JP2780404B2 - 倣い加工装置におけるワーク素材のセット方法 - Google Patents

倣い加工装置におけるワーク素材のセット方法

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JP2780404B2 JP33339789A JP33339789A JP2780404B2 JP 2780404 B2 JP2780404 B2 JP 2780404B2 JP 33339789 A JP33339789 A JP 33339789A JP 33339789 A JP33339789 A JP 33339789A JP 2780404 B2 JP2780404 B2 JP 2780404B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マスタモデルの形状に倣ってワーク素材を
加工するようにした倣い加工装置におけるワーク素材の
セット方法に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は、この種の倣い加工装置を概念的に示したも
ので、2サイクルエンジンに適用されるピストンの外径
仕上げ加工装置を例示している。この倣い加工装置で
は、スピンドル1の端部にマスタモデル2とピストン素
材(ワーク素材)3とが互いの軸線Aを合致させた状態
で保持されており、このマスタモデル2の外周面2aにス
タイラス4が当接され、かつピストン素材3の外周面3a
にバイト5が当接されている。
これらスタイラス4およびバイト5は、それぞれ上記
スピンドル1の中心軸線Aに対して近接、離反する方向
(図中の矢印B方向)に移動可能に配設されたムーブメ
ント6に保持されており、このムーブメント6を介して
スプリング7により上記スピンドル1の中心軸線Aに近
接する方向に常時押圧されている。なお、図中の符号8
は、マスタモデル2の端部に保持された治具であり、上
記ピストン素材3は、この治具8を介してマスタモデル
2の端とセンター9との間にセットされる。
この倣い加工装置では、上記スピンドル1に保持され
たマスタモデル2およびピストン素材3を該スピンドル
1の中心軸線A回りに回転させ、さらに上記ムーブメン
ト6と、マスタモデル2およびピストン素材3との間に
スピンドル1の中心軸線Aに沿った方向(図中の矢印C
方向)の相対的な送りを加えると、スプリング7によっ
てマスタモデル2に常時押圧されているスタイラス4
が、該マスタモデル2の形状変化に伴って矢印B方向に
進退移動される。スタイラス4が矢印B方向に進退移動
されると、その移動がムーブメント6を介してバイト5
に伝達され、該バイト5が矢印B方向に進退移動するこ
とによって上記ピストン素材3の外周面3aにマスタモデ
ル2の周面形状が再現されることとなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、一般のエンジンに適用されるピストンは、
第4図に示すように、通常その断面が長径aと短径bと
を有する楕円形状を成している。したがって、上記倣い
加工装置に採用されるマスタモデル2の断面も同一の楕
円形状に構成されている。
一方、外径仕上げ加工が施されるピストン素材3は、
第3図に示すように、スピンドル1に保持される以前の
製造段階において、既にピストンピンが嵌着されるピン
孔3bが設けられている場合が多い。
このピストンピンが嵌着されるピン孔3bと、上述した
楕円の断面形状とは、その機能上の理由から互いの位置
が特定されている。すなわち、エンジンに適用されるピ
ストンでは、第4図に示すように、断面形状における楕
円の長径a方向とピストンピンが嵌着されるピン孔3bの
中心軸Pとが互いにほぼ直交するように配置されていな
ければならない。
このため、上記倣い加工装置でピストンの外径を加工
する場合には、スピンドル1に保持されたマスタモデル
2における楕円の長径a方向に対し、上述したピストン
ピンが嵌着されるピン孔3bの中心軸Pが直交するよう
に、すなわちマスタモデル2に対する中心軸線A回りの
位置決めを行った状態でピストン素材3をこのマスタモ
デル2に保持させなければならず、真円度測定機を用い
る等、そのセット作業は極めて煩雑である。
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、ワーク素材のマ
スタモデルに対する中心軸回りの位置決めを容易に行う
ことができる倣い加工装置におけるワーク素材のセット
方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、中心軸に対して複数の互いに長さの異な
る半径を有する断面形状を成し、倣い加工装置のスピン
ドルに保持されたマスタモデルに、互いの中心軸回りの
位置決めを行った状態でワーク素材を保持させる倣い加
工装置におけるワーク素材のセット方法であって、上記
マスタモデルの周面に、この周面形状に沿って作動され
るダイヤルゲージを当接させるとともに、上記ワーク素
材に、その径方向に沿って水準器を設置し、これら水準
器およびダイヤルゲージの指示値に基づいて上記ワーク
素材を上記マスタモデルに保持させている。
〔作用〕
本発明によれば、ワーク素材に設置された水準器が水
平を示すことにより、このワーク素材の中心軸回りの位
置が特定され、かつマスタモデルの周面に当接するダイ
ヤルゲージが特定の指示値を示すことにより、このマス
タモデルの中心軸回りの位置が特定される。
〔実施例〕
以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を詳細に説
明する。
第1図は、本発明に係るワーク素材のセット方法を概
念的に示したもので、2サイクルエンジン用ピストンの
外径仕上げ倣い加工装置に適用したものを例示してい
る。なお、第3図に示した倣い加工装置と同一の構成要
素には、同一の符号を付している。
同図に示す倣い加工装置は、装置本体10にホルダー11
を備えている。ホルダー11は、その先端部に嵌着孔11a
を有しており、第2図に示すように、この嵌着孔11aの
中心をスピンドル1に保持されたマスタモデル2の中心
軸線Aの鉛直上方域に占位させた状態で上記装置本体10
にボルト12を介して着脱可能に保持されている。なお、
第2図中の符号13は、装置本体10に埋設され、この装置
本体10と上記ホルダー11との位置決めを行うノックピン
である。
上記のように構成された倣い加工装置にピストン素材
(ワーク素材)3を保持させるには、まず、第1図に示
すように、上記ホルダー11の嵌着孔11a内にダイヤルゲ
ージ20をその測定子20aが上記マスタモデル2の周面2a
に当接し、かつ鉛直上下方向に作動する態様で保持させ
るとともに、上記スピンドル1を介してマスタモデル2
を中心軸線A回りに回動させる。
マスタモデル2が中心軸線A回りに回動すると、その
楕円の周面形状にしたがってダイヤルゲージ20が作動さ
れ、このダイヤルゲージ20が最大値を示した位置で上記
スピンドル1を停止させれば、上記マスタモデル2をそ
の長径a(第4図に示す)が鉛直上下方向に向いた状態
にセットすることができる。
次ぎに、第2図に示すように、ピストン素材3におけ
るピストンピンが嵌着されるピン孔3bにテストバー30を
挿入設置させ、上記スピンドル1を停止させたまま、治
具8を介してこのピストン素材3を上記マスタモデル2
の端部に保持させる。テストバー(水準器)30は、上記
ピストン素材3のピン孔3bに嵌挿される棒状部31と、こ
の棒状部31の端部に配設された気泡管32とを備え、この
気泡管32の気泡33の位置により上記棒状部31の水平を出
すものである。
このテストバー30が水平を示すように、上記治具8を
調整してピストン素材3を中心軸線A回りに回動させれ
ば、このピストン素材3におけるピストンピンが嵌着さ
れるピン孔3bの中心軸P(第4図に示す)を水平にセッ
トすることができ、結局、上記マスタモデル2の長径a
方向と上記ピン孔3bの中心軸Pとを互いに直交配置する
ことができる。
したがって、上記のようにしてスピンドル1に保持さ
れたマスタモデル2およびピストン素材3を該スピンド
ル1の中心軸線A回りに回転させ、さらに上記ムーブメ
ント6と、マスタモデル2およびピストン素材3との間
にスピンドル1の中心軸線Aに沿った方向(図中の矢印
C方向)の相対的な送りを加えれば、上記ピストン素材
3の外周面3aがスライラス4の移動に伴うバイト5の移
動によって切削され、第4図に示すような、長径aとピ
ン孔3bの中心軸線Aとが互いにほぼ直交する楕円形状に
加工されることとなる。
なお、上記実施例では、断面が長径aと短径bとを有
する楕円形状のマスタモデル2を採用し、このマスタモ
デル2の外周面形状をワーク素材3の周面3aに再現して
2サイクルエンジン用ピストンの外径仕上げを行う倣い
加工装置に適用したものを例示しているが、本発明で
は、これらに限定されない。すなわち、中心軸に対して
複数の互いに長さの異なる半径を有する断面形状であれ
ば必ずしも楕円形状である必要はなく、また必ずしも2
サイクルエンジン用ピストンである必要もない。
〔発明の効果〕
上記したように、本発明によれば、ワーク素材に設置
された水準器が水平を示すことにより、このワーク素材
の中心軸回りの位置が特定され、かつマスタモデルの周
面に当接するダイヤルゲージが特定の指示値を示すこと
により、このマスタモデルの中心軸回りの位置が特定さ
れる。
したがって、これらワーク素材の特定位置とマスタモ
デルの特定位置とを互いに合致させれば、該ワーク素材
のマスタモデルに対する中心軸回りの位置決めを正確
に、かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るワーク素材のセット方法を概念
的に示す倣い加工装置の側面図、第2図は、本発明に係
るワーク素材のセット方法を概念的に示す倣い加工装置
の上面図、第3図は、倣い加工装置におけるワーク素材
の加工状態を概念的に示した側面図、第4図は、倣い加
工装置にセットされるワーク素材の一例を概念的に示し
た端面図である。 1…スピンドル、2…マスタモデル、2a…マスタモデル
の周面、3…ワーク素材、20…ダイヤルゲージ、30…水
準器、A…中心軸、a,b…複数の互いに長さの異なる半
径。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸に対して複数の互いに長さの異なる
    半径を有する断面形状を成し、倣い加工装置のスピンド
    ルに保持されたマスタモデルに、互いの中心軸回りの位
    置決めを行った状態でワーク素材を保持させる倣い加工
    装置におけるワーク素材のセット方法であって、上記マ
    スタモデルの周面に、この周面形状に沿って作動される
    ダイヤルゲージを当接させるとともに、上記ワーク素材
    に、その径方向に沿って水準器を設置し、これら水準器
    およびダイヤルゲージの指示値に基づいて上記ワーク素
    材を上記マスタモデルに保持させることを特徴とする倣
    い加工装置におけるワーク素材のセット方法。
JP33339789A 1989-12-22 1989-12-22 倣い加工装置におけるワーク素材のセット方法 Expired - Lifetime JP2780404B2 (ja)

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