JP2780336B2 - 糸条の巻取体製造装置 - Google Patents

糸条の巻取体製造装置

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JP2780336B2
JP2780336B2 JP1138002A JP13800289A JP2780336B2 JP 2780336 B2 JP2780336 B2 JP 2780336B2 JP 1138002 A JP1138002 A JP 1138002A JP 13800289 A JP13800289 A JP 13800289A JP 2780336 B2 JP2780336 B2 JP 2780336B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上利用分野] 本発明はガラス繊維、炭素繊維などの糸条の巻取体製
造装置に関する。
[従来の技術] ガラス繊維、炭素繊維などはロービング糸となし、樹
脂補強用などに多く使用されている。かかるロービング
糸は、ガラス繊維、炭素繊維など長繊維糸条(フイラメ
ントヤーン)の形状で用いられ、できるだけ結節点がな
いことが要求される。結節点があると、強度上などの欠
点になりやすいからである。
従来のガラス繊維などの糸条巻取体は円筒状であっ
た。すなわち、運搬や取扱いの便宜さから、あるいは巻
取技術の問題点からである。また巻取体の製造装置も、
前記円筒体状の巻取体を得るものが知られている。すな
わち、スクロールカム方式、ベルト駆動方式、回転ブレ
ード方式などが具体的に知られている。
[発明が解決しようとする課題] 近年、ガラス繊維の巻取体は、その管理、運搬また次
工程での効率向上と糸の品質支持のため、巻き巾を長く
し、ラージパッケージ化する傾向にある。ところが、従
来の円筒体状の巻取体では、一端面を下にして立てて内
取りで糸を解除(内径側から解除)していくと、途中で
巻き厚さが薄くなり、巻取体が主に内部側に崩れて、そ
れ以後の糸解除ができなかった。すなわち巻取体の全部
を使用する前に、巻取体が崩れてしまうという問題点が
あった。
また従来の巻取装置であるスクロールカム方式では、
折り返し部の寿命が短く、ベルト駆動方式ではトラバー
ス幅の安定と装置寿命、及び糸品質に問題があり、回転
ブレード方式では糸品質に問題があり、そのうえ前記3
つの方式ではいずれもトラバース幅が固定されており巻
取途中でトラバース幅を変更することが困難であった。
本発明の第1の目的は、上記課題を解決し、内取りで
糸を解除しても崩れにくい形状の巻取体であり、ラージ
パッケージ化できることにより結節点も少なく、しかも
工程省略できる糸条の巻取体を提供する。
本発明の第2の目的は、高速トラバースとクイックタ
ーンの両方の利点を生かしつつ、前記した特殊な形状の
糸条の巻取体を効率よく得るための製造装置を提供す
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、発明は、糸条の巻取体の軸
芯に沿ってその周囲に配設された、少なくとも3本のガ
イド駆動軸と、該ガイド駆動軸上に往復可動し得るそれ
ぞれのガイドと、これらガイドによって巻取体の軸芯に
沿い往復動されて糸条をトラバースさせるトラバーサと
を具備し、前記各ガイドとトラバーサとの関係は、1つ
のガイドが糸条のトラバーサを順方向に移送するとき他
の少なくとも2つのガイドはそれぞれの巻き取りターン
部近辺で待機し、前記順方向に走行するガイドが巻き取
りターン部に近付いたとき該ターン部の近辺に待機する
ガイドが逆方向に走行してトラバーサを受け取るよう構
成され、糸条を巻き上げるにしたがってガイドのトラバ
ース長が短くされるようにしたことを特徴とする糸条の
巻取体の製造装置である。
本発明の特徴は、少なくとも3本のガイド駆動軸と、
該ガイド駆動軸上に往復可動し得るそれぞれのガイド
と、これらガイドによって巻取体の軸芯に沿い往復動さ
れて糸条をトラバースさせるトラバーサとを具備し、前
記各ガイドとトラバーサとの関係は、1つのガイドが糸
条のトラバーサを順方向に移送するとき他の少なくとも
2つのガイドはそれぞれの巻き取りターン部近辺で待機
し、トラバーサが近付いてきたら最も近いところにある
ガイドを逆方向に駆動させて、クイックターンを行わせ
る。これによりトラバースの走行距離を長く取れ、しか
も端部においてクイックターンができるので、いわゆる
耳ふくれ現象が発生することもない。また、糸条を巻き
上げるにしたがってガイドのトラバース長を短くしたの
で、第1図、第2図の巻取体を容易に得ることができ
る。またこの装置においては、150m/分以上の高速で糸
条を巻き取ることができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に示す一実施態様にもと
づき説明する。
第1図、第2図は巻取体の好ましい外形モデルを示
す。巻取体全体の好ましい大きさは、下部の一番外形の
大きい部分で直径250〜600mm程度、中空部の内径は80〜
150mm程度、巻取体の長さは400〜1000mm程度である。ま
た下部の外形の大きい部分はストレート形状であること
が好ましく、かかるストレート部の長さは、好ましくは
全体の長さの20〜80%程度である。信号Yはロービング
糸などとして使用するときの糸条の引き出し状態を示
す。図からも明らかなとおり、中心部は無芯で、内取り
である。巻取体を置いたまま、中心部から解舒すると、
解舒撚が入らず、ロービング糸にとって好ましいからで
ある。
そして中心部が無芯であり、上部が下部に比較して相
対的に細い形状の糸条の巻取体であるので、糸条を内部
から内取りしても途中で巻取体が崩れることがない。巻
取体の下部が肉厚で補強効果があるからである。
次に第3〜7図は本発明を説明する図である。
第1、6図において、回転する巻取りボビンの外周面
に糸条体がボビン軸方向にトラバースされながら巻取ら
れて形成される糸条体の巻取体A1が示される。そして、
外径が一端から軸方向中途L1まで直線状に変化して最大
外径Dとなり、この部分が長さL2であり、全長がLであ
る。
第2、7図において、回転する巻取りボビンの外周に
糸条体がボビン軸方向にトラバースされながら巻取られ
て形成される糸の巻取体A2が示される。外径が一端から
軸方向の中途部分L1、L2、L3まで段階状にD1、D2、D3
変化している。
次に、前記の巻取体の製造装置を説明する。本発明の
製造装置においては、糸ガイドを駆動させる手段はいか
なるものであっても良い。例えばボールスクリューを用
いる手段、リニアモーターを用いる手段などである。以
下に示す例は説明の都合上ボールスクリューを3本以上
用いて糸ガイドを往復動させる例である。
第3、4、5図において、ガイドレール1にトラバー
サ2が設けられ、糸条体Yがトラバーサ2の糸案内部2b
に各々案内され、ボビンBの糸の第1層を巻付けると
き、第1のガイド駆動軸11が正転されてナットからなる
ガイド12が右方(矢印C1)に移動し、モータ16bは規定
パルス数に応じて正転し、ガイド12の第1ピン14は第1
ガイド板スリット15aの右端に達し、スリットの曲りに
応じてガイド12は左回りに僅かに回動して、第1駆動片
13はトラバーサ本体2aから離れる。トラバーサ本体2aか
ら離れた第1駆動片13を含むガイド12は、端部で次のガ
イドが近付いてくるまで待機している。
以上は第1駆動部10で行われる。
次に、前記駆動部10と同様なる第2駆動部20の第2ガ
イド駆動軸21が逆転し、その右端にあった第2ガイド22
が左方(矢印C2)に移動し、第2駆動片23がトラバーサ
2を押しつつ進行する。そして、第2ガイド22が第2ガ
イド板スリット25aの左端に達し、スリット曲り部で第
2ガイド22は左回りに僅かに回動して、駆動片23はトラ
バーサから離れる。
次に、前記第1駆動部10と同様なる第3駆動部30の第
3ガイド駆動軸31が正転して第3ガイド32が右方(矢印
C3)に移動し、トラバーサを進行させる。ここで、第3
モータ36b(図示略)へのパルス数が第1モータ16bのそ
れより僅かに少なくしてあるので、第3ガイド32は第1
ガイド12の右端より手前で止まる。そして、第3ガイド
板スリット35aの曲り分で右回りに僅かに回動し、第3
駆動片33はトラバーサ2から離れる。
次に、第1駆動部10の第1ガイド板駆動部17たるモー
タ17b、クランク機構17aおよびリンク17cにより、前記
第1ガイド板15が右方へ一定距離lだけ引かれ、スリッ
ト15aの直線部が第1ピン14に係合し、第1ピンは右回
りに僅かに回動し、次いで第1ガイド駆動軸11が逆転さ
れ、第1ガイド12が左方(矢印C4)に動き、トラバーサ
を送る。そして、第1ガイド12が第1ガイドのスリット
15aの左端に達し、スリットの曲り分に第1ピン14が案
内され、第1ガイド12は右回りに僅かに回動して第1駆
動片13はトラバーサから離れる。
以下、同様にして第1、第2、第3ガイドが交互に送
られて、トラバーサは往復運動する。ガイドの数が3以
上の数になっても、本発明の原理は同一である。
そして、各ガイドの右端停止位置は、各モータに与え
られるパルス数が一定数ずつ減少して与えられ、これに
よって、第6図のごとく、巻取体の外径は右端から直線
状に増加する。そして、右端から軸方向に距離L1の位置
に来たとき、最大外径Dが規定値となったとき、従来方
法によりそれを検知して、巻取軸の回転が止まる。最後
にボビンBを公知の方法にしたがって抜く。すなわちボ
ビンBはバネ圧などで形態を保っているが、このバネ圧
を除去して巻糸体から抜くのである。
本発明の一実施例の巻取体A2を得るには、前記と同様
であるが、モータへのパルスの与え方が前記と異なる。
即ち、第7図のごとく、巻取体を外径が0〜D1までは長
さLに相当するパルスNが与えられる。D1からD2までは
(L−L1)、D2からD3までは(L−L1−L2=L3)に相当
するパルス数が与えられる。これによって、図示のよう
な巻取体A2が得られる。
巻取体の外径は前記のほかに、軸方向一端から他端ま
で直線状に変化してもよく、また、上に凸や下に凹とな
る放物線状に変化してもよい。
以上において、糸条体の解除要領を説明する。巻取体
をその大径端面を下にして立て、糸端を上方に引張って
内取りで解除する。解除が進むにつれ、内径が増大して
厚さが減少するが、同時に、高さも、第1図ではL2、第
2図ではL3まで減少する。従って、この状態で残った巻
取体は崩れることがない。
本発明の前記した実施例や実施態様に限定されず、種
々の変形を含む。
[発明の効果] 本発明は、少なくとも3本のガイド駆動軸上に往復可
動し得るガイドを設け、1つのガイドがトラバーサを走
行させているとき、ほかの2つのガイドを、ターン部の
両端付近に待機させておき、トラバーサが近付いてきた
ら最も近いところにあるガイドを逆方向に駆動させてク
イックターンを行わせ、しかも糸条を巻き上げるにした
がってガイドのトラバース長を短くしたので、第1番目
の発明の巻取体を効率良く容易に得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の巻取体の一実施態様の斜視
図を示す。 第3図は巻取体の製造装置の一実施例の要部斜視図、第
4図はその矢印P方向断面図、第5図は第4図の要部右
側面図、第6図は本発明の一実施例の軸断面図、第7図
は本発明の他の実施例の軸断面図である。 A1、A2……巻取体、B……ボビン、Y……糸条 1……ガイドレール 2……トラバーサ 2a……本体 2b……糸案内部 10……第1駆動部 11……第1ガイド駆動軸 12……第1ガイド 13……第1駆動片 14……第1ピン 15……第1ガイド板 15a……スリット 16……第1ガイド軸駆動部 16a……伝導ギア 16b……パルスモータ 17……第1ガイド板駆動部 17a……クランク機構 17b……モータ 17c……リンク 20……第2駆動部 30……第3駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−203825(JP,A) 実開 昭61−75472(JP,U) 実開 昭57−199247(JP,U) 特公 昭44−25647(JP,B1) 特公 昭57−60256(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 54/00 - 54/36 B65H 55/00 - 55/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸条の巻取体の軸芯に沿ってその周囲に配
    設された、少なくとも3本のガイド駆動軸と、該ガイド
    駆動軸上に往復可動し得るそれぞれのガイドと、これら
    ガイドによって巻取体の軸芯に沿い往復動されて糸条を
    トラバースさせるトラバーサとを具備し、前記各ガイド
    とトラバーサとの関係は、1つのガイドが糸条のトラバ
    ーサを順方向に移送するとき他の少なくとも2つのガイ
    ドはそれぞれの巻き取りターン部近辺で待機し、前記順
    方向に走行するガイドが巻き取りターン部に近付いたと
    き該ターン部の近辺に待機するガイドが逆方向に走行し
    てトラバーサを受取るよう構成され、糸条を巻き上げる
    にしたがってガイドのトラバース長が短くされるように
    したことを特徴とする糸条の巻取体の製造装置。
JP1138002A 1989-02-28 1989-05-31 糸条の巻取体製造装置 Expired - Lifetime JP2780336B2 (ja)

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