JP2782959B2 - 視覚機能付自動取付装置 - Google Patents

視覚機能付自動取付装置

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JP2782959B2
JP2782959B2 JP3010539A JP1053991A JP2782959B2 JP 2782959 B2 JP2782959 B2 JP 2782959B2 JP 3010539 A JP3010539 A JP 3010539A JP 1053991 A JP1053991 A JP 1053991A JP 2782959 B2 JP2782959 B2 JP 2782959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視覚機能付自動取付装
置に係り、特に、車体に取り付けるべきリアコンビネー
ションランプのロボットによる把持姿勢を視覚装置によ
り三次元的に検出し、この検出した三次元位置データを
基にリアコンビネーションランプの位置及び姿勢を補正
することで、専用の位置決め用治具を用いることなく正
確にリアコンビネーションランプを車体に取り付け得る
ようにした視覚機能付自動取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車生産ラインには、作業の省
力化及び生産効率の向上を図るため、特定の作業を自動
的に行う産業用ロボットが広く普及している。このこと
は、リアコンビネーションランプを車体に取り付ける工
程についても例外ではなく、通常は、ロボットや治具等
の周辺設備から成る自動取付装置によってリアコンビネ
ーションランプの車体への取り付けが行われている。
【0003】この従来のリアコンビネーションランプの
車体への取り付け作業は、例えば次の手順により行われ
ていた。まずリアコンビネーションランプを専用の位置
決め用治具に搭載した後、これをマニピュレータによる
把持が可能な位置に供給する。次いで、この位置決め用
治具を位置決めし、位置決め完了後に、ロボットがその
プレイバック動作によりマニピュレータでリアコンビネ
ーションランプを把持し、これを車体に組み付けてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動取付装置にあっては、リアコンビネーシ
ョンランプの種類ごとに専用の位置決め用治具を必要と
するため、リアコンビネーションランプの形状の多様化
に対し柔軟に対応することが困難であった。例えば、多
車種混流生産ラインでは、複数種類のリアコンビネーシ
ョンランプの取り付けを行うために位置決め用治具等の
周辺設備が増大し設備コストがかさむようになる。ま
た、生産車種の切り替えにおいても、新たに位置決め用
治具等の周辺設備を一々取り替えなければならない。
【0005】また、前記従来の自動取付装置では、専用
の位置決め用治具を用いるため、この位置決め用治具自
体の品質やこれの位置決め精度がリアコンビネーション
ランプの車体への取り付け精度に影響し、ばらつきが発
生し易い。さらに、位置決め用治具の経年変化によって
もリアコンビネーションランプの車体取り付け精度は影
響される。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、位置決め用治具の代わりに
視覚装置を用いて正確にリアコンビネーションランプの
車体への自動取り付けが可能な視覚機能付自動取付装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ワークの位置及び姿勢を認識し、この認識
の情報に基づいて所定の取り付け作業を行う視覚機能付
自動取付装置において、主ワークに取り付ける副ワーク
を把持し、これを予め定められた姿勢で前記主ワークに
取り付ける作業手段と、一つのカメラと一つの光源より
なり、副ワークを撮影する視覚手段と、前記作業手段に
より把持された副ワーク上に設定した2点の位置が予め
設定された3次元空間座標上において、YZ平面上にあ
り、かつ当該2点を結ぶ直線がX軸に沿うような位置と
なるように前記作業手段により位置決めされた状態で、
当該2点の位置と当該2点の位置以外の副ワーク上の第
3点目とを順次前記視覚手段により撮影して得られた画
像及び各点の位置を、副ワークの基準位置及び姿勢とし
て予め記憶した記憶手段と、前記作業手段により把持さ
た副ワーク上の2点の位置を前記視覚手段により順次
撮影して得られた2点の位置と前記YZ平面上の2点の
基準位置とを比較してその補正値を求め、かつ当該補正
値に基づき副ワークの前記YZ平面上での位置を補正す
るように前記作業手段を動作させた後に、副ワーク上の
第3点目を前記視覚手段により撮影して得られた第3点
目の位置と前記基準位置における第3点目の位置とを比
較して前記副ワークの補正値を求める演算手段と、当該
演算手段により演算された補正値に基づいて前記作業手
段を制御する制御手段と、を有することを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】このように構成された本発明にあっては、一つ
のカメラと一つの光源よりなる視覚手段によって副ワー
ク上の3点を撮影し、予め記憶手段に記憶された副ワー
ク上の3点の基準位置のうち、2点の位置により、ま
ず、3次元空間座標上のYZ平面上の補正値が求めら
れ、そしてこの補正値に基づき位置補正された後の副ワ
ークの位置において撮影された第3点目の補正値を求め
ることにより、作業手段に把持された副ワークの位置補
正を行って、主ワークに対して予め定められた姿勢で副
ワークの取り付け作業を行うものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る視覚機
能付自動取付装置の構成を示すブロック図であって、副
ワークたるリアコンビネーションランプを主ワークたる
車体ボデーに取り付ける工程に用いられる装置を例示し
ている。
【0010】この視覚機能付自動取付装置は、リアコン
ビネーションランプを把持して車体への取り付け作業を
行うマニピュレータ30をもつプレイバック型ロボット
本体31と、このロボット本体31を制御するロボット
コントローラー32と、マニピュレータ30により把持
されたリアコンビネーションランプの位置を検出するた
めの定置された一組のレーザースリット光源33及びC
CDカメラ34と、マニピュレータ30により把持され
たリアコンビネーションランプの種類を判定するための
定置された一組のハロゲン照明35及びCCDカメラ3
6と、各CCDカメラ34、36により検出された画像
情報を処理する画像処理装置37とから構成されてい
る。そして、画像処理装置37はさらに、CCDカメラ
34、36からのアナログ情報をデジタル情報に変換す
るA/D変換器38と、各種情報を書き換え自由に記憶
するRAM39と、各種の演算処理を行うCPU40と
で構成されている。また、レーザースリット光源33と
ハロゲン照明35はそれぞれドライバー41、42によ
って駆動される。なお、ここで、作業手段はロボット本
体31(マニピュレータ30)により、記憶手段はRA
M39により、視覚手段は位置検出用のレーザースリッ
ト光源33及びCCDカメラ34により、演算手段はC
PU40により、制御手段はロボットコントローラー3
2によりそれぞれ形成されている。
【0011】このように構成された視覚機能付自動取付
装置は、リアコンビネーションランプの三次元位置を検
出しその補正を行う位置補正機能と、リアコンビネーシ
ョンランプの種別確認を行う種別確認機能とを有し、図
2ないし図5は、前者の位置補正機能におけるリアコン
ビネーションランプの位置検出過程の様子あるいは原理
の説明に供する図、図6及び図7は、後者の種別確認機
能の過程の様子あるいは原理の説明に供する図である。
【0012】まず、リアコンビネーションランプ43
は、図2及び図6に示すように、ロボット本体31のマ
ニピュレータ30に取り付けられた吸着パッド方式の吸
着把持ハンド30aによって、リアコンビネーションラ
ンプ43のレンズ面を吸着して把持されるようになって
いる。
【0013】また、リアコンビネーションランプ43に
は、そのハウジング部に、自動車用のブチル接着剤を塗
布するためのブチルガイド溝44が形成され、かつ、リ
アコンビネーションランプ43を車体に位置決めし固定
するためのスタッドボルト45が四隅に設けられてい
る。このスタッドボルト45の配置位置はリアコンビネ
ーションランプ43の種類により異なる。リアコンビネ
ーションランプ43の三次元位置の検出及び種類判定
は、それぞれハウジング部のこれらブチルガイド溝44
及びスタッドボルト45を利用して行われる。
【0014】すなわち、リアコンビネーションランプ4
3の三次元位置の検出にあたっては、レーザースリット
光源33からのレーザースリット光を順に3ヶ所のブチ
ルガイド溝44に照射し、それぞれのスリット像をCC
Dカメラ34により撮影するようにする(図2及び図3
参照)。そのため、予め、レーザースリット光源33及
びCCDカメラ34を適当な定位置にセッチングすると
共に、後述するようなロボット31の教示を行ってお
く。図4は、図3に示すカメラ座標系で得られたスリッ
ト画像の一例を示したものである。また、例えば図5に
示すような形状のブチルガイド溝44の場合、マニピュ
レータ30に把持されたリアコンビネーションランプ4
3の位置及び姿勢を正確に認識できるようにするため、
リアコンビネーションランプ43のブチルガイド溝44
の撮像ポイントとして、略矩形形状の長辺上に任意の2
ヶ所(以下、第1検出点A、第2検出点Bと呼ぶ)、短
辺上に任意の1ヶ所(以下、第3検出点Cと呼ぶ)をそ
れぞれ設け、これら3ヶ所の検出点A〜Cにおいて、順
次リアコンビネーションランプ43のブチルガイド溝4
4を撮像するようにする。このようにして得られた画像
情報は、後述のように、パターンマッチング処理を施さ
れて、リアコンビネーションランプ43の三次元位置の
検出に利用される。
【0015】一方、リアコンビネーションランプ43の
種類の判定の場合には、予め定められた撮像位置におい
て1つのスタッドボルト45にハロゲン照明35からの
ハロゲン光を照射し、その画像をCCDカメラ36で撮
影するようにする(図6参照)。このときの撮像位置
は、所定のスタッドボルト45がCCDカメラ36の視
野内に入るように予め設定される。図7は、図6に示す
セッティングで得られた画像の一例を示したものであ
る。そして、リアコンビネーションランプ43の種別の
確認は、前記撮像位置においてスタッドボルト45が所
定のエリア内に存在するか否かによって判定される。
【0016】以下、このような視覚機能付自動取付装置
の動作について説明するが、その前に、これを動作させ
るに先立って予め行っておくべき初期設定について説明
しておく。
【0017】まず、公知の方法によってロボット座標系
とカメラ座標系とのマッチングを行う。すなわち、ロボ
ット本体31に設けられた図示しない位置検出器(ポテ
ンショメータやエンコーダ等)により検出される位置
と、CCDカメラ34、36により認識される位置とが
一致するように調整する。
【0018】次に、マニピュレータ30を動かしてロボ
ット本体31の教示を行う。その際、マニピュレータ3
0がリアコンビネーションランプ43を把持して、定置
された2組の撮像部(レーザースリット光源33及びC
CDカメラ34、ハロゲン照明35及びCCDカメラ3
6)によりそれぞれハウジング部のブチルガイド溝44
及びスタッドボルト45を捕えることができる動作状態
を設定する。
【0019】このうちブチルガイド溝44を捕えること
ができる動作状態として、前述のようにブチルガイド溝
44上に設けた3ヶ所の検出点A〜Cのそれぞれが、レ
ーザースリット光源33及びCCDカメラ34の焦点部
に向くような位置を3ヶ所設定する。なお、本実施例で
は、ロボット本体31の教示にあたり、リアコンビネー
ションランプ43の姿勢を、ブチルガイド溝44がYZ
平面上にあってかつその長辺がX軸に平行となるように
調節しておく(図3〜図5参照)。
【0020】そして、これら3ヶ所において、それぞ
れ、ブチルガイド溝44にレーザースリット光源33か
らのレーザースリット光を照射し、そのスリット像をC
CDカメラ34により撮影する。この撮影して得た画像
情報は、基準テンプレートとしてRAM39の第1画像
メモリに格納する。つまり、この基準テンプレートは、
リアコンビネーションランプ43の種類ごとに3枚の登
録を行うことになる(図8参照)。
【0021】また、この各基準テンプレートのカメラ座
標系(ないしロボット座標系)でのパターン存在位置に
ついても、基準座標としてRAM39の第1座標メモリ
に格納する。さらに、この基準座標情報に基づいてCP
U40が後述の演算手順により決定した座標原点も、基
準データとしてRAM39の第1座標メモリに記憶する
(図9参照)。なお、パターン存在位置については、ス
リット画像上の任意の特徴点(例えば、ブチルガイド溝
44の中央点や、外側あるいは内側の立上り点もしくは
立下り点など)を代表点として1個又は複数個選択して
良いし、また、スリット画像を構成する全ての点を選択
しても良い。本実施例では、演算の高速化の見地から、
スリット画像上の1つの特徴点を選択し、その位置座標
をメモリするようにする。
【0022】一方、スタッドボルト45を捕えることが
できる動作状態として、前述のように、1ヶ所の撮像位
置を設定し、この撮像位置において、スタッドボルト4
5にハロゲン照明35からのハロゲン光を照射し、その
画像をCCDカメラ36で撮影する。そして、撮影した
スタッドボルト45の形状を基準テンプレートとしてR
AM39の第2画像メモリに格納する(図10参照)。
これと同時に、カメラ座標系でのスタッドボルト45の
存在する座標値をRAM39の第2座標メモリに格納す
る(図11参照)。このような、基準となるスタッドボ
ルト45のボルト形状及び存在位置の登録は、リアコン
ビネーションランプ43の種類ごとに行う。
【0023】次に、このような初期設定を完了した本装
置の動作について、図12〜図23を参照しつつ説明す
る。なお、図12〜図17は、位置補正過程におけるC
PU40の動作を示すフローチャート、図18〜図22
はその説明に供する図、そして図23は、種別確認過程
におけるCPU40の動作を示すフローチャートであ
る。
【0024】まず、リアコンビネーションランプ43の
供給については、位置決め用治具を用いることなくラフ
な状態に位置規制を行って、これをマニピュレータ30
による把持が可能な位置に供給する。このとき、供給さ
れたリアコンビネーションランプ43の位置及び姿勢
は、ロボットの教示の際に設定された基準位置及び姿勢
に対し、例えば、XYZの各方向に±50mm、θαβ
の各方向に±5°の範囲内に収まるようにする。
【0025】次いで、ロボットのプレイバック動作によ
り、マニピュレータ30はその吸着把持ハンド30aで
リアコンビネーションランプ43のレンズ面をラフに吸
着してリアコンビネーションランプ43を把持する。
【0026】それから、リアコンビネーションランプ4
3を把持したまま、ロボットのプレイバック動作によ
り、ブチルガイド溝44の第1検出点Aがレーザースリ
ット光源33及びCCDカメラ34の焦点部に向く位置
へリアコンビネーションランプ43を移動させる。
【0027】これ以降の動作については、図12及び図
13のメインフローチャートに従って説明する。CPU
40は、現在把持しているリアコンビネーションランプ
43の車種データを受信しているか否かを判断して、こ
の車種データを受信するまで待機する(ステップ1)。
【0028】ステップ1の判断としてリアコンビネーシ
ョンランプ43の車種データを受信していれば、RAM
39の第1画像メモリから、当該車種に対応する3枚の
基準テンプレートのパターンを探索する(ステップ
2)。
【0029】次いで、ブチルガイド溝44の第1検出点
Aにレーザースリット光源33からのレーザースリット
光を照射してそのスリット像をCCDカメラ34により
捕え、第1検出点Aの原画像として取り込む(ステップ
3)。
【0030】それから、ステップ2で探索した適用パタ
ーンのうち第1検出点Aの基準テンプレートを基にし
て、ステップ3で取り込んだレーザースリット像のパタ
ーンマッチング処理を、両者のパターンが一致するまで
行う(ステップ4、ステップ5)。
【0031】そして、両者のパターンが一致したときの
第1検出点Aの座標値X′Y′Z′をNo1
データとしてRAM39の第1座標メモリに記憶する
(ステップ6)。
【0032】この後、ロボットのプレイバック動作によ
りマニピュレータ30を動かして、ブチルガイド溝44
の第2検出点Bがレーザースリット光源33及びCCD
カメラ34の焦点部に向く位置へリアコンビネーション
ランプ43を移動させる(ステップ7)。
【0033】次いで、ブチルガイド溝44の第2検出点
Bにレーザースリット光源33からのレーザースリット
光を照射してそのスリット像をCCDカメラ34により
捕え、第2検出点Bの原画像として取り込む(ステップ
8)。
【0034】それから、ステップ2で探索した適用パタ
ーンのうち第2検出点Bの基準テンプレートを基にし
て、ステップ8で取り込んだレーザースリット像のパタ
ーンマッチング処理を、両者のパターンが一致するまで
行う(ステップ9、ステップ10)。
【0035】そして、両者のパターンが一致したときの
第2検出点Bの座標値X′Y′Z′をNo2
データとしてRAM39の第1座標メモリに記憶する
(ステップ11)。
【0036】それから、CPU40は、第1検出点A及
び第2検出点Bの各検出座標、つまりNo1データとN
o2データから、この2つの検出点A、Bを結ぶ空間上
の直線の方向を演算し(ステップ12)、引き続き、ブ
チルガイド溝44の第3検出点Cがレーザースリット光
源33及びCCDカメラ34の焦点部に向く位置へリア
コンビネーションランプ43を移動させるべく、第3検
出点CのYZ各方向の移動補正値を演算する(ステップ
13)。このステップ13のサブルーチンの内容につい
ては後述する。
【0037】ステップ13の演算が終了すれば、演算さ
れた補正値をロボットコントローラ32に出力し(ステ
ップ14)、この補正値分だけYZ各成分を補正した形
でロボットを動作させ、ブチルガイド溝44の第3検出
点Cがレーザースリット光源33及びCCDカメラ34
の焦点部に向く位置へリアコンビネーションランプ43
を移動させる(ステップ15)。
【0038】この後、ブチルガイド溝44の第3検出点
Cにレーザースリット光源33からのレーザースリット
光を照射してそのスリット像をCCDカメラ34により
捕え、第3検出点Cの原画像として取り込む(ステップ
16)。
【0039】それから、ステップ2で探索した適用パタ
ーンのうち第3検出点Cの基準テンプレートを基にし
て、ステップ16で取り込んだレーザースリット像のパ
ターンマッチング処理を、両者のパターンが一致するま
で行う(ステップ17、ステップ18)。
【0040】そして、両者のパターンが一致したときの
第3検出点Cの座標値X′Y′Z′をNo3
データとしてRAM39の第1座標メモリに記憶する
(ステップ19)。
【0041】次いで、CPU40は、第1検出点A、第
2検出点B及び第3検出点の各検出座標、つまりNo1
データ、No2データ及びNo3データから、リアコン
ビネーションランプ43の空間座標成分を演算し(ステ
ップ20)、さらに、この演算された空間座標成分から
座標原点を演算する(ステップ21)。これらステップ
20とステップ21の各サブルーチンの内容については
後述する。
【0042】この後、RAM39内の第1座標メモリか
ら原点基準データを読み出し(ステップ22)、この読
み出された原点基準データとステップ21で演算して得
た座標原点との比較演算を行って(ステップ23)、原
点の補正値を演算する(ステップ24)。
【0043】それから、空間座標成分と原点座標とから
座標変換を行って、リアコンビネーションランプ43の
空間位置つまり三次元位置を演算する(ステップ2
5)。このステップ25のサブルーチンの内容について
は後述する。
【0044】ステップ25の演算が完了すると、CPU
40は、この演算結果をロボットコントローラ32へ出
力する(ステップ26)。そして、ロボットコントロー
ラ32は、マニピュレータ30に補正動作を行わせつつ
リアコンビネーションランプ43を予め定められた姿勢
で車体ボデーに正確に組み付ける。
【0045】次に、このようなメインフローのうちのス
テップ13、ステップ20、ステップ21及びステップ
25の各サブルーチンの内容について、図18〜図22
を参照しつつ説明する。
【0046】まず、メインフローのステップ13の補正
値演算サブルーチンは、次の各ステップから構成されて
いる。まず第1検出点A及び第2検出点BにおけるNo
1データP′(X′Y′Z′)及びN
o2データP′(X′Y′Z′)を取
り込み(ステップ27)、この2点P′P′間
の直線L′を算出した(ステップ28)後、この直線
L′と基準データP(X)P
(X)間の直線LとからYZ各方
向の補正値を演算する(ステップ29)(図18参
照)。
【0047】次いで、第3検出点Cの基準値P(X
)を取り込み(ステップ30)、この
基準値PのYZ座標値(Y)と直線L′
の座標値とから、第3検出点Cの基準座標値の補正座標
値P3corを演算した(ステップ31)後、第3検出
点CのYZ各方向の移動補正値を算出する(ステップ3
2)(図19参照)。そして、この補正値をRAM39
に記憶する(ステップ33)。
【0048】次に、メインフローのステップ20の空間
座標成分演算サブルーチンは、次の各ステップから構成
されている。まず第1検出点A、第2検出点B及び第3
検出点でのNo1データP′(X′Y′Z
′)、No2データP′(X′Y′Z
′)及びNo3データP′(X′Y
′)をそれぞれ取り込み(ステップ34)、これ
ら3点のデータから三次元空間での座標成分を算出した
(ステップ35)後、これに前記補正値演算サブルーチ
ンのステップ31で得た補正基準座標値P3corを加
算して(ステップ36)、リアコンビネーションランプ
43の検出座標成分
【0049】
【数1】
【0050】を決定し、RAM39に記憶する(ステッ
プ37)。
【0051】また、メインフローのステップ21の座標
原点演算サブルーチンは、次の各ステップから構成され
ている。まず第1検出点A及び第2検出点BにおけるN
o1データP′及びNo2データP′から、こ
の2点P′P′間を通る直線を算出し(ステッ
プ38)、基準点Pにおいてその基準原
点Pに対し基準値PとPとが直交し
ているか否かに基づいて、検出点′P′とP
′とが原点について垂直に交わるか否かを判断する
(ステップ39)。この判断の結果として、これらが直
交している場合には、P′から前記直線に垂線を下
ろして交点を演算し(ステップ40)、この交点を検出
座標の座標原点P′として決定し記憶する(ステッ
プ41)(以上、図20参照)一方、検出点P′P
′とP′とが直交していない場合には、基準点
とPとが基準原点Pに対し交わる角
度δ(≠90°、教示の際の基準点P
登録時に演算記憶されている)と同じ角度で検出点P
′から前記直線に交わる点を演算し(ステップ4
2)、この交点を検出座標の座標原点P′として決
定し記憶する(ステップ41)(以上、図21参照)。
そして、この座標原点P′と、X軸方向及びXY平
面をそれぞれ定義するP′及びP′とに基づい
て、現在のリアコンビネーションランプ43の位置する
座標系を作成する(ステップ43)。
【0052】さらに、メインフローのステップ25の空
間位置演算サブルーチンは、次の各ステップから構成さ
れている。まず、座標原点P′を含む検出座標系
【0053】
【数2】
【0054】を入力した(ステップ44)後、基準座標
原点Pを含む基準座標系
【0055】
【数3】
【0056】を入力し(ステップ45)、両者が一致す
るように座標変換を行う(ステップ46)。そして、基
準位置及び姿勢からの三次元補正値(XYZθαβ)を
算出する(ステップ47)。なお、前述のように、この
補正値データはロボットコントローラ32へ出力されて
マニピュレータ30に補正動作を行わせることによっ
て、リアコンビネーションランプ43は予め定められた
姿勢で車体ボデーに正確に組み付けられるようになって
いる。
【0057】以上のような位置補正過程が終了し座標変
換による三次元補正値データが得られると、実際はリア
コンビネーションランプ43を車体ボデーに組み付ける
前に種別確認過程に移行し、車体ボデーとこれに組み付
けようとしているリアコンビネーションランプ43との
種類が対応しているか否かの確認を行う。
【0058】この過程での動作は図23に示すフローに
従ってなされ、まず、RAM39の第2座標メモリから
当該車種に対応する基準スタッドボルト位置を読み出し
(ステップ50)、この位置データを、先の位置補正過
程で得られた座標変換データに基づいて補正処理を施し
てマニピュレータ30の目標動作位置を修正する(ステ
ップ51)。そして、この修正された目標動作位置にマ
ニピュレータ30を駆動してスタッドボルト45を所定
の撮像位置に移動させた(ステップ52)後、このスタ
ッドボルト45にハロゲン照明35からのハロゲン光を
照射し、その画像をCCDカメラ36で撮影する(ステ
ップ53)。次いで、CPU40は、ステップ53で得
られた画像と、RAM39の第2画像メモリからの当該
車種に対応する基準テンプレートとを比較して、スタッ
ドボルト45が視野内の予め決められたエリヤに存在し
ているか否かを判断する(ステップ54)。そして、こ
の判断の結果として、スタッドボルト45が所定のエリ
アに有れば、マニピュレータ30が把持しているリアコ
ンビネーションランプ43は車体ボデーに対応する正し
い種類のものであると確認して、組み付け作業を継続す
る(ステップ55)のに対し、スタッドボルト45が所
定のエリアになければ、車体ボデーに組み付けようして
いるリアコンビネーションランプ43は種類が異なるも
のと判断して、作業を中断しつつその旨の警報を出力す
る(ステップ56)。
【0059】以上、本実施例によれば、リアコンビネー
ションランプ43の車体への取り付けに際し、ロボット
31によるリアコンビネーションランプ43の把持姿勢
を視覚装置33、34、37により三次元的に検出しこ
の検出データに基づいてリアコンビネーションランプ4
3の位置及び姿勢を補正するようにしたので、従来リア
コンビネーションランプ43の位置決めに必要だった種
別専用の位置決め用治具が不要になり、設備コストの低
減を図れるほかリアコンビネーションランプの形状の多
様化に対し柔軟に対応できるようになる。例えば、多車
種混流生産ラインにおいて周辺設備を増大させることな
く1台のロボットで複数種類のリアコンビネーションラ
ンプ43の正確な取り付けを行うことができ、また、生
産車種の切り替えもたかだかプログラムの変更だけでス
ムーズに行うことができるようになる。また、リアコン
ビネーションランプ43の供給物流形態の汎用化が可能
になる。
【0060】また、専用の位置決め用治具を用いること
なく、専ら視覚装置33、34、37によりリアコンビ
ネーションランプ43の把持姿勢を検出するようにした
ので、リアコンビネーションランプ43の把持位置を高
精度(例えば0.1mm単位)で検出でき、ばらつきな
くリアコンビネーションランプ43を正確に車体に取り
付けることができるようになり、組み付け品質の向上が
図れる。
【0061】さらに、本実施例では、リアコンビネーシ
ョンランプ43を実際に車体に組み付ける前に視覚装置
35、36、37によりリアコンビネーションランプ4
3の種類判定を行うようにしたので、車体に適合しない
種類のリアコンビネーションランプ43を誤って車体に
組み付けることに起因する車体のキズ等の発生を事前に
防止できるようになり、より一層の組み付け品質が確保
される。
【0062】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、位置決め用治具を用いずに副ワークを正確
に主ワークに取り付けることができるようになり、コス
トの低減及び生産性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る視覚機能付自動取付装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置によるリアコンビネーションランプ
の位置補正過程におけるそれの現在位置検出の様子を示
す概略図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】図3に示すセッティングにより得られた画像例
を示す図である。
【図5】図2のリアコンビネーションランプのブチルガ
イド溝の形状例及び検出点の場所例を示す図である。
【図6】図1の装置によるリアコンビネーションランプ
の種別確認過程の様子を示す概略図である。
【図7】図6に示すセッティングにより得られた画像例
を示す図である。
【図8】図1のRAMの位置補正用画像メモリの状態を
示す図である。
【図9】図1のRAMの位置補正用座標メモリの状態を
示す図である。
【図10】図1のRAMの種別確認用画像メモリの状態
を示す図である。
【図11】図1のRAMの図10に対応する座標メモリ
の状態を示す図である。
【図12】図1のCPUの位置補正過程での動作を示す
メインフローチャートのうちステップ1からステップ1
5までを示す図である。
【図13】図12に続いてメインフローチャートのステ
ップ16からステップ26までを示す図である。
【図14】図12のステップ13のサブルーチンの内容
を示すフローチャートである。
【図15】図13のステップ20のサブルーチンの内容
を示すフローチャートである。
【図16】図13のステップ21のサブルーチンの内容
を示すフローチャートである。
【図17】図13のステップ25のサブルーチンの内容
を示すフローチャートである。
【図18】図14の説明に供する図である。
【図19】図15の説明に供する図である。
【図20】図16の説明に供する図である。
【図21】図16の説明に供する図である。
【図22】図17の説明に供する図である。
【図23】図1のCPUの種別確認過程での動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
30…マニピュレータ 31…ロボット本体(作業手段) 32…ロボットコントローラー(制御手段) 33…レーザースリット光源(視覚手段) 34…CCDカメラ(視覚手段) 37…画像処理装置 39…RAM(記憶手段) 40…CPU(演算手段) 43…リアコンビネーションランプ(副ワーク) 44…ブチルガイド溝 45…スタッドボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/19 G05D 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの位置及び姿勢を認識し、この認
    識の情報に基づいて所定の取り付け作業を行う視覚機能
    付自動取付装置において、 主ワークに取り付ける副ワークを把持し、これを予め定
    められた姿勢で前記主ワークに取り付ける作業手段と、一つのカメラと一つの光源よりなり、副ワークを撮影す
    る視覚手段と、 前記作業手段により把持された副ワーク上に設定した2
    点の位置が予め設定された3次元空間座標上において、
    YZ平面上にあり、かつ当該2点を結ぶ直線がX軸に沿
    うような位置となるように前記作業手段により位置決め
    された状態で、当該2点の位置と当該2点の位置以外の
    副ワーク上の第3点目とを順次前記視覚手段により撮影
    して得られた画像及び各点の位置を、副ワークの基準位
    置及び姿勢として予め記憶した記憶手段と、 前記作業手段により把持された副ワーク上の2点の位置
    を前記視覚手段により順次撮影して得られた2点の位置
    と前記YZ平面上の2点の基準位置とを比較してその補
    正値を求め、かつ当該補正値に基づき副ワークの前記Y
    Z平面上での位置を補正するように前記作業手段を動作
    させた後に、副ワーク上の第3点目を前記視覚手段によ
    り撮影して得られた第3点目の位置と前記基準位置にお
    ける第3点目の位置とを比較して前記副ワークの補正値
    を求める演算手段と、 当該演算手段により演算された補正値に基づいて前記作
    業手段を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする視覚機能付自動取付装置。
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