JP2787427B2 - 缶体の製造方法 - Google Patents

缶体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の液体や粘稠
物その他の流動性物質の貯蔵や輸送用のタンク等に使用
する缶体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、例えば粘稠物、薬品や工業製品、食品等の各種の液
体や粉体等を貯蔵、輸送するのに広く使用されている容
器は、鋼板や鉄板等からの製缶仕上げにより製造されて
いる。
【0003】しかし、従来の通常の製缶仕上げによる容
器の場合は、精度がそれほど高くなく、缶径が大きくな
り大容量なものになるほど、真円度を出し難いものであ
る。例えば、缶径が1000mmの場合、缶径の±1%
程度の寸法誤差が生じている。そのため大容量の缶体で
真円度や寸法精度が要求される場合には利用し難いもの
となっている。
【0004】一方、缶体の胴部を機械加工により形成す
ることにより、真円度や寸法精度を高く(缶径1000
mmで、寸法誤差は±1mm以内)したものも存する
が、この場合、機械加工を要することから、製造コスト
が高くなる上、缶径によっても異なるが、胴部の板厚は
かなり厚くしておかなければならない。例えば、缶径が
1000mmの場合、その厚みは10mm以上確保しな
けばならない。そのため、この缶体は内容量の割にはか
なり重重量となり、取扱い難く、また輸送効率も悪くな
っている。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、比較的径が大きく大容量の缶体であっても、胴部の
板厚を通常の製缶仕上げによる容器と同程度にして、製
缶方法を利用して製造でき、しかも胴部の真円度、寸法
精度を機械加工による場合と殆ど遜色がない程度に高く
した缶体を容易に製造できる製造方法を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の缶体の製造方法は、鉄板等の金属板よりなる胴板
を曲げ加工により円筒状に巻回してその両端を突合せて
仮止めし、この円筒状の胴板の外周に、機械加工により
円環状に形成されたサポートリングを嵌合するととも
に、胴板をその内方側から押圧治具により押圧して前記
サポートリングの内周面に対接させた状態で、前記胴板
とサポートリングを溶接し、その後、前記胴板の突合せ
端部同士を内面側より溶接し、さらに円筒状の胴板に底
部を結合することを特徴とする。
【0007】前記の製造方法によれば、缶体の胴部は、
円筒状に巻回された胴板が、その外周に嵌合した機械加
工によるサポートリングに対し内側から押圧されて真円
をなすように矯正された上で溶接されるため、サポート
リングによって真円状態に確実に保持されて、鋼板等の
金属板を胴板に使用し製缶するものであるにも拘らず、
その板厚をそれほど大きくしなくても、その寸法精度が
高く、真円度の優れたものとなる。しかも、サポートリ
ングにより前記の胴板が補強されるために、使用中の胴
部の変形も生じ難いものとなる。
【0008】また前記のように、比較的薄肉の鋼板等を
胴板に使用できるので、大容量のものであっても、機械
仕上げによる場合に比して缶体重量を軽量化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0010】図1および図2は、本発明の製造方法にに
より得られる有底の竪型円筒状の缶体(A)を示し、図
の(1)は缶体(A)の胴部、(2)は底部であり、
(3)は缶体(A)の上端開口部に被着された蓋体を示
している。
【0011】この缶体(A)は下記のようにして製造さ
れる。
【0012】図3〜図5は胴部の製造過程を示してお
り、まず図3に示すように、鋼板や鉄板等の金属板を素
材とし、製造すべき缶体(A)の胴長および胴径に応じ
て所定寸法に切断された胴板(4)を、曲げ加工により
円筒状に巻回してその両端を突合せて、突合せ端部(4
a)(4a)同士を外側からのスポット溶接により仮止
めし、円筒状態に保持する。(5)はそのスポット溶接
部を示している。
【0013】次に、図4のように円筒状に巻回された胴
板(4)の外周に、機械加工により円環状に形成された
サポートリング(6)を嵌合して溶接する。
【0014】このサポートリング(6)は、製造する缶
体(A)の胴径に応じて前記の円筒状に巻回した胴板
(4)の外周に嵌合できる内径に機械加工され、特に内
周の寸法精度(真円度)が高く形成される。また容易に
曲げ変形が生じないように断面立体形に形成される。例
えば図の場合、内周側に開口した断面略コ字形の円環状
をなしている。
【0015】そして、前記のようにサポートリング
(6)を胴板(4)の外周に嵌合した状態で、図4の
(b)のように、拡径、縮径可能な円環状をなす押圧治
具(7)を胴板(4)の内側における前記サポートリン
グ(6)との対応位置にセットし、図4の(c)のよう
に押圧治具(7)を拡径することにより、スポット溶接
により円筒状に仮止めされた胴板(4)をその内側から
全周に渡って押圧する。
【0016】このとき、円筒状に巻回されてスポット溶
接により仮止めされた胴板(4)は、内側からの押圧に
よりサポートリング(6)の内周に隙間なく対接するこ
とで真円をなすように矯正され、これにより全周に渡っ
て略均一に密接することになり、サポートリング(6)
の内周に対応した真円形に保持される。
【0017】前記のように、胴板(4)の外周をサポー
トリング(6)に全周に渡って押接した状態で、前記の
サポートリング(6)の内周側両端部分(6a)(6
a)を胴板(4)の外周に溶接すればよく、これによ
り、胴板(4)はサポートリング(6)に固定されて真
円形に保持される。(8)(8)はサポートリング
(6)と胴板(4)との溶接部を示す。
【0018】なお、押圧治具(7)としては、例えば図
6および図7に示すように、円環状をなす厚肉の押圧板
(9)を4分割し、各分割板(91)の分割端部の上面
にそれぞれ突起(10)を設け、隣接する分割板(9
1)(91)の分割端部の突起(10)(10)に互い
に逆ネジのネジ孔(11)(11)を設け、この両突起
(10)(10)のネジ孔(11)(11)に、それぞ
れ両端部を逆ネジに形成したボルト(12)の逆ネジ部
(13)(13)を螺合させて、各ボルト(12)の回
動により隣接する分割板(91)(91)を接近、離反
可能に設け、これにより押圧板(9)を拡径、縮径でき
るようにしたものを用いる。もちろん、胴板(4)の内
周を全周にわたって略均一に押圧できる治具であれば、
前記の構成をなすものに限らない。
【0019】前記のように各サポートリング(7)を溶
接した後、図5のように前記の押圧治具(8)を取外
し、内側から胴板(4)の突合せ端部(4a)(4b)
をシール状態に溶接し、完全な円筒状にする。(14)
はその内側のシール溶接部を示している。
【0020】この溶接後、必要に応じて内周面に溶接に
よる凹凸が残らないように研磨仕上げを行なった後、別
形成された鋼板や鉄板等の金属板よりなる底部(2)
を、前記の胴部(1)の下端部に溶接手段等により結合
する。
【0021】これにより、図1や図2に示す有底の竪型
円筒状の缶体(A)、すなわち円筒状に巻回された胴板
(4)の外周に機械加工によるサポートリング(6)が
嵌合されて、該サポートリング(6)の内周面に対し前
記胴板(4)が押接状態で溶接された缶体(A)が得ら
れる。吊り金具や係合具あるいは脚台等の他の付属部材
は、通常、前記の製缶後に取着される。
【0022】前記缶体(A)の底部(2)は、排出口等
の位置によっては平板状とすることもできるが、通常
は、印刷インキ等の粘稠物や液体等の輸送用タンクとし
ての使用上の必要に応じて、図2に鎖線で示すようにバ
ルブ付き排出管(15)を設けておく。
【0023】また、前記の缶体(A)の上端開口部に
は、図2のように蓋体(3)をクリップ等の係合具によ
り被着自在に設けることも、また注排口等の必要な構成
を備えた蓋体を溶接等の結合手段により固定しておくこ
ともできる。
【0024】前記のように製造される缶体(A)は、円
筒状に巻回されて仮止めされた胴板(4)が、その外周
に嵌合された機械加工によるサポートリング(6)の内
周に対し内側からの押圧により真円をなすように矯正さ
れて押接された上で溶接されるため、胴板(4)はサポ
ートリング(6)によって真円状態に確実に保持される
もので、従来の製缶仕上げによる場合と同程度の板厚
(3〜4mm)の鉄板等の金属板を胴板(4)に使用し
て製缶するにも拘らず、その寸法精度、特に胴部(1)
の真円度は、機械加工による場合と遜色ない程度に高く
なる。例えば缶径の誤差は、1000mm程度のもので
±2mm以下になり、きわめて真円度の高いものとな
る。
【0025】それゆえ、缶径が大きく比較的大容量のも
ので、寸法精度や真円度が要求される場合にも問題なく
使用できることになる。
【0026】例えば、印刷インキ等の粘稠物の輸送用タ
ンクとして使用する場合において、輸送先での内容物の
取出しの際、胴部内面に付着して残る量を少なくし、排
出をスムーズに行なうために、缶体内の内容物上に缶体
内面を摺動する落し蓋を設けておいて、内容物の排出と
同時に前記落し蓋を降下させ、胴部内面の付着物を掻き
落すように構成することが考えられている。この場合、
缶体の胴部の真円度の高いものでないと、前記落し蓋に
よる掻き落し作用が良好に行なえず、また降下できない
場合も生じるが、前記のように真円度の高い本発明によ
る缶体であれば、前記の落し蓋を利用する使用も問題な
く可能になる。
【0027】また前記のようにサポートリング(6)に
より前記の胴板(4)が補強されるために、使用中の変
形も生じ難く、前記の真円度を長期に渡って保持でき、
耐久性にも優れる。
【0028】
【発明の効果】上記したように、本発明の製造方法によ
り得られる缶体は、径が比較的大きく大容量の缶体であ
っても、胴部の板厚を通常の製缶仕上げによる容器と同
程度のものにして、しかも真円度が機械仕上げによる場
合と殆ど遜色のない程度に高いものとなり、真円度が要
求される各種の粘稠物や液体の貯蔵、輸送用のタンクそ
の他に広く好適に利用できる。また、胴板の厚みを薄く
できるので、機械加工によるものに比して軽量で取扱い
易く、輸送効率を高めることができる。
【0029】そして本発明の製造方法によれば、前記の
ような効果を有する缶体を、鉄板等の胴板を素材に用
い、機械加工によるサポートリングを用いて円筒形状を
矯正しながら溶接して製造するので、機械加工による場
合に比して容易に製造でき、しかも製造コストも低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られる缶体の斜視図である。
【図2】同上の縦断面図である。
【図3】胴部の製造過程を示す第1工程の略示斜視図
(a)と、一部の拡大横断面図(b)である。
【図4】同上の第2工程の略示斜視図(a)と、押圧治
具による押圧前(b)および押圧後(c)を示す一部の
拡大縦断面図である。
【図5】同上の第3工程の胴板の溶接状態を示す一部の
拡大横断面図である。
【図6】押圧治具の略示斜視図である。
【図7】同上の一部の拡大正面図である。
【符号の説明】
(A) 缶体 (1) 胴部 (2) 底部 (3) 蓋体 (4) 胴板 (5) スポット溶接部 (6) サポートリング (7) 押圧治具 (8) 溶接部 (14) シール溶接部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄板等の金属板よりなる胴板を曲げ加工に
    より円筒状に巻回してその両端を突合せて仮止めし、こ
    の円筒状の胴板の外周に、機械加工により円環状に形成
    されたサポートリングを嵌合するとともに、胴板をその
    内方側から押圧治具により押圧して前記サポートリング
    の内周面に対接させた状態で、前記胴板とサポートリン
    グを溶接し、その後、前記胴板の突合せ端部同士を内面
    側より溶接し、さらに円筒状の胴板に底部を結合するこ
    とを特徴とする缶体の製造方法。
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