JP2796146B2 - 給湯器用インテリアリモコン - Google Patents

給湯器用インテリアリモコン

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、出湯温度を所望の如く設定できるようにし
た給湯器、給湯機能つき風呂釜装置などの給湯器用リモ
ートコントロール装置(以下、リモコンという)に関す
るものである。
〔従来の技術〕
第8図は出湯温度を所望の如く設定できるようにした
給湯器の構成を示す水系統の概略図、第9図は従来のリ
モコンの一例を示す正面図である。
出湯温度を所望の如く設定できるようにした給湯器
は、第8図に示すように、熱交換器1の上流側の給水管
2と下流側の出湯管3とにそれぞれサーミスタなどの水
温検出器2aと出湯温検出器3aとを配設し、さらに、給水
管2に流量センサ4を配設し、出湯栓5を開くと、流量
センサ4がそれを検出してバーナ(図示を省略した)に
点火させ、かつ、水温検出器2a,出湯温検出器3a,流量セ
ンサ4の検出値に基づいてバーナの燃焼を比例制御して
所望の設定温度の給湯が得られるように構成されてい
る。
そして、従来の給湯器用リモコンは、例えば第9図の
如く構成されている。第9図において、aは運転スイッ
チであって、リモコンの「入」「切」をするとき押すも
のである。bおよびcはアップおよびダウン式の給湯温
度設定スイッチであって、これにより給湯温度を任意の
如く設定する。dは運転スイッチを入れると点灯して給
湯温度設定スイッチによって設定された設定温度を文字
により表示する表示部である。なお、eはバーナに点火
すると点灯する燃焼ランプ、fは機器の異常などを表示
するエラー表示ランプである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前記の如きリモコンは、露出タイプにして
も埋込タイプにしても、何れも壁面に設置する形式のも
ので、インテリアとしての機能を具備するものは皆無で
ある。
また、従来のリモコンは操作部分も表示部分も何れも
正面を向いているため、壁面に設置したリモコンに向か
ないと表示部分を確認することができないという問題が
ある。
本発明は、前記の如き従来技術の問題点を改善し、リ
モコンにインテリアとしての機能を付与させると共に、
少なくとも実際の出湯温を着色光として出射させてどこ
からでも実際の出湯温を視認することができる従来全く
存在しなかった給湯器用リモコンを提供せんとするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記の如き目的を達成せんがため、出湯中
の湯温を検出してその温度変化を色彩の変化として発光
する発光ダイオードをリモコンの内部に具備し、かつ、
その発光表示部を光フアイバーを介して接続された立体
物により構成し、出湯中の実湯温を前記立体物からの着
色光として表示すべくなしたことを特徴とする。
また、本発明は、出湯中の湯温を検出してその温度変
化を色彩の変化として発光表示する発光ダイオードをリ
モコンの内部に具備し、かつ、その発光表示部を光フア
イバーを介して接続された立体物により構成し、出湯中
の実湯温を前記立体物からの着色光として表示すると共
に、給湯器不使用時には前記立体物から給湯温表示色と
は無関係な発光表示を行なうようにしたことを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明のリモコンは、前記の如き構成よりなるから、
リモコンケースおよび発光表示部を任意所望のデザイン
に構成してインテリアとしての機能を持たせることがで
き、しかも、給湯器から出湯される実際の湯温に応じて
発光表示部が着色光を出射するので、その色彩により設
定温度で給湯しているかどうかを確認することができ、
さらに発光表示部が立体物であるので、どの方向からで
も視認することができる。
〔実施例〕
以下、第1図ないし第7図について本発明の実施の一
例を説明する。
第1図は実施の一例を示す外観図で、花瓶状のリモコ
ンケース10と、光フアイバーで構成された造花状の発光
表示部11とから構成されている。
そして、ケース10には運転スイッチaと、アップダウ
ン式の給湯温度設定スイッチb,cと、設定温度を文字で
表示する設定温度表示部dとが設けられている。
リモコンケース10内部には、第2図に示すように、給
湯器を制御するための制御基板12と、発光表示を制御す
るための発光制御基板13とが配設され、その制御基板12
には操作用の各種スイッチ類とマイコン制御部とが搭載
されている(周知であるので詳細な説明は省略する)。
発光制御基板13には、上方に向いた発光ダイオードを
含む発光体14と、そのマイコン制御部(詳細な図示は省
略した)が搭載されている。
発光表示部11は、この実施例の場合光フアイバーによ
って構成した造花であって、その基部をケース10の上方
に形成した保持筒10a中に挿入し、透明板15を介して発
光体14と対持させている。
前記発光体14は、少なくとも3色の発光ダイオードを
その内部に組込み、これらの発光ダイオードを単独にあ
るいは組合せて発光させることにより表示色を変えるこ
とができるようにしたもの、或いは、白色発光ダイオー
ドの前面に着色したフィルターを配設し、そのフイルタ
ーを回転させることにより表示色を変えることができる
ようにしたもので、出湯温検出器3aにより検出した湯温
に対応して例えば第3図に示すような色彩で発光するも
のである。
すなわち、水温は緑色とし、36℃〜37℃は黄緑色とし
てやゝぬるいことを表示し、39℃〜42℃は黄色として標
準的な温度であることを表示し、43℃〜46℃は橙色とし
てやゝあついことを表示し、60℃以上は赤色として危険
であることを表示する。もっとも、第2図は最も簡単な
例であって、発光ダイオードの組合せおよびその発光度
の制御、あるいはフイルターの使用により色彩の変化を
さらに、微細に調整することができる。
第4図は第1図ないし第3図に示すリモコンで発光表
示部11を制御した一例を示すフローチャートである。
電源スイッチをオンすると、給湯器のフローセンサ4
により流水があるか否かを検知し、流水がある場合(す
なわち出湯中)のときには出湯温検出器3aにより出湯温
を検知し、それが設定温に達したならば発光ダイオード
を駆動して設定温に対応する色彩で発光表示部11を発生
させる。すなわち、この場合は、設定温度と出湯温度と
が一致した場合にのみ発光表示部11から発光表示させ
る。フローセンサ4が流水なしを検知した場合、換言す
ると、給湯器の不使用持には、発光ダイオードを設定し
た温度色とは無関係に点灯ないし点滅させて発光表示部
11をインテリアとして発光させる。
第5図および第6図は、緑色発光ダイオード15a、黄
緑色発光ダイオード15b、黄色発光ダイオード15c、橙色
発光ダイオード15d、赤色発光ダイオード15eの5色の発
光ダイオードを使用した例である。
このようにすると、第7図に示すように、出湯温検出
器により湯温を検出し、その湯温に対応するダイオード
を点灯させて各時点における出湯温を発光表示すること
ができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、給湯器用のリモ
コンを任意所望のデザインに構成してインテリアとして
の機能を持たせることができ、しかも、給湯器から出湯
される実際の湯温に応じて発光表示部が着色光を出射す
るので、その色彩により設定温度で給湯しているかどう
かを確認することができ、さらに、発光表示部が立体物
であるので、どの方向からでも視認することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す給湯器用リモコンの外
観図、第2図は第1図の断面図、第3図は湯温と色彩と
の対応関係の一例を示す図表、第4図は使用例を示すフ
ローチャート、第5図および第6図は5色の発光ダイオ
ードを使用した例を示す説明図、第7図は第5図および
第6図に示す実施例のフローチャートである。第8図は
給湯器の概要を示す水系統図、第9図は従来のリモコン
の一例を示す正面図である。 10……リモコンケース、11……発光表示部、a……運転
スイッチ、b,c……給湯温度設定スイッチ、d……設定
温度表示部、12……給湯器用制御基板、13……発光制御
基板。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給湯器を制御するためのリモコンにおい
    て、出湯中の湯温を検出してその温度変化を色彩の変化
    として発光する発光ダイオードをリモコンの内部に具備
    し、かつ、その発光表示部を光フアイバーを介して接続
    された立体物により構成し、出湯中の実湯温を前記立体
    物からの着色光として表示すべくなしたことを特徴とす
    る給湯器用インテリアリモコン。
  2. 【請求項2】給湯器を制御するためのリモコンにおい
    て、出湯中の湯温を検出してその温度変化を色彩の変化
    として発光表示する発光ダイオードをリモコンの内部に
    具備し、かつ、該発光表示部を光フアイバーを介して接
    続された立体物により構成し、出湯中の実湯温を前記立
    体物からの着色光として表示すると共に、給湯器不使用
    時には前記立体物から給湯温表示色とは無関係な発光表
    示を行なうようにしたことを特徴とする給湯器用インテ
    リアリモコン。
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