JP2779332B2 - 油圧式ショベルの油圧制御装置 - Google Patents
油圧式ショベルの油圧制御装置Info
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- JP2779332B2 JP2779332B2 JP6128695A JP6128695A JP2779332B2 JP 2779332 B2 JP2779332 B2 JP 2779332B2 JP 6128695 A JP6128695 A JP 6128695A JP 6128695 A JP6128695 A JP 6128695A JP 2779332 B2 JP2779332 B2 JP 2779332B2
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- Japan
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- hydraulic
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は油圧式ショベルの油圧
制御装置に関するものであり、特に、1個のポンプで複
数個のアクチュエータを作動させる油圧式ショベルの油
圧制御装置に関するものである。
制御装置に関するものであり、特に、1個のポンプで複
数個のアクチュエータを作動させる油圧式ショベルの油
圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の此種油圧式ショベルの油圧制御装
置について、図3乃至図5に従って説明する。図3に図
示する如く、複数個のアクチュエータ1,1…はコント
ロールバルブ2を介して1個のポンプ3によって作動さ
れる。コントロールバルブ2には前記複数個のアクチュ
エータ1,1…に夫々1対1に対応する複数個のスプー
ル4,4…が並設されている。かかる1個のポンプで複
数個のアクチュエータを作動する構成においては、ある
1個のアクチュエータに合わせてポンプの最大吐出量を
設定すると、他のアクチュエータ速度が速くなり過ぎる
場合がある。そこで、前記コントロールバルブ2には各
スプール4,4…毎に作動油をポンプ3からタンク5へ
バイパスしてブリードオフする油路(図中スプールの左
下ポンプポートPと左上タンクポートTとを接続する油
路、以下適宜「P−T油路」という。)が設けられてい
る。
置について、図3乃至図5に従って説明する。図3に図
示する如く、複数個のアクチュエータ1,1…はコント
ロールバルブ2を介して1個のポンプ3によって作動さ
れる。コントロールバルブ2には前記複数個のアクチュ
エータ1,1…に夫々1対1に対応する複数個のスプー
ル4,4…が並設されている。かかる1個のポンプで複
数個のアクチュエータを作動する構成においては、ある
1個のアクチュエータに合わせてポンプの最大吐出量を
設定すると、他のアクチュエータ速度が速くなり過ぎる
場合がある。そこで、前記コントロールバルブ2には各
スプール4,4…毎に作動油をポンプ3からタンク5へ
バイパスしてブリードオフする油路(図中スプールの左
下ポンプポートPと左上タンクポートTとを接続する油
路、以下適宜「P−T油路」という。)が設けられてい
る。
【0003】而して、各スプール4について可変絞り記
号を用いて等価回路を描くと、図4に図示する如くアク
チュエータ流入用絞り部P−Cと、アクチュエータ流出
用絞り部C−Tと、ポンプ・タンクバイパス用絞り部P
−T(前記P−T油路に相当)との3個の絞り部P−
C,C−T,P−Tにより構成されることとなる。そし
て、これらの絞り部P−C,C−T,P−Tはスプール
4の変位に応じて相互に連動して開閉される。そこで、
スプール4の変位位置に対する絞り部P−C,C−T,
P−Tの開口面積の関係を図示すると図5の如くにな
る。図中二点鎖線に示す如く、ポンプ・タンクバイパス
用絞り部P−T(P−T油路)は、スプール4が目盛
「8」のフルストローク(図3においてスプール4が4
aに位置する状態)にあるときも一定量(ブリードオフ
量)開口されている。斯くして、前記スプール4,4…
が4a,4a…に切り換えられた時に、ポンプ3からア
クチュエータ1,1…へ圧送される作動油のうち余剰分
は、前記一定開口面積を有するP−T油路を通過してタ
ンク5へ短絡還流されるため、アクチュエータ1,1…
は最適速度制御されることになる。
号を用いて等価回路を描くと、図4に図示する如くアク
チュエータ流入用絞り部P−Cと、アクチュエータ流出
用絞り部C−Tと、ポンプ・タンクバイパス用絞り部P
−T(前記P−T油路に相当)との3個の絞り部P−
C,C−T,P−Tにより構成されることとなる。そし
て、これらの絞り部P−C,C−T,P−Tはスプール
4の変位に応じて相互に連動して開閉される。そこで、
スプール4の変位位置に対する絞り部P−C,C−T,
P−Tの開口面積の関係を図示すると図5の如くにな
る。図中二点鎖線に示す如く、ポンプ・タンクバイパス
用絞り部P−T(P−T油路)は、スプール4が目盛
「8」のフルストローク(図3においてスプール4が4
aに位置する状態)にあるときも一定量(ブリードオフ
量)開口されている。斯くして、前記スプール4,4…
が4a,4a…に切り換えられた時に、ポンプ3からア
クチュエータ1,1…へ圧送される作動油のうち余剰分
は、前記一定開口面積を有するP−T油路を通過してタ
ンク5へ短絡還流されるため、アクチュエータ1,1…
は最適速度制御されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アクチュエータへの供
給圧力はポンプ流量とP−T油路の開口面積により決定
される。そこで、これら油圧回路の設計にあたっては、
ポンプ流量を最大にした時を基準にしてアクチュエータ
の最適速度を得るのに必要なブリードオフ量、即ち、ス
プールがフルストロークにある時のP−T油路開口面積
を設定している。従って、かかる油圧式ショベルはエン
ジンの高速運転時にはブリードオフが有効に機能する
が、ポンプ流量が僅少になっている場合には、作動油が
P−T油路から必要以上にリークされてアクチュエータ
の圧力が上昇しなくなる。そのため、エンジンの低速運
転時には油圧式ショベルがジャッキアップ不能になった
り、力不足になったりするような状態が生ずる。
給圧力はポンプ流量とP−T油路の開口面積により決定
される。そこで、これら油圧回路の設計にあたっては、
ポンプ流量を最大にした時を基準にしてアクチュエータ
の最適速度を得るのに必要なブリードオフ量、即ち、ス
プールがフルストロークにある時のP−T油路開口面積
を設定している。従って、かかる油圧式ショベルはエン
ジンの高速運転時にはブリードオフが有効に機能する
が、ポンプ流量が僅少になっている場合には、作動油が
P−T油路から必要以上にリークされてアクチュエータ
の圧力が上昇しなくなる。そのため、エンジンの低速運
転時には油圧式ショベルがジャッキアップ不能になった
り、力不足になったりするような状態が生ずる。
【0005】そこで、複数個のアクチュエータを、ブリ
ードオフ機能付のコントロールバルブを介して1個のポ
ンプで作動させている油圧式ショベルにおいて、エンジ
ン低速運転時にもアクチュエータに必要圧力が供給され
るようにして作業性を向上させるために解決されるべき
技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解
決することを目的とする。
ードオフ機能付のコントロールバルブを介して1個のポ
ンプで作動させている油圧式ショベルにおいて、エンジ
ン低速運転時にもアクチュエータに必要圧力が供給され
るようにして作業性を向上させるために解決されるべき
技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解
決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために提案されたものであり、複数個のアクチュエ
ータがコントロールバルブを介して1個のポンプにて作
動されるとともに、前記コントロールバルブには前記複
数個のアクチュエータに夫々1対1に対応する複数個の
スプールが並設され、且つ、各スプール毎にブリードオ
フ用のポンプ・タンクバイパス油路が設けられた油圧式
ショベルの油圧制御装置に於いて、コントロールバルブ
にスプールストローク規制手段を配設するとともに、該
スプールストローク規制手段はエンジン回転数が所定値
を上回っているときにのみ、スプールストロークをフル
ストローク近傍の所定位置までに規制し、且つ、スプー
ルが前記所定位置に位置するときはポンプ・タンクバイ
パス油路が所定のブリードオフ量だけ開口され、一方、
スプールがフルストロークに位置するときは前記ポンプ
・タンクバイパス油路が閉鎖されている油圧式ショベル
の油圧制御装置を提供するものである。
するために提案されたものであり、複数個のアクチュエ
ータがコントロールバルブを介して1個のポンプにて作
動されるとともに、前記コントロールバルブには前記複
数個のアクチュエータに夫々1対1に対応する複数個の
スプールが並設され、且つ、各スプール毎にブリードオ
フ用のポンプ・タンクバイパス油路が設けられた油圧式
ショベルの油圧制御装置に於いて、コントロールバルブ
にスプールストローク規制手段を配設するとともに、該
スプールストローク規制手段はエンジン回転数が所定値
を上回っているときにのみ、スプールストロークをフル
ストローク近傍の所定位置までに規制し、且つ、スプー
ルが前記所定位置に位置するときはポンプ・タンクバイ
パス油路が所定のブリードオフ量だけ開口され、一方、
スプールがフルストロークに位置するときは前記ポンプ
・タンクバイパス油路が閉鎖されている油圧式ショベル
の油圧制御装置を提供するものである。
【0007】
【作用】エンジン回転数が所定値を上回っているとき
は、スプールストローク規制手段によってスプールのス
トロークが規制され、該スプールはフルストローク近傍
の所定位置までしか変位することができない。スプール
が該所定位置にあるときはP−T油路が開口されている
ため、作動油がブリードオフされてアクチュエータ速度
が最適制御される。一方、エンジン回転数が所定値以下
になったときは、規制が解除されるため、スプールはフ
ルストロークまで達することができる。そして、スプー
ルが該フルストロークにあるときはP−T油路が閉鎖さ
れているため、ブリードオフは行われずポンプから圧送
される作動油は全量アクチュエータに送られる。従っ
て、エンジン回転数が小さいためにポンプ流量が少なく
なっていても、アクチュエータの圧力はリリーフ圧まで
上昇することができる。斯くして、油圧式ショベルの低
速運転時の力不足が解消されて作業性が向上する。
は、スプールストローク規制手段によってスプールのス
トロークが規制され、該スプールはフルストローク近傍
の所定位置までしか変位することができない。スプール
が該所定位置にあるときはP−T油路が開口されている
ため、作動油がブリードオフされてアクチュエータ速度
が最適制御される。一方、エンジン回転数が所定値以下
になったときは、規制が解除されるため、スプールはフ
ルストロークまで達することができる。そして、スプー
ルが該フルストロークにあるときはP−T油路が閉鎖さ
れているため、ブリードオフは行われずポンプから圧送
される作動油は全量アクチュエータに送られる。従っ
て、エンジン回転数が小さいためにポンプ流量が少なく
なっていても、アクチュエータの圧力はリリーフ圧まで
上昇することができる。斯くして、油圧式ショベルの低
速運転時の力不足が解消されて作業性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に従
って詳述する。尚、説明の都合上、従来例と重複する要
素に関しては同一符号を付してその説明を省略する。
って詳述する。尚、説明の都合上、従来例と重複する要
素に関しては同一符号を付してその説明を省略する。
【0009】図1に図示する如く、コントロールバルブ
2には各スプール4,4…の一側端にスプールストロー
ク切換ピストン6,6…が配設されている。該スプール
ストローク切換ピストン6,6…にはパイロット油路7
を介してソレノイドバルブ8が延設されている。通常
時、該ソレノイドバルブ8はばね9に付勢されているた
め、パイロットポンプ10の圧力は該ソレノイドバルブ
8を介して前記スプールストローク切換ピストン6,6
…に作用している。従って、該スプールストローク切換
ピストン6,6…は前方へ付勢されてスプール4,4…
のストロークを図2において後述するフルストローク近
傍の所定位置までに規制している。
2には各スプール4,4…の一側端にスプールストロー
ク切換ピストン6,6…が配設されている。該スプール
ストローク切換ピストン6,6…にはパイロット油路7
を介してソレノイドバルブ8が延設されている。通常
時、該ソレノイドバルブ8はばね9に付勢されているた
め、パイロットポンプ10の圧力は該ソレノイドバルブ
8を介して前記スプールストローク切換ピストン6,6
…に作用している。従って、該スプールストローク切換
ピストン6,6…は前方へ付勢されてスプール4,4…
のストロークを図2において後述するフルストローク近
傍の所定位置までに規制している。
【0010】また、前記ソレノイドバルブ8にはコント
ローラ11が延設されており、更に、該コントローラ1
1には回転数検出器12が延設されている。該回転数検
出器12は油圧式ショベルのエンジン13に搭載され、
該エンジン13の回転数を検出して前記コントローラ1
1に出力している。そして、該コントローラ11は前記
回転数が所定値以下になったとき、前記ソレノイドバル
ブ8を励磁して方向を切り換えるように構成されてい
る。尚、前記所定値は、作動油をブリードオフし続けた
場合に、アクチュエータ1,1…の圧力がリリーフ圧ま
で上昇しなくなるエンジン回転数の上限値として予め算
出された値である。
ローラ11が延設されており、更に、該コントローラ1
1には回転数検出器12が延設されている。該回転数検
出器12は油圧式ショベルのエンジン13に搭載され、
該エンジン13の回転数を検出して前記コントローラ1
1に出力している。そして、該コントローラ11は前記
回転数が所定値以下になったとき、前記ソレノイドバル
ブ8を励磁して方向を切り換えるように構成されてい
る。尚、前記所定値は、作動油をブリードオフし続けた
場合に、アクチュエータ1,1…の圧力がリリーフ圧ま
で上昇しなくなるエンジン回転数の上限値として予め算
出された値である。
【0011】而して、ソレノイドバルブ8の方向が切り
換わるとパイロットポンプ10の圧力が遮断され、前記
スプールストローク切換ピストン6,6…が後退して、
前記スプール4,4…のストローク規制が解除されるこ
とになる。
換わるとパイロットポンプ10の圧力が遮断され、前記
スプールストローク切換ピストン6,6…が後退して、
前記スプール4,4…のストローク規制が解除されるこ
とになる。
【0012】図2は本実施例に係わるスプール4,4…
の変位位置に対するアクチュエータ流入用絞り部P−
C、アクチュエータ流出用絞り部C−T及びポンプ・タ
ンクバイパス用絞り部P−T(P−T油路)の開口面積
の関係を図示したものである。図中横軸目盛「8(図中
右端)」はフルストロークであり、「7(図中破線)」
はスプール4,4…のストロークが規制されている場合
に該スプール4,4…が最大量変位できる所定位置であ
る。同図に示す如く、ポンプ・タンクバイパス用絞り部
P−T(P−T油路)は、スプール変位位置「0〜7」
の区間は従来とほぼ同様の開口状態になっており、変位
位置「7」では前記アクチュエータ1,1…が最適制御
されるのに必要な所定のブリードオフ量Bだけ開口され
ている。一方、変位位置が「7」を超えると、前記ポン
プ・タンクバイパス用絞り部P−T(P−T油路)の開
口面積は急激に減少してフルストローク「8」では完全
に閉鎖されている。
の変位位置に対するアクチュエータ流入用絞り部P−
C、アクチュエータ流出用絞り部C−T及びポンプ・タ
ンクバイパス用絞り部P−T(P−T油路)の開口面積
の関係を図示したものである。図中横軸目盛「8(図中
右端)」はフルストロークであり、「7(図中破線)」
はスプール4,4…のストロークが規制されている場合
に該スプール4,4…が最大量変位できる所定位置であ
る。同図に示す如く、ポンプ・タンクバイパス用絞り部
P−T(P−T油路)は、スプール変位位置「0〜7」
の区間は従来とほぼ同様の開口状態になっており、変位
位置「7」では前記アクチュエータ1,1…が最適制御
されるのに必要な所定のブリードオフ量Bだけ開口され
ている。一方、変位位置が「7」を超えると、前記ポン
プ・タンクバイパス用絞り部P−T(P−T油路)の開
口面積は急激に減少してフルストローク「8」では完全
に閉鎖されている。
【0013】前述した如く、エンジン回転数が所定値を
上回っているとき(通常運転時)はスプールストローク
切換ピストン6,6…が前方へ付勢されているので、図
1においてスプール4,4…が4a,4a…の状態に切
り換えられた場合、該スプール4,4…は変位範囲を規
制されてフルストローク近傍の位置「7」にとどまるこ
とになる。この時、前記P−T油路は所定のブリードオ
フ量Bだけ開口されているので、ポンプ3からアクチュ
エータ1,1…へ圧送される作動油のうちの余剰分はブ
リードオフされてタンク5へ短絡還流されることにな
る。斯くして、アクチュエータ1,1…は最適速度制御
される。
上回っているとき(通常運転時)はスプールストローク
切換ピストン6,6…が前方へ付勢されているので、図
1においてスプール4,4…が4a,4a…の状態に切
り換えられた場合、該スプール4,4…は変位範囲を規
制されてフルストローク近傍の位置「7」にとどまるこ
とになる。この時、前記P−T油路は所定のブリードオ
フ量Bだけ開口されているので、ポンプ3からアクチュ
エータ1,1…へ圧送される作動油のうちの余剰分はブ
リードオフされてタンク5へ短絡還流されることにな
る。斯くして、アクチュエータ1,1…は最適速度制御
される。
【0014】而して、エンジン回転数が所定値以下にな
って作動油流量が僅少になると、前記スプールストロー
ク切換ピストン6,6…が後退して、スプール4,4…
のストローク規制が解除される。そして、該スプール
4,4…は切り換え位置4a,4a…の状態ではフルス
トロークに達することとなる。この時、P−T油路は完
全に閉鎖されるので、作動油はブリードオフされること
なくその全量がアクチュエータ1,1…に供給される。
従って、作動油流量が僅かしかなくてもアクチュエータ
1,1…の圧力はリリーフ圧まで到達することができ、
力不足に陥ることがなくジャッキアップも可能となる。
斯くして、油圧式ショベルの作業性が向上する。
って作動油流量が僅少になると、前記スプールストロー
ク切換ピストン6,6…が後退して、スプール4,4…
のストローク規制が解除される。そして、該スプール
4,4…は切り換え位置4a,4a…の状態ではフルス
トロークに達することとなる。この時、P−T油路は完
全に閉鎖されるので、作動油はブリードオフされること
なくその全量がアクチュエータ1,1…に供給される。
従って、作動油流量が僅かしかなくてもアクチュエータ
1,1…の圧力はリリーフ圧まで到達することができ、
力不足に陥ることがなくジャッキアップも可能となる。
斯くして、油圧式ショベルの作業性が向上する。
【0015】尚、スプールストローク規制手段の他の実
施例として、前記コントローラ11と回転数検出器12
のかわりにリミットスイッチを用い、該リミットスイッ
チを前記ソレノイドバルブ8と油圧式ショベルのスロッ
トルレバーとの間に介装して、スロットルレバーが低回
転側の所定位置まで戻されたときリミットスイッチがON
になり、前記ソレノイドバルブ8が切り換わるように構
成してもよい。また、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
施例として、前記コントローラ11と回転数検出器12
のかわりにリミットスイッチを用い、該リミットスイッ
チを前記ソレノイドバルブ8と油圧式ショベルのスロッ
トルレバーとの間に介装して、スロットルレバーが低回
転側の所定位置まで戻されたときリミットスイッチがON
になり、前記ソレノイドバルブ8が切り換わるように構
成してもよい。また、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記一実施例にて詳述した如
く、コントロールバルブにスプールストローク規制手段
を設けることにより、通常運転時にはスプールストロー
クをフルストローク近傍の所定位置までに規制して、ス
プールが該所定位置にあるときは、P−T油路が所定の
ブリードオフ量だけ開口されるとともに、低速運転時に
は規制を解除してスプールがフルストロークに到達する
ことができるようにし、該フルストローク位置において
はP−T油路が閉鎖しているように構成されている。従
って、通常運転時には、作動油がブリードオフされてア
クチュエータが最適速度制御されるのに対して低速運転
時にはブリードオフが行われず、作動油が全量アクチュ
エータに供給されることによりアクチュエータは必要圧
力を得ることができる。斯くして、低速運転時における
油圧式ショベルの力不足が解消され作業性が向上するこ
とになる。
く、コントロールバルブにスプールストローク規制手段
を設けることにより、通常運転時にはスプールストロー
クをフルストローク近傍の所定位置までに規制して、ス
プールが該所定位置にあるときは、P−T油路が所定の
ブリードオフ量だけ開口されるとともに、低速運転時に
は規制を解除してスプールがフルストロークに到達する
ことができるようにし、該フルストローク位置において
はP−T油路が閉鎖しているように構成されている。従
って、通常運転時には、作動油がブリードオフされてア
クチュエータが最適速度制御されるのに対して低速運転
時にはブリードオフが行われず、作動油が全量アクチュ
エータに供給されることによりアクチュエータは必要圧
力を得ることができる。斯くして、低速運転時における
油圧式ショベルの力不足が解消され作業性が向上するこ
とになる。
【図1】本発明の一実施例を示し、その油圧及び制御の
回路図。
回路図。
【図2】図1においてスプール変位位置に対するスプー
ル絞り部の開口面積の関係を示すグラフ。
ル絞り部の開口面積の関係を示すグラフ。
【図3】従来例を示し、その油圧回路図。
【図4】各アクチュエータ毎にスプールを可変絞り記号
で等価回路変換した油圧回路図。
で等価回路変換した油圧回路図。
【図5】図3においてスプール変位位置に対するスプー
ル絞り部の開口面積の関係を示すグラフ。
ル絞り部の開口面積の関係を示すグラフ。
1 アクチュエータ 2 コントロールバルブ 3 ポンプ 4 スプール 5 タンク 6 スプールストローク切換ピストン 7 パイロット油路 8 ソレノイドバルブ 9 ばね 10 パイロットポンプ 11 コントローラ 12 回転数検出器 13 エンジン P ブリードオフ用ポンプポート T ブリードオフ用タンクポート B ブリードオフ量
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個のアクチュエータがコントロール
バルブを介して1個のポンプにて作動されるとともに、
前記コントロールバルブには前記複数個のアクチュエー
タに夫々1対1に対応する複数個のスプールが並設さ
れ、且つ、各スプール毎にブリードオフ用のポンプ・タ
ンクバイパス油路が設けられた油圧式ショベルの油圧制
御装置に於いて、コントロールバルブにスプールストロ
ーク規制手段を配設するとともに、該スプールストロー
ク規制手段はエンジン回転数が所定値を上回っていると
きにのみ、スプールストロークをフルストローク近傍の
所定位置までに規制し、且つ、スプールが前記所定位置
に位置するときはポンプ・タンクバイパス油路が所定の
ブリードオフ量だけ開口され、一方、スプールがフルス
トロークに位置するときは前記ポンプ・タンクバイパス
油路が閉鎖されていることを特徴とする油圧式ショベル
の油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6128695A JP2779332B2 (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 油圧式ショベルの油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6128695A JP2779332B2 (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 油圧式ショベルの油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08260522A JPH08260522A (ja) | 1996-10-08 |
JP2779332B2 true JP2779332B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13166812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6128695A Expired - Lifetime JP2779332B2 (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 油圧式ショベルの油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2779332B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4532725B2 (ja) * | 2000-12-11 | 2010-08-25 | ヤンマー株式会社 | 掘削旋回作業車のブーム用方向切換弁 |
JP5340032B2 (ja) * | 2009-05-22 | 2013-11-13 | 株式会社クボタ | 作業機 |
KR101637574B1 (ko) * | 2009-12-24 | 2016-07-08 | 두산인프라코어 주식회사 | 건설장비의 펌프제어 작동시스템 |
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1995
- 1995-03-20 JP JP6128695A patent/JP2779332B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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