JP2783952B2 - 蓄熱型電気温風暖房機 - Google Patents

蓄熱型電気温風暖房機

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JP2783952B2
JP2783952B2 JP5001793A JP179393A JP2783952B2 JP 2783952 B2 JP2783952 B2 JP 2783952B2 JP 5001793 A JP5001793 A JP 5001793A JP 179393 A JP179393 A JP 179393A JP 2783952 B2 JP2783952 B2 JP 2783952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ファンヒータと、
吸着熱型蓄熱材を用いた熱源装置とを併用した蓄熱型電
気温風暖房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓄熱型電気温風暖房機と
しては、図10及び図11に示すように機体の外殻を構
成する本体31に、主熱源装置である電気ヒータ32、
補助熱源装置33及びこれらの吸排気系、並びに制御
系、操作系等を組み込んだパッケッージ構造とし、前記
本体31内に取り込んだ外気を電気ヒータ32のみで加
熱することによって得られた温風を吹き出す通常暖房運
転モードと、電気ヒータ32と補助熱源装置33とを協
働させて通常運転モードよりも高温の温風を吹き出すパ
ワーアップ暖房運転モードとを必要に応じて切り換えら
れるようにしたものが知られている。
【0003】より詳しくは、前記電気ヒータ32は本体
31の正面側下端部に開口する吹出口34に臨む第1通
気ダクト35内に配設されている。この第1通気ダクト
35の他端は本体1の背面側下部に開口する第1吸引口
36と連通しており、該第1吸引口36と対面する位置
に主送風機37が配設されている。
【0004】一方、補助熱源装置33は本体31の上部
に配設されている。この補助熱源装置33は吸着熱型蓄
熱材38と、該蓄熱材38の底部に沿って配設された金
網39及び該金網39上に設置された蓄熱材再生用ヒー
タ40とをケーシング41に内装したもので、前記蓄熱
材38に空気中の水分を吸着させることにより、該蓄熱
材38を発熱させ、その熱によって空気の加熱を行うも
のである。
【0005】補助熱源装置33のケーシング41は上下
両端が全面的に開口しており、下端開口部は本体31の
背面側下部に開口する第2吸引口42と漏斗状の第2通
気ダクト43を介して連通させてあり、また上端開口部
は逆L字状に屈曲する第3通気ダクト44を介して前記
第1通気ダクト35と連通させてある。
【0006】前記第2通路43には補助送風機45が第
2吸引口42と対面して配設されており、該補助送風機
45及び補助熱源装置33の再生用ヒータ40はマイク
ロコンピュータからなる制御部46により動作制御され
るように構成されている。
【0007】上記のように構成された従来の蓄熱型電気
温風暖房機においては、通常暖房運転モードでは、主送
風機37に通電して第1吸引口36から室内等の外気を
吸引し、該外気を第1通気ダクト35を経て吹出口34
へと送気する。この送気過程で外気は電気ヒータ32に
よって加熱されて温風となり、吹出口34から室内等へ
吹き出され、この風流が室内を還流することによって暖
房が行われる。
【0008】また、パワーアップ暖房運転モードでは、
前記通常暖房運転モードにおける電気ヒータ32と主送
風機37とによる温風生成動作に加え、補助送風機45
に通電して第2吸引口42からも外気を吸引し、該外気
を第2通気ダクト43を経て、吸着熱型蓄熱材38と接
触させる。蓄熱材38の発熱により加熱された空気は上
昇して第3通気ダクト44を通り、更に下降して第1通
気ダクト35を経て、電気ヒータ32で更に加熱された
温風となり、第1吸引口36を経由した空気と共に吹出
口34から吹き出される。
【0009】このパワーアップ暖房運転モードにおい
て、空気中の水分を吸着した補助熱源装置33の吸着熱
型蓄熱材38は、次回の運転に備えるために脱水して再
生させる必要があるが、その再生運転モードでは、制御
部46の出力により再生用ヒータ40に通電して蓄熱材
38を加熱するとともに、補助送風機45にON、OF
F繰り返し動作を行わせ、蓄熱材38から蒸発した水分
を多量に含む空気を第2通気ダクト43及び第1通気ダ
クト35を経て吹出口34から外部へ吐出する。なお、
このときは電気ヒータ32は非通電状態にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成を有
する従来例の場合、吹出口34が再生用ヒータ40より
も下方に配置されているため、前記再生運転モードにお
いて、再生用ヒータ40により蓄熱材38を加熱したと
き、これによって発生する水分を多量に含む空気を排出
する際、該空気を下向きに送気しなければならない。
【0011】ところが、再生用ヒータ40によって加熱
されている蓄熱材38と接触した空気は加熱され、該蓄
熱材38の通過前とでは温度差が生じるため、該温度差
によるドラフト効果が発生することになるが、空気を下
方に送気しなければならないことにより、該ドラフト効
果を有効に利用できない。このため、再生運転モードに
おいては補助送風機45を低速回転あるいは所定時間ず
つ間欠的に回転して空気を強制的に第3通気ダクト44
を下降送気させることが必要になる。
【0012】また、補助送風機45を停止して強制送気
をなくした無送風状態で蓄熱材38の再生運転を行う
と、空気中の水分が第1、第3通気ダクト35、44の
内壁面や電気ヒータ32に結露し、これが原因となっ
て、通気ダクト35、44に錆が発生したり、電気ヒー
タ32に絶縁不良が発生するなどの問題点があった。
【0013】このように従来の温風暖房機による蓄熱材
38の再生運転モードにおいては、補助送風機45を運
転しなければ、蓄熱材38を再生したことにより生じた
高湿な空気を排気することができないが、該高湿空気を
強制送気する場合、補助送風機45によって再生運転に
適合する程度の僅少な送気状態を得ることは困難である
ため、いきおい風量が過度になって多量の熱損失が生じ
る。
【0014】具体的には、例えば補助送風機45とし
て、パワーアップ暖房運転モードにおいて 0.7m3/minで
送風する能力を備えたものを採用した場合、再生運転モ
ードにおいて、該補助送風機45を交流100Vの状態でそ
のまま運転したとすると、例えば再生用ヒータ40とし
て容量300Wのものを採用しても、風量が大き過ぎるため
空気の温度を21℃程度しか上昇させることができない。
このため吸着熱型蓄熱材38の再生に必要な約 300℃の
空気温度を得ることは不可能となる。
【0015】このような事情に鑑みて上記従来例では、
再生用空気を僅かに送風する手段として、補助送風機4
5を低速回転あるいは所定時間ずつ間欠的に回転させて
いるのであるが、このような運転制御が行えるようにす
るためにはコストアップにつながるのみならず、生産時
に各個の補助送風機45間に性能のばらつきが存在する
ことにより、所定の僅少送風量をいずれの製品にも安定
して実現することは困難である。
【0016】本発明は上記のような問題点を解決するた
めに、補助熱源装置よりも上方に吹出口を設けることに
より、再生運転モードにおいて強制送気を行わなくても
ドラフト効果で吸着熱型蓄熱材を効率的に再生すること
が可能な上に、起床時や一時的な不使用状態の後に再度
使用する場合に、使用者が任意に選択によってパワーア
ップ暖房運転モードに即座に切り換えられるようにした
利便性に富む蓄熱型電気温風暖房機を提供することを目
的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、温風吹出口を
有する暖房機本体内に、電気ヒータと、この電気ヒータ
で加熱された温風を前記温風吹出口へ導く主送風機と、
補助熱源装置と、この補助熱源装置の下端部に設けた空
気取入口に外気を導く補助送風機とを配設してなる蓄熱
型電気温風暖房機を対象としている。
【0018】そして、上記目的を達成するために本発明
では、前記補助熱源装置を、上端に開口部を有するケー
シングを備え、該ケーシング内の中間高さ位置に通気性
面状支持体を張設するとともに、吸着熱型蓄熱材を底部
が該面状支持体により支持され、且つ、上面の上方に空
隙が存する状態で装填し、さらに前記面状支持体上に前
記蓄熱材を加熱する再生用ヒータを配設してなるものと
する一方、この補助熱源装置を前記温風吹出口の下方
で、且つ、該補助熱源装置の上端開口部が温風吹出口と
連通する位置に配置している。
【0019】ところで、この種の電気ヒータを用いる暖
房機の場合、標準的な容量1200Wのものでも、発熱能力
は1032kcal/h程度であり、その発熱量は他の化石燃料等
を燃焼させる暖房機等と比較して著しく低い。このため
朝の起床時刻に合わせて暖房機の電源を入れる、いわゆ
るオハヨウタイマをセットしたところで、起床時に室温
が十分に暖められるまでに至らない場合が多い。
【0020】このような場合、使用する者は起床後、取
り敢えず温風吹出口の側近で暖を採ることが考えられる
が、このようなときに使用者の任意の選択により通常暖
房運転モードからパワーアップ暖房運転モードに即座に
切り換えられるようにすることが望ましい。
【0021】本発明ではこのような要請を実現するため
に、上記構成の蓄熱型電気温風暖房機において、電気ヒ
ータ及び主送風機を駆動させる通常運転駆動手段と、こ
の通常運転駆動手段による前記電気ヒータ及び主送風機
の運転開始時刻を設定する運転開始時刻設定手段と、吸
着熱型蓄熱材の温度を検出する蓄熱材温度検出手段と、
再生用ヒータを駆動させる再生用ヒータ駆動手段と、制
御手段と、電気ヒータ及び主送風機の通電時において補
助送風機のON、OFF操作可能な補助送風機駆動切換
手段を設けたものとしている。
【0022】この構成では、前記制御手段により前記蓄
熱材温度検出手段の検出温度と、前記運転開始時刻設定
手段の設定時刻とに基づき再生用ヒータの加熱による前
記吸着熱型蓄熱材の再生に要する時間を演算し、その演
算によって得られた時間だけ前記再生用ヒータ駆動手段
を介して再生用ヒータを通電させ、且つ、該再生用ヒー
タのOFF直後に前記通常運転駆動手段を介して電気ヒ
ータ及び主送風機を通電させるようにする。
【0023】また、暖房中、一時、席を外して室外へ出
る場合があるが、このようなときは暖房能力を多少低減
させても、その間に蓄熱しておき、戻ってきたときにパ
ワーアップ暖房運転モードに切り換えられるようにする
ことが望ましい。
【0024】このような要請を実現するために、本発明
では上記構成に加えて、ON操作することにより電気ヒ
ータ及び主送風機をOFFまたは、出力が低減するよう
に動作させ、且つOFF操作することにより再生用ヒー
タを停止させる出力切換手段を設け、この出力切換手段
のON状態において、前記蓄熱材温度検出手段の検出値
が所定値以下であれば前記再生用ヒータ駆動手段を介し
て再生用ヒータを通電させ、且つ、前記蓄熱材温度検出
手段の検出値に基づき前記出力切換手段がOFFされる
まで再生用ヒータ駆動手段を介して再生用ヒータを間欠
的にON、OFF切換え動作させ、さらに前記出力切換
手段のOFF後に電気ヒータ及び主送風機を通電させる
ように制御手段で制御するようにしている。
【0025】
【作用】上記構成によると、通常暖房を行うときは、外
気は主送風機により暖房機本体内に吸引されて電気ヒー
タで加熱されて温風となり温風吹出口から暖房機本体外
に吹き出される。
【0026】パワーアップ暖房を行うときは、上記通常
暖房に加え、補助送風機を駆動させて外気を吸引し、補
助熱源装置に送る。補助熱源装置に送り込まれた空気は
吸着熱型蓄熱材にその水分を吸着され、これによって吸
着熱を得て発熱した前記蓄熱材から熱を得て温風となり
上端開口部を経て吹出口から前記電気ヒータで加熱され
た温風と共に室内に吹き出される。
【0027】水分を吸着した吸着熱型蓄熱材を再生する
ときは、再生用ヒータによって蓄熱材が加熱されること
によって発生するドラフト効果による吹出口へと流れる
上昇気流が生じ、蓄熱材から蒸発した水分を含んだ高湿
空気は該気流の作用で吹出口から室内に出される。従っ
て、補助送風機によって無駄に多量の強制送風を行わな
くても、蓄熱材の効率的な再生が行える。
【0028】運転開始時刻設定手段により運転開始時刻
を設定したときは、制御手段において、蓄熱材温度検出
手段の検出温度と、前記設定時刻とに基づき吸着熱型蓄
熱材の再生に要する時間が演算され、その演算によって
得られた時間だけ再生用ヒータが駆動される。再生運転
終了後は電気ヒータと主送風機が駆動される。この場
合、補助送風機駆動切換手段をON操作すれば補助送風
機が起動して、パワーアップ暖房が行える。
【0029】出力切換手段をON操作したときは、電気
ヒータ及び主送風機を停止するか、あるいは出力が低下
する。この出力切換手段のON状態において、蓄熱材温
度検出手段の検出値が所定値以下であれば前記再生用ヒ
ータを駆動して、蓄熱材の再生運転を行い、以後出力切
換手段をOFF操作するまで、蓄熱材の温度に基づいて
再生用ヒータが間欠的にON、OFF切換え駆動され
る。さらに前記出力切換手段のOFF操作後は、再生用
ヒータをOFFし、パワーアップ運転か、あるいは元の
通常暖房運転状態に戻る。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る蓄熱型電気温風暖房機の
実施例を図1〜図8を参照しながら説明する。図1〜図
3はその全体構成を示している。これらの図において、
1は機体の外殻を構成する暖房機本体であって、該本体
1内には主熱源装置である電気ヒータ2、補助熱源装置
3及びこれらの吸排気系、並びに制御系、運転スイッチ
等の操作系等が組み込まれている。
【0031】前記本体1内は水平隔壁4により上下2室
1a、1bに仕切られている。このうち、上室1aに
は、その背面と側面とにそれぞれ外気吸引口5、6が形
成されており、背面側吸引口5に臨んで主送風機7が、
また側面側吸引口6に臨んで補助送風機8がそれぞれ配
設されている。
【0032】これらの送風機7、8はいずれも前面に吸
気口を、また下面に排気口を有するフード7a、8a内
にファン7b、8bを配設し、該ファン7b、8bをモ
ータ7c、8cで連続及び間欠駆動するように構成した
ものである。なお、図1においてはモータ7c、8cを
図示省略している。
【0033】一方、下室1bには直方体形状の通気ケー
ス9と、上下方向に長い通気ダクト10とがそれぞれ独
立して形成されている。通気ケース9は上面と前面に開
口部を有し、上面開口部を介して主送風機7のフード7
aの排気口と連通させてあり、また前面開口部は、下室
1bの前面中央に開口する温風吹出口11と連通させて
ある。
【0034】前記吹出口11は前後方向に奥行きを有す
る形状に形成されており、その奥端部に前記電気ヒータ
2が温風吹出方向と対面する姿勢で配設されている。ま
た、通気ダクト10は上端と下端側部とに開口部を有
し、上端開口部を介して補助送風機8のフード8aの排
気口と連通させてある。
【0035】図4及び図5は補助熱源装置3の内部構造
を示している。これらの図において、12は横長直方体
形状に形成されたケーシングであって、前記本体下室1
bの通気ケース9下方に配設されている。
【0036】このケーシング12内の中間高さ位置には
通気性面状支持体としての金網13がほぼ水平に張設さ
れており、この金網13上にペレット状の吸着熱型蓄熱
材14が所要量装填されているとともに、該蓄熱材14
を加熱する再生用ヒータ15が蓄熱材14の底部に埋め
込まれた状態でほぼ水平に配設されている。
【0037】ケーシング12の通気ダクト10との対向
端部には扁平ダクト状の空気取入口12aを突設してあ
り、この空気取入口12aを介して通気ダクト10の下
端側開口部に連通させてある。また、該ケーシング12
の上面には通気ケース9を介して吹出口11に連通する
開口部12bが形成されている。
【0038】前記蓄熱材14は空気中の水分を吸着させ
ることにより高熱を発生する材料で構成され、その発熱
によって空気の加熱を行うものである。本実施例では該
蓄熱材14中を通る空気の流通を良好に保持するため
に、ケーシング上面開口部12bと蓄熱材14の上面と
の間及び、蓄熱材14の底部とケーシング12の底面と
の間に一定の空隙G1、G2を設けている。
【0039】図6は本実施例における駆動制御系を示し
ている。この図において、16はマイクロコンピュータ
によって構成された制御回路、17は電気ヒータ2及び
主送風機7を駆動させる通常運転駆動回路、18は再生
用ヒータを駆動させる再生用ヒータ駆動回路、19は補
助送風機8を駆動させる補助送風機駆動回路であって、
それぞれ制御回路16の出力に基づいて駆動される。
【0040】20は通常運転駆動回路17による電気ヒ
ータ2及び主送風機7の運転開始時刻を任意に設定する
ために設けられたオハヨウタイマ、21は吸着熱型蓄熱
材の温度を検出する温度センサである。制御回路16は
温度センサ21の検出温度と、オハヨウタイマ20の設
定時刻とに基づき前記各駆動回路17、18、19を制
御する。
【0041】22はパワーアップボタンであって、電気
ヒータ2及び主送風機7の通電時において補助送風機8
をON、OFF操作するために設けられている。23は
パワーセーブボタンであって、ON操作することにより
電気ヒータ2及び主送風機7を停止または出力が低減す
るように動作させ、且つOFF操作することにより再生
用ヒータ15を停止させるものである。
【0042】上記のような構成を備えた本実施例の蓄熱
型電気温風暖房機においては、通常暖房運転モードで
は、制御回路16の出力に基づき、通常運転駆動回路1
7を介して電気ヒータ2及び主送風機7が通電、駆動さ
れ、主送風機7により室内空気が背面側吸引口5から吸
引された後、通気ケース9を経由して吹出口11へ送ら
れる。この送気過程で、空気流は電気ヒータ2によって
加熱されて温風となり、吹出口11から室内へ吹き出さ
れ、この風流が室内を還流することによって電気ヒータ
2による通常の暖房が行われる。
【0043】次に、パワーアップ暖房運転モードでは、
制御回路16の出力に基づき、前記通常暖房運転モード
における電気ヒータ2のみによる暖房に加え、補助送風
機駆動回路19を介して補助送風機8を通電、駆動す
る。これによって、側面側吸引口6からも室内空気が吸
引され、該空気が通気ダクト10を経て補助熱源装置3
に導入される。
【0044】補助熱源装置3では導入された空気が吸着
熱型蓄熱材14と接触し、該蓄熱材14にその水分を吸
着される。水分を吸着した蓄熱材14は吸着熱を得て発
熱し、この熱が該蓄熱材14を通過する空気を加熱す
る。加熱された空気は温風となって補助熱源装置3の上
端開口部12bを経て通気ケース9に進入し、更に電気
ヒータ2で加熱されて温風となり、主送風機7によて送
られてきた温風と共に吹出口11から室内に吹き出され
る。
【0045】このパワーアップ暖房運転モードにおい
て、空気中の水分を吸着した補助熱源装置3の蓄熱材1
4は、次回の運転に備えるために脱水することによる蓄
熱を行う、即ち再生させる必要があるが、その再生運転
モードでは、制御回路16の出力に基づき、再生用ヒー
タ駆動回路18を介して再生用ヒータ15に通電し、該
ヒータ15の発熱によって蓄熱材14を加熱する。
【0046】このとき、再生用ヒータ15による蓄熱材
14の加熱動作に応じてドラフト効果が生起し、室内空
気は側面側吸引口6から、停止状態の補助送風機8及び
通気ダクト10を経て空気取入口12aから補助熱源装
置3内に進入する。そして、補助熱源装置3において蓄
熱材14から蒸発した水分を含んで高湿空気になった
後、上端開口部12bを経て吹出口11から室内に排出
される。
【0047】このように本実施例では、再生運転モード
において生起するドラフト効果によって、補助送風機8
を駆動して強制送気しなくても、室内空気が自然に吸引
され、吹出口11から排出される。なお、この場合、通
常運転駆動回路17はOFF状態にあり、電気ヒータ2
及び主送風機7は停止している。
【0048】図7はパワーアップボタン22に関するフ
ローチャートである。この図において、ステップ#10
1でオハヨウタイマ20のルーチンが呼び出されると、
まずステップ#102で温度センサ21により吸着熱型
蓄熱材14の温度を検出し、次のステップ#103で蓄
熱材14の再生に要する時間を演算し、再生時間を設定
する。そして、ステップ#104で再生スタート時刻に
なるのを監視し、その時刻が到来すると、ステップ#1
05へ進んで再生用ヒータ15が通電状態になる。
【0049】次に、ステップ#106でオハヨウタイマ
20の設定時刻になったか、否かを判定し、なっていれ
ばステップ#109へジャンプし、なっていなければス
テップ#107へ進む。ステップ#107では蓄熱材1
4が設定温度になったか、否かを判定し、なっていなけ
ればステップ#105へ戻り、なっていれば次のステッ
プ#108へ進んで再生用ヒータ15をOFFにして再
生運転を終了し、ステップ#106へ戻る。
【0050】ステップ#109では、再生運転終了後、
即ちオハヨウタイマ20の設定時間に再生用ヒータ15
をOFFにするとともに、電気ヒータ2及び主送風機7
を通電し、通常暖房運転をスタートする。次に、ステッ
プ#110ではパワーアップボタン22を押すか、否か
を使用者が任意に決定選択する。パワーアップボタン2
2を押してON操作したときはステップ#111で補助
送風機8が起動し、パワーアップボタン22を押さない
限り補助送風機8は起動しない。
【0051】さらに、ステップ#112では使用者がパ
ワーアップボタン22を解除するか、否かを任意に選択
し、解除したときはステップ#113で補助送風機8が
停止し、ステップ#110に戻る。
【0052】なお、本実施例では図7のルーチンを実行
中に運転スイッチの状態を検出して図8に示す制御を行
うようにしている。即ち、図8に示すように、ステップ
#201において、図7の各ステップにおける運転スイ
ッチの状態を検出し、ステップ#202で運転スイッチ
が解除されていればステップ#203へ進み、全運転が
停止される。運転スイッチが解除されていなければ、図
7の次段のステップへ進む。
【0053】図9はパワーセーブボタン23に関するフ
ローチャートである。この図において、パワーセーブボ
タン23のルーチンが呼び出されると、ステップ#30
1の暖房運転中に、ステップ#302で該パワーセーブ
ボタン23を押してON操作することにより、ステップ
#303で電気ヒータ2と主送風機7は停止あるいはパ
ワーダウンさせるパワーセーブ運転状態となる。パワー
セーブボタン23を押さないときは、パワーアップ運転
か、あるいは通常運転状態が維持される。
【0054】次いでステップ#304で、温度センサ2
1で検出している吸着熱型蓄熱材14の温度情報に基づ
き、該センサ21の検出値が所定値以下であれば再生用
ヒータ15に通電することによる蓄熱材14の再生運転
を行う。また、所定値以上であれば、以降ステップ#3
05でパワーセーブボタン23を解除するまで、蓄熱材
14の温度により再生用ヒータ15を間欠的にON、O
FF切換え動作させる。そして、ステップ#302にお
けるパワーセーブボタン23の解除操作により再生用ヒ
ータ15への通電を止め、パワーアップ運転か、あるい
は元の通常運転状態に戻る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蓄熱型電
気温風暖房機では、補助熱源装置を、上端開口部及び下
端空気取入口と吸着熱型蓄熱材との間に空隙が存する状
態で該蓄熱材を装填し、さらに該補助熱源装置を暖房機
本体の温風吹出口の下方で、且つ、前記上端開口部が温
風吹出口と連通する位置に配置したものとしたので、前
記蓄熱材の再生時、蓄熱材の底部に設けた再生用ヒータ
によって蓄熱材が加熱されることによって発生するドラ
フト効果による気流が通路に妨げられることなく、自然
に上昇し、温風吹出口から排出される。
【0056】従って、従来のような補助送風機による強
制送気に頼ることなく、蓄熱材の効率的な再生が行え
る。このように補助送風機による無駄とも言える多量の
送風をなくすことができるので、比較的小電力で再生温
度が得られる上、補助送風機による送風量を調整するた
めに、該送風機を間欠動作させたりする複雑な制御が不
要になるので、コストダウンを図ることができる。
【0057】請求項2によるときは、制御手段により蓄
熱材温度検出手段の検出温度と、運転開始時刻設定手段
の設定時刻とに基づき再生用ヒータの加熱による吸着熱
型蓄熱材の再生に要する時間を演算し、その演算によっ
て得られた時間だけ再生用ヒータ駆動手段を介して再生
用ヒータを通電させ、且つ、該再生用ヒータのOFF直
後に通常運転駆動手段を介して電気ヒータ及び主送風機
を通電させるようにすることにより、使用者が任意の判
断で補助暖房装置から熱を得ることができる。従って、
電気ヒータによる通常暖房に加え、一時的にしろ例えば
3000〜4000kcal/h程度の本格的な暖房を体験することが
できる。
【0058】請求項3によると、出力切換手段をON操
作したときは、電気ヒータ及び主送風機を停止するか、
あるいは出力が低下する。この出力切換手段のON状態
において、蓄熱材温度検出手段の検出値が所定値以下で
あれば前記再生用ヒータを駆動して、蓄熱材の再生運転
を行い、以後出力切換手段をOFF操作するまで、蓄熱
材の温度に基づいて再生用ヒータが間欠的にON、OF
F切換え駆動され、さらに前記出力切換手段のOFF操
作後は、再生用ヒータをOFFし、パワーアップ運転
か、あるいは元の通常暖房運転状態に戻るようにしてい
るので、暖房能力が少なくてもよいときは蓄熱をし、必
要なときに高カロリーの暖房機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る蓄熱型電気温風暖房機
の中央縦断斜視図。
【図2】 その縦断背面図。
【図3】 その一部切欠側面図。
【図4】 補助熱源装置を拡大して示す縦断正面図。
【図5】 その縦断側面図。
【図6】 駆動制御系を示すブロック図。
【図7】 パワーアップボタンに関するフローチャー
ト。
【図8】 運転スイッチに関するフローチャート。
【図9】 パワーセーブボタンに関するフローチャー
ト。
【図10】 従来の蓄熱型電気温風暖房機の縦断正面
図。
【図11】 その縦断側面図。
【符号の説明】
1 暖房機本体 2 電気ヒータ 3 補助熱源装置 7 主送風機 8 補助送風機 9 通気ケース 11 温風吹出口 12 ケーシング 12a 空気取入口 12b 上端開口部 13 金網 14 吸着熱型蓄熱材 15 再生用ヒータ 16 制御回路 17 通常運転駆動回路 18 再生用ヒータ駆動回路 20 オハヨウタイマ 21 温度センサ 22 パワーアップボタン 23 パワーセーブボタン G1 空隙 G2 空隙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温風吹出口を有する暖房機本体内に、電
    気ヒータと、この電気ヒータで加熱された温風を前記温
    風吹出口へ導く主送風機と、補助熱源装置と、この補助
    熱源装置の下端部に設けた空気取入口に外気を導く補助
    送風機とを配設してなる蓄熱型電気温風暖房機におい
    て、 前記補助熱源装置は、上端に開口部を有するケーシング
    を備え、該ケーシング内の中間高さ位置に通気性面状支
    持体を張設するとともに、吸着熱型蓄熱材を底部が該面
    状支持体により支持され、且つ、上面の上方に空隙が存
    する状態で装填し、さらに前記面状支持体上に前記吸着
    熱型蓄熱材を加熱する再生用ヒータを配設してなるもの
    とする一方、 この補助熱源装置を前記温風吹出口の下方で、且つ、該
    補助熱源装置の上端開口部が温風吹出口と連通する位置
    に配置したことを特徴とする蓄熱型電気温風暖房機。
  2. 【請求項2】 請求項1の蓄熱型電気温風暖房機におい
    て、 電気ヒータ及び主送風機を駆動させる通常運転駆動手段
    と、 この通常運転駆動手段による前記電気ヒータ及び主送風
    機の運転開始時刻を設定する運転開始時刻設定手段と、 吸着熱型蓄熱材の温度を検出する蓄熱材温度検出手段
    と、 再生用ヒータを駆動させる再生用ヒータ駆動手段と、 前記蓄熱材温度検出手段の検出温度と、前記運転開始時
    刻設定手段の設定時刻とに基づき再生用ヒータの加熱に
    よる前記吸着熱型蓄熱材の再生に要する時間を演算し、
    その演算によって得られた時間だけ前記再生用ヒータ駆
    動手段を介して再生用ヒータを通電させ、且つ、前記再
    生用ヒータのOFF直後に前記通常運転駆動手段を介し
    て前記電気ヒータ及び主送風機を通電させる制御手段
    と、 前記電気ヒータ及び主送風機の通電時において補助送風
    機のON、OFF操作が可能な補助送風機駆動切換手段
    とを具備することを特徴とする蓄熱型電気温風暖房機。
  3. 【請求項3】 請求項1の蓄熱型電気温風暖房機におい
    て、 電気ヒータ及び主送風機を駆動させる通常運転駆動手段
    と、 吸着熱型蓄熱材の温度を検出する蓄熱材温度検出手段
    と、 再生用ヒータを駆動させる再生用ヒータ駆動手段と、 ON操作することにより前記電気ヒータ及び主送風機を
    停止または出力が低減するように動作させ、且つOFF
    操作することにより再生用ヒータを停止させる出力切換
    手段と、 前記出力切換手段のON操作後、前記蓄熱材温度検出手
    段の検出値が所定値以下であれば前記再生用ヒータ駆動
    手段を介して前記再生用ヒータを通電させ、且つ、前記
    蓄熱材温度検出手段の検出値に基づき前記出力切換手段
    がOFFされるまで再生用ヒータ駆動手段を介して前記
    再生用ヒータを間欠的にON、OFF切換え動作させ、
    さらに前記出力切換手段のOFF後に前記通常運転駆動
    手段を介して前記電気ヒータ及び主送風機を通電させる
    制御手段とを具備することを特徴とする蓄熱型電気温風
    暖房機。
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