JP2796073B2 - 成形金型およびその部品 - Google Patents

成形金型およびその部品

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JP2796073B2 JP7281428A JP28142895A JP2796073B2 JP 2796073 B2 JP2796073 B2 JP 2796073B2 JP 7281428 A JP7281428 A JP 7281428A JP 28142895 A JP28142895 A JP 28142895A JP 2796073 B2 JP2796073 B2 JP 2796073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、成形金型および
その部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図55ないし図61に示すような
射出成形用の成形金型があった。図59に示すように、
固定型50と可動型51との間に形成された樹脂成形品
の充填部52にサイドコアブロックのサイドコア片53
が進入する。このサイドコアブロックは可動型51の移
動に応じてその移動方向に直交する方向に進退するよう
に、固定型50と可動型51との間にアンギュラカム5
4とサイドコア本体55を介在させている。
【0003】アンギュラカム54は、下部が外側へ傾斜
した案内部54aとなり上端にねじ穴54bが設けてあ
る。このアンギュラカム54は、その上部が固定型50
の下面の充填部52の周囲に設けた凹部56に嵌合され
るとともに固定型50の上面から貫通してねじ穴54b
に螺合したボルト57で固定される。サイドコア本体5
5は、案内部54aに嵌合される溝形の被案内部55a
が設けられるとともにサイドコア片53の基端部が取付
けられる。このサイドコア本体55は可動型51の上面
の充填部52の周囲にガイドレール58によりスライド
自在に取付けられている(図57)。
【0004】成形時には、図59に示すように、案内部
54aと被案内部55aが嵌合し、サイドコア片が充填
部52に進入した状態で射出成形を行う。これにより、
サイドコア片53の部分に穴が開いた成形品が得られ
る。成形完了時には、図60に示すように、可動型51
を下降させて成形品を取り出すが、このとき可動型51
の下降に伴って案内部54aが被案内部55aを外側へ
押圧することによりサイドコア本体55が外側へスライ
ドし、サイドコア片53が充填部52から後退して成形
品を取り出すことができる。
【0005】60はストッパ、61はその取付ボルト、
62はガイドレールの取付ボルトである。また図61で
は形状の異なる2種類のサイドコア片53を示してい
る。64はサイドコア片53をサイドコア本体55に取
付けるボルト、65は後退付勢ばねである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の成形金型では、アンギュラカム54を取付けるに際
して、固定型50の下面の凹部56にアンギュラカム5
4を嵌合し上面からボルト57で固定するため、固定型
50を成形機から取外す必要があった。また、サイドコ
ア本体55は可動型51の上面の充填部52の周囲をス
ライドするため大型化していた。このため、アンギュラ
カム54の着脱に手間がかかるとともに、成形品が大き
い場合等には充填部52の周囲が狭くなってセットでき
ないこともあった。
【0007】したがって、この発明の目的は、アンギュ
ラカムの着脱が容易にでき、アンギュラカムとサイドコ
ア本体の小型化を図って狭い場所でもセットできる成形
金型およびその部品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の成形金型
は、固定型と可動型との間に樹脂成形品の充填部が形成
され、前記固定型と前記可動型の対向面の前記充填部の
周囲に凹部をそれぞれ設け、前記充填部内を前記可動型
の移動方向に対して交差するサイドコア片を先端部に有
するサイドコアブロックを前記凹部に配設した成形金型
であって、前記サイドコアブロックは、アンギュラカム
とサイドコア本体とを備え、前記アンギュラカムは、溝
形となるように一対の側片が設けられた固定部にボルト
挿通穴が設けられ、開口側が前記サイドコア片から離れ
るように傾斜した凹形の一対の案内部を前記一対の側片
に設けたものであり、前記サイドコア本体は、前記サイ
ドコア片の基端部を取付けた取付部が、前記一対の側片
の間にスライド嵌合可能に基板に突設されるとともに、
前記可動型が前記固定型に型締めされる際に前記サイド
コア片を前記充填部に進入し、かつ前記可動型が前記固
定型から離型する際に前記サイドコア片が前記充填部か
ら後退するように、前記サイドコア片側へ傾斜して前記
一対の案内部に嵌合した凸形の一対の被案内部が、前記
取付部の前記サイドコア片と反対側の端部の両側に設け
られたものであり、前記固定型および前記可動型の凹部
のいずれか一方に、前記アンギュラカムを嵌合して前記
ボルト挿通穴からボルトで固定し、他方に前記サイドコ
ア本体をスライド自在に取付けたことを特徴とするもの
である。
【0009】請求項1の構成によれば、成形時にはアン
ギュラカムの一対の案内部にサイドコア本体の一対の被
案内部が押圧されてサイドコア本体は前進してサイドコ
アブロックが充填部に進入し、成形完了時にサイドコア
本体がアンギュラカムから離れると、サイドコア本体の
被案内部は逆方向に押圧されてサイドコア本体およびサ
イドコアブロックは後退する。このとき、サイドコア本
体の取付部がアンギュラカムの一対の側片の間にスライ
ド嵌合されているので、サイドコア本体の進退時に側板
が案内になるとともに、アンギュラカムとサイドコア本
体の小型化を図ることができ、固定型と可動型に設けた
凹部に納めることができる。しかも、アンギュラカムは
そのボルト挿通穴から固定型または可動型の凹部にボル
ト固定できるため、型を成形機から取外すことなく、ア
ンギュラカムの着脱作業が容易に行える。また、このよ
うに小型化したことに伴い、固定型と可動型の対向面の
充填部の周囲が狭い場合でもセットすることができる。
【0010】請求項2記載の成形金型の部品は、溝形と
なるように一対の側片が設けられた固定部にボルト挿通
穴が設けられ、前記固定部の一端に押圧部が突設される
とともに前記固定部の内面と鈍角になるように前記押圧
部の内面を傾斜させて傾斜面とし、この傾斜面に沿って
傾斜した凹形の一対の案内部が前記一対の側片に形成さ
れたアンギュラカムと、前記一対の側片の間にスライド
自在に嵌合され一端側の端面を前記傾斜面と略同勾配と
したサイドコア片取付用の取付部が基板に突設され、前
記アンギュラカムの一対の案内部に嵌合した凸形の一対
の被案内部が前記取付部の一端の両側に設けられ、かつ
前記基板の両側縁部が前記アンギュラカムからはみ出し
てスライド自在に取付け可能なサイドコア本体とを備え
たものである。
【0011】請求項2の構成によれば、請求項1と同様
に、一対の案内部と一対の被案内部の嵌合状態において
サイドコア本体の取付部がアンギュラカムの一対の側片
の間に嵌合されるので、サイドコア本体の進退時に案内
になるとともに、アンギュラカムとサイドコア本体の小
型化を図ることができる。また、成形時にはアンギュラ
カムの押圧部の傾斜面にサイドコア本体の被案内部およ
び取付部の一端が押圧されて、サイドコア本体が円滑に
スライドする。
【0012】請求項3記載の成形金型の部品は、請求項
2において、前記取付部が、一端側からねじ穴が設けら
れるとともに段付部を介して前記ねじ穴より小径で他端
側に開口した穴が連設され、サイドコア片は、基端部が
前記段付部に係止した状態で前記ねじ穴に螺合したねじ
にて保持され先端部が前記穴から突出しているものであ
る。
【0013】請求項3の構成によれば、請求項2の効果
のほか、サイドコア片の基端部が、サイドコア本体の段
付部に係止した状態でねじ穴に螺合したねじにて保持さ
れるので、穴から突出したサイドコア片の先端部は揺動
可能となる。このため、成形完了時においてサイドコア
片を後退させるときにかかる負荷を緩和できる。請求項
4記載の成形金型の部品は、請求項3において、前記サ
イドコア片を回り止めする回り止め手段を前記サイドコ
ア本体に有するものである。
【0014】請求項4の構成によれば、請求項3の効果
のほか、成形時にサイドコア片が回転するのを防止でき
るので、サイドコア片の先端傾斜面を抜きテーパに平行
に保持することができる。請求項5記載の成形金型の部
品は、請求項2において、前記取付部が、一端側から他
端側にかけてボルト挿通穴が設けられ、サイドコア片
は、前記取付部の他端に当接した基端部にねじ穴が設け
られ、前記ボルト挿通穴に一端側から挿通したボルトの
先端部に前記ねじ穴が螺合して取付けられているもので
ある。
【0015】請求項5の構成によれば、請求項2の効果
のほか、サイドコア片をボルトでサイドコア本体に連結
するため強固に固定できる。また、サイドコア本体の取
付部にはボルト挿通穴が設けられるだけなので、容易に
製造できる。請求項6記載の成形金型の部品は、請求項
5において、前記サイドコア片の回転および位置ずれを
規制する位置決め手段を前記サイドコア片と前記取付部
との当接面に形成したものである。
【0016】請求項6の構成によれば、請求項5の効果
のほか、サイドコア片が取付部に対して回転することが
規制され、位置ずれが規制される。請求項7記載の成形
金型の部品は、請求項2において、前記サイドコア本体
の前記基板の両側縁部をスライド自在に納める切欠き段
部が形成された一対のガイドレールを備え、これらのガ
イドレールの少なくとも一方に、前記切欠き段部に出没
自在に突出して前記サイドコア本体を一端側に保持可能
なばねを取付けたものである。
【0017】請求項7の構成によれば、請求項2の効果
のほか、サイドコア本体は、その基板の両側縁部が一対
のガイドレールの切欠き段部に納められて円滑にスライ
ドするとともに、ばねによりサイドコア本体を一端側す
なわち金型にセットした状態における後退位置に保持で
きる。このとき、成形時には、サイドコア本体の基板の
側縁部はばねを押し込めてガイドレールの切欠き段部を
前進し、成形完了時には、サイドコア本体の基板の側縁
部は切欠き段部を後退して、ばねの弾性力によりサイド
コア本体が後退位置に保持される。このため、再度成形
する際にサイドコア本体が後退位置からずれることはな
く、円滑に案内部と被案内部が嵌合する。また、このば
ねをガイドレールに設けたので構造が簡単になる。
【0018】請求項8記載の成形金型の部品は、請求項
7において、前記一対のガイドレールは取付ボルト挿通
孔を有し、かつこの取付ボルト挿通孔の内面に取外し用
めねじが形成されているものである。請求項8の構成に
よれば、請求項7の効果のほか、一対のガイドレールを
可動型または固定型に取付けるときは取付ボルト挿通孔
に挿通できる径の小さい取付ボルトを用い、サイドコア
本体の交換等のためガイドレールを外すときは取外し用
雌ねじに螺合するボルトをねじ込んでボルトを引くこと
により固定型または可動型に堅く付着したガイドレール
を容易に取り外すことができる。
【0019】請求項9記載の成形金型の部品は、請求項
2において、前記アンギュラカムの前記一対の案内部
が、前記可動型を前記固定型から離型する際に前記案内
部の先端のみで前記被案内部の付け根側を押圧するよう
に前記案内部の付け根側を凹ませているものである。請
求項9の構成によれば、請求項2の効果のほか、可動型
を固定型から離型動作するのに伴って、サイドコア本体
の被案内部が案内部により押圧されてサイドコア本体の
サイドコア片が後退動作する。このとき、被案内部の付
け根側が案内部の先端側に押圧されるため、被案内部の
先端側が案内部に押圧されてサイドコア本体がスライド
するのと比較して、サイドコア本体がスムースに摺動す
ることができ、がたつきやこじりがない。
【0020】請求項10記載の成形金型の部品は、請求
項2において、前記アンギュラカムの前記ボルト挿通穴
が、その内面に取外し用雌ねじを形成しているものであ
る。請求項10の構成によれば、請求項2の効果のほ
か、アンギュラカムを取付けるときはボルト挿通穴に挿
通できる径の小さい取付ボルトを用い、アンギュラカム
を取り外すときは取外し用雌ねじに螺合するボルトをね
じ込んでボルトを引くことにより固定型または可動型に
堅く付着したアンギュラカムを容易に取り外すことがで
きる。
【0021】請求項11記載の成形金型の部品は、請求
項2において、前記アンギュラカムの前記一対の側板の
前記押圧部と反対側に切欠部を有し、前記サイドコア本
体は前記可動型を前記固定型に型締めする際に前記切欠
部に進入する補強用突部を前記基板より前記取付部の側
面に沿って設けたものである。請求項11の構成によれ
ば、請求項2の効果のほか、補強用突部により基板が補
強されるので基板の厚さを薄くでき、そのため案内部の
案内量を長くできるので、サイドコア本体を大きくする
ことなくサイドコア本体のストロークを大きくでき、サ
イドコア片の固定型と可動型の充填部への突出量を増大
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態の成
形金型およびその部品を図1ないし図24に基づいて説
明する。この成形金型は、図1に示すように、固定型1
と可動型2との間に樹脂成形品の充填部3が形成され、
この充填部3にサイドコア片4の先端部が進入する。サ
イドコア片4は可動型2の昇降移動に応じてアンギュラ
カム7とサイドコア本体8によりその移動方向に交差す
る方向に進退するように構成される。
【0023】具体的には、固定型1と可動型2の対向面
の充填部3の周囲に凹部5,6をそれぞれ設け、固定型
1の凹部5にアンギュラカム7、可動型2の凹部6にサ
イドコア本体8をそれぞれ納め、可動型2に対して直交
する方向にサイドコア本体8をスライド自在に支持して
いる。アンギュラカム7は、図2、図4ないし図6に示
すように、溝形となるように一対の側片7d,7dが設
けられた固定部7aにボルト挿通穴7fが設けられ、固
定部7aの一端に押圧部7bが突設されるとともに固定
部7aの内面と鈍角になるように押圧部7bの内面を傾
斜させて傾斜面7eとし、この傾斜面7eに沿って傾斜
した凹形の一対の案内部7c,7cが一対の側片7d,
7dに形成されたものである。また、図4に示すよう
に、案内部7cの傾斜角度Aは24°、Bは25°とし
ている。また、ボルト挿通穴7fは凹部5に設けたねじ
穴5aに連通し、固定部7aを凹部5に嵌合させてボル
ト16で固定される。
【0024】サイドコア本体8は、図3、図7ないし図
9に示すように、一対の側片7d,7dの間にスライド
自在に嵌合され、一端を傾斜面7eと略同勾配としたサ
イドコア片4を取付可能な取付部8bが基板8aに突設
され、アンギュラカム7の一対の案内部7c,7cにス
ライド嵌合可能な凸形の一対の被案内部8c,8cが取
付部8bの一端の両側に設けられたものである。また、
取付部8bに一端側からねじ穴8dが設けられるととも
に段付部8hを介してねじ穴8dより小径で他端側に開
口した穴8eが連設されている。また、基板8aの両側
縁部は、スライド自在に取付け可能なようにアンギュラ
カム7からはみ出し、その一側面の略中央に凹面になっ
た被係合部8fが設けてある。8gは穴で回り止め手段
であるノックピン19を挿入可能である。
【0025】一方、サイドコア片4はコアピンで、その
基端部の外径はねじ穴8dの内径よりも小さく穴8eの
内径よりも大きくし、基端部以外の部分の外径は穴8e
の内径よりも小さくしてある。そして、サイドコア片4
の先端部をねじ穴8dから穴8eに挿通して内側へ突出
させ、基端部を段付部8hに係止した状態でねじ穴8d
にねじ9を螺合し、クリアランスを有した状態でサイド
コア片4を回転自在に取付ける。また、このサイドコア
片4は、回り止め手段のノックピン19を穴8gに圧入
することで回転できないようにしている。なお、ねじ9
はつば付ねじでもよい。
【0026】また、サイドコア本体8は、一対のガイド
レール10,11によりスライド自在に凹部6に取付け
られる。この場合、一方のガイドレール10は、図10
に示すように、凹部6に設けたねじ穴6aに連通するボ
ルト挿通穴10aが設けられ、一側縁部にサイドコア本
体8のアンギュラカム7からはみ出した側縁部が嵌合す
る切欠き段部10bが設けられる。
【0027】他方のガイドレール11も、図11に示す
ように、一方のガイドレール10と同様に、ボルト挿通
穴11a、切欠き段部11bが設けられる。さらに、ば
ね12が取付けられる取付部13が設けてある。具体的
には、この取付部13は、図12に示すように、切欠き
段部11bに直交し、かつサイドコア本体8が後退位置
にあるときの被係合部8fに対応するように略中央に設
けられる。また,ばね12を取付けるための凹部13a
が設けられる。
【0028】ばね12は、図13に示すように、帯板を
リング状に湾曲した形状で、一端のストッパ部12aが
切欠き段部11bの位置まで出没自在に突出するように
取付部13に取付けられる(図19)。上記のように構
成した一対のガイドレール10,11は、図14および
図15に示すように、サイドコア本体8の両側縁部を切
欠き段部10b,11bに納めた状態でボルト17によ
り凹部6に固定される。
【0029】また、固定型1と可動型2はそれぞれ本体
1a,2aと充填部3が形成されたコア1b,2bとに
分離でき、コア1b,2bを取り替えることにより成形
品の種類を変えることができる。また、図24に示すよ
うに、固定型1と可動型2には、取付板42,43にボ
ルト固定するためのねじ穴14,15がそれぞれ設けて
ある。
【0030】つぎに、この成形金型の動作について説明
する。上記のようにアンギュラカム7を固定型1に、サ
イドコア本体8を可動型2にそれぞれセットする。この
とき、図19に示すように、サイドコア本体8は、ばね
12のストッパ部12aと被係合部8fとが弾性係合し
て、後退位置に保持される。成形時には、図16に示す
ように、可動型2を上昇させると、アンギュラカム7の
側片7d,7dの間にサイドコア本体8の取付部8bを
納めるとともに、サイドコア本体8の一対の被案内部8
c,8cがアンギュラカム7の一対の案内部7c,7c
に嵌合される。このとき、被案内部8cおよび取付部8
bの一端が傾斜面7eに押圧されて、図18に示すよう
に、ストッパ部12aと被係合部8fの係合が離脱し
て、サイドコア本体8がストッパ部12aを取付部13
内に押し込めた状態で前進する。同時に、固定型1と可
動型2が当接することにより形成される充填部3にサイ
ドコア片4が進入し、この状態で射出成形を行う。
【0031】また、成形品を取り出す際には、図17に
示すように、可動型2を下降させて固定型1から離隔さ
せる。これに伴い、サイドコア本体8の被案内部8cが
アンギュラカム7の案内部7cに逆方向に押圧されて、
サイドコア本体8およびサイドコア片4が充填部2から
後退する。また、サイドコア本体8は、上記した図19
の状態に戻り、後退位置に保持される。この状態で成形
品を取り出す。
【0032】この実施の形態では、サイドコア本体8の
取付部8bがアンギュラカム7の一対の側片7d,7d
の間に嵌合されるので、サイドコア本体8の進退時に案
内になるとともに、アンギュラカム7とサイドコア本体
8の小型化を図ることができ、固定型1と可動型2に設
けた凹部5,6に納めることができる。しかも、アンギ
ュラカム7はそのボルト挿通穴から凹部5,6にボルト
固定できるため、固定型1を成形機から取外すことな
く、アンギュラカム7の着脱作業が容易に行える。ま
た、このように小型化したことに伴い、固定型1と可動
型2の対向面の充填部3の周囲が狭い場合でもセットす
ることができる。
【0033】また、サイドコア片4の基端部が、サイド
コア本体8の段付部8hに係止した状態でねじ穴8dに
螺合したねじ9にて保持されるので、穴8eから突出し
たサイドコア片4の先端部は揺動可能となる。このた
め、成形完了時においてサイドコア片4を後退させると
きにかかる負荷を緩和でき、金型の作動が良好になる。
さらに、サイドコア本体8は、その基板8aの両側縁部
が一対のガイドレール10,11の切欠き段部10b,
11bに納められて円滑にスライドするとともに、ばね
12と被係合部8fの弾性係合によりサイドコア本体8
を一端側すなわち金型にセットした状態における後退位
置に保持できる。このとき、成形時には、サイドコア本
体8の基板8aの側縁部はばね12を押し込めてガイド
レール11の切欠き段部11bを前進し、成形完了時に
は、サイドコア本体8の基板8aの側縁部は切欠き段部
11bを後退して、弾性復帰したばね12と被係合部8
fが係合しサイドコア本体8が後退位置に保持される。
このため、再度成形する際にサイドコア本体8が後退位
置からずれることはなく、円滑に案内部7cと被案内部
8cが嵌合する。また、このばね12をガイドレール1
1bに設けたので構造が簡単になる。
【0034】この発明の第2の実施の形態を図25に基
づいて説明する。図25は可動型2′を示し、サイドコ
ア本体8を取付ける凹部6が3ヵ所に設けられている。
また、図示しないが固定型にもアンギュラカムを取付け
る凹部が3ヵ所に設けられる。これにより、成形品の3
ヵ所にサイドコアブロックで穴を開けることができる。
その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0035】この発明の第3の実施の形態を図26およ
び図27に基づいて説明する。この実施の形態では、サ
イドコア片20およびこれを取付けるサイドコア本体2
1の形状が異なり、四角形等の円形以外の形状の穴を成
形品に開けることができる。この場合、サイドコア片2
0の基端部に位置決め手段を構成する嵌合部20eおよ
びねじ穴20aが設けられる。また、サイドコア本体2
1は取付部21bに一端側から他端側にかけて貫通した
ボルト挿通穴21dが設けられ、取付部21bの他端に
嵌合部20eに嵌合する位置決め手段を構成する被嵌合
部21eが設けられる。そして、嵌合部20eと被嵌合
部21eを嵌合させて相当接し、ボルト挿通穴21dに
一端側からボルト22を挿通して、突出した先端部にサ
イドコア片20のねじ穴20aを螺合して取付ける。こ
の位置決め手段にらり、サイドコア片20の回転および
位置ずれが規制される。その他の構成効果は、第1の実
施の形態と同様である。
【0036】この発明の第4の実施の形態を図28ない
し図31に基づいて説明する。この実施の形態では、ば
ね32およびこれを取付けるガイドレール31の形状が
異なる。ガイドレール31の取付部33は、図28およ
び図29に示すように、切欠き段部31bに連続して一
側縁部に設けられた段差部33aと、この段差部33a
と反対側の他側縁部に設けられた凹形の被係止部33b
とを有する。ばね32は、図30および図31に示すよ
うに、略C形に湾曲した形状で、外側に曲折した一端が
上記段差部33aに納められ切欠き段部31bの位置ま
で突出したストッパ部32aとなり、他端が上記被係止
部33bに係止する係止部32bとなる。この場合、ス
トッパ部32aがサイドコア本体8の基板8aの側面の
後端を押圧するか、または後端近傍に上記と同様の被係
合部(図示せず)を形成して係合する。その他の構成効
果は、第1の実施の形態と同様である。
【0037】また、図32に示すように、ばね23のス
トッパ部23a、係止部23bとなる両端を外側へ曲折
し、ガイドレール24の取付部25の段差部25a、被
係止部25bをばね23の形状に合わせて湾曲させても
よい。この発明の第5の実施の形態を図33ないし図3
6に基づいて説明する。この実施の形態では、可動型
2′の凹部6′を大きくしてアンギュラカム7′を押圧
可能なストッパ35が装着してある。
【0038】ストッパ35は、一角部を面取りした角形
の部材であり、面取りして傾斜した部分が被当接部35
aとなる。また、図34に示すように、アンギュラカム
7′の押圧部7′bに、上記被当接部35aに当接する
ように傾斜した当接部7′gが形成される。また、ガイ
ドレール10′,11′の後端に切欠き部10′c,1
1′cが形成され、これらの切欠き部10′c,11′
cにストッパ35の両端が納められる。
【0039】この実施の形態では、図35に示す成形時
には、アンギュラカム7′の当接部7′gがストッパ3
5の被当接部35aに当接して、サイドコア本体8から
アンギュラカム7′に受ける圧力によってアンギュラカ
ム7が後方向へ変位、変形するのを阻止することができ
る。そして、図36に示すように、可動型2を下降させ
て第1の実施の形態と同様に固定型1から隔離させる。
このとき、ストッパ35の被当接部35aにより、アン
ギュラカム7の当接部7′gが容易に離脱する。その他
の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0040】この発明の第6の実施の形態を図37ない
し図46に基づいて説明する。この実施の形態では、第
1の実施の形態ないし第5の実施の形態において、アン
ギュラカム7のボルト挿通穴7f(図37)および一対
のガイドレール10,11(図45,図46)の取付ボ
ルト挿通孔10a、11aの内面にそれぞれ取外し用雌
ねじ7f′,10a′,11a′を形成している。
【0041】またアンギュラカム7の一対の案内部7c
は、可動型2を固定型1から離型する際に、案内部7c
の先端7c″すなわち図37で下端側で被案内部8cの
付け根8c′側を押圧するように案内部7cの付け根側
に被案内部8cが離間する凹み7c′を形成している。
さらに、アンギュラカム7の一対の側板7dの押圧部7
bと反対側に切欠部7hを有する。実施の形態の切欠部
7hは案内部7cの傾斜とほぼ平行な傾斜に切欠形成し
ている。一方、サイドコア本体8は可動型2を固定型1
に型締めする際に切欠部7hに進入する補強用突部8i
を基板8aより取付部8bの側面に沿って設けている。
実施の形態の補強用突部8iは切欠部7hに略平行な傾
斜に沿って案内部7cの高さの略半分の高さに形成して
いる。ただし、このサイドコア本体8は図43および図
44に示すように、第3の実施の形態(図26)に対応
するもので、ボルト22を挿通するボルト挿通穴21d
および被嵌合部21eを有する。
【0042】また図45および図46に示すように、ガ
イドレール11の中央部に形成した取付部13はコイル
ばねを収納する孔を実施の形態とし、取付部13のサイ
ドコア本体8側の端部13bを小径にし、反対側の端部
に雌ねじ13cを形成している。取付部13内に剛球1
3dを挿入し、剛球13dをコイルばね13eで押圧
し、雌ねじ13cにねじ13fを螺合してコイルばね1
3eの後端を支持している。これにより剛球13dが取
付部13内の小径側の端部13bに係止し、剛球13d
の一部がサイドコア本体8側に突出するようにばね付勢
される。この剛球13dがサイドコア本体8の被係合部
8fに係合してサイドコア本体8を保持することができ
る。
【0043】その他の構成は第1の実施の形態ないし第
5の実施の形態と同様である。この実施の形態によれ
ば、一対のガイドレール10,11を可動型2または固
定型1に取付けるときは取付ボルト挿通孔10a,11
aに挿通できる径の小さい取付ボルト17(図10,図
11)を用い、サイドコア本体8の交換等のためガイド
レール10,11を外すときは取外し用雌ねじ10
a′,11a′に螺合するたとえばリング頭付きボルト
等をねじ込んでそのボルトを引くことにより固定型1ま
たは可動型2に堅く付着したガイドレール10,11を
容易に取り外すことができる。
【0044】また、可動型2を固定型1から離型動作す
るのに伴って、サイドコア本体8の被案内部8cが案内
部7cにより押圧されてサイドコア本体8のサイドコア
片4が後退動作する。このとき、図37に示すように被
案内部8cの付け根8c′側が案内部7cの先端7c″
側に押圧され、凹み7c′では被案内部8cを押圧しな
いため、これとは反対に被案内部8cの先端側が案内部
7cに押圧されてサイドコア本体8がスライドするのと
比較して、サイドコア本体8がスムースに摺動すること
ができ、がたつきやこじりがない。
【0045】さらに、アンギュラカム7を取付けるとき
はボルト挿通穴7fに挿通できる径の小さい取付ボルト
を用い、アンギュラカム7を取り外すときは取外し用雌
ねじ7f′に螺合するたとえばリング頭付きボルト等を
ねじ込んでそのボルトを引くことにより固定型1または
可動型2に堅く付着したアンギュラカム7を容易に取り
外すことができる。
【0046】またサイドコア本体8の補強用突部8iに
より基板8aが補強されるので基板8aの厚さを薄くで
き、そのため案内部7cの案内量を長くできるので、サ
イドコア本体8を大きくすることなくサイドコア本体8
のストロークを大きくでき、サイドコア片4の固定型1
と可動型2の充填部3への突出量を増大することができ
る。
【0047】さらにアンギュラカム7の側板7dに切欠
部7hを形成したため、サイドコア本体8の取付部8b
よりも広幅のサイドコア片4を取付部8bに取付けた場
合、サイドコア本体8の後退動作でサイドコア片4が側
板7dに当たるのを避けることができる利点がある 図47ないし図54は第6の実施の形態の変形例であ
る。図47は図45のガイドレール10,11を広幅に
形成し、かつボルト挿通穴10a,11aも大径に形成
して、サイドコア本体8のガイドを安定にしたものであ
る。
【0048】図48は図43に対応するガイドコア本体
8の幅を大きくし、ガイドコア片(図示せず)を嵌合す
る被嵌合部21eの寸法も大きくし、幅の広いガイドコ
ア片(図示せず)を取付けることができるようにしたも
のである。図49および図50は、第1の実施の形態の
図7および図8のガイドコア本体8に対応するもので、
穴8eに挿通されたガイドコア片(図示せず)の回転を
規制する回り止め手段である頭なしねじ40を螺着する
ねじ孔8jを形成している。ガイドコア片の回転止めを
より確実にするためにはねじ40の先端が当接する部位
を平面に削り、D形断面にしておくのが効果的である。
【0049】図51はサイドコア本体8に複数のサイド
コア片を取付けるためのボルト挿通穴21dを設けた例
である。21fは4個の位置決め手段である凹部であ
り、サイドコア片に凹部に係止する凸部を設けている。
凹溝である。図52はボルト挿通穴21dの位置が異な
る例である。図53および図54は、第6の実施の形態
およびその変形例のサイドコア本体8のボルト挿通穴2
1dおよび被嵌合部21e(図43,図48)、変形例
の穴8e(図50),変形例のボルト挿通穴21dおよ
び凹部21f(図52)を省略した例である。これは、
成形品の形状によってサイドコア本体8の穴8e等の大
きさが異なるため、サイドコア本体8を使用するユーザ
が、サイドコア本体8にサイドコア片4を取付ける際に
サイドコア片取付用の取付部8bに穴加工することを考
慮したものである。第1の実施の形態ないし第5の実施
の形態のサイドコア本体8のボルト挿通穴21dや穴8
eを省略した例もある。
【0050】なお、この発明において、固定型1を可動
させて可動型2を固定する構成にしてもよく、アンギュ
ラカム7は固定型1および可動型2の凹部5,6の一方
に設けられ、サイドコア本体8は凹部5,6の他方に設
けられればよい。また案内部7cの角度A,B(図4)
は、アンギュラカム7とサイドコア本体8がスライドで
きる角度であればよい。
【0051】また、サイドコア本体8に被係合部8fを
設けずに、ばね12の弾性やコイルばねに支持された剛
球だけでサイドコア本体8を後退位置に保持するように
してもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の成形金型によれば、成形
時にはアンギュラカムの一対の案内部にサイドコア本体
の一対の被案内部が押圧されてサイドコア本体は前進し
てサイドコアブロックが充填部に進入し、成形完了時に
サイドコア本体がアンギュラカムから離れると、サイド
コア本体の被案内部は逆方向に押圧されてサイドコア本
体およびサイドコアブロックは後退する。このとき、サ
イドコア本体の取付部がアンギュラカムの一対の側片の
間にスライド嵌合されているので、サイドコア本体の進
退時に側板が案内になるとともに、アンギュラカムとサ
イドコア本体の小型化を図ることができ、固定型と可動
型に設けた凹部に納めることができる。しかも、アンギ
ュラカムはそのボルト挿通穴から固定型または可動型の
凹部にボルト固定できるため、型を成形機から取外すこ
となく、アンギュラカムの着脱作業が容易に行える。ま
た、このように小型化したことに伴い、固定型と可動型
の対向面の充填部の周囲が狭い場合でもセットすること
ができる。
【0053】請求項2記載の成形金型の部品によれば、
請求項1と同様に、一対の案内部と一対の被案内部の嵌
合状態においてサイドコア本体の取付部がアンギュラカ
ムの一対の側片の間に嵌合されるので、サイドコア本体
の進退時に案内になるとともに、アンギュラカムとサイ
ドコア本体の小型化を図ることができる。また、成形時
にはアンギュラカムの押圧部の傾斜面にサイドコア本体
の被案内部および取付部の一端が押圧されて、サイドコ
ア本体が円滑にスライドする。
【0054】請求項3記載の成形金型の部品によれば、
請求項2において、前記取付部が、一端側からねじ穴が
設けられるとともに段付部を介して前記ねじ穴より小径
で他端側に開口した穴が連設され、サイドコア片は、基
端部が前記段付部に係止した状態で前記ねじ穴に螺合し
たねじにて保持され先端部が前記穴から突出しているた
め、請求項2の効果のほか、サイドコア片の基端部が、
サイドコア本体の段付部に係止した状態でねじ穴に螺合
したねじにて保持されるので、穴から突出したサイドコ
ア片の先端部は揺動可能となる。このため、成形完了時
においてサイドコア片を後退させるときにかかる負荷を
緩和できる。
【0055】請求項4記載の成形金型の部品によれば、
請求項3において、前記サイドコア片を回り止めする回
り止め手段を前記サイドコア本体に有するため、請求項
3の効果のほか、成形時にサイドコア片が回転するのを
防止できるので、サイドコア片の先端傾斜面を抜きテー
パに平行に保持することができる。請求項5記載の成形
金型の部品によれば、請求項2において、前記取付部
が、一端側から他端側にかけてボルト挿通穴が設けら
れ、サイドコア片は、前記取付部の他端に当接した基端
部にねじ穴が設けられ、前記ボルト挿通穴に一端側から
挿通したボルトの先端部に前記ねじ穴が螺合して取付け
られているため、請求項2の効果のほか、サイドコア片
をボルトでサイドコア本体に連結するため強固に固定で
きる。また、サイドコア本体の取付部にはボルト挿通穴
が設けられるだけなので、容易に製造できる。
【0056】請求項6記載の成形金型の部品によれば、
請求項5において、前記サイドコア片の回転および位置
ずれを規制する位置決め手段を前記サイドコア片と前記
取付部との当接面に形成したため、請求項5の効果のほ
か、サイドコア片が取付部に対して回転することが規制
され、位置ずれが規制される。請求項7記載の成形金型
の部品によれば、請求項2において、前記サイドコア本
体の前記基板の両側縁部をスライド自在に納める切欠き
段部が形成された一対のガイドレールを備え、これらの
ガイドレールの少なくとも一方に、前記切欠き段部に出
没自在に突出して前記サイドコア本体を一端側に保持可
能なばねを取付けたため、請求項2の効果のほか、サイ
ドコア本体は、その基板の両側縁部が一対のガイドレー
ルの切欠き段部に納められて円滑にスライドするととも
に、ばねによりサイドコア本体を一端側すなわち金型に
セットした状態における後退位置に保持できる。このと
き、成形時には、サイドコア本体の基板の側縁部はばね
を押し込めてガイドレールの切欠き段部を前進し、成形
完了時には、サイドコア本体の基板の側縁部は切欠き段
部を後退して、ばねの弾性力によりサイドコア本体が後
退位置に保持される。このため、再度成形する際にサイ
ドコア本体が後退位置からずれることはなく、円滑に案
内部と被案内部が嵌合する。また、このばねをガイドレ
ールに設けたので構造が簡単になる。
【0057】請求項8記載の成形金型の部品によれば、
請求項7において、前記一対のガイドレールは取付ボル
ト挿通孔を有し、かつこの取付ボルト挿通孔の内面に取
外し用めねじが形成されているため、請求項7の効果の
ほか、一対のガイドレールを可動型または固定型に取付
けるときは取付ボルト挿通孔に挿通できる径の小さい取
付ボルトを用い、サイドコア本体の交換等のためガイド
レールを外すときは取外し用雌ねじに螺合するボルトを
ねじ込んでボルトを引くことにより固定型または可動型
に堅く付着したガイドレールを容易に取り外すことがで
きる。
【0058】請求項9記載の成形金型の部品によれば、
請求項2において、前記アンギュラカムの前記一対の案
内部が、前記可動型を前記固定型から離型する際に前記
案内部の先端のみで前記被案内部の付け根側を押圧する
ように前記案内部の付け根側を凹ませているため、請求
項2の効果のほか、可動型を固定型から離型動作するの
に伴って、サイドコア本体の被案内部が案内部により押
圧されてサイドコア本体のサイドコア片が後退動作す
る。このとき、被案内部の付け根側が案内部の先端側に
押圧されるため、被案内部の先端側が案内部に押圧され
てサイドコア本体がスライドするのと比較して、サイド
コア本体がスムースに摺動することができ、がたつきや
こじりがない。
【0059】請求項10記載の成形金型の部品によれ
ば、請求項2において、前記アンギュラカムの前記ボル
ト挿通穴が、その内面に取外し用雌ねじを形成している
ため、請求項2の効果のほか、アンギュラカムを取付け
るときはボルト挿通穴に挿通できる径の小さい取付ボル
トを用い、アンギュラカムを取り外すときは取外し用雌
ねじに螺合するボルトをねじ込んでボルトを引くことに
より固定型または可動型に堅く付着したアンギュラカム
を容易に取り外すことができる。
【0060】請求項11記載の成形金型の部品によれ
ば、請求項2において、前記アンギュラカムの前記一対
の側板の前記押圧部と反対側に切欠部を有し、前記サイ
ドコア本体は前記可動型を前記固定型に型締めする際に
前記切欠部に進入する補強用突部を前記基板より前記取
付部の側面に沿って設けたため、請求項2の効果のほ
か、補強用突部により基板が補強されるので基板の厚さ
を薄くでき、そのため案内部の案内量を長くできるの
で、サイドコア本体を大きくすることなくサイドコア本
体のストロークを大きくでき、サイドコア片の固定型と
可動型の充填部への突出量を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の成形金型の要部
断面正面図である。
【図2】アンギュラカムの斜視図である。
【図3】サイドコアの斜視図である。
【図4】アンギュラカムの断面正面図である。
【図5】アンギュラカムの底面図である。
【図6】アンギュラカムの左側面図である。
【図7】サイドコア本体の正面図である。
【図8】サイドコア本体の平面図である。
【図9】サイドコア本体の右側面図である。
【図10】一方のガイドレールの斜視図である。
【図11】他方のガイドレールの斜視図である。
【図12】他方のガイドレールの底面から見た斜視図で
ある。
【図13】ばねの斜視図である。
【図14】ガイドレールの取付状態の平面図である。
【図15】ガイドレールの取付状態の断面側面図であ
る。
【図16】成形時の動作説明図である。
【図17】成形完了時の動作説明図である。
【図18】成形時のばねの動作説明図である。
【図19】成形完了時のばねの動作説明図である。
【図20】固定型の底面図である。
【図21】図20の断面正面図である。
【図22】可動型の平面図である。
【図23】図22の断面正面図である。
【図24】成形金型の断面正面図である。
【図25】第2の実施の形態の説明図である。
【図26】第3の実施の形態のサイドコアの分解斜視図
である。
【図27】その取付状態の正面図である。
【図28】第4の実施の形態の他方のガイドレールの底
面図である。
【図29】図28の左側面図である。
【図30】第4の実施の形態のばねの正面図である。
【図31】ばねの取付状態の説明図である。
【図32】第4の実施の形態の変形例の説明図である。
【図33】第5の実施の形態の一部省略分解斜視図であ
る。
【図34】第5の実施の形態の要部説明図である。
【図35】第5の実施の形態の成形時の動作説明図であ
る。
【図36】第5の実施の形態の成形完了時の動作説明図
である。
【図37】第6の実施の形態のアンギュラカムとサイド
コア本体の成形時の正面図である。
【図38】そのアンギュラカムの正面図である。
【図39】そのアンギュラカムの底面図である。
【図40】図38の左側面図である。
【図41】アンギュラカムの部分拡大図である。
【図42】サイドコア本体の正面図である。
【図43】サイドコア本体の側面図である。
【図44】そのサイドコア本体の断面図である。
【図45】ガイドレールの平面図である。
【図46】そのガイドレールの正面図である。
【図47】図45の変形例のガイドレールの平面図であ
る。
【図48】図43の変形例の側面図である。
【図49】サイドコア本体の変形例の断面図である。
【図50】そのサイドコア本体の側面図である。
【図51】サイドコア本体の他の実施の形態を示し、
(a)は断面図、(b)は側面図である。
【図52】図51のサイドコア本体の変形例の側面図で
ある。
【図53】図43等のサイドコア本体の変形例の側面図
である。
【図54】そのサイドコア本体の平面図である。
【図55】従来例の固定型の底面図である。
【図56】図37の断面正面図である。
【図57】従来例の可動型の平面図である。
【図58】図39の断面正面図である。
【図59】従来例の成形時の動作説明図である。
【図60】その成形完了時の動作説明図である。
【図61】従来例の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 固定型 2 可動型 3 充填部 4 サイドコア片 5,6 凹部 7 アンギュラカム 7a 固定部 7b 押圧部 7c 案内部 7c′凹み 7d 側片 7f′取外し用雌ねじ 7h 切欠部 8 サイドコア本体 8a 基板 8b 取付部 8c 被案内部 8d ねじ穴 8e 穴 8f 被係合部 8i 補強用突部 10,11 ガイドレール 10a,11a ボルト挿通穴 10a′,11a′取外し用雌ねじ 10b,11b 切欠き段部 12 ばね 16 ボルト 19 回り止め手段であるノックピン 20e 位置決め手段である嵌合部 21e 位置決め手段である被嵌合部 21f 位置決め手段である凹部 40 回り止め手段であるねじ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と可動型との間に樹脂成形品の充
    填部が形成され、前記固定型と前記可動型の対向面の前
    記充填部の周囲に凹部をそれぞれ設け、前記充填部内を
    前記可動型の移動方向に対して交差するサイドコア片を
    先端部に有するサイドコアブロックを前記凹部に配設し
    た成形金型であって、 前記サイドコアブロックは、アンギュラカムとサイドコ
    ア本体とを備え、 前記アンギュラカムは、溝形となるように一対の側片が
    設けられた固定部にボルト挿通穴が設けられ、開口側が
    前記サイドコア片から離れるように傾斜した凹形の一対
    の案内部を前記一対の側片に設けたものであり、 前記サイドコア本体は、前記サイドコア片の基端部を取
    付けた取付部が、前記一対の側片の間にスライド嵌合可
    能に基板に突設されるとともに、前記可動型が前記固定
    型に型締めされる際に前記サイドコア片を前記充填部に
    進入し、かつ前記可動型が前記固定型から離型する際に
    前記サイドコア片が前記充填部から後退するように、前
    記サイドコア片側へ傾斜して前記一対の案内部に嵌合し
    た凸形の一対の被案内部が、前記取付部の前記サイドコ
    ア片と反対側の端部の両側に設けられたものであり、 前記固定型および前記可動型の凹部のいずれか一方に、
    前記アンギュラカムを嵌合して前記ボルト挿通穴からボ
    ルトで固定し、他方に前記サイドコア本体をスライド自
    在に取付けたことを特徴とする成形金型。
  2. 【請求項2】 溝形となるように一対の側片が設けられ
    た固定部にボルト挿通穴が設けられ、前記固定部の一端
    に押圧部が突設されるとともに前記固定部の内面と鈍角
    になるように前記押圧部の内面を傾斜させて傾斜面と
    し、この傾斜面に沿って傾斜した凹形の一対の案内部が
    前記一対の側片に形成されたアンギュラカムと、 前記一対の側片の間にスライド自在に嵌合され一端側の
    端面を前記傾斜面と略同勾配としたサイドコア片取付用
    の取付部が基板に突設され、前記アンギュラカムの一対
    の案内部に嵌合した凸形の一対の被案内部が前記取付部
    の一端の両側に設けられ、かつ前記基板の両側縁部が前
    記アンギュラカムからはみ出してスライド自在に取付け
    可能なサイドコア本体とを備えた成形金型の部品。
  3. 【請求項3】 前記取付部は、一端側からねじ穴が設け
    られるとともに段付部を介して前記ねじ穴より小径で他
    端側に開口した穴が連設され、 サイドコア片は、基端部が前記段付部に係止した状態で
    前記ねじ穴に螺合したねじにて保持され先端部が前記穴
    から突出している請求項2記載の成形金型の部品。
  4. 【請求項4】 前記サイドコア片を回り止めする回り止
    め手段を前記サイドコア本体に有する請求項3記載の成
    形金型の部品。
  5. 【請求項5】 前記取付部は、一端側から他端側にかけ
    てボルト挿通穴が設けられ、 サイドコア片は、前記取付部の他端に当接した基端部に
    ねじ穴が設けられ、前記ボルト挿通穴に一端側から挿通
    したボルトの先端部に前記ねじ穴が螺合して取付けられ
    ている請求項2記載の成形金型の部品。
  6. 【請求項6】 前記サイドコア片の回転および位置ずれ
    を規制する位置決め手段を前記サイドコア片と前記取付
    部との当接面に形成した請求項5記載の成形金型の部
    品。
  7. 【請求項7】 前記サイドコア本体の前記基板の両側縁
    部をスライド自在に納める切欠き段部が形成された一対
    のガイドレールを備え、これらのガイドレールの少なく
    とも一方に、前記切欠き段部に出没自在に突出して前記
    サイドコア本体を一端側に保持可能なばねを取付けた請
    求項2記載の成形金型の部品。
  8. 【請求項8】 前記一対のガイドレールは取付ボルト挿
    通孔を有し、かつこの取付ボルト挿通孔の内面に取外し
    用雌ねじが形成されている請求項7記載の成形金型の部
    品。
  9. 【請求項9】 前記アンギュラカムの前記一対の案内部
    は、前記可動型を前記固定型から離型する際に、前記案
    内部の先端側で前記被案内部の付け根側を押圧するよう
    に前記案内部の付け根側を凹ませている請求項2記載の
    成形金型の部品。
  10. 【請求項10】 前記アンギュラカムの前記ボルト挿通
    穴は、その内面に取外し用雌ねじが形成されている請求
    項2記載の成形金型の部品。
  11. 【請求項11】 前記アンギュラカムの前記一対の側板
    の前記押圧部と反対側に切欠部を有し、前記サイドコア
    本体は前記可動型を前記固定型に型締めする際に前記切
    欠部に進入する補強用突部を前記基板より前記取付部の
    側面に沿って設けた請求項2記載の成形金型の部品。
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