JP2793595B2 - 白アリ防除剤及びその製造法 - Google Patents

白アリ防除剤及びその製造法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はモリブデン及びタングステンの一方又は双方
を含有する白アリ防除剤においてセルロース系基材に a.モリブデン酸とタングステン酸の一方又は両水溶性塩
カルシウム塩又はバリウム塩の水溶液を順に加え、セル
ロース系基材中で塩交換により生成する モリブデン酸とタングステン酸の一方又は双方のカルシ
ウム塩又はバリウム塩をモリブデン、タングステンとし
てa:c=〜50:50〜100の重量組成比で含有させたことを
特徴とする白アリ防除剤及びその製造法に関する。
〔従来の技術〕
近年、木材を食害する害虫、例えばシロアリ、フナク
イムシ、ヒラタキクイムシ等の被害が問題となってい
る。
これらの害虫に食害されないために、あらかじめ用材
に適した防虫剤処理が従来より行われ、この目的のため
に、殺虫、防虫成分としてクロルデン、ディルドリン等
の有機塩素系殺虫剤が使われてきた。
しかしながら、これらの防虫成分はいずれも残留性、
毒性、刺激性、環境汚染などの点で問題があり、低毒性
の防虫剤の開発が望まれている。
ところで、公開特許公報昭59−82309号の開示によれ
ば、モリブデン及びタングステンより成る群より選ばれ
る元素の有効に可溶性の化合物が窒素固定をする動物を
抑制することが提案されている。この発見は、 1.モリブデンやタングステンは安価である。
2.クロムや他の金属より安全性が高い。
3.モリブデンやタングステンはシロアリやフナクイムシ
等窒素固定をする動物以外の害虫に毒性を示さず、選択
性が高い。
4.遅効性であり、それ故、白アリ等に忌避されることは
ない。
5.種々の形で安定である。
等の点で木材用防虫剤として極めて有用なものである
が、水溶性化合物単独で使用した場合実用場面での殺
虫、防虫効果は必ずしも十分とはいえないものであっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、実用的見地からモリブデン化合物とタ
ングステン化合物の混合物を検討した結果、モリブデ
ン、タングステンとして65〜15:35〜85の組成比で著し
い相乗効果が観察されることを知り、既に特許を出願し
ている(特願昭63−39157)。
その相乗効果の機構については不明な点が多いが、モ
リブデン化合物とタングステン化合物の白アリに対する
殺虫作用機構の差異に起用するものと考えられる。
すなわち、タングステン化合物は公開特許公報59−82
309号に記載されているように、シロアリの腸内で共生
生活を営む原生動物の窒素固定を阻害する作用の寄与が
大きいのに対し、モリブデン化合物のメインの殺虫機構
については、その酸化物のシロアリ体内への蓄積にある
ことがほぼ確かめられ、両作用が相まって相乗的に殺虫
効果を増強させるものと推定される。
しかしながら、従来の白アリ防除剤の製造法、すなわ
ちモリブデン酸及びタングステン酸の水溶性塩を木材等
のセルロース系基材に含浸後乾燥させる方法で得られる
白アリ防除剤の場合、モリブデン、タングステンがセル
ロース系基材中に十分固定されないため、屋外での実際
使用場面では、降雨等によりモリブデン、タングステン
の溶脱等が起こり、効力が低下することもあった。
一方、水に難溶性のモリブデン化合物やタングステン
化合物の粉末を、直接、セルロース系基材と混合後成型
する方法も試みられたが、セルロース基材への分布は基
材表面に偏在するにとどまり、十分な殺虫効力が期待で
きず、従ってモリブデン、タングステンの均一固定化は
重要な課題であった。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明者らはかかる現状に鑑み、セルロース系基材へ
の固定化にすぐれ、よって屋外使用でのモリブデン、タ
ングステンの溶脱、流亡の恐れがなく、かつ殺虫、防虫
効果の高いモリブデン、タングステン含有白アリ防除剤
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、モリブデン酸の水
溶性塩とタングステン酸の水溶性塩の一方又は双方のセ
ルロース系基材に含浸させたのち、モリブデン酸塩及び
タングステン酸塩の一方又は双方に対して0.5倍当量以
上のカルシウム塩又はバリウム塩を添加し、該セルロー
ス基材中で、前記一方又は水溶性塩の50〜100%を、20
℃における水溶解度が1重量%以下の水に難溶性のモリ
ブデン化合物とタングステン化合物の一方又は双方に転
換せしめることにより、極めて有用な白アリ防除剤が得
られることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、モリブデン及びタングステンの
一方又は双方を含有する白アリ防除剤において、モリブ
デン、タングステン量のそれぞれ50〜100%に相当する
量を、塩交換により生成する水に難溶性のモリブデン酸
とタングステン酸の一方又は双方のカルシウム塩又はバ
リウム塩として含有し、残部がモリブデン酸とタングス
テン酸の一方又は双方の水溶性塩からなる組成物を提供
するものである。
本発明の白アリ防除剤の製造法によれば、まずモリブ
デン酸塩とタングステン酸塩の一方又は双方の水溶液を
セルロース系基材、好ましくは木材に均一に分布させた
のち、同様に水溶液処理にて難溶性の化合物を生成、沈
着させるため、モリブデン、タングステンの固定は細胞
組織レベルで基材内部まで浸透し、極めて強固であると
いう特徴を有する。
本発明で使用される水溶性のモリブデン酸塩、タング
ステン酸塩としては例えば モリブデン酸ナトリウム 〔Na2MoO4;39.4(28℃)〕 モリブデン酸アンモニウム 〔(NH46Mo7O24;43(25℃)〕 モリブデン酸カリウム 〔K2MoO4;64.6(25℃)〕 モリブデン酸マグネシウム 〔MgMoO4;15.9(25℃)〕 タングステン酸ナトリウム 〔Na2WO4:57.6(0℃)〕 タングステン酸アンモニウム 〔5(NH42O・12WO3〕 タングステン酸カリウム 〔K2WO4〕 などがあげられるこれらのみに限定されるものではな
い。
なお、化学式の後の数字は文献による水溶解度(g/10
0ml)を示す。
また、上記水溶性塩を難溶性させるカルシウム塩又は
バリウム塩としては、塩化カルシウム、塩化バリウム、
硝酸バリウムなどを例示でき、その結果、 モリブデン酸カルシウム 〔CaMoO4;0.005(25℃)〕 モリブデン酸バリウム 〔BaMoO4;0.0058(25℃)〕 などのモリブデン酸塩及び タングステン酸カルシウム 〔(CaWO4);0.0032(25℃)〕 タングステン酸バリウム 〔(BaWO4);0.001(25℃)〕 などのタングステン酸塩の有用な難溶性の化合物に導く
ことができる。
なお、化学式の後の数字は文献による水溶解度(g/10
0ml)を示す。
本発明白アリ防除剤の製造法を更に詳しく説明する
と、木材、紙、厚紙等のセルロース系基材、好ましくは
木材にモリブデン酸の水溶性塩のタングステン酸の水溶
性塩をの一方又は双方、好ましくは双方を、モリブデ
ン、タングステンとして65〜15:35〜85の組成比でか
つ、その全量がセルロース系基材に対し0.5〜20%の含
量になるように、注入(圧入、減圧)、噴霧、浸漬等の
方法により含浸させ、好ましくは乾燥工程を施したの
ち、含浸モリブデン酸塩とタングステン酸塩の一方又は
双方に対し0.5倍当量以上、好ましくは0.5〜1.0倍当量
の無機塩の適当な濃度の水溶液を注入(圧入、減圧)、
噴霧、浸漬等の方法により添加して、セルロース系基材
中に難溶性のモリブデンならびにタングステン化合物の
一方又は双方を生成、沈着させる。処理基材を乾燥後、
必要ならば、所望の剤型に成型し本発明白アリ防除剤を
得ることができる。
ところで、本発明の白アリ防除剤は殺虫、防虫成分と
して含有するモリブデン、タングステン量のそれぞれ50
〜100%を塩交換により得られた難溶性化合物として含
有し、残部が水溶性の塩からなることを特徴とする。
白アリに対する効力特性として、一般にモリブデン、
タングステンの難溶性塩例えばカルシウム塩などは、水
溶性塩に比べより遅効的であることが知られているが、
本発明の製造法により得られた難溶性の化合物について
は、効力の発現が比較的速く、水溶性塩に近い挙動を示
した。
更に、上記難溶性化合物と水溶性塩を混合することに
より初期の効力発現、残効性が相乗的に高められること
が認められ、その結果、使用時における溶脱の問題がな
く高い初期効力と残効性を兼備した有用な白アリ防除剤
の提供が可能になった。
また、殺虫、防虫効果により効率的に発揮させるため
に、白アリ誘引剤が好適に配合される。
白アリ誘引剤としては、例えばナミダタケ腐朽物、キ
チリメンタケ腐朽物があげられ、腐朽木片を適当な大き
さに調整して製剤化してもよいし、腐朽木片からの溶剤
抽出物を殺虫、防虫成分に添加することも可能である。
更に、本発明の白アリ防除剤に、例えば、クロルピリ
ホス,ホキシム,ピリダフェンチオンなどの有機リン
剤、ペルメトリン,フルバリネート,フェンバレレー
ト,フェンプロパトリンなどのピレスロイド剤、あるい
はトリプロピルイソシアヌレート,カーバメート剤など
の他の殺虫剤、あるいは、S−421,ピペロニルブトキサ
イドなどの共力剤を加えたり、また、次に示すような種
々のタイプの防腐剤 CCA系化合物−CCA,CCBなど ハロフェノール系化合物−ペンタクロルフェニルラウ
レート,p−ブロモ−2,6−ジクロルフェノールなど ヨードプロパルギル系化合物−IF−1000,3−ヨード−
2−プロピニルブチルカーバメートなど 第4級アンモニウム化合物およびアミン塩−ベンザル
コニウムクロリド,ジアルキルジメチルアンモニウムク
ロリドなど 有機スズ化合物−ビス(n−トリブチルスズ)オキシ
ド,トリブチルスズテレフタレートなど その他−ナフテン酸亜鉛,キシリゲンアルミニウム塩
など を適宜混合して有用な多目的組成物を得ることもでき
る。
本発明白アリ防除剤の剤型としては、防除剤の性状、
使用目的により、錠剤、ペレット剤あるいは合板、建築
用材など種々可能であり、いずれの製剤も常法により調
製できる。特に、処理木材チップをプレス機を用いて木
片状に成型したものが白アリ防除用ベイト剤として好適
で、適宜界面活性剤やあるいはカゼイン,ゼラチン,で
んぷん粉,CMC,ポリビニルアルコールなどの固着剤や接
着剤などが使用される。
本発明白アリ防除剤の適用方法として家屋下や周囲の
土壌を処理あるいは処理片を埋設させる方法が一般的で
あるが、例えば塗料等に混入させて白アリ予防コーティ
ング剤として用いたり、白アリ予防合板、建築用材への
適用も有用である。
モリブデンやタングステン化合物の白アリに対する効
果は、一般の殺虫剤と比べると遅効性で忌避性がなく、
従って本発明白アリ防除剤は摂食した白アリのグルーミ
ング現像又は共食い現象を利用して単全体を撲滅しうる
ものである。
〔実施例〕
次に試験例、実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明がこれらのみに限定されるものでないこと
はもちろんである。
試験例1 1×1×2cmの松木片にモリブデン酸ナトリウム3.15
%とタングステン酸ナトリウム6.73%を含む水溶液1ml
をピベットを用いて注入した。乾燥後処理木片を3グル
ープに分け、1番目のグループには塩化カルシウム3.7
%水溶液1mlを、2番目のグループには塩化カルシウム
1.9%水溶液1mlをピペットを用いて注入してモリブデン
及びタングステンのカルシウム塩を形成させた(3番目
のグループは難溶化処理なし)。各試料を乾燥させた後
ビーカー中で2日間水中浸漬し、水中に溶出したモリブ
デン及びタングステン量をJIS G 1218記載の方法に
より定量して溶出率を求めたところ次の如くであった。
試験の結果、水溶性のモリブデン酸ナトリウム及びタ
ングステン酸ナトリウムは、塩化カルシウム水溶液で処
理することにより、難溶性のモリブデン酸カルシウム及
びタングステン酸カルシウムに転換され、モリブデン、
タングステンの水溶脱が著しく低減されることが確認さ
れた。
試験例2 試験例1に準じ、1×1×2cmの松木片にモリブデン
酸ナトリウム3.15%とタングステン酸ナトリウム6.73%
を含む水溶液1mlを注入した後、種々の当量の塩化カル
シウム水溶液で難溶化処理を行った。
降雨を想定し溶脱による殺虫効力への影響を調べるた
め、3日間に一度ずつ木片を水中に30分間浸漬する耐候
操作を施し、耐候期間2週、1ケ月、2ケ月後の試料を
殺虫試験に供した。
各試料を深底シャーレの底に置き、イエシロアリの職
蟻20匹を放ち、シャーレのフタをして25±1℃、85RH以
上の条件下で飼育し一定時間毎に死虫率及び木片の食害
度(重量減少率)を調べたところ次の如くであった。な
お、表中の2W,1M,2Mはそれぞれ、2週、1ヶ月、2ヶ月
を示す。
試験の結果、本発明白アリ防除剤、すなわちモリブデ
ン酸ナトリウムとタングステン酸ナトリウムに塩化カル
シウム処理して得られたモリブデン酸カルシウムとタン
グステン酸カルシウムを組成比率で50〜100%含有する
ものは耐候期間にかかわらず高い殺蟻効力と食害防止効
果を示した。これに対し水溶性塩の比率の高い対照白ア
リ防除剤(No.4,No.5)は耐候期間が長くなるにつれ
て、効力が急激に低下し、実用場面での溶脱による影響
が危惧された。
また、市販品のモリブデン酸カルシウムを用いて調製
した場合試料の物性、効力の面で問題があり、本発明の
製造法の有用性が確認された。
更に、水溶性塩と難溶性塩を混合することにより、初
期効力発現及び残効性の点で相乗的増強効果が認められ
た。
次に本発明の実施例を示す本発明はもちろんこれらの
みに限定されない。
実施例1 木材チップ100gにモリブデン酸ナトリウム3.15%とタ
ングステン酸ナトリウム6.73%を含む水溶液100mlをハ
ンドスプレーを用いてスプレーし、2日間風乾させたの
ち、塩化カルシウム2.5%水溶液100mlをスプレーした。
2日間風乾後、処理木材チップ72gにイソシアネート系
接着剤7.2gを30ccのアセトンに溶かしたものを加えてよ
く混合し、卓上プレス機で成型したのち、1×2×2cm
の大きさに切断して白アリ防除用ベイト剤を得た。これ
を家屋下、周囲の土壌中に10ケ/m2の割合で配置したと
ころ2年間以上にわたって白アリの家屋への被害を防止
でき、ついには白アリの共食いにより白アリの単全体を
退治することができた。
一方、モリブデン酸ナトリウム及びタングステン酸ナ
トリウムのみを含有する対照のベイト剤を用いたところ
単全体を根こそぎ退治するには至らず処理半年後ころか
ら家屋に一部食害を受けた。
実施例2 実施例1に準じ、モリブデン酸カリウム2.8%とベン
ザルコニウムクロライド4%を含む水溶液15mlをα−セ
ルローズ10gと混合し、更に塩化バリウム2.0%水溶液15
mlをスプレーしたのち、ペレット状に成型してベイト剤
を得た。
野外のイエシロアリの巣の周囲に、餌木と上記ペレッ
ト20ケを1セットとして6ケ所配置し、1ケ月ごとに餌
木の状況と巣の状況を観察したところ、2ケ月目より餌
木の食害が激減し、巣の活動が鈍化していることが確認
された。
対照のリン酸バリウムやホウ酸バリウムを含むベイト
剤は餌木の食害を抑えることができなかった。
実施例3 厚さ0.7mm、含水率14〜15%のラワン単板にモリブデ
ン酸アンモウムとタングステン酸アンモニウム水溶液を
単板重量あたり、モリブデンとして2.0%、タングステ
ンとして2.0%含むように加圧注入した。
乾燥後、塩化バリウム水溶液を加圧注入して、モリブ
デン、タングステン量の100%をそれぞれモリブデン酸
バリウム、タングステン酸バリウムに転換したのち、水
洗により、生成した塩化アンモニウムを除去し乾燥し
た。
こうして得られた単板を、厚さ1.4mm、含水率10%の
ラワン単板の両面にそれぞれ重ね合わせて常温下、10kg
/cm2の圧力で20分間圧縮した後、温度を120℃に保った
ホットプレスに挿入して9kg/cm2の圧力で1分間熱圧し
合板を得た。
この合板は白アリ食害テストに供した時、1年を経て
も高い食害防止効果を示した。
〔発明の効果〕
本発明の白アリ防除剤は従来のものに較べ、安全性、
防除効力、溶脱防止効果にすぐれ、極めて有用な防除薬
剤を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は試験例2の防除剤No.1,3,5の各耐候期間後の試
料について、白アリ放虫20日後の死虫率をプロットした
もので、No.3の場合、初期効力と残効性が相乗的に増強
していることを示している。なお、図中の2W,1M,2Mはそ
れぞれ、2週、1ヶ月、2ヶ月を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モリブデン及びタングステンの一方又は双
    方を含有する白アリ防除剤において、セルロース系基材
    に a.モリブデン酸とタングステン酸の一方又は両水溶性塩 b.カルシウム塩又はバリウム塩 の水溶液を順に加え、該セルロース系基材中で塩交換に
    より生成する c.モリブデン酸とタングステン酸の一方又は双方のカル
    シウム塩又はバリウム塩を、モリブデン、タングステン
    としてa:c=0〜50:50〜100の重量組成比で含有させた
    ことを特徴とする白アリ防除剤。
  2. 【請求項2】セルロース系基材に a.モリブデン酸とタングステン酸の一方又は両水溶性塩 b.カルシウム塩又はバリウム塩 の水溶液をb/a=0.5倍当量以上になるように順に加え、
    該セルロース系基材中で塩交換により、 c.モリブデン酸とタングステン酸の一方又は双方のカル
    シウム塩又はバリウム塩を、モリブデン、タングステン
    としてa:c=0〜50:50〜100の重量組成比で生成せしめ
    ることを特徴とする白アリ防除剤の製造法。
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