JP2777283B2 - 遠心チューブのアダプタ - Google Patents

遠心チューブのアダプタ

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JP2777283B2
JP2777283B2 JP4512016A JP51201692A JP2777283B2 JP 2777283 B2 JP2777283 B2 JP 2777283B2 JP 4512016 A JP4512016 A JP 4512016A JP 51201692 A JP51201692 A JP 51201692A JP 2777283 B2 JP2777283 B2 JP 2777283B2
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    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/04Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers
    • B04B5/0407Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
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    • B04B5/0407Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles
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  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 関連出願 本出願は、1991年5月6日出願の出願番号07/695,871
(IP-0805−B)の一部継続出願であり、この一部継続
出願自体は1990年7月13日出願の出願番号07/552,631
(IP-0805−A)の一部継続出願であり、さらにこの一
部継続出願自体は1989年11月7日出願の出願番号07/43
2,646(IP-0805)の一部継続出願であり、全て、Romana
nskasおよびSheeran名で行われ、本発明の譲受人に譲渡
されている。
なお、本明細書の記述は本件出願の優先権の基礎たる
米国特許出願第07/695,871号(1991年5月6日出願)の
明細書の記載に基づくものであって、当該米国特許出願
の番号を参照することによって当該米国特許出願の明細
書の記載内容が本明細書の一部分を構成するものとす
る。
発明の背景 技術分野 本発明は遠心ロータのキャビティ内に遠心チューブを
保持するアダプタに関し、特に該アダプタが2つの部分
(segment)を有し、この部分がある場合にはアダプタ
の軸線に直交して延在するヒンジ軸線をもつヒンジでも
って連結されているアダプタに関する。
従来技術の記述 遠心機の作動においては、液体サンプル(試料)が内
部に担持されているチューブの寸法および形状が、チュ
ーブが受入れられる遠心機ロータにおけるキャビティの
寸法および形状にぴったりと一致することが重要であ
る。遠心分離中に、チューブそれ自体およびその内部の
液体に付加される遠心力は、遠心チューブを変形するよ
うに作用する。ロータのキャビティにぴったりと一致し
ていない遠心チューブは破裂点にまで変形されるかもし
れない。チューブが破裂しないまでも、変形によってチ
ューブをロータのキャビティから取外すのが困難となる
かもしれない。さらに、変形したチューブがロータから
取外し得るとしても、チューブを元の変形していない形
状に戻すことは、チューブの内容物をそのサンプルの分
離を破壊する程度にかき混ぜるかもしれない。
遠心チューブの形状および寸法が、そのチューブが配
置されるロータのキャビティの形状および寸法にぴった
りと一致しないときには、チューブアダプタとして知ら
れている装置が通常用いられる。チューブアダプタは、
適合されている遠心チューブの形状および寸法にぴった
りと一致する形状および寸法を有する内部キャビティを
有している。アダプタの外部形状および寸法は、チュー
ブが用いられているロータキャビティの形状および寸法
にぴったりと一致している。アダプタは、チューブが受
入れられているキャビティ内において、チューブを支持
するのに役立ち、遠心分離中のチューブの変形を防止す
るのに役立つ。
単一の一体部材として形成されたアダプタの例は、米
国特許第4,304,356(Chulay et al.)に記載された装置
である。このアダプタは遠心チューブの首領域のみを支
持し、チューブが破裂した場合に、ロータのキャビティ
内でアダプタが底付きするのを防止するために、担持さ
れている液体よりも低密度を有する材料で製作されてい
る。
2部分構造で形成されたアダプタの例は、本譲受入に
譲渡された米国特許第3,674,197号(Mitchell et al.)
に示された装置である。このアダプタは、各々がへこみ
を有する2つの分離した部分(segment)を備えてい
る。結合されたとき、このへこみが折畳み可能なバッグ
を遠心分離中に受入れる凹所を形成する。この特許に開
示されたアダプタは、開口を含み、この開口を通ってバ
ッグからのチューブがアダプタから出ている。かくて、
もしアダプタが垂直角ロータ(vertical angle rotor)
において遠心分離に供されると、バッグがこの開口を通
って突き出るかもしれないという可能性が存在する。
2つの分離したアダプタ部分から形成され、遠心チュ
ーブのキャップ付端部を支持するのに有用なアダプタ
は、フィッシャ・サイエンティフィク・インコーポレー
ティド(Fisher Scientific Incorporated)によって販
売されているナルジェン ウルトラロック チューブ
システム(Nalgene Ultra-Lok Tube System)の一部と
して入手可能である。
米国特許第4,692,137号(Anthony)は、部分の側縁に
沿ってヒンジ結合された2つの部分を有するチューブア
ダプタを開示している。ヒンジの軸線は、アダプタが受
入れられるキャビティの軸線と平行な関係で整列されて
いる。部分の側縁に沿ってヒンジを配置することは、そ
のような配置がアダプタのロータキャビティへの挿入や
それからの取外しに干渉するかもしれないという点で不
利であると信じられる。
両者共本発明の譲受入に譲渡されている米国特許第3,
998,383号(Romanauskas et al.)および米国特許第4,0
15,775号(Rohde)は、垂直角タイプの遠心ロータを開
示している。このようなロータでは、ロータキャビティ
の軸線は回転の軸線とほぼ平行である。垂直角ロータを
用いる際には、キャビティ内に配置されたチューブに垂
直方向の保持力を付与するために、各キャビティの口に
キャップを設けることが必要である。チューブはキャビ
ティ内に受入れられたアダプタ中に配置されてもよい
が、そのようなキャップ装置がないと、遠心分離中にお
ける液体の圧力がチューブを破裂させる可能性が存在す
る。米国特許第3,998,383号(Romanauskas et al.)
は、垂直角ロータのための代表的キャップ装置を例示し
ている。
このようなキャップ装置はロータ本体に個々にねじ込
まれなければならない。さらに、適当な支持をもたらす
ために、キャップ装置はチューブと緊密に接触している
ことが必要である。不適当な組付けは、チューブの破裂
および/またはキャップの損傷の可能性となる。これら
の理由により、かかるキャップ装置は不利であると信じ
られる。
上記に鑑み、ロータキャビティのためのキャップ機構
の必要性を排除し、垂直角ロータにおいて用いられるア
ダプタを提供することは有益であると信じられる。
発明の要約 本発明は、遠心ロータのキャビティ内に遠心チューブ
を支持する、それを貫く軸線を有するアダプタに関す
る。キャビティそれ自体はそれを貫く軸線を有してい
る。アダプタの軸線は、使用時において、キャビティの
軸線と平行な関係で整列する。アダプタは、第1および
第2のアダプタの部分(segment)を備え、各部分は外
部表面および接合表面を有している。各部分は接合表面
にへこみを有している。両部分は、ヒンジ軸線回りに開
位置から接合位置への相対的回転運動のために両部分を
支持する少なくとも1つのヒンジによって連結されても
よい。ヒンジ軸線は、アダプタの軸線に直交して延在し
ている。
接合位置にあるとき、両部分の接合表面は接触関係に
あり、そこのへこみは所定の形状を有する凹所を画成す
るために協働する。本発明のアダプタの一実施例では、
首を備えた本体を有し、チューブにキャップがされたと
き首の一部分がくびれを有する遠心チューブと共に用い
られた場合、両部分が接合位置にあるとき、凹所がチュ
ーブの少なくとも首の外形状にぴったりと対応すべく寸
法付けられるように、各部分のへこみが形状付けられて
いる。この実施例では、部分の少なくとも1つがへこみ
内に突出する特徴部を接合表面に有している。両部分が
接合位置にあり、かつチューブの首がアダプタ内に受入
れられたときに、この特徴部はチューブの首のくびれ領
域内に受入れられる。チューブのキャビティ内での底付
きを防止するために、カラーが設けられてもよい。
本発明のアダプタの他の実施例では、両部分が接合位
置にあるときに画成された凹所が、遠心チューブの寸法
および外形状にその全長に亘りぴったりと対応するよう
寸法付けられるように、各部分のへこみは形状付けられ
ている。
他の形態においては、本発明は、所定の寸法および形
状を有する閉鎖遠心チューブを垂直角遠心ロータ内に支
持するためのアダプタに関する。ロータは所定の最高速
度まで回転可能である。アダプタはそれを貫いて延在す
る中心軸線を有し、この中心軸線は使用時においてアダ
プタが配置されているロータキャビティの軸線および垂
直角ロータの回転軸線の両者に平行な関係で整列する。
アダプタは、第1および第2のアダプタの部分を備え、
各部分は外部表面および接合表面を有している。へこみ
は、両部分がそれらの接合表面に沿って結合されたと
き、そのへこみが配置された遠心チューブを全体的に取
囲み得る凹所を画成すべく協働するよう形状付けられて
いる。アダプタの各部分は、遠心作用の下で液体の圧力
によって生ずる垂直方向の力に耐えるに足りる強度を有
する材料から製作されている。かくて、本発明のこの形
態によるアダプタを使用することによって、ロータのキ
ャビティにキャップ機構を置く必要性なしに、垂直角遠
心ロータにおいてチューブを遠心分離することが許され
る。
さらに他の形態では、アダプタの各部分の接合表面
は、アダプタの部分がそれに沿って結合される動作線
(line of action)を含む平面に垂直な平面に関し、所
定の角度をなしている。アダプタの両部分の接合表面の
傾きにより、両部分間に形成される分離をもたらすこと
なくそれらが配置されているロータのキャビティを全体
的に満たすべく、両部分が互いに対して変位することが
許されている。傾斜された接合表面は、本出願に開示さ
れたアダプタの部分のどれにでも設けられ得る。
さらに他の形態では、本発明は閉鎖遠心チューブを支
持するアダプタに関する。ここでは、アダプタの部分の
少なくとも1つが、遠心作用の下で、チューブに担持さ
れている液体の圧力によって生じ中心軸線を横切る方向
に作用する力と釣合うに足りる有効重量を有している。
ロータのキャビティにアダプタを挿入して使用する際、
一方の部分は回転軸線に近接して配置されるので、アダ
プタの両部分の接合表面はキャビティを貫いて延在する
ロータの半径に直交する平面内に存する。このような配
置では、遠心作用中の一方の部分の重量は、アダプタの
両部分の接合表面をお互いに接触した関係に維持するの
に充分である。所定の有効重量を有している一方の部分
を識別するために、適当なキーイング(keying)を施し
てもよい。
図面の簡単な説明 本発明は、本出願の一部を形成する添付の図面との関
係においてなされる以下の詳細な説明からさらに充分に
理解されよう。
第1図は、本発明の第1の実施例によるアダプタの斜
視図であり、その開き位置で示されている。このアダプ
タは、チューブの首の一部がキャップされたとき、くび
れ領域を有する型式の遠心チューブの首領域を支持す
る。
第2図は、第1図にチューブアダプタの使用時の、お
よび固定角ロータキャビティ内における遠心チューブの
首部分を支持している状態の側断面概略図である。
第3図は、本発明の第2の実施例によるアダプタの斜
視図であり、その開き位置で示されている。このアダプ
タはロータのキャビティ内で遠心チューブの全長を支持
する。
第4図は、第3図のチューブアダプタの使用時の、お
よび固定角ロータキャビティ内において遠心チューブを
全軸線長に亘り支持している状態の側断面概略図であ
る。
第5図は、上端開放チューブと共に使用されるように
示されたチューブアダプタの変形例の第3図と同様の斜
視図である。
第6図は、第5図のチューブアダプタの使用時の、お
よび固定角ロータキャビティ内において遠心チューブを
全軸長に亘り支持している状態の側断面概略図である。
第7A図は、本発明の他の形態に従うアダプタの斜視図
であり、垂直角ロータのキャビティ内で閉鎖チューブを
支持するのに用いられ、アダプタの2部分が互いに独立
しており、一方、第7B図は、第7A図に示したアダプタの
変形例でありアダプタの部分がヒンジ結合されている。
第8図は、第7A図または第7B図のいずれかに示したア
ダプタの使用時の概略立面図であり、遠心チューブを垂
直角遠心ロータキャビティ内でその全軸線長に亘り支持
しており、チューブの一部が破断されている。
第9A図および第9B図は、第8図における断面線9A-9A,
9B-9Bに沿う断面図であり、アダプタの両部分の接合表
面の傾斜を示している。第9A図は、アダプタの各部分の
相互に関して、アダプタ内に受入れられたチューブに関
して、およびアダプタが置かれているロータキャビティ
に関して、ロータが休止位置にある間のアダプタの両部
分の関係を示し、一方、第9B図は、アダプタの各部分の
相互に関して、アダプタ内に受入れられたチューブに関
して、およびアダプタが置かれているロータキャビティ
に関して、ロータが回転しているときのアダプタの両部
分の関係を示している。
第10図は、垂直角ロータのキャビティ内で閉鎖チュー
ブを支持するために用いられる本発明の他の形態による
アダプタの斜視図である。
第11A図は、第10図のチューブアダプタの使用時の、
および垂直角ロータキャビティ内において遠心チューブ
を全軸線長に亘り支持している状態の側断面概略図であ
り、一方、第11B図および第11C図はそれぞれ第11A図に
示したアダプタの断面線11B-11Bおよび11C-11Cに沿った
断面図である。
第12A図は、第10図および第11図に示され、キーイン
グ形状を有する内方のアダプタの部分を備えた変形例の
斜視図であり、一方、第12B図は第12A図の両部分が結合
されたアダプタの側断面図である。
第13図は、第10図および第11図に示されたアダプタの
他の変形例の斜視図である。
第14図は、第13図の斜視図の一部拡大図であり、変形
アダプタに用いられて有効なヒンジ配列を示している。
第15図は、第13図に示された変形アダプタの内方の部
分を視線15-15に沿って見た拡大図である。
第16図は、第10図のアダプタの使用時の、および垂直
角遠心ロータキャビティ内でその全軸線長に亘り遠心チ
ューブを支持している状態の側断面図である。
発明の詳細な説明 以下の詳細な説明を通じて、同一参照番号は全図にお
いて同一要素を意味する。右肩の数字は、概して図面の
全図を通じて対応する機能要素、ないしは特徴に関係す
る。
第1図は概して参照符号10で示された本発明の第1の
実施例によるアダプタの分解斜視図である。この実施例
によるアダプタ10は、閉鎖された端部Cを備えた本体部
分Bを有し、本体部分Bが橋渡し領域Rを通じてつぼめ
られた首領域Nに先細りになっている型式の遠心チュー
ブTを支持するのに有用である。首Nは液体ポートとし
て役立ち、この液体ポートを介して試験される液体がチ
ューブTに充填され得る。チューブTがキャップされた
とき、首Nの少なくとも一部分Dが半径方向内方にくび
らされ、これによりチューブの首にくびれ領域を形成し
ている。好ましくは、米国特許第4,552,278号(Romanau
skas)に開示されたキャップ装置がチューブをキャップ
するために用いられ、この結果、チューブの首Nはそれ
に付与された波形の輪郭を有している。波形の(corrug
ated)輪郭は、少なくとも1つ、および選択的に首Nに
形成された複数の周方向に延在するくびれ(corrugatio
n)を有している。他のいかなるキャップ装置も、首N
の輪郭領域のいずれかの形態が付与される限りにおい
て、用いられ得ることが理解されるべきである。
アダプタ10は、第1のアダプタの部分(segment)12
および同一の第2のアダプタの部分14からなっている。
各部分12,14は外側表面16および平坦な接合表面(matin
g surface)18を有している。各部分の外側表面16は、
概ね筒状の側表面部20および平坦な上表面部22によって
画成されている。好ましい例では、側表面部20と上表面
部22との中間に拡径されたカラー24が配置されている。
部分12,14が一緒に接合されたときには、接合表面18が
当接状態で結合される。後でより明らかとなるように、
このように作られた部材は、これを貫いて延在する軸線
10A(第2図に最も良く示されている)を有している。
第2図から最もよくわかるように、隣接する側表面部20
の輪郭および寸法は、アダプタ10が使用されるロータの
キャビティ40の輪郭および直径にぴったりと対応してい
る。一緒に結合された両部分の上表面部22は、アダプタ
10がロータのキャビティ40内に受入れられたときにアク
セス可能である。
部分12および14は、少なくとも一つのヒンジ26によっ
て、互いに関し相対的に回動できるように連結および支
持されている。ヒンジ26は、部分12,14の上表面部22を
つなぐライブヒンジ(live hinge)の形態、あるいは望
むならコインドヒンジ(coined hinge)の形態を採り得
る。「ラインヒンジ」という用語は、典型的にはプラス
チックが冷却される、すなわち、永久的に設定される前
に曲げられねばならないポリプロピレン材料から作られ
る一つのヒンジ型式を意味する。かかるヒンジは二次的
操作なしに完成している。「コインドヒンジ」という用
語は、通常スタンピング動作により冷間形成されたヒン
ジを意味する。スタンピング動作は、より狭いかつより
薄い、ヒンジを形成する曲がり領域をもたらす。ヒンジ
のこれらの形態は、1975年にMcGraw-Hill Book Company
から発行された「Handbook of Plastics and Elastomer
s」(編者Charles A.Harper)の第12−9頁に定義され
ている。
しかしながら、形成されたとき、本発明によれば、ヒ
ンジ26の軸線26A、すなわち部分がこれの回りに相対的
に回動する軸線は、アダプタ10の軸線10Aに直交して延
在している。アダプタ10の軸線10Aに対するヒンジ軸線2
6Aのこの関係は、第2図に最も良く示されている。
アダプタの部分12,14の各々の接合表面18は、へこみ2
8を有している。各部分12,14のへこみ28は、チューブT
の少なくとも一部の寸法および輪郭に対応している。か
くて、部分12,14が接合されたとき、それらのへこみ28
は、受入れられたチューブTの少なくとも所定部の寸法
および形状に対応する凹所30(第2図)を画成すべく協
働する。
第1図の実施例においては、アダプタ10がチューブT
の首Nおよび橋渡し領域Rのみを支持するよう形状およ
び寸法付けされているが、少なくとも一つ、しかし好ま
しくは、両へこみ28が特徴部34を含んでいる。この特徴
部34は周方向に延在する突条の形態であり、チューブの
首NにおけるくびれDの位置に寸法的に対応しかつ補完
的に配置されている。
第1図および第2に示したアダプタは、チューブTの
本体Bの直径が遠心機ロータ42のキャビティ40の直径に
等しいが、チューブTの全長Lがキャビティの軸線長さ
よりも小さい場合に特に有用である。ロータのキャビテ
ィ40は、アダプタ10がその内に配置されたとき、アダプ
タ10の軸線10Aと平行な関係で整列する軸線40Aを有して
いる。使用時においては、第2図との関係から最も良く
わかるように、接合された部分12,14によって画成され
たアダプタ10は、キャビティ40内でチューブTの首Nお
よび橋渡し領域Rを支持するのに役立っている。
チューブTをキャビティ内にマウントするためには、
両部分が接合位置にあるとき、部分の特徴部34がチュー
ブTの首Nにおけるくびれ領域D内に受入れられるよう
に、チューブTが部分12,14の一方に挿入される。そし
て、両部分12,14が接合表面18を当接位置に置くため
に、ヒンジ軸線26A回りに回動される。これはチューブ
Tの周りにアダプタ10を閉鎖し、アダプタ10の操作によ
ってチューブTが操作されることを許している。チュー
ブTおよびアダプタ10は、それから軸線方向にキャビテ
ィ40内に挿入される。好ましい例では、チューブTはキ
ャビティ40内の閉鎖端に対し底付きしている。
アダプタ10の軸線方向長さは、チューブTがキャビテ
ィ40内に受入れられたとき、部分12,14の上表面部22が
使用者に対しアクセス可能なように選定される。ヒンジ
26は、第2図に示すように、有用なリフト用装置を構成
するように形成されてもよい。かくて、遠心分離運動の
終了時にチューブTを引出すためには、使用者はヒンジ
26を把み、チューブをキャビティ40から持上げるとよ
い。上記から、このような例における特徴部34は、首N
のくびれ領域Dにおけるチューブの材料に対して作用す
る持上げ表面を形成し、かくてキャビティからチューブ
を引出すためにチューブにリフト力を伝達するのに役立
っているということが理解されるべきである。チューブ
Tは、チューブT内での分離を不当に乱すことなく引出
され得る。
ある場合には、ロータ42は、キャビティ40の口の周り
に形成された肩44を有し得る。肩44は好ましくは、アダ
プタがキャビティ内に受入れられたとき、部分12,14の
カラー24の軸線方向下側の位置に配置され、これによっ
て、チューブの破裂によりアダプタ10がキャビティ40内
に入り込む可能性に対し護っている。
両者間にヒンジ26を備えた部分12,14は、ポリプロピ
レンのような適当な材料から、好ましくは一体的に形成
される。もちろん、部分12,14はさもなくば、他の製造
技術および他の材料を用いて一つあるいは複数の片から
作り、アダプタ10を形成するよう組立てられてもよい。
同様の技術は、ここに示され、かつ論ぜられるアダプタ
の他の実施例を形成するのに用いられてもよい。
チューブTの直径がキャビティ40の対応する直径より
も小さいところの例として、第3図および第4図に示さ
れたアダプタ10′が有益である。本発明のこの実施例で
は、接合されたアダプタの部分12′,14′におけるへこ
み28′の協働的な関係によって形成された凹所30′(第
4図)は、チューブT′の全長L′に亘りその寸法おび
形状に対応するよう形状付けられている。この目的のた
めに、部分12′,14′には各々、底壁38を有する軸線方
向の延長部36が設けられている。底壁38は、図示のよう
にアダプタ12′,14′の底を完全に閉鎖する必要はな
く、部分的にのみ閉鎖してもよい。延長部36および底壁
38の存在は、部分12′,14′が結合されたときに形成さ
れる凹所30′がチューブT′の全軸線方向長さL′を受
入れることを許す。
第4図はこの実施例の使用状態を示している。チュー
ブT′が凹所30′に受入られたとき、チューブT′の閉
鎖端C′は底壁38の内側表面に接触する。部分12′,1
4′におけるへこみ28′は好ましくは、チューブT′が
ロータのキャビティ40の底に近接して存在し、これによ
り液体のサンプルに付加される遠心力を最小とするよう
に置かれる。本発明のこの実施例では、第1図の実施例
において存在していた特徴部34が必要でないということ
に注目すべきである。というのも、必要なリフト力伝達
表面がチューブT′の底端C′に対して作用している底
壁38によって形成されているからである。本実施例にお
いては、カラー24が省略できることもまた注目される。
第5図は、第3図に示した本発明の実施例の変形例を
構成するアダプタ10″を示している。この実施例では、
チューブT″が試験管の形態を有しており、首を形成す
るくびれが存在しない。この例では、部分12″,14″
が、第3図に示したへこみと同様であるが、試験管T″
にその全軸線方向長さL″に亘り寸法および形状におい
て対応するへこみ28″を呈するように変形されている。
実施例の一つのどれが用いられるにしても、両部分間
のヒンジはアダプタの部分の外側表面の上表面部に配置
されている。このような配置は、ロータのキャビティ内
にアダプタを受入れるのと干渉しない位置にヒンジを配
設するという点において有利であると信じられる。同時
に、ヒンジは有用なリフト用装置を構成する。
前に示しかつ論じたアダプタは、垂直角ロータの環境
において有益であるけれども、このような有用性は、チ
ューブの損傷を防止するために適当なキャップ装置を設
けることを典型的に要求するかもしれない。キャップ装
置は、アダプタが第1図および第2図に示すように完全
にはチューブが取囲まないような場合に要求される。し
かしながら、アダプタが、第3図ないし第6図に示すよ
うにチューブを完全に取囲んでいるが、遠心力下での液
体の圧力による垂直方向の力に耐える充分な強度を有し
ていないのなら、キャップ装置が必要とされる。
前に概略述べたように、キャップ装置は種々の理由か
ら不利であると思われる。従って、垂直角ロータ内にキ
ャップ装置の必要性なしに閉鎖チューブTを支持するこ
とのできるアダプタを提供することが望ましいと信じら
れる。第7A図および第7B図は本発明の他の形態によるこ
のようなアダプタを示している。第7A図は垂直角ロータ
用アダプタのヒンジ無しの実施例を、一方、第7B図はそ
のヒンジ付の実施例を示している。
第7A図および第7B図に示された垂直角ロータ用アダプ
タは、概ね参照符号103によって指示されており、第3
図および第5図との関係で論じたアダプタ10′および1
0″と、アダプタ103はその内に配置されるチューブTを
全体的に取囲むようにアレンジされているという意味に
おいて類似している。アダプタ103は、第1のアダプタ
の部分123および第2のアダプタの部分143を備えてい
る。各部分123,143は外側表面163を有している。各部分
123,143の外側表面163は、概ね筒状の側表面部203およ
び平坦な上表面部223によって画成されている。
第7A図および第7B図に示された本発明の実施例によれ
ば、アダプタの部分123は平坦な接合表面183を有し、一
方、アダプタの部分143は平坦な接合表面193を有してい
る。ここでより詳細に説明される理由のために、部分12
3および143の接合表面183および193はそれぞれ所定の基
準面に関し角度付けられている。部分123および143の接
合表面183および193の傾きは、第9A図および第9B図に最
もよく示されていると信じる。第1図ないし第6図に示
した実施例のいずれも、アダプタの部分の接合表面が第
9A図および第9B図に示された方法で傾けられてもよいと
いうことが理解されるべきである。
アダプタの部分123および143の各々の接合表面183
よび193は、それぞれへこみ283を有している。部分123
および143の各々のへこみ283は、チューブTの全軸線方
向長さLの寸法および形状に対応する。かくて、部分12
3および143が接合されたとき、両へこみ283は、そこに
受入られたチューブT(第1図および第8図)の全軸線
方向長さの寸法および形状に対応する凹所303(第8
図)を画成すべく協働する。すなわち、各部分のへこみ
283は、部分123および143がそれらのそれぞれ接合表面1
83および193に沿って結合されたとき、各部分のへこみ2
83がそこに配置された遠心分離チューブTを全体的に取
囲むことのできる凹所303を画成すべく協働するよう
に、形状付けられている。
第8図は、本発明のこの形態によるアダプタ103の垂
直角遠心ロータ42vの環境内での使用状態を示してい
る。このようなロータでは、各キャビティ40vの軸線は
ロータの回転軸線Aに対し平行か、あるいは平行に近い
(15度を越えない傾き角を有す)。第8図からわかるよ
うに、アダプタ103は、それが配置されたキャビティ40v
の軸線および垂直角ロータ42vの回転軸線に使用時に整
列する中心軸線103Aを有する。
第7A図に示した本発明の実施例では、部分123,143
互いに独立している。これらの部分123,143は、各部分
を他の部分に向けて動作線48に沿って動かすことによっ
て結合でき、これによりその接合表面123,143を当接状
態にもたらす。ここで、用いられた「動作線」という用
語は、中心軸線103Aに直交する所定の平面内で部分1
23,143の両側の同時的な接触が起るように部分123,143
を結合する運動方向を示すことが意味されている。
第7B図において、部分123,143は少なくとも一つのヒ
ンジ263によって互いに関し相対的回動のために接続さ
れかつ支持されている。ヒンジ263の回動軸線263A(第
8図)、すなわちこの回りに部分123,143の相対的回動
が起る軸線は、アダプタ103の軸線103Aに直交して延在
している。前述のように、ヒンジ263は部分123,143の上
表面部223をつなぐライブヒンジの形態、あるいはもし
望ならコインドヒンジの形態をとることができる。従っ
て、第7B図の実施例では、図示のように各部分を他に向
けて動作線48に沿って動かすことによって部分123,143
は結合される。第7B図の実施例においては、動作線48は
またヒンジ263の回動軸線263Aに直交する平面内に存す
る。
第9A図および第9B図の断面図を参照すると、表面183,
193の傾きが最も明らかにわかる(アダプタの断面表示
は図示の明瞭化のために第9A図および第9B図から省略さ
れている)。部分123,143が結合されたとき、チューブ
Tはアダプタ103によって全体的に取囲まれる。接合表
面183,193を傾けることによって、部分123,143は遠心作
用中ロータのキャビティ40vの全体を満たすように拡張
し得る。かくて、所与のロータにおける種々のキャビテ
ィ40vの寸法の違い、ロータ間のキャビティ寸法の違
い、およびアダプタ間の部分の厚さの違いによるチュー
ブTのアダプタによる全体の包み込みをはばむことな
く、適合され得る。
部分123,143が接合されたとき、アダプタ103の内側凹
所303の内側表面が、部分143の接合表面193において内
方に突出している角部50によって中断されていること
は、第9A図からも明らかである。角部50は部分123の接
合表面183に形成された対応する角部52の内方に存す
る。へこみ283の領域における中心軸線103Aとアダプタ
の部分143の内側表面との間の半径距離R1は、へこみ28
3の領域における中心軸線103Aとアダプタの部分123
内側表面との間の半径距離R2よりも短い。参照用に、
へこみ283の領域における中心軸線103Aとアダプタの部
分143の外側表面との間の距離として半径距離R3を、お
よびへこみ283の領域における中心軸線103Aとアダプタ
の部分123の外側表面との間の距離として半径距離R4
ここにおいて定義しておくことが好都合である。部分12
3の厚さは距離R4およびR2の間の差異に等しく、一
方、部分143の厚さは距離R3およびR1の間の差異に等
しい。
ロータのキャビティ40vがその最大可能許容誤差のも
ので、かつアダプタの部分の厚さがそれらの最小可能許
容誤差のものである場合の例を適合させるためには、第
9B図に示すように、最小厚さの部分からなるアダプタが
最大のロータキャビティに適合された場合、アダプタの
軸線103Aに直交する面(第9A図の面)内において部分1
43の内側表面の円弧長さ(すなわち、点50-50間の距
離)と、同一面内における部分123の内側表面の円弧長
さ(すなわち、点52-52間の距離)との和が、アダプタ
の軸線103Aに直交する面内におけるアダプタの内側周
長に等しくなければならない。
表面の傾き角度の大きさは、基準面54を基準として計
測され得る。基準面54は、アダプタ103の垂直中心軸線1
03Aとアダプタの部分143の内方に突出している角部50
の少なくとも一つとの両者を包含する面である。代わり
に、基準面54は、部分123,143がこれに沿って一緒に結
合される動作線48(第9A図に重ねて示されている)に垂
直な面として定義されてもよい。基準面54に関して測っ
たとき、表面183および193の傾きは約10から約80度の角
度範囲に存する。好ましくは、各角度は45度である。
表面183および193は同じ角度傾斜している(すなわ
ち、基準面54に関して表面183および193の角度が等し
い)ものとして図示されているけれども、これは必ずし
も要求されるものではないことに注意すべきである。表
面183および193の傾きは、もし、それらが遠心作動中キ
ャビティ40vを満たすべく拡張しても部分が相互に接触
状態に維持されるようであればよいということのみが必
要である。また、部分123および143は円弧状以外でもよ
く、望むなら楕円状でもよいことに注意すべきである。
本発明のこの実施例によるアダプタは、結果物のアダ
プタが充分な強度を有している限り、如何なる適当な材
料から製作されてもよい。選択される材料は適当な究極
の強度、適当な弾性率、遠心分離される液体サンプルと
の適正な化学的適合性、および耐高圧能力のような他の
望ましい性質を示さねばならない。
適当なプラスチック材料とは、ポリプロピレン,ポリ
アミド,アセタール,ポリフェニレンオキシド,ポリ塩
化ビニル,ポリカーボネート、あるいはポリエチレンを
含む。考慮中の応用のために同様なあるいはよりよい機
械的および化学的性質を備えた他のプラスチックあるい
は金属材料(同質体(均整なもの)か繊維強化されたも
の)も用いられ得る。アダプタは選択された材料に合っ
た、成形,機械加工,鋳造あるいは鍛造のような都合の
よい方法で形成され得る。
垂直角ロータの内に、キャップ機構によってもたらさ
れる保持力の助けなしに、チューブTを支持するために
は、アダプタ103は、チューブTに液体の圧力により付
加される力を吸収するに充分な強度を有さねばならな
い。かくて、ここで用いられた用語として「充分な強
度」とは、アダプタが破損したりあるいは担持されたチ
ューブが破裂しない程度にまで変形することなく遠心作
動中にそれに付加される力に耐えることができなければ
ならないことを意味している。
所与のアダプタが充分な強度のものか、およびかくて
本発明の請求の範囲内に含まれるかは、アダプタが用い
られるであろうおよびアダプタが取付けられるべく適応
された垂直角ロータの種々の容易に確かめられる作動パ
ラメータから決定され得る。これらのパラメータとして
は、アダプタによって受入れられたチューブ内の液体サ
ンプルの比重量、回転の軸線A(第8図)からサンプル
までの最小距離を表わす半径Ri、ロータのキャビティ
の直径Do(第8図)、アダプタの部分の厚み、チュー
ブの内径および垂直角ロータの回転速度がある。
液体サンプルが配置されたチューブの直径を横切る全
ての位置における圧力は、 ここで、Pは圧力(Psi)、 ωはロータの回転速度(radian/sec)、 gは重力の加速度(inch/sec2)、 αはサンプルの比重量(Lb/inch3)、 Roは回転の中心から圧力値が望まれている興味点Xま
での距離(inch)、および Riは回転の軸線Aからサンプルまでの最短距離(inc
h)である。
アダプタが耐えねばならない垂直方向の力の合計Fv
は、この圧力関数をチューブの内側の円形断面積に亘り
積分することによって見出される。
アダプタのディメンションおよび力Fvがわかれば、
アダプタの壁部における平均応力は次の関係式によって
求めることができる。
ここで、Sは応力(Psi)、 Fvは力(Lbf)、 Doはロータのキャビティの直径、および Diは所定速度で作動しているときのアダプタの内径で
あり、ロータキャビティの直径からアダプタの部分の各
々の厚みを減じたものに等しい(第9B図)。
所与のアダプタに用いられている材料の同一性に基づ
き、その材料の弾性率は容易に得られる。アダプタの垂
直方向変形の見込みは、アダプタの最初の長さとアダプ
タ材料の弾性率によって平均応力を除した値とを乗ずる
ことによって見出され得る。もしも、式(2)により算
出された平均応力が、アダプタ材料の究極の強度よりも
小さく、かつ予測される変形がアダプタ内に担持されて
いるチューブにおいて最初の漏れを生じさせるであろう
変形よりも小さいなら、所与のアダプタは少なくとも一
つの作動サイクルに対し充分な強度を有していると解釈
されるべきで、それ故に本発明の企図する範囲内に入
る。充分な強度の決定は、作動条件の下で上述したよう
に、アダプタの充分な強度の分析および結論を証明する
であろう。
ここで述べたアダプタをスイングバケット内において
チューブあるいはその所定の部分を支持するために用
い、これによりスイングバケット式ロータの環境内で本
発明によるアダプタを使用できるようにすることは、本
発明の意図する範囲内にあることが理解されるべきであ
る。
要約すると、ここまでに第7A図ないし第9B図との関連
で述べた主に垂直角ロータに用いられるアダプタは、遠
心作用の間アダプタが垂直方向の力Fv(すなわち、ア
ダプタの中心軸線に平行に作用する力)に耐える充分な
強度を有するような材料および方法によって製作され
る。それ故、チューブTにおける垂直方向の応力は最小
とされる。アダプタの部分には角度付けられか接合端縁
(第7A図および第9A図)が、圧力下におけるチューブの
半径方向拡張に応答して部分の間が分離することを防止
するために、設けられている。このような分離を防止す
ることは、チューブの損傷の可能性が最小となるように
チューブがその周囲の全体の周りで支持されることを確
実にする。
本発明のさらに他の代替的実施例として、遠心作用下
においてアダプタの一つの部分の本体の力が、チューブ
内に担持された液体の圧力によって発生され遠心作用下
で中心軸線を横切って作用する力と釣合うに充分となる
ように、アダプタがデザインされかつ製作されてもよ
い。後で説明するように、使用時においてかかるアダプ
タの好ましい形態は、キャビティを通って延在するロー
タの半径にほぼ直交している面内に、アダプタの部分の
接合表面が存するような方向に向けて、ロータのキャビ
ティ内に配置されなければならない。かかる方向では、
そのようなアダプタの好ましい形態の閉鎖の動作線が、
ロータの回転軸線からアダプタが配置されているキャビ
ティの中心に延びる半径線に整列する。
第10図は、本発明のこの実施例に従い垂直角ロータ内
において用いられるためのスプリットアダプタ104の好
ましい配列を示している。このアダプタ104の構造は、
第3A図および第3B図との関連で示されかつ論じられたア
ダプタ10′、および第7A図および第7B図との関連で示さ
れかつ論じられたアダプタ103に、アダプタ104がアダプ
タ10′および103と同じくチューブTを全体的に取囲む
ように配列されるという意味において類似している。
構造的に、アダプタ104は第1のアダプタの部分124
よび第2のアダプタの部分144を含んでいる。各部分1
24,144は外側表面164および接合表面184を有している。
各部分124,144の外側表面164は概ね筒状の側表面部204
および平坦な上表面部224によって画成されている。各
部分124,144の外側表面164は垂直角ロータ42v(第11A図
ないし第11C図)のキャビティ40v内にぴったりと嵌め受
けられるために寸法および形状決めされている。
各部分124,144には、その接合表面184内にへこみ284
が設けられている。各部分124,144のへこみ284は、部分
124および144がそれらの接合表面184に沿って結合され
たとき、へこみ284がその中に配置された遠心チューブ
Tを全体的に取囲むことができる凹所304を画成すべく
協働するように形状付けられている。アダプタ104は、
それを貫いて延在する中心軸線104Aを有している(第1
1A図)。後で論ずるように、凹所304は中心軸線104Aに
関して傾けられてもよく、本発明の意図する範囲内に止
どまる。
部分124,144の接合表面184は、前に第9A図,第9B図と
の関連において論じたように、基準面に関して角度付け
られる必要はないが、もし望ならそのようにしてもよ
い。代わりに、あるいは付加的に、本発明のこの実施例
によるアダプタ104には、第7B図に示した実施例と同様
に、部分の上表面224にヒンジを設けてもよい。もしも
ヒンジが設けられたなら、このヒンジの回動軸線はアダ
プタの軸線に直交して延在する。前述のように、ヒンジ
はライブヒンジあるいはコインドヒンジの形態をとり得
る。
本発明のこの実施例によれば、アダプタ104の少なく
とも一つの部分が、アダプタの両部分の分離を防止する
に足りる遠心作用下の所定の有効重量を有さねばならな
い。アダプタの部分の有効重量は、部分がその重心が回
転軸線から所定の半径距離に存する状態で所定の作動速
度で回転されたとき、その部分に加わるg(重量)の力
(g(gravity)force)が乗じられた海水面(sea leve
l)における部分の重量として定義される。
部分124,144の少なくとも一つ、しかも好ましくは両
方は、少なくとも一つ、しかも好ましくは一対の弾性延
長部584,604をそれぞれ有している。好ましい場合で
は、弾性延長部584,604は部分の外面表面164に曲がり線
624に沿ってヒンジ結合によって可撓的にマウントされ
ている。弾性延長部584,604はアダプタの部分から外方
に張り出すように偏倚されており、かつそれらが取付け
られている部分の外側表面164の側表面部204に向かって
内方に閉じるべく曲がり線624に沿って曲がり得る。閉
じられた位置では、この弾性延長部584,604は、これら
が取付けられている部分の外側表面164の側表面部204
接触する。各延長部の下端は、644で示すようにテーパ
付けられている。アダプタの部分124,144が接合された
とき、弾性延長部584,604の端縁は、隙かな距離、周方
向に離間されており、これによりロータのキャビティに
挿入する間に弾性延長部584,604の撓み運動を許容する
に足りる隙間をもたらしている。ここでより明らかとな
るように、各延長部584,604は、ロータ40vの本体に関し
て、アダプタ104がその軸線104Aの周りに回転するのを
防止し、これによりアダプタ104をロータの作動中キャ
ビティ内に所定の角度方向に維持すべく、ロータのキャ
ビティ42v(第11A図ないし第11C図)の境界に摩擦的に
相互作用するのに役立っている。
第11A図ないし第11C図は、垂直角遠心ロータ42vのキ
ャビティ40v内で使用中の、第10図のアダプタを示して
いる。アダプタの断面表示は、図示の簡略化のため第11
C図では省略されている。ロータ42vに配置されたとき、
ロータの回転軸線Aに近い方に存在している部分(例え
ば、部分124)を「内方(inboard)」部分と呼ぶ。回転
軸線Aから遠い方に存在している他の部分144を「外方
(outboard)」部分と呼ぶ。この内方部分124は、チュ
ーブ内に担持された液体の遠心作用下での圧力によって
生じ、アダプタ104の中心軸線104Aを横切る方向に作用
する力FTと釣合うに充分な有効重量を有していなけれ
ばならない。このような配列は、遠心作用中のアダプタ
の部分124,144の分離を防止する。ロータ42vのキャビテ
ィ40v内に適切に位置されたとき、アダプタの部分124,1
44の接合表面184は、キャビティ40vを通って延在するロ
ータ42vの半径にほぼ直交する面68(第11A図)内に存在
するよう配置される。面68は第11B図の面である。
ある例では、アダプタ104の凹所304の中心を通って延
在する軸線が、アダプタ104の軸線104Aに関して半径方
向にオフセットされるように、凹所304がアダプタ104
内に配列されてもよいということに注目すべきである。
このような配列では、凹所304は、アダプタ104の概ね筒
状の側表面部204と同心ではない。もし、そのようにオ
フセットするのなら、凹所304はアダプタ104の軸線104
Aに関して半径方向外方に変位されるのが好ましい。こ
のような配列は、内方部分124の有効重量を増加するた
め、および/またはサンプルに対する増大された半径距
離に起因するより大きなg−力をサンプルに配するため
に利用され得る。
アダプタの内方部分124が、横方向の力FTを含む目的
のために充分な有効重量を有し、かくて本発明の請求の
範囲内に入るか否かは、垂直方向の力Fvに適応のため
の「充分な強度」の決定に関連して前に述べたのと同じ
作動パラメータを考慮することから決定することができ
る。
前に注意したように、チューブの直径を横切る圧力P
は、式(1)によって定義される。圧力Pの値は、チュ
ーブの内方端縁におけるゼロから、ロータの回転軸線か
ら液体サンプルの最遠の半径位置における最大値までに
わたる。アダプタ104の内方部分124は、チューブの内方
半分内の液体圧力から起因する半径方向内方に向かう力
Tを受ける。この半径方向内方に向かう力FTの大きさ
は、式(1)によって定義された圧力関数の、内方部分
124の重心を通る半径線に平行な成分を、アダプタの部
分124のへこみ284の表面積にわたり積分することによっ
て決定される。内方部分124の有効重量が液体圧力によ
る力FTと等しいか、あるいは大きな限りにおいて、内
方部分124に働く遠心力作用が、アダプタの部分124,144
の接合表面184を接触関係に維持するよう起る。かく
て、アダプタ104はロータの作動中にチューブの完全な
る包囲を維持する。
本発明のこの実施例による部分124,144を有するアダ
プタ104は、結果物のアダプタの部分124が充分な有効重
量(この用語が定義されているように)を有し、かつ遠
心分離されている如何なる液体サンプルとも適切な化学
的両立性を示す限りにおいて、如何なる適当な材料から
製作されてもよい。それは、高圧がまによるような殺菌
に耐える能力を、好ましくは有すべきである。適当な材
料とは、ポリプロピレン,ポリアミド,アセタール,ポ
リフェニレンオキシド,ポリ塩化ビニル,ポリカーボネ
ートあるいはポリエチレンを含む。考慮された適用に対
し同様の、あるいはよりよい機械的および化学的性質を
備えた他のプラスチックあるいは金属材料(均質性の
(均整のとれた)もの繊維強化されたもののいずれも)
がまた用いられてもよい。アダプタは選定された材料に
合った、成形,機械加工,鋳造または鍛造のような都合
のよい方法で形成され得る。両部分124,144は、アダプ
タの内方部分がロータの作動中チューブTを完全に包囲
するに要求された有効重量を有している限り、重量にお
いてほぼ同じであるか、あるいは異なっていてもよいこ
とが理解されるべきである。
この実施例に要求されるものではないが、アダプタ10
4は、第7A図および第9B図に関連して論じたように、遠
心作用下で液体圧力による垂直方向の力Fvに耐える充
分な強度を有する材料から製作されることが好ましい。
もちろん、アダプタ104が垂直方向の力Fvに耐えること
ができないなら、ロータ上に別のキャップ装置が必要と
される。
適当な有効重量を有している内方部分124を設けるこ
とによって、内方および外方の部分の接合表面がロータ
の作動中接触状態に止どまり、それらの間に隙間が形成
されない。チューブTはかくてロータの作動中一体に結
合されたアダプタの部分内に完全に包含され、隙間内に
押出されることによるチューブの損傷の可能性が排除さ
れる。本実施例は液体の圧力によって発生されるチュー
ブの周方向応力を最小化するという付加的な利益も持っ
ており、それ故にチューブ損傷の可能性をさらに低減す
る。アダプタの内方部分の有効重量は、少なくとも圧力
Tによる横方向の力と同じ大きさであるから、内方部
分はチューブの拡張を制限する。チューブのより大きな
範囲にわたるより大きなチューブの信頼性から、アダプ
タおよびキャビティの許容範囲がかくてもたらされる。
前述のように、アダプタ104はロータ42vのキャビティ
40v内に、アダプタの部分124,144の閉鎖の動作線48をロ
ータの回転軸線からアダプタが配置されているキャビテ
ィ40vの中心に延在する半径線に整列させ、かつアダプ
タの部分124,144の接合表面184をキャビティ40vを通っ
て延在する半径に直交する面(第11A図)内に位置する
方向で、配置されねばならない。この要求を満たすため
に部分124,144は後述するようにキーが用いられてもよ
い。
もしも、両部分124,144がアダプタの凹所内にチュー
ブを完全に包囲することを確実とするに足りる必要な有
効重量を有しているのであれば、どちらかの部分が内方
部分の位置をとってもよい。かくて、アダプタは、キャ
ビティ内に二つの異なる方向のいずれかで挿入され得、
所望のパフォーマンスが生ずる。指示は、可視の区別で
きるマーキングや区別できる形状のように全ての適当な
区別できる物理的特徴部を設けることにより行われ得
る。
一つの部分124のみが、必要な有効重量を呈している
のであれば、(1)その部分を内方の部分であるとして
特定し、かつ(2)アダプタの部分124,144の接合表面
を面68内に整列する指示の形態が必要である。
一つの部分124のみが必要な有効重量を呈しているア
ダプタ104の特に変形された形態が、第12A図および第12
B図に示されている。この変形例では、アダプタの内方
部分124は、部分124の外側表面164上に設けられた平坦
表面684の形態で付与された識別形態を有している。第1
2図のアダプタ104が挿入可能なキャビティ40vは対応的
に形状付けられ、かくてアダプタ104がロータ42vに適切
に受入れられることを確実としている。
さらに、内方部分124の上表面224の一部がチャンネル
704を画成すべく除去されている。内方部分124の接合表
面184は、チャンネル704の境界と面一である。外方部分
144の上表面には、チャンネル704に対応して形状付けら
れた突出フランジ724が設けられている。さらに、外方
部分144の接合表面184は、内方部分124の対応する接合
表面に摺り係合するように配列されている。フランジ72
4の下側表面は、チューブTのキャップされた上端を受
入れるポケット764を有している。
この構造は、コンパクトでチューブTに対しカセット
のようなアダプタ104を構成する。両部分が分離された
とき、チューブTはそのキャップされたチューブTの端
部がポケット764に受入れられたまま外方部分144内に保
持される。この配置はチューブTの取扱いを促進すると
信じる。
前に簡単に注意したように、ある場合には、アダプタ
の各部分内のへこみを、両部分が結合されたときに形成
される凹所を貫く中心軸線が、アダプタの軸線に対し傾
くように方向付けることが望ましい。このようなアダプ
タは、垂直角ロータを垂直に近い方向のキャビティを有
しているロータに変換するのに有用である。このような
場合、部分の接合表面は凹所の軸線を含む面内に存在
し、この面もまたアダプタの軸線に関して傾けられてい
る。それ故に、かかるアダプタの接合表面は、第10図な
いし第12図に示すような、本発明のこの形態の好ましい
実施例に関連する場合と同じように、ロータの回転軸線
からキャビティの中心を通って延在する半径に直交する
面に整列する必要がない。しかしながら、内方部分の有
効重量が、遠心作用中にアダプタの部分の接合表面を互
いに接触関係に維持するに充分である限りにおいて、こ
のような変形された「近垂直」アダプタは、添付の請求
の範囲によって定義されるように、本発明の意図する範
囲内に存する。
第13図,第14図,第15図および第16図は、第12A図お
よび第12B図に示したものと同様の、コンパクトでカー
トリッジ状のアダプタ104のための他の変形された形態
を示している。アダプタ104は、アダプタの部分124,144
を含み、その各々は外側表面164および接合平面184を有
している。アダプタ104の両部分124,144が一体に結合さ
れたとき、外側表面164は第11C図のアダプタと同様な
(弾性延長部584,664は無い)円筒状の輪郭を有してお
り、かくて対応的に円柱状に形成されたロータキャビテ
ィ40v(第16図)内に挿入可能である。
第12A図および第12B図に示した場合と同様に、接合表
面184は、アダプタがロータ内に受入れられたとき、
(ロータ424の半径に直交する)面68内に整列するアダ
プタの部分124,144の平坦表面、さらにそれに概ね直交
して延在する平坦な側表面を含んでいる。
前者は図において符号184および184′でそれぞれ指示
されている。各部分における接合表面184には、遠心チ
ューブTを受入れるよう寸法付けられた凹所304を画成
すべく協働するへこみ284が設けられている。第12A図,
第12B図の配列の場合と同様に、第13図ないし第16図の
アダプタ104では、唯一の部分、例えば内方部分124が、
内方部分124および外方部分144の接合表面184がロータ
の作動中にそれらの間に隙間が形成されないように接触
状態を保つことを確実とするために、必要な有効重量を
有している。
第13図ないし第16図の配列においては、外方部分144
の上表面224の一部が、チャンネル704を画成すべく除去
されている。内方部分124の上表面224には、チャンネル
704に対応して形状付けられた突出フランジ724が設けら
れている。内方部分124の接合表面184の側部184′は、
外方部分144の接合表面184の対応する側部184′に摺り
係合するように配列されている。フランジ724の下側表
面は、チューブTのキャップされた上端を受入れるポケ
ット764を有してもよい。かくて、部分124,144が分離さ
れたとき、チューブTが内方部分124内に保持される。
内方部分124の上表面224の突出フランジ724は、その
上に設けられたグリップ用き刻み目804を有している。
これらのグリップ用刻み目804は部分の操作を容易とす
る。さらに、刻み目804の存在は、内方部分を特定し、
アダプタの部分124,144の接合表面184を面68内に整列す
る可視の指示キーとして役立つ。おそらく第15図から最
もよくわかるように、フランジ724の一部824もまた前方
に突出しており、これによって内方部分124の外側表面1
64に張り出している。第16図からわかるように、アダプ
タ104が垂直ロータ42vのキャビティ40v内に受入れられ
たとき、前方突出部824はキャビティの口の周りの内方
側に形成された棚部45vに当接する。第10図ないし第16
図に示されたようなアダプタは、垂直ロータ以外のロー
タにもまた用いられることが当業者には理解されるべき
である。
前に簡単に注意したように、部分124,144はヒンジ結
合されてもよい。刻み目付のフランジ724はカートリッ
ジアダプタ104の上端部に配置されているので、より都
合のよいヒンジ装置264の形態が第13図および第14図に
示されている。ヒンジ装置264は、内方部分124の接合表
面184の側表面部184′に対向して配置された切株状の軸
864を含む。ヒンジ装置264は、さらに外方部分144の接
合表面184の向かい合う側表面部184′に設けられた一対
の支え穴(trunnion recess)を含む。内方部分124の切
株状の軸864は、外方部分144の支え穴884にスナップ係
合する。ヒンジ264の軸線26A4は、アダプタ104の軸線に
直交し、部分124,144のヒンジ軸線26A4の周りに開位置
から接合位置まで他に関して相対的回動を支持してい
る。
第13図〜第16図のアダプタ104は、第12A図,第12B図
のアダプタ104に対し用いられる材料と同じ材料で製作
され得る。
第12A図,第12B図、さらに第13図ないし第16図の配列
との関連において、ある場合には、アダプタの各部分の
へこみを、両部分が結合されたときに形成される凹所を
通る中心軸線がアダプタの軸線に対し傾くように、方向
付けることが望ましいかもしれないということが理解さ
れるべきである。このようなアダプタは、垂直角ロータ
を、「近垂直」なキャビティ方向を有するロータに変換
する場合に有用であろう。このような場合、部分の接合
表面は凹所の軸線を含む面内に存在し、該面はアダプタ
の軸線に関して傾いている。それ故に、このようなアダ
プタのこれらの接合表面は、第10図ないし第12図に示し
たような本発明のこの形態の好ましい実施例に関連する
場合のように、ロータの回転軸線からキャビティの中心
を通って延在する半径に直交する面に整列する必要がな
い。しかしながら、遠心作用中における内方部分の有効
重量が、アダプタの部分の接合表面を互いに接触関係に
維持するに充分である限りにおいて、このような変形さ
れた「近垂直」アダプタも、添付の請求の範囲によって
定義されているように、本発明の意図する範囲に存す
る。
本発明の教示の利益を有する当業者は、多数の変形を
これに加えるであろう。このような変形もまた添付の請
求の範囲に定義されるように本発明の範囲内に存すると
解されるであろうことが理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シーアラン,トーマス,エドワード,ジ ュニア アメリカ合衆国 06488 コネチカット 州 サウスベリー ジョージズ ヒル ロード 1601

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心ロータのキャビティ内に閉鎖された遠
    心チューブを支持するためのアダプタであって、該アダ
    プタは、 第1の内方のアダプタの部分と第2の外方のアダプタの
    部分とを備え、各部分はその接合表面にへこみを有し、
    各部分のへこみは両部分がそれらの接合表面に沿って結
    合されたとき該へこみが配置された遠心チューブを全体
    的に取囲むことができる凹所を画成すべく協働するよう
    に形状付けられており、アダプタはこれを通って延在す
    る中心軸線を有し、 少なくとも第1の内方のアダプタの部分は遠心作用下に
    チューブ内に担持された液体の圧力によって生ぜしめら
    れ中心軸線を横切って作用する力に釣合うに足りる有効
    重量を有し、 かくて、アダプタの部分の接合表面が互いに接触した関
    係でアダプタがロータのキャビティに挿入された使用時
    において、遠心作用の間、内方の部分の有効重量がアダ
    プタの部分の接合表面をかかる接触関係に維持するに充
    分である、 ことを特徴とするアダプタ。
  2. 【請求項2】外方の部分は所定の有効重量を有し、かつ
    内方の部分の有効重量が外方の部分の有効重量と異なる
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアダプタ。
  3. 【請求項3】内方の部分の有効重量が、外方の部分の有
    効重量よりも大きいことを特徴とする請求の範囲第2項
    に記載のアダプタ。
  4. 【請求項4】外方の部分は所定の有効重量を有し、かつ
    内方の部分の有効重量が外方の部分の有効重量と等しい
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアダプタ。
  5. 【請求項5】部分の一方が、区別できる特徴部を有する
    ことを特徴とする請求の範囲第2項に記載のアダプタ。
  6. 【請求項6】区別できる特徴部が、可視の特徴部である
    ことを特徴とする請求の範囲第5項に記載のアダプタ。
  7. 【請求項7】区別できる特徴部が、内方または外方の部
    分の形状であることを特徴とする請求の範囲第5項に記
    載のアダプタ。
  8. 【請求項8】区別できる特徴部が、内方の部分にあるこ
    とを特徴とする請求の範囲第5項に記載のアダプタ。
  9. 【請求項9】区別できる特徴部が、可視のマーキングで
    あることを特徴とする請求の範囲第8項に記載のアダプ
    タ。
  10. 【請求項10】内方の部分が所定の形状を有し、かつ区
    別できる特徴部が内方の部分の形状であることを特徴と
    する請求の範囲第8項に記載のアダプタ。
  11. 【請求項11】部分の一方が、区別できる特徴部を有し
    ていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアダ
    プタ。
  12. 【請求項12】区別できる特徴部が、可視のマーキング
    であることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のアダ
    プタ。
  13. 【請求項13】区別できる特徴部が、内方または外方の
    部分の形状であることを特徴とする請求の範囲第11項に
    記載のアダプタ。
  14. 【請求項14】区別できる特徴が、内方の部分にあるこ
    とを特徴とする請求の範囲第11項に記載のアダプタ。
  15. 【請求項15】区別できる特徴部が、可視の特徴部であ
    ることを特徴とする請求の範囲第14項に記載のアダプ
    タ。
  16. 【請求項16】内方の部分が所定の形状を有し、かつ区
    別できる特徴部が内方の部分の形状であることを特徴と
    する請求の範囲第14項に記載のアダプタ。
  17. 【請求項17】ロータのキャビティが円形であり、かつ
    部分の各々は外側表面を有し、部分の少なくとも一つは
    少なくとも第1の弾性延長部を有し、弾性延長部はアダ
    プタの部分から外方に張り出すよう偏倚されており、弾
    性延長部はアダプタの部分に関し張り出し位置から該延
    長部が配置されている部分の外側表面に対し接触する第
    2位置まで曲げられることが可能であり、 アダプタがロータに配置されたとき、該延長部はロータ
    の本体に関しアダプタのその軸線の回りの回転を防止す
    るようロータキャビティの境界と摩擦的に相互作用し、
    これによりロータの作動中アダプタをキャビティ内で所
    定の角度方向に維持することを特徴とする請求の範囲第
    1項に記載のアダプタ。
  18. 【請求項18】延長部は、部分の外側表面に配置された
    曲がり線に沿って部分にヒンジ結合されていることを特
    徴とする請求の範囲第17項に記載のアダプタ。
  19. 【請求項19】延長部は、テーパ付けされた部分を有し
    ていることを特徴とする請求の範囲第18項に記載のアダ
    プタ。
  20. 【請求項20】内方の部分は外側表面を有し、該外側表
    面は少なくともそれに形成された一つの平坦な可視の指
    示領域を有していることを特徴とする請求の範囲第1項
    に記載のアダプタ。
  21. 【請求項21】内方部分および外方部分の両方が上表面
    を有し、内方部分はその上表面に形成されたチャンネル
    を有し、外方部分はその上表面に配置されチャンネルに
    対応して形状付けられたフランジを有し、該フランジは
    それに形成されたポケットを有し、該ポケットはアダプ
    タ内に受入れられたチューブの端部を受入れるよう寸法
    決めされていることを特徴とする請求の範囲第20項に記
    載のアダプタ。
  22. 【請求項22】遠心ロータが垂直角ロータであり、かつ
    アダプタの部分は遠心作用下に液体の圧力によって生ず
    る垂直方向の力に耐える充分な強度を有する材料から製
    作されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載
    のアダプタ。
  23. 【請求項23】さらに、両部分を連結し、他の部分に関
    し少なくとも一つの部分の開位置から接合位置までのヒ
    ンジ軸線回りの相対的回動を支持する少なくとも一つの
    ヒンジを備え、ヒンジ軸線はアダプタの軸線に直交して
    延在することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のア
    ダプタ。
  24. 【請求項24】外方の部分は所定の有効重量を有し、か
    つ外方の部分の有効重量が内方の部分の有効重量よりも
    大きいことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアダ
    プタ。
  25. 【請求項25】ヒンジは、一つの部分の下端部に形成さ
    れた一対の軸と他の部分の対応する位置に形成された一
    対の支え穴を備えることを特徴とする請求の範囲第23項
    に記載のアダプタ。
  26. 【請求項26】さらに、両部分を連結し、他の部分に関
    し少なくとも一つの部分の開位置から接合位置までのヒ
    ンジ軸線回りの相対的回動を支持する少なくとも一つの
    ヒンジを備え、ヒンジ軸線はアダプタの軸線に直交して
    延在し、ヒンジは、一つの部分の下端部に形成された一
    対の軸と他の部分の対応する位置に形成された一対の支
    え穴を備えることを特徴とする請求の範囲第22項に記載
    のアダプタ。
  27. 【請求項27】内方の部分はフランジを有し、および外
    方の部分は該フランジを受入れるべく寸法決めされたチ
    ャンネルを有し、該フランジがその上に刻み目を有して
    いることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアダプ
    タ。
  28. 【請求項28】内方の部分のフランジは、遠心ロータに
    設けられた棚部に着座するよう適合された張り出した突
    出部を有していることを特徴とする請求の範囲第27項に
    記載のアダプタ。
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