JP2783217B2 - 電子線描画装置 - Google Patents
電子線描画装置Info
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Landscapes
- Electron Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子線描画装置にお
いて、特に電子ビームの位置ドリフトに於けるショット
位置のズレを抑制する機能を有する電子線描画装置に関
する。
いて、特に電子ビームの位置ドリフトに於けるショット
位置のズレを抑制する機能を有する電子線描画装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子線描画装置において被処理物に所望
のパターンを所望の位置に描画する際、経時的に位置精
度が悪化する現象が発生している。通常このような現象
をビームドリフトと呼んでいる。
のパターンを所望の位置に描画する際、経時的に位置精
度が悪化する現象が発生している。通常このような現象
をビームドリフトと呼んでいる。
【0003】ビームドリフトは電子線描画装置で有れ
ば、程度の大小はあるが必ず発生する現象であり、位置
精度劣化の主原因とも考えられている。ビームドリフト
の原因は主に鏡筒内の絶縁物のチャージアップと考えら
れている。鏡筒内の絶縁物がチャージアップするとクー
ロン効果により電子線が曲げられてしまい、描画指定位
置からズレた位置に描画が行なわれてしまう。
ば、程度の大小はあるが必ず発生する現象であり、位置
精度劣化の主原因とも考えられている。ビームドリフト
の原因は主に鏡筒内の絶縁物のチャージアップと考えら
れている。鏡筒内の絶縁物がチャージアップするとクー
ロン効果により電子線が曲げられてしまい、描画指定位
置からズレた位置に描画が行なわれてしまう。
【0004】図4は従来の電子線描画装置の構成図であ
る。
る。
【0005】従来、投影式露光機は図4に示す様に、電
子線16を出力する為の電子銃1と、電子線16を矩形
に成形する第1アパーチャ3と、第1アパーチャ3を通
過した電子線16の回転、歪み補正を行う第1成形レン
ズ4、第2成形レンズ6と、電子線16を偏向する為の
成形偏向5と、第1アパーチャ3との切り合いにより所
望のパターン形状を発生させる第2アパーチャ7と、電
子線16を縮小する為の縮小レンズ8と、電子線16の
不要な電子線を遮る為の対物絞り9と、電子線16を被
処理物12に照射する為の対物レンズ10と、電子線1
6を被処理物12上の所定の位置に偏向する主偏向器1
1と、各種補正を行う為の指標が搭載された第1テスト
マーク14と、第1テストマーク14若しくは被処理物
12上のマークからの信号を検出する為の第1検出器1
5と、被処理物12、第1テストマーク14を移動する
為のステージ13と、第1検出器15からの信号を処理
して主偏向器11へフィードバックを行うフィードバッ
クシステム17と、電子線16をステージ13上に照射
する状態から対物絞り9上に照射する状態へ偏向するブ
ランカー2と、ブランカー2の動作タイミングを制御す
る制御用計算器18を有する。
子線16を出力する為の電子銃1と、電子線16を矩形
に成形する第1アパーチャ3と、第1アパーチャ3を通
過した電子線16の回転、歪み補正を行う第1成形レン
ズ4、第2成形レンズ6と、電子線16を偏向する為の
成形偏向5と、第1アパーチャ3との切り合いにより所
望のパターン形状を発生させる第2アパーチャ7と、電
子線16を縮小する為の縮小レンズ8と、電子線16の
不要な電子線を遮る為の対物絞り9と、電子線16を被
処理物12に照射する為の対物レンズ10と、電子線1
6を被処理物12上の所定の位置に偏向する主偏向器1
1と、各種補正を行う為の指標が搭載された第1テスト
マーク14と、第1テストマーク14若しくは被処理物
12上のマークからの信号を検出する為の第1検出器1
5と、被処理物12、第1テストマーク14を移動する
為のステージ13と、第1検出器15からの信号を処理
して主偏向器11へフィードバックを行うフィードバッ
クシステム17と、電子線16をステージ13上に照射
する状態から対物絞り9上に照射する状態へ偏向するブ
ランカー2と、ブランカー2の動作タイミングを制御す
る制御用計算器18を有する。
【0006】次に動作について説明する。電子銃1から
放射された電子線16は第1アパーチャ3、第1成形レ
ンズ4、第2成形レンズ6により矩形に成形され、成形
偏向器5により第2アパーチャ7の所望の領域を照ら
す。
放射された電子線16は第1アパーチャ3、第1成形レ
ンズ4、第2成形レンズ6により矩形に成形され、成形
偏向器5により第2アパーチャ7の所望の領域を照ら
す。
【0007】第2アパーチャ7通過後の電子線16は縮
小レンズ8にて所定のサイズに縮小され、対物絞り9を
通過した後、対物レンズ10と偏向器11によりステー
ジ13上の被処理物12若しくは第1テストマーク14
に照射される。
小レンズ8にて所定のサイズに縮小され、対物絞り9を
通過した後、対物レンズ10と偏向器11によりステー
ジ13上の被処理物12若しくは第1テストマーク14
に照射される。
【0008】被処理物への描画を一定時間若しくは決め
られたショット回数の描画を実施した後、ステージ13
が動作して電子線16直下に第1テストマークを移動す
る。十字、L字、縦横ライン、#形状の直角なパターン
の組み合わせ凹凸を有する第1テストマーク14に電子
線16が照射された際に発生する反射電子、2次電子若
しくは反射電子及び2次電子は第1検出器15により検
出され、フィードバックシステム17により現在のビー
ム位置からビーム位置ドリフト量を算出した上で偏向器
11へ補正がかけられる。そして再度、ステージ13が
移動し被処理物12への描画が継続される。
られたショット回数の描画を実施した後、ステージ13
が動作して電子線16直下に第1テストマークを移動す
る。十字、L字、縦横ライン、#形状の直角なパターン
の組み合わせ凹凸を有する第1テストマーク14に電子
線16が照射された際に発生する反射電子、2次電子若
しくは反射電子及び2次電子は第1検出器15により検
出され、フィードバックシステム17により現在のビー
ム位置からビーム位置ドリフト量を算出した上で偏向器
11へ補正がかけられる。そして再度、ステージ13が
移動し被処理物12への描画が継続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この従来の電子線描画
装置では精度劣化の主原因とされるビームドリフトの補
正を実施する為に被処理物への描画を中断し、ステージ
上のテストマークを電子線直下に移動する必要があり、
更に、特別にビームドリフト検出の為に縦方向及び横方
向の電子線偏向を実施する必要があり、これにより被処
理物の処理時間を大幅に遅らせてしまうという欠点を有
している。
装置では精度劣化の主原因とされるビームドリフトの補
正を実施する為に被処理物への描画を中断し、ステージ
上のテストマークを電子線直下に移動する必要があり、
更に、特別にビームドリフト検出の為に縦方向及び横方
向の電子線偏向を実施する必要があり、これにより被処
理物の処理時間を大幅に遅らせてしまうという欠点を有
している。
【0010】又、テストマークを電子線直下に移動する
為ステージが実際のパターン描画を行なっていない位置
へ移動した状態でビーム位置を検出しなければならな
い。この状態はパターン描画の状態と環境が同一でない
為、算出されたビームドリフトはステージ位置の違いか
らくる誤差要因を含んだ形で偏向器に補正がかかるとい
う問題がある。
為ステージが実際のパターン描画を行なっていない位置
へ移動した状態でビーム位置を検出しなければならな
い。この状態はパターン描画の状態と環境が同一でない
為、算出されたビームドリフトはステージ位置の違いか
らくる誤差要因を含んだ形で偏向器に補正がかかるとい
う問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電子線描画装置
は、電子ビームを発生する手段と、前記電子ビームを成
形する手段と、被処理物に前記電子ビームを位置決めす
るビーム偏向手段と、前記成形手段と被処理物との間に
設けられた絞りと、制御用計算機からの描画信号によっ
て制御され前記電子ビームを前記被処理物から絞り若し
くは前記絞りから被処理物へ偏向照射するブランカー
と、前記被処理物を載置するステージと、前記ステージ
に設けられ各種の補正を行う為の第1テストマークと、
前記第1テストマークからの信号を検出する第1検出器
と、前記絞り上に偏向照射された電子ビーム下に設けら
れビームドリフト補正を行う為の第2テストマークと、
前記電子ビームに照射された第2テストマークより発生
する反射電子、2次電子若しくは反射電子及び2次電子
を検出し前記電子ビームの位置を認識する第2検出器
と、前記第1および第2の検出器からの信号により前記
ビーム偏向手段を補正するフィードバックシステムとを
有し、前記第2テストマークは、電子ビームの走査方向
と直角方向に直線状に延びる中央パターンと、前記中央
パターンの両側にそれぞれ設けられ該中央パターンに対
して対称になるように傾斜して直線状に延びる傾斜パタ
ーンの対の複数対とから構成したことを特徴とする。
は、電子ビームを発生する手段と、前記電子ビームを成
形する手段と、被処理物に前記電子ビームを位置決めす
るビーム偏向手段と、前記成形手段と被処理物との間に
設けられた絞りと、制御用計算機からの描画信号によっ
て制御され前記電子ビームを前記被処理物から絞り若し
くは前記絞りから被処理物へ偏向照射するブランカー
と、前記被処理物を載置するステージと、前記ステージ
に設けられ各種の補正を行う為の第1テストマークと、
前記第1テストマークからの信号を検出する第1検出器
と、前記絞り上に偏向照射された電子ビーム下に設けら
れビームドリフト補正を行う為の第2テストマークと、
前記電子ビームに照射された第2テストマークより発生
する反射電子、2次電子若しくは反射電子及び2次電子
を検出し前記電子ビームの位置を認識する第2検出器
と、前記第1および第2の検出器からの信号により前記
ビーム偏向手段を補正するフィードバックシステムとを
有し、前記第2テストマークは、電子ビームの走査方向
と直角方向に直線状に延びる中央パターンと、前記中央
パターンの両側にそれぞれ設けられ該中央パターンに対
して対称になるように傾斜して直線状に延びる傾斜パタ
ーンの対の複数対とから構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態の電子線描画装
置を示す構成図である。図1に示す様に、電子線16を
出力する為の電子銃1と、電子線16を矩形に成形する
第1アパーチャ3と、第1アパーチャ3を通過した電子
線16の回転、歪み補正を行う第1成形レンズ4、第2
成形レンズ6と、電子線16を偏向する為の成形偏向器
5と、第1アパーチャ3との切り合いにより所望のパタ
ーン形状を発生させる第2アパーチャ7と、電子線16
を縮小する為の縮小レンズ8と、電子線16の不要な電
子線を遮る為の対物絞り9と、電子線16を被処理物1
2に照射する為の対物レンズ10と、電子線16を被処
理物12上の所定の位置に変更する主偏向器11と、各
種補正を行う為の指標が搭載された第1テストマーク1
4と、第1テストマーク14若しくは被処理物12上の
マークからの信号を検出する為の第1検出器15と、ビ
ームドリフト補正を行う為の指標が搭載された第2テス
トマーク19と、第2テストマーク19からの信号を検
出する為の第2検出器20と、被処理物12及び第1テ
ストマーク14を移動する為のステージ13と、第1検
出器15及び第2検出器20からの信号を処理し、主偏
向器11へフィードバックを行うフィードバックシステ
ム17と、電子線16をステージ13上に照射する状態
から対物絞り9上に照射する状態へ偏向するブランカー
2と、ブランカー2の動作タイミングを制御する制御用
計算器18とを有して構成されている。
置を示す構成図である。図1に示す様に、電子線16を
出力する為の電子銃1と、電子線16を矩形に成形する
第1アパーチャ3と、第1アパーチャ3を通過した電子
線16の回転、歪み補正を行う第1成形レンズ4、第2
成形レンズ6と、電子線16を偏向する為の成形偏向器
5と、第1アパーチャ3との切り合いにより所望のパタ
ーン形状を発生させる第2アパーチャ7と、電子線16
を縮小する為の縮小レンズ8と、電子線16の不要な電
子線を遮る為の対物絞り9と、電子線16を被処理物1
2に照射する為の対物レンズ10と、電子線16を被処
理物12上の所定の位置に変更する主偏向器11と、各
種補正を行う為の指標が搭載された第1テストマーク1
4と、第1テストマーク14若しくは被処理物12上の
マークからの信号を検出する為の第1検出器15と、ビ
ームドリフト補正を行う為の指標が搭載された第2テス
トマーク19と、第2テストマーク19からの信号を検
出する為の第2検出器20と、被処理物12及び第1テ
ストマーク14を移動する為のステージ13と、第1検
出器15及び第2検出器20からの信号を処理し、主偏
向器11へフィードバックを行うフィードバックシステ
ム17と、電子線16をステージ13上に照射する状態
から対物絞り9上に照射する状態へ偏向するブランカー
2と、ブランカー2の動作タイミングを制御する制御用
計算器18とを有して構成されている。
【0014】次に動作について説明する。電子銃1から
放射された電子線16は第1アパーチャ3、第1成形レ
ンズ4、第2成形レンズ6により矩形に成形され、成形
偏向器5により第2アパーチャ7の所望の領域を照ら
す。
放射された電子線16は第1アパーチャ3、第1成形レ
ンズ4、第2成形レンズ6により矩形に成形され、成形
偏向器5により第2アパーチャ7の所望の領域を照ら
す。
【0015】第2アパーチャ7通過後の電子線16は縮
小レンズ8にて所定のサイズに縮小され、対物絞り9を
通過した後、対物レンズ10と偏向器11によりステー
ジ13上の被処理物12若しくは第1テストマーク14
に照射される。
小レンズ8にて所定のサイズに縮小され、対物絞り9を
通過した後、対物レンズ10と偏向器11によりステー
ジ13上の被処理物12若しくは第1テストマーク14
に照射される。
【0016】制御用計算器18は被処理物12への描画
が必要無い場合、若しくは第1テストマーク14を使用
して調整、補正を行わない場合にブランカー2へ偏向指
示を出す。
が必要無い場合、若しくは第1テストマーク14を使用
して調整、補正を行わない場合にブランカー2へ偏向指
示を出す。
【0017】制御用計算器18の指示に従いブランカー
2が動作し、電子線16は偏向され対物絞り9上に照射
される。即ち、このとき電子線16は対物絞り9により
遮され、対物絞り9より先へは到達しない。
2が動作し、電子線16は偏向され対物絞り9上に照射
される。即ち、このとき電子線16は対物絞り9により
遮され、対物絞り9より先へは到達しない。
【0018】ブランカー2により偏向された電子線16
が通過する対物絞り9上の領域にビームドリフト補正を
行う為の指標が搭載された第2テストマーク19を設置
し、三角形の単独若しくは前記斜め、三角形と垂直、水
平との混合凹凸パターンを有する第2テストマーク19
に電子線16が照射された際に発生する反射電子、2次
電子若しくは反射電子及び2次電子を検出する為の第2
検出器20も同時に設置する。
が通過する対物絞り9上の領域にビームドリフト補正を
行う為の指標が搭載された第2テストマーク19を設置
し、三角形の単独若しくは前記斜め、三角形と垂直、水
平との混合凹凸パターンを有する第2テストマーク19
に電子線16が照射された際に発生する反射電子、2次
電子若しくは反射電子及び2次電子を検出する為の第2
検出器20も同時に設置する。
【0019】被処理物12への描画開始前にステージ1
3が動作して電子線16直下に被処理物12上のマーク
を移動する。十字、L字、縦横ライン、#形状の直角な
パターンの組み合わせ凹凸を有するステージ13上の第
1テストマーク14に電子線16が照射された際に発生
する反射電子、2次電子若しくは反射電子及び2次電子
は第1検出器15により検出される。
3が動作して電子線16直下に被処理物12上のマーク
を移動する。十字、L字、縦横ライン、#形状の直角な
パターンの組み合わせ凹凸を有するステージ13上の第
1テストマーク14に電子線16が照射された際に発生
する反射電子、2次電子若しくは反射電子及び2次電子
は第1検出器15により検出される。
【0020】第1検出器15および第2検出器20で検
出された信号はフィードバックシステム17によりベー
スラインの合わせ込みと現在のビーム位置からビームド
リフト量を算出した上で偏向器11へ補正を行う。
出された信号はフィードバックシステム17によりベー
スラインの合わせ込みと現在のビーム位置からビームド
リフト量を算出した上で偏向器11へ補正を行う。
【0021】被処理物12への描画開始以降は制御用計
算器18との同期と1ショット毎に実施されるブランカ
ー2による電子線16の偏向時に発生する第2検出器か
らの信号をフィードバックシステム17に取り込み、ビ
ームドリフト量を算出し偏向器11へ随時補正を行う。
算器18との同期と1ショット毎に実施されるブランカ
ー2による電子線16の偏向時に発生する第2検出器か
らの信号をフィードバックシステム17に取り込み、ビ
ームドリフト量を算出し偏向器11へ随時補正を行う。
【0022】図2は本発明の第2テストマーク19の一
例を示す形状図と第2検出器2の信号を示す図である。
例を示す形状図と第2検出器2の信号を示す図である。
【0023】図2の(A)はブランカー2が動作してい
ない基準の電子線像21の状態を示した図である。
ない基準の電子線像21の状態を示した図である。
【0024】図2の(B)は基準の電子線像21の位置
がドリフトした状態を示した図である。
がドリフトした状態を示した図である。
【0025】図2に示す様に、テストマークパターン2
2は斜めと垂直の混合である。本例では斜めパターンを
中心に向かい45°傾けている。45°は計算を容易に
する為である。いま図2の(A)に示す電子線像21の
位置は(X,Y)である。この状態をビームがドリフト
していない基準とする。電子線像21がブランカー2に
よる偏向でテストマークパターン22上を走査した場
合、第2検出器20では図2(A)の第2検出器信号2
3が得られる。
2は斜めと垂直の混合である。本例では斜めパターンを
中心に向かい45°傾けている。45°は計算を容易に
する為である。いま図2の(A)に示す電子線像21の
位置は(X,Y)である。この状態をビームがドリフト
していない基準とする。電子線像21がブランカー2に
よる偏向でテストマークパターン22上を走査した場
合、第2検出器20では図2(A)の第2検出器信号2
3が得られる。
【0026】又、図2の(B)は電子線像21が基準と
していた図2の(A)の電子線像21の位置がドリフト
した状態を示している。図2の(B)の電子線像21の
位置は(XA ),YA )であるので、対物絞り9上の電
子線像21のドリフト量(Xd,Yd)は次の第(1)
式となる。
していた図2の(A)の電子線像21の位置がドリフト
した状態を示している。図2の(B)の電子線像21の
位置は(XA ),YA )であるので、対物絞り9上の電
子線像21のドリフト量(Xd,Yd)は次の第(1)
式となる。
【0027】
【0028】第2検出器20よりえられる第2検出器信
号23とブランカー2を制御する制御用計算器18の信
号より図2に示されるXa1,Ya1,Ya2,Ya
3,Ya4,Xb1,Yb1,Yb2,Yb3,Yb4
は具体的な距離として計算出来る。即ち、図2の(B)
に示される対物絞り9上の電子線像21のドリフト量
(Xd,Yd)は次の第(2)式となる。
号23とブランカー2を制御する制御用計算器18の信
号より図2に示されるXa1,Ya1,Ya2,Ya
3,Ya4,Xb1,Yb1,Yb2,Yb3,Yb4
は具体的な距離として計算出来る。即ち、図2の(B)
に示される対物絞り9上の電子線像21のドリフト量
(Xd,Yd)は次の第(2)式となる。
【0029】
【0030】となる。データの信頼性を向上させる為、
実用上のドリフト計算は次の第(3)式となる。
実用上のドリフト計算は次の第(3)式となる。
【0031】
【0032】このビームドリフトの計算はフィードバッ
クシステム17で実施され描画中、描画停止中に関わら
ずブランカー2動作時であれば常時可能であり、フィー
ドバックも同時に可能となる。即ち、描画を中断するこ
となく、タイリムリーにビームドリフトの補正が可能と
なる。
クシステム17で実施され描画中、描画停止中に関わら
ずブランカー2動作時であれば常時可能であり、フィー
ドバックも同時に可能となる。即ち、描画を中断するこ
となく、タイリムリーにビームドリフトの補正が可能と
なる。
【0033】以上の動作より、電子線描画装置において
経時的に位置精度が悪化するビームドリフトを連続的に
補正し続ける事が可能となり現状と比べ被処理物の処理
時間を大幅に短縮することができる上、ステージ位置の
違いからくる誤差要因を含まない形で偏向器に補正をか
けることが可能となる。
経時的に位置精度が悪化するビームドリフトを連続的に
補正し続ける事が可能となり現状と比べ被処理物の処理
時間を大幅に短縮することができる上、ステージ位置の
違いからくる誤差要因を含まない形で偏向器に補正をか
けることが可能となる。
【0034】図3は本発明に関連する技術における第2
のテストマーク19の形状図と第2検出器20の信号を
示す。
のテストマーク19の形状図と第2検出器20の信号を
示す。
【0035】図3の(A)はブランカー2が動作してい
ない基準の電子線像21の状態を示した図である。
ない基準の電子線像21の状態を示した図である。
【0036】図3の(B)は基準の電子線像21の位置
がドリフトした状態を示した図である。
がドリフトした状態を示した図である。
【0037】図3に示す様に、テストマークパターン2
2は三角形である。この例では45°の2つの鋭角を持
つ二等辺三角形のパターンを用いる。45°は計算を容
易にする為である。
2は三角形である。この例では45°の2つの鋭角を持
つ二等辺三角形のパターンを用いる。45°は計算を容
易にする為である。
【0038】いま図3の(A)に示す電子線像21の位
置は(X,Y)である。この状態をビームがドリフトし
ていない基準とする。電子線像21がブランカー2によ
る偏向でテストマークパターン22上を走査した場合、
第2検出器20では図3(A)の第2検出器信号23が
得られる。
置は(X,Y)である。この状態をビームがドリフトし
ていない基準とする。電子線像21がブランカー2によ
る偏向でテストマークパターン22上を走査した場合、
第2検出器20では図3(A)の第2検出器信号23が
得られる。
【0039】又、図3の(B)は電子線像21が基準と
していた図3の(A)の電子線像21の位置がドリフト
した状態を示している。図3の(B)の電子線像21の
位置は(XA ,YA )であるので、対物絞り9上の電子
線像21のドリフト量(Xd,Yd)は次の第(4)式
となる。
していた図3の(A)の電子線像21の位置がドリフト
した状態を示している。図3の(B)の電子線像21の
位置は(XA ,YA )であるので、対物絞り9上の電子
線像21のドリフト量(Xd,Yd)は次の第(4)式
となる。
【0040】
【0041】第2検出器20よりえられる第2検出器信
号23とブランカー2を制御する制御用計算器18の信
号より図3に示されるXa,Ya,Xb,Ybは具体的
な距離として計算出来る。すなわち図3の(B)に示さ
れる対物絞り9上の電子線像21のドリフト量(Xd,
Yd)は次の第(5)式となる。
号23とブランカー2を制御する制御用計算器18の信
号より図3に示されるXa,Ya,Xb,Ybは具体的
な距離として計算出来る。すなわち図3の(B)に示さ
れる対物絞り9上の電子線像21のドリフト量(Xd,
Yd)は次の第(5)式となる。
【0042】
【0043】このビームドリフトの計算は先に図2に示
す一例と同様にフィードバックシステム17で実施さ
れ、描画中、描画停止中に関わらずブランカー2動作時
であれば常時可能であり、フィードバックも同時に可能
となる。又、三角形単独のテストマークパターン22は
大きな領域を必要とせず、ブランカー2の偏向が小さい
場合でも対応可能である。
す一例と同様にフィードバックシステム17で実施さ
れ、描画中、描画停止中に関わらずブランカー2動作時
であれば常時可能であり、フィードバックも同時に可能
となる。又、三角形単独のテストマークパターン22は
大きな領域を必要とせず、ブランカー2の偏向が小さい
場合でも対応可能である。
【0044】以上の動作より、電子線描画装置において
経時的に位置精度が悪化するビームドリフトを連続的に
補正し続ける事が可能となり現状と比べ被処理物の処理
時間を大幅に短縮することができる上、ステージ位置の
違いからくる誤差要因を含まない形で偏向器に補正をか
けることが可能となる。
経時的に位置精度が悪化するビームドリフトを連続的に
補正し続ける事が可能となり現状と比べ被処理物の処理
時間を大幅に短縮することができる上、ステージ位置の
違いからくる誤差要因を含まない形で偏向器に補正をか
けることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上、説明した様に本発明は対物絞り上
に第2テストマークを設け電子線ブランキング時に電子
線が第2テストマークを照射した際に発生する反射電
子、2次電子若しくは反射電子及び2次電子を検出する
機能を有することにより、描画を停止することなくビー
ムドリフトのフィードバックを常時実施出来、高精度な
描画が実現可能となる。
に第2テストマークを設け電子線ブランキング時に電子
線が第2テストマークを照射した際に発生する反射電
子、2次電子若しくは反射電子及び2次電子を検出する
機能を有することにより、描画を停止することなくビー
ムドリフトのフィードバックを常時実施出来、高精度な
描画が実現可能となる。
【0046】対物絞りより上流のビームドリフトは取り
除くことが可能なのでカラム清掃直後と同等の性能が維
持出来る。
除くことが可能なのでカラム清掃直後と同等の性能が維
持出来る。
【0047】具体的には現状の電子線描画装置で15分
連続描画時に0.03μmのビームドリフトまで低減す
ることが可能である。
連続描画時に0.03μmのビームドリフトまで低減す
ることが可能である。
【0048】更に本発明では描画中に随時ビームドリフ
トを補正する為、描画とビームドリフト補正時のステー
ジ環境が同一であり、DC磁場変動及びステージに付着
した絶縁物の影響も同一であるため、更に高精度な補正
が可能となる。又、描画が停止しないので、現状のビー
ムドリフト補正時間が不用となり、高精度描画ではスル
ープットが20%向上する。
トを補正する為、描画とビームドリフト補正時のステー
ジ環境が同一であり、DC磁場変動及びステージに付着
した絶縁物の影響も同一であるため、更に高精度な補正
が可能となる。又、描画が停止しないので、現状のビー
ムドリフト補正時間が不用となり、高精度描画ではスル
ープットが20%向上する。
【図1】本発明の実施の形態の電子線描画装置の構成を
示す図である。
示す図である。
【図2】図1の電子線描画装置における第2テストマー
クの一例のパターンおよびそれによる第2検出器の信号
を示す図である。
クの一例のパターンおよびそれによる第2検出器の信号
を示す図である。
【図3】本発明に関連する技術における第2テストマー
クのパターンおよびそれによる第2検出器の信号を示す
図である。
クのパターンおよびそれによる第2検出器の信号を示す
図である。
【図4】従来技術の電子線描画装置の構成を示す図であ
る。
る。
1 電子銃 2 ブランカー 3 第1アパーチャ 4 第1成形レンズ 5 成形偏向器 6 第2成形レンズ 7 第2アパーチャ 8 縮小レンズ 9 対物絞り 10 対物レンズ 11 主偏向器 12 被処理物 13 ステージ 14 第1テストマーク 15 第1検出器 16 電子線 17 フィードバックシステム 18 制御用計算器 19 第2テストマーク 20 第2検出器 21 電子線像 22 テストマークパターン 23 第2検出器信号
Claims (1)
- 【請求項1】 電子ビームを発生する手段と、前記電子
ビームを成形する手段と、被処理物に前記電子ビームを
位置決めするビーム偏向手段と、前記成形手段と被処理
物との間に設けられた絞りと、制御用計算機からの描画
信号によって制御され前記電子ビームを前記被処理物か
ら絞り若しくは前記絞りから被処理物へ偏向照射するブ
ランカーと、前記被処理物を載置するステージと、前記
ステージに設けられ各種の補正を行う為の第1テストマ
ークと、前記第1テストマークからの信号を検出する第
1検出器と、前記絞り上に偏向照射された電子ビーム下
に設けられビームドリフト補正を行う為の第2テストマ
ークと、前記電子ビームに照射された第2テストマーク
より発生する反射電子、2次電子若しくは反射電子及び
2次電子を検出し前記電子ビームの位置を認識する第2
検出器と、前記第1および第2の検出器からの信号によ
り前記ビーム偏向手段を補正するフィードバックシステ
ムとを有し、前記第2テストマークは、電子ビームの走
査方向と直角方向に直線状に延びる中央パターンと、前
記中央パターンの両側にそれぞれ設けられ該中央パター
ンに対して対称になるように傾斜して直線状に延びる傾
斜パターンの対の複数対とから構成したことを特徴とす
る電子線描画装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266942A JP2783217B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 電子線描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266942A JP2783217B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 電子線描画装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115475A JPH09115475A (ja) | 1997-05-02 |
JP2783217B2 true JP2783217B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=17437832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7266942A Expired - Lifetime JP2783217B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 電子線描画装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783217B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6139354A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-25 | Sanyo Electric Co Ltd | 電子ビ−ム露光装置用ブランキング装置 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP7266942A patent/JP2783217B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09115475A (ja) | 1997-05-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980421 |