JP2781195B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング制御装置Info
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- JP2781195B2 JP2781195B2 JP1048814A JP4881489A JP2781195B2 JP 2781195 B2 JP2781195 B2 JP 2781195B2 JP 1048814 A JP1048814 A JP 1048814A JP 4881489 A JP4881489 A JP 4881489A JP 2781195 B2 JP2781195 B2 JP 2781195B2
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- camshaft
- timing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/34—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
- F01L1/344—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
- F01L1/34403—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft
- F01L1/34406—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft the helically teethed sleeve being located in the camshaft driving pulley
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内燃機関の吸気・排気バルブの開閉時期を
運転状態に応じて可変制御するバルブタイミング制御装
置に関する。
運転状態に応じて可変制御するバルブタイミング制御装
置に関する。
従来の技術 従来のこの種バルブタイミング制御装置としては、種
々提供されており、その一例として米国特許第4,231,33
0号公報に記載されたものなどが知られている。
々提供されており、その一例として米国特許第4,231,33
0号公報に記載されたものなどが知られている。
概略を説明すれば、吸気・排気バルブを開閉制御する
カムシャフトは、前端部の外周に外歯が形成されている
と共に、前端部にスリーブが互いの雌雄ねじ部を介して
螺着固定されている。一方、該スリーブ及びカムシャフ
ト前端部の外側に配置支持された外筒は、外周に機関の
回転力がタイミングチェーンを介して伝達されるスプロ
ケットを備えていると共に、内周には内歯が形成されて
いる。そして、この内歯と上記カムシャフトの外歯との
間に、内外周の歯のうち少なくともいずれか一方がはす
歯に形成された筒状歯車が噛合しており、この筒状歯車
を、機関運転状態に応じて油圧回路の油圧や圧縮スプリ
ングのばね力によりカムシャフトの軸方向へ移動させる
ことによって、該カムシャフトをスプロケットに対して
相対回動させて吸気・排気バルブの開閉時期を制御する
ようになっている。
カムシャフトは、前端部の外周に外歯が形成されている
と共に、前端部にスリーブが互いの雌雄ねじ部を介して
螺着固定されている。一方、該スリーブ及びカムシャフ
ト前端部の外側に配置支持された外筒は、外周に機関の
回転力がタイミングチェーンを介して伝達されるスプロ
ケットを備えていると共に、内周には内歯が形成されて
いる。そして、この内歯と上記カムシャフトの外歯との
間に、内外周の歯のうち少なくともいずれか一方がはす
歯に形成された筒状歯車が噛合しており、この筒状歯車
を、機関運転状態に応じて油圧回路の油圧や圧縮スプリ
ングのばね力によりカムシャフトの軸方向へ移動させる
ことによって、該カムシャフトをスプロケットに対して
相対回動させて吸気・排気バルブの開閉時期を制御する
ようになっている。
発明が解決しようとする課題 ところで、上述のようなバルブタイミング制御装置に
あっては、一般にクランク軸とカムシャフトとのタイミ
ングを合致させるために、上記制御装置の組み付け時な
どにおいて例えばスプロケットの１つの歯山を基準点に
設定し、カムシャフトの所定回転位置に上記基準点を合
致させてタイミング合致調整を行なうようになってい
る。
あっては、一般にクランク軸とカムシャフトとのタイミ
ングを合致させるために、上記制御装置の組み付け時な
どにおいて例えばスプロケットの１つの歯山を基準点に
設定し、カムシャフトの所定回転位置に上記基準点を合
致させてタイミング合致調整を行なうようになってい
る。
然し乍ら、上記従来のバルブタイミング制御装置は、
カムシャフトの前端部に形成された外歯に筒状歯車の内
歯を直接噛合させつつスリーブをカムシャフトの前端部
に螺着固定するようになっている。すなわち、バルブタ
イミング制御装置をカムシャフトにスリーブによって直
結するようになっているため、該スリーブの螺着固定後
にカムシャフトとスプロケットとのタイミング合わせを
行なわなければならず、そのためには別異のタイミング
合致調整機構を設けなければならない。この結果、斯か
るタイミング合致調整作業の煩雑化やコストの高騰を招
くといった問題がある。
カムシャフトの前端部に形成された外歯に筒状歯車の内
歯を直接噛合させつつスリーブをカムシャフトの前端部
に螺着固定するようになっている。すなわち、バルブタ
イミング制御装置をカムシャフトにスリーブによって直
結するようになっているため、該スリーブの螺着固定後
にカムシャフトとスプロケットとのタイミング合わせを
行なわなければならず、そのためには別異のタイミング
合致調整機構を設けなければならない。この結果、斯か
るタイミング合致調整作業の煩雑化やコストの高騰を招
くといった問題がある。
課題を解決するための手段 本発明は、吸気・排気バルブの開閉タイミングを決定
するカムシャフトと入力部材のタイミングの位置決め
を、入力部材と筒状歯車あるいはカムシャフトの組み付
け時において計算式で求められた各歯の相対的歯山の位
置によって決定しようとするものである。すなわち、入
力部材の外周に有する外歯の歯数とカムシャフトの外周
に有する外歯（筒状歯車の内歯）の歯数の組合わせを、
一方の歯数を他方の歯数で除したときその商が小数を含
む数になるようにするか、あるいは上記入力部材の外歯
の歯数と該入力部材の内歯と噛み合う筒状歯車の外歯の
歯数の組合わせを、一方の歯数で他方の歯数を除したと
きその商が小数を含む数に設定したことを特徴としてい
る。
するカムシャフトと入力部材のタイミングの位置決め
を、入力部材と筒状歯車あるいはカムシャフトの組み付
け時において計算式で求められた各歯の相対的歯山の位
置によって決定しようとするものである。すなわち、入
力部材の外周に有する外歯の歯数とカムシャフトの外周
に有する外歯（筒状歯車の内歯）の歯数の組合わせを、
一方の歯数を他方の歯数で除したときその商が小数を含
む数になるようにするか、あるいは上記入力部材の外歯
の歯数と該入力部材の内歯と噛み合う筒状歯車の外歯の
歯数の組合わせを、一方の歯数で他方の歯数を除したと
きその商が小数を含む数に設定したことを特徴としてい
る。
作用 上記構成によれば、入力部材の外歯と、カムシャフト
の外歯もしくは入力部材の内歯の２つの歯の円周方向の
ずれ角が前後の歯で異なることとなる。そして、この異
なるずれ角の中に存在するタイミングのずれ角の公差範
囲内に収まる角度となる歯に、タイミング基準位置を合
致させることで、タイミング調整が行なえるのである。
したがって、予め各構成部品の組み付け時のタイミング
位置のずれ角の公差範囲を設定し、つまり、例えば入力
部材の内歯に筒状歯車の外歯を噛合させ、筒状歯車の内
歯にカムシャフトの外歯を噛合させる際に、入力部材の
半径方向に有するタイミング調整の基準位置から上記入
力部材の外歯の周方向におけるずれ角とカムシャフトの
外歯の周方向におけるずれ角の公差範囲を設定してお
く。そして、例えば入力部材の外歯とカムシャフトの外
歯の各歯数を上記構成の如く設定し、次式に基づき ｜入力部材の外歯のピッチ値×入力部材の外歯の歯数
＋入力部材の外歯のずれ角−カムシャフトの外歯のピッ
チ値×カムシャフトの外歯の歯数＋カムシャフトの外歯
のずれ角｜ ≦公差範囲 に合うような入力部材の外歯の歯数分だけカムシャフト
を回転させ、筒状歯車の内歯に嵌合すれば、上記組み付
け公差範囲内でのタイミング調整が可能になる。したが
って、この時点でタイミング調整を行なうことができる
ため、上記従来のようにカムシャフトに対する各構成部
品の組み付け後にタイミング調整作業を行なう必要性が
なくなる。
の外歯もしくは入力部材の内歯の２つの歯の円周方向の
ずれ角が前後の歯で異なることとなる。そして、この異
なるずれ角の中に存在するタイミングのずれ角の公差範
囲内に収まる角度となる歯に、タイミング基準位置を合
致させることで、タイミング調整が行なえるのである。
したがって、予め各構成部品の組み付け時のタイミング
位置のずれ角の公差範囲を設定し、つまり、例えば入力
部材の内歯に筒状歯車の外歯を噛合させ、筒状歯車の内
歯にカムシャフトの外歯を噛合させる際に、入力部材の
半径方向に有するタイミング調整の基準位置から上記入
力部材の外歯の周方向におけるずれ角とカムシャフトの
外歯の周方向におけるずれ角の公差範囲を設定してお
く。そして、例えば入力部材の外歯とカムシャフトの外
歯の各歯数を上記構成の如く設定し、次式に基づき ｜入力部材の外歯のピッチ値×入力部材の外歯の歯数
＋入力部材の外歯のずれ角−カムシャフトの外歯のピッ
チ値×カムシャフトの外歯の歯数＋カムシャフトの外歯
のずれ角｜ ≦公差範囲 に合うような入力部材の外歯の歯数分だけカムシャフト
を回転させ、筒状歯車の内歯に嵌合すれば、上記組み付
け公差範囲内でのタイミング調整が可能になる。したが
って、この時点でタイミング調整を行なうことができる
ため、上記従来のようにカムシャフトに対する各構成部
品の組み付け後にタイミング調整作業を行なう必要性が
なくなる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第１図は本発明に係るバルブタイミング制御装置の第
１実施例を示し、１はシリンダヘッド２に軸支され、か
つ外周に図外の吸気バルブを開閉作動させるカムを有す
るカムシャフトであって、このカムシャフト１の前端部
1aには、中央内部軸方向にボルト孔３が穿設されている
と共に、外周付近に上記ボルト孔３と並行に形成された
ノックピン収納孔４に位置決め用のノックピン５が収納
固定されている。
１実施例を示し、１はシリンダヘッド２に軸支され、か
つ外周に図外の吸気バルブを開閉作動させるカムを有す
るカムシャフトであって、このカムシャフト１の前端部
1aには、中央内部軸方向にボルト孔３が穿設されている
と共に、外周付近に上記ボルト孔３と並行に形成された
ノックピン収納孔４に位置決め用のノックピン５が収納
固定されている。
図中６は前部が略円板状の端板７とシールリング８に
よって液密的に閉塞された入力部材たるタイミングプー
リであって、このタイミングプーリ６は、前端側内周に
インナ歯９が形成され、後端側外周にタイミングベルト
10により機関クランク軸の回転力が伝達される外歯11が
一体に形成されており、この外歯11は第２図にも示すよ
うにその歯数が50枚の歯山11a…からなっている。
よって液密的に閉塞された入力部材たるタイミングプー
リであって、このタイミングプーリ６は、前端側内周に
インナ歯９が形成され、後端側外周にタイミングベルト
10により機関クランク軸の回転力が伝達される外歯11が
一体に形成されており、この外歯11は第２図にも示すよ
うにその歯数が50枚の歯山11a…からなっている。
また、12はカムシャフト１の前端部1aに後述の取付ボ
ルト14によって連結された内筒であって、この内筒12は
外周にアウタ歯13が形成されていると共に、内部に上記
ノックピン５が嵌入固定されるノックピン孔12aが軸方
向に形成されており、このノックピン孔12aとノックピ
ン５との相対的な形成位置は、後述するタイミング合致
調整時の基準位置になる。更に、15は内筒12とタイミン
グプーリ６との間に介装されて軸方向へ移動可能な筒状
歯車で、この筒状歯車15は長尺は歯車を軸直角方向に切
断分割して形成された２個の歯車構成体15a,15bと、前
側の歯車構成体15aに嵌合されて該歯車構成体15aと後側
の歯車構成体15bとを弾性的に連結するスプリング16及
び連結ピン17とを備えている。上記各歯車構成体15a,15
bの内外周には、両方がはす歯の内歯18と外歯19が夫々
形成されており、この両内外歯18,19に上記インナ歯９
とアウタ歯13がヘリカル噛合している。上記筒状歯車15
の内歯18の歯数は29枚に設定されている（内筒12のアウ
タ歯13も同数）。更に前側の歯車構成体15aは、前端部
がタイミングプーリ６の内端縁6aに突き当たって最大前
方向（図中左方向）への移動が規制されるようになって
いると共に、前側に形成された圧力室20内の油圧により
後方向（図中右方向）に移動可能になっている。一方、
後側の歯車構成体15bは、後端部がタイミングプーリ６
の後端部にかしめによって固定されたリテーナ21に突き
当たって最大後方向への移動が規制されるようになって
いる。
ルト14によって連結された内筒であって、この内筒12は
外周にアウタ歯13が形成されていると共に、内部に上記
ノックピン５が嵌入固定されるノックピン孔12aが軸方
向に形成されており、このノックピン孔12aとノックピ
ン５との相対的な形成位置は、後述するタイミング合致
調整時の基準位置になる。更に、15は内筒12とタイミン
グプーリ６との間に介装されて軸方向へ移動可能な筒状
歯車で、この筒状歯車15は長尺は歯車を軸直角方向に切
断分割して形成された２個の歯車構成体15a,15bと、前
側の歯車構成体15aに嵌合されて該歯車構成体15aと後側
の歯車構成体15bとを弾性的に連結するスプリング16及
び連結ピン17とを備えている。上記各歯車構成体15a,15
bの内外周には、両方がはす歯の内歯18と外歯19が夫々
形成されており、この両内外歯18,19に上記インナ歯９
とアウタ歯13がヘリカル噛合している。上記筒状歯車15
の内歯18の歯数は29枚に設定されている（内筒12のアウ
タ歯13も同数）。更に前側の歯車構成体15aは、前端部
がタイミングプーリ６の内端縁6aに突き当たって最大前
方向（図中左方向）への移動が規制されるようになって
いると共に、前側に形成された圧力室20内の油圧により
後方向（図中右方向）に移動可能になっている。一方、
後側の歯車構成体15bは、後端部がタイミングプーリ６
の後端部にかしめによって固定されたリテーナ21に突き
当たって最大後方向への移動が規制されるようになって
いる。
また、上記筒状歯体15は、歯車駆動機構22によって駆
動されるようになっており、この歯車駆動機構22は、筒
状歯車15の前端側に機関の潤滑油を供給する油圧供給手
段23と、筒状歯車15の後端部と上記リテーナ21との間に
装着されて上記筒状歯車15を前方へ付勢する圧縮スプリ
ング24とから構成されている。上記油圧供給手段23は下
流側でメインギャラリ25から分岐した油圧通路26と、該
油圧通路26の下流に配置された二方型の電磁弁27とを備
えている。上記油圧通路26はシリンダヘッド２内に貫通
形成されていると共に、カムシャフト１の端部に配置さ
れた内筒12に取付用ボルト14内を軸心方向に沿って貫通
形成され、その端部が上記歯車構成体15aの前端側に形
成された圧力室20に開口している。また、上記電磁弁27
は図外のクランク角センサやエアフローメータ等の各セ
ンサからの出力信号に基づいて機関の運転状態を検出す
るコンピュータユニット（図示せず）によってON−OFF
的に開閉制御されている。
動されるようになっており、この歯車駆動機構22は、筒
状歯車15の前端側に機関の潤滑油を供給する油圧供給手
段23と、筒状歯車15の後端部と上記リテーナ21との間に
装着されて上記筒状歯車15を前方へ付勢する圧縮スプリ
ング24とから構成されている。上記油圧供給手段23は下
流側でメインギャラリ25から分岐した油圧通路26と、該
油圧通路26の下流に配置された二方型の電磁弁27とを備
えている。上記油圧通路26はシリンダヘッド２内に貫通
形成されていると共に、カムシャフト１の端部に配置さ
れた内筒12に取付用ボルト14内を軸心方向に沿って貫通
形成され、その端部が上記歯車構成体15aの前端側に形
成された圧力室20に開口している。また、上記電磁弁27
は図外のクランク角センサやエアフローメータ等の各セ
ンサからの出力信号に基づいて機関の運転状態を検出す
るコンピュータユニット（図示せず）によってON−OFF
的に開閉制御されている。
以下、この実施例の作用について説明する。まず、例
えば機関低負荷時において電磁弁27にコンピュータユニ
ットからOFF信号（非通電）が出力されている場合は、
圧力室20への油圧の供給が遮断されて圧力室20は低圧状
態になっている。したがって、筒状歯車15は圧縮スプリ
ング24のばね力で最左端位置（前方位置）に付勢され、
この位置で決定されるタイミングプーリ６とカムシャフ
ト１との相対回転位置に応じて吸・排気バルブの開閉時
期が制御される。
えば機関低負荷時において電磁弁27にコンピュータユニ
ットからOFF信号（非通電）が出力されている場合は、
圧力室20への油圧の供給が遮断されて圧力室20は低圧状
態になっている。したがって、筒状歯車15は圧縮スプリ
ング24のばね力で最左端位置（前方位置）に付勢され、
この位置で決定されるタイミングプーリ６とカムシャフ
ト１との相対回転位置に応じて吸・排気バルブの開閉時
期が制御される。
一方、低負荷域から高負荷域に変化し、電磁弁27にON
信号（通電）が出力されると、図外のオイルポンプから
メインギャラリ25に圧送された作動油は油圧供給通路26
を通って圧力室20に供給され、圧力室20が高圧となって
筒状歯車15に作用し、圧縮スプリング24の設定ばね力以
上になると、該ばね力に抗して筒状歯車15全体が図中右
方向（後方）に移動する。このため、タイミングプーリ
６とカムシャフト１が所定角度相対回動し、吸・排気バ
ルブの開閉時期が変更される。
信号（通電）が出力されると、図外のオイルポンプから
メインギャラリ25に圧送された作動油は油圧供給通路26
を通って圧力室20に供給され、圧力室20が高圧となって
筒状歯車15に作用し、圧縮スプリング24の設定ばね力以
上になると、該ばね力に抗して筒状歯車15全体が図中右
方向（後方）に移動する。このため、タイミングプーリ
６とカムシャフト１が所定角度相対回動し、吸・排気バ
ルブの開閉時期が変更される。
そして、この実施例におけるタイミング合致調整は以
下のように行なわれる。最初に、タイミングプーリ６と
内筒12との組み付け時におけるタイミング調整について
説明する。まず、斯かるタイミング調整時の精度を確保
するためには、その組み付け時の公差範囲を±0.5゜の
角度範囲に設定する。つまり、第２図に示すように予め
カムシャフト１の中心点からノックピン５とノックピン
孔12aの嵌合位置中心を通った半径方向に沿った線をタ
イミング調整の基準線χに設定した場合は、この基準線
χから時計方向の角度誤差（＋のずれ角）が0.5゜、反
時計方向の角度誤差（−のずれ角）が0.5゜となるよう
にタイミングプーリ６と内筒12の噛み合わせ位置を決定
するのである。すなわち、上述のようにタイミングプー
リ６の外歯11の歯数を50枚，内筒12のアウタ歯13の歯数
を29枚に設定しているため、以下の式に基づいて両者の
噛み合わせ位置が決定されるのである。
下のように行なわれる。最初に、タイミングプーリ６と
内筒12との組み付け時におけるタイミング調整について
説明する。まず、斯かるタイミング調整時の精度を確保
するためには、その組み付け時の公差範囲を±0.5゜の
角度範囲に設定する。つまり、第２図に示すように予め
カムシャフト１の中心点からノックピン５とノックピン
孔12aの嵌合位置中心を通った半径方向に沿った線をタ
イミング調整の基準線χに設定した場合は、この基準線
χから時計方向の角度誤差（＋のずれ角）が0.5゜、反
時計方向の角度誤差（−のずれ角）が0.5゜となるよう
にタイミングプーリ６と内筒12の噛み合わせ位置を決定
するのである。すなわち、上述のようにタイミングプー
リ６の外歯11の歯数を50枚，内筒12のアウタ歯13の歯数
を29枚に設定しているため、以下の式に基づいて両者の
噛み合わせ位置が決定されるのである。
|360÷50（外歯のピッチ）×歯数＋基準線χにおける
外歯のずれ角−360÷29（アウタ歯のピッチ）×歯数＋
基準線χにおけるアウタ歯のずれ角｜≦0.5 そして、この式に基づいてタイミングプーリ６のずれ
角と内筒12のずれ角を入力すれば、以下のような表によ
り基準線χから時計方向側における公差範囲内に収まる
ような外歯11とアウタ歯13の歯数が決定される。
外歯のずれ角−360÷29（アウタ歯のピッチ）×歯数＋
基準線χにおけるアウタ歯のずれ角｜≦0.5 そして、この式に基づいてタイミングプーリ６のずれ
角と内筒12のずれ角を入力すれば、以下のような表によ
り基準線χから時計方向側における公差範囲内に収まる
ような外歯11とアウタ歯13の歯数が決定される。
ここで、表Ｃのボーダラインの例を第２図に基づいて
説明すれば、外歯11のピッチが360/50＝7.2、内アウタ
歯13のピッチが360/29＝12.414゜になる。この数値と上
記各ずれ角を上述の式に当てはめると、 7.2×７−0.5−12.414×４＋0.5＝−0.255177 となり、タイミングプーリ６に筒状歯車15を任意の位置
に噛み合わせた後、外歯11が基準線χから時計方向側へ
７枚の位置に、内筒12のアウタ歯13を基準線χから時計
方向側へ４枚の位置に夫々合わせて筒状歯車15の内歯18
に噛み合わせると、タイミングマークのずれが約−0.25
5゜となる。したがって、±0.5゜以内に十分に入り、高
精度なタイミング合致調整が可能になる。
説明すれば、外歯11のピッチが360/50＝7.2、内アウタ
歯13のピッチが360/29＝12.414゜になる。この数値と上
記各ずれ角を上述の式に当てはめると、 7.2×７−0.5−12.414×４＋0.5＝−0.255177 となり、タイミングプーリ６に筒状歯車15を任意の位置
に噛み合わせた後、外歯11が基準線χから時計方向側へ
７枚の位置に、内筒12のアウタ歯13を基準線χから時計
方向側へ４枚の位置に夫々合わせて筒状歯車15の内歯18
に噛み合わせると、タイミングマークのずれが約−0.25
5゜となる。したがって、±0.5゜以内に十分に入り、高
精度なタイミング合致調整が可能になる。
このように、タイミングプーリ６に筒状歯車15を任意
の位置で噛み合わせた後に、上記計算式に基づきタイミ
ングプーリ６の外歯11との相対位置関係で内筒12のアウ
タ歯13を選択して筒状歯車15に噛み合わせ、その後ノッ
クピン孔12aにカムシャフト１のノックピン５を嵌合す
れば、該カムシャフト１とタイミングプーリ６とのタイ
ミング合致調整が完了する。このため、カムシャフト１
に対してタイミングプーリ６等の構成部品を組み付けた
後に、タイミング合致調整を行なう必要がなくなる。
の位置で噛み合わせた後に、上記計算式に基づきタイミ
ングプーリ６の外歯11との相対位置関係で内筒12のアウ
タ歯13を選択して筒状歯車15に噛み合わせ、その後ノッ
クピン孔12aにカムシャフト１のノックピン５を嵌合す
れば、該カムシャフト１とタイミングプーリ６とのタイ
ミング合致調整が完了する。このため、カムシャフト１
に対してタイミングプーリ６等の構成部品を組み付けた
後に、タイミング合致調整を行なう必要がなくなる。
また、他の実施例としては、タイミングプーリ６の外
歯11の歯数を50枚に設定する一方、内筒12のアウタ歯13
ではなく筒状歯車15の外歯19の歯数を29枚等に設定する
ことも可能である。この場合は、最初にカムシャフト１
に内筒12を取付ボルト14で固定した後に、該内筒12のア
ウタ歯13に筒状歯車15の内歯18を噛み合わせる。次に、
上記計算式と同様にして設定された筒状歯車15の外歯19
の所定歯数位置にタイミングプーリ６の外歯11を選択し
て合致させながらタイミングプーリ６のインナ歯９を筒
状歯車15の外歯19に噛み合わせれば、上記第１実施例と
同様な作用効果が得られる。
歯11の歯数を50枚に設定する一方、内筒12のアウタ歯13
ではなく筒状歯車15の外歯19の歯数を29枚等に設定する
ことも可能である。この場合は、最初にカムシャフト１
に内筒12を取付ボルト14で固定した後に、該内筒12のア
ウタ歯13に筒状歯車15の内歯18を噛み合わせる。次に、
上記計算式と同様にして設定された筒状歯車15の外歯19
の所定歯数位置にタイミングプーリ６の外歯11を選択し
て合致させながらタイミングプーリ６のインナ歯９を筒
状歯車15の外歯19に噛み合わせれば、上記第１実施例と
同様な作用効果が得られる。
尚、上記タイミング調整の公差範囲は、上記０〜±1.
0゜の範囲内に設定してもよい。また、入力部材はタイ
ミングプーリの他、スプロケットであってもよい。ま
た、上記タイミングプーリ６のずれ角や内筒12のずれ角
を夫々上記計算式に入力するば、上記Ａ〜Ｃの表以外の
数値を求めることができる。
0゜の範囲内に設定してもよい。また、入力部材はタイ
ミングプーリの他、スプロケットであってもよい。ま
た、上記タイミングプーリ６のずれ角や内筒12のずれ角
を夫々上記計算式に入力するば、上記Ａ〜Ｃの表以外の
数値を求めることができる。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、入力
部材の外歯やカムシャフトの外歯あるいは筒状歯車の外
歯の各歯数の組合わせを、一方の歯数を他方の歯数で除
したときその商が小数を含む数になるように、入力部材
とカムシャフトあるいは入力部材と筒状歯車とを計算式
で求められた各歯数の相対位置で選択嵌合するようにし
たため、高精度なタイミング調整が可能になることは勿
論のこと、入力部材や筒状歯車等をカムシャフトに組み
付けた段階でタイミング合致調整が終了する。したがっ
て、制御装置全体の組み立て作業能率が向上すると共
に、従来のように別異のタイミング調整機構が不要にな
るため、コストの低廉化が図れる。
部材の外歯やカムシャフトの外歯あるいは筒状歯車の外
歯の各歯数の組合わせを、一方の歯数を他方の歯数で除
したときその商が小数を含む数になるように、入力部材
とカムシャフトあるいは入力部材と筒状歯車とを計算式
で求められた各歯数の相対位置で選択嵌合するようにし
たため、高精度なタイミング調整が可能になることは勿
論のこと、入力部材や筒状歯車等をカムシャフトに組み
付けた段階でタイミング合致調整が終了する。したがっ
て、制御装置全体の組み立て作業能率が向上すると共
に、従来のように別異のタイミング調整機構が不要にな
るため、コストの低廉化が図れる。
第１図は本発明に係るバルブタイミング制御装置の第１
実施例を示す要部断面図、第２図はこの実施例における
タイミング調整方法を示す説明図である。 １……カムシャフト、６……タイミングプーリ（入力部
材）、９……インナ歯（内歯）、11……外歯、13……ア
ウタ歯（外歯）、15……筒状歯車、19……外歯。
実施例を示す要部断面図、第２図はこの実施例における
タイミング調整方法を示す説明図である。 １……カムシャフト、６……タイミングプーリ（入力部
材）、９……インナ歯（内歯）、11……外歯、13……ア
ウタ歯（外歯）、15……筒状歯車、19……外歯。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F01L 1/34
Claims (2)
- 【請求項１】外周に形成された複数の外歯を介して機関
の駆動力が伝達される入力部材と、該入力部材とカムシ
ャフトとの間に介装されて、上記入力部材の内周に有す
る内歯と上記カムシャフト外周に有する外歯とに夫々噛
合する内外歯のうち少なくともいずれか一方がはす歯に
形成された筒状歯車とを備え、更に上記入力部材の外歯
の歯数とカムシャフトの外歯の歯数の組合わせを、一方
の歯数を他方の歯数で除したときその商が小数を含む数
になるようにしたことを特徴とする内燃機関のバルブタ
イミング制御装置。 - 【請求項２】上記バルブタイミング制御装置において、
上記入力部材の外歯の歯数と上記筒状歯車の外歯の歯数
の組合わせを、一方の歯数を他方の歯数で除したときそ
の商が小数を含む数になるようにしたことを特徴とする
内燃機関のバルブタイミング制御装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1048814A JP2781195B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
| US07/483,633 US5040499A (en) | 1989-02-28 | 1990-02-23 | Intake- and/or exhaust-valve timing control system for internal combustion engines |
| DE4006303A DE4006303A1 (de) | 1989-02-28 | 1990-02-28 | Einlass- und/oder auspuffventilsteuerung-kontrollsystem fuer verbrennungsmotoren |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1048814A JP2781195B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02227506A JPH02227506A (ja) | 1990-09-10 |
| JP2781195B2 true JP2781195B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=12813679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1048814A Expired - Lifetime JP2781195B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5040499A (ja) |
| JP (1) | JP2781195B2 (ja) |
| DE (1) | DE4006303A1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2581585Y2 (ja) * | 1991-11-28 | 1998-09-21 | 株式会社ユニシアジェックス | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
| DE4239986A1 (en) * | 1991-11-28 | 1993-06-03 | Atsugi Unisia Corp | Valve timing control system for IC engine |
| US5184578A (en) * | 1992-03-05 | 1993-02-09 | Borg-Warner Automotive Transmission & Engine Components Corporation | VCT system having robust closed loop control employing dual loop approach having hydraulic pilot stage with a PWM solenoid |
| IT1259099B (it) * | 1992-05-19 | 1996-03-11 | Carraro Spa | Variatore di fase |
| DE4218081A1 (de) * | 1992-06-01 | 1993-12-02 | Schaeffler Waelzlager Kg | Verstellbarer, geteilter Kolben |
| US5588404A (en) * | 1994-12-12 | 1996-12-31 | General Motors Corporation | Variable cam phaser and method of assembly |
| JP3823451B2 (ja) * | 1997-06-24 | 2006-09-20 | アイシン精機株式会社 | 弁開閉時期制御装置 |
| US20090320632A1 (en) * | 2008-06-27 | 2009-12-31 | Cummins Intellectual Properties, Inc. | Marking scheme for a gear meshing arrangement to ensure proper assembly thereof |
| CN106369138A (zh) * | 2016-09-13 | 2017-02-01 | 中国北方发动机研究所(天津) | 具有相位调整功能的凸轮轴齿轮、配气结构及装配方法 |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| IT1150995B (it) * | 1980-07-31 | 1986-12-17 | Alfa Romeo Spa | Variatore automatico di fase per motore a combustione interna |
| IT1152959B (it) * | 1982-05-17 | 1987-01-14 | Alfa Romeo Spa | Dispositivo per la variazione automatica della fasatura di un albero a camme |
| DE3247916A1 (de) * | 1982-12-24 | 1984-06-28 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Vorrichtung zur steuerung der ventile einer brennkraftmaschine ueber eine nockenwelle |
| JP2543846B2 (ja) * | 1985-06-28 | 1996-10-16 | 株式会社ユニシアジェックス | 内燃機関のバルブタイミング調整装置の組立方法 |
| JPS623111A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-09 | Atsugi Motor Parts Co Ltd | 内燃機関のバルブタイミング調整装置 |
| US4811698A (en) * | 1985-05-22 | 1989-03-14 | Atsugi Motor Parts Company, Limited | Valve timing adjusting mechanism for internal combustion engine for adjusting timing of intake valve and/or exhaust valve corresponding to engine operating conditions |
| US4862843A (en) * | 1987-06-23 | 1989-09-05 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Valve timing control device for use in internal combustion engine |
| IT1217500B (it) * | 1988-05-05 | 1990-03-22 | Alfa Lancia Ind | Dispositivo per la variazione automatica della fasatura per un motore a c.i. |
-
1989
- 1989-02-28 JP JP1048814A patent/JP2781195B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-02-23 US US07/483,633 patent/US5040499A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-02-28 DE DE4006303A patent/DE4006303A1/de active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5040499A (en) | 1991-08-20 |
| DE4006303C2 (ja) | 1992-07-09 |
| DE4006303A1 (de) | 1990-08-30 |
| JPH02227506A (ja) | 1990-09-10 |
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