JP2780462B2 - 周波数可変共振器 - Google Patents

周波数可変共振器

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JP2780462B2
JP2780462B2 JP2215207A JP21520790A JP2780462B2 JP 2780462 B2 JP2780462 B2 JP 2780462B2 JP 2215207 A JP2215207 A JP 2215207A JP 21520790 A JP21520790 A JP 21520790A JP 2780462 B2 JP2780462 B2 JP 2780462B2
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JP
Japan
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ring
resonator
phi
superconducting
josephson junction
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靖 東野
俊匡 梅沢
勝男 溝渕
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は,高周波測定器等で利用されるマイクロスト
リップ型共振器に関し,さらに詳しくは共振周波数を変
えることが可能な共振器に関する。
<従来の技術> 第3図(a),(b),(c)は従来より使用されて
いるマイクロストリップライン型の構成を示すもので,
(a)は線形共振器,(b)図はU型共振器,(c)は
円板共振器である。これらの共振器はストリップライン
10の近傍に各種の形状の共振体11a,11b,11cを配置する
ことにより共振周波数を得ているが,共振波長は形状に
よって決まる固定共振器である。
第4図はストリップライン10の一端に可変コンデンサ
11を接続し,その容量を変化させることにより共振周波
数を可変としている。また,バラクタダイオードを用い
ることにより800MHz〜1GHz程度の周波数を可変としたも
のが知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら,上記従来技術においては第3図に示す
ものは共振周波数が固定されたものであり,第4図に示
すものにおいてはQ値の高い共振周波数を得ることが難
しいという問題があった。なお,Q値の高い共振器を得る
ために超伝導部材を用いるという報告もあるが、例えば
金属系の超伝導膜の場合,10K(絶対温度)以下の環境下
てその共振周波数を変化させるのは難しいという問題が
あった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するために成され
たもので,高いQの共振周波数を得るとともに10KHz以
下でも周波数を変化させることが可能な共振器を提供す
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記従来技術の問題を解決する為の本発明の構成は,
基板上に形成された超伝導グランドプレーンと,この超
伝導グランドプレーン上に形成された誘電体膜と,この
誘電体膜上に形成されたジョセフソン接合を有する超伝
導薄膜からなるリング及びこのリングの近傍に設けられ
たストリップラインと,前記リングの上方に所定の距離
を隔てて磁界発生手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
<作用> リング内にジョセフソン接合の等価インダクタンスが
構成されているので,この等価インダクタンスを外部磁
界により変化させれば共振周波数が変化する。そしてコ
イルによる磁界は温度に依存しない。
<実施例> 以下,図面に従い本発明を説明する。第1図は本発明
の一実施例を示すもので,(a)は平面図,(b)は
(a)図のA−A断面図である。これらの図において,1
は例えばMgOやLaAl2O3等の誘電率の低い基板であり,2は
超伝導部材からなるグランドプレーン(G・P),3はG
・P上に形成されたSiO2やAl2O3等からなる誘電体膜で
ある。4は超伝導部材からなる入出力用のストリップラ
イン,5は超伝導部材からなるリングであり,このリング
の途中にはジョセフソン接合6が形成されている。7は
リングの上方に所定の距離を隔てて配置された磁界発生
手段(コイル)である。
上記構成において,リング5の半径をaとしジョセフ
ソン接合6がない場合のインダクタンスをL0,リングの
静電容量をC,ストリップライン4での電磁波の位相速度
をVpとすると,この場合の共振周波数f0とVpの関係は次
式により表わすことができる。
f0=Vp/λ={Vp/(2πa)}・n … λ;共振周波数の波長(n=1,2,3,…) 次にリングにジョセフソン接合を設け,ジョセフソン接
合の臨界電流をIc,接合部を流れる電流及び電圧をそれ
ぞれI,Vとすると,ジョセフソン効果より, と表わすことができる。
式を時間微分すると ∂I/∂t=Ic cosθ(∂θ/∂t) … となるから,式より V=(h/2e)(1/Ic cosθ)・(∂I/∂t) =Lj(∂I/∂t) … Lj (h/2e)(1/Ic cosθ) … となる。従ってジョセフソン接合はLJなるインダクタン
スを等価的に担うことになる。
次にジョセフソン接合を含む超伝導リングは一般にrf
−SQUIDと呼ばれているが,このリング内の磁束の量子
化条件よりリング内の磁束をΦiとすると, θ=2π(Φi/Φ+κ) … κ=0,1,2… Φ=h/2e;磁束量子 で表わすことができる。
Φiと外部磁束Φの関係は Φ=Φi+LIc sin(2πΦi/Φ) … L;リングのインダクタンス で与えられ,α=2πLIc/ΦをパラメータにΦとΦ
iの関係を示すと第2図の様になる。
図においてα1ではΦiはΦに対して1価,α>
1では多価となる。従ってα1となる様にリングのイ
ンダクタンスL,臨界電流Icを選べばθはΦに対して一
義的に決まり,この結果式よりΦによりLJを一義的
に変化させることができる。
いま,共振器のインダクタンスをLtとするとこのイン
ダクタンスは Lt(Φ)=L0+LJ(Φ) と表わすことができる。
従って,′式においてΦによりVpを変化させる
ことによりf0を変化させることが可能となる。
<発明の効果> 以上実施例とともに具体的に説明した様に本発明によ
れば,外部磁界により変化するジョセフソン接合の等価
インダクタンスをリング型共振器内に構成したため,リ
ングのインダクタンスを磁界により変化させることによ
り周波数可変共振器を実現することができ,かつ,リン
グを超伝導部材としたため損失が非常に小さいので本質
的にQ値の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す平面図(a)及び
(a)図のA−A断面図(b),第2図は磁束量子Φ0,
リング内の磁束Φi及び外部磁束Φの関係を示す図,
第3図,第4図は従来装置の構成図である。 1……基板,2……超伝導グランドプレーン,3……誘電体
膜,4……ストリップライン,5……リング,6……ジョセフ
ソン接合,7……磁界発生手段(コイル)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−190001(JP,A) 実開 平2−32203(JP,U) 浜崎,等,「ジョセフソン接合素子と マイクロ波回路とのインピーダンス整合 特性」,九大工学集報,第54巻,第6 号,PP.683−687 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 7/08 H01P 1/203 WPI JOIS

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された超伝導グランドプレー
    ンと,この超伝導グランドプレーン上に形成された誘電
    体膜と,この誘電体膜上に形成されたジョセフソン接合
    を有する超伝導薄膜からなるリング及びこのリングの近
    傍に設けられたストリップラインと,前記リングの上方
    に所定の距離を隔てて磁界発生手段を設けたことを特徴
    とする周波数可変共振器。
JP2215207A 1990-08-15 1990-08-15 周波数可変共振器 Expired - Lifetime JP2780462B2 (ja)

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