JP2793080B2 - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2793080B2
JP2793080B2 JP4135096A JP13509692A JP2793080B2 JP 2793080 B2 JP2793080 B2 JP 2793080B2 JP 4135096 A JP4135096 A JP 4135096A JP 13509692 A JP13509692 A JP 13509692A JP 2793080 B2 JP2793080 B2 JP 2793080B2
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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体交差路の下部、随
道や坑道の出入口等の明暗境界部に設置する照明装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】周辺の照度が急激に変化すると、瞳孔の
調整が遅れて視野が一瞬失われることがある。自動車道
の随道の入口または出口付近では、このような現象が起
きないように、随道の内部を適切な照度に保持してい
る。かかる照明には多くの場合、ナトリウムランプ等の
放電ランプが用いられる。また、ランプ特性および設置
個数の多さから電源として商用電源が用いられる。
【0003】しかるに、近年は商用電源を用いた場合に
不可欠であった配電設備や配電線の管理を不要化するべ
く、太陽電池を用いて随道の内部を照明する装置が提案
されている。
【0004】図3はこの種の従来の照明装置の概略構成
を示すブロック図である。この装置は太陽電池アレイ
1、制御装置2、蓄電池3および放電ランプ41〜4nを備
えている。このうち、太陽電池アレイ1は随道の入口ま
たは出口の近くで、日照時間の長い場所に設置される。
蓄電池3は余分の電力を蓄える一方、太陽電池アレイ1
の発電々力の不足分を補償するものである。放電ランプ
41〜4nは随道の内部の内壁部に設置される。制御装置2
は太陽電池アレイ1の出力を変換して放電ランプ41〜4n
に供給するもので、DCーDCコンバータ21、DCーA
Cインバータ22および灯器数決定回路23を備えている。
【0005】ここで、DCーDCコンバータ21は太陽電
池アレイ1の出力電圧の変動に対してこれを昇、降圧
し、適切な範囲の電圧として出力する。DCーACイン
バータ22はこの電圧を放電ランプ41〜4nに合わせた電
圧、周波数を持った交流に変換して出力する。このと
き、余分の電力が蓄電池3に蓄えられる。灯器数決定回
路23は点灯すべき放電ランプおよびその数を決定して放
電々力を供給する。
【0006】これにより、商用電源の代わりに太陽電池
を用いて随道の入口または出口を照明することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、太陽
電池を用いて随道の内部を照明する装置は、発電々力の
不足時に限らず、夜間においても同等の照明を行なわん
としていた。このため、大規模の太陽電池アレイおよび
蓄電池を必要とし、システムの規模が大きくなる他、蓄
電池の保守、管理が容易ではないという問題があった。
【0008】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、蓄電池を不要化し得ると共に、システ
ムの規模を縮小することのできる随道の入口または出口
等の明暗境界部の照明装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る照明装置
は、立体交差路の下部、随道や坑道の出入口等の明暗境
界部の常暗部に配設された多数の半導体発光手段と、明
暗境界部の近傍の太陽光照射部に設置された太陽電池ア
レイと、この太陽電池アレイの直接出力のみを変換して
半導体発光手段に供給すると共に、日射量に略比例した
照度が得られるように半導体発光手段への供給電力を制
御する制御装置とを備えたものである。
【0010】好ましくは、半導体発光手段は列状に配置
され、制御装置は点灯位置が順次移動し、かつ、その動
作を繰返すように少なくとも一つの半導体発光手段を選
択するようにする。
【0011】
【作用】山間や僻地に建設される随道にあっては、商用
電源を使おうとすると配電設備が高くつく他、配電線の
管理に多大な出費をしなければならない。一方、上述し
た蓄電池を含む照明システムを採用しようとすれば、規
模が大きくなり、しかも、保守、管理も容易ではないこ
とになる。
【0012】ところで、随道の出入口等で人の視野が失
われないようにするための照明は、必ずしも厳密な照度
管理をしないでも済む場合があり、夜間では照明なしで
も人の視野は失われることはない。
【0013】本発明はこの点に着目したもので、灯器具
として消費電力の少ない半導体発光手段を採用すると共
に、太陽電池アレイの直接出力のみを日射量に略比例し
た照度が得られるように変換して半導体発光手段へ供給
するだけであるので、夜間照明および厳密な照度は得ら
れないが蓄電池は不要化され、これに伴って太陽電池ア
レイの規模も小さくて済む。
【0014】この場合、半導体発光手段を列状に配置
し、点灯位置が順次移動するように少数の半導体発光手
段を選択点灯させると共に、この動作を繰返させること
により消費電力をさらに低減し得、太陽電池アレイの規
模を一層縮小できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図であり、図中、図3と同一の要素には同一の符号
を付してその説明を省略する。ここでは、随道の内壁部
に設けられる灯器具としてLED群51〜5nを用いた点、
前述の蓄電池を除去すると共に、制御装置2aが太陽電池
アレイ1の直接出力のみを変換してLED群51〜5nに供
給するようにした点が図3と構成を異にしている。
【0017】ここで、制御装置2aは太陽電池アレイ1の
出力電圧を検出する電圧検出回路24を備え、DCーDC
コンバータ21はその検出値に基いて太陽電池アレイ1の
出力電圧を適切な範囲の電圧に変換して出力し、灯器数
決定回路23もまたその検出値に基いて点灯すべきLED
群を決定し、決定されたLED群に対して日射量に略比
例した照度が得られるように電力を供給する。
【0018】なお、灯器数決定回路23は、太陽電池アレ
イ1の出力を最大限活用する最大出力制御法(例えば、
電気学会論文誌Vol,112-D, No.3,’92参照)を用い
て、負荷の変化に拘らず最適な負荷状態を維持させてい
る。
【0019】かくして、この実施例によれば、夜間照明
および厳密な照度は得られないが蓄電池は不要化され、
これに伴って太陽電池アレイを含めたシステムの規模を
格段に縮小することができる。この結果、商用電源によ
る照明も、従来の太陽電池システムも採用できなかった
山間や僻地に建設される随道にも適用することができ
る。
【0020】図2は本発明の他の実施例の構成を示すブ
ロック図であり、図中、図1と同一の要素には同一の符
号を付してその説明を省略する。これはLED群51〜5n
を列状に配置し、制御装置2bがこれらのLED群51〜5n
を順次選択点灯させるようにしたものである。すなわ
ち、制御装置2bが順次点灯回路25を備え、この順次点灯
回路25は、点灯位置が順次移動し、かつ、その動作を繰
返すように少数のLED群51〜5nを順次選択する。
【0021】このように、一部のLED群を順次選択点
灯させた場合、多数のLED群を同時点灯させる場合に
比べて消費電力をさらに低減できることになり、上記実
施例よりもシステムの規模を一層縮小することができ
る。
【0022】なお、上記実施例では灯器具としてLED
群を用いたが、この代わりにエレクトロルミネッセンス
(EL)等、他の半導体発光手段を採用しても、上述し
たと同様な照明ができる。
【0023】また、上記実施例では随道の入口または出
口の照明について説明したが、本発明はこれに適用を限
定されるものではなく、立体交差路の下部、坑道の出入
口、船舶の出入口等の明暗境界部に適用することができ
る。
【0024】さらにまた、本発明は明暗境界部以外の照
明、例えば、随道の内部のセンターラインを認識させる
照明にも適用できることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、こ
の発明によれば、蓄電池を不要化し、かつ、システムの
規模を縮小した照明装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図。
【図3】太陽電池により明暗境界部を照明する従来の照
明装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 太陽電池アレイ 2a 制御装置 2b 制御装置 21 DCーDCコンバータ 23 灯器数決定回路 24 電圧検出回路 25 順次点灯回路 51〜5n LED群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 37/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立体交差路の下部、随道や坑道の出入口等
    の明暗境界部に設置する照明装置であって、前記明暗境
    界部の常暗部に配設された多数の半導体発光手段と、前
    記明暗境界部の近傍の太陽光照射部に設置された太陽電
    池アレイと、この太陽電池アレイの直接出力のみを変換
    して前記半導体発光手段に供給すると共に、日射量に略
    比例した照度が得られるように前記半導体発光手段への
    供給電力を制御する制御装置とを備えたことを特徴とす
    る照明装置。
  2. 【請求項2】前記半導体発光手段は列状に配置され、前
    記制御装置は点灯位置が順次移動し、かつ、移動動作を
    繰返すように少なくとも一つの前記半導体発光手段を選
    択することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
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