋体の各一方に配し
    て、該ケース本体に対する該蓋体の覆蓋状態において、
    それらパフ体の互いに逆の湾曲面間で前記コンタクトレ
    ンズが挟圧せしめられるようにすると共に、前記ケース
    本体に電動機を配して、該ケース本体側に配された一方
    のパフ体を、該電動機の回転駆動力に基づいて、前記蓋
    体側に配された他方のパフ体との間で前記コンタクトレ
    ンズを挟圧しつつ、回転させ得るようにしたことを特徴
    とするコンタクトレンズ洗浄器。
  2. 【請求項2】前記第一のパフ体の挟圧部の湾曲面と前記
    第二のパフ体の挟圧部の湾曲面とが、それらが所定量偏
    心して対向するように、形成されていることを特徴とす
    る請求項(1)に記載のコンタクトレンズ洗浄器。
  3. 【請求項3】コンタクトレンズの内外面の一方の表面形
    状に実質的に対応した湾曲面を有する弾性発泡材製の挟
    圧部を備えた第一のパフ体と、該第一のパフ体に対して
    周縁部において摺接せしめられる、該第一のパフ体の挟
    圧部との間で該コンタクトレンズを挟圧する逆の湾曲面
    を有する弾性発泡材製の挟圧部を備えた第二のパフ体と
    を、それらパフ体の互いに逆の湾曲面が対向するよう
    に、ケース本体と蓋体の各一方に配して、該ケース本体
    に対する該蓋体の覆蓋状態において、それらパフ体の互
    いに逆の湾曲面間で前記コンタクトレンズが挟圧せしめ
    られるようにすると共に、前記第一のパフ体の挟圧部の
    湾曲面と前記第二のパフ体の挟圧部の湾曲面とが、それ
    らが所定量偏心して対向するように、形成されてなる一
    方、前記ケース本体に電動機を配して、該ケース本体側
    に配された一方のパフ体を、該電動機の回転駆動力に基
    づいて、前記蓋体側に配された他方のパフ体との間で前
    記コンタクトレンズを挟圧しつつ、回転させ得るように
    したことを特徴とするコンタクトレンズ洗浄器。
  4. 【請求項4】前記第一のパフ体を構成する弾性発泡材と
    前記第二のパフ体を構成する弾性発泡材との硬度または
    摩擦係数を互いに異ならしめたことを特徴とする請求項
    (3)に記載のコンタクトレンズ洗浄器器。
  5. 【請求項5】前記コンタクトレンズの内面に押し付けら
    れるパフ体の挟圧部の湾曲面の曲率半径を、前記コンタ
    クトレンズの外面に押し付けられるパフ体の挟圧部の湾
    曲面の曲率半径よりも小さく設定したことを特徴とする
    請求項(1)または(3)に記載のコンタクトレンズ洗
    浄器。
  6. 【請求項6】前記第一のパフ体に、前記コンタクトレン
    ズの外面形状に実質的に対応した凹面を有する挟圧部を
    具備せしめて、前記ケース本体側に配すると共に、前記
    第二のパフ体を前記蓋体側に配し、且つ前記コンタクト
    レンズの洗浄時において、該ケース本体側に配された第
    一のパフ体が前記蓋体側に配された第二のパフ体の下側
    に位置して、該第一のパフ体の凹面が上方に開口するよ
    うにしたことを特徴とする請求項(1)乃至(5)の何
    れかに記載のコンタクトレンズ洗浄器。
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