JP2787143B2 - 運動変化検出装置 - Google Patents

運動変化検出装置

Info

Publication number
JP2787143B2
JP2787143B2 JP4354809A JP35480992A JP2787143B2 JP 2787143 B2 JP2787143 B2 JP 2787143B2 JP 4354809 A JP4354809 A JP 4354809A JP 35480992 A JP35480992 A JP 35480992A JP 2787143 B2 JP2787143 B2 JP 2787143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
output means
power
change
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4354809A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07146161A (ja
Inventor
文秀 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKEDA ENJINIARINGU KONSARUTANTO KK
Original Assignee
TAKEDA ENJINIARINGU KONSARUTANTO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKEDA ENJINIARINGU KONSARUTANTO KK filed Critical TAKEDA ENJINIARINGU KONSARUTANTO KK
Priority to JP4354809A priority Critical patent/JP2787143B2/ja
Publication of JPH07146161A publication Critical patent/JPH07146161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2787143B2 publication Critical patent/JP2787143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対象とする運動物体のリ
アルタイムでの運動変化の検出装置と制御装置に関す
る。
【0002】車両の走行状態、エンジンの運動状態、機
械の運動状態、機械振動状態、飛行中および点検中の航
空機の機体振動(運動)状態等における異常運動及び異
常振動の検出装置とその制御装置とに関する。
【0003】タービン流量計等各種流量計を用いた流量
変化検出制御装置、及び各種流速、圧力計等を用いた流
れの運動、圧力変化及び振動検出装置に関する。
【0004】生体の運動信号を対象とする場合には、例
えば人体の心拍(脈拍)変化検出装置とこの装置を利用
した車両の居眠り運転防止装置や、エヤロバイク、トレ
ッドミル等の運動量に対する最適負荷量の制御可能な運
動機械、器具装置等に関する。
【0005】また対象とする運動物体から検出される信
号が、対象物体から散乱もしくは放射された電磁波(お
よび超音波)のドップラー信号(或は単に検出対象の変
位量に比例するパルス信号)の場合、それを利用してい
るすべての機械機器の運動変化検出装置に関する。
【0006】
【従来の技術】従来のリアルタイムでの運動変化検出装
置においては、変位検出器から検出された変位信号の変
化を測定することによるものと、速度検出器から検出さ
れた速度信号の変化を測定することによるものと、加速
度検出器から検出された加速度信号の変化とを計測する
ことによって運動変化を検出する方法が取られていた。
【0007】しかし、それら検出信号が、対象物体の運
動の微少変化検出に使われる場合、一般にその変化量は
小さい。従って変化量を大きく抽出するために、それら
信号を微分する手段も使われるが、信号にはノイズが含
まれていることが多く、ノイズも同時に微分され、その
微少運動変化の正確な検出は、困難となることが多い。
【0008】また、運動変化検出装置が、工業機械、工
業生産ライン上の異常検出に使用される場合、運動変化
検出信号はアナログ信号で、電気環境条件の悪い箇所で
の異常検出においては、異常検出の為のアナログ信号の
しきい値レベルを高く設定するために、異常検出された
ときには、もう既に機械やラインにある程度の破損を及
ぼしているのが実状のようである。
【0009】また、異常検出の確実性を高めるために、
アナログ信号にハイパスフィルターを使用すると、微少
な運動変化の検出信号もノイズと共に除去され、早期異
常検出の信頼性を欠いているのが、実状のようである。
【0010】また車両、船舶の運転者や機械のオペレー
ターである人体の心拍(脈拍)変化や他の生体信号を利
用した車両、船舶、機械の居眠り運転防止装置、さらに
車両、船舶、機械の運転者、航空機の操縦者が運転操縦
不能な身体異常をきたした時の異常検出装置とその自動
運転、自動操縦への切り替え装置、さらにその逆の機械
の異常検出による、自動運転(操縦)から手動運転(操
縦)への切り替え装置、また走行中の車両でのパンクや
道路面の露結等によるスリップや、レールの異常等によ
る車輪の回転異常を早期に検出し、その異常警告発生装
置や自動運転への一時切り替え装置等は、まだリアルタ
イムでの検出信号に対する信頼性が低く、未だ実用化さ
れていないのが実状のようである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術上のリアルタイムでの運動変化を認識する検出信号
の問題点を解消し、S/N比、信頼性、正確度が高い運
動変化検出装置とその検出信号を利用した制御装置の提
供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、運動に比例する信号の性質により3つに
分け、それらを次のような手段で構成する。
【0013】第1の構成は、対象とする運動物体の運動
を信号として抽出するために、その運動が時系列化され
たパルスの時間間隔に比例する信号として抽出される場
合、その信号化手段と、
【0014】前記信号抽出手段より抽出された時系列信
号から、パルスの時間間隔もしくは分周化手段により分
周されたパルスの時間間隔を連続計測しその時間をパラ
メータTとするデジタル化手段と、
【0015】デジタル化手段によりサンプル抽出された
パラメータTを時間列 1、2、3、・・mに基ずいて、直接もし
くは適当な平滑手段を施しT1、T2、T3、・・Tmと時
系列化し、それらTの任意時間間隔n(n=1、2、3、・・
・)での差、即ちTmとTm-nとの差に比例する量を時刻
tmでの1次差分値 △Tm,nとして求める微分出力手段
と、
【0016】前記微分出力手段により入力された時系列
△Tj,n(j=1、2、3、・・・m)の 任意時間間隔k(k=1、
2、3、・・・)での差、即ち△Tm,nと△Tm-k,nとの差に比
例する量を時間tmでの2次差分値 △2Tmn,kとして求
める2次微分出力手段と、
【0017】前記微分出力手段により入力された時系列
△Tj,n(j=1、2、3、・・・m)の a乗値の、任意時間間隔
kでの差、即ち(△Tm,n)aと(△Tm-k,n)aとの差に
比例する量を時刻tmでのa乗値の差分値として求めそ
の時系列化されたパラメータを時刻tmのa乗アクショ
ン、更に△Tm,nと△Tm-k,nとの和に比例する量と前記
2次微分出力手段から得られた△2Tmn,kとの積を加速
度アクションとし時刻tm の時系列化されたパラメータ
をそれぞれアクションACm、ACm’とするアクショ
ン出力手段と、
【0018】前記微分出力手段により入力された△Tm,
n と、2次微分出力手段より入力された△2Tmn,kとの
積を求め、その積の時系列化されたパラメータを時刻t
mのパワー、Pm とするパワー出力手段と
【0019】予期される運動変化の特徴を抽出するため
に、その変化に対応する前記出力手段で出力されたアク
ションACm、ACm’とパワーPmの波形変化の認識
から特徴を抽出する波形認識出力手段と
【0020】前記アクションACm、ACm’とパワー
Pmに対して別途設定された設定運動変化量に比例する
しきい値とのレベル比較認識の出力手段と
【0021】前記運動変化を制御する必要のある時、前
記アクションACm、ACm’とパワーPmに対して別
途設定されたレベルからの変位量を運動変化の制御に変
換する制御出力手段とからなる。
【0022】第2の構成は前記の信号抽出手段より抽出
された時系列信号から、一定時間間隔のパルス数を別途
定められたサンプリング時間間隔で連続計測しそのパル
ス数をパラメータFとするデジタル化手段と、
【0023】このデジタル化手段によりサンプル抽出さ
れたパラメータFをサンプリングされた時間列 1、2、3、・
・m に基ずいて、直接もしくは適当な平滑手段を施しF
1、F2、F3、・・・Fmと時系列化し、それらFの任意
時間間隔n(n=1、2、3、・・・)での差、即ちFmとFm-n
との差に比例する量をm番目のサンプリング時刻tmで
の1次差分値 △Fm,nとして求める微分出力手段と、
【0024】前記微分出力手段により入力された時系列
△Fj,n(j=1、2、3、・・・m)の 任意時間間隔k(k=1、
2、3、・・・)での差、即ち△Fm,nと△Fm-k,nとの差に比
例する量をサンプリング時刻tmでの2次差分値 △2Fm
n,kとして求める2次微分出力手段と、
【0025】前記微分手段により入力された時系列△F
j,n(j=1、2、3、・・・m)の a乗値の、任意時間間隔kで
の差、即ち(△Fm,n)aと(△Fm-k,n)aとの差に比例
する量をサンプリング時刻tmでのa乗値の差分値とし
て求めその時系列化されたパラメータを時刻tmのa乗
アクション、更に△Fm,nと△Fm-k,nとの和に比例する
量と、前記2次微分出力手段から得られた△2Fmn,kと
の積を、加速度アクションとし時刻tm の時系列化され
たパラメータをそれぞれアクションFACm、FAC
m’とするアクション出力手段と、
【0026】微分出力手段により入力されたパラメータ
△Fm,n と、2次微分出力手段より入力されたパラメー
タ△2Fmn,kとの積を求め、その積の時系列化されたパ
ラメータをサンプリング時刻tmのパワー、FPmとする
パワー出力手段と
【0027】予期される運動変化の特徴を抽出するため
に、その変化に対応する前記出力手段で出力されたアク
ションFACm、FACm’とパワーFPmの波形変化
の認識から特徴を抽出する波形認識出力手段と
【0028】前記アクションFACm、FACm’とパ
ワーFPmに対して別途設定された設定運動変化量に比
例するしきい値とのレベル比較認識の出力手段と
【0029】前記運動変化を制御する必要のある時、前
記アクションFACm、FACm’とパワーFPmに対
して別途設定されたレベルからの変位量を運動変化の制
御に変換する制御出力手段とからなる。
【0030】第3の構成は、対象とする運動物体の運動
を信号として抽出するために、その運動をアナログ信号
に比例する信号として抽出する信号化手段と、
【0031】この信号抽出手段より抽出されたアナログ
時系列信号から、別途定められたサンプリング時間間隔
で連続計測しそのアナログ量をパラメータANとするデ
ジタル化手段と、
【0032】このデジタル化手段によりサンプル抽出さ
れたパラメータANをサンプリングされた時間列 1、2、
3、・・・m に基ずいて、直接もしくは適当な平滑手段を施
しAN1、AN2、AN3、・・・ANmと時系列化し、そ
れらANの任意時間間隔n(n=1、2、・・)での差、即ち
ANmとANm-nとの差に比例する量をm番目のサンプリ
ング時刻tmでの1次差分値 △ANm,nとして求める微
分出力手段と、
【0033】前記微分出力手段により入力された時系列
△ANj,n(j=1、2、3、・・・m)の 任意時間間隔k(k=
1、2、3、・・・)での差、即ち△ANm,nと△ANm-k,nとの
差に比例する量をサンプリング時刻tmでの2次差分値
2ANmn,kとして求める2次微分出力手段と、
【0034】前記微分手段により入力された時系列△A
Nj,n(j=1、2、・・m)の a乗値の、任意時間間隔kで
の差、即ち(△ANm,n)aと(△ANm-k,n)aとの差に
比例する量を時刻tmでのa乗値の差分値として求めそ
の時系列化されたパラメータを時刻tmのa乗アクショ
ン、更に△ANm,nと△ANm-k,nとの和に比例する量と
前記2次微分出力手段から得られた△2ANmn,kとの積
を加速度アクションとし時刻tm の時系列化されたパラ
メータをそれぞれアクションANACm、ANACm’
とするアクション出力手段と、
【0035】微分出力手段により入力された△ANm,n
と、2次微分出力手段より入力された△2ANmn,kとの
積を求め、その積の時系列化されたパラメータをサンプ
リング時刻tmのパワー、ANPmとするパワー出力手段
【0036】予期される運動変化の特徴を抽出するため
に、その変化に対応する前記出力手段により出力された
アクションANACm、ANACm’とパワーANPm
の波形変化の認識から特徴を抽出する波形認識出力手段
【0037】前記アクションANCm、ANACm’と
パワーANPmに対して別途設定された設定運動変化量
に比例するしきい値とのレベル比較認識の出力手段と
【0038】前記運動変化を制御する必要のある時、前
記アクションANCm、ANACm’とパワーANPm
に対して別途設定されたレベルからの変位量を運動変化
の制御に変換する制御出力手段とからなる。
【0039】
【作用】第1の構成のように手段を構成したことによ
り、次の作用が働く。
【0040】対象とする運動物体の運動が時系列化され
たパルスの時間間隔に比例する信号化手段より抽出され
た時系列信号の、パルスの時間間隔もしくは分周された
パルスの時間間隔をパラメータTとするデジタル化手段
は、パルスの時間間隔Tへの電気的なノイズの混入を防
止し、運動そのものに付随するノイズはTへ残し、その
運動変化を忠実にリアルタイムで再現する作用がある。
即ち、パルスの時間間隔Tを、一般化された運動変位記
述パラメータとする作用がある。このパラメータ化は機
械運動の記述のみならず、例えば生体の脈拍間隔はパラ
メータTと表示することができるので、心臓の運動変化
を生体が置かれた環境変化による生体の運動或は状態変
化をもパラメータTで記述できる作用がある。
【0041】このデジタル化手段によりサンプル抽出さ
れたパラメータTをT1、T2、T3、・・Tmと時系列化
し、それらTの任意時間間隔n(n=1、2、3、・・)での
差、即ちTmとTm-nとの差に比例する量を時刻tmでの
1次差分値 △Tm,nとして求める微分出力手段は、先に
適度な平滑手段の施されていないパラメータTの速度成
分を算出する際にも、時間間隔nを適当に選ぶことによ
り運動そのものに付随するノイズの影響が弱められた速
度成分を得る作用がある。更にTmとTm-nとの差に比例
する量をそのべき乗値とするとそのS/N比を一層上げ
る作用がある。
【0042】前記微分出力手段により入力された時系列
△Tj,n(j=1、2、3、・・・m)の 任意時間間隔k(k=1、
2、3、・・・)での差、即ち△Tm,nと△Tm-k,nとの差に比
例する量を時間tmでの2次差分値 △2Tmn,kとして求
める2次微分出力手段は、パラメータTの加速度成分を
算出する際に、時間間隔kを適当に選ぶことによりTの
速度成分上に変換された運動そのものに付随するノイズ
の影響が弱められた加速度成分を得る作用がある。更
に、△Tm,nと△Tm-k,nとの差に比例する量をそのべき
乗値とするとそのS/N比を一層上げる作用がある。
【0043】前記微分出力手段により入力された時系列
△Tj,n(j=1、2、3、・・・m)の a乗値の、任意時間間隔
kでの差、即ち(△Tm,n)aと(△Tm-k,n)aとの差に
比例する量を時刻tmでのa乗値の差分値として求めそ
の時系列化されたパラメータを時刻tmのa乗アクショ
ン、更に△Tm,nと△Tm-k,nとの和に比例する量と前記
2次微分出力手段から得られた△2Tmn,kとの積を加速
度アクションとしそれぞれ時刻tm の時系列化されたパ
ラメータをアクションACm、ACm’とするアクショ
ン出力手段は、a乗アクションが2乗アクションの場
合、ACmとACm’とは同一である。また、それら
は、下記の数式1に表示されるように、前記2次微分出
力手段で得られた加速度成分と前記微分出力手段で得ら
れた速度成分の時刻mとm−kとの加算平均値の積なの
で、時間間隔kを最適に選択することにより、前記2次
微分出力手段で得られる加速度成分を大きく増幅した、
しかもS/N比の高い信号を得る作用がある。
【数1】
【0044】 ACm’=(△Tm,n−△Tm-k,n)・(△Tm,n+△Tm-k,n)
【0045】更に、加速度成分だけを一層増幅したい場
合は、そのべき乗値として出力される△2Tmn,kとの積
である下記の数式2の加速度アクションを出力する作用
がある。この時、出力される各々のアクションACm、
ACm’は、時系列化されている信号なのでその適度な
平滑手段をとればS/N比を一層高める作用がある。
【数2】
【0046】 ACm=△2Tmn,k ・(△Tm,n+△Tm-k,n)
【0047】前記微分出力手段により入力されたパラメ
ータ△Tm,n と、2次微分出力手段より入力されたパラ
メータ△2Tmn,kとの積を求め、その積の時系列化され
たパラメータを時刻tmのパワー、Pmとするパワー出力
手段は、△Tm,nと△2Tmn,kとが速度成分と加速度成分
とに1次比例する時、既にS/N比が向上されている、
速度成分と加速度成分との積に比例する量なので、更に
S/N比が高められたパワー、即ち単位時間当りのエネ
ルギーに比例する量を出力する作用がある。つまり、そ
のパワーが、下記の数式3とも表示されるので、時間間
隔kを最適に選択することにより、時刻mで速度成分が
ある程度存在すれば、時刻m−kからの速度変化(加速
度)に起因するパワー変化を大きく増幅出力する作用が
ある。
【数3】
【0048】Pm=△Tm,n・(△Tm,n−△Tm-k,n)
【0049】また、2乗アクションと同様に、△Tm,n
と△Tm-k,nとの差のべき乗に比例する△2Tmn,kを用い
て出力されるパワーPmは、加速度変化のS/N比を一
層高めた出力となる。また、これらは時系列化されてい
る信号なのでその適度な平滑手段をとればS/N比を更
に向上させる作用がある。
【0050】予期される運動変化の特徴を抽出するため
に、その変化に対応する前記出力手段で出力されたアク
ションACm、ACm’とパワーPmの波形変化の認識
から特徴を抽出する波形認識出力手段は、前記手段で出
力される各々のアクションとパワーが信頼性、S/N比
の高い信号なので、2つの信号を同時に使用することに
より目的とされる運動変化の確実な認識検出をする作用
がある。
【0051】前記各々のアクションとパワーに対して別
途設定された設定運動変化量に比例するしきい値とのレ
ベル比較認識の出力手段は前記手段で出力される各々の
アクションとパワーがS/N比の高い信号なので、設定
されるしきい値もS/N比が高く、運動変化検出が正確
に信号のレベル比較でできる作用がある。
【0052】従って、前記アクションとパワーが機械的
な運動している操作、或は監視される側の対象物から出
力されている場合、その比較検出結果はその運動を監視
したり、操っているオペレータへ認知させる指令作用が
ある。オペレータが人間である場合、視聴臭覚や感覚に
認識させる装置を、またオペレータが別の機器や機械で
ある場合はその制御装置を、別途定められた操作手順に
安全確実に従うよう指令する作用がある。
【0053】また、逆に前記アクションとパワーが操
作、或は監視する側の機械的或は生体的な運動している
オペレータ側から出力されている場合、その比較検出結
果はそのオペレータ自身へ認知させる指令作用がある。
オペレータが人間である場合、視聴臭覚や感覚に認識さ
せる装置や、そのオペレータを操作、或は監視任務から
切り放し、別途定められた操作手順に安全確実に従うよ
う、別の機械機器や制御装置を切り替え作動させる作用
がある。オペレータが別の機器や機械である場合は、そ
の制御装置を別途定められた操作手順に安全確実に従う
よう切り替え作動指令をする作用がある。
【0054】前記運動変化を制御する必要のある時、前
記アクションとパワーに対して別途設定されたレベルか
らの変位量を運動変化の制御量に変換し出力する制御出
力手段は、別途設定された運動からの変動をなくする作
用や、別途設定された運動からの大きなずれを元に戻す
作用や、別途定められた最適な運動をするように自動制
御する作用がある。
【0055】第2の構成のように手段を構成したことに
より、次の作用が働く。対象とする運動物体の運動が時
系列化したパルスの時間間隔に比例する信号化手段より
抽出されたパルスの時系列信号の、別途指定された時間
間隔のパルス数を、さらに先の別途指定された時間より
長いサンプリング時間間隔で連続計測しそのパルス数を
パラメータFとするデジタル化手段は、パルスの時系列
信号上への電気的なノイズパルスの混入する影響を微少
なものとする作用がある。よって、運動によるノイズは
パルス数に残されたまま運動変化を忠実にリアルタイム
で再現し、パルス数Fを、一般化された運動変位記述パ
ラメータとする作用がある。
【0056】このデジタル化手段によりサンプル抽出さ
れたパラメータFをサンプリングされた時間列 1、2、3、・
・・m に基ずいてF1、F2、F3、・・・Fmと時系列化す
ると、第2の構成のように構成した残りの手段は、前記
第1の構成に対応する残りの各手段の作用と同じ作用を
なす。
【0057】第3の構成のように手段を構成したことに
より、次の作用が働く。対象とする運動物体の運動を信
号として抽出するために、その運動をアナログ信号に比
例する信号として抽出する信号化手段に関しては、アナ
ログ信号上への電気的ノイズの混入の影響をかなり受け
るが、適当な電気ノイズ除去手段を施してノイズの混入
影響を最小限としたアナログ信号を取り扱う場合には、
除去された電気ノイズと性質の異なる運動ノイズは残さ
れたまま運動変化を忠実にリアルタイムで再現し、その
アナログ量を、連続した運動変位記述パラメータとする
作用がある。
【0058】この信号抽出手段より抽出された一般化さ
れた連続変位パラメータであるアナログ信号から、別途
指定されたあるサンプリング時間間隔で連続計測しその
アナログ量を変位パラメータANとするデジタル化手段
によりサンプル抽出されたそのパラメータANをサンプ
リングされた時間列 1、2、3、・・・m に基ずいてAN1、A
N2、AN3、・・・ANmと時系列化すると、第3の構成
のように構成した残りの手段は、前記第1の構成に対応
する残りの各手段の作用と同等な作用をなす。
【0059】
【実施例】本発明の運動変化検出装置について図1、図
2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9とを用
いて説明する。
【0060】図1は、運動変化検出装置の概念を示すブ
ロック図で、対象とする運動物体は複数でもよく、また
それらは、それぞれ独立運動をしていてもよいが、相互
作用をしている様子が物体間の破線で示されている。ま
た検出装置の各手段が並列に処理する様子を図示してい
る。
【0061】図2は、前記作用の項で述べられた第1の
構成で用いられた運動変化検出装置の各手段の作用とそ
の効果を、説明するためのものである。その検出される
運動変化はノイズを含んだ微少な各種異常変位運動をシ
ミュレーションした疑似信号である。
【0062】図3、図4、図5、図6は、対象運動物体
を走行中の車両の車輪とし、その回転運動の変化検出の
ためのシミュレーションテスト結果例で、従来の技術を
用いて実施され得る可能性のある異常運動検出方法との
比較結果を示す。
【0063】図7は、対象運動物体を、機械機器、車
両、船舶、航空機等を操作、運転、操舵、操縦中のオペ
レータの生体から抽出される脈拍変動とし、リアルタイ
ムでの脈拍変動のオペレーションに対する不適性検出、
例えば居眠り状態、心不全状態等の検出のためのシミュ
レーションテスト結果のうち正常状態のもので、脈拍間
隔時間Tを運動変位記述パラメータとし、脈拍変動は生
体が置かれている環境に起因するものとしている。
【0064】図8、図9は、人体の上腕に実施された非
観血血圧測定のデータで、上腕に巻かれたカフは、小型
電動ポンプで加圧されている。対象とする運動変化は、
カフの圧力変動である。その変動は、加圧中はポンプに
起因するものと、カフ圧で圧迫されている動脈血管の管
壁運動に起因するものとからなり、図8は、ポンプによ
る加圧中のデータで、図9は、最高、最低血圧値を測定
するために、ポンプを停止して圧力を一定の排気率で下
げ、それら最高、最低血圧値を与える管壁運動の特徴を
カフ圧力変動から検出した実施例である。
【0065】図1に於て、1は対象とする生体、もしく
は物体の運動、2aはその運動変位を信号として抽出す
る信号化手段、3aはその信号を運動変位記述と後段の
信号処理のため時系列パラメータとするデジタル化手
段、4aは微分出力手段、5aは2次微分出力手段、6
aはアクション出力手段、7aはパワー出力手段、8a
は波形比較、波形認識、レベル比較の判定出力手段、9
aは3a、6a、7a、8aの各過程の出力をモニター
するための映像出力手段、10aは8aの判定出力によ
る警報出力手段、11aは制御量算出及びその制御出力
手段、12aは11aの出力で駆動したり、別途指定さ
れた制御手段によって1を駆動する制御装置である。
【0066】また13は別の対象となる生体、もしくは
物体の運動で、1と相互作用があり13を制御する必要
がある場合は、13に設置された運動変化検出装置の1
1bへ1に設置されている運動変化検出装置の8aから
の出力を入力し13に対して設置されている制御装置の
12bにより制御される。また、1と13の情報交換機
能は8aと8b間の破線で表示されている。そして、こ
れら相互作用、相互情報交換は、14の別の対象物体を
加えて複数間の入出力にも拡張できる。
【0067】簡単化するために対象物体数を2として、
説明する。その一例は、1が車両を運転する人間の脈拍
変動で13が運転されている車両となる。この時、運転
者の居眠り状態や、過度な目まいや、心停止状態等の運
転不能状態が検出されたとすると、8aと8bとの情報
交換により、車両は警報10bを鳴らしスピードを緩め
る等の制御処置を取る。この様な脈拍変動のシミュレー
ションデータの一例が図4に示されてある。
【0068】ここで2、3、4、5、9、10と12の
手段は従来から知られている装置、手段を用いて構成で
きる。4、5は後段で用いれられる信号処理手段に関連
しているので4、5、6、7、8と11とをまとめて概
説する。
【0069】第1の構成で用いられたデジタル化手段3
によって出力され、それらに平滑手段が施されていない
時系列信号Tmを時刻tmの変位パラメータとして説明す
る。また説明に関して、物理的なパラメータとの対応を
重視するために、微分出力手段4、2次微分出力手段5
での比例する差分量はそのべき乗項ではなく、1次比例
する量とする。また、アクション出力手段7でのa乗は
2乗とし、べき乗項は、1次比例する量とする。実施例
に於ても、物理的なパラメータとの対応を明確にするた
めに同様な出力パラメータを使用した。
【0070】先ず、対象とする運動変化からノイズを除
去する手段として、時系列信号Tmの時刻 tm から過去
の時刻tm-n までのn個の移動平均をとる。移動平均さ
れたTmの単位時間当りの1次差分は次の数式4で与え
られる。
【0071】
【数4】△Tm,n=(Tm−Tm-n)/n
【0072】次に、1次差分値の時系列信号 △Tm,n
の時刻tm から過去の時刻 tm-k までの k 個の移動平
均をとり、それをもとにした単位時間当りのTmの2次
差分値は次の数式5で与えられる。
【0073】
【数5】△2Tmn,k=(△Tm,n−△Tm-k,n)/k =((Tm−Tm-n)−(Tm-k−Tm-k-n))/n/k または =((Tm−Tm-k)−(Tm-n−Tm-n-k))/n/k =△2Tmk,n
【0074】ここで上式の 1/n、1/k、 1/n/kは常
数なのので省略しても良い。更に、時系列信号Tmの時
刻 tm から過去の時刻tm-n までのn個の移動平均と
1次差分値の時系列信号 △Tm,n の時刻tm から過去
の時刻 tm-k までの k 個の移動平均とはどちらを先に
取っても同等なものとなる。この2次差分の物理的な解
釈は n=k とすると次の様になる。
【0075】△2Tmn,nと表示される2次差分手段は、
△Tm,nと△Tm-n,nとの大きさを時刻tm-nを支点とし
て天秤にかける操作手段で、次数式6で示されるの差分
量を測ることと同等である。
【0076】
【数6】 △2Tmn,n=(Tm−Tm-n)−(Tm-n−Tm-2n)
【0077】従って、△Tm,n と△Tm-n,n の各々の絶
対値を天秤にかけると位相が異なっていてもその大きさ
が同程度であれば相互に打ち消し合う。よって振幅変動
が大きく変化するTm が増幅され、振幅変動がほぼ一定
なノイズや単調な運動変化等は全て除去される。この絶
対値に比例した量を天秤にかける手段が、アクション出
力手段で次式で与えられる。なお絶対値に比例した量を
2乗値とすると次の数式7で示されるように単位時間当
たりの運動エネルギーの大きさを天秤にかける操作手段
である。
【0078】
【数7】ACm=(△Tm,n)2−(△Tm-n,n)2
【0079】nがkに等しくない時は下記の数式8で表
示される様に、時刻mとm−kとでの速度変化つまり加
速度成分とそれら速度成分の加算平均値との積なので、
時間間隔kを最適に選択することにより、速度成分に付
随したノイズや不必要な速度成分を除去し、その平均速
度値で加速度成分を大きく増幅し、S/N比の高い信号
を得る作用がある。
【0080】
【数8】ACm =(△Tm,n)2−(△Tm-k,n)2 =(△Tm,n−△Tm-k,n)・(△Tm,n+△Tm-k,n)
【0081】また、リアルタイムで出力されるアクショ
ンACmは、時系列化されている信号なのでその移動平
均等の適度な平滑手段をとればS/N比を一層高める作
用がある。従って、このACmの波形の変化から対象と
する運動変化の、つまり加速度変化の特徴を容易に見い
だすことができる。
【0082】次に、パワーPm は上式ACmで速度成分
の積を時刻tm かtm-k かのどちらか一方の成分とした
もので次の数式9で与えられる。
【0083】
【数9】Pm =△Tm,n・△2Tmn,k =△Tm,n・(△Tm,n−△Tm-k,n)
【0084】この式からも明白である様に運動の速度変
化をもたらすには、多大な単位時間当たりのエネルギ
ー、即ちパワーを必要とする。即ち、時間間隔kを最適
に選択することにより、時刻mで速度成分がある程度存
在すれば、時刻m−kからの速度変化(加速度)に起因
するパワーを大きく増幅出力する作用がある。例えば、
大きな負から正への速度変化があり、速度成分△Tm,n
が正、△Tm-k,n が負の量であるとする。すると、そ
の大きな正の変化を時刻 tmの速度成分△Tm,nで増幅
したものがPmである。また、上記のPmの式からも明
瞭であるように、Pmは、△Tm,nと△Tm-k,nとの相関
強度を測る作用もある。そして、出力されるパワーPm
は、時系列化されている信号なのでその移動平均等の適
度な平滑手段をとればS/N比を一層高める作用があ
る。従って、リヤルタイムでのレベル比較による特異な
運動変化検出には最適である。なお上述の差分操作に関
して単位時間当たりの差分操作は、分周手段により、2
単位、3単位時間当たりの適当な差分操作へと拡張でき
る。
【0085】作用の項でも説明したが、加速度成分だけ
を一層増幅したい場合、△2Tmn,kを△Tm,nと△Tm-k,
nとの差のべき乗に比例する量とすれば、加速度アクシ
ョン、パワーは、加速度変化のS/N比を一層高められ
た出力となる。また、それらの移動平均等の適度な平滑
手段をとれば、S/N比を更に向上させる。
【0086】制御作用に関しては、数式9に表示される
ように、設定された運動に対して、速度、加速度変化を
考慮に入れた単一のパラメータである単位時間当たりの
エネルギーの消費量であるパワー値をもとに、未来の時
刻tm'に於ける△Tm',nを現時刻tm'-k の△Tm'-k,n
からリアルタイムで算出しTm'の値に変換し、制御量
に変換することができる。アクションに関しても同様な
作用がある。
【0087】また、信号が第3の構成例の様に、アナロ
グ信号の場合、デジタル化手段3a,bを介せず4、
5、6、7、8段に、従来技術で用いられるフィルタ
ー、微積分器、乗算器、比較器等のハード機器を用いた
構成とし、同様な作用を実施できる。
【0088】図2に於て、図に従って説明する。15は
デジタル化手段3によりサンプル抽出された時系列信号
Tmで、それは、基準値Toからのオフセット値であ
る。このTm 最大振幅変動は、To値(50m秒)の約
0.2%である。Tm 上には様々な変動があり、15
a、15cはノイズ、15b、15d、15e、15f、1
5gは様々な異常変動を表示している。
【0089】16は、微分出力手段4により得られた1
次差分値の時系列信号△Tm,n で、16a、16cは
ノイズ、16b、16d、16e、16f、16gは様
々な異常変動の微分出力手段4による表示である。
【0090】17は、2次微分出力手段5により得られ
た2次差分値 △2Tmn,kで、17a、17cはノイズ、
17b、17d、17e、17f、17gは様々な異常
変動の2次微分出力手段による表示である。
【0091】18はアクション出力手段6により得られ
たACmで、18a、18cはノイズ、18b、18
d、18e、18f、18gは様々な異常変動のアクシ
ョン出力手段6による表示である。
【0092】19はパワー出力手段7により得られたパ
ワー、Pmで、19a、19cはノイズ、19b、19
d、19e、19f、19gは様々な異常変動のパワー
出力手段7による表示である。
【0093】各信号の相対的な大きさは、15を1とす
ると16、17は4分の1で18、19は16分の1に
縮小して図示したものである。また縦軸は相対的なスケ
ールで15’、16’、17’、18’、19’は各々
の出力信号の基準レベルである。また横軸は共通の時間
軸で単位は秒で最小間隔目盛りは20で示される5秒で
ある。図から明瞭であるように各種の運動変化が18、
19上に6、7と8の手段で用いれられる信号処理手段
について概説されたように従来の技術では無し得ない感
度で検出されている。
【0094】図3、図4、図5、図6は走行中の車両の
車輪の回転運動を表示している。その回転数は約370
0rpmで約9%の変動をしながら走行している同一な
シミュレーションデータである。図3には、21、2
2、23と25が全体的な関連を記述するために表示さ
れている。図4には21、22と23のみそれら運動変
化を見やすくするためにそれらの基準レベルを変えて表
示し直したものである。図5、図6にはそれぞれ24、
25のみ表示されている。
【0095】21は、車輪が1回転に要する時間を連続
計測し3のデジタル化手段で時系列信号Tmとし、回転
数が、3700rpmに相当する基準レベルToからの
オフセット値、ToとTmとの差の大きさを、縦軸方向
に21’を基準レベルとし、横軸に積算回転数(走行距
離)としたグラフである。横軸の最小目盛り26は、1
00回転である。以後、時系列信号Tmをそのオフセッ
ト値、として取り扱う。
【0096】21aは車輪の急速な回転減少変化の存在
した箇所で、その運動変化は、21のTmを微分出力手
段4により得た22の速度信号△Tm,n上に減速変化2
2aと、そして元の速度に戻ろうとする増速変化22b
として出力される。
【0097】さらに21aの運動変化は、2次微分出力
手段5により得られた23の加速度信号△2Tmn,k上に
減増速変化特有の加速度変化23a、23bとして出力
される。
【0098】次にその運動変化は、アクション出力手段
8により得られた24のアクション、ACm 上に、24
a,a’、24b,b’、24c,c’と、24d,d’と
からなる一連の上下方向に大きなレベル変化を伴ったア
クション変動として出力される。この特徴抽出は従来の
技術を用いて無し得なかったものである。
【0099】このアクション出力に対するレベル変化の
検出による車輪の異常運動検出は第図5に表示されてい
て、24eの基準レベルである24’からのレベル変化
を100%とすると、最初の急速な減速変化に対応する
24a,a’は、それぞれ460%と980%である。
次に元の速度に戻ろうとする急な増速変化に対応する2
4c,c’の24cは540%となる。
【0100】更に、この一連の運動変化は、パワー出力
手段7より得られた25のパワー、Pm 上に、25a,
a’、25b,b’、25c,c’と、 25d,d’と
からなる一連の上下方向に大きなレベル変化を伴ったパ
ワー変動として出力される。この特徴抽出は従来の技術
を用いて無し得なかったものである。
【0101】このパワー出力に対するレベル変化の検出
による車輪の異常運動検出は、図6に表示されていて、
25eの基準レベルである25’からのレベル変化を1
00%とすると、最初の急速な減速変化に対応する25
a,a’は、それぞれ、500%と920%である。次
に元の速度に戻ろうとする急な増速変化に対応する25
c,c’の25cは1040%となる。
【0102】また、運動変化の検出時間に関しては、2
5b,b’が速度がその運動変化で最低になったところ
で、最初の急速な減速変化検出25aから25bまで、
3秒程、25cまで8秒程時間がそれぞれ経過してい
る。
【0103】上記アクション、パワーとの比較のため
に、従来の技術を用いて実施され得るだろうと思われ
る、速度、加速度のレベル変化検出の説明を簡単にす
る。
【0104】先ず22eの速度レベル変化は、基準レベ
ル22’からの変化を100%とすると、減少レベル2
2aは450%で 25a のレベル検出から約3秒遅れ
ている。次に23eの加速度レベル変化は、基準レベル
23’からの変化を100%とすると、減少レベル23
aは340%となる。その検出は25aより1.5秒遅
れる。増加レベル23bは、440%で、その検出は2
5aより8秒遅れの25cの検出と同時刻となる。従っ
て、パワーとアクションとを用いたレベル、波形比較に
よる車輪の回転運動の急減速変化検出は従来の技術に比
べ、正確にしかも迅速に実施できる。
【0105】各信号の相対的な大きさは、21を1とす
ると22、23も1で24と25は4分の1に縮小して
図示したものである。また縦軸は相対的なスケールで、
横軸は各信号に対して共通である。
【0106】図7に於て、脈拍間隔時間Tをデジタル化
出力手段3により出力される運動変位記述のパラメータ
Tmとし、基準脈拍時間To(脈拍数65に相当)から
のオフセット値即ちToとTmとの差の相対変動を27
として表示し、縦軸方向に、27’を基準レベルとし、
横軸に積算脈拍数としたグラフである。横軸の一目盛り
は、100心拍数である。以後、時系列信号Tmはその
オフセット値として取り扱う。27の脈拍変動は約5%
で、それは生体が置かれている環境に起因するものとし
ている。
【0107】28は27を微分出力手段4により得た1
次差分値 の時系列信号 △Tm,n で脈拍運動の速度とし
て出力される。次に29は2次微分出力手段5により得
られた27の2次差分値 △2Tmn,k つまり脈拍運動の
加速度として出力される。
【0108】30は、アクション出力手段6により得ら
れたACm である。また30aは30に対して仮に設定
された脈拍運動変化検出のためのレベルである。これ以
上の変動が検出されると、その生体は、例えば活動的で
周囲の環境変化に目覚めていると判断される。従ってそ
の生体が、車両13の運転者1であれば、安全に運転可
能な状態であると判定される。逆に、設定されたレベル
に変動が達しない場合は、例えば居眠り等による運転不
能状態とみなし、10aと10bとによる運転者と車両
から周囲に対する警報出力、11bと12bによる、別
途定められた車両の安全停止処置等を実施する。設定レ
ベルには、個人差が在るが、個人の生体データを予め8
aもしくは8bに学習させる機能と情報交換機能によ
り、その個人差、運転状況差等を含ませることができ
る。同様に、30の波形の変動特徴抽出からも、同様な
学習、情報交換機能が可能となる。次に31は、パワー
出力手段7により得られたパワー、Pm である。31a
は30aと同様な働きをPmに対してなす。
【0109】従来の技術で、上述した機能と同様な働き
を、リアルタイムで実施するものはないが、27の信号
のスペクトル解析から生体機能の異常検出や、逆に生体
機能をリラックスさせるために生体に対する最適な環
境、機器、器具等を設計しようとする試みはなされてい
る。
【0110】また、高カロリー輸液中、輸血中、抗癌剤
注入中や点滴中等の被検者の心拍運動(別の生体運動で
もよい)を1、そして注入される流量を13とし、27
のデータが心拍変動で、別の27と同様なデータを流量
とする。この時、点滴流量が被検者の初期の理想的な心
機能状態(或は生体状態)に設定されていると、その後
心機能(或は生体機能)に変化が生じても、心臓(或は
生体臓器)に負担かけることなく、8aから出力された
30、31の変化を無くする様、最適な注入流量を自動
調節することができる。
【0111】プラント等に於ける互いに相関のある複数
の流量制御に関しても、それぞれの流量1、13、14
等がデジタル化手段3a、3b等で、それぞれ27の様
に出力されていると、30と31とを用いた複数の流量
制御は、その速度、加速度変化をも同時に、考慮してい
るので、人体に注液中、生体機能に負担が掛からないよ
うにするのと同様に、他のポンプ等の機械、電動機器に
負担をかけない最適な流量制御を実施できる。安全な制
御対象となるものは、流量のみならず如何なる物理量で
もよい。従って、工業プラント等のより安全な無人化操
業にたいしても上述の制御は可能となる。
【0112】図8、図9に於て、カフ圧力変動信号は、
発信回路に組み込まれた可変容量型圧力センサーからパ
ルスの時系列信号として抽出された信号である。そして
第2の構成のデジタル化手段によって連続計測されたそ
のパルス数からカフ圧力に比例するパルス数を一般化さ
れた運動変位記述パラメータFとし、さらに時系列化し
カフ圧力値に変換された値がFmで、図中その時間推移
が32と図示されている。その縦軸のスケールは水銀圧
力計表示されているもので、その単位はmmHgであ
る。
【0113】33は、32から微分手段により得られた
1次差分値 の時系列信号△Fm,nの時間推移で、縦軸
は、相対スケールでその基準レベルは33’である。3
4は、同様に32から、2次微分手段により得られた2
次差分値 △2Fmn,kの時間推移で、縦軸は、相対スケー
ルでその基準レベルは34’である。
【0114】35は、アクション出力手段により得られ
たFACm の時間推移で、縦軸は相対スケールでその基
準レベルは35’である。
【0115】36は、パワー出力手段により得られたパ
ワー、FPm の時間推移で、縦軸は相対スケールでその
基準レベルは36’である。
【0116】37は、カテーテルと圧力センサーを用い
て、人体の大動脈の圧力を観血的に測定したもので、動
脈の脈動血流の圧力変動の時間推移が32と同じ水銀圧
力計の縦軸スケールに表示されていて、基準レベルは共
に0である。この圧力変動は、通常、大動脈の下方の上
腕の動脈血管にそのまま伝達するので、圧力変動37が
カフ圧力32と交わる領域37aで特異なカフ圧力変動
を起こす。カフを小型電動ポンプで加圧中は、その機械
的振動ノイズがカフ圧に付加されている32からでも、
これらの特徴のある運動変化はある程度認識できるよう
に前記微分と2次微分手段で33aと34aに抽出され
ている。しかし、そのレベル比較による検出は不可能で
ある。この様な、困難な状況に於ても、37と32の細
部にわたる相互作用37aが、アクション出力手段とパ
ワー出力手段によって、35a、36aに抽出されてい
る。そして、それらの相互作用による特異な運動変化検
出は、レベル比較による手段でも可能となる様子が、図
8に図示されている。
【0117】38は、心電計から取られたECGI信号
で、大動脈血流の圧力変動を生み出している心臓のポン
プ作動のトリガー信号である。38’はその基準レベル
である。
【0118】図9に於て、最高、最低血圧値を測定する
ために、ポンプを停止して圧力を一定の排気率で下げて
いるので図8の様な機械振動ノイズは無い。この時、最
高、最低血圧値を与える管壁運動の特徴をカフ圧力変動
から検出した実施例である。大動脈の圧力変動が、即ち
37b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、lが、
カフ圧力に潰されていた上腕の動脈管に到達した時、一
定の排気率で減圧されているカフ圧に動脈管壁の伸縮運
動が圧力変動に及ぼす影響が、それぞれ32、33、3
4、35、36上のアルファベット、b、c、d、e、
f、g、h、i、j、k、lとして図示されている。
【0119】37cの山はその圧力脈波の最高血圧値
で、32が丁度その山に接している。この時の32の圧
力値を読み取ることにより、非観血に最高血圧値を測定
できる。この管壁運動の運動変化の特徴は、35cに代
表される。つまり、この時までカフ圧力により完全に押
し潰されていた動脈管は到達した脈波の山の部分で少し
押し開かれ、そして脈圧の急激な減少と共に急に押しつ
ぶされる。その時、35cを35bと比較すると、32
と37とが始めて交わったカフ圧変動は32cであるこ
とがわかる。カフ圧の大きさにより様々な管壁運動の変
化の特徴が35d、e、f、g、h、i、j、k、lに
表示されている。特に35lはカフ圧の負荷が無くなっ
た状態で、管壁運動が拘束を受けてないことを表してい
る。この時、37lの谷が最低血圧値を32に与える。
逆に完全な拘束を受けている状態が35bより前の管壁
運動変化で、35bと35lは類似している。従って、
非観血に血圧を測定するのに重要な要素となる一部拘束
を受けた管壁運動変化の検出は、35の波形認識でする
ことができる。また、36の様々な波形からも35と同
様な事がいえる。また35と36は、33と34に比べ
て16分の1に縮小されている。
【0120】
【発明の効果】対象とする運動物体が如何なるものであ
っても、3種のうち何れかのデジタル化手段で、その運
動の記述が一般化された時系列パラメータで記述される
と、運動自体にノイズがある場合でもそのパラメータの
a乗、加速度アクション、パワーの各時系列信号を用い
た信号のレベル比較、波形認識は、従来法にくらべS/
N比の遥かに大きい、信頼性の高い運動変化の特徴検出
をリアルタイムで実施することができる。更にアクショ
ン、パワー出力手段で出力される信号は、制御装置へリ
アルタイムで速度、加速度変化も考慮に入れたダイナミ
ックな制御量に変換できる優れた特徴を持っている。特
に、電気環境条件が悪い中での運動変化検出において、
もし第1と第2の請求項のデジタル化手段が適用できれ
ば、その効果は第3の請求項のデジタル化手段を用いた
ときより遥かに高くなる。
【0121】従って、生体信号、例えば人体の脈拍変動
も一種の運動変化として容易に解析でき、従来のスペク
トル解析方法では無し得なかった、人体が置かれている
回りの環境に対する微妙な変化も、第2図に示された微
少運動中のノイズが付随する数々の異常運動に対しての
S/N比の大きい検出と同様にリアルタイムで信頼性の
たかい運動変化検出が可能となる。
【0122】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる基本構成図
【図2】疑似微少変動信号を用いて、従来の技術で成さ
れ得る可能性のある運動変化検出方法と本発明の方法と
の比較結果を示す実データ。
【図3】走行中の車両の車輪の回転運動をシミュレーシ
ョンした実回転信号を用いて従来の技術で成され得る可
能性のある運動変化検出方法と本発明の方法との比較結
果を示す実データ。
【図4】走行中の車両の車輪の回転運動をシミュレーシ
ョンした実回転信号を用いて従来の技術で成され得る可
能性のある運動変化検出方法により処理された実デー
タ。
【図5】走行中の車両の車輪の回転運動をシミュレーシ
ョンした実回転信号を本発明のアクション出力手段を用
いて処理された実データ。
【図6】走行中の車両の車輪の回転運動をシミュレーシ
ョンした実回転信号を本発明のパワー出力手段を用いて
処理された実データ。
【図7】人体の脈拍間隔時間を生体が置かれている環境
変化による生体の機能の運動変化を記述するパラメータ
として、そのシミュレーションデータを用いて従来の技
術で成され得る可能性のある運動変化検出方法と本発明
の方法との比較結果を示す実データ。
【図8】非観血血圧測定中のカフ圧力の変動が、カフを
加圧する小型電動ポンプによる機械振動と、カフに狭搾
されている動脈血管壁の伸縮運動によるもので、機械振
動をノイズと見なし、血管壁の運動変化を従来の技術で
検出され得る可能性のある運動変化検出方法と本発明の
方法との比較結果を示す実データ。
【図9】非観血血圧測定中のカフ圧力の変動で、最高、
最低血圧値を検出するカフ圧力変動の運動変化の検出を
本発明の運動変化検出の方法で示した人体臨床実験デー
タ。
【符号の説明】
1、13、14 物体の運動 2a、2b 信号化手段 3a、3b デジタル化手段 4a、4b 微分出力手段 5a、5b 2次微分出力手段 6a、6b アクション出力手段 7a、7b パワー出力手段 8a、8b 波形比較、認識、レベル比較の判定出力手
段 9a、9b 映像出力手段 10a、10b 警報出力手段 11a、11b 制御量算出、出力手段 12a、12b 制御装置 15、21 デジタル化手段による時系列信号Tm 15、16、17、18a,c ノイズ 15、16、17、18b,d,e,f,g 異常運動 16、22 微分出力手段による出力△Tm,n 17、23 2次微分出力手段による出力△Tmn,
k 18、24 アクション出力手段による出力ACm 19、25 パワー出力手段による出力Pm 15’,16’,17’,18’,19’,21’,2
2’,23’,24’,25’基準レベル 20 5秒 21a、22a,b、 23a,b、24a,a’、
b,b’、c,c’、d,d’、25a,a’、b,
b’、c,c’、d,d’ 車輪の急速な回転減少と増
加変化 26 100回転 32 デジタル化手段による時系列信号Tm 33 微分出力手段による出力△FTm,n 34 2次微分出力手段による出力△FTmn,k 35 アクション出力手段による出力FACm 36 パワー出力手段による出力FPm 37 大動脈の圧力 38 心電図ECGI 33’,34’,35’,36’,38’ 基準レベル 33a、34a、35a、36a、37a 大動脈の圧
力波37がカフ圧力32と交わる領域 32、33、34、35、36上のb,c,d,e,
f,g,h,i,j,k,l 動脈管壁の伸縮運動 37上のb,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l
動脈管壁の伸縮運動を生じさせる大動脈の圧力波 38上のb,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l
ECGIで心臓に機械的なポンプ作動をさせ大動脈の
各圧力波を作る電気的なトリガー信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象とする運動物体の運動を信号として
    抽出するために、その運動を時系列化されたパルスの時
    間間隔に比例する信号として抽出する信号化手段と、 前記信号抽出手段より抽出された時系列信号から、パル
    スの時間間隔もしくは分周化手段により分周されたパル
    スの時間間隔を連続計測しその時間をパラメータTとす
    るデジタル化手段と、 デジタル化手段によりサンプル抽出されたパラメータT
    を時間列 1、2、3、・・mに基ずいて、直接もしくは適当な平
    滑手段を施しT1、T2、T3、・・Tmと時系列化し、そ
    れらTの任意時間間隔n(n=1、2、3、・・・)での差、即
    ちTmとTm-nとの差に比例する量を時刻tmでの1次差
    分値△Tm,nとして求める微分出力手段と、 前記微分出力手段により入力された時系列△Tj,n(j
    =1、2、・・m)の 任意時間間隔k(k=1、2、・・)での差、
    即ち△Tm,nと△Tm-k,nとの差に比例する量を時間tm
    での2次差分値 △2Tmn,kとして求める2次微分出力手
    段と、 前記微分出力手段により入力された時系列△Tj,n(j
    =1、2、・・m)の a乗値の、任意時間間隔k(k=1、2、・
    ・)での差、即ち(△Tm,n)aと(△Tm-k,n)aとの差
    に比例する量を時刻tmでのa乗値の差分値として求め
    その時系列化されたパラメータを時刻tmのa乗アクシ
    ョン、更に△Tm,nと△Tm-k,nとの和に比例する量と前
    記2次微分出力手段から得られた△2Tmn,kとの積を加
    速度アクションとし時刻tm の時系列化されたパラメー
    タをそれぞれアクションACm、ACm’とするアクシ
    ョン出力手段と、 前記微分出力手段により入力された△Tm,n と、2次微
    分出力手段より入力された△2Tmn,kとの積を求め、そ
    の積の時系列化されたパラメータを時刻tmのパワー、
    Pmとするパワー出力手段と予期される運動変化の特徴
    を抽出するために、その変化に対応する前記出力手段で
    出力されたアクションACm、ACm’とパワーPmの
    波形変化の認識から特徴を抽出する波形認識出力手段と
    前記アクションACm、ACm’とパワーPmに対して
    別途設定された設定運動変化量に比例するしきい値との
    レベル比較認識の出力手段と前記運動変化を制御する必
    要のある時、前記アクションACm、ACm’とパワー
    Pmに対して別途設定されたレベルからの変位量を運動
    変化の制御に変換する制御出力手段とを備えてなる運動
    変化検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の信号抽出手段より抽出された
    パルスの時系列信号から、別途定められた時間間隔のパ
    ルス数を別途定められたサンプリング時間間隔で連続計
    測しそのパルス数をパラメータFとするデジタル化手段
    と、 このデジタル化手段によりサンプル抽出されたパラメー
    タFをサンプリングされた時間列 1、2、3、・・m に基ずい
    て、直接もしくは適当な平滑手段を施しF1、F2、F3、
    ・・Fmと時系列化し、それらFの任意時間間隔n(n
    =1、2、3、・・・)での差、即ちFmとFm-nとの差に比例す
    る量をm番目のサンプリング時刻tmでの1次差分値 △
    Fm,nとして求める微分出力手段と、 前記微分出力手段により入力された時系列△Fj,n(j
    =1、2、・・m)の 任意時間間隔k(k=1、2、・・)での差、
    即ち△Fm,nと△Fm-k,nとの差に比例する量をサンプリ
    ング時刻tmでの2次差分値 △2Fmn,kとして求める2
    次微分出力手段と、 前記微分手段により入力された時系列△Fj,n(j=1、
    2、・・m)の a乗値の、任意時間間隔k(k=1、2、・・)で
    の差、即ち(△Fm,n)aと(△Fm-k,n)aとの差に比例
    する量をサンプリング時刻tmでのa乗値の差分値とし
    て求めその時系列化されたパラメータを、時刻tmのa
    乗アクション、更に△Fm,nと△Fm-k,nとの和に比例す
    る量と、前記2次微分出力手段から得られた△2Fmn,k
    との積を加速度アクションとし、時刻tm の時系列化さ
    れたパラメータを、それぞれアクション、FACm、F
    ACm’とするアクション出力手段と、 微分出力手段により入力された△Fm,n と、2次微分出
    力手段より入力された△2Fmn,kとの積を求め、その積
    の時系列化されたパラメータをサンプリング時刻tmの
    パワー、FPmとするパワー出力手段と予期される運動
    変化の特徴を抽出するために、その変化に対応する前記
    出力手段で出力されたアクションFACm、FACm’
    とパワーFPmの波形変化の認識から特徴を抽出する波
    形認識出力手段と前記アクションFACm、FACm’
    とパワーFPmに対して別途設定された設定運動変化量
    に比例するしきい値とのレベル比較認識の出力手段と前
    記運動変化を制御する必要のある時、前記アクションF
    ACm、FACm’とパワーFPmに対して別途設定さ
    れたレベルからの変位量を運動変化の制御に変換する制
    御出力手段とを備えてなる運動変化検出装置。
  3. 【請求項3】 対象とする運動物体の運動を信号として
    抽出するために、その運動をアナログ信号に比例する信
    号として抽出する信号化手段と、 この信号抽出手段より抽出されたアナログ時系列信号か
    ら、別途定められたサンプリング時間間隔で連続計測し
    そのアナログ量をパラメータANとするデジタル化手段
    と、 このデジタル化手段によりサンプル抽出されたパラメー
    タANをサンプリングされた時間列 1、2、3、・・m に基ず
    いて、直接もしくは適当な平滑手段を施しAN1、AN
    2、AN3、・・ANmと時系列化し、それらANの任意時
    間間隔n(n=1、2、・・)での差、即ちANmとANm-nと
    の差に比例する量をm番目のサンプリング時刻tmでの
    1次差分値 △ANm,nとして求める微分出力手段と、 前記微分出力手段により入力された時系列△ANj,n
    (j=1、2、・・・m)の 任意時間間隔k(k=1、2、・・)で
    の差、即ち△ANm,nと△ANm-k,nとの差に比例する量
    をサンプリング時刻tmでの2次差分値 △2ANmn,kと
    して求める2次微分出力手段と、 前記微分出力手段により入力された時系列△ANj,n
    (j=1、2、・・m)のa乗値の任意時間間隔kでの差、即
    ち(△ANm,n)aと(△ANm-k,n)aとの差に比例する
    量を時刻tmでのa乗値の差分値として求めその時系列
    化されたパラメータを時刻tmのa乗アクション、更に
    △ANm,nと△ANm-k,nとの和に比例する量と前記2次
    微分出力手段から得られた△2ANmn,kとの積を加速度
    アクションとし時刻tmの時系列化されたパラメータを
    それぞれアクションANACm、ANACm’とするア
    クション出力手段と、 微分出力手段により入力された△ANm,n と、2次微分
    出力手段より入力された△2ANmn,kとの積を求め、そ
    の積の時系列化されたパラメータをサンプリング時刻t
    mのパワー、ANPmとするパワー出力手段と予期される
    運動変化の特徴を抽出するために、その変化に対応する
    前記出力手段により出力されたアクションANACm、
    ANACm’とパワーANPmの波形変化の認識から特
    徴を抽出する波形認識出力手段と前記アクションANC
    m、ANACm’とパワーANPmに対して別途設定さ
    れた設定運動変化量に比例するしきい値とのレベル比較
    認識の出力手段と前記運動変化を制御する必要のある
    時、前記アクションANCm、ANACm’とパワーA
    NPmに対して別途設定されたレベルからの変位量を運
    動変化の制御に変換する制御出力手段とを備えてなる運
    動変化検出装置。
JP4354809A 1992-09-10 1992-09-10 運動変化検出装置 Expired - Lifetime JP2787143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354809A JP2787143B2 (ja) 1992-09-10 1992-09-10 運動変化検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354809A JP2787143B2 (ja) 1992-09-10 1992-09-10 運動変化検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07146161A JPH07146161A (ja) 1995-06-06
JP2787143B2 true JP2787143B2 (ja) 1998-08-13

Family

ID=18440046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4354809A Expired - Lifetime JP2787143B2 (ja) 1992-09-10 1992-09-10 運動変化検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2787143B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004239901A (ja) * 2003-01-17 2004-08-26 Takeda Engineering Consultant:Kk 地震の予知方法、地震の予知システム、地震の予知プログラム及び記録媒体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3910687B2 (ja) * 1997-06-27 2007-04-25 カシオ計算機株式会社 球の速度演算装置及び球の速度演算方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004239901A (ja) * 2003-01-17 2004-08-26 Takeda Engineering Consultant:Kk 地震の予知方法、地震の予知システム、地震の予知プログラム及び記録媒体
JP4608643B2 (ja) * 2003-01-17 2011-01-12 株式会社武田エンジニアリング・コンサルタント 地震の予知方法、地震の予知システム、地震の予知プログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07146161A (ja) 1995-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4855721B2 (ja) 血圧測定装置
CA1236912A (en) Blood flow measurement device and method
FI121453B (fi) Sydämen syketaajuuden havaitseminen
JP5229449B2 (ja) 非観血血圧測定装置
KR20030003678A (ko) 동맥경화 평가 장치
WO2017218818A2 (en) Method for eliminating noise in signal data from a piezoelectric device and detecting stenosis
US4252127A (en) Portable blood pressure recorder
US20040171940A1 (en) Arteriostenosis diagnosing apparatus
JPS6247536B2 (ja)
JP5445263B2 (ja) 生体情報取得装置
JP6842214B2 (ja) 感情推定装置
EP1227758A2 (en) Method for detecting an action of the head and generating an output in response thereto
US6923770B2 (en) Pulse-wave-characteristic-point determining apparatus, and pulse-wave-propagation-velocity-related-information obtaining apparatus employing the pulse-wave-characteristic-point determining apparatus
CN110292372B (zh) 检测装置
JP2787143B2 (ja) 運動変化検出装置
US7290451B2 (en) Status discriminating apparatus of human, animal, machine or the like using ultrasonic vibration detecting sensor, and status discriminating method of human, animal, machine or the like using the same
KR20100050890A (ko) 혈압 측정 장치 및 혈압 측정 방법
KR101504599B1 (ko) 혈압 측정 장치 및 혈압 측정 방법
JP4680411B2 (ja) 動脈血圧測定方法および動脈血圧測定装置
US5687731A (en) Oscillometric method for determining hemodynamic parameters of the arterial portion of patient's circulatory system and a measuring system for its realization
EP1410757A1 (en) Vital-information obtaining apparatus
JP2001145606A (ja) 脈波センサ用フィルタ
Staude et al. Methods for onset detection of voluntary motor responses in tremor patients
JPH06165764A (ja) 血管硬化度測定装置
Ansari et al. An extended Kalman filter with inequality constraints for real-time detection of intradialytic hypotension

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100605

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 15