JP2790220B2 - ベアボンディング用リードフレーム材料 - Google Patents

ベアボンディング用リードフレーム材料

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はベアボディング用リードフレーム材料に係
り、さらに詳しくはAu−Si共晶合金法を利用したベアボ
ンディングを行なっても半導体素子へのリードフレーム
材料の成分元素の悪影響の無いベアボンディング用リー
ドフレーム材料に関する。
[従来の技術] 半導体の組立工程は、素子(半導体チップ)とリード
フレームを接合するダイボンディング工程、素子の配線
とリードフレームをAuやAlのワイヤで接続するワイヤボ
ンディング工程および樹脂で封止する工程よりなる。こ
れらの工程においてリードフレームは加熱されるため、
使用されるリードフレーム材料はこれらの加熱によって
も軟化しないこと、即ち耐熱性が要求される。
一方、熱伝導性や電気伝導性に優れる銅合金はトラン
ジスタ等、良好な熱放散性が要求される用途を中心にリ
ードフレーム材料として使用されて来た。
これらの銅系リードフレーム材料は上記の耐熱性や機
械的強度など、リードフレーム材として要求される特性
を満足させるために、各種添加元素を含有した銅合金と
なっている。
上記組立工程の内、ダイボンディング工程では、通常
三種類の方法により素子とリードフレームが接合されて
いる。即ち、Au−Si共晶合金法、半田接着法、導電性樹
脂接着法である。これらの方法の内、Au−Si共晶合金法
は、370℃の共晶温度より50〜70℃高い420〜440℃の温
度に素子およびリードフレームを数十秒間加熱すること
により接合を行うものである。
ところで、半導体装置におけるコストダウンの要求は
強く、その一つの手段として従来行なっていたリードフ
レームへのめっきを省略してダイボンディングやワイヤ
ボンディングを行なうベアボンディングと称する技術が
トランジスタを中心に広まりつつある。このベアボンデ
ィングにおいて上記のAu−Si共晶合金法によりダイボン
ディングを行ったところ、半導体素子の特性に変化をき
たすことが判明した。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、Au−Si共晶合金法を用いてベアボンディン
グを行っても、半導体素子の特性に変化をきたすことが
なく、かつ、耐熱性や機械的強度にも優れたベアボンデ
ィング用リードフレーム材料を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るベアボンディング用リードフレーム材料
の特徴とするところは、Ni:0.1〜0.4wt%、Si:0.01〜0.
1wt%、Zn;0.05〜1.0wt%を含有し、III b属元素が0.00
2wt%以下であり、V b属元素が0.002wt%以下であり、
残部実質的にCuよりなることにある。
[作用] 以下に、本発明の作用を本発明をなすに際して得た知
見及び成分限定理由とともに説明する。
本発明は、Au−Si共晶合金法を用いてベアボンディン
グを行った場合に半導体素子の特性に変化をたす原因の
解明をまず行った。
その結果、次のことが判明した。すなわち、420〜440
℃に数十秒間加熱される間に溶融したAu−Si層に接した
銅合金リードフレーム中の成分元素はAu−Si層を通過
し、Si素子中に拡散することである。
Si中に拡散する元素の中でも、周期表のIII b族に属
するB,Au,Ga,InやV b族に属するN,P,As,SbなどはSi半導
体に対しアクセプターおよびドナーとして作用しそれぞ
れP型およびN型半導体を形成する。素子がトランジス
タの場合、一般にリードフレームと接合されるSi素子の
底面部はコレクターになっており、この部分に上記のII
I b族あるいはV b族に属する元素がリードフレームから
侵入し、不純物半導体を形成し、トランジスタの電気的
特性に悪影響を及ぼすものであることを見い出した。す
なわち、従来の銅合金は、耐熱性、機械的強度を高める
ために各種添加元素を含有せしめていたが、この添加元
素が、半導体素子の電気特性を悪化させる原因となって
いたわけである。
ベアボンディングをAu−Si共晶合金法において適用す
る場合に、使用する銅系リードフレーム材料がIII b族
あるいはV b族に属する成分元素を含有していると、上
記の通りSi素子に悪影響を及ぼすという問題を生じるわ
けである。従って、このようなケースでは高い耐熱性、
導電性、機械的強度を有する銅合金であってIII b族あ
るいはV b族に属する成分元素を含有しない安価なリー
ドフレーム材料が求められる。
そこで本発明者は、Si素子に悪影響を及ぼすIII b族
およびV b族に属する元素の含有量を制御して、素子に
影響を与えず高い導電性と必要な強度を有し耐熱性に優
れる安価なベアボンディング用銅系リードフレーム材料
を探求した。
その結果、III b族およびV b族に属する添加元素をそ
れぞれ0.002wt%以下に制御し、基本成分を所定の範囲
に制限すれば、優れた耐熱性、機械的強度を有するリー
ドフレームが得られることを知見し、本発明をなすにい
たったものである。
まず本発明に係るベアボンディング用リードフレーム
材料の含有成分および成分割合について説明する。
(Ni) Niは次に説明するSiとともに強度および耐熱性の向上
に寄与する元素である。NiとSiは金属間化合物を形成す
ることにより強度および耐熱性を向上させる。
Niの含有量が0.1wt%未満ではその効果は少なく、ま
た0.4wt%を超えて含有されると強度や耐熱性は向上す
るものの導電率が低下する。よってNi含有量は0.1〜0.4
wt%とする。
(Si) SiもNiとともに強度および耐熱性を向上させる元素で
ある。Si含有量が0.01wt%未満ではその効果は少なく、
また0.1wt%を超えて含有されると強度や耐熱性は向上
するものの導電率が低下する。よってSi含有量は0.01〜
0.1wt%とする。
NiとSiは金属間化合物を形成することにより強度や耐
熱性の向上に寄与することから、NiとSiの含有量の比率
はNi/Si=4〜7であることが望ましい。また、NiとSi
の金属間化合物を均一微細に析出させるための溶体化処
理、冷間加工および時効処理を含む製造工程を経ること
によりその性能が発揮される。
(Zn) Znは半田の耐剥離性を向上させる元素であり、含有量
が0.1wt%未満ではその効果は少なく、また1wt%を超え
て含有されてもその効果は飽和する一方、導電率が低下
する。よってSi含有量は0.1〜1wt%とする。
以上の成分元素はいずれもIII b族あるいはV b族に属
する元素ではない。従って、本発明に係るリードフレー
ム材料をめっきを省略し、Au−Si共晶合金法によりダイ
ボンディングを行なってもこれらの元素がSi素子に拡散
し、Si素子の特性に悪影響を及ぼすことはない。
一方、III b族、V b族に属するB,Al,Ga,In,N,P,As,Sb
などの元素は不純物として原料に含まれており、製造さ
れた銅合金中に侵入して来る。従って、原料中の含有量
を規制することにより目的とする銅合金中への浸入を防
止する。以上の説明から明らかなように、これらの不純
物の含有量は少ない方が良く、使用される半導体によっ
ても異なるが、いずれも0.002wt%以下とする。
[実施例] 本発明に係るベアボンディング用リードフレーム材料
を実施例により説明する。
第1表に示す含有成分および含有割合の合金をクリプ
トル炉を使用し、木炭被覆下において大気中で溶解し、
鋳鉄製ブックモールドを用いて45mmt×80mmw×200mmlの
鋳塊を鋳造した後、この鋳塊の表裏面を2.5mmずつ面削
後870℃の温度で15mmtまで熱間圧延し、700℃以上の温
度から30℃/秒の速度で水冷した。なお、III b族に属
する元素及びV b族に属する元素はいずれも0.002wt%以
下である。
さらに、冷間圧延により0.5mmの板厚にした後、400℃
の温度で120分間の焼鈍を行ない、その後冷間圧延によ
り0.4mmtの板材を得た。
これらの試料につき以下の試験を行った。その試験結
果を第2表に示す。
試験方法は以下に説明する通りである。
(1)導電率は15mmw×300mlの試験片を用い、ダブルブ
リッジにより測定した電気抵抗の値から算出した。
(2)硬さは、マイクロビッカース硬さ計を用い荷重50
0grで測定した。
(3)耐熱性はソルトバスを用い、各温度で5分間の加
熱を行なった後硬さを測定し、加熱後の硬さが加熱前の
硬さの80%になる温度をもって評価した。
(4)半田の耐剥離性は、20mmw×50mmlの試験片に60Sn
−40Pbの半田を弱活性フラックスを用い230℃の温度で
5秒間浸漬して半田付けした後、150℃の温度で500時間
加熱後、2mmRで180゜曲げ戻しを行ない、剥離の有無を
調べ評価した。
第2表から明らかなように、本発明合金No.1〜No.5は
60%IACS以上の良好な導電率とビッカース硬さHv100以
上の硬さ、および500℃以上の耐熱性を有している。ま
た、Znの効果により半田の耐剥離性も良好である。
これに対し比較例No.6はNiおよびSi量が高く硬さや耐
熱性には優れるものの導電率が54%IACSと低い。またN
o.7がNiおよびSi量が低いため導電率は高いが耐熱性が3
70℃と低い。No.8はZn含有量が低いため半田の耐剥離性
に劣っている。
[発明の効果] 以上説明の通り、本発明に係るベアボンディング用リ
ードフレーム材料は上記の構成を有しているものである
から、導電性、強度、および耐熱性に優れ、かつ安価で
あり、めっきを省略したAu−Si共晶法によるダイボンデ
ィングを行なっても素子に悪影響を及ぼさないという効
果を有している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ni:0.1〜0.4wt%、Si:0.01〜0.1wt%、Zn:
    0.05〜1.0wt%を含有し、III b属元素が0.002wt%以下
    であり、V b属元素が0.002wt%以下であり、残部実質的
    にCuよりなることを特徴とするベアボンディング用リー
    ドフレーム材料。
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