JP2793792B2 - 折畳み装置 - Google Patents

折畳み装置

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JP2793792B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨てパンツの
ように比較的硬く形成された硬質部と柔軟なシート部か
らなる使い捨てパンツの折畳み装置に関し、詳細には上
記シート部を送給方向前側に位置させた状態で送給され
る使い捨てパンツの硬質部が重ねられた状態になる様
に、硬質部の外側にシート部を折り返すことのできる折
畳み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、硬質部と柔軟なシート部からなる
物品の代表として、使い捨てパンツを例として挙げて説
明する。なお使い捨てパンツにおいては、吸収体が存在
する部分が硬質部であり、吸収体の存在していないパン
ツの両側部が柔軟なシート部に相当する。
【0003】一般的な使い捨てパンツPは、図4に示す
様に、バックシート5、トップシート8およびこれらの
間に装填される吸収体9がその主たる構成部品であり、
前部Fと後部Bが折り重ねられた状態で、両耳部S,S
の端縁部の接合線7、7によって接合されてパンツ形に
形成されている。パンツの外側に位置するバックシート
5は、通常、少なくとも不透液性シート(プラスチック
フィルム)が不織布等に積層された複数枚のシートが用
いられ、尿や便等が外部へ漏れ出ない様に構成されてい
る。またパンツ内側に位置する(肌当接側)トップシー
ト8は、尿等の液体を吸収体9へ速やかに導くために、
不織布等の透液性シートが用いられる。トップシート8
の左右側部には脚部開口A2 からの尿漏れをより確実に
防止する目的で、一対の立上がりギャザー(図示せず)
が配設されることもある。
【0004】吸収体9は、パルプ繊維、高吸水性樹脂お
よび熱可塑性樹脂(繊維状、粉末状等)等が適宜混合さ
れて使用されるが、矩形もしくは略砂時計形状に形成し
た後加熱処理し、熱可塑性樹脂を一旦溶融させることに
よって吸収体9の保形性を高めている。加熱処理後の吸
収体9は、比較的硬くかつ薄肉に形成され、着用者の運
動によって吸収体の破損を防ぐと共に、パンツが嵩高く
なるのを防ぐ効果を有する。
【0005】バックシート5(トップシート8でもよ
い)のウエスト部開口A1 と脚部開口A2 、A2 の周縁
には、伸長状態の弾性体6a、6c(複数本の弾性糸や
弾性帯等)が添設され、パンツを肌へ密着させるための
ギャザーが形成される。ウエスト部開口用弾性体6aの
下部には、これと平行に弾性体6bが伸長状態で添設さ
れ、着用者の胴回りへの密着性をより高める構成となっ
ている。
【0006】この使い捨てパンツPを複数枚重ねて包装
する場合、図4に示す略五角形状のまま包装袋に収納す
ると大きな包装袋が必要となって資材の無駄である。ま
た、包装袋の断面形状がいびつになるため、袋が直立せ
ずに、ハンドリングが不便になるという問題も生じる。
【0007】そこで図5に示した様に、使い捨てパンツ
Pの一方の耳部S1 を、吸収体9が存在して耳部より硬
く形成されているパンツの中央部(以下硬質部)の外側
へ、折り返して収納する方法が考えられる。もう一方の
耳部については、そのままにしておく方法や、この耳部
Sも硬質部の外側へ折り返す方法、あるいは耳部Sを、
パンツの腹側(前部)Fと背側(後部)Bの間へ折り込
む方法等が考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】使い捨てパンツPの耳
部Sの少なくとも一方を図5の様に折り畳むには、例え
ば使い捨てパンツPが図4の上下方向へ連続的に送給さ
れる場合、この送給軌跡の側部に折り返しガイドを固定
的に配設してパンツPの耳部をこのガイド面に沿わせる
ことによって、柔軟な耳部Sをパンツ中央の硬質部の外
側へ折り重ねることが可能である。
【0009】しかし、使い捨てパンツPには幅方向に弾
性体6aや6bを添設する必要があるため、一般的に
は、パンツを横方向(図4の左右方向)に並べた状態で
製造され、耳部Sの一方が送給ラインの前側に位置する
様にして送給されている。従って、耳部を折り返すため
の固定ガイドを使用するには、弾性体6aや6bが付設
された後の使い捨てパンツを90度方向転換しなければ
ならず、方向転換工程のための装置が必要になると共
に、ラインスピードがこの方向転換工程のために低下す
るといった問題があった。
【0010】そこで本発明は、柔軟なシート部(耳部
S)が送給方向前側に位置する様に送給される物品につ
いて、方向転換を行うことなく、高速で送給させなが
ら、上記シート部を物品の硬質部の外側に折り返すこと
のできる折畳み装置を提供することを課題とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の折畳み装置は、
バックシートおよびトップシートの間に吸収体が装填さ
れてなる使い捨てパンツを送給させながら折り畳むに当
たり、バックシートとトップシートからなる使い捨てパ
ンツの左右の耳部に相当する柔軟なシート部が、使い捨
てパンツにおける吸収体の位置する中央部であり前記シ
ート部より若干硬い硬質部に重なる様に折り返すための
折畳み装置であって、上記使い捨てパンツの一方のシー
ト部を送給方向前側に位置させて送給する搬送ベルトが
設けられ、上記使い捨てパンツの送給出口部分に、一対
の搬送部材が対向して設けられ、該搬送部材同士の間に
は上記使い捨てパンツを通す通過間隙が形成され、上記
送給出口と一方の搬送部材との間には、シート部を変位
して収容できる空隙が形成され、さらに上記空隙を臨む
位置には高圧ガス噴射管が設けられ、該高圧ガス噴射管
には、使い捨てパンツの送給方向と交差する方向からシ
ート部へ向けて高圧ガスを吹き付けててシート部を空隙
内へ変位させることのできる噴射ノズルが形成されてい
るところに要旨を有するものである。
【0012】送給出口との間に空隙を形成する様に配設
される一方の搬送部材の外側に、該搬送部材の一部を覆
うガイドプレートが、上記空隙を挿通するように設けら
れている構成、さらに、搬送部材はコンベアベルトによ
って構成され、これらコンベアベルト同士が対面する部
分は互いに平行に配設され、これらの部分が同方向に移
動する構成は、いずれも本発明の好ましい実施態様であ
る。
【0013】また本発明の装置において、高圧ガス噴射
管から噴射される高圧ガスが、シート部の通過を感知す
る検知手段を介して間欠的に吐出される構成、あるいは
高圧ガス噴射管から噴射される高圧ガスが硬質部を変位
させることのない噴出圧力に設定され、常時吐出される
構成、いずれかの採用が推奨される。
【0014】なお、本発明の装置には、吸収体の位置す
る硬質部と、パンツの左右に形成されるバックシートと
トップシートからなる柔軟なシート部(耳部)を有する
使い捨てパンツを適用することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の装置に適用される物品
は、柔軟なシート部と、該シート部より若干硬い硬質部
からなる物品であれば特に限定されるものではなく、た
とえば物品の中央部に吸収体が配置され、その左右にバ
ックシートやトップシートで形成される耳部が位置して
いる使い捨てパンツや使い捨てオムツなどが代表例とし
て挙げられる。また、中央に比較的硬い吸収体を配置
し、その左右に下着取付け用のウイング部を形成したナ
プキン等の吸収性物品も、本発明装置を用いて折り畳む
ことができる。すなわち本発明の折畳み装置は、パンツ
やオムツにおける耳部や、前記ナプキンにおけるウイン
グ部等の柔軟なシート部を物品の送給方向前側に位置さ
せて連続送給するに当たり、このシート部を、吸収体が
位置する硬質部の外側(下側)へ重ねる様に折り畳むも
のである。
【0016】本発明装置は、一対の搬送部材と高圧ガス
噴射管を主たる構成要素とする。一対の搬送部材のうち
の一方は、物品の送給出口との間に空隙を形成して配置
される。搬送部材は、コンベアベルトあるいはドラムと
して構成され、送給出口である搬送用コンベアベルトや
搬送用ドラムとの間に、柔軟なシート部が変位して一時
滞留することのできる空隙が形成される。一対の搬送部
材は2つのコンベアベルトの組合せ、2つの回転ドラム
の組合せ、あるいはコンベアベルトと回転ドラムの組合
せのいずれであっても良い。一対の搬送部材の間には、
シート部が折り返された後の物品が通過可能な間隙が形
成されており、搬送部材の移動作用によって高速で物品
が送給移動する様に構成される。
【0017】本発明装置は、前記空隙を臨む位置、すな
わち空隙に対向する様に高圧ガス噴射管を配設し、空隙
と高圧ガス噴射管の間を通過する物品のシート部へ向け
て高圧ガスを吹き付ける構造とする。この高圧ガスは最
も入手し易い圧縮空気を利用することが経済的である
が、その他高圧の二酸化炭素ガスや窒素ガスなどを用い
ても構わない。高圧ガス噴射管から吐出される高圧ガス
は、送給される物品のシート部(送給方向前側に位置す
る)の送給軌跡に交差する方向から吹き付けられ、この
高圧ガスの吹き付けによって変形したシート部が、前記
空隙内へ位置することとなる。高圧ガス噴射管には噴射
ノズルを形成し、この噴射ノズルの開口が前記空隙を臨
む様に配設されているので、物品のシート部が空隙上を
通過するときに、シート部と交差する方向から高圧ガス
を吹き付けることによって、シート部が変位する。
【0018】上記噴射ノズルはスリット状、細孔状等い
ずれであっても良く、ノズルのスリットまたは細孔が、
物品のシート部の送給方向に交差する方向の全長に相当
する長さにわたって配設されていればよい。
【0019】本発明の折畳み装置においては、物品の送
給方向前側に位置するシート部へ高圧ガス噴射管から高
圧ガスを吹き付けることによってシート部を空隙内へ変
位させ、同時に物品は送給出口から排出されて移動して
いるので、シート部が物品の中央の硬質部へ折り返され
ながら搬送部材同士の間に形成された通過間隙へ送り込
まれる。すなわち、物品の硬質部は高圧ガスが噴射され
ても変位することなく、送給出口における移動方向に連
続した搬送部材の間の通過間隙へ導入される。このとき
空隙内において高圧ガスによって変位したシート部は、
物品硬質部の移動によって硬質部の下側へ折り込む様に
重ねられるので、この状態で搬送部材間を通過すればこ
の物品を折畳み状態のまま押圧でき、シート部の折畳み
状態は簡単に元には戻らない。
【0020】本発明装置においては、空隙を形成する様
に配設される一方の搬送部材の外側にこの搬送部材の一
部を覆うガイドプレートを設けて、空隙内へ変位された
シート部が搬送部材に直接触れない構成を採用してもよ
い(請求項2の構成)。シート部が搬送部材の回動によ
って折り返されずに通過間隙に導入されることがなくな
り、シート部は確実に硬質部に折り重ねられる。ガイド
プレートは搬送部材であるコンベアベルトまたは回転ド
ラムの幅方向に沿って設けられ、その断面形状は搬送部
材の周面一部に沿って湾曲した形状のもの、あるいは上
部のみ屈曲した逆J字形状等任意の形状に形成すればよ
い。
【0021】請求項3に示す本発明装置は搬送部材を一
対のコンベアベルトで構成するものを示し、通過間隙を
挟んでこれらのコンベアベルトは平行に配設され、通過
間隙を通過する折り畳まれた物品のシート部が戻って変
形しない様に構成されている。なお送給方向に向かって
漸次間隙の幅が小さくなる構成であっても、同様の効果
が得られる。さらに物品を変形させることなく通過間隙
内を移動させるため、コンベアベルトは通過間隙を挟ん
で同方向に移動することとする。これらのコンベアベル
トを同速度で移動させて、挟持される物品の変形を防止
することが好ましい。
【0022】また請求項4の構成は、物品のシート部が
空隙の上部に到達したことを感知するセンサ(光式、電
磁式、リミットスイッチ式センサなど)を検知手段とし
て設け、これを物品の通過軌跡の近傍に配置したもので
ある。高圧ガス噴射管と高圧ガス源の間に、制御部の信
号によって開閉する自動開閉弁を設け、上記センサの信
号を制御部において検知して、所定の時間自動開閉弁を
開放することによって、必要な時間だけ所定圧力の高圧
ガスを高圧ガス噴射管から吐出する。この構成により、
シート部が所定位置に存在していないときに高圧ガスを
噴出して浪費するのを防止できると共に、硬質部も変位
させてしまう様な高圧のガスが噴射されても不都合が起
らなくなる。従って、硬質部と柔軟なシート部の硬さの
差が小さく、シート部を空隙に変位させる時期および時
間を注意深く選定する必要がある物品に対しては、有用
な構成である。
【0023】さらに請求項5の構成は、高圧ガス噴出管
から常時高圧ガスを噴出し続けるものであり、物品の硬
質部がシート部に比べてかなり硬く、かつシート部が低
いガス圧力で容易に変位し得る物品の場合に適してい
る。硬質部が変位しない程度の低い噴射圧力で常時ガス
の噴出を行うことによって、シート部だけが選択的に空
隙内へ曲げられて折畳みが行われる。この構成であれば
制御部やセンサなどの装置は一切不要であり、簡単な構
造とすることができるので、物品の仕様に応じて、請求
項4の構成あるいは請求項5の構成を選択することが推
奨される。
【0024】
【実施例】図1は本発明装置の実施例を示す側面説明図
であり、図4に示す使い捨てパンツPの一方の耳部Sを
図5に示す様に折畳むための装置例である。図1におい
て使い捨てパンツPは、上下に配設された搬送コンベア
2A、2Bの間に形成された送給通路T1 を通って送給
出口であるガイドロール21、22の間を移動する。ま
たこの送給出口に対面して上下一対の搬送部材であるコ
ンベアベルト3A、3Bが張設されている。コンベアベ
ルト3A、3Bは、それぞれガイドロール31、32に
張設され、これらの間に通過間隙T2 を形成して黒矢印
の方向(同方向)に連続移動している。通過間隙T2
は、使い捨てパンツPの厚さと略同等かもしくは若干狭
く形成され、コンベアベルトの走行速度は、送給出口に
おけるパンツの送給速度と同じ速度で走行されることが
好ましい。
【0025】ガイドロール31と送給出口側のガイドロ
ール21との間には、空隙Gが形成され、この空隙Gの
幅は、パンツの耳部Sが変位して一時的に滞留できる程
度に形成される。またこの空隙Gの上部には、この空隙
Gを臨む位置に高圧ガス噴射管10が、ガイドロール2
1、31の軸方向(コンベアベルト3A、3Bの幅方
向、図1の紙面貫通方向)に沿って配設される。この高
圧ガス噴射管10にはその長手方向(ガイドロールの軸
方向と同一方向)に複数個の噴射ノズル11が線状に配
列され、前記空隙Gに向けて高圧ガスを噴射するように
構成されている。すなわち高圧ガス噴射管10から吐出
される高圧ガスは、黒破線矢印で示すように使い捨てパ
ンツPの送給方向(一点鎖線矢印)に対して交差する方
向から作用する。このとき、高圧ガスとパンツPの交差
角を90°前後とし、使い捨てパンツの耳部(シート
部)Sが確実に変形できるように作用させることが推奨
される。
【0026】なお上記空隙Gには、断面形状が逆J字形
状のガイドプレート30(破線で示す)を設け、ガイド
ロール31に張設されたコンベアベルト3Aの一部をこ
のガイドプレート30で覆ってもよい。ガイドプレート
31の存在は、高圧ガスによって空隙G内へ変位された
耳部Sが、直接コンベアベルト3Aに触れるのを防ぎ、
使い捨てパンツPの中央部が通過間隙T2 に進入する前
に、耳部Sが先に通過間隙T2 に入ってしまうのを防止
する。この構成によれば、耳部Sの折畳みは一層確実に
行われることとなる。
【0027】また図1において、高圧ガス噴射管10は
自動開閉弁41を介して高圧ガス供給源40に接続さ
れ、自動開閉弁41が制御部42に接続されると共に、
制御部42には感知センサ43が接続されている。この
感知センサ43としては、公知の光電式センサ、電磁式
センサ、リミットスイッチなどが使用可能であり、使い
捨てパンツPの送給軌跡の近傍に配設される。感知セン
サ43によって使い捨てパンツPの耳部Sの有無を検知
し、存在を検知したときに制御部42から自動開閉弁4
1の開放信号が送られ、高圧ガス供給源40から高圧ガ
ス噴射管10へ高圧ガスが供給され、噴射ノズル11か
ら吐出される構成である。この高圧ガスは入手し易い圧
縮空気を用いることが好ましい。
【0028】図2の(a)から(d)によって、上記装
置による使い捨てパンツPの耳部S 1 の折畳み順序を説
明する。なお他方の耳部S2 (送給方向後ろ側)は予め
パンツの腹側と背側の間に折り畳まれていることとす
る。まず(a)において、使い捨てパンツPは送給出口
に向けて搬送コンベア2A、2Bの間(送給通路T1
を移送される。そしてパンツPの耳部S1 が空隙Gの上
へ進入した時点で、(b)に示した様に、高圧ガス噴出
管10から耳部S1 へ向けて高圧ガスを吹き付け(破線
矢印で示す)、耳部S1 を空隙Gの内部へ変位させる。
高圧ガスの噴出は耳部S1 の変位が終了するまで、ある
いは使い捨てパンツPの硬質部(斜線で示す)がコンベ
アベルト3A、3Bに達するまで行われた後、停止され
る。高圧ガスの噴射は使い捨てパンツの送給間隔に同期
して間欠的に行われる。
【0029】この噴出作動が行われている間も搬送コン
ベア2A,2Bは連続的に走行されており、従って使い
捨てパンツPは、ガイドロール21、22によって形成
される送給出口から送り出されて、(c)に示す様に送
給通路T1 から通過間隙T2へと送り込まれる。
【0030】このとき上記空隙Gに変位されていた耳部
1 は、使い捨てパンツPの下側へ引き込まれるので、
使い捨てパンツPの硬質部外面に重ねられて折り畳まれ
る。使い捨てパンツPの移動はさらに続き、(d)に示
した様にコンベアベルト3A、3Bの間に形成された通
過間隙T2 を通り、耳部S1 の折り畳み部分をプレスし
て形付けが行われ、耳部S1 の折り畳み部分が容易に戻
り変形しないように加工される。
【0031】図3(斜視説明図)は、図1または図2の
実施例のコンベアベルト3A、3Bに替えて、搬送部材
として回転駆動ドラム38、39を配設した実施例であ
る。これら回転駆動ドラム38、39は同速度(若干の
速度差は許容される)で逆方向に回転駆動され、これら
ドラム38、39の間に通過間隙T2 が形成されると共
に、ガイドロール21と一方の回転駆動ドラム38の間
には空隙Gが形成される。またこの空隙Gの上部には高
圧ガス噴射管10が配設されている。搬送コンベア2
A、2Bの間に、一方方向に回転駆動される折畳みガイ
ド12を設けることにより、使い捨てパンツPの後側
(白抜き矢印で示す送給方向に対して)の耳部S2 をパ
ンツの腹側と背側の間へ収納する様に折り畳むことがで
きる。
【0032】図3の実施例では、高圧ガス噴射管10か
ら高圧ガスを常時吐出する構造とし、図1に示した制御
装置を配設していない。高圧ガス噴射管10からの噴射
ガス圧力を、使い捨てパンツPにおける吸収体が位置す
る硬質部を変位させない程度の値に設定しておけば、硬
質部が空隙G側へ変位して使い捨てパンツ全体の送給方
向が変わってしまうのを防ぐことができるので、制御装
置が必要なくなるのである。また回転駆動ドラム38、
39の下手側には、他の搬送ドラムを設けて折り返した
耳部S1 の戻り変形を防止することが好ましい。
【0033】
【発明の効果】本発明の物品の折畳み装置、特に請求項
1に記載の構成によって、柔軟なシート部を送給方向の
前側に位置させて送給される物品において、このシート
部を確実に物品の硬質部外側へ折り返して折畳むことが
できる様になった。従って使い捨てパンツを始めとする
耳部(シート部)を横に並べる様に横方向に連続して製
造される物品について、物品の送給方向を90°転換さ
せるための工程を加えることなく、速い生産速度で耳部
の折畳みができる。またこの折畳み装置は、大きな構成
部品を必要としていないので、従来の製造ラインを若干
改造するだけで設置できる。
【0034】さらに請求項2の構成を付加することによ
り、空隙内へ変位されたシート部が一方の搬送部材の回
動につられて通過間隙に戻ってしまうことが防止され、
シート部を確実に中央部に重ねる様に折畳める。また請
求項3の構成によれば、折畳まれたシート部をプレスし
て、その戻り変形を確実に防止できる。
【0035】請求項4の構成により、高圧ガスを噴射す
る部位を柔軟なシート部に限定することができたので、
確実にシート部だけを変位して上記折り返しを達成でき
る様になった。また高圧ガスの浪費を防ぐ効果も発揮さ
れる。請求項5の構成を採用すれば、余分な装置を配設
することなく極めて簡単な装置構成でシート部のみの変
位が行える。従って、物品の性状に合わせて請求項4ま
たは請求項5の構成を選択すればよく、物品に適した装
置の選択が可能である。
【0036】本発明の装置を利用することにより、使い
捨てパンツ等の柔軟なシート部と硬質部を有する物品を
折畳んで、平面形状を小さくすることができるので、包
装袋内に複数枚の物品を収納しても嵩張らず、ハンドリ
ングが容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施例を示す側面説明図である。
【図2】(a)〜(d)は図1に示す装置の作動説明図
である。
【図3】本発明の他の実施例を示す斜視説明図である。
【図4】本発明装置に適用される物品の代表例である使
い捨てパンツの平面および断面説明図である。
【図5】図4に示す使い捨てパンツの折畳み状態を表す
平面および断面説明図である。
【符号の説明】
2A、2B 搬送コンベア 3A、3B コンベアベルト 9 吸収体 10 高圧ガス噴射管 11 噴射ノズル 12 折畳みガイド 21、22、31、32 ガイドロール 30 ガイドプレート 38、39 回転駆動ドラム G 空隙 P 使い捨てパンツ S、S1 、S2 耳部 T1 送給通路 T2 通過間隙

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックシートおよびトップシートの間に
    吸収体が装填されてなる使い捨てパンツを送給させなが
    ら折り畳むに当たり、バックシートとトップシートから
    なる使い捨てパンツの左右の耳部に相当する柔軟なシー
    ト部が、使い捨てパンツにおける吸収体の位置する中央
    部であり前記シート部より若干硬い硬質部に重なる様に
    折り返すための折畳み装置であって、上記使い捨てパンツの一方のシート部を送給方向前側に
    位置させて送給する搬送ベルトが設けられ、 上記使い捨てパンツの送給出口部分に、一対の搬送部材
    が対向して設けられ、 該搬送部材同士の間には上記使い捨てパンツを通す通過
    間隙が形成され、 上記送給出口と一方の搬送部材との間には、シート部を
    変位して収容できる空隙が形成され、 さらに上記空隙を臨む位置には高圧ガス噴射管が設けら
    れ、 該高圧ガス噴射管には、使い捨てパンツの送給方向と交
    差する方向からシート部へ向けて高圧ガスを吹き付け
    シート部を空隙内へ変位させることのできる噴射ノズル
    が形成されていることを特徴とする折畳み装置。
  2. 【請求項2】 送給出口との間に空隙を形成する様に配
    設される一方の搬送部材の外側に、該搬送部材の一部を
    覆うガイドプレートが、上記空隙を挿通するように設け
    られている請求項1に記載の折畳み装置。
  3. 【請求項3】 搬送部材はコンベアベルトによって構成
    され、これらコンベアベルト同士が対面する部分は互い
    に平行に配設され、これらの部分は同方向に移動する様
    に構成されている請求項1または2のいずれかに記載の
    折畳み装置。
  4. 【請求項4】 高圧ガス噴射管から噴射される高圧ガス
    は、シート部の通過を感知する検知手段を介して間欠的
    に吐出される様に構成されている請求項1〜3のいずれ
    かに記載の折畳み装置。
  5. 【請求項5】 高圧ガス噴射管から噴射される高圧ガス
    は、硬質部を変位させることのない噴出圧力に設定さ
    れ、常時吐出される様に構成されている請求項1〜3の
    いずれかに記載の折畳み装置。
JP26738295A 1995-10-16 1995-10-16 折畳み装置 Expired - Fee Related JP2793792B2 (ja)

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